JPH1077706A - 断熱ボードを用いた家屋の耐力壁工法及び断熱ボード構造 - Google Patents

断熱ボードを用いた家屋の耐力壁工法及び断熱ボード構造

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JPH1077706A
JPH1077706A JP23169696A JP23169696A JPH1077706A JP H1077706 A JPH1077706 A JP H1077706A JP 23169696 A JP23169696 A JP 23169696A JP 23169696 A JP23169696 A JP 23169696A JP H1077706 A JPH1077706 A JP H1077706A
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JP
Japan
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heat insulating
structural
construction method
insulating board
load
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JP23169696A
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English (en)
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Tetsuya Adachi
徹也 安達
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IG Technical Research Inc
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IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 家屋の耐力壁工法において、構造耐力が大き
く、断熱性、気密性に優れた建物を容易に施工すること
ができる工法を提供する。 【構成】 構造用合板などの構造用面材の片面に硬質発
泡プラスティックなどの断熱材を接着積層したいわゆる
断熱ボードを、屋根、壁などの構面の外側に、構造用面
材の側を躯体側にして、釘、ビスなどで緊結する。ま
た、断熱ボードの構造材としての耐力を増すために、構
造用面材の裏面に帯状の金属板を襷状に固定し、防水シ
ートを張る手間を省くために、断熱材層の表面に予め透
湿性防水シートを装着した断熱ボードを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、構造耐力が大きく、
断熱性、気密性に優れた建築物を容易に施工できる耐力
壁工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ツーバイフォー工法を始めとする
構造用面材を用いた耐力壁工法においては、骨組材に構
造用面材を直に釘打ちして緊結していた。そして、硬質
発泡プラスティックボードなどのボード状断熱材による
外貼り断熱工法を併用する場合には、骨組材に緊結した
構造用面材の上から、新たに断熱材を釘などで仮止め
し、更にその上から、外装材を釘止めするための細木を
大釘を用いて下地となる骨組材に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術には、殊に12mm以下の構造用合板を用いた場合
などにおいては、釘や構造用面材の本来有する耐力が最
大限発揮される以前に、釘頭のめり込みによる接合部の
破壊によって、耐力壁の耐力が低く決まってしまうとい
う問題点があった。因に、1992年に井上書院から発
行された「木質構造建築読本」の181頁、「くぎ接合
部の抵抗機構」の項の解説を引用すると、「くぎ自身は
曲げ、せん断、引張り力を受けて変形し、木材や側材に
めり込んでいき、最終的にはくぎ頭が側材にめり込んで
破壊に至る。」とある。
【0004】また、断熱工事や外装材装着のために少な
からぬ時間と労力を要するのみならず、釘打ちが重複す
るので骨組材に割れが生じる恐れがあった。
【0005】この発明が解決しようとする課題は、構造
用面材への釘頭のめり込みを防止し、耐力壁の耐力を高
めると共に、釘打ちの重複を避けて断熱工事の手間を省
き、かつ、骨組材の割れを防止するためにはどのような
手段を講じればよいかという点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るために、この発明では次に説明するような工法を提案
する。屋根、外周壁などの構面の外側から、構造用合板
などの構造用面材の片面に硬質発泡プラスティックなど
の断熱材を接着積層したいわゆる断熱ボードを、構造用
面材の側を躯体側にして、断熱材層の上からワッシャー
などを介して釘、ビスなどにより骨組材に緊結する。こ
のとき、図1に示すように、断熱材層の上から厚さ20
mm前後の細木を縦方向にあてがい、この細木の上から
釘、ビスなどを打てばワッシャーを噛ませる必要はなく
なり、この細木は外装材を取り付けるための下地材にな
るのみならず、外通気層を形成するためのスペーサーと
して働くので、極めて省力的かつ合理的である。
【0007】また、本工法に用いる断熱ボードは、構造
用面材に断熱材を積層した、既に市販されている通常の
ものを用いてもよいが、更に耐力を増すための工夫とし
て、構造用面材の裏面に帯状の金属板を襷状に固着した
構造を、また、防水シートを張る手間を省くための工夫
として、断熱材層の表面に予め透湿性防水シートを装着
した構造を提案する。
【0008】
【作用】構造用面材への釘頭のめり込みが防止できるの
で、従来の工法に比較して、同一種類の構造用面材を用
いてより大きな構造耐力を得ることができる。更に、釘
打ち作業の手間が省け、釘打ちの重複による骨組材の割
れを防止できる。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して説明する
と、図1は本発明による家屋の耐力壁工法の実施例を示
す説明図であり、ここではツーバイフォー工法による外
周壁を躯体としている。1は断熱ボードであり、構造用
面材が躯体側、即ち図の向こう側に、断熱材層が外側、
即ち図の手前側に位置している。断熱材層表面の、骨組
材に相対する位置には細木2があり、釘3で骨組材に固
定されている。細木を当てない位置では、ワッシャー2
0を噛ませている。
【0010】図2は、本発明による家屋の耐力壁工法
の、木造軸組工法による外周壁に対する実施例を示す断
面図であり、4は内装下地材、5は管柱、6は間柱であ
る。1は断熱ボードであり、構造用面材8に断熱材層9
が接着積層されている。10は透湿防水シートであり、
2は細木、11は外装材又は外装下地材である。透湿性
防水シート10は、図のように断熱材層9と細木2との
間に装着してもよいが、外装材又は外装下地材11と細
木2との間に装着することもできる。外装材又は外装下
地材11は、ここには図示しない釘、ビスなどによっ
て、細木2に固定されている。細木2、断熱材層9及び
外装材又は外装下地材11に囲まれる空間17は外通気
層であり、壁の上下に開けられた開口部を介して屋外に
通じており、室内から外壁へ侵入してくる水蒸気を排出
する働きをする。
【0011】図3は、屋根における実施例を示す断面図
であり、12は母屋、13は垂木である。構造用面材8
に断熱材層9が接着積層された断熱ボード1は、細木2
を介して釘3により垂木13に固定されている。14は
野地板であり、ここには図示しない釘、ビスなどによっ
て細木2に固定されており、野地板14の上には防水シ
ート15が敷設され、更にその上に屋根材16が葺かれ
ている。細木2、断熱材層9及び野地板14に囲まれる
空間17は外通気層であり、軒裏及び棟に開けられた開
口部を介して屋外に通じており、室内から屋根へ侵入し
てくる水蒸気を排出する働きをする。
【0012】図4は、従来の技術によって骨組材18に
構造用面材19を直に釘3で固定した釘接合部の抵抗機
構を示す説明図であり、pは構造用面材19に加わる力
の方向を示し、p’は骨組材18の力の向きを示す。
p、p’が大きくなると、釘頭が図のように力pの方向
へ曲がる。釘頭の傾きが大きくなるにつれて、構造用面
材へめり込もうとする力も大きくなり、最終的にはpに
ほぼ等しい力が、釘頭の鍔の裏面と構造用面材との狭い
接触面に集中的に加わることになり、構造用面材の組織
が潰されて釘頭が貫通し、釘接合の破壊に至る。
【0013】図5は、本発明による断熱ボードを用いた
家屋の耐力壁工法によって、断熱ボード7を構造用面材
8の側を躯体側に、断熱材層9の上から細木2を介して
骨組材18に釘止めした釘接合部の抵抗機構を示す説明
図であり、pは構造用面材8に加わる力の方向を示し、
p’は骨組材18にに加わる力の向きを示す。p、p’
が大きくなると、釘は釘身の途中で図のように曲がる
が、釘頭の部分は垂直に保持されているので、釘頭が細
木へ、細木が断熱材層へめり込むように働く力は、力p
の数分の一から数十分の一と非常に小さい。構造用面材
8は、釘身の片側面全体で力pを受けるために、組織は
簡単には破壊されず、最終的には、殆どの場合、釘3が
骨組材18から引き抜け、釘接合の破壊に至る。
【0014】図6は、本発明による断熱ボードを用いた
家屋の耐力壁工法に使用する、市販されている通常の断
熱ボードの斜視図であり、8は構造用面材、9は断熱材
層である。
【0015】図7は、構造用面材8の裏面に帯状の金属
板7を襷状に固着した、本発明による家屋の耐力壁工法
用断熱ボードの斜視図であり、8は構造用面材、9は断
熱材層、7は帯状の金属板である。
【0016】図8は、断熱材層9の表面に透湿性を有す
る防水シート10を装着した、本発明による家屋の耐力
壁工法用断熱ボードの斜視図であり、8は構造用面材、
9は断熱材層、10は透湿性を有する防水シートであ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0018】建築物の屋根、壁などの構面に関して、構
造用面材及び釘、ビスなどの接合具の持つ耐力が最大限
に発揮されるので、従来の工法に較べてより大きな構造
耐力を得ることができる。また、釘打ち作業の手間が省
け、釘打ちの重複による骨組材の割れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による家屋の耐力壁工法の実施例を示す
説明図である。
【図2】本発明による家屋の耐力壁工法の、木造軸組工
法による外周壁に対する実施例を示す断面説明図であ
る。
【図3】本発明による家屋の耐力壁工法の、木造軸組工
法による屋根に対する実施例を示す断面説明図である。
【図4】従来の技術によって、骨組材に構造用面材を直
に釘で固定した釘接合部の抵抗機構を示す説明図であ
る。
【図5】本発明による家屋の耐力壁工法によって、断熱
ボードを骨組材に釘止めした釘接合部の抵抗機構を示す
説明図である。
【図6】本発明による家屋の耐力壁工法に使用する通常
の断熱ボードの斜視図である。
【図7】構造用面材の裏面に帯状の金属板7を襷状に固
着した、本発明による家屋の耐力壁工法用断熱ボードの
斜視図である。
【図8】断熱材層の表面に透湿性を有する防水シートを
装着した、本発明による家屋の耐力壁工法用断熱ボード
の斜視図である。
【符号の説明】
1 断熱ボード 2 細木 3 釘 4 内装下地材 5 管柱 6 間柱 7 帯状金属板 8 構造用面材 9 断熱材層 10 透湿性防水シート 11 外装材又は外装下地材 12 母屋 13 垂木 14 野地板 15 防水シート 16 屋根材 17 外通気層 18 骨組材 19 構造用面材 20 ワッシャー p 構造用面材に加わる力 p’ 骨組材に加わる力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 622 E04B 2/56 622C 622J 644 644B 644Z 645 645C 1/76 1/76 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチールハウス、ツーバイフォー工法、
    又は木造軸組工法における土台、柱、間柱、筋違い、
    梁、根太、垂木などの骨組材によって構成される屋根、
    外周壁などの構面の外側から、構造用合板などの構造用
    面材の片面に硬質発泡プラスティックなどの断熱材を接
    着積層したいわゆる断熱ボードを、構造用面材の側を躯
    体側に、断熱材層の上からワッシャーなどを介して釘、
    ビスなどより、前記骨組材に緊結することを特徴とする
    家屋の耐力壁工法。
  2. 【請求項2】 上記断熱材層の上に細木を当て、釘、ビ
    スなどを用いて、細木の上から該断熱ボードを骨組材に
    緊結することを特徴とする、請求項1に記載の家屋の耐
    力壁工法。
  3. 【請求項3】 片面に硬質発泡プラスティックなどの断
    熱材を接着積層した構造用合板などの構造用面材のもう
    一方の面に、帯状の金属板を襷状に固着した構造である
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の家屋
    の耐力壁工法用断熱ボード。
  4. 【請求項4】 構造用合板などの構造用面材の片面に硬
    質発泡プラスティックなどの断熱材を接着積層し、該断
    熱材の表面に透湿性を有する防水シートを装着した構造
    であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載
    の家屋の耐力壁工法用断熱ボード。
JP23169696A 1996-09-02 1996-09-02 断熱ボードを用いた家屋の耐力壁工法及び断熱ボード構造 Pending JPH1077706A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271433A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Fukuchi Kenso:Kk 耐力壁用外張断熱ボード
AU746655B2 (en) * 1999-12-24 2002-05-02 Nichiha Co., Ltd External wall construction
JP2010248834A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Japan Insulation Co Ltd 建物の壁の構造および建物
JP2020183919A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 積水ハウス株式会社 木造建築物の内部劣化診断方法と木造建築物

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