JPH08311036A - ピラゾール誘導体、その用途 - Google Patents

ピラゾール誘導体、その用途

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JPH08311036A
JPH08311036A JP8004929A JP492996A JPH08311036A JP H08311036 A JPH08311036 A JP H08311036A JP 8004929 A JP8004929 A JP 8004929A JP 492996 A JP492996 A JP 492996A JP H08311036 A JPH08311036 A JP H08311036A
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JP8004929A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kando
康行 貫洞
Toshiyuki Kiji
俊之 木地
Makoto Noguchi
誠 野口
Yukiaki Manabe
幸明 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規なピラゾール誘導体の提供。 【構成】一般式〔I〕で表される化合物またはその塩、
及び当該化合物またはその塩を含有する殺虫組成物。 〔式中、Arは置換されていてもよい芳香族炭化水素基
または芳香族複素環基を、Rは水素、ハロゲン、シア
ノ基、メチルチオ基等を;Rは水素、ハロゲン、アミ
ノ基そして窒素を介する基等を;Xはトリフルオロメ
チル基等を;Xは水素、メチル基、(アルキル基等で
置換されていてもよい)アミノメチル基等を;Yはヒド
ロキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アリー
ル基等を;それぞれ示し、又XとYとで基=S,=N
−OHまたはオキソラン環を形成してよく、RとYと
で、酸素、窒素などのヘテロ原子で構成炭素原子が置換
されたC2−4アルキレン基、C2−4アルケニレン基
を形成してもよい〕 【効果】式〔I〕の化合物を含有してなる殺虫組成物
は、その優れた殺虫活性により、農作物等を有害生物よ
り保護し、農業の発展に寄与し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピラゾール誘導
体またはその塩、その製造法およびそれを含有してなる
殺虫組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から多数の有害生物防除効果を有す
る合成化合物が殺虫剤として使用されているが、その大
部分のものは有機リン酸エステル、カルバミン酸エステ
ル、有機含塩素化合物あるいはピレスロイド系化合物に
属している。上記殺虫剤のうち、いくつかのものは殺虫
力が大きくても、人畜毒性や魚毒性が高く、時には害虫
の天敵に対しても毒性を表したり、また土壌等への残留
性が強すぎるなど、実用上は必ずしも満足できる効果が
得られていないものがあるのが現状である。一方、ある
種の1−アリールピラゾール誘導体が殺虫活性を示すこ
とが報告されている(例えば特開昭63−25885
6)が、上記の問題点を解決できるものとは言い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、人畜毒性、
魚毒性および天敵に対する毒性が低く、安全でかつ害虫
に対して優れた防除効果を有する新規なピラゾール誘導
体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、従来使用されてきた殺虫剤とは全く構造の
異なった殺虫剤を見いだすため長年鋭意研究を続けてき
た。その結果、新規ピラゾール誘導体またはその塩が、
意外にも非常に強い殺虫活性を有することを知見し、し
かも植物に対する薬害がなく、さらに人畜や魚類に対す
る毒性の低いことも知見し、これらの知見に基づいてさ
らに鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明は(1)一般式〔I〕
【化2】 〔式中、Arは置換されていてもよい芳香族炭化水素基
または置換されていてもよい芳香族複素環基を、R1
水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、置換
されていてもよい炭化水素残基または硫黄原子を介する
基を、R2は水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロ
キシル、アルコキシ、置換されていてもよい炭化水素残
基または窒素原子を介する基を、X1は置換されていて
もよいハロアルキル基を、X2は水素、または炭素,窒
素,酸素,硫黄もしくはリン原子を介する基を、Yは酸
素,窒素,硫黄もしくはリン原子を介する基、置換され
ていてもよいアリール基、置換されていてもよい炭素原
子で結合する複素環基、またはシアノ,ニトロ,アルコ
キシカルボニルもしくは置換されていてもよいカルバモ
イルで置換されたアルキル基を示し、X2とYとでチオ
キソ基、ヒドロキシイミノ基またはオキシラン環を形成
してもよく、R2とYとで、置換されていてもよい、酸
素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる少なくと
も一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換されたC2-4
アルキレン基またはC2-4アルケニレン基を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩、(2)Arが置
換されていてもよい芳香族炭化水素基である上記(1)
記載の化合物、(3)芳香族炭化水素基がC6-14アリー
ル基である上記(2)記載の化合物、(4)R1がシア
ノまたは置換されていてもよい炭化水素残基もしくは硫
黄原子を介する基である上記(1)記載の化合物、
(5)R2が窒素原子を介する基である上記(1)記載
の化合物、(6)X1がC1-6ハロアルキル基である上記
(1)記載の化合物、(7)X2が水素または置換され
ていてもよいアルキル基である上記(1)記載の化合
物、(8)Yが酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子を介
する基である上記(1)記載の化合物、(9)R2とY
とで形成する置換されていてもよい、酸素,窒素,硫黄
もしくはリン原子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ
原子で構成炭素原子が置換されたC2-4アルキレン基が
式−Z−CR34−NR5−〔式中、R3、R4およびR5
はそれぞれ水素または置換されていてもよい炭化水素残
基を、Zは酸素原子または−NR6−(R6は水素または
置換されていてもよい炭化水素残基を示す)で表される
基を示す〕で表される基である上記(1)記載の化合
物、(10)R2とYとで形成する置換されていてもよ
い、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる少
なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換された
2-4アルケニレン基が式−Z−CR3'=N−〔式中、
3'は水素、置換されていてもよい炭化水素残基または
アミノ基を、Zは酸素原子または−NR6−(R6は水素
または置換されていてもよい炭化水素残基を示す)で表
される基を示す〕で表される基である上記(1)記載の
化合物、(11)R2とYとで形成する置換されていて
もよい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれ
る少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換さ
れたC2-4アルケニレン基が式−N=CR3−NR4
(式中、R3およびR4はそれぞれ水素、置換されていて
もよい炭化水素残基を示す)で表される基である上記
(1)記載の化合物、(12)R2とYとで形成する置
換されていてもよい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原
子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素
原子が置換されたC2-4アルキレン基が式−Z−C(=
W)−NR4−〔式中、R4は水素または置換されていて
もよい炭化水素残基を、Zは酸素原子または−NR6
(R6は水素または置換されていてもよい炭化水素残基
を示す)で表される基を、Wは酸素または硫黄原子を示
す〕で表される基である上記(1)記載の化合物、(1
3)X2とYとで形成する基がヒドロキシイミノ基また
はオキシラン環である上記(1)記載の化合物、および
(14)上記(1)記載の化合物またはその塩を含有し
てなる殺虫組成物に関する。
【0005】一般式〔I〕で表される本発明の化合物ま
たはその塩は、幾何学的異性体および/または立体異性
体が存在する場合があるが、本願発明はそれらすべての
異性体を包含する。上記Arで表される置換されていて
もよい芳香族炭化水素基における芳香族炭化水素基とし
ては、例えば、フェニル,ナフチル,ビフェニル,アン
トリル,フェナントリル等のC6-14芳香族炭化水素基が
挙げられる。該芳香族炭化水素基が有していてもよい置
換基としては、例えば(a)ヒドロキシ、(b)アミノ、(c)
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルア
ミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,ジメチルアミ
ノ,ジエチルアミノ等)、(d)C1-6アルコキシ(例、メ
トキシ,エトキシ,プロポキシ,ヘキシルオキシ等)お
よび(e)ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、 ヨウ素)から
選ばれる1ないし4個で置換されていてもよいC1-6
ルキル(例、メチル,エチル,n−プロピル等);アミ
ノ;モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ(例、メチ
ルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,ジメチルア
ミノ,ジエチルアミノ等)C1-4アルカノイルアミノ
(例、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ等);ヒド
ロキシル;カルボキシル;ニトロ;SF5;C1-6アルコ
キシ(例、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,イソプロ
ポキシ,ブトキシ等);C1-6アルキル-カルボニルオキ
シ(例、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ等);シ
アノ;ニトロ;およびハロゲン(フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素)が挙げられる。置換の数は、置換可能な範囲内
で1ないし6、好ましくは1ないし4である。また、特
に置換基がハロゲンである場合は、置換可能な最大範囲
まで置換されていてもよい。
【0006】上記Arで表される置換されていてもよい
芳香族複素環基としては、例えば炭素原子以外に例えば
酸素原子,硫黄原子,窒素原子などのヘテロ原子を1な
いし4個含む5ないし8員芳香族複素環基またはその縮
合環基が挙げられる。具体的には、例えば炭素原子以外
に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ
原子を1ないし4個含む5員環芳香族複素環基(例、2
−または3−チエニル、2−または3−フリル,2−、
4−または5−オキサゾリル,2−、4−または5−チ
アゾリル,3−、4−または5−ピラゾリル,2−、4
−または5−イミダゾリル,3−、4−または5−イソ
オキサゾリル,3−、4−または5−イソチアゾリル,
1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル等)、炭素原子以外に酸素原
子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1
ないし4個含む6員芳香族複素環基(例、2−、3−ま
たは4−ピリジルもしくはそのN−オキシド,2−、4
−または5−ピリミジニルもしくはそのN−オキシド,
3−または4−ピリダジニルもしくはそのN−オキシ
ド,ピラジニル等)、炭素原子以外に酸素原子、硫黄原
子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個
含む2環性または3環性縮合芳香族複素環基(例、ベン
ゾフリル,ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾリル,テ
トラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル,トリアゾロ〔4,
5−b〕ピリダジニル,イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリル,
シンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,キノキサ
リニル,インドリジニル,キノリジニル,1,8−ナフ
チリジニル,プリニル,プテリジニル,ジベンゾフラニ
ル,カルバゾリル,アクリジニル,フェナントリジニ
ル,クロマニル,ベンゾオキサジニル,フェナジニル,
フェノチアジニル,フェノキサジニル等)などが挙げら
れる。該芳香族複素環基が有していてもよい置換基とし
ては、例えばC1-6アルキル(例、メチル,エチル,プ
ロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec-ブチ
ル,tert-ブチル,ペンチル,ヘキシル等)、C2-6アル
ケニル(例、ビニル,1-メチルビニル,1-プロペニル,
アリル等)、C2-4アルキニル(例、エチニル,1-プロ
ピニル,プロパルギル基等)、C3-6シクロアルキル
(例、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチ
ル,シクロヘキシル基等)、C7-14アラルキル(例、ベ
ンジル,α-メチルベンジル,フェネチル基等)、C
6-14アリール(例、フェニル,ナフチル等)、C1-6
ルコキシ(例、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,iso-
プロポキシ,n-ブトキシ,iso-ブトキシ,sec-ブトキ
シ,tert-ブトキシ基等)、C1-6アルカノイル(例、ホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、n-ブチリル、iso-ブ
チリル基)、C1-6アルカノイルオキシ(例、ホルミル
オキシ,アセチルオキシ,プロピオニルオキシ,n-ブチ
リルオキシ,iso-ブチリルオキシ基等)、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ-カルボニル(例、メトキシカルボ
ニル,エトキシカルボニル,n-プロポキシカルボニル,
iso-プロポキシカルボニル,n-ブトキシカルボニル,イ
ソブトキシカルボニル,tert-ブトキシカルボニル基
等)、カルバモイル基、N−モノC1-4アルキル−,
N,N−ジC1-4アルキル−カルバモイル(例、N-メチ
ルカルバモイル,N-エチルカルバモイル,N-プロピルカ
ルバモイル,N-イソプロピルカルバモイル,N-ブチルカ
ルバモイル,N,N-ジメチルカルバモイル,N,N-ジエチル
カルバモイル,N,N-ジプロピルカルバモイル,N,N-ジブ
チルカルバモイル等)、ハロゲン(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、ハロゲン化C1-4アルキル(例、クロロ
メチル,ジクロロメチル,トリフルオロメチル,トリフ
ルオロエチル等)、オキソ、アミジノ、イミノ、アミ
ノ、モノC1-4アルキル−,ジC1-4アルキルアミノ
(例、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,
イソプロピルアミノ,ブチルアミノ,ジメチルアミ
ノ,ジエチルアミノ,ジプロピルアミノ,ジイソプロピ
ルアミノ,ジブチルアミノ等)、炭素原子と1個の窒素
原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれ
たヘテロ原子を1ないし3個含んでいてもよい3ないし
6員の環状アミノ基(例、アジリジニル,アゼチジニ
ル,ピロリジニル,ピロリニル,ピロリル,イミダゾリ
ル,トリアゾリル,ピラゾリル,イミダゾリジニル,ピ
ペリジノ,モルホリノ,ジヒドロピリジル,ピリジル,
N-メチルピペラジニル,N-エチルピペラジニル等)、カ
ルバモイルアミノ基、N−C1-4アルキル−もしくは
N,N−ジ−C1-4アルキルカルバモイルアミノ(例、N
-メチルカルバモイルアミノ,N-エチルカルバモイルア
ミノ,N-プロピルカルバモイルアミノ,N-イソプロピル
カルバモイルアミノ,N-ブチルカルバモイルアミノ,N,
N-ジメチルカルバモイルアミノ,N,N-ジエチルカルバモ
イルアミノ,N,N-ジプロピルカルバモイルアミノ,N,N-
ジブチルカルバモイルアミノ等)、C1-3アルキレンジ
オキシ(例、メチレンジオキシ,エチレンジオキシ
等)、ヒドロキシル、エポキシ(−O−)、ニトロ、シ
アノ、メルカプト、スルホ、スルフィノ、ホスホノ、ジ
ヒドロキシボリール、スルファモイル、モノC1-6アル
キル−もしくはジC1-6アルキル−スルファモイル
(例、N-メチルスルファモイル,N-エチルスルファモイ
ル,N-プロピルスルファモイル,N-イソプロピルスルフ
ァモイル,N-ブチルスルファモイル,N,N-ジメチルスル
ファモイル,N,N-ジエチルスルファモイル,N,N-ジプロ
ピルスルファモイル,N,N-ジブチルスルファモイル
等)、C1-6アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチ
オ,プロピルチオ,イソプロピルチオ,n-ブチルチオ,
sec-ブチルチオ,tert-ブチルチオ等)、フェニルチ
オ、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィ
ニル,エチルスルフィニル,プロピルスルフィニル,ブ
チルスルフィニル等)、フェニルスルフィニル基、C
1-6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル,エチ
ルスルホニル,プロピルスルホニル,ブチルスルホニル
等)、及びフェニルスルホニルなどが挙げられる。置換
の数は、置換可能な範囲内で1ないし6、好ましくは1
ないし4である。
【0007】上記R1およびR2で表される置換されてい
てもよい炭化水素残基における炭化水素残基としては、
例えばC1-15アルキル(例、メチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,s−ブチル,t
−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチル,
ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシル,トリデシル,
テトラデシル,ペンタデシル等)、C3-8シクロアルキ
ル(例、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチ
ル,シクロヘキシル等)、C2-10アルケニル(例、ビニ
ル,アリル,2−メチルアリル,2−ブテニル,3−ブ
テニル,3−オクテニル等)、C2-10アルキニル(例、
エチニル,2−プロピニル,3−ヘキシニル等)、C
3-11シクロアルケニル(例、シクロプロペニル,シクロ
ペンテニル,シクロヘキセニル等)、C6-14アリール
(例、フェニル,ナフチル等)、炭素原子に結合手を有
する複素環基(例、1,2,4−オキサジアゾール−3
−イル,1,2,4−トリアゾール−3−イル等)、C
7-16アラルキル(例、ベンジル,フェニルエチル等)な
どが挙げられる。該炭化水素残基が有していてもよい置
換基としては、例えばニトロ、ヒドロキシル、オキソ、
チオキソ、シアノ、カルバモイル、カルボキシル、C
1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニ
ル,エトキシカルボニル等)、スルホ、ハロゲン(フッ
素,塩素,臭素,ヨウ素)、C1-6アルコキシ(例、メ
トキシ,エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,ブト
キシ,イソブトキシ,s−ブトキシ,t−ブトキシ等)C
6-14アリールオキシ(例、フェノキシ,ナフチルオキシ
等)、ハロゲン化C6-14フェノキシ(例、o−、m−ま
たはp−クロロフェノキシ,o−、m−またはp−ブロ
モフェノキシ等)、C1-6アルキルチオ(例、メチルチ
オ,エチルチオ,n−プロピルチオ,イソプロピルチ
オ,n−ブチルチオ,t−ブチルチオ等)、C1-14アリ
ールチオ(例、フェニルチオ等)、C1-6アルキルスル
フィニル(例、メチルスルフィニル,エチルスルフィニ
ル等)、C1-6アルキルスルホニル(例、メチルスルホ
ニル,エチルスルホニル等)、アミノ、C1-6アルカノ
イルアミノ(例、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ
等)、モノ-またはジ-C1-4アルキルアミノ(例、メチ
ルアミノ,エチルアミノ,n−プロピルアミノ,イソプ
ロピルアミノ,n−ブチルアミノ,ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ等)、イミノ、C1-6アルキルイミノ
(例、メチルイミノ,エチルイミノ,プロピルイミノ,
ブチルイミノ等)、ヒドロキシイミノ、C1-6アルコキ
シイミノ(例、メトキシイミノ,エトキシイミノ,n−
プロポキシイミノ等)、ヒドラゾノ,モノ−またはジ−
1-4アルキルヒドラゾノ(例、メチルヒドラゾノ,エ
チルヒドラゾノ,ジメチルヒドラゾノ等)、C1-6アル
カノイル(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル
等)、ベンゾイル、(a)ハロゲン(フッ素,臭素,塩
素,ヨウ素)、(b)C1-4アルキル(例、メチル,エチ
ル,プロピル,イソプロピル等)および(c)ハロゲノフ
ェノキシ(例、o−、m−またはp−クロロフェノキ
シ,o−、m−またはp−ブロモフェノキシ等)などか
ら選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい炭
素原子以外に酸素、硫黄、窒素等から選ばれたヘテロ原
子を1ないし4個含む5または6員複素環基(例、2−
または3−チエニル,2−または3−フリル,3−、4
−または5−ピラゾリル,2−、4−または5−チアゾ
リル,3−、4−または5−イソチアゾリル,2−、4
−または5−オキサゾリル,3−、4−または5−イソ
オキサゾリル,2−、4−または5−イミダゾリル,
1,2,3−または1,2,4−トリアゾリル,1Hまたは
2H−テトラゾリル,2−、3−または4−ピリジル,
2−、4−または5−ピリミジル,3−または4−ピリ
ダニジル,キノリル,イソキノリル,インドリル等)お
よびハロゲン化C1-6アルキル(例、ジフルオロメチ
ル,トリフルオロメチル,トリフルオロエチル,トリク
ロロエチル等)などが挙げられる。置換の数は、置換可
能な範囲内で1ないし5、好ましくは1ないし3であ
る。
【0008】上記R1,X2およびYで表される硫黄原子
を介する基は、硫黄原子を通して結合する全ての有機残
基が該当する。具体的には、例えばメルカプト、それぞ
れ置換されていてもよい、アルキルチオ、シクロアルキ
ルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、複素環チオ、
アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリース
ルホニル基などが挙げられる。該それぞれ置換されてい
てもよい、アルキルチオ、シクロアルキルチオ、アリー
ルチオ、アラルキルチオ、複素環チオ、アルキルスルフ
ィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル基に
おけるアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキ
ル、複素環基は上記と同意義を有する。該置換基は、後
述の窒素原子を介する基における置換基と同意義を有す
る。
【0009】上記R2、X2およびYで表される窒素原子
を介する基としては、窒素原子を介して結合する全ての
有機残基が該当する。具体的には、例えばアミノ、−N
78〔式中、R7は水素、それぞれ置換されていても
よいアルキル、シクロアルキル、アリール、アルコキ
シ、アラルキルオキシ、ヒドロキシ、複素環基、−SO
pR14−(pは1〜2の整数を,R14はそれぞれ置換さ
れていてもよいアルキル、アリールを示す)を、R8
水素、置換されていてもよいアルキルを示す〕で表され
る基、置換されていてもよい窒素原子に結合手を有する
複素環基(例、1H−1−ピロリル,1−イミダゾリ
ル,1−トリアゾリル,ピラゾリル,インドリル,1H
−1−インダゾリル,7−プリニル,1−アジリジニ
ル,1−ピロリジニル,1−ピロリニル,1−イミダゾ
リジニル,2−イソキサゾリジニル,ピラゾリジニル,
ピペラジニル,ピラゾリニル,1−ピペリジニル,4−
モルフォリニル,4−チオモルフォリニル等),−N=
C(R9)R10〔式中、R9、R10は水素、それぞれ置換
されていてもよいアルキル、アリール、アルコキシ、
(モノまたはジ)アルキルアミノ基を示す〕、−NR11
NR1213〔式中、R1112は水素、置換されていても
よいアルキルを、R13は水素、置換されていてもよいア
ルキル、アルカノイル、−SOpAr’(pは1〜2の
整数を、Ar’は置換されていてもよいアリールを示
す)を示す〕などが挙げられる。該アルキルは、例えば
メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,t-
ブチル,ペンチル,ヘキシル等のC1-6アルキルが挙げ
られる。該シクロアルキルは、例えばシクロプロピル,
シクロペンチル,シクロヘキシル等のC3-6シクロアル
キルが挙げられる。該アリールは、例えばフェニル,ナ
フチル,アントラセニル等のC6-14アリールが挙げられ
る。該アルコキシは、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ等のC1-6アルコキシが挙げられる。
該アラルキルオキシは、例えばベンジルオキシ、フェネ
チオキシ等のC7-14アラルキルオキシが挙げられる。該
複素環基としては、例えば炭素原子に結合手を有する複
素環基が挙げられる。該炭素原子に結合手を有する複素
環基としては、例えば炭素原子以外に酸素原子、硫黄原
子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個
含む5員環基〔例、2−または3−チエニル,2−また
は3−フリル,2−または3−ピロリル,2−、4−ま
たは5−オキサゾリル,2−,4−または5−チアゾリ
ル,3−,4−または5−ピラゾリル,2−,4−また
は5−イミダゾリル,3−,4−または5−イソオキサ
ゾリル,3−,4−または5−イソチアゾリル,3−ま
たは5−(1,2,4−オキサジアゾリル),1,3,4−オ
キサジアゾリル,3−または5−(1,2,4−チアジア
ゾリル),1,3,4−チアジアゾリル,4−または5−
(1,2,3−チアジアゾリル),1,2,5−チアジアゾリ
ル,1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル,1H−または2H−テトラゾリル等〕、炭素原子以
外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテ
ロ原子を1ないし4個含む6員環基(例、2−,3−ま
たは4−ピリジルもしくはそのN−オキシド,2−,4
−または5−ピリミジニル,N−オキシド−2−,4−
または5−ピリミジニル,2−または3−チオモルホリ
ニル,2−または3−モルホリニル,オキソトリアジニ
ル,ジオキソトリアジニル,ピロリジニル,ピペリジニ
ル,ピラニル,チオピラニル,1,4−オキサジニル,
1,4−チアジニル,1,3−チアジニル,2−または3
−ピペラジニル,トリアジニル,オキソトリアジニル,
3−または4−ピリダジニル,ピラジニル,N−オキシ
ド−3−または4−ピリダジニル等)、炭素原子以外に
酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原
子を1ないし4個含む2環性または3環性縮合環基等の
炭素原子以外に例えば酸素原子、硫黄原子、窒素原子な
どのヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし8員環また
はその縮合環{ベンゾフリル,ベンゾチアゾリル,ベン
ゾオキサゾリル,テトラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニ
ル,トリアゾロ〔4,5−b〕ピリダジニル,イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジニル,ベンゾイミダゾリル,キノ
リル,イソキノリル,シンノリニル,フタラジニル,キ
ナゾリニル,キノキサリニル,インドリジニル,キノリ
ジニル,1,8−ナフチリジニル,プリニル,プテリジ
ニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジニ
ル,フェナントリジニル,クロマニル,ベンゾオキサジ
ニル,フェナジニル,フェノチアジニル,フェノキサジ
ニル等}などが挙げられる。該置換基としては、例えば
1-6アルキル(例、メチル,エチル,プロピル,イソ
プロピル,ブチル,イソブチル,sec-ブチル,tert-ブ
チル等)、C2-6アルケニル(例、ビニル,1-メチルビ
ニル,1-プロペニル,アリル等)、C2-6アルキニル
(例、エチニル,1-プロピニル,プロパルギル等)、C
3-6シクロアルキル(例、シクロプロピル,シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル等)、C5-7シク
ロアルケニル(例、シクロペンテニル,シクロヘキセニ
ル等)、C7-11アラルキル(例、ベンジル,α-メチル
ベンジル,フェネチル等)、C6-14アリール(例、フェ
ニル,ナフチル等)、C1-6アルコキシ(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso-プロポキシ,n-ブトキ
シ,iso-ブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシ
等)、C6-14アリールオキシ(例、フェノキシ等)、C
1-6アルカノイル(例、ホルミル,アセチル,プロピオ
ニル,n-ブチリル,iso-ブチリル等)、C6-14アリール
-カルボニル(例、ベンゾイル等)、C1-6アルカノイル
オキシ(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,プロピ
オニルオキシ,n-ブチリルオキシ,iso-ブチリルオキシ
等)、C6-14アリール-カルボニルオキシ(例、ベンゾ
イルオキシ等)、カルボキシル、C1-6アルコキシ-カル
ボニル(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボニ
ル,n-プロポキシカルボニル,iso-プロポキシカルボニ
ル,n-ブトキシカルボニル,イソブトキシカルボニル,
tert-ブトキシカルボニル等)、カルバモイル基、N−
モノ−C1-4アルキルカルバモイル(例、N-メチルカル
バモイル,N-エチルカルバモイル,N-プロピルカルバモ
イル,N-イソプロピルカルバモイル,N-ブチルカルバモ
イル等)、N,N−ジ−C1-4アルキルカルバモイル
(例、N,N-ジメチルカルバモイル,N,N-ジエチルカルバ
モイル,N,N-ジプロピルカルバモイル,N,N-ジブチルカ
ルバモイル等)、環状アミノカルボニル(例、1-アジリ
ジニルカルボニル,1-アゼチジニルカルボニル,1-ピロ
リジニルカルボニル,1-ピペリジニルカルボニル,N-メ
チルピペラジニルカルボニル,モルホリノカルボニル
等)、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、よう素)、モノ
−,ジ−またはトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル(例、
クロロメチル,ジクロロメチル,トリフルオロメチル,
トリフルオロエチル等)、オキソ基、アミジノ、イミノ
基、アルキルイミノ基(例、メチルイミノ、エチルイミ
ノ、プロピルイミノ、ブチルイミノ等)、アミノ、モノ
−又はジC1-4アルキルアミノ(例、メチルアミノ,エ
チルアミノ,プロピルアミノ,イソプロピルアミノ,ブ
チルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジプロ
ピルアミノ,ジイソプロピルアミノ,ジブチルアミノ
等)、炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄
原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし3
個含んでいてもよい3ないし6員の環状アミノ基(例、
アジリジニル,アゼチジニル,ピロリジニル,ピロリニ
ル,ピロリル,イミダゾリル,ビラゾリル,イミダゾリ
ジニル,ピペリジノ,モルホリノ,ジヒドロピリジル,
ピリジル,N-メチルピペラジニル,N-エチルピペラジニ
ル等)、C1-6アルカノイルアミノ(例、ホルムアミ
ド,アセタミド,トリフルオロアセタミド,プロピオニ
ルアミド,ブチリルアミド,イソブチリルアミド等)、
ベンツアミド,カルバモイルアミノ、N−C1-4アルキ
ルカルバモイルアミノ(例、N-メチルカルバモイルアミ
ノ,N-エチルカルバモイルアミノ,N-プロピルカルバモ
イルアミノ,N-イソプロピルカルバモイルアミノ,N-ブ
チルカルバモイルアミノ等)、N,N−ジ−C1-4アル
キルカルバモイルアミノ(例、N,N-ジメチルカルバモイ
ルアミノ,N,N-ジエチルカルバモイルアミノ,N,N-ジプ
ロピルカルバモイルアミノ,N,N-ジブチルカルバモイル
アミノ等)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレン
ジオキシ,エチレンジオキシ等)、-B(OH)2、ヒドロ
キシル、エポキシ(−O−)、ニトロ、シアノ、メルカ
プト、スルホ、スルフイノ、ホスホノ、ジヒドロキシボ
リール、スルファモイル、C1-6アルキルスルファモイ
ル(例、N-メチルスルファモイル,N-エチルスルファモ
イル,N-プロピルスルファモイル,N-イソプロピルスル
ファモイル,N-ブチルスルファモイル等)、ジC1-6
ルキルスルファモイル(例、N,N-ジメチルスルファモイ
ル,N,N-ジエチルスルファモイル,N,N-ジプロピルスル
ファモイル,N,N-ジブチルスルファモイル等)、C1-6
アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチオ,プロピル
チオ,イソプロピルチオ,n-ブチルチオ,sec-ブチルチ
オ,tert-ブチルチオ等)、フェニルチオ、C1-6アルキ
ルスルフィニル(例、メチルスルフィニル,エチルスル
フィニル,プロピルスルフィニル,ブチルスルフィニル
等)、フェニルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニ
ル(例、メチルスルホニル,エチルスルホニル,プロピ
ルスルホニル,ブチルスルホニル等)、フェニルスルホ
ニルなどが挙げられる。置換の数は、置換可能な数の範
囲内で1ないし6、好ましくは1ないし3である。上記
2およびYで表される酸素原子を介する基は、酸素原
子を介して結合する全ての有機残基が該当する。具体的
には、例えばヒドロキシル、OR15〔式中、R15はそれ
ぞれ置換されていてもよいアルキル、シクロアルキル、
アリール、複素環基、アリールカルボニル、アリールオ
キシカルボニル、NR1516(R15、R16はそれぞれ前
記R7、R8と同意義を示す)、−N=C(R17)R
18(R17、R18はそれぞれ前記R9、R10と同意義を示
す)、SiR19 3(R19はアルキルを示す)を表す〕な
どが挙げられる。該R15の表すそれぞれ置換されていて
もよいアルキル、シクロアルキル、アリール、複素環基
は上記と同意義を、アリール、カルボニルは例えばベン
ゾイルを、アリールオキシカルボニルは例えばフェノキ
シカルボニルをそれぞれ表す。該置換基は上記の窒素原
子を介する基における置換基と同意義を有する。
【0010】上記X1で表される置換されていてもよい
ハロアルキル基におけるハロアルキル基としては、例え
ばハロC1-6アルキル(例、トリフルオロメチル,クロ
ロジフルオロメチル,ペンタフルオロエチル,テトラフ
ルオロエチル,ヘプタフルオロプロピル,ノナフルオロ
ブチル,トリデカフルオロヘキシル等)が挙げられる。
該ハロアルキル基が有していてもよい置換基としては、
前記置換されていてもよい炭化水素残基が有していても
よい置換基と同意義を有する。置換の数は、置換可能な
数の範囲内で、1ないし5、好ましくは1ないし3であ
【0011】X2で表される炭素原子を介する基として
は、炭素原子を介して結合する全ての有機残基が該当す
る。具体的には、例えばそれぞれ置換されていてもよ
い、アルキル(例、メチル,エチル,プロピル,イソプ
ロピル,ブチル,t-ブチル,ペンチル,ヘキシル等のC
1-6アルキル)、シクロアルキル(例、シクロプロピ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル等のC3-6シクロ
アルキル)、アルコキシアルキル(例、メトキシメチ
ル,エトキシメチル,エトキシブチル,プロポキシメチ
ル,プロポキシヘキシル等のC1-3アルコキシC1-6アル
キル)、ヒドロキシアルキル(例、ヒドロキシメチル,
ヒドロキシエチル,ヒドロキシブチル,ヒドロキシプロ
ピル等のC1-6アルキル)、アルケニル(例、ビニル,
ブタジエニル,ヘキサトリエニル等のC2-6アルケニル
等)、ホルミル、カルボキシル、アルコキシカルボニル
(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,t-ブ
トキシカルボニル等のC1-6アルコキシカルボニル)、
シアノ、アミド、モノまたはジアルキルカルバモイル
(例、メチルカルバモイル,エチルカルバモイル,ヘキ
シルカルバモイル,ジメチルカルバモイル,メチルエチ
ルカルバモイル等のモノまたはジC1-6アルキルカルバ
モイル)、アミジノ、アリール(例、フェニル,ナフチ
ル,アントラセニル等のC6-14アリール)、アラルキル
(例、ベンジル,ベンツヒドリール,トリチル等のC
7-20アラルキル)、炭素原子に結合手を有する複素環基
(例、2−または3−チエニル,2−または3−フリ
ル,2−または3−ピロリル,2−,3−または4−ピ
リジル,2−、4−または5−オキサゾリル,2−,4
−または5−チアゾリル,3−,4−または5−ピラゾ
リル,2−,4−または5−イミダゾリル,3−,4−
または5−イソオキサゾリル,3−,4−または5−イ
ソチアゾリル,3−または5−(1,2,4−オキサジア
ゾリル),1,3,4−オキサジアゾリル,3−または5
−(1,2,4−チアジアゾリル),1,3,4−チアジアゾ
リル,4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル),
1,2,5−チアジアゾリル,1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル,1H−または2H−テトラゾ
リル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5員環
基;N−オキシド−2−,3−または4−ピリジル,2
−,4−または5−ピリミジニル,N−オキシド−2
−,4−または5−ピリミジニル,2−または3−チオ
モルホリニル,2−または3−モルホリニル,オキソト
リアジニル,ジオキソトリアジニル,ピロリジニル,ピ
ペリジニル,ピラニル,チオピラニル,1,4−オキサ
ジニル,1,4−チアジニル,1,3−チアジニル,2−
または3−ピペラジニル,トリアジニル,オキソトリア
ジニル,3−または4−ピリダジニル,ピラジニル,N
−オキシド−3−または4−ピリダジニル等の炭素原子
以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘ
テロ原子を1ないし4個含む6員環基;ベンゾフリル,
ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾリル,テトラゾロ
[1,5−b]ピリダジニル,トリアゾロ[4,5−b]ピリ
ダジニル,イミダゾ[1,2−a]ピリジニル,ベンゾイ
ミダゾリル,キノリル,イソキノリル,シンノリニル,
フタラジニル,キナゾリニル,キノキサリニル,インド
リジニル,キノリジニル,1,8−ナフチリジニル,プ
リニル,プテリジニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリ
ル,アクリジニル,フェナントリジニル,クロマニル,
ベンゾオキサジニル,フェナジニル,フェノチアジニ
ル,フェノキサジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫
黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし
4個含む2環性または3環性縮合環基等の炭素原子以外
に例えば酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし8員環またはその縮合環
等)などが挙げられる。上記置換基としては、例えば
(a)ヒドロキシル、(b)アミノ、(c)モノ−またはジ−C
1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ
等)、(d)C1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ヘキシルオキシ等)および(e)ハロゲン
(フッ素,塩素,臭素, よう素)等から選ばれた1な
いし4個で置換されていてもよいC6-14アリール(例、
フェニル,ナフチル等);モノ−またはジ−C1-6アル
キルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等);C
1-4アシルアミノ(例、ホルミルアミノ,アセチルアミ
ノ等);ヒドロキシル;カルボキシル;ニトロ;C1-6
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ等);C1-6アルキル-カルボニ
ルオキシ(例、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ
等)及びハロゲン(例、フッ素,塩素,臭素,よう
素)、前述の置換されていてもよい窒素原子を介する基
および後述のリン原子を介する基などが挙げられる。置
換の数は、置換可能な数の範囲内で1ないし6、好まし
くは1ないし3である。
【0012】X2およびYで表されるリン原子を介する
基は、リン原子を通して結合する全ての基が該当する。
具体的には例えばジエチルホスホノ基、ジメチルホスホ
ノ基等の炭素数2〜12のジアルキルホスホノ基が用い
られる。Yで表される置換されていてもよいアリール基
におけるアリール基としては、例えば前述のアリールが
挙げられる。該置換基としては、前述の置換されていて
もよい炭化水素残基が有していてもよい置換基と同意義
を有する。
【0013】Yで表される置換されていてもよい炭素原
子で結合する複素環基としては、例えば炭素原子に結合
手を有する複素環基(例、2−または3−チエニル,2
−または3−フリル,2−または3−ピロリル,2−,
3−または4−ピリジル,2−、4−または5−オキサ
ゾリル,2−,4−または5−チアゾリル,3−,4−
または5−ピラゾリル,2−,4−または5−イミダゾ
リル,3−,4−または5−イソオキサゾリル,3−,
4−または5−イソチアゾリル,3−または5−(1,
2,4−オキサジアゾリル),1,3,4−オキサジアゾリ
ル,3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル),1,
3,4−チアジアゾリル,4−または5−(1,2,3−チ
アジアゾリル),1,2,5−チアジアゾリル,1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル,1H−また
は2H−テトラゾリル等の炭素原子以外に酸素原子、硫
黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし
4個含む5員環基;N−オキシド−2−,3−または4
−ピリジル,2−,4−または5−ピリミジニル,N−
オキシド−2−,4−または5−ピリミジニル,2−ま
たは3−チオモルホリニル,2−または3−モルホリニ
ル,オキソトリアジニル,ジオキソトリアジニル,ピロ
リジニル,ピペリジニル,ピラニル,チオピラニル,
1,4−オキサジニル,1,4−チアジニル,1,3−チ
アジニル,2−または3−ピペラジニル,トリアジニ
ル,オキソトリアジニル,3−または4−ピリダジニ
ル,ピラジニル,N−オキシド−3−または4−ピリダ
ジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原
子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む6員環
基;ベンゾフリル,ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾ
リル,テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル,トリアゾ
ロ[4,5−b]ピリダジニル,イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリ
ル,シンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,キノ
キサリニル,インドリジニル,キノリジニル,1,8−
ナフチリジニル,プリニル,プテリジニル,ジベンゾフ
ラニル,カルバゾリル,アクリジニル,フェナントリジ
ニル,クロマニル,ベンゾオキサジニル,フェナジニ
ル,フェノチアジニル,フェノキサジニル等の炭素原子
以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘ
テロ原子を1ないし4個含む2環性または3環性縮合環
基等の炭素原子以外に例えば酸素原子、硫黄原子、窒素
原子などのヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし8員
環またはその縮合環等)が挙げられる。該炭素原子で結
合する複素環基が有していてもよい置換基としては、前
記炭素原子を介する基が有していてもよい置換基と同意
義を有する。
【0014】上記R2およびYとで形成する、置換され
ていてもよい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から
選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が
置換されたC2-4アルキレン基またはC2-4アルケニレン
基における置換基としては、前記置換されていてもよい
炭化水素残基が有していてもよい置換基と同意義を有す
る。
【0015】Arは、置換されていてもよい芳香族炭化
水素残基であることが好ましい。さらに、Arは、置換
されていてもよいC6-14アリール基であることが特に好
ましい。R1はシアノまたは置換されていてもよいアル
キル基であることが好ましい。R2は窒素原子を介する
基であることが好ましい。X1はC1-6ハロアルキルであ
ることが好ましい。X2は水素または置換されていても
よいアルキル基が好ましく、さらに水素、C1-6アルキ
ルまたはC1-6ハロアルキルであることが特に好まし
い。Yは酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子を介する基
であることが好ましい。R2とYとで形成する、置換さ
れていてもよい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子か
ら選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子
が置換されたC2-4アルキレン基またはC2-4アルケニレ
ン基の好ましい例としては、式−Z−CR34−NR5
−〔式中、R3,R4およびR5は水素または置換されて
いてもよい炭化水素残基を、Zは酸素原子または−NR
6−(R6は水素または置換されていてもよい炭化水素残
基を示す)で表される基を示す〕;式−Z−CR3’=
N−〔式中、R3’は水素、置換されていてもよい炭化
水素残基またはアミノ基を、Zは酸素原子または−NR
6−(R6は水素または置換されていてもよい炭化水素残
基を示す)で表される基を示す〕;式−N=CR3−N
4−(式中、R3およびR4は水素または置換されてい
てもよい炭化水素残基を示す);または式−Z−C(=
W)−NR4−〔式中、R4は水素または置換されていて
もよい炭化水素残基を、Zは酸素原子または−NR6
(R6は水素または置換されていてもよい炭化水素残基
を示す)で表される基を、Wは酸素または硫黄原子を示
す)で表される基である。上記R3,R3’,R4,R5
よびR6で表される置換されていてもよい炭化水素残基
は前記と同意義を有する。
【0016】化合物〔I〕の塩としては、農薬化学上許
容可能な塩であればよい。すなわち、分子内にカルボキ
シル基、スルホ基などの酸性基を有している場合、塩基
との塩を形成させてもよく、この塩基としては例えばナ
トリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシ
ウム、アンモニアなどの無機塩基、例えばピリジン、コ
リジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなど
の有機塩基などが用いられる。また、例えば塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無
機酸の塩または、例えばギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリ
ン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸の塩などが用いられてもよい。また化合物は分子
内塩を形成する場合もあり、その場合もこの出願発明に
含まれる。
【0017】化合物〔I〕またはその塩を殺虫剤として
使用するにあたっては、一般の農薬の取り得る形態、す
なわち化合物〔I〕またはその塩の一種または二種以上
を有効成分として使用目的によって適当な液体の担体に
溶解させるか分散させ、または適当な固体担体と混合さ
せるか吸着させ、乳剤、油剤、水和剤、粉剤、粒剤、錠
剤、噴霧剤、軟膏等の剤型として使用する。これらの製
剤は必要ならば例えば乳化剤、懸濁剤、展着剤、浸透
剤、湿潤剤、粘漿剤、安定剤等を添加してもよく、自体
公知の方法で調製することができる。殺虫剤中の有効成
分の含有割合は使用目的によって異なるが、通常、乳
剤、水和剤等は10〜90重量%程度が適当であり、油
剤、粉剤等としては0.1〜10重量%程度が適当であ
り、粒剤としては1〜20重量%が適当であるが、使用
目的によっては、これらの濃度を適宜変更してもよい。
乳剤、水和剤等は使用に際して、水などで適宜希釈増量
(例えば100〜100,000倍)して散布する。使
用する液体担体(溶剤)としては、例えば水、アルコー
ル類(例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチ
レングリコール等)、ケトン類(例えばアセトン、メチ
ルエチルケトン等)、エーテル類(例えばジオキサン、
テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等)、脂肪族炭
化水素類(例えばケロシン、灯油、燃料油、機械油
等)、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等)、
ハロゲン化炭化水素類(例えばジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例えばN,N-ジ
メチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド
等)、エステル類(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、脂
肪酸グリセリンエステル等)、ニトリル類(例えばアセ
トニトリル、プロピオニトリル等)等の溶媒が適当であ
り、これらは一種または二種以上を適当な割合で混合し
て適宜使用することができる。固体担体(希釈・増量
剤)としては、植物性粉末(例えば大豆粉、タバコ粉、
小麦粉、木粉等)、鉱物性粉末(例えばカオリン、ベン
トナイト、酸性白土等のクレイ類、滑石粉、ロウ石粉等
のタルク類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミ
ナ、硫黄粉末、活性炭等が用いられ、これらは一種また
は二種以上を適当な割合で混合して適宜使用することが
できる。また軟膏基剤としては、例えばポリエチレング
リコール、ペクチン、例えばモノステアリン酸グリセリ
ンエステル等の高級脂肪酸の多価アルコールエステル、
例えばメチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギ
ン酸ナトリウム、ベントナイト、高級アルコール、例え
ばグリセリン等の多価アルコール、ワセリン、白色ワセ
リン、流動パラフィン、豚脂、各種植物油、ラノリン、
脱水ラノリン、硬化油、樹脂類等の一種または二種以
上、あるいはこれらに下記に示す各種界面活性剤を添加
したもの等が適宜使用される。乳化剤、展着剤、浸透
剤、分散剤等として使用される界面活性剤としては、必
要に応じて石鹸類、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテル類〔例、ノイゲン(商品名)、イー・エー14
2(E・A142(商品名));第一工業製薬(株)製、ノナー
ル(商品名);東邦化学(株)製〕、アルキル硫酸塩類
〔例、エマール10(商品名)、エマール40(商品
名);花王(株)製〕、アルキルスルホン酸塩類〔例、
ネオゲン(商品名)、ネオゲンT(商品名);第一工業
製薬(株)製、ネオペレックス;花王(株)製〕、ポリ
エチレングリコールエーテル類〔例、ノニポール85
(商品名)、ノニポール100(商品名)、ノニポール
160(商品名);三洋化成(株)製〕、多価アルコー
ルエステル類〔例、トゥイーン20(商品名)、トゥイ
ーン80(商品名);花王(株)製〕等の非イオン系お
よびアニオン系界面活性剤が適宜用いられる。また、化
合物〔I〕またはその塩と、例えば他種の殺虫剤(ピレ
スロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カルバメート系
殺虫剤、天然殺虫剤等)、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草
剤、植物ホルモン剤、植物成長調節物質、殺菌剤(例え
ば銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤、
フェノール系殺菌剤など)、共力剤、誘引剤、忌避剤、
色素、肥料等とを配合し、適宜使用することも可能であ
る。
【0018】この本発明の化合物〔I〕またはその塩と
混合して使用できる殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤の代表例
を以下に示す。プロポクスル(propoxur)、イソプロカル
ブ(isoprocarb)、BPMC、キシリルカルブ(xylylcar
b)、メトルカルブ(metolcarb)、XMC、エチオフェン
カルブ(ethiofencarb)、カルバリル(carbaryl)、ピリミ
カーブ(pirimicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、カ
ルボフラン(carbofuran)、フラチオカルブ(furathiocar
b)、カルボスルファン(carbosulfan)、アミノスルフラ
ン(aminosulfulan)、メソミル(methomyl)、フェンチオ
ン(fenthion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、プロ
パホス(propaphos)、シアノホス(cyanophos)、プロチオ
ホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprofos)、プロフ
ェノホス(profenofos)、EPN、シアノフェンホス(cya
nofenphos)、アセフェート(acephate)、オキシデプロホ
ス(oxydeprofos)、ジスルホトン(disulfoton)、チオメ
トン(thiometon)、フェントエート(phenthoate)、マラ
ソン(malathion)、ジメトエート(dimethoate)、バミド
チオン(vamidothion)、メカルバム(mecarbam)、トリク
ロルホン(trichlorphon)、ネイルド(naled)、ジクロル
ホス(dichlorvos)、クロロフェンビンホス(chlorofenvi
nphos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvihphos)、
モノクロトホス(monocrotophos)、ホサロン(phosalon
e)、ジアリホス(dialifos)、クロルピリホス−メチル(c
hlorpyrifos-methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifo
s)、ピリミホス−メチル(pirimiphos-methyl)、ダイア
ジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfos)、ピリダフ
ェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalpho
s)、イソキサチオン(isoxathion)、メチダチオン(methi
dathion)、サリチオン(salithion)、シフルスリン(cyfl
uthrin)、パーメスリン(permethrin)、サイパーメスリ
ン(cypermethrin)、デルタメスリン(deltamethrin)、シ
ハロスリン(cyhalothrin)、フェンプロパスリン(fenpro
pathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシス
リネート(flucythrinate)、フルバリネート(flubalinat
e)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、
ブプロフェジン(buprofezin)、ジフルベンズロン(diful
benzuron)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フサ
ライド(fthalide)、バリダマイシンA(validamycin
A)、メプロニル(mepronil)、フルトラニル(flutolani
l)、モンガード(商品名monguard)、ペンシクロン(pen
cycuron)、エジフェンホス(edifenphos)、イソプロチオ
ラン(isoprothiolane)、トリシクラゾール(tricyclazol
e)、プロベナゾール(probenazole)、カスガマイシン(ka
sugamycin)、IBP、ベンスルタップ(bensultap)、ピ
ラクロホス(pyraclophos)、フェリムゾン(ferimzone)、
イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(niten
pyram)、NC−25、シグマ−サイパーメスリン(sigm
a-cypermethrin)、フィプロニル(fipronil)、シラノ
ファン(silanophane)、ノバリュロン(novaluron)、ハイ
ドロプレン(hydroprene)、フルフェンプロクス(flufenp
rox)、フェンピラドまたはテブフェンピラド(fenpyrad
or tebufenpyrad)、フェノキシカーブ(fenoxycarb)、フ
ェナザキン(fenazaquin)、クロルフルアズロン(chlorfl
uazuron)、ノーモルト(nomolt)、ヘキサフルムロン(hex
aflumuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、アラ
ニカルブ(alanycarb)、ジアフェンチウロン(diafenthiu
ron)、クロフェンテジン(clofentezine)、フェンプロパ
トリン(fenpropathrin)、トラロメトリン(tralomethri
n)、メトキサジアゾン(methoxadiazone)、フルアジナム
(fluazinam)、オキメラノルア(okimeranolure)、クロル
チオホス(chlorthiophos)、フォートレス(fortress)、
レバミゾール(levamisol)、ジエノクロル(dienochlo
r)、クロエトカルブ(cloethocarb)、シクロプロトリン
(cycloprothrin)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、イソ
フェンホス(isofenphos)、アベルメクチン(avermecti
n)、ミルベマイシン(milbemycin)、フェノチオカルブ(f
enothiocarb)、シロマジン(cyromazine)、フルシクロク
スロン(flucycloxuron)、ブタチオホス(butathiofos)、
フェンピロキシメート(fenpyroximate)、アクリナスリ
ン(acrinathrin)、ベンフルスリン(benfluthrin)、ピリ
ダベン(pyridaben)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfe
n)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、シクロプロトリ
ン(cycloprothrin)、チェリトルア(cherrytlure)、スル
フラミド(sulfluramid)、ダイアモルアー(diamolure)、
チオジカルブ(thiodicarb)、フェンプロパスリン(fenpr
opathrin)、ディアフェンチウロン(diafenthiuron)、フ
ェナリモール(fenarimol)、フルピリミドール(flurprim
idol)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、トリアジ
メホン(triadimafon)、トリアジメノール(triadimeno
l)、ジクロブタゾール(diclobutazol)、パクロブタゾー
ル(paclobutazol)、ジニコナゾール(diniconazole)、ウ
ニコナゾール(uniconazole)、トリフルミゾール(triflu
mizole)、プロピコナゾール(propiconazole)、フルトリ
アホル(flutriafol)、フルシラゾール(flusilazole)、
ペンコナゾール(penconazole)、ブチオベート(butiobat
e)、プロクロラズ(prochloraz)、トリアペンセノール(t
riapenthenol)、EDDP、ピロキュロン(pyroquilo
n)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、ジネブ(zine
b)、マネブ(maneb)、TPN、キャプタン(captan)、キ
ャプタフォル(captafol)、ホルペット(folpet)、ジクロ
ルフルアニド(dichlorfluanid)、カルボキシン(carboxi
n)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ピラカルボリ
ド(pyracarbolid)、メベニル(mebenil)、フルカルバニ
ル(furcarbanil)、シクラフラミド(cyclafuramid)、ベ
ノダニル(benodanil)、グラノバックス(granovax)、チ
アベンダゾール(thiabendazole)、フベリダゾール(fube
ridazole)、ベノミル(benomyl)、チオファネート−メチ
ル(thiptanate-methyl)、サイペンダゾール(cypendazol
e)、カーベンダジン(carbendazin)、ジクロゾリン((dic
hlozoline)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリ
ン(vinclozolin)、プロシミドン(procymidone)、ミクロ
ゾリン(myclozolin)、フタラキシル(ftalaxyl)、メタラ
キシル(metalaxyl)、オフレース(ofrace)、ベナラキシ
ル(benalaxyl)、オキサデキシル(oxadixyl)、シプロフ
ラム(cyprofuram)、トリデモルフ(tridemorph)、フェン
プロピモルフ(fenpropimorph)、トリフォリン(triforin
e)、トリアリモル(triarimol)、フェナリモル(fenarimo
l)、ビイテタノール(bitetanol)、イマザリル(imazali
l)、エタコナゾール(etaconazole)、パクロブトラゾー
ル(paclobutrazol)、フェナプロニル(phenapronil)、ビ
ニコナゾール(viniconazole)、エチリモル(ehtirimo
l)、ジメチルモル(dimethirimol)、フルオロイミド(flu
oroimide)、ヒメキサゾール(hymexazol)、エタゾール(e
thazol)、プロキシクロル(proxychlor)、ピラゾホス(py
razophos)、プロチオカーブ(prothiocarb)、アリエッテ
ィ(aliette)、フェンプロピディン(fenpropidin)、フラ
ペナゾール(flapenazole)、ピリフェノックス(pyrifeno
x)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ピパニピリ
ム(pipanipirim)、クロジラコン(clozylacon)、ジフェ
ノコナゾール(difenoconazole)、ジメトモルフ(dimetho
morph)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、チシオフェ
ン(thicyofen)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、オ
プス(商品名、opus)、イプコナゾール(ipconazole)、ジ
メトコナゾール(dimetconazole)、ミクロブタニル(mycl
obutanil)、ミソチアゾール(myxothiazol)、チオイミコ
ナゾール(thioimiconazole)、ザリラミド(zarilami
d)、メトスルホバックス(metsulfovax)、ヘキサコナゾ
ール(hexaconazole)、クインコナゾール(quinconazol
e)、テクロフタラム(tecloftalam)、トリクロホスメチル(tolclo
fos-methyl)、トリクラミド(triclamide)、フルスルフ
ァミド(flusulfamide)、ベフラン(befran)、シプロコナ
ゾール(cyproconazole)、テクロフタラム(tecloftala
m)、フルコナゾール−シス(furconazole-cis)、フェネ
サニル(fenethanil)、ジメフルアゾール(dimefluazol
e)、エチルトリアノール(ethyltrianol)、テブコナゾー
ル(tebuconazole)、オキソリニック酸(oxolinic aci
d)、ピリミディフェン(pyrimidifen)、テブフェノジド
(tebufenozide)、ピメトロジン(pymetrozine)、AC3
03,603、チフルザミド(thifluzamide)、BC72
3、ピリメタニル(pyrimethanil)、フルキンコナゾール
(fluquinconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazol
e)、Ro15−2405、アムプロピルホス(ampropylf
os)、メパニペリム(mepanipyrim)、メトコナゾール(met
conazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、ペニル
ピロール(penylpyrrole)、トリアゾキシド(triazoxid
e)、デバカーブ(debacarb)、テフルスリン(tefluthri
n)、NC−170、NC−184、ドラウイン(drawi
n)、フルメスリン(flumethrin)、クロルエトキシホス
(chlorethoxyfos)、フォスチアゼート(fosthiazate)、
ゼーターメサイン(zetamethain)、チューリンギエンジ
ン(thuringiensin)、ベータ−シフルスリン(beta-cyflu
thrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、フルプロキ
シフェン(fluproxyfen)、アルテミシディン(altemicidi
n)、プラレスリン(prallethrin)、ピリプロキシフェン
(pyriproxyfen)、イミプロスリン(imiprothrin)、ルフ
ェンウロン(lufenuron)、SSF−126、ICI A
5504、フラメトピル(furametpyr)、トリチコナゾー
ル(triticonazole)、ジメフルアゾール(dimefluazol
e)、チフルザミド(thifluzamide)、フルディオキソニル
(fludioxonil)、ベフラン(befram)、フルアズロン(flua
zuron)等。
【0019】化合物〔I〕およびその塩は、衛生害虫、
動植物寄生昆虫の防除に有効であって、害虫の寄生する
動植物に直接散布するなど、昆虫に直接接触させること
によって強い殺虫作用を示す。また化合物〔I〕および
その塩は植物に対する薬害も少なく、かつ魚類に対する
毒性も低いなど、衛生用、園芸用、農業用害虫防除剤と
して安全かつ有利な性質を併せ持っている。化合物
〔I〕またはその塩を含有する製剤は、具体的には、例
えばナガメ(Eurydema rugosum)、イネクロカメムシ(Sco
tinophara lurida)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clav
atus)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、ヒメトビウ
ンカ(Laodelphax stritellus)、トビイロウンカ(Nilapa
rvata lugens)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincti
ceps)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、ダ
イズアブラムシ(Aphis glycines)、ニセダイコンアブラ
ムシ(Lipaphis erysimi)、ダイコンアブラムシ(Brevico
rynebrassicae)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)等の
半翅目害虫、例えばハスモンヨトウ(Spodoptera litur
a)、コナガ(Plutellaxylostella)、モンシロチョウ(Pie
ris rapae crucivora)、ニカメイガ(Chilo supppressal
is)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、タバ
コガ(Helicoverpa assulta)、アワヨトウ(Pseudaletia
separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、リンゴコ
カクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ワタノ
メイガ(Notarcha derogata)、コブノメイガ(Cnaphalocr
ocis medinalis)、ジャガイモガ(Phthorimaeaoperculel
la)等の鱗翅目害虫、例えばニジュウヤホシテントウ(Ep
ilachna vigintioctopunc tata)、ウリハムシ(Aulacoph
orafemoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striol
ata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、イネゾウム
シ(Echinocnemus squameus)等の甲虫目害虫、例えばイ
エバエ(Musca domestica)、アカイエカ(Culex popiens
pallens)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、タマネギバエ
(Delia antiqua)、タネバエ(Delia platura)等の双翅目
害虫、例えばトノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケ
ラ(Gryllotalpa africana)等の直翅目害虫、例えばチャ
バネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Pe
riplaneta fuliginosa)等のゴキブリ科害虫、例えばナ
ミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Panony
chus citri)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawa
i)、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、リン
ゴハダニ(Panonychus ulmi)、ミカンサビダニ(Aculops
pelekassi)等のダニ目害虫、例えばイネシンガレセンチ
ュウ(Aphelenchoides besseyi)等の線虫類、ダイコクシ
ロアリ(Cryptotermes domesticus)、イエシロアリ(Copt
otermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes
speratus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosan
us)等のシロアリ類などの防除に特に有効である。
【0020】このようにして得られる本発明の化合物は
優れた殺虫活性を有し、毒性が極めて少なく安全で、優
れた殺虫組成物として用いることができる。そして本発
明の殺虫組成物は、従来の殺虫組成物と同様の方法で用
いることができ、その結果従来品に比べ優れた効果を発
揮することができる。例えば本発明の殺虫組成物は、対
象の害虫に対して例えば育苗箱処理、作物の茎葉散布、
虫体散布、水田の水中施用あるいは土壌処理などにより
使用することができる。そしてその施用量は、施用時
期、施用場所、施用方法等に応じて広範囲に変えること
ができるが、一般的にはヘクタール当たり有効成分(化
合物〔I〕またはその塩)が約0.3g〜3,000g好
ましくは約50g〜1,000gとなるように施用する
ことが望ましい。また本発明の殺虫組成物が水和剤であ
る場合には、有効成分の最終濃度が約0.1〜1,000
ppm好ましくは約10〜500ppmの範囲となるように希
釈して使用すればよい。本発明の殺虫組成物中の化合物
〔I〕またはその塩の含有割合は、組成物全量に対し
て、通常約0.1〜80重量%、好ましくは約1〜20
重量%程度である。具体的には、乳剤、液剤、水和剤
(例えば、顆粒水和剤)などで用いる場合は、通常約1
〜80重量%程度、好ましくは約1〜20重量%程度が
適当である、油剤、粉剤などで用いる場合は、通常約
0.1〜50重量%程度、好ましくは約1〜20重量%
程度が適当である。粒剤などで用いる場合は、通常約5
〜50重量%程度、好ましくは約1〜20重量%程度が
適当である。本発明の組成物において配合される他の農
薬活性成分(例、殺虫剤、除草剤、殺ダニ剤および(ま
たは)殺菌剤)は製剤全量に対して、通常約1〜80重
量%程度、好ましくは約1〜20重量%程度の範囲で使
用される。上記有効成分以外の添加剤の含量は、農薬活
性成分の種類または含量、あるいは製剤の剤形などによ
って異なるが、通常約0.001〜99.9重量%程
度、好ましくは約1〜99重量%程度である。より具体
的には、組成物全量に対して、界面活性剤を通常約1〜
20重量%程度、好ましくは約1〜15重量%、流動助
剤を約1〜20重量%程度、担体を約1〜90重量%、
好ましくは約1〜70重量%を添加するのが好ましい。
具体的には、液剤を製造する場合は、界面活性剤を通常
約1〜20重量%程度、好ましくは1〜10重量%程度
と、水を約20〜90重量%添加するのが好ましい。乳
剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)などは使用に際し
て、水などで敵宜希釈増量(例えば、約100〜5,0
00倍)して散布するのがよい。
【0021】
【発明の実施の形態】化合物〔I〕またはその塩は次の
ような方法によって製造することができる。下記の製法
によって化合物〔I〕が遊離の化合物で得られる場合
は、上記したような塩に、また塩の形で得られる場合は
遊離の化合物に、それぞれ常法に従って変換することが
できる。また化合物〔I〕に含まれる化合物が、他種の
化合物〔I〕を製造する原料に用いられる時は遊離のま
まあるいは塩として用いてもよい。その他の原料が上記
したような塩となりうる場合も同様に遊離のままのみな
らず塩として用いることができる。従って、下記の製法
に用いられる原料化合物および生成物については、その
塩(例えば上記化合物〔I〕で述べたような酸との塩
等)も含めるものとする。
【0022】
【化3】
【化4】
【化5】
【0023】
【化6】
【化7】
【0024】
【化8】
【化9】
【化10】
【0025】
【化11】
【化12】
【化13】
【0026】
【化14】
【化15】
【化16】
【0027】
【化17】
【化18】
【化19】
【0028】
【化20】
【化21】
【化22】
【0029】
【化23】
【化24】
【化25】
【0030】
【化26】
【化27】
【化28】
【0031】上記反応式(A)〜(Z)中、R1、R2
1、X2、Ar、Yは前記と同意義を示す。反応式
(B)、(E)、(I)、(H)、(J)、(K)、
(L)、(M)、(O)、(Q)、(Y)で用いられる
26、R22、R29、R20は水素原子、前記のC1-6アル
キル基を示す。反応式(E)、(G)、(I)、
(J)、(O)、(Q)、(U)、(Y)、(Z)で用
いられるR31、R23、R24、R25、R30は前記のC1-6
アルキル基を示す。反応式(D)で用いられるR21は前
記のC1-6アルキル基および置換されていてもよいC
6-14アリール基が用いられる。反応式(H)で用いられ
るR27、R28は水素原子、前記のC1-6アルキル基、前
記のC1-6ハロアルキル基を示す。反応式(A)、
(B)、(F)、(G)、(J)、(M)、(T)、
(U)、(V)中、Halで示されるハロゲン原子とし
ては、フッ素、臭素、塩素、ヨウ素等である。反応式
(C)および(K)中、Q4は前記の、それぞれ置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル
基、置換されていてもよいC6-14アリール基、置換され
ていてもよいC7-14アラルキル基、C3-8シクロアルキ
ル基、C3-18トリアルキルシリル基、置換されていても
よい複素環基、C1-6アルカノイル基、C1-6ハロアルカ
ノイル基、C2-13(ジ)アルキルカルバモイル基、置換
されていてもよいC7-13アリールカルバモイル基、C
2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル
基、C1-6ハロアルキルスルホニル基、C1-6アルキルス
ルフィニル基、C1-6ハロアルキルスルフィニル基、置
換されていてもよいC6-12アリールスルホニル基、置換
されていてもよいC7-13アリールカルボニル基、置換さ
れていてもよいC7-13アリールオキシカルボニル基、C
2-13(ジ)アルキルチオカルバモイル基が用いられる。
Lは一般に脱離基として用いられる基すべてを含むが、
好ましくはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン、メ
タンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ
等のアルキル(またはアリール)スルホニルオキシ基、
アセトキシ、プロピオニルオキシ等のアルカノイルオキ
シ基等が挙げられる。反応式(F)、(T)中、Nuは
NQ67(式中、Q6、Q7は同一または相異なっていて
もよく水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル
基、置換されていてもよいC7-14アラルキル基、C1-6
アルコキシ基、C1-6ハロアルキル基、C1-7アルカノイ
ルアミノ基、ヒドロキシル基、置換されていてもよいC
6-14アリール基、置換されていてもよいC7-13アラルキ
ルオキシ基、C3-7シクロアルキル基、C3-18トリアル
キルシリル基、置換されていてもよい複素環基を示
す)、OQ8(式中、Q8は水素原子、置換されていても
よいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC7-13
ラルキル基、C1-6ハロアルキル基、置換されていても
よいC6-12アリール基、C1-7アルカノイルアミノ基、
2-7アルコキシカルボニルアミノ基、C1-6アルキリデ
ンアミノ基、C3-8シクロアルキル基、C3-18トリアル
キルシリル基、置換されていてもよい複素環基を示
す)、S(O)l9(式中、lは0〜2の整数を、Q9
水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置
換されていてもよいC7-14アラルキル基、C1-6ハロア
ルキル基、置換されていてもよいC6-14アリール基、C
3-8シクロアルキル基、置換されていてもよい複素環基
を示す)、電子吸引基で1つ以上置換されたC1-12アル
キル基を表す。これらの基は前記Yで用いたごときもの
が例として挙げられる。Mは水素原子あるいはナトリウ
ム、カリウム、銅(I)のごとき1価の金属原子を示
す。
【0032】反応式(C)、(D)、(E)、(H)、
(I)および(L)中、Jは酸素原子、硫黄原子,NQ
3(式中、Q3は水素原子、置換されていてもよいC1-6
アルキル基、置換されていてもよいC7-14アラルキル
基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルキル基、ヒドロ
キシ基、置換されていてもよいC6-14アリール基、置換
されていてもよいC7-14アラルキルオキシ基、C1-7
ルカノイルアミノ基、C2-7アルコキシカルボニルアミ
ノ基、C1-6アルキリデンアミノ基、置換されていても
よいC7-13アラルキリデンアミノ基、C3-8シクロアル
キル基、置換されていてもよい複素環基、C1-6アルカ
ノイル基、C1-6ハロアルカノイル基、C2-13(ジ)ア
ルキルカルバモイル基、置換されていてもよいC7-13
リールカルバモイル基、C2-8アルコキシカルボニル
基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロアルキルス
ルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6ハロ
アルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC6-12
アリールスルホニル基、置換されていてもよいC7-13
リールカルボニル基、置換されていてもよいC7-13アリ
ールオキシカルボニル基、C2-13(ジ)アルキルチオカ
ルバモイル基を示す)を表す。 反応式(W)中、R33
は水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基、
置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、置換されていてもよいモノ−またはジ
−C1-4アルキルアミノ基を示す。反応式(L)および
(Y)中、Jaは前記のJであらわされる式−NQ
3(式中、Q3は前記と同意義を有する)で表される基ま
たは酸素原子を表す。反応式(L)中、Wは酸素原子ま
たは硫黄原子を表す。反応式(M)中、Mn+はn価の金
属陽イオンを表す。Mn+の好ましい例はNa+、K+、M
2+等である。Xは酸素原子、硫黄原子を表す。反応式
(N)、(P)中、Ar’は置換されていてもよいC
6-14アリール基を示す。かかるAr’としては前記した
ごときC6-14アリール基が用いられる。かかるC6-14
リール基は同一または相異なる置換基を1〜5個有して
いてもよく、かかる置換基としては前記C6-14アリール
基の置換基として述べたごときものが用いられる。反応
式(R)中、R32で表されるC1-6アルキル基、置換さ
れていてもよいC6-12アリール基としては、前記したご
ときC1-6アルキル基、C6-14アリール基が用いられ
る。反応式(A)において、(II)で示される原料化合
物は、文献〔例えば特開昭63−316770〕等に記
載の公知方法に準じた方法によって製造することができ
る。化合物(II)を、式(III)で表されるケトン化合
物またはその等価体である水和物あるいはヘミアセター
ルと反応させて、化合物(IV)を製造することができ
る。かかる水和物あるいはヘミアセタールの構造は、式
【化29】 〔式中、X1、X2は前記と同意義を示し、R33は水素原
子、C1-6アルキル基を示す〕で表される。(II)→(I
V)の反応は適当な溶媒を使用して行うことができる。
かかる溶媒としては反応基質、反応試薬および生成物と
反応して副生成物を与えないものであれば特に限定され
ないが、反応基質および反応試薬の両者を溶解するもの
が望ましい。かかる溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミ
ド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スル
ホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等
のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン等
の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、さらには
これらと水との混合溶媒が用いられる。このうち特にピ
リジン、α−ピコリン、2,6−ルチジン等のピリジン
類、アセトニトリル等のニトリル類、クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類
が好ましい。本反応は、無触媒でも行うことができる
が、適当な酸触媒の存在下に行うことが望ましい。かか
る酸触媒としては、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水
素酸、リン酸、硫酸などの無機プロトン酸、例えばギ
酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コ
ハク酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンス
ルホン酸などの有機プロトン酸、塩化アルミニウム、塩
化第二鉄、塩化亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等
のルイス酸などが用いられる。反応に用いられるかかる
酸触媒の量は、反応に悪影響を及ぼさない量であれば特
に限定されず、例えば酢酸のように、液体のものは溶媒
を兼ねて大過剰量用いてもよい。反応に用いられる(II
I)の量は特に限定されないが、(II)に対して1モル以
上用いるのが好ましく、(III)が液体のものは溶媒を
兼ねて大過剰量用いてもよい。反応に用いられる温度は
通常約−50〜200℃であり、好ましくは約−30〜
150℃である。反応時間は一般には約0.1〜72時
間、好ましくは約0.1〜10時間である。得られた化
合物はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液
性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロ
マトグラフィー等により分離、精製後、あるいは反応混
合物のまま次の反応の原料に供されてもよい。
【0033】反応式(A)において、(IV)→(V)の
反応は例えば“サーベイ・オブ・オルガニック・シンセ
シス(Survey of Organic Syntheses )”Vol.1 および
Vol.2,Willey-Interscience(1970および1977),Chapt
er 7等の文献に準じて行うことができる。本反応は、適
当な溶媒を使用して行うことができる。かかる溶媒とし
ては反応基質、反応試薬および生成物と反応して副生成
物を与えないものであれば特に限定されないが、反応基
質および反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。か
かる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石
油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミ
ド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スル
ホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等
のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、およびこれらの混合溶媒が用いられる。本反
応に用いられるハロゲン化剤としては、塩化水素、塩化
チオニル、オキシ塩化リン、五塩化リン等の塩素化剤、
臭化水素、臭化チオニル、オキシ臭化リン、五臭化リン
等の臭素化剤等種々用いられるが、塩化チオニルを塩素
化剤として用いるのが簡便である。用いられるハロゲン
化剤の量は特に限定されないが、好ましくは約0.8当
量〜5当量であり、溶媒として用いてもよい。また反応
混合物中にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の三級ア
ミン等を共存させることにより、反応を促進し、副生成
物を抑制できる場合がある。反応に用いられる温度は、
通常約−50〜200℃であり、好ましくは約−30〜
150℃である。反応時間は一般には約0.1〜72時
間、好ましくは約0.1〜10時間である。得られた化
合物(II)はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃
縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結
晶、クロマトグラフィー等により分離、精製後、あるい
は反応混合物のまま次の反応の原料に供されてもよい。
化合物(IV)および化合物(V)は、それ自体本発明化
合物に含まれるが、これらをさらに修飾して他の化合物
へ導く原料としても用いられる。反応式(B)におい
て、(VI)で示される原料化合物は、前記(II)で示し
た化合物中に含まれ、同様の方法によって製造すること
ができる。この化合物(VI)を、(X1CO)2Oまたは
1COClで表される公知のアシル化剤と反応させる
ことにより、化合物(VII)を製造することができる。
本反応に用いる上記のアシル化剤の量としては特に限定
されないが、好ましくは約1.8当量〜5当量であり、
溶媒として用いることもできる。反応を促進させ、副生
成物を少なくする目的で、塩基を共存させるあるいは反
応前後に作用させることにより好結果が得られる場合も
ある。かかる場合の塩基としては、例えば水素化ナトリ
ウム、ナトリウム、例えばナトリウムエチラート、ナト
リウムメチラート、カリウムtert−ブトキシド等の
アルカリ金属のアルコラート、例えばトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−
ジメチルアニリン等の有機塩基、例えば炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機塩基を
用いることができる。用いる塩基の量は反応に悪影響を
及ぼさない量であれば特に限定されず、例えばピリジン
の場合のように溶媒を兼ねて大過剰量用いることもでき
る。本反応は適当な溶媒を使用して行うことができる。
かかる溶媒としては反応基質、反応試薬および生成物と
反応して副生成物を与えないものであれば特に限定され
ないが、反応基質および反応試薬の両者を溶解するもの
が望ましい。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢
酸メチル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチ
ル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジ
ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール等のアルコール類、アセトニトリル、プロピ
オニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキ
シド等のスルホキシド類、スルホラン等のスルホン類、
ヘキサメチルホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコ
リン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン類、および
これらの混合溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶
媒が用いられる。反応に用いられる温度は、通常約−5
0〜200℃であり、好ましくは約−30〜150℃で
ある。反応時間は一般には約0.1〜72時間、好まし
くは約0.1〜24時間である。得られた化合物はそれ
自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転
溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフ
ィー等により分離、精製後、あるいは反応混合物のまま
次の反応の原料に供されてもよい。
【0034】(VII)→(VIII)の反応は、例えば“サ
ーベイ・オブ・オルガニック・シンセシス(Survey of
Organic Syntheses )”Vol.1 およびVol.2,Willey-In
terscience(1970および1977)、新実験化学講座14−III
巻、1363頁、1978年、丸善(東京)等に記載の公知の酸
性加水分解、塩基性加水分解、中性加水分解等によって
行うことができる。かかる反応に用いられる酸として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、
硫酸などの無機酸、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸などが挙げら
れる。かかる反応に用いられる塩基としては、例えば炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、フェニルリチウム、ブチルリチ
ウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、金属ナトリウム、
金属カリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、
トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジ
ン、ルチジン、コリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
ウンデセン−7)等の有機塩基を用いることができる。
本反応は適当な溶媒を使用して行うことができる。かか
る溶媒としては反応基質、反応試薬および生成物と反応
して副生成物を与えないものであれば特に限定されない
が、反応基質および反応試薬の両者を溶解するものが望
ましい。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メ
チル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等
のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等のアルコール類、アセトニトリル、プロピオニ
トリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド
等のスルホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキ
サメチルホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコリ
ン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン類、およびこ
れらの混合溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶媒
が用いられる。反応に用いられる温度は、通常約−50
〜200℃であり、好ましくは約−30〜150℃であ
る。反応時間は一般には約0.1〜72時間、好ましく
は約0.1〜24時間である。得られた化合物はそれ自
体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転
溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフ
ィー等により分離、精製後、あるいは反応混合物のまま
次の反応の原料に供されてもよい。
【0035】(VIII)→(IX)の反応は、例えば“サー
ベイ・オブ・オルガニック・シンセシス(Survey of Or
ganic Syntheses )”Vol.1 およびVol.2,Willey-Inte
rscience(1970および1977)Chapter 13、新実験化学講
座14−I巻、461〜484頁、1977年、丸善(東京)等に記
載の公知の還元反応によって達成される。かかる還元反
応に用いられる還元剤としては、ケトン類のアルコール
類への還元反応に通常用いられるものであれば特に限定
されないが、好ましくは水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム等の金
属水素化物が用いられる。反応に用いられる還元剤の量
は約0.3〜5当量、好ましくは約0.8〜2.5当量で
ある。本反応は適当な溶媒を使用して行うことができ
る。かかる溶媒としては反応基質、反応試薬および生成
物と反応して副生成物を与えないものであれば特に限定
されないが、反応基質および反応試薬の両者を溶解する
ものが望ましい。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エ
チル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルス
ルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン等のスルホ
ン類、ヘキサメチルホスホルアミド等のリン酸アミド
類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジ
ン、ピコリン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン
類、およびこれらの混合溶媒、水、さらにはこれらと水
との混合溶媒が用いられる。反応に用いられる温度は、
通常約−50〜200℃であり、好ましくは約−30〜
150℃である。反応時間は一般には約0.1〜72時
間、好ましくは約0.1〜24時間である。得られた化
合物はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液
性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロ
マトグラフィー等により分離、精製後、あるいは反応混
合物のまま次の反応の原料に供されてもよい。(IX)→
(X)の反応は前記(IV)→(V)の反応と同様の方法
を用いて達成される。反応式(C)において、化合物
(XI)と(XII)を反応させて(XIII)を製造する方法
は、適当な溶媒を使用して行うことができる。かかる溶
媒としては反応基質、反応試薬および生成物と反応して
副生成物を与えないものであれば特に限定されないが、
反応基質および反応試薬の両者を溶解するものが望まし
い。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、
酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエス
テル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等のアルコール類、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等の
スルホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメ
チルホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ル
チジン、キノリン等の芳香族アミン類、およびこれらの
混合溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用い
られる。反応を促進させ、副生成物を少なくする目的
で、塩基を共存させるあるいは反応前後に作用させるこ
とにより好結果が得られる場合がある。かかる場合の塩
基としては、例えば水素化ナトリウム、ナトリウム、例
えばナトリウムエチラート、ナトリウムメチラート、カ
リウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属のアルコ
ラート、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の有
機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等の無機塩基を用いることができる。用
いる塩基の量は反応に悪影響を及ぼさない量であれば特
に限定されず、例えばピリジンの場合のように溶媒を兼
ねて大過剰量用いることもできる。本反応に用いられる
(XII)の量は約0.8〜5当量、好ましくは約1〜2.
5当量である。反応に用いられる温度は、通常約−50
〜200℃であり、好ましくは約−30〜150℃であ
る。反応時間は一般には約0.1〜72時間、好ましく
は約0.1〜24時間である。得られた化合物はそれ自
体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転
溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフ
ィー等により分離、精製後、あるいは反応混合物のまま
次の反応の原料に供されてもよい。
【0036】反応式(D)は、化合物(XI)とR21NC
Oで示されるイソシアネートを反応させ、化合物(XI
V)を製造する工程を示す。本反応は、例えば“オルガ
ニック・ファンクショナル・グループ・プレパレーショ
ンズ(Organic Functional Group Preparations),Vo
l.1,Academic Press (1968),Chapter 12等に記載の方
法あるいはそれに準じた方法により合成することができ
る。本反応に用いられるR13NCOの量は約0.8〜5
当量、好ましくは約1〜2.5当量である。本反応は、
適当な溶媒を使用して行うことができる。かかる溶媒と
しては反応基質、反応試薬および生成物と反応して副生
成物を与えないものであれば特に限定されないが、反応
基質および反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。
かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類、アセトニトリル、プロピオニトリル等
のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスル
ホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチル
ホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等
のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジ
ン、キノリン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合
溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用いられ
る。反応に用いられる温度は、通常約−50〜200℃
であり、好ましくは約−30〜150℃である。反応時
間は一般には約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜
24時間である。得られた化合物はそれ自体公知の手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽
出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等によ
り分離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反応の
原料に供されてもよい。本反応は、塩基を約0.01〜
10当量好ましくは約0.1〜3当量加えることにより
促進されてもよい。このような塩基としては、例えば炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、フェニルリチウム、ブチルリチ
ウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、金属ナトリウム、
金属カリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、
トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジ
ン、ルチジン、コリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
ウンデセン−7)等の有機塩基を用いることができる。
上記有機塩基は自体溶媒として用いることもできる。反
応式(E)は、化合物(XI)とビニルエーテル類を反応
させ、化合物(XV)を製造する工程を示す。かかるビニ
ルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、2−メトキシ−1−プロペン、2−メ
トキシ−2−ブテン等の炭素数3〜19のビニルエーテ
ル類が用いられる。本反応に用いられるビニルエーテル
の量は、一般には約0.8〜大過剰であり、好ましくは
溶媒を兼ねて大過剰量用いたほうが好結果が得られる。
本反応は無触媒でも行うことができるが、適当な酸触媒
の存在下に行うことが望ましい。かかる酸触媒として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、
硫酸などの無機プロトン酸、例えばギ酸、酢酸、シュウ
酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸などの
有機プロトン酸、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化
亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等のルイス酸など
が用いられる。反応に用いられるかかる酸触媒の量は、
反応に悪影響を及ぼさない量であれば特に限定されない
が、好ましくは約0.1〜2.5当量である。本反応は、
適当な溶媒を使用して行うこともできる。かかる溶媒と
しては反応基質、反応試薬および生成物と反応して副生
成物を与えないものであれば特に限定されないが、反応
基質および反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。
かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類、アセトニトリル、プロピオニトリル等
のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスル
ホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチル
ホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等
のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジ
ン、キノリン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合
溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用いられ
る。反応に用いられる温度は、通常約−50〜200℃
であり、好ましくは約−30〜150℃である。反応時
間は一般には約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜
24時間である。得られた化合物はそれ自体公知の手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽
出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等によ
り分離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反応の
原料に供されてもよい。
【0037】反応式(F)は、化合物(V)と求核反応
剤(XVI)を反応させ、化合物(XVII)を製造する工程
を示す。本反応は、例えば“ザ・ケミストリー・オブ・
ザ・カーボン−ハロゲン・ボンド(The Chemistry of t
he Carbon-Halogen Bond)”,John Wiley & Sons (197
3), part 1 およびpart 2等に記載の方法あるいはそれ
に準じた方法で合成を行うことができる。本反応に用い
る求核反応剤(XVI)の量は特に限定されず、溶媒とし
て大過剰量用いてもよいが、好ましくは約0.8〜2.5
当量である。反応を促進させ、副生成物を少なくする目
的で、塩基を共存させるあるいは反応前後に作用させる
ことにより好結果が得られる場合がある。かかる場合の
塩基としては、例えば水素化ナトリウム、ナトリウム、
例えばナトリウムエチラート、ナトリウムメチラート、
カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属のアル
コラート、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の
有機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の無機塩基を用いることができる。
用いる塩基の量は反応に悪影響を及ぼさない量であれば
特に限定されず、例えばピリジンの場合のように溶媒を
兼ねて大過剰量用いることもできる。本反応は、溶媒を
使用して行うことができる。該溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒が用いられる。該溶媒の好ましい
具体例としては、ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,石油
エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン,トルエン,
キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル,酢酸エチ
ル,ギ酸エチル,プロピオン酸エチル等のエステル類、
アセトン,メチルエチルケトン等のケトン類、ジエテル
エーテル,ジプロピルエーテル,ジブチルエーテル,テ
トラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類、メタノ
ール,エタノール,プロパノール,ブタノール等のアル
コール類、アセトニトリル,プロピオニトリル等のニト
リル類、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド
等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン,クロロホ
ルム,1,2−ジクロロエタン,四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン,ピコリン,ルチジン,キノ
リン等の芳香族アミン類、水およびこれらの適宜の割合
の混合溶媒が挙げられる。反応に用いられる温度は、通
常約−50〜200℃であり、好ましくは約−30〜1
50℃である。反応時間は一般には約0.1〜72時
間、好ましくは約0.1〜24時間である。得られた化
合物はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液
性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロ
マトグラフィー等により分離、精製後、あるいは反応混
合物のまま次の反応の原料に供されてもよい。
【0038】反応式(G)は、化合物(V)と式(R25
O)3P(式中、R25は前記と同意義を有する)で表され
る亜リン酸エステルを反応させ、化合物(XVIII)を製
造する工程を示す。本反応は、例えば“ネーム・リアク
ションズ・アンド・リエージェンツ・イン・オルガニッ
ク・シンセシス(Name Reactions and Reagents in Org
anic Synthesis)", John Wiley & Sons (1988), 10頁等
に記載の方法あるいはそれに準じた方法で合成を行うこ
とができる。本反応に用いる亜リン酸エステル(R
25O)3Pの量は特に限定されないが、一般には約0.8
〜5当量であり、溶媒として用いることもできる。本反
応は、適当な溶媒を使用して行うこともできる。かかる
溶媒としては反応基質、反応試薬および生成物と反応し
て副生成物を与えないものであれば特に限定されない
が、反応基質および反応試薬の両者を溶解するものが望
ましい。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メ
チル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等
のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、
水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反
応に用いられる温度は、通常約−50〜200℃であ
り、好ましくは約−30〜150℃である。反応時間は
一般には約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜24
時間である。得られた化合物はそれ自体公知の手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸
留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により分
離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反応の原料
に供されてもよい。反応式(H)は、化合物(XIX)と
化合物(XX)を反応させて、二環式化合物(XXI)を製
造する工程である。本反応は、例えば“プロテクティブ
・グループス・イン・オルガニック・シンセシス(Prot
ective Groups in Organic Synthsis)", John Wiley &
Sons (1981), 147頁に記載の方法あるいはそれに準じた
方法で合成を行うことができる。本反応に用いる(XX)
の量は特に限定されず、溶媒として大過剰量用いてもよ
いが、好ましくは0.8〜10当量である。本反応は無
触媒でも行うことができるが、適当な酸触媒の存在下に
行うことが望ましい。かかる酸触媒としては、例えば塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸などの無
機プロトン酸、例えばギ酸、酢酸、シュウ酸、トリフル
オロ酢酸、p−トルエンスルホン酸などの有機プロトン
酸、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、四塩化
チタン、三フッ化ホウ素等のルイス酸などが用いられ
る。反応に用いられるかかる酸触媒の量は、反応に悪影
響を及ぼさない量であれば特に限定されないが、好まし
くは約0.1〜2.5当量である。本反応は、適当な溶媒
を使用して行うこともできる。かかる溶媒としては反応
基質、反応試薬および生成物と反応して副生成物を与え
ないものであれば特に限定されないが、反応基質および
反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。かかる溶媒
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテ
ル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ
酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、
水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反
応に用いられる温度は、通常約−50〜200℃であ
り、好ましくは約−30〜150℃である。反応時間は
一般には約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜24
時間である。得られた化合物はそれ自体公知の手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸
留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により分
離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反応の原料
に供されてもよい。
【0039】反応式(I)は、化合物(XXII)とオルト
酸エステル(XXIIII)を反応させて、化合物(XXIV)を
製造する工程である。本反応は、例えば“コンプリヘン
シブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Comprehens
ive Heterocyclic Chemistry)", Pergamon Press (198
5), 108頁に記載の方法あるいはそれに準じた方法によ
って合成を行うことができる。本反応に用いるオルト酸
エステル(XXIII)の量は特に限定されず、溶媒として
大過剰量用いることもできる。本反応は無触媒でも行う
ことができるが、適当な酸触媒の存在下に行うことが望
ましい。かかる酸触媒としては、例えば塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸などの無機プロトン
酸、例えばギ酸、酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、
p−トルエンスルホン酸などの有機プロトン酸、塩化ア
ルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、四塩化チタン、三
フッ化ホウ素等のルイス酸などが用いられる。反応に用
いられるかかる酸触媒の量は、反応に悪影響を及ぼさな
い量であれば特に限定されないが、好ましくは約0.1
〜2.5当量である。本反応は、適当な溶媒を使用して
行うこともできる。かかる溶媒としては反応基質、反応
試薬および生成物と反応して副生成物を与えないもので
あれば特に限定されないが、反応基質および反応試薬の
両者を溶解するものが望ましい。かかる溶媒としては、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸エチル、
プロピオン酸エチル等のエステル類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジプロ
ピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、アセ
トニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド
類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スルホ
ラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等の
リン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,
2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン等の芳
香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、水、さらには
これらと水との混合溶媒が用いられる。反応に用いられ
る温度は、通常約−50〜200℃であり、好ましくは
約−30〜150℃である。反応時間は一般には約0.
1〜72時間、好ましくは約0.1〜24時間である。
得られた化合物はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減
圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再
結晶、クロマトグラフィー等により分離、精製後、ある
いは反応混合物のまま次の反応の原料に供されてもよ
い。反応式(J)において、化合物(XXV)を式(R31
CO)2O(式中、R31は前記と同意義を有する)で表さ
れる酸無水物あるいは式R31COCl(式中、R31は前
記と同意義を有する)で表される酸クロライドと反応さ
せることにより、化合物(XXVI)を製造することができ
る。本反応に用いる上記の酸無水物、酸クロライドの量
は特に限定されないが、好ましくは約0.8〜大過剰量
であり、溶媒として用いることもできる。反応を促進さ
せ、副生成物を少なくする目的で、塩基を共存させるあ
るいは反応前後に作用させることにより好結果が得られ
る場合もある。かかる場合の塩基としては、例えば水素
化ナトリウム、ナトリウム、例えばナトリウムエチラー
ト、ナトリウムメチラート、カリウムtert−ブトキ
シド等のアルカリ金属のアルコラート、例えばトリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、
N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基、例えば炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無
機塩基を用いることができる。用いる塩基の量は反応に
悪影響を及ぼさない量であれば特に限定されず、例えば
ピリジンの場合のように溶媒を兼ねて大過剰量用いるこ
ともできる。本反応は、適当な溶媒を使用して行うこと
もできる。かかる溶媒としては反応基質、反応試薬およ
び生成物と反応して副生成物を与えないものであれば特
に限定されないが、反応基質および反応試薬の両者を溶
解するものが望ましい。かかる溶媒としては、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピ
オン酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサ
メチルホスホルアミド等のリン酸アミド類、ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、
ルチジン、キノリン等の芳香族アミン類、およびこれら
の混合溶媒、水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用
いられる。反応に用いられる温度は、通常約−50〜2
00℃であり、好ましくは約−30〜150℃である。
反応時間は一般には約0.1〜72時間、好ましくは約
0.1〜24時間である。得られた化合物はそれ自体公
知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶
媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等
により分離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反
応の原料に供されてもよい。
【0040】反応式(J)において、(XXVI)→(XXVI
I)の反応は(XXVI)を分子内で閉環して二環性化合物
(XXVII)を製造する工程である。本反応は適当な溶媒
を使用して行うことができる。かかる溶媒としては反応
基質、反応試薬および生成物と反応して副生成物を与え
ないものであれば特に限定されないが、反応基質および
反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。かかる溶媒
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテ
ル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ
酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、さ
らにはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反応を促
進させ、副生成物を少なくする目的で、塩基を共存させ
るあるいは反応前後に作用させることにより好結果が得
られる場合がある。かかる場合の塩基としては、例えば
水素化ナトリウム、ナトリウム、例えばナトリウムエチ
ラート、ナトリウムメチラート、カリウムtert−ブ
トキシド等のアルカリ金属のアルコラート、例えばトリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基、例えば炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
の無機塩基を用いることができる。用いる塩基の量は反
応に悪影響を及ぼさない量であれば特に限定されず、例
えばピリジンの場合のように溶媒を兼ねて大過剰量用い
ることもできる。反応に用いられる温度は、通常約−5
0〜200℃であり、好ましくは約−30〜150℃で
ある。反応時間は一般には約0.1〜72時間、好まし
くは約0.1〜24時間である。得られた化合物はそれ
自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転
溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフ
ィー等により分離、精製後、あるいは反応混合物のまま
次の反応の原料に供されてもよい。反応式(K)は、化
合物(XXVIII)と式Q4−L(式中、Q'は前記と同意義
を有する)で表される化合物(XII)を反応させ、化合
物(XXIX)を製造する工程である。本反応において用い
られる化合物(XII)の量は特に限定されないが、好ま
しくは約0.8〜大過剰量であり、溶媒として用いるこ
ともできる。反応を促進させ、副生成物を少なくする目
的で、塩基を共存させるあるいは反応前後に作用させる
ことにより好結果が得られる場合のある。かかる場合の
塩基としては、例えば水素化ナトリウム、ナトリウム、
例えばナトリウムエチラート、ナトリウムメチラート、
カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属のアル
コラート、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の
有機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の無機塩基を用いることができる。
用いる塩基の量は反応に悪影響を及ぼさない量であれば
特に限定されず、例えばピリジンの場合のように溶媒を
兼ねて大過剰量用いることもできる。本反応は適当な溶
媒を使用して行うことができる。かかる溶媒としては反
応基質、反応試薬および生成物と反応して副生成物を与
えないものであれば特に限定されないが、反応基質およ
び反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。かかる溶
媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エー
テル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、
ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエー
テル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、さ
らにはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反応に用
いられる温度は、通常約−50〜200℃であり、好ま
しくは約−30〜150℃である。反応時間は一般には
約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜24時間であ
る。得られた化合物はそれ自体公知の手段、例えば濃
縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶
化、再結晶、クロマトグラフィー等により分離、精製
後、あるいは反応混合物のまま次の反応の原料に供され
てもよい。
【0041】反応式(L)は、化合物(XXX)とホスゲ
ン(あるいはその等価体であるジホスゲン)あるいはチ
オホスゲンを反応させ、二環性化合物(XXXI)を製造す
る工程である。本反応において用いられるホスゲンある
いはチオホスゲンの量は特に限定されないが、好ましく
は約0.8〜大過剰量であり、溶媒として用いることも
できる。反応を促進させ、副生成物を少なくする目的
で、塩基を共存させるあるいは反応前後に作用させるこ
とにより好結果が得られる場合がある。かかる場合の塩
基としては、例えば水素化ナトリウム、ナトリウム、例
えばナトリウムエチラート、ナトリウムメチラート、カ
リウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属のアルコ
ラート、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の有
機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等の無機塩基を用いることができる。用
いる塩基の量は反応に悪影響を及ぼさない量であれば特
に限定されず、例えばピリジンの場合のように溶媒を兼
ねて大過剰量用いることもできる。本反応は適当な溶媒
を使用して行うことができる。かかる溶媒としては反応
基質、反応試薬および生成物と反応して副生成物を与え
ないものであれば特に限定されないが、反応基質および
反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。かかる溶媒
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテ
ル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ
酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホル
アミド等のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、
水、さらにはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反
応に用いられる温度は、通常約−50〜200℃であ
り、好ましくは約−30〜150℃である。反応時間は
一般には約0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜24
時間である。得られた化合物はそれ自体公知の手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸
留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により分
離、精製後、あるいは反応混合物のまま次の反応の原料
に供されてもよい。反応式(M)は、化合物(XXXII)
と式Mk+(XCN-)k(式中、各記号は前記と同意義を有
する)で表される(チオ)シアン酸塩(XXXIII)を反応
させ、化合物(XXXIV)を製造する工程を示す。本反応
に用いられるMk+(XCN-)kの量は特に限定されない
が、好ましくは約0.8〜5当量である。本反応は、適
当な溶媒を使用して行うこともできる。かかる溶媒とし
ては反応基質、反応試薬および生成物と反応して副生成
物を与えないものであれば特に限定されないが、反応基
質および反応試薬の両者を溶解するものが望ましい。か
かる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石
油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミ
ド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スル
ホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等
のリン酸アミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン等
の芳香族アミン類、およびこれらの混合溶媒、水、さら
にはこれらと水との混合溶媒が用いられる。反応に用い
られる温度は、通常約−50〜200℃であり、好まし
くは約−30〜150℃である。反応時間は一般には約
0.1〜72時間、好ましくは約0.1〜24時間であ
る。得られた化合物はそれ自体公知の手段、例えば濃
縮、減圧濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶
化、再結晶、クロマトグラフィー等により分離、精製
後、あるいは反応混合物のまま次の反応の原料に供され
てもよい。
【0042】反応式(N)は、化合物(XXXV)と式A
r'CHO(式中、Ar'は前記と同意義を有する)で表
される芳香族アルデヒド類(XXXVI)を反応させ、化合
物(XXXVII)を製造する工程である。本反応において用
いられるAr'CHOの量は特に限定されないが、好ま
しくは約0.8〜大過剰量であり、溶媒として用いるこ
ともできる。本反応は無触媒でも行うことができるが、
適当な酸触媒の存在下に行うことが望ましい。かかる酸
触媒としては、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素
酸、リン酸、硫酸などの無機プロトン酸、例えばギ酸、
酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスル
ホン酸などの有機プロトン酸、塩化アルミニウム、塩化
第二鉄、塩化亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等の
ルイス酸などが用いられる。反応に用いられるかかる酸
触媒の量は、反応に悪影響を及ぼさない量であれば特に
限定されないが、好ましくは約0.1〜2.5当量であ
る。本反応は、適当な溶媒を使用して行うこともでき
る。かかる溶媒としては反応基質、反応試薬および生成
物と反応して副生成物を与えないものであれば特に限定
されないが、反応基質および反応試薬の両者を溶解する
ものが望ましい。かかる溶媒としては、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エ
チル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルス
ルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン等のスルホ
ン類、ヘキサメチルホスホルアミド等のリン酸アミド
類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ピリジ
ン、ピコリン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン
類、およびこれらの混合溶媒、水、さらにはこれらと水
との混合溶媒が用いられる。反応に用いられる温度は、
通常約−50〜200℃であり、好ましくは約−30〜
150℃である。反応時間は一般には約0.1〜72時
間、好ましくは約0.1〜24時間である。得られた化
合物はそれ自体公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、液
性変換、転溶、溶媒抽出、蒸留、結晶化、再結晶、クロ
マトグラフィー等により分離、精製後、あるいは反応混
合物のまま次の反応の原料に供されてもよい。反応式
(O)は、化合物(XXXV)と式R29C(OR30)3(式
中、各記号は前記と同意義を有する)で表されるオルト
酸エステル(XXIII)を反応させ、化合物(XXXVIII)を
製造する工程である。本反応に用いられるオルト酸エス
テルの量、酸触媒、溶媒、反応条件等は前記反応式
(N)の場合に準じて反応を行うことができる。反応式
(P)は、化合物(XXXIX)とAr'CHOで表される芳
香族アルデヒド類(XXXVI)を反応させ、化合物(XL)
を製造する工程である。本反応に用いられるAr'CH
Oの量、酸触媒、溶媒、反応条件等は前記反応式(N)
の場合に準じて反応を行うことができる。反応式(Q)
は、化合物(XXXIX)とR29C(OR30)3で表されるオル
ト酸エステル(XXIII)を反応させ、化合物(XLI)を製
造する工程である。本反応に用いられるオルト酸エステ
ルの量、酸触媒、溶媒、反応条件等は前記反応式(N)
の場合に準じて反応を行うことができる。反応式(R)
は、化合物(XLII)と式R32SH(式中、R32は前記と
同意義を有する)で表されるメルカプタン類(XLIII)
を反応させ、化合物(XLIV)を製造する工程である。本
反応に用いられるメルカプタン類の量、また触媒として
用いることのできる酸の種類,量、溶媒、反応条件等は
前記反応式(N)の場合に準じて反応を行うことができ
る。反応式(S)は、化合物(XXXV)をN,N−ジメチ
ルホルムアミドおよび塩化チオニルで処理して、化合物
(XLV)を製造する工程である。本反応に用いられるN,
N−ジメチルホルムアミド、塩化チオニルの量は特に限
定されず、溶媒として大過剰量用いてもよい。反応に用
いられる溶媒、反応条件は前記反応式(N)の場合に準
じて反応を行うことができる。反応式(T)は、化合物
(XLVI)と求核反応剤(XI)とを反応させ、化合物(XL
VII)を製造する工程を示す。本反応に用いられる(X
I)の量、触媒として用いることができる塩基の種類,
量、溶媒、反応時間、反応温度等は、前記反応式(F)
の場合に準じて行うことができる。反応式(U)は、化
合物(XLVI)と式(R25O)3P(式中、R25は前記と同
意義を有する)で表わされる亜リン酸エステルを反応さ
せ、化合物(XLVIII)を製造する工程を示す。本反応
は、前記反応(G)と同様にして行う。反応式(V)
は、化合物(XLIX)を塩基を用いて分子内環化させ、化
合物(L)を製造する工程を示す。本反応は、前記反応
(J)と同様にして行う。反応式(W)は、化合物(L
I)と化合物(LII)とを反応させ、化合物(LIII)を製
造する工程を示す。本反応は、前記反応(N)と同様に
して行う。反応式(X)は、化合物(LV)を製造する工
程を示す。本反応は、前記反応(N)と同様にして行
う。反応式(Y)は、化合物(LVI)と化合物(XXIII)
とを反応させ、化合物(LVII)を製造する工程を示す。
本反応は、前記反応(N)と同様にして行う。反応式
(Z)は、化合物(LVIII)と式(R31CO)2O(式中、
31は前記と同意義を有する)で表わされる酸無水物を
反応させ、化合物(LIX)を製造する工程を示す。本反
応は、前記反応(N)と同様に行う。
【0043】試験例1 ニカメイガ(Chilo suppressal
is)に対する効果 育苗箱で育てた3〜4葉期イネ稚苗(6,7本/株植
え)の茎葉に、供試化合物(下記実施例で得られる化合
物のNo.で示す。)5mgをトウィーン(tween)20
(商品名)を含む0.5mlのアセトンで溶解し、300
0倍希釈のダイン水で所定濃度(100ppm)としてス
プレーガンで薬液20ml/ポットを散布した。薬液が乾
いた後、イネ稚苗を試験管(φ:3cm,h:20cm)に
水道水5mlと共に入れ、ニカメイガの3令幼虫10頭を
放飼し、インキュベータ(27℃)中に置き、5日後に
死亡虫数を数え食害程度を観察した。死亡率は次の式に
より計算し、食害程度は以下の基準に従って判定し、結
果を〔表1〕に示した。 死亡率(%)=(死亡虫数/全虫数)×100 食害程度 0:ほとんど食害が認められない 1:ごく僅かに(無処理区の約1/10以下)食害が認
められる 2:無処理区の約1/2未満の食害が認められる 3:無処理区の約1/2以上の食害が認められる 4:無処理区と同レベルの食害が認められる
【表1】
【0044】
【実施例】次に実施例および参考例を挙げて、この出願
発明をさらに詳しく説明するが、この出願発明はこれら
の実施例に限定解釈されるべきものではない。実施例お
よび参考例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出
は、TLC(Thin Layer Chromatograph、薄層クロマト
グラフィー)による観察下に行われた。TLC観察にお
いては、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製の
キーゼルゲル60F254(70〜230メッシュ)
を、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出
溶媒として用いた溶媒を、検出法としてUV検出器を採
用した。カラム用シリカゲルは同じくメルク社製のキー
ゼルゲル60(70〜230メッシュ)を用いた。NM
RスペクトルはプロトンNMRを示し、内部基準として
テトラメチルシランを用いて、VARIAN EM390(90MHz)
型、またはブルカーAC−200P(200MHz)型スペク
トロメーターで測定し、全δ値をppmで示した。展開溶
媒として混合溶媒を用いる場合に( )内に示した数値は
各溶媒の容量混合比である。なお、下記実施例、参考例
および表で用いる略号は、次のような意義を有する。M
e:メチル基、Et:エチル基、Ph:フェニル基、s:シン
グレット、br:ブロード(幅広い)、d:ダブレット、t:
トリプレット、q:クワルテット、m:マルチプレット、
dd:ダブルダブレット、dt:ダブルトリプレット、dq:
ダブルクワルテット、J:カップリング定数、Hz:ヘル
ツ、CDCl3:重クロロホルム、DMSO-d6:重DMSO、%:重
量%、mp:融点、また室温とあるのは約15〜25℃を意味
する。 参考例1 メチル 2,3−ジシアノプロピオネート 127g(0.66mol)のナトリウムメチラート28%
メタノール溶液を50mlのメタノールに溶解し、65.
8g(0.66mol)のシアノ酢酸メチルを室温下に滴下
した。しばらくすると白色結晶が析出し、スラリー状と
なった。50℃に加熱し、10分撹拌すると黄色均一溶
液となった。これを室温まで放冷し、37.9g(0.6
6mol)のグリコロニトリル(市販の50%水溶液を塩
析、エーテル抽出し、エタノールを安定剤として加えて
濃縮したもの)を70mlのメタノールに溶解して15℃
下に滴下した。全て滴下した後、室温に戻し、35℃に
加熱すると発熱反応が始まり、内温は50℃まで上昇し
た。50℃で1時間撹拌した後、室温まで放冷し、更に
1時間反応させた後、200gの砕氷と40mlの濃塩酸
の混合物にあけ、250mlのエーテルで4回抽出した。
硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると49g(0.35m
ol)のメチル 2,3−ジシアノプロピオネートを褐色
オイルとして得た。収率54%。 NMR〔CDCl3,δ(ppm)〕 3.96-3.90(m,1H),3.93(s,3H),3.05(d,2H)
【0045】参考例2 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾール 193mlの濃硫酸中に、50g(0.72mol)の亜硝酸
ナトリウムを3℃下に30分にわたり少しずつ加えた。
全て加えた後、酢酸177mlを3℃下に15分かけて滴
下した。滴下後、室温まで昇温し、2,6−ジクロロ−
4−トリフルオロメチルアニリン 167g(0.72m
ol)を353mlの酢酸に溶解して室温下に20分かけて
滴下した。全て滴下した後、55℃まで加温し20分撹
拌した。室温まで冷却し、ジアゾニウム塩溶液とした。
別のフラスコに、2,3−ジシアノプロピオン酸メチル
100g(0.72mol)、酢酸437ml、水887ml
をとり、先に調製したジアゾニウム塩溶液を室温下に約
10分かけて注加した。室温で1時間撹拌した後、3L
の氷水にあけ、3Lのジクロロメタンで抽出した。3L
の13%アンモニア水で洗浄し、分液後、ジクロロメタ
ン層に150mlの13%アンモニア水を加えて室温で1
時間撹拌した。600mlの水で洗浄し、ジクロロメタン
層をMgSO4で乾燥、濃縮すると、200gの褐色オ
イルが得られた。これを500mlのトルエン−n−ヘキ
サン混合溶媒(1:3)で洗浄し、生じた結晶を濾取す
ると133.6g(0.42mol)の5−アミノ−3−シ
アノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾールが黄色結晶として得られた。収
率58%。 mp 140-142℃ NMR(CDCl3,δ) 7.78(s,2H),6.05(s,1H),3.81(br,2H) 参考例3 3,3−ジヒドロキシ−4,4,4−トリフ
ルオロブチロニトリル乾燥窒素気流下、2M リチウム
ジイソプロピルアミド THF(テトラヒドロフラン)
溶液をドライアイス−アセトン浴で冷却したTHF15
0ml中にとり、これにトリフルオロ酢酸メチル 11.
6g(91mmol)を10mlのアセトニトリル、50mlの
THFに溶解して−70℃下に1時間にわたり滴下し
た。滴下後、冷却浴を外し、30分撹拌した。冷水30
0mlを加えた後、THFを留去し、エーテル100mlで
洗浄した後、濃塩酸でpHを2に調整し、ジクロルメタ
ン200mlで洗浄した後、ジエチルエーテル 450ml
で抽出した。MgSO4で乾燥、濃縮し、3,3−ジヒ
ドロキシ−4,4,4−トリフルオロブチロニトリルが
黄色オイルとして9.57g(61.7mmol)得られた。
収率68%。 NMR(CDCl3,δ) 6.70(br,2H), 2.95(br,2H) 参考例4 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−3−トリフルオロメチ
ルピラゾール 3,3−ジヒドロキシ−4,4,4−トリフルオロブチ
ロニトリル3.8g(24.5mmol)のジクロロエタン5
5ml溶液に、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニルヒドラジン5.9g(24.5mmol)のジクロ
ロエタン 55ml溶液を加え、8時間加熱還流した。濃
縮した後、200mlのメタノールを加え、NaOMe
1.3g(24.5mmol)のメタノール5ml溶液を室温下
に滴下した。室温で18時間撹拌後、飽和NH4Cl水
溶液を加えて中和し、メタノールを留去した。200ml
の水を加え、300mlのジクロロメタンで抽出した。M
gSO4で乾燥、濃縮し、得られた結晶をn−ヘキサン
で洗浄し、濾取すると、4.46g(12.3mmol)の5
−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール
が淡褐色粉末として得られた。収率50%。 mp 129-130℃ NMR(DMSO-d6,δ) 7.76(s,2H), 5.94(s,1H), 3.72(br,2H)
【0046】参考例5 2,6−ジクロロ−4−トリフ
ルオロメチルアニリン 4−トリフルオロメチルアニリン 81g(0.50mo
l)をクロロホルム500mlに溶解し、クロロホルム1
20mlに溶解した塩化スルフリル210g(1.56mo
l)を滴下した。滴下後室温で2時間撹拌し(黄色懸濁
液)、その後徐々に加熱した。(40℃付近で激しい発
泡が始まった。)還流を3.5時間行った後放冷した。
水200mlを反応混合物に加えNaOH水溶液、アンモ
ニア水で中和(pH〜9)し、クロロホルム層を分取
し、さらに水層をクロロホルム150mlで抽出した。は
じめのクロロホルム層とあわせて、食塩水(飽和食塩
水:水=1:1)(500ml×2)で洗浄した。無水硫
酸マグネシウムで乾燥後クロロホルムを留去し蒸留する
と、101g(0.44mol)の2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルアニリンが黄色オイルとして得られ
た。収率87%。 bp. 67-69℃(0.2mmHg) NMR(CDCl3,δ) 4.72(br,2H), 7.42(s,2H) 参考例6 2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニルヒドラジン 濃硫酸130mlを氷冷下で撹拌しながら、亜硝酸ナトリ
ウム18.7g(0.27mol)を液温15℃以下で40
分間かけて加えた。これを氷冷下でさらに1時間撹拌し
た。この溶液(薄青紫懸濁溶液)を氷冷下、2,6-Dichlo
ro-4-trifluoromethylaniline 52g(0.23mol)の
酢酸250ml溶液に30分間かけて滴下した。この反応
液を氷冷下で30分、室温で1時間、そして55〜60
℃で1時間撹拌した。反応液を冷却し、氷冷下で撹拌し
ながら、無水塩化第一スズ171.5g(0.90mol)
の濃塩酸180ml溶液を内温20℃以下で30分間かけ
て滴下した。反応液を室温で1時間撹拌した後、析出し
た結晶を濾取した。この結晶を25%アンモニア水25
0mlに加え、室温で30分間撹拌した。これに酢酸エチ
ル250mlを加えた。不溶物を濾別し、濾液を酢酸エチ
ル300ml×2で抽出した。また、先程濾別した不溶物
を酢酸エチル500ml×2で練り洗いした。この酢酸エ
チル溶液を先程の抽出液と一緒にした後、飽和食塩水1
000ml×3で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮すると、2,6−ジクロロ−4−トリフル
オロメチルフェニルヒドラジン38.1g(0.16mmo
l)を黄色結晶として得た。収率69%。 NMR(CDCl3,δ) 7.50(s,1H), 5.86(br,1H), 4.08(br,2H) 参考例7 5−アセチルアミノ−3−シアノ−4−(1
−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾール 1g(2.3mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4−
(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾールを3mlの塩化アセチルに溶解し、室温で
16時間撹拌した。濃縮後、50mlのジクロロメタンに
溶解し、50mlの飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、濃縮すると、1.1g(2.3mmol)の5
−アセチルアミノ−3−シアノ−4−(1−クロロ−
2,2,2−トリフルオロエチル)−1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール
が黄色アモルファスとして得られた。収率100%。 NMR(CDCl3,δ) 7.77(s,2H), 7.19(br,1H), 5.34(q,1H,J=7Hz), 2.07(s,
3H)
【0047】実施例1 3−シアノ−1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリ
フルオロアセチル−5−トリフルオロアセチルアミノピ
ラゾール 4g(12.5mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾールを40mlのジクロロメタンに溶解し、ピ
リジン9.9g(125mmol)を加えた。無水トリフル
オロ酢酸26.2g(125mmol)をこの溶液に2℃下
で滴下した。室温で17時間撹拌後、300mlの氷水中
にあけ、飽和重曹水を加えて中和した後、300mlの酢
酸エチルで抽出した。2N塩酸100mlで洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると6.6gの黄橙色
オイルが得られた。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し(AcOEt)、2.46g(4.79mm
ol)の褐色オイルとして3−シアノ−1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリ
フルオロアセチル−5−トリフルオロアセチルアミノピ
ラゾールを得た。収率38%。 NMR(CDCl3,δ) 8.27(br,1H), 8.18(s,2H)
【0048】実施例2 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−トリフルオロアセチルピラゾール 40g(0.125mol)の5−アミノ−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを400mlのピリジンに溶解し、無水
トリフルオロ酢酸78.5g(0.37mol)を5℃下に
滴下した。滴下後、室温まで昇温し、14時間撹拌し
た。1Lの氷水にあけ、濃塩酸500mlを加えて酸性と
した後、酢酸エチル1Lで抽出した。飽和重曹水500
mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると
24.8gの黄色オイルが得られた。これは、3−シア
ノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−トリフルオロアセチル−5−トリフル
オロアセチルアミノピラゾールと5−アミノ−3−シア
ノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−トリフルオロアセチルピラゾールの混
合物であった。この油状物を400mlのTHFに溶解
し、100mlの水を加え、60℃で18時間撹拌した。
THFを留去後、200mlの酢酸エチルを加えて抽出
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると、褐色オ
イルが得られた。これを100mlのクロロホルムで洗浄
し、生じた結晶を濾取すると、34.4g(0.082mo
l)の5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリフル
オロアセチルピラゾールが無色結晶として得られた。収
率66%。 mp 227-230℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.32(s,2H), 8.27(s,2H)
【0049】実施例3 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾール 550mg(1.32mmol)の5−アミノ−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−4−トリフルオロアセチルピラゾールを10ml
のエタノールに溶解し、50mg(1.32mmol)の水素
化ホウ素ナトリウムを室温下に一時に加えた。室温で3
0分撹拌した後、濃縮し、100mlの水を加え、100
mlの酢酸エチルで抽出した。乾燥、濃縮すると、500
mg(1.2mmol)の白色粉末として5−アミノ−3−シ
アノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル)ピラゾールを得た。収率90%。 mp 102-104℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.19(s,2H), 6.93(d,1H,J=5.4Hz), 6.25(s,2H), 5.30 -
5.18(m,1H)
【0050】実施例4 5−アミノ−3−シアノ−4−
(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾール 2g(4.8mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを20mlのジクロロエタンに溶解
し、850mg(7.2mmol)の塩化チオニルを室温下に
滴下した。60℃で16時間撹拌した後、濃縮すると、
褐色オイルが得られた。ジクロロメタンに溶解し、水洗
後、乾燥、濃縮すると、1.8g(4.1mmol)の5−ア
ミノ−3−シアノ−4−(1−クロロ−2,2,2−ト
リフルオロエチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)ピラゾールが黄色結晶とし
て得られた。収率85%。 mp 149-151℃ NMR(CDCl3,δ) 7.81(s,2H), 5.31(q,1H,J=7Hz), 4.24(brs,2H)
【0051】実施例5 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−メトキシ−3,3,3−トリフルオロ
エチル)ピラゾール 500mg(1.14mmol)の5−アミノ−3−シアノ−
4−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾールを5mlのメタノールに溶解し、60
℃で2時間撹拌した。反応後、濃縮すると、490mg
(1.13mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−メトキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル)ピラゾールが黄色結晶として得られた。収率9
9%。 mp 165-167℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.26(s,2H), 6.44(br,2H), 5.14(q,1H,J=7Hz), 3.39(s,
3H)
【0052】実施例6 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−メチルアミノ−2,2,2−トリフル
オロエチル)ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを5mlのDMFに溶解し、130mg
(1.7mmol)の40%メチルアミン水溶液を室温下に
滴下した。室温で1.5時間撹拌した後、100mlの氷
水にあけ、生じた結晶を濾取した。酢酸エチルに溶解
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると、520
mgの黄色結晶が得られた。これをn−ヘキサン−イソプ
ロピルエーテル混合溶媒で洗浄し、330mg(0.76m
mol)の5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジク
ロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−(1−
メチルアミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)ピラ
ゾールを黄色結晶として得た。収率67%。 mp 140-142℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 4.60(br,2H), 4.33(q,1H,J=7Hz), 2.48(s,
3H)
【0053】実施例7 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−メチルチオ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解し、5
30mg(1.1mmol)の15%メチルメルカプタンナト
リウム塩水溶液を室温下に滴下した。還流温度で2時間
撹拌した後、100mlの氷水にあけ、100mlの酢酸エ
チルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮す
ると、495mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シア
ノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−(1−メチルチオ−2,2,2−トリ
フルオロエチル)ピラゾールが黄色結晶として得られ
た。収率100%。 mp 156-158℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 4.59(br,2H), 4.50(q,1H,J=8Hz)
【0054】実施例8 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ジエチルホスホノ−2,2,2−トリ
フルオロエチル)ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを3mlの亜リン酸トリエチルに溶解
し、130℃で1時間撹拌した。亜リン酸トリエチルを
減圧下に留去すると褐色オイルが得られた。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し(n−Hx
1:1 AcOEt)、290mg(0.54mmol)の5−
アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−4−(1−ジエチルホス
ホノ−2,2,2−トリフルオロエチル)ピラゾールが
淡黄色結晶として得られた。収率47%。 mp 200-201℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 5.02(br,2H),
4.36 − 3.88(m,5H), 1.42
(t,3H,J=7Hz),1.24(t,3H,J=
7Hz)
【0055】実施例9 5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−{1−(2−チエニル)−2,2,2−トリ
フルオロエチル}ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−
4−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾールを5mlのジクロロエタンに溶解し、
480mg(5.7mmol)のチオフェンを加えた。さらに
160mg(1.1mmol)の3フッ化ホウ素・エーテル錯
体(BF3・Et2O)を室温下に一時に加えた。60℃
で3時間反応させた後、100mlの氷水にあけ、100
mlのジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥、濃縮すると、490mg(1.01mmol)の5−
アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−4−{1−(2−チエニ
ル)−2,2,2−トリフルオロエチル}ピラゾールが
黄色結晶として得られた。収率89%。 mp 167-168℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 7.38 - 7.35(dd,1H,J=5Hz), 7.19-7.17(m,
1H),7.07 - 7.03(dd,1H,J=5Hz), 5.08(q,1H,J=8Hz), 3.
73(s,2H)
【0056】実施例10 5−アミノ−3−シアノ−4
−(3,3−ジシアノ−1,1,1−トリフルオロプロ
パン−2−イル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)ピラゾール 60%油性水素化ナトリウム40mg(1.0mmol)をT
HF3ml中に懸濁し、マロンニトリル68mg(1.0mmo
l)を3mlのTHFに溶解して2℃下に滴下した。次い
で5−アミノ−3−シアノ−4−(1−クロロ−2,
2,2−トリフルオロエチル)−1−(2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール40
0mg(0.91mmol)を3mlのTHFに溶解して2℃下
に滴下した。2℃で1時間撹拌後、室温に戻し、さらに
1時間撹拌後、氷水100mlにあけ、酢酸エチルで抽出
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると黄色結
晶が得られ、これをイソプロピルエーテルで洗浄し、結
晶を濾取すると、肌色結晶として5−アミノ−3−シア
ノ−4−(3,3−ジシアノ−1,1,1−トリフルオ
ロプロパン−2−イル)−1−(2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾールが170mg
(0.36mmol)得られた。収率40%。 mp 229-232℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.26(s,2H), 6.61(s,2H), 5.90(d,1H,J=9.5Hz), 5.12(5
重線,1H,J=9.2Hz)
【0057】実施例11 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(2−ヒドロキシ−1,1,1−トリフルオ
ロプロパン−2−イル)ピラゾール 500mg(1.6mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾールを5mlの酢酸に溶解し、1,1,1−ト
リフルオロアセトン2mlを加え、封管中80℃で4時間
撹拌した。100mlの氷冷した飽和重曹水にあけ、10
0mlの酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮すると560mgの褐色オイルが得られた。少
量のトルエンを加えて洗浄し、生じた結晶を濾取する
と、380mg(0.88mmol)の5−アミノ−3−シア
ノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−(2−ヒドロキシ−1,1,1−トリ
フルオロプロパン−2−イル)ピラゾールが淡黄色結晶
として得られた。収率56%。 mp 215-217℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.23(s,2H), 7.11(s,1H), 5.95(s,2H), 1.83(s,3H)
【0058】実施例12 5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlの無水酢酸に溶解し、60
℃で1時間撹拌した。濃縮すると黄色オイルが得られ
た。これに50mlの水を加え、50mlの酢酸エチルで抽
出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると47
0mg(1.0mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4−
(1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾールが黄色結晶として得られた。収率8
6%。 mp 157-158℃ NMR(CDCl3,δ) 7.80(s,2H), 6.20(q,1H,J=7Hz), 4.13(br,2H), 2.25(s,
3H)
【0059】実施例13 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(2−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
プロパン−2−イル)ピラゾール 1g(2.3mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(2−ヒドロキシ−1,1,1−トリフルオ
ロプロパン−2−イル)ピラゾールを乾燥THF20ml
に溶解し、氷冷下で撹拌しながら60%油性水素化ナト
リウム110mg(2.8mmol)を加えた。氷冷下で10
分間撹拌した後、ヨードメタン500mg(3.5mmol)
を加えた。同温度で30分撹拌後、室温に戻し、さらに
17時間撹拌した。氷水50ml中にあけ、酢酸エチル9
0mlで抽出した。抽出液を飽和食塩水100mlで3回洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し(クロロホル
ム)、5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−(2−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イ
ル)ピラゾールを450mg(1.0mmol)の無色結晶と
して得た。収率44%。 mp 160-161℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(m,2H), 4.37(br,2H),
3.36(s,3H), 1.97(br,3H)
【0060】実施例14 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−{1−(N−メチルカルバモイルオキシ)−
2,2,2−トリフルオロエチル}ピラゾール 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル)ピラゾールを5mlのTHFに溶解し、81
mg(1.4mmol)のメチルイソシアネートを1mlのTH
Fに溶解して室温下に一時に加えた。さらに120mg
(1.2mmol)のトリエチルアミンを加え、室温で4時
間撹拌した。160mg(2.9mmol)のメチルイソシア
ネートを追加し、さらに室温で15時間撹拌した。反応
後、濃縮すると、570mgの黄色オイルが得られた。こ
れを、イソプロピルエーテル−n−ヘキサン混合溶媒を
加えてよく撹拌し、生じた黄色結晶を濾取すると、44
0mg(0.92mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−{1−(N−メチルカルバモイルオキシ)−
2,2,2−トリフルオロエチル}ピラゾールが淡黄色
結晶として得られた。収率77%。 mp 186-188℃ NMR(CDCl3,δ) 7.78(s,2H), 6.14(q,1H,J=7Hz), 5.12(m,1H), 4.18(br,
2H), 2.86(d,3H,J=5Hz)
【0061】実施例15 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−{1−(2−メトキシプロパン−2−イルオ
キシ)−2,2,2−トリフルオロエチル}ピラゾール 430mg(1.0mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlの2−メトキシプロペンに
溶解し、0.2mlの酢酸を室温下に一時に加えた。室温
で8時間撹拌後、生じた白色結晶を濾取すると、160
mg(0.33mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−{1−(2−メトキシプロパン−2−イルオ
キシ)−2,2,2−トリフルオロエチル}ピラゾール
が白色粉末として得られた。収率32%。 mp 167-169℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 5.20(q,1H,J=7Hz), 4.20(br,2H), 3.23(s,
3H), 1.47(s,3H),1.32(s,3H)
【0062】実施例16 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−フェニルスルホニル−2,2,2−ト
リフルオロエチル)ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエ
チル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解し、3
40mg(1.7mmol)のベンゼンスルフィン酸ナトリウ
ム二水和物を室温下に一時に加えた。室温で4時間反応
させた後、100mlの氷水にあけ、100mlの酢酸エチ
ルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮する
と、520mgの黄色オイルが得られた。これを冷クロロ
ホルムで洗浄し、生じた結晶を濾取すると、290mg
(0.14mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−フェニルスルホニル−2,2,2−ト
リフルオロエチル)ピラゾールが黄色結晶として得られ
た。収率45%。 mp 198-199℃ NMR(DMSO-d6,δ) 8.19(s,2H), 7.84-7.62(m,5H), 6.35
(s,2H), 6.12(q,1H,J=9Hz)
【0063】実施例17 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−6−メ
チル−4−トリフルオロメチル−6,7−ジヒドロ−4
H−ピラゾロ〔5,4−d〕〔1,3〕オキサジン 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解
し、1mlのアセトアルデヒドを加え、酢酸5mgを加えて
封管中70℃で8時間撹拌した。濃縮すると、黄色オイ
ルが得られた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し(クロロホルム 30:1 エタノール)、2
00mg(0.43mmol)の3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−6−メ
チル−4−トリフルオロメチル−6,7−ジヒドロ−4
H−ピラゾロ〔5,4−d〕〔1,3〕オキサジンが淡
黄色結晶として得られた(ジアステレオマー混合比=
1:3)。収率36%。 mp 200-203℃ NMR(CDCl3,δ) ・ジアステレオマー(A) 7.78(s,2H), 5.37(q,1H,J=5Hz), 4.69 - 4.61(m,1H),
3.68(d,1H,J=9Hz),1.58(d,3H,J=1Hz) ・ジアステレオマー(B) 7.78(s,2H), 5.22(q,1H,J=7Hz), 5.00 - 4.87(m,1H),
3.79(d,1H,J=9Hz),1.53(d,3H,J=5Hz)
【0064】実施例18 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4,6
−ビス(トリフルオロメチル)−6,7−ジヒドロ−4
H−ピラゾロ〔5,4−d〕〔1,3〕オキサジン 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解
し、1mlのトリフルオロアセトアルデヒド水和物を加
え、酢酸5mgを加えて60℃で18時間撹拌した。濃縮
すると、黄色オイルが得られた。100mlの水で洗浄
し、100mlのジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、濃縮すると、褐色オイルが得られ
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
(CHCl3)、30mg(0.43mmol)の3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−4,6−ビス(トリフルオロメチル)−6,7
−ジヒドロ−4H−ピラゾロ〔5,4−d〕〔1,3〕
オキサジンが淡黄色結晶として得られた(ジアステレオ
マー混合比=1:10)。収率5%。 mp 174-178℃ NMR(CDCl3,δ) ・ジアステレオマー(A) 7.81(s,2H), 5.07(q,1H,J=5Hz), 4.98 - 4.88(m,1H),
4.09(d,1H,J=9Hz)・ジアステレオマー(B) 7.81(s,2H), 5.43(q,1H,J=6Hz), 5.24 - 5.14(m,1H),
4.28(d,1H,J=7Hz),
【0065】実施例19 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メ
チル−4−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロピラ
ゾロ〔5,4−d〕ピリミジン 930mg(2.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−メチルアミノ−2,2,2−トリフル
オロエチル)ピラゾールをオルトギ酸トリエチル15ml
に溶解し、p−トルエンスルホン酸−水和物100mgを
加え、60℃で4時間反応させた。反応後、オルトギ酸
トリエチルを減圧留去し、酢酸エチル40mlを加え、飽
和食塩水30mlで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮すると、黄色半固体が得られた。これをn−
ヘキサン−クロロホルム混合溶媒で洗浄し、770mg
(1.7mmol)の3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ
−4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチル−4
−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロピラゾロ
〔5,4−d〕ピリミジンを淡黄色結晶として得た。収
率81%。 mp 170-173℃ NMR(CDCl3,δ) 7.74 - 7.77(m,2H), 7.16(s,1H), 5.34(q,1H,J=5Hz),
3.32(s,3H)
【0066】実施例20 5−アミノ−4−(1−アミ
ノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾール 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを7mlのアセトニトリルに溶解し、ア
ンモニア水(25%)を0.26ml(3.5mmol)加え
た。室温で30分撹拌した後、アセトニトリルを留去
し、酢酸エチル50mlを加えた。不溶物を濾別し、母液
を飽和食塩水30mlで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、濃縮すると、460mg(1.1mmol)の5−
アミノ−4−(1−アミノ−2,2,2−トリフルオロ
エチル)−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)ピラゾールが褐色結晶と
して得られた。収率100%。 mp 171-173℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 4.70 - 4.80(m,1H), 4.56(s,2H), 1.78(s,
2H)
【0067】実施例21 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−6−オ
キソ−4−トリフルオロメチル−4,5,6,7−テト
ラヒドロピラゾロ〔5,4−d〕ピリミジン 200mg(0.48mmol)の5−アミノ−4−(1−ア
ミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾールを7mlのジクロロメタンに溶解し、
110mg(0.58mmol)のトリクロロメチルクロロホ
ルメート(ジホスゲン)をジクロロメタン1mlに溶解し
て5℃下に滴下した。滴下後、5℃で1時間撹拌し、室
温に戻してさらに24時間反応させた。氷水30mlにあ
け、ジクロロメタン30mlで抽出した。ジクロロメタン
層を飽和重曹水30mlで2回、飽和食塩水40mlで1回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると、褐
色半固体が得られた。これにクロロホルムを加えて撹拌
し、結晶を濾取した後、クロロホルム−アセトニトリル
混合溶媒で再結晶すると、40mg(0.09mmol)の3
−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−6−オキソ−4−トリフルオロメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ〔5,4−
d〕ピリミジンが無色結晶として得られた。 mp 300℃< NMR(DMSO-d6,δ) 10.96(s,1H), 8.44(d,1H,J=3Hz), 8.29 - 8.32(m,2H),
5.60-5.75(m,1H)
【0068】実施例22 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−6−チ
オキソ−4−トリフルオロメチル−4,5,6,7−テ
トラヒドロピラゾロ〔5,4−d〕ピリミジン 500mg(1.1mmol)の5−アミノ−3−シアノ−4
−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解し、1
10mg(1.1mmol)のチオシアン酸カリウムを1mlの
水に溶解して室温下に滴下した。室温で5時間撹拌した
後、100mlの氷水にあけ、100mlの酢酸エチルで抽
出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮すると、黄
色オイルが得られた。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し(n−ヘキサン:酢酸エチル:クロロ
ホルム=3:1:1)、380mgの黄色結晶が得られ
た。これを少量のクロロホルムで洗浄し、結晶を濾取す
ると、200mg(0.43mmol)の3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−6−チオキソ−4−トリフルオロメチル−4,
5,6,7−テトラヒドロピラゾロ〔5,4−d〕ピリ
ミジンが白色結晶として得られた。収率38%。 mp 270-273℃ NMR(CDCl3,δ) 12.36(s,1H), 10.09(d,1H,J=3Hz), 8.27(s,2H), 5.85-
5.76(m,1H)
【0069】実施例23 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−6−メ
チル−4−トリフルオロメチル−4H−ピラゾロ〔5,
4−d〕〔1,3〕オキサジン 1.1g(2.3mmol)の5−アセチルアミノ−3−シア
ノ−4−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾールを10mlのトルエンに溶解し、
還流で8時間反応させた。反応後濃縮すると、1.0g
の褐色オイルが得られた。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し(n−ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)、440mg(0.99mmol)の3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−6−メチル−4−トリフルオロメチル−4H−ピ
ラゾロ〔5,4−d〕〔1,3〕オキサジンを黄色結晶
として得た。収率43%。 mp 148-150℃ NMR(CDCl3,δ) 7.77(s,2H), 6.01(q,1H,J=5Hz), 2.20(s,3H)
【0070】実施例24 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−5−ジ
フルオロアセチルアミノ−4−(1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル)ピラゾール 500mg(1.19mmol)の5−アミノ−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル)ピラゾールをジクロロメタン8mlに溶解
し、ジフルオロ酢酸無水物(純度64%)520mg
(1.9mmol)をジクロロメタン2mlに溶解して室温下
に滴下した。室温で21時間反応後、ジクロロメタン3
0ml、水30mlを加えてよく撹拌し、ジクロロメタン層
を分取した。飽和重曹水30mlで洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して(酢酸エチル 1:2 n−ヘキ
サン)、3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−5−ジフルオロアセチル
アミノ−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル)ピラゾールを黄色結晶として140mg
(0.28mmol)得た。収率24%。 mp 176-180℃ NMR(DMSO-d6,δ) 11.58(s,1H), 8.28 - 8.32(m,2H), 7.51(d,1H,J=6Hz),
6.36(t,1H,J=53Hz),5.33(m,1H)
【0071】実施例25 5−ベンジリデンアミノ−3
−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル)ピラゾール 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解
し、1mlのベンズアルデヒドを加え、酢酸を5mg加えて
還流で8時間撹拌した。濃縮すると、黄色オイルが得ら
れた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し(クロロホルム 30:1 エタノール)、380mg
(0.75mmol)の5−ベンジリデンアミノ−3−シア
ノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリ
フルオロエチル)ピラゾールを淡黄色結晶として得た。
収率63%。 mp 175-177℃ NMR(CDCl3,δ) 8.64(s,1H), 7.77 - 7.69(m,4H), 7.59 - 7.40(m,3H),
5.22(q,1H,J=7Hz),4.76(br,2H)
【0072】実施例26 5−アミノ−4−(1−ベン
ジリデンアミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−
3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピラゾール 400mg(0.95mmol)の5−アミノ−4−(1−ア
ミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾールを5mlのアセトニトリルに溶解し、
ベンズアルデヒド120mg(1.1mmol)を加え、さら
に酢酸5mgを加え、3日間室温で撹拌した。反応液を濃
縮し、残留物にn−ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒を加
えて洗浄し、生じた結晶を濾取すると、350mg(0.
69mmol)の5−アミノ−4−(1−ベンジリデンアミ
ノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを淡黄色結晶として得た。収率73
%。 mp 228-230℃ NMR(CDCl3,δ) 8.53(s,1H), 7.35 - 7.90(m,7H), 4.99(q,1H,J=7Hz),
4.59(s,2H)
【0073】実施例27 3−シアノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−5−
(1−メトキシエチリデンアミノ)−4−(1−メトキ
シエチリデンアミノ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ピラゾール 490mg(1.2mmol)の5−アミノ−4−(1−アミ
ノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ−
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾールを10mlのオルト酢酸トリメチルに溶
解し、p−トルエンスルホン酸50mgを加え、90℃で
25時間撹拌した。オルト酢酸トリメチルを減圧下に留
去し、50mlの酢酸を加え、飽和食塩水40mlで3回洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン 2:1
酢酸エチル)に付し、70mg(0.13mmol)の3−シ
アノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−5−(1−メトキシエチリデンアミノ)
−4−(1−メトキシエチリデンアミノ−2,2,2−
トリフルオロエチル)ピラゾールが淡黄色結晶として得
られた。収率11%。 mp 115-119℃ NMR(CDCl3,δ) 7.73(d,2H), 4.65(q,1H,J=7Hz), 3.80(s,3H), 3.70(s,3
H), 1.90(s,6H)
【0074】実施例28 5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)
ピラゾール−3−イル−S−メチルチオイミダート 1g(2.4mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを10mlのアセトニトリルに溶解
し、2.2g(4.8mmol)の15%メチルメルカプタン
ナトリウム塩水溶液を加え、さらに濃塩酸480mg
(4.8mmol)を加えて室温で3時間撹拌した。2.2g
(4.8mmol)の15%メチルメルカプタンナトリウム
塩水溶液および480mg(4.8mmol)の濃塩酸を追加
し、60℃で18時間撹拌した。100mlの氷水にあ
け、100mlの酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、濃縮すると、1.0gの黄色結晶が得ら
れた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し(クロロホルム20:1 エタノール)、200mg
(0.43mmol)の5−アミノ−1−(2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−(1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ピラゾー
ル−3−イル−S−メチルチオイミダートを黄色アモル
ファスとして得た。収率18%。 NMR(CDCl3,δ) 9.49(br,1H), 9.08(d,1H,J=5Hz), 7.77(s,2H), 4.88(m,
1H), 3.58(br,2H),2.36(s,3H)
【0075】実施例29 5−アミノ−4−(1−ブロ
モメチル−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル)−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール 8.0g(25mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾールを酢酸 80mlに溶解し、9.6g(5
0mmol)の3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセ
トンを加え、封管中、90℃で7時間加熱した。反応液
を450mlの氷水にあけ、700mlの酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和重曹水 900ml、飽和食塩水 20
0mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮すると、褐色油状物が得られた。これをn−
ヘキサン:クロロホルム混合溶媒(容量比1:1)で洗
浄し、生じた結晶をろ取すると、8.4g(16mmol)
の標記化合物を無色結晶として得た。収率66%。 mp 178-179℃ NMR(DMSOー6,δ) 8.2(s,2H), 7.55(s,1H), 5.
97(bs,2H), 4.34(d,1H,J=12
Hz), 3.93(d,1H,J=12Hz)
【0076】実施例30 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(2−ジメチルアミノ−1−トリフルオロメ
チル−1−ヒドロキシエチル)ピラゾール 110mg(1.4mmol)のジメチルアミン塩酸塩をア
セトニトリル 5mlに懸濁させ、0.4ml(2.9mmo
l)のトリエチルアミンを滴下した。氷冷下で10分間
かくはんした後、500mg(0.98mmol)の5−アミ
ノ−4−(1−ブロモメチル−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル)−3−シアノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾールをアセトニトリル 5mlに溶解して滴下
した。混合物を室温で24時間かくはんした。反応液
に、50mlの酢酸エチルを加え、飽和食塩水 40mlで
3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
濃縮すると、褐色結晶が得られた。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付し〔溶出:酢酸エチル:ク
ロロホルム混合溶媒(容量比1:10)〕、390mg
(0.82mmol)の標記化合物を無色結晶として得た。
収率84%。 mp 151.5-154.5℃ NMR(DMSOー6,δ) 8.18(s,2H), 6.90(br,1H), 5.88(bs,2H), 3.26(d,1H,J=
14Hz), 2.68(d,1H,J=14Hz), 2.25(s,6H)
【0077】実施例31 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(2−ジエチルホスホノ−1−ヒドロキシ−
1−トリフルオロメチルエチル)ピラゾール 640mg(1.3mmol)の5−アミノ−4−(1−ブロ
モメチル−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル)−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)ピラゾールを亜リン酸ト
リエチル 3mlに溶解し、80℃で6時間かくはんし、
さらに120℃で8時間かくはんした。亜リン酸トリエ
チルを減圧下に留去した後、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し〔溶出:酢酸エチル:n−ヘ
キサン混合溶媒(容量比1:1)〕、260mg(0.4
6mmol)の標記化合物を無色結晶として得た。収率37
%。 mp 188-191℃ NMR(CDCl3,δ) 7.79(s,2H), 6.74(br,1H), 4.64(br,2H), 3.83-4.27(m,
4H), 3.16(dd,1H,J=16Hz, 20Hz), 2.54(dd,1H,J=16Hz,
18Hz), 1.34(dt,6H,J=7Hz, 23Hz)
【0078】実施例32 5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−トリフルオロメチル−1,2−エポキ
シエチル)ピラゾール 600mg(1.2mmol)の5−アミノ−4−(1−ブロ
モメチル−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル)−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−ピラゾールをアセトン
20mlに溶解し、330mg(2.4mmol)の無水炭酸
カリウムを加え、室温で1.5時間かくはんした。反応
液より不溶物をろ別し、濃縮して赤褐色油状物を得た。
これを酢酸エチル 30mlに溶解し、10%亜硫酸水素
ナトリウム水溶液 10ml、飽和食塩水 40mlで順次洗
浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
濃縮して得られた褐色結晶を、酢酸エチル:n−ヘキサ
ン混合溶媒(容量比1:1)より再結晶して、400mg
(0.92mmol)の標記化合物を淡褐色結晶として得
た。収率78%。 mp 173-174.5℃ NMR(CDCl3,δ) 7.80(s,2H), 4.24(br,2H), 3.55(d,1H,J=5Hz), 3.20(d
q,1H,J=1.6Hz, 5.0Hz)
【0079】実施例33 5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−3−ピラゾールカルボキサミドオキシム 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾール,83mg(1.2mmol)のヒドロ
キシルアミン塩酸塩をジオキサン 5mlに溶解し、12
0mg(1.2mmol)のトリエチルアミンを室温にて一時
に加えた。混合液を室温で24時間かくはんした後、1
00mlの氷水にあけ、酢酸エチル 100mlで抽出し
た。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮
することにより500mgの黄色結晶を得た。これをトル
エンより再結晶して、300mg(0.66mmol)の標記
化合物を白色結晶として得た。収率56%。 mp 122-125℃ NMR(CDCl3,δ) 7.77(s,2H), 6.00-7.60(br,2H), 5.36(br,2H), 4.95(q,
1H,J=8Hz), 3.65(br,2H)
【0080】実施例34 5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−ヒドロキシイミノ−2,2,2−トリフルオロエ
チル)−3−ピラゾールカルボキサミドオキシム 500mg(1.2mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−トリフルオロアセチルピラゾールを1mlのピ
リジンに溶解し、83mg(1.2mmol)のヒドロキシル
アミン塩酸塩をを加え室温で20時間かくはんした。反
応液を100mlの氷水にあけ、酢酸エチル 100mlで
抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、濃縮することにより黄色結晶を得た。これをクロロ
ホルムで洗浄して、270mg(0.58mmol)の標記化
合物を無色結晶として得た。収率48%。 mp 220-222℃ NMR(DMSO-d6,δ) 12.18(s,2H), 9.66(s,1H), 8.17(s,2H), 5.55(br,2H),
5.26(br,2H)
【0081】実施例35 1−(2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルフェニル)−4−(1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル)−5−メトキシ
メチリデンアミノ−3−(1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)ピラゾール 1.0g(2.3mmol)の5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−3−ピラゾールカルボキサミドオキシムを15mlのオ
ルトギ酸トリメチルに溶解し、100mgのp-トルエンス
ルホン酸一水和物を加え5時間加熱還流した。オルトギ
酸トリメチルを減圧下に留去し、残留物に酢酸エチル
60mlを加え溶解し、飽和食塩水 120mlで洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮
することにより黄色油状物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付し(溶出:クロロホル
ム)、結晶を得た。得られた結晶をn−ヘキサン:クロ
ロホルム混合溶媒(容量比1:1)で洗浄して、470
mg(0.93mmol)の標記化合物を無色結晶として得
た。収率41%。 mp 166-169℃ NMR(DMSO-d6,δ) 9.81(s,1H), 8.57(s,1H), 8.19-8.21(m,2H), 7.37(d,,1
H,J=6Hz), 5.90-6.10(m,1H), 3.57(s,3H)
【0082】実施例36 5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−ヒドロキシイミノ−2,2,2−トリフルオロエ
チル)−3−ピラゾールカルボキサミドヒドラゾン 1.0g(2.4mmol)の5−アミノ−3−シアノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ピラゾールを5mlのジオキサンンに溶解し、
76mg(2.4mmol)の無水ヒドラジンを加え、室温で
4時間かくはんした。反応液に76mg(2.4mmol)の
無水ヒドラジンを加え、室温で6時間かくはんした後、
152mg(4.8mmol)の無水ヒドラジンを加え室温で
14時間、50℃で3時間かくはんした。反応液を濃縮
して黄色油状物を得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーに付し〔溶出:n−ヘキサン:酢酸エチル
混合溶媒(容量比2:3)〕、660mg(1.5mmol)
の標記化合物を黄色アモルファスとして得た。収率61
%。 NMR(CDCl3,δ) 7.77(s,2H), 5.21(br,2H), 4.85(q,,1H,J=8Hz), 3.73(b
r,2H), 6.80-3.20(br,3H)
【0083】実施例37 5−アミノ−1−(2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−
(1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)
−3−(1−アセチル−5−メチル−1,2,4−トリ
アゾール−3−イル)ピラゾール320mg(0.71mm
ol)の5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−4−(1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル)ピラゾールカルボキ
サミドヒドラゾンを5mlの無水酢酸に溶解し、60℃で
3時間かくはんした。100mlの氷水にあけ、酢酸エチ
ル 100mlで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、濃縮して470mgの白色アモルファス
を得た。これをn−ヘキサン:酢酸エチル混合溶媒(容
量比3:1)より結晶化し、120mg(0.21mmol)
の標記化合物を無色結晶として得た。収率30%。 mp 196-198℃ NMR(CDCl3,δ) 7.76(s,2H), 7.53(q,,1H,J=8Hz), 4.07(br,2H), 2.79
(s,6H), 2.22(s,3H)
【0084】実施例38 実施例1〜37と同様にして得られた本発明化合物の例
を、上記実施例で得た化合物も含め下記〔表2〕〜〔表
25〕に示す。
【表2】
【表3】
【0085】
【表4】
【表5】
【0086】
【表6】
【表7】
【0087】
【表8】
【表9】
【表10】
【0088】
【表11】
【表12】
【表13】
【0089】
【表14】
【表15】
【表16】
【0090】
【表17】
【表18】
【表19】
【0091】
【表20】
【表21】
【表22】
【0092】
【表23】
【表24】
【表25】
【0093】実施例39 化合物No.1−1(20重量%)、キシレン(75重
量%)、ポリオキシエチレングリコールエーテル(ノニ
ポール85(商品名))(5重量%)をよく混合して、
乳剤を製造した。 実施例40 化合物No.1−1(30重量%)、リグニンスルホン
酸ナトリウム(5重量%)、ポリオキシエチレングリコ
ールエーテル(ノニポール85(商品名))(5重量
%)、ホワイトカーボン(30重量%)、クレイ(30
重量%)をよく混合して、水和剤を製造した。 実施例41 化合物No.1−1(3重量%)、ホワイトカーボン
(3重量%)、クレイ(94重量%)をよく混合して、
粉剤を製造した。 実施例42 化合物No.1−1(10重量%)、リグニンスルホン
酸ナトリウム(5重量%)、クレイ(85重量%)をよ
く粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾
燥して粒剤を製造した。 実施例43 化合物No.1−1(1.275重量%)、カルタップ
(2.2重量%)、ホワイトカーボン(0.5重量%)、
クレイ(96.025重量%)をよく混合して、殺虫剤
粉剤を製造した。 実施例44 化合物No.1−1(1.275重量%)、バリダマイ
シン(0.33重量%)、ホワイトカーボン(0.5重量
%)、クレイ(97.895重量%)をよく混合して、
殺虫殺菌剤粉剤を製造した。
【0094】
【発明の効果】本発明の新規ピラゾール誘導体(I)ま
たはその塩は、優れた殺虫作用を有し、該誘導体または
その塩を含有してなる殺虫組成物は農作物等を有害生物
より保護し、農業の発展に寄与し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/90 104 A01N 43/90 105 105 57/08 103A 57/08 103 C07D 231/40 C07D 231/40 403/04 231 403/04 231 403/12 209 403/12 209 231 231 405/06 231 405/06 231 409/06 231 409/06 231 413/04 231 413/04 231 9271−4C 487/04 143 487/04 143 C07F 7/10 A 498/04 S C07F 7/10 9450−4H 9/32 Z A01N 43/82 104 9/32 C07D 498/04 112Q //(C07D 403/04 231:38 249:08) (C07D 405/06 231:38 303:04) (C07D 409/06 231:38 333:10) (C07D 413/04 231:38 271:06) (C07D 413/04 231:14 261:02) (72)発明者 真鍋 幸明 茨城県つくば市春日1丁目7番地9 武田 春日ハイツ804号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、Arは置換されていてもよい芳香族炭化水素基
    または置換されていてもよい芳香族複素環基を、R1
    水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、置換
    されていてもよい炭化水素残基または硫黄原子を介する
    基を、R2は水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロ
    キシル、アルコキシ、置換されていてもよい炭化水素残
    基または窒素原子を介する基を、X1は置換されていて
    もよいハロアルキル基を、X2は水素、または炭素,窒
    素,酸素,硫黄もしくはリン原子を介する基を、Yは酸
    素,窒素,硫黄もしくはリン原子を介する基、置換され
    ていてもよいアリール基、置換されていてもよい炭素原
    子で結合する複素環基、またはシアノ,ニトロ,アルコ
    キシカルボニルもしくは置換されていてもよいカルバモ
    イルで置換されたアルキル基を示し、X2とYとでチオ
    キソ基、ヒドロキシイミノ基またはオキシラン環を形成
    してもよく、R2とYとで、置換されていてもよい、酸
    素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる少なくと
    も一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換されたC2-4
    アルキレン基またはC2-4アルケニレン基を形成しても
    よい〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】Arが置換されていてもよい芳香族炭化水
    素基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】芳香族炭化水素基がC6-14アリール基であ
    る請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がシアノまたは置換されていてもよい
    炭化水素残基もしくは硫黄原子を介する基である請求項
    1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R2が窒素原子を介する基である請求項1
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】X1がC1-6ハロアルキル基である請求項1
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】X2が水素または置換されていてもよいア
    ルキル基である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Yが酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子を
    介する基である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】R2とYとで形成する置換されていてもよ
    い、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる少
    なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換された
    2-4アルキレン基が式−Z−CR34−NR5−〔式
    中、R3、R4およびR5はそれぞれ水素または置換され
    ていてもよい炭化水素残基を、Zは酸素原子または−N
    6−(R6は水素または置換されていてもよい炭化水素
    残基を示す)で表される基を示す〕で表される基である
    請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】R2とYとで形成する置換されていても
    よい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる
    少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換され
    たC2-4アルケニレン基が式−Z−CR3'=N−〔式
    中、R3'は水素、置換されていてもよい炭化水素残基ま
    たはアミノ基を、Zは酸素原子または−NR6−(R6
    水素または置換されていてもよい炭化水素残基を示す)
    で表される基を示す〕で表される基である請求項1記載
    の化合物。
  11. 【請求項11】R2とYとで形成する置換されていても
    よい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる
    少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換され
    たC2-4アルケニレン基が式−N=CR3−NR4−(式
    中、R3およびR4はそれぞれ水素または置換されていて
    もよい炭化水素残基を示す)で表される基である請求項
    1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R2とYとで形成する置換されていても
    よい、酸素,窒素,硫黄もしくはリン原子から選ばれる
    少なくとも一つのヘテロ原子で構成炭素原子が置換され
    たC2-4アルキレン基が式−Z−C(=W)−NR4−〔式
    中、R4は水素または置換されていてもよい炭化水素残
    基を、Zは酸素原子または−NR6−(Rは水素また
    は置換されていてもよい炭化水素残基を示す)で表され
    る基を、Wは酸素または硫黄原子を示す〕で表される基
    である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】XとYとで形成する基がヒドロキシイ
    ミノ基またはオキシラン環である請求項1記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる殺虫組成物。
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