JPH06247969A - 縮合複素環化合物及びそれを含む農園芸用殺虫剤 - Google Patents

縮合複素環化合物及びそれを含む農園芸用殺虫剤

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JPH06247969A
JPH06247969A JP5345703A JP34570393A JPH06247969A JP H06247969 A JPH06247969 A JP H06247969A JP 5345703 A JP5345703 A JP 5345703A JP 34570393 A JP34570393 A JP 34570393A JP H06247969 A JPH06247969 A JP H06247969A
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JP5345703A
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English (en)
Inventor
Isao Minamida
田 勲 南
Satonori Tabuchi
淵 学 典 田
Satoko Nakamura
村 聡 子 中
Masahito Takanobu
延 雅 人 高
Tetsuo Okauchi
内 哲 夫 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】この出願発明は、一般式 【化1】 Jは 【化2】 で表わされる縮合複素環化合物またはその塩、それらの
化合物の製法及びそれらの化合物からなる農園芸用殺虫
剤に関する。 【効果】 この出願発明の化合物は、優れた殺虫作用を
有し、農園芸用殺虫剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は新規な縮合複素環
化合物またはその塩、それを含有する農園芸用殺虫剤及
びその合成中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から多数の有害生物防除効果を有す
る合成化合物が殺虫剤として使用されているが、その大
部分のものは有機リン酸エステル、カルバミン酸エステ
ル、有機含塩素化合物あるいはピレスロイド系化合物に
属している。上記殺虫剤のうち、いくつかのものは殺虫
力が大きくても、人畜毒性や魚毒性が高く、時には害虫
の天敵に対しても毒性を表したり、また土壌等への残留
性が強すぎるなど、実用上は必ずしも満足できる効果が
得られていないものがあるのが現状である。一方、ある
種のピラゾリン化合物、(チオ)セミカルバゾン化合
物、ヒドラゾン化合物、アミジノヒドラゾン化合物が殺
虫活性を示すことが報告されている(例えば特開平4−
210969、特開平4−1173、特開昭56−45
452、特開平3−294255)。しかしながら、こ
の出願発明のように、優れた殺虫作用を有する置換基を
有していてもよい橋頭に窒素原子を有する縮合複素環が
置換したピラゾリン化合物、(チオ)セミカルバゾン化
合物、ヒドラゾン化合物、アミジノヒドラゾン化合物は
見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、この
様な現状において、人畜毒性、魚毒性及び天敵に対する
毒性が低く、安全でかつ害虫に対して優れた防除効果を
有する縮合複素環化合物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明者らは、上
記課題を解決すべく、従来使用されてきた殺虫剤とは全
く構造の異なった殺虫剤を見いだすため、長年鋭意研究
を続けてきた。その結果、式
【0005】
【化57】 〔式中、Qは置換基を有してもよい橋頭に窒素原子を有
する縮合複素環基であり、R1,R2は水素原子またはC
1-6アルキル基であり、nは0,1,2であり、Jは
【0006】
【化58】 であり、Arは置換されていてもよいアリール基または
置換されていてもよい複素環であり、R3,R4およびR
5は水素原子またはC1-6アルキル基であり、R6は水素
原子、 C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C3-7
シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロアル
ケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキニル
基、 C1-6アルカノイル基、C2-6ハロアルカノイル
基、C7-11アリールカルボニル基、C8-12アラルキルカ
ルボニル基、C2-8アルコキシカルボニル基、C7-11
リールオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオキシカ
ルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロア
ルキルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル基、C
7-11アラルキルスルホニル基または−S−Yで表される
基であり、Yは
【0007】
【化59】 で表される基であり、R6aおよびR6eはC1-6アルキル
基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C
4-8シクロアルキルアルキル基、それぞれ置換されてい
てもよいフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基、
2-6シアノアルキル基、C2-6アルコキシアルキル基、
3-8アルコキシカルボニルアルキル基、またはC4-8
アルキルアミノカルボニルアルキル基であり、R6aとR
6eで隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子、ま
たは他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を
形成してもよく、R6bはフッ素原子、C1-6アルキル
基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキルオキ
シ基、C2-8ジアルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル
基、それぞれ置換されていてもよいフェニル基またはフ
ェノキシ基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、ニトロ
基、C2-6アルケニルオキシ基、C4-8アルコキシアルコ
キシ基、C1-4アルキルチオ基、C2-6アルコキシカルボ
ニル基、C3-9ジアルキルアミノカルボニル基、フェニ
ルまたは1〜6個のハロゲンで置換されたC1-4アルコ
キシ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、
1−ナフトキシ基、2,2−ジメチル−2,3−ジヒド
ロ−7−ベンゾフラノキシ基またはON=C(CH3
SCH3基であり、R6cおよびR6dはC1-4アルキル基、
1-4ハロアルキル基または置換されてもよいフェニル
基であり、R6cとR6dで(CH22、(CH23または
CH2C(CH32CH2を形成してもよく、Y1,Y2
よびY3は酸素原子またはイオウ原子であり、Zは0,
1または2であり、R7は水素原子またはそれぞれ置換
されていてもよいフェニル基、ナフチル基、フリル基、
チエニル基またはピリジル基であり、R6とR7で隣接す
る窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子または他の窒素
原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を形成してもよ
く、
【0008】R8は水素原子、C1-6アルキル基、C1-6
ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C2-6アルケ
ニル基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基ま
たはC2 -6ハロアルキニル基であり、R9は水素原子、C
1-6アルキル基またはC1-6ハロアルキル基であり、R10
はC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C2-6アル
ケニル基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基
またはC2-6ハロアルキニル基であり、R11は水素原
子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基またはC2-6
アルキニル基であり、R10とR11で隣接する窒素原子と
共に酸素原子、イオウ原子または他の窒素原子を含有し
てもよい飽和の3〜7員環を形成してもよく、Xは酸素
原子またはイオウ原子である。〕で表わされる縮合複素
環化合物またはその塩が、意外にも非常に強い殺虫活性
を有することを知見し、しかも植物に対する薬害がな
く、さらに人畜や魚類に対する毒性の低いことも知見
し、これらに基づいて、この出願発明を完成するにいた
った。
【0009】すなわち、この出願発明は、(1)式
〔I〕
【0010】
【化60】 〔式中、Qは置換基を有してもよい橋頭に窒素原子を有
する縮合複素環基であり、R1,R2は水素原子またはC
1-6アルキル基であり、nは0,1,2であり、Jは
【0011】
【化61】 であり、Arは置換されていてもよいアリール基または
置換されていてもよい複素環であり、R3,R4およびR
5は水素原子またはC1-6アルキル基であり、R6は水素
原子、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C3-7
シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロアル
ケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキニル
基、C1-6アルカノイル基、C1-6ハロアルカノイル基、
7-11アリールカルボニル基、C8-12アラルキルカルボ
ニル基、C2-8アルコキシカルボニル基 、C7-11アリー
ルオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオキシカルボ
ニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロアルキ
ルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル基、C7-11
アラルキルスルホニル基または−S−Yで表される基で
あり、Yは
【0012】
【化62】 で表される基であり、R6aおよびR6eはC1-6アルキル
基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C
4-8シクロアルキルアルキル基、それぞれ置換されてい
てもよいフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基、
2-6シアノアルキル基、C2-6アルコキシアルキル基、
3-8アルコキシカルボニルアルキル基、またはC4-8
アルキルアミノカルボニルアルキル基であり、R6aとR
6eで隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子、ま
たは他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を
形成してもよく、R6bはフッ素原子、C1-6アルキル
基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキルオキ
シ基、C2-8ジアルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル
基、それぞれ置換されていてもよいフェニル基またはフ
ェノキシ基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、ニトロ
基、C2-6アルケニルオキシ基、C4-8アルコキシアルコ
キシ基、C1-4アルキルチオ基、C2-6アルコキシカルボ
ニル基、C3-9ジアルキルアミノカルボニル基、フェニ
ルまたは1〜6個のハロゲンで置換されたC1-4アルコ
キシ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、
1−ナフトキシ基、2,2−ジメチル−2,3−ジヒド
ロ−7−ベンゾフラノキシ基またはON=C(CH3
SCH3基であり、R6cおよびR6dはC1-4アルキル基、
1-4ハロアルキル基または置換されていてもよいフェ
ニル基であり、R6cとR6dで(CH22、(CH23
たはCH2C(CH32CH2を形成してもよく、Y1
2およびY3は酸素原子またはイオウ原子であり、Zは
0,1または2であり、R7は水素原子またはそれぞれ
置換されていてもよいフェニル基、ナフチル基、フリル
基、チエニル基またはピリジル基であり、R6とR7で隣
接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子または他の
窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を形成して
もよく、
【0013】R8は水素原子、C1-6アルキル基、C1-6
ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C2-6アルケ
ニル基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基ま
たはC2 -6ハロアルキニル基であり、R9は水素原子、C
1-6アルキル基またはC1-6ハロアルキル基であり、R10
はC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C2-6アル
ケニル基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基
またはC2-6ハロアルキニル基であり、R11は水素原
子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基またはC2-6
アルキニル基であり、R10とR11で隣接する窒素原子と
共に酸素原子、イオウ原子または他の窒素原子を含有し
てもよい飽和の3〜7員環を形成してもよく、Xは酸素
原子またはイオウ原子である。〕で表わされる縮合複素
環化合物またはその塩、(2)式〔I〕の縮合複素環化
合物またはその塩を含有することを特徴とする農園芸用
殺虫剤、(3)式〔I〕の合成中間体である式〔II〕
【0014】
【化63】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは前記と同意義を示
す。〕で表わされる縮合複素環−α−メチレンカルボニ
ル化合物またはその塩、(4)式〔I〕の合成中間体で
ある式〔III〕
【0015】
【化64】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは前記と同意義を示
す。〕で表わされる縮合複素環カルボニル化合物または
その塩、に関する。
【0016】一般式〔I〕で表わされるこの出願発明の
化合物またはその塩は、公知のピラゾリン 化合物、
(チオ)セミカルバゾン化合物、ヒドラゾン化合物、ア
ミジノヒドラゾン化合物とは異なり、分子内に橋頭に窒
素原子を有する縮合複素環基という特定の基を有する点
で特徴づけられる新規化合物である。一般式〔I〕で表
わされる化合物は幾何学的異性体および/または立体異
性体を含有する場合があるが、この出願発明はそれらす
べての異性体を包含する。上記一般式〔I〕、〔II〕及
び〔III〕において、Qは置換基を有してもよい橋頭に
窒素原子を有する縮合複素環基を示し、ここで橋頭に窒
素原子を有する縮合複素環基とは、橋状結合の先端と末
端の位置にある原子、即ち橋頭原子の両方またはいずれ
か一方が窒素原子である縮合複素環基を意味する。Qで
示される置換基を有してもよい橋頭に窒素原子を有する
縮合複素環基は、例えば一般式
【0017】
【化65】 〔式中、環a、環bはそれぞれ置換されていてもよい含
窒素複素環を示す。〕で表わされる縮合複素環から橋頭
以外の構成炭素原子に結合した水素原子を1個除いて形
成される基を示す。このような縮合複素環基は、例えば
一般式
【0018】
【化66】 で表わされる基が好ましい。
【0019】環a、環bで示される含窒素複素環とは、
1〜4個の窒素原子を含み、さらに1〜3個の酸素原子
または/および1〜3個の硫黄原子(モノまたはジオキ
シド化されていてもよい)を含んでいてもよい4〜8
員、好ましくは5または6員の複素環を意味し、これら
は、さらに5または6員の脂環(例、シクロペンタン、
シクロヘキサン)、芳香環(例、ベンゼン、ナフタレ
ン)、複素環(好ましくは5−6員複素環)と縮合して
いてもよい。このような縮合複素環基のなかで、5員環
と6員環が縮合した(5−6)縮合複素環基が特に好ま
しい。上記式中環aは好ましくは1〜3個の窒素原子を
有する5員複素環を示し、環bは好ましくは、1〜2個
の窒素原子を有する6員複素環、または1もくしくは2
個の窒素原子及び1個の硫黄原子(モノまたはジオキシ
ド化されていてもよい)を含む5員複素環を示す。一般
【0020】
【化67】 で示される基には、具体的には例えば一般式
【0021】
【化68】 〔上記式中、Aaはこのイミダゾール環の〔1,2〕位
で縮合環を形成する基を、 Abはこのイミダゾール環の
〔1,5〕位で縮合環を形成する基を、Acはピラゾー
ル環の〔1,5〕位で縮合環を形成する基を、Ad
ピロール環の〔1,2 〕位で縮合環を形成する基を、
eはこのトリアゾール環の〔3,4〕位で縮合環 を形
成する基を示す。
【0022】基Aa,Ab,Ac,AdまたはAeは環構成
原子として1〜5個、好ましく は3ないし5個の炭素
原子を含み、さらに1〜3個の窒素原子、酸素原子また
は/および硫黄原子(モノまたはジオキシド化されてい
てもよい)を含んでいてもよい。〕で示される基等が含
まれる。上記縮合複素環基のうち、一般式
【0023】
【化69】 で表わされる縮合環としては、
【0024】
【化70】
【0025】
【化71】
【0026】一般式
【化72】 一般式
【0027】
【化73】 一般式
【0028】
【化74】
【0029】一般式
【化75】 などがあげられる。
【0030】これら縮合環の具体例としては、例えば、
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン、イミダゾ〔1,2−
a〕ピリミジン、イミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン、
イミダゾ〔1,2−a〕ピラジン、イミダゾ〔1,2−
b〕ピリダジン、イミダゾ〔1,2−b〕(1,2,
4)トリアジン、イミダゾ〔2,1−a〕イミダゾー
ル、イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール、イミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール、イミダゾ〔2,1−b〕
(1,3,4)チアゾール、2,3−ジヒドロイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール、ピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジン、ピラゾロ〔5,1−a〕チアゾール、ピラゾ
ロ〔1,5−a〕ピリジン、ピロロ〔1,2−b〕ピリ
ジン、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジン及び(1,2,
4)トリアゾロ〔3,4−b〕チアゾール等が挙げられ
る。一方、一般式
【0031】
【化76】 で示される基等が含まれる。この様な基の具体例として
は、例えば6H−(1,2,4)トリアゾロ〔1,2−
b〕(1,2,3,4)テトラジル、1H−(1,2,
4)トリアゾロ〔1,2−a〕(1,2,4)トリアジ
ル、(1,2,3)トリアゾロ〔2,1−a〕(1,
2,3)トリアジン−4−イウム、(1,2,4)トリ
アゾロ〔1,2−a〕ピリダジン−4−イウム及び6H
−ピラゾロ〔1,2−a〕(1,2,4,5)テトラジ
ル等が挙げられる。Qで表される縮合複素環としては、
特にイミダゾ[1,2−a]ピリジンが好ましい。
【0032】Qで示される縮合複素環基は、同一または
相異なる置換基を1〜5個有していてもよく、このよう
な置換基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル等の炭素数1〜15のアルキ
ル基(好ましくは、炭素数1〜6のアルキル基)、例え
ばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル等の炭素数3〜10のシクロアルキル基、
例えばビニル、アリル、2−メチルアリル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、3−オクテニル等の炭素数2〜10
のアルケニル基、例えばエチニル、2−プロピニル、2
−ヘキシニル等の炭素数2〜10のアルキニル基、例え
ばシクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセ
ニル等の炭素数3〜10のシクロアルケニル基、例えば
フェニル、ナフチル等の炭素数6〜10のアリール基、
例えばベンジル、フェニルエチル等のフェニルアルキル
基等の炭素数7〜10のアラルキル基、ニトロ基、水酸
基、メルカプト基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、
カルボキシル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル等の炭素数2〜5のアルコキシカルボニル
基、例えばアミノカルボニル、メチルアミノカルボニ
ル、ジメチルアミノカルボニル等の炭素数1〜5のアミ
ノカルボニル基、スルホ基(−SO3H)、例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ等の
炭素数1〜4のアルコキシ基、例えばフェノキシ等の炭
素数6〜10のアリールオキシ基、例えばメチルチオ、
エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチ
ルチオ等の炭素数1〜4のアルキルチオ基、例えば1,
3−ジチアン−2−イル、1,3−ジチオラン−2−イ
ル等の環状1,3−ジチオ−2−イル基、例えば1,3
−ジオキサン−2−イル、1,3−ジオキソラン−2−
イル等の環状1,3−ジオキソ−2−イル基、例えばフ
ェニルチオ等の炭素数6〜10のアリールチオ基、例え
ばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル等の炭素数
1〜4のアルキルスルフィニル基、例えばフェニルスル
フィニル等の炭素数6〜10のアリールスルフィニル
基、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル等の炭
素数1〜4のアルキルスルホニル基、例えばメタンスル
ホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ等の炭素数1〜
4のアルカンスルホニルオキシ基、例えばフェニルスル
ホニル等の炭素数6〜10のアリールスルホニル基、ア
ミノ基、例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ等のアルカノイルアミノ基等の炭素数1
〜6のアシルアミノ基、例えばメチルアミノ、エチルア
ミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−
ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のモ
ノまたはジ炭素数1〜4のアルキルアミノ基、例えばシ
クロヘキシルアミノ等の炭素数3〜6のシクロアルキル
アミノ基、例えばアニリノ等の炭素数6〜10のアリー
ルアミノ基、例えばホルミル基、アセチル等の炭素数1
〜4のアシル基、例えばN−メチルイミノメチル等の炭
素数1〜5のN−アルキルイミノアルキル基、例えばベ
ンゾイル等の炭素数7〜11のアリールカルボニル基、
例えば2−または3−チエニル、2−または3−フリ
ル、3−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−また
は5−チアゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリ
ル、2−,4−または5−オキサゾリル、3−,4−ま
たは5−イソオキサゾリル、2−,4−または5−イミ
ダゾリル、1,2,3−または1,2,4−トリアゾリ
ル、1Hまたは2H−テトラゾリル、2−,3−または
4−ピリジル、2−,4−または5−ピリミジニル、3
−または4−ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、
インドリル等の酸素原子、イオウ原子、窒素原子から選
ばれたヘテロ原子を1〜4個含む5〜6員複素環基、例
えば2−または、3−チエニルオキシ等の前記の複素環
に酸素が結合した複素環オキシ基、例えばメチレンジオ
キシ、エチレンジオキシ等の炭素数1〜3のアルキレン
ジオキシ基、例えばトリフルオロエチレンジオキシ等の
炭素数1〜3のハロアルキレンジオキシ基から選ばれる
1〜5個が用いられる。
【0033】これらの置換基が、例えばC6-10アリール
基、C7-10アラルキル基、C3-10シクロアルキル基、C
3-10シクロアルケニル基、C6-10アリールオキシ基、C
6-10アリールチオ基、C6-10アリールスルフィニル基、
6-10アリールスルホニル基、C6-10アリールアミノ
基、C7-11アリールカルボニル基、複素環基、複素環オ
キシ基等である場合にはさらに上記のようなハロゲン原
子、水酸基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル
等の炭素数1〜4のアルキル基、例えばビニル、アリ
ル、2−メチルアリル等の炭素数2〜4のアルケニル
基、例えばエチニル、2−プロピニル等の炭素数2〜4
のアルキニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜4の
アルキルチオ基、フェニルチオ基、例えばメチレンジオ
キシ、エチレンジオキシ等の炭素数1〜3のアルキレン
ジオキシ基、例えばトリフルオロエチレンジオキシ等の
炭素数1〜3のハロアルキレンジオキシ等で1〜5個置
換されていてもよく、また置換基がC1-15アルキル基、
2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C1-4 アル
コキシ基、C1-4アルキルチオ基、C1-4アルキルスルフ
ィニル基、C1-4アルキルスルホニル基、C1-4アルカン
スルホニルオキシ基、アミノ基、C1-6アシルアミノ
基、モノまたはジC1 -4アルキルアミノ基、C3-6シクロ
アルキルアミノ基、C6-10アリールアミノ基、C1-4
シル基等である場合にはさらに上記のようなハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜
4のアルキルチオ基、炭素数1〜5のアルキルアミノ
基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基等で1〜5個置
換されていてもよい。なかでも、ハロゲン原子で置換さ
れたC1-15アルキル基としては、例えばジフルオロメチ
ル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロ
ロメチル等の1〜3個のハロゲン原子で置換されたC
1-6アルキル基(好ましくは、C1-3アルキル基)などが
好ましく、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のア
ルコキシ基としては、例えばジフルオロメトキシ、ジフ
ルオロエトキシ、ジクロロメトキシ、ジクロロエトキシ
等の1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-4アルコ
キシ基などが好ましく、炭素数1〜5のアルキルミノ基
若しくは炭素数2〜6のジアルキルアミノ基で置換され
た炭素数1〜15のアルキル基としては、例えばメチル
アミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルアミノエ
チル、ジメチルアミノエチル、エチルアミノメチル、ジ
エチルアミノメチル、エチルアミノエチル、ジエチルア
ミノエチル等のモノ又はジC1-4アルキルアミノ−C1-3
アルキル基などが好ましい。
【0034】R1及びR2は水素原子または炭素数1〜6
のアルキル基を表わす。このアルキル基は直鎖状でも、
分枝していてもよく、このようなアルキル基としては、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等が挙げられ
る。R1及びR2の好ましい例は水素原子である。nは
0、1または2を表わす。nの好ましい例は0または1
である。式〔I〕中、Jは一般式〔J−1〕、〔J−
2〕、〔J−3〕または〔J−4〕を表わす。
【0035】
【化77】 上記一般式〔J−1〕、〔J−2〕、〔J−3〕または
〔J−4〕中、Arは置換されていてもよいアリール基
または置換されていてもよい複素環基を示す。Arで表
わされるアリール基としては、例えばフェニル、ナフチ
ル等の炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が挙げられ
る。これらはQで述べたと同様の置換基を1〜5個有し
ていてもよい。
【0036】Arで表わされる複素環基としては、例え
ば酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1
〜5個含む5〜8員環またはその縮合環などが挙げら
れ、その具体例としては、例えば2−または3−チエニ
ル、2−または3−フリル、2−または3−ピロリル、
2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−
オキサゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、3
−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−または5−
イミダゾリル、3−,4−または5−イソオキサゾリ
ル、3−,4−または5−イソチアゾリル、3−または
5−(1,2,4−オキサジアゾリル)、1,3,4−
オキサジアゾリル、3−または5−(1,2,4−チア
ジアゾリル)、1,3,4−チアジアゾリル、4−また
は5−(1,2,3−チアジアゾリル)、1,2,5−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,
4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル、
N−オキシド−2−、3−または4−ピリジル、2−,
4−または5−ピリミジニル、N−オキシド−2−,4
−または5−ピリミジニル、3−または4−ピリダジニ
ル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−ピリダ
ジニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキ
サゾリル、トリアジニル、オキソトリアジニル、テトラ
ゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル、トリアゾロ〔4,5
−b〕ピリダジニル、オキソイミダジニル、ジオキソト
リアジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピラニル、
チオピラニル、1,4−オキサジニル、モルホリニル、
1,4−チアジニル、1,3−チアジニル、ピペラジニ
ル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、シ
ンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリ
ニル、インドリジニル、キノリジニル、1,8−ナフチ
リジニル、プリニル、プテリジニル、ジベンゾフラニ
ル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナントリジニ
ル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニ
ルなどが用いられ、これらはQで述べたと同様の置換基
を1〜5個有していてもよい。
【0037】Arの好ましい例は、置換されていてもよ
いフェニル、置換されていてもよいピリジル、置換され
ていてもよいチエニル、置換されていてもよいフリル等
である。式〔J−1〕中、R3,R4及びR5は水素原子
または炭素数1〜6のアルキル基を表わす。このような
アルキル基としては、例えばR1及びR2で述べた如きも
の等を挙げることができる。R3,R4及びR5の好まし
い例は水素原子である。式〔J−1〕及び式〔J−2〕
中、Xは酸素原子またはイオウ原子を表わす。Xの好ま
しい例は酸素原子である。式〔J−1〕、〔J−2〕及
び〔J−3〕中、R6は水素原子、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等の炭素数1〜6の
アルキル基、例えばクロロメチル、ブロモメチル、フル
オロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、ジフル
オロメチル、クロロジフルオロメチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペ
ンタフルオロエチル等のハロゲン原子で1〜5個置換さ
れた炭素数1〜6のハロアルキル基、例えばビニル、ア
リル、2−メチルアリル、2−ブテニル、3−ブテニ
ル、3−ペンテニル、2−ヘキセニル等の炭素数2〜6
のアルケニル基、例えば2,2−ジクロロビニル、2,
2−ジブロモビニル、2,2−ジフルオロビニル、1,
2,2−トリクロロビニル、1,2,2−トリフルオロ
ビニル、3,3−ジクロロアリル、3,3−ジフルオロ
アリル、3,3−ジフルオロ−2−メチルアリル、4,
4,4−トリフルオロ−2−ブテニル、4,4,4−ト
リクロロ−3−ブテニル、5−クロロ−3−ペンテニ
ル、6−フルオロ−2−ヘキセニル等のハロゲン原子で
1〜5置換された炭素数1〜6のハロアルケニル基、例
えば、エチニル、2−プロピニル、2−ヘキシニル等の
炭素数2〜6のアルキニル基、例えば2−クロロエチニ
ル、2−フルオロエチニル、3−フルオロ−2−プロピ
ニル、3−クロロ−2−プロピニル、6,6,6−トリ
フルオロ−2−ヘキシニル、6−フルオロ−2−ヘキシ
ニル等のハロゲン原子で1〜5置換された炭素数1〜6
のハロアルキニル基、例えばシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の炭素数3〜
7のシクロアルキル基、例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル等の炭素数1〜6のアルカノイル
基、例えばクロロアセチル、ジフルオロアセチル、3,
3,3−トリフルオロプロピオニル、2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロピオニル、2−クロロブチリ
ル、2,2−ジフルオロブチリル等のハロゲン原子で1
〜5置換された炭素数2〜6のハロアルカノイル基、例
えばベンゾイル、ナフチルカルボニル等の炭素数7〜1
1のアリールカルボニル基、例えばベンジルカルボニル
等の炭素数8〜12のアラルキルカルボニル基、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロピルオ
キシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ブト
キシカルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等の炭素数2
〜8のアルコキシカルボニル基、例えばフェノキシカル
ボニル、ナフチルオキシカルボニル等の炭素数7〜11
のアリールオキシカルボニル基、例えばベンジルオキシ
カルボニル等の炭素数8〜12のアラルキルオキシカル
ボニル基、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニ
ル、プロパンスルホニル、ブタンスルホニル、ヘキサン
スルホニル等の炭素数1〜6のアルカンスルホニル基、
例えばフルオロメタンスルホニル、トリフルオロメタン
スルホニル、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニ
ル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエタンスルホ
ニル、3−クロロプロパンスルホニル、1,1−ジフル
オロブタンスルホニル、5−ブロモペンタンスルホニル
等のハロゲン原子で1〜5置換された炭素数1〜6のハ
ロアルカンスルホニル基、例えばベンゼンスルホニル、
p−トルエンスルホニル、ナフタレンスルホニル等の炭
素数6〜10のアリールスルホニル基、例えばベンジル
スルホニル等の炭素数7〜11のアラルキルスルホニル
基、−S−Yで表される基等を表わし、Yは
【0038】
【化78】 で表される基であり、R6aおよびR6eはC1-6アルキル
基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C
4-8シクロアルキルアルキル基、それぞれ置換されてい
てもよいフェニル基、ベンジル基、またはフェネチル
基、C2-6シアノアルキル基、C2-6アルコキシアルキル
基、C3-8アルコキシカルボニルアルキル基、またはC
4-8ジアルキルアミノカルボニルアルキル基であり、R
6aとR6eで隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原
子、または他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7
員環を形成してもよく、R6bはフッ素原子、C1-6アル
キル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキル
オキシ基、C2-8ジアルキルアミノ基、C1-6ハロアルキ
ル基、それぞれ置換されていてもよいフェニル基または
フェノキシ基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、ニトロ
基、C2-6アルケニルオキシ基、C4-8アルコキシアルコ
キシ基、C1-4アルキルチオ基、C2-6アルコキシカルボ
ニル基、C3-9ジアルキルアミノカルボニル基、フェニ
ルまたは1〜6個のハロゲンで置換されたC1-4アルコ
キシ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、
1−ナフトキシ基、2,2−ジメチル−2,3−ジヒド
ロ−7−ベンゾフラノキシ基またはON=C(CH3
SCH3基であり、R6cおよびR6dはC1-4アルキル基、
1-4ハロアルキル基または置換されてもよいフェニル
基であり、R6cとR6dで(CH22、(CH23または
CH2C(CH32CH2を形成してもよく、Y1,Y2
よびY3は酸素原子またはイオウ原子であり、Zは0,
1または2であり、それぞれ置換されていてもよいフェ
ニル基、ベンジル基、フェネチル基、フェノキシ基の置
換基としては、Qの置換基として述べたもの等が用いら
れる。
【0039】式〔J−1〕、〔J−2〕及び〔J−3〕
中、R7は水素原子、それぞれ1〜5置換されていても
よいフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、フリル
等を表わす。フェニル、ナフチル、ピリジル、チエニ
ル、フリル等の置換基としては、Qの置換基として述べ
たもの等が用いられる。またR6とR7で隣接する窒素原
子と共に酸素原子、イオウ原子または他の窒素原子を含
有してもよい飽和の3〜7員環を形成してもよく、この
ような環状アミノ基としてはアジリノ、アゼチジノ、ピ
ロリジノ、ピペラジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオ
モルホリノ等が用いられる。これらの環状アミノ基は、
メチル、エチル等のC1-4アルキル基を1〜4個置換基
として有していてもよい。R6、R7及び隣接する窒素原
子で表わされるアミノ基として好ましいものは、置換さ
れていてもよいアニリノ基、置換されていてもよいピリ
ジルアミノ基等である。R6としては、例えば水素原
子、炭素数1〜6のアルカノイル基(特に、アセチル等
のC1-3アルカノイル)、炭素数2〜7のアルコキシカ
ルボニル基(例えば、エトキシカルボニルなどのC2-4
アルコキシカルボニル基)または
【0040】
【化79】 (R6a'はC1-6アルキル基を示し、R6b'はC1-6アルキ
ル基またはC2-6アルコキシカルボニル基を示す。)で
表される基などが好ましく、特に水素原子などが好まし
い。R6a'およびR6a'で表されるC1-6アルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t
−ブチル基、ベンチル基などが用いられるが、特にイソ
プロピルなどのC1-3アルキル基などが好ましい。R6b'
で表されるC1-6アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基などが
用いられるが、特にエトキシカルボニル基などのC2-4
アルコキシカルボニル基などが好ましい。Jが[J−
2]または[J−3]の場合は、特にR6としては水素
原子が好ましい。R7としては、水素原子またはハロゲ
ン原子、ハロゲノ−C1-3アルキル基若しくはハロゲノ
−C1-3アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
基などが好ましい。式〔J−2〕中、R8は水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキ
ル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数2〜6
のアルケニル基、炭素数2〜6のハロアルケニル基、炭
素数2〜6のアルキニル基または炭素数2〜6のハロア
ルキニル基を表わし、これらはR6の定義で述べた如き
もの等が用いられる。R8の好ましいものは水素原子等
である。
【0041】式〔J−4〕中、R9は水素原子、炭素数
1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のハロアルキル
基を表わし、アルキル基及びハロアルキル基としては、
6の定義で述べた如きもの等が用いられる。R9の好ま
しいものは、メチル、エチル等の炭素数1〜6のアルキ
ル基である。式〔J−4〕中、R10はそれぞれハロゲン
置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素
数2〜6のアルケニル基または炭素数2〜6のアルキニ
ル基を表わし、これらはR6の定義で述べた如きもの等
が用いられる。式〔J−4〕中、R11は水素原子、炭素
数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基ま
たは炭素数2〜6のアルキニル基を表わし、これらはR
6の定義で述べた如きもの等が用いられる。またR10
11で隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子ま
たは他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員を形
成してもよく、このような環状アミノ基としては、R6
とR7で前述した如きもの等が用いられる。R10、R11
及び隣接する窒素原子で表わされるアミノ基として好ま
しいものは、例えばジメチルアミノ、N−エチル−N−
メチルアミノ、ジエチルアミノ等の炭素数2〜6のジア
ルキルアミノである。
【0042】この出願発明の縮合複素環化合物〔I〕ま
たはその塩の好ましい例としては、例えば式
【0043】
【化80】 〔式中、Qは置換基を有していてもよい橋頭に窒素原子
を有する縮合複素環基を、Araは置換されていてもよ
いフェニルまたは置換されていてもよいピリジルを、R
aは置換されていてもよいフェニルを、Rbは水素原子、
1-6アルカノイル、C1-6ハロアルカノイル、C7-11
リールカルボニル、C8-12アラルキルカルボニル、C
2-8アルコキシカルボニル、C7-11アリールオキシカル
ボニルまたはC8-12アラ ルキルオキシカルボニルを示
す。〕で表わされる化合物またはその塩である。
【0044】この出願発明の縮合複素環化合物〔I〕ま
たはその塩の更に好ましい例としては、例えば式
【0045】
【化81】 で表わされる基を、Ara、Ra及びRbは前記と同意義
を示す。〕で表わされる化合物またはその塩である。
【0046】上記[Ie]においてQaとしては1〜3個
のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)、C
1-6アルキル基(例えば、メチル基)、1〜3個のハロ
ゲン原子で置換されたC1-6アルキル基(例えば、トリ
フルオロメチルなど)、シアノ基、ニトロ基、アミノ
基、カルボキシル基、C1-4アルコキシカルボニル基
(例えば、エトキシカボニル基など)、カルバモイル
基、炭素数6〜10のアリール基(例えば、フェニル基
など)、炭素数1〜4のアシル基(例えば、ホルミル基
など)、炭素数1〜6のアシルアミノ基(例えば、アセ
チルアミノ基など)、炭素数1〜5のアルキルアミノ基
若しくは炭素数2〜6のジアルキルアミノ基で置換され
ている炭素数1〜6のアルキル基(例えば、ジメチルア
ミノメチル基など)、炭素数1〜5のN−アルキルイミ
ノアルキル基(例えば、N−メチルイミノメチル基な
ど)などで置換されていてもよいイミダゾ[1,2−
a]ピリジン基などが好ましい。Araとしては1〜3
個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)また
は1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-4アルコキ
シ基で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭
化水素基(例えば、フェニル基)が好ましい。Raとし
ては、1〜3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロ
モなど)、1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-6
アルキル基(例えば、トリフルオロメチルなど)、1〜
3個のハロゲン原子(例えばクロロ、ブロモなど)で置
換されたC1-4アルコキシ基(例えば、トリフルオロメ
トキシ基など)などで置換されていてもよい炭素数6〜
12の芳香族炭化水素基(例えば、フェニル基など)な
どが好ましい。
【0047】上記[If]において、Qaとしては1〜3
個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)など
で置換されていてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン基などが好ましい。Araとしては1〜3個のハロゲ
ン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)で置換されてい
てもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基(例えば、
フェニル基など)が好ましい。Raとしては1〜3個の
ハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)などで置
換されていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基
(例えば、フェニル基など)などが好ましい。
【0048】上記[Ig]において、Qaとしては1〜3
個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)など
で置換されていてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン基などが好ましい。Araとしては、1〜3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香
族炭化水素基(例えば、フェニル基)が好ましい。Rb
としては水素原子などが好ましい。
【0049】上記[Ih]において、Qaとしてはイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン基などが好ましい。Ara
しては1〜3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロ
モなど)で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香
族炭化水素基(例えば、フェニル基)が好ましい。
【0050】縮合複素環化合物〔I〕、〔Ia〕、
〔Ib〕、〔Ic〕、〔Id〕、〔Ie〕、〔If〕、〔Ig〕及び
〔Ih〕の塩としては、農薬化学上許容可能な塩であれば
よい。即ち、Qまたは/およびJ部分にカルボキシル
基、スルホ基などの酸性基を有している場合、塩基との
塩を形成させてもよく、この塩基としてはたとえばナト
リウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウ
ム、アンモニアなどの無機塩基、たとえばピリジン、コ
リジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなど
の有機塩基などが用いられる。また、例えば塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無
機酸の塩または、例えばギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリ
ン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸の塩などが用いられてもよい。また化合物は分子
内塩を形成する場合もあり、その場合もこの出願発明に
含まれる。
【0051】本発明の化合物[II]において、Qa
しては1〜3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロ
モなど)、C1-6アルキル基(例えば、メチル基)、1
〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-6アルキル基
(例えば、トリフルオロメチル基など)、シアノ基、ニ
トロ基、アミノ基、カルボキシル基、C1-4アルコキシ
カルボニル基(例えば、エトキシカボニル基など)、カ
ルバモイル基などで置換されていてもよいイミダゾ
[1,2−a]ピリジン基などが好ましい。Arとして
は1〜3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモな
ど)または1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-4
アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数6〜12の
芳香族炭化水素基(例えば、フェニル基)が好ましい。
nとしては0が好ましい。R1およびR2としては水素原
子などが好ましい。
【0052】本発明の化合物[III]において、Qa
としては1〜3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブ
ロモなど)などで置換されていてもよいイミダゾ[1,
2−a]ピリジン基などが好ましい。Arとしては1〜
3個のハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロモなど)な
どで置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化
水素基(例えば、フェニル基)が好ましい。nとしては
0が好ましい。R1およびR2としては水素原子などが好
ましい。
【0053】縮合複素環化合物〔I〕またはその塩を殺
虫剤として使用するにあたっては、一般の農薬の取る得
る形態、即ち化合物〔I〕またはその塩の一種または二
種以上を有効成分として使用目的によって適当な液体の
担体に溶解させるか分散させ、または適当な固体担体と
混合させるか吸着させ、乳剤、油剤、水和剤、粉剤、粒
剤、錠剤、噴霧剤、軟膏等の剤型として使用する。これ
らの製剤は必要ならば例えば乳化剤、懸濁剤、展着剤、
浸透剤、湿潤藍、粘漿剤、安定剤等を添加してもよく、
自体公知の方法で調製することができる。殺虫剤中の有
効成分の含有割合は使用目的によって異なるが、通常、
乳剤、水和剤等は10〜90重量%程度が適当であり、
油剤、粉剤等としては0.1〜10重量%程度が適当で
あり、粒剤としては1〜20重量%が適当であるが、使
用目的によっては、これらの濃度を適宜変更してもよ
い。乳剤、水和剤等は使用に際して、水などで適宜希釈
増量(例えば100〜100,000倍)して散布す
る。
【0054】使用する液体担体(溶剤)としては、例え
ば水、アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、エチレングリコール等)、ケトン類(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類
(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ケロシン、
灯油、燃料油、機械油等)、芳香族炭化水素類(例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフ
サ、メチルナフタレン等)、シロゲン化炭化水素類(例
えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素
等)、酸アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等)、エステル類(例えば、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、脂肪酸グリセリンエステル等)、ニ
トリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル
等)等の溶媒が適当であり、これらは一種または二種以
上を適当な割合で混合して適宜使用することができる。
【0055】固体担体(希釈・増量剤)としては、植物
性粉末(例えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉
等)、鉱物性粉末(例えば、カオリン、ベントナイト、
酸性白土等のクレイ類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク
類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミナ、硫黄
粉末、活性炭等が用いられ、これらは一種または二種以
上を適当な割合で混合して適宜使用することができる。
また軟膏基剤としては、例えばポリエチレングリコー
ル、ペクチン、例えばモノステアリン酸グリセリンエス
テル等の高級脂肪酸の多価アルコールエステル、例えば
メチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナ
トリウム、ベントナイト、高級アルコール、例えばグリ
セリン等の多価アルコール、ワセリン、白色ワセリン、
流動パラフィン、豚脂、各種植物油、ラノリン、脱水ラ
ノリン、硬化油、樹脂類等の一種または二種以上、ある
いはこれらに下記に示す各種界面活性剤を添加したもの
等が適宜使用される。
【0056】乳化剤、展着剤、浸透剤、分散剤等として
使用される界面活性剤としては、必要に応じて石鹸類、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類〔例、
ノイゲン(商品名)、イー・エー142(E・A14
2)(商品名);第一工業製薬(株)製、ノナール(商
品名);東邦化学(株)製〕、アルキル硫酸塩類〔例、
エマール10(商品名)、エマール40(商品名);花
王(株)製〕、アルキルスルホン酸塩類〔例、ネオゲン
(商品名)、ネオゲンT(商品名);第一工業製薬
(株)製、ネオペレックス;花王(株)製〕、ポリエチ
レングリコールエーテル類〔例、ノニポール85(商品
名)、ノニポール100(商品名)、ノニポール160
(商品名);三洋化成(株)製〕、多価アルコールエス
テル類〔例、トウィーン20(商品名)、トウィーン8
0(商品名);花王(株)製〕等の非イオン系及びアニ
オン系界面活性剤が適宜用いられる。また、縮合複素環
化合物〔I〕またはその塩と、例えば他種の殺虫剤(ピ
レスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カルバメート
系殺虫剤、天然殺虫剤など)、殺ダニ剤、殺線虫剤、除
草剤、植物ホルモン剤、植物成長調節物質、殺菌剤(例
えば銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤、有機硫黄系殺菌
剤、フェノール系殺菌剤など)、共力剤、誘引剤、忌避
剤、色素、肥料等とを配合し、適宜使用することも可能
である。
【0057】この出願発明化合物と混合して使用できる
殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤の代表例を以下に示す。プロ
ポクスル(propoxur)、イソプルカルブ(isoprocar
b)、BPMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、メトル
カルブ(metolcarb)、XMC、エチオフェンカルブ(e
thiofencarb)、カルバリル(carbaryl)、ピリミカー
ブ(pirimicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、カ
ルボフラン(carbofuran)、フラチオカルブ(furathio
carb)、カルボスルファン(carbosulfan)、アミノス
ルフラン(aminosulfulan)、メソミル(methomyl)、
フェンチオン(fenthion)、フェニトロチオン(fenitr
othion)、プロパホス(propaphos)、シアノホス(cya
nophos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス
(sulprofos)、プロフェノホス(profenofos)、EP
N、シアノフェンホス(cyanofenphos)、アセフェート
(acephate)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、ジ
スルホトン(disulfoton)、チオメトン(thiometo
n)、フェントエート(phenthoate)、マラソン(malat
hion)、ジメトエート(dimethoate)、バミドチオン
(vamidothion)、メカルバム(mecarbam)、トリクロ
ルホン(trichlorphon)、ネイルド(naled)、ジクロ
ルホス(dichlorvos)、クロロフェンビンホス(chloro
fenvinphos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinp
hos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ホサロン
(phosalone)、ジアリホス(dialifos)、クロルピリ
ホス−メチル(chlorpyrifos-methyl)、クロルピリホ
ス(chlorpyrifos)、ピリミホス−メチル(pirimiphos
-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、エトリムホス
(etrimfos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthio
n)、キナルホス(quinalphos)、イソキサチオン(iso
xathion)、メチダチオン(methidathion)、サリチオ
ン(salithion)、シフルスリン(cyfluthrin)、パー
メスリン(permethrin)、サイパーメスリン(cypermet
hrin)、デルタメスリン(deltamethrin)、シハロスリ
ン(cyhalothrin)、フェンプロパスリン(fenpropathr
in)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシスリ
ネート(flucythrinate)、フルバリネート(flubalina
te)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocycl
am)、ブプロフェジン(buprofezin)、ジフルベンズロ
ン(difulbenzuron)、エトフェンプロックス(ethofen
prox)、フサライド(fthalide)、バリダマイシンA
(validamycinA)、メプロニル(mepronil)、フルトラ
ニル(flutolanil)、モンガード(商品名monguard)、
ペンシクロン(pencycuron)、エジフェンホス(edifen
phos)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、トリシ
クラゾール(tricyclazole)、プロベナゾール(proben
azole)、カスガマイシン(kasugamycin)、IBP、ベ
ンスルタップ(bensultap)、ピラクロホス(pyracloph
os)、フェリムゾン(ferimzon)、イミダクロプリド
(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、NC
−25、シグマ−サイパーメスリン(sigma-cypermethr
in)、フィプロニル(fipronil)、シラノファン(sila
nophane)、ノバリュロン(novaluron)、ハイドロプレ
ン(hydroprene)、フルフェンプロックス(flufenpro
x)、フェンピラド又はテブフェンピラド(fenpyrad or
tebufenpyrad)、フェノキシカーブ(fenoxycarb)、
フェナザキン(fenazaquin)、クロルフルアズロン(ch
lorfluazuron)、ノーモルト(nomolt)、ヘキサフルム
ロン(hexaflumuron)、フルフェノクスロン(flufenox
uron)、アラニカルブ(alanycarb)、ジアフェンチウ
ロン(diafenthiuron)、クロフェンテジン(clofentez
ine)、フェンプロパトリン(fenpropahtrin)、トラロ
メトリン(tralomethrin)、メトキサジアゾン(methox
adiazone)、フルアジナム(fluazinam)、オキメラノ
ルア(okimeranolure)、ク ロルチオホス(chlorthiop
hos)、フォートレス(fortress)、レバミゾール(lev
amisol)、ジェノクロル(dienochlor)、クロエトカル
ブ(cloethocarb)、 シクロプロトリン(cycloprothri
n)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、イソフェンホス
(isofenphos)、アベルメクチン(avermectin)、ミル
ベマイシン(milbemycin)、フェノチオカルブ(fenoth
iocarb)、シロマジン(cyromazine)、フルシクロクス
ロン(flucycloxuron)、ブタチオホス(butathiofo
s)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、アクリ
ナスリン(acrinathrin)、ベンフルスリン(benfluthr
in)、ピリダベン(pyridaben)、ピリプロキシフェン
(pyriproxyfen)、ヘキシチアゾクス(hexythiazo
x)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、チェリトル
ア(cherrytlure)、スルフラミド(sulfluramid)、ダ
イアモルアー(diamolure)、チオジカルブ(thiodicar
b)、フェンプロパスリン(fenpropathrin)、ディアフ
ェンチウロン(diafenthiuron)、フェナリモール(fen
arimol)、フルピリミドール(flurprimidol)、フルオ
トリマゾール(fluotrimazole)、トリアジメホン(tri
adimafon)、トリアジメノール(triadimenol )、ジク
ロブタゾール(diclobutazol)、パクロブタゾール(pa
clobutazol)、ジニコナゾール(diniconazole)、ウニ
コナゾール(uniconazole)、トリフル ミゾール(trif
lumizole)、プロピコナゾール(propiconazole)、フ
ルトリア ホル(flutriafol)、フルシラゾール(flusi
lazole)、ペンコナゾール(penconazole)、ブチオベ
ート(butiobate)、プロクロラズ(prochloraz)、ト
リア ペンセノール(teiapenthenol)、EDDP、ピロ
キュロン(pyroquilon)、ク ロベンチアゾン(chloben
thiazone)、ジネブ(zineb)、マネブ(maneb)、T
PN、キャプタン(captan)、キャプタフォル(captaf
ol)、ホルペット(folpet)、ジクロルフルアニド(di
chlorfluanid)、カルボキシン(carboxin)、オキシカ
ルボキシン(oxycarboxin)、ピラカルボリド(pyracar
bolid)、メベニ ル(mebenil)、フルカルバニル(fur
carbanil)、シクラフラミド(cyclafuramid)、ベノダ
ニル(benodanil)、グラノバックス(granovax)、チ
アベンダゾ ール(thiabendazole)、フベリダゾール
(fuberidazole)、ベノミル(benomyl)、チオファネ
ート−メチル(thioptanate-methyl)、サイペンダゾー
ル(cypendazole)、カーベンダジン(carbendazin)、
ジクロゾリン(dichlozoline)、イプロジオン(iprodi
one)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、プロシミドン
(procymidone)、ミクロゾリン(myclozolin)、フタ
ラキシル(ftalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、
オフレース(ofrace)、ベナラキシル(benalaxyl)、
オキサデキシル(oxadixyl)、シプロフラム(cyprofur
am)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピモル
フ(fenpropimorph)、トリフォリン(triforine)、ト
リアリモル(triarimol)、フェナリモル(fenarimo
l)、ビイテタノール(bitetanol)、イマザリル(imaz
alil)、エタコナゾール(etaconazole)、パクロブト
ラゾール(paclobutrazol)、フェナプロニル(phenapr
onil)、ビニコナゾール(viniconazole)、エチリモル
(ehtirimol)、ジメチリモル(dimethirimol)、フル
オロイミド(fluoroimide)、ヒメキサゾール(hymexaz
ol)、 エタゾール(ethazol)、プロキシクロル(prox
ychlor)、ピラゾホス(pyrazophos)、プロチオカーブ
(prothiocarb)、アリエッティ(aliette)、フェンプ
ロピディン(fenpropidin)、フラペナゾール(flapen
azole)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ジエトフェ
ンカルブ(diethofencarb)、ピパニピリム(pipanipir
im)、クロジラコン(clozylacon)、ジフェノコナゾー
ル(difenoconazole)、ジメトモルフ(dimethomorp
h)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、チシオフェン
(thicyofen)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、
オプス(商品名,opus)、イプコナゾール(ipconazol
e)、ジメトコナゾール(dimetconazole )、ミクロブ
タニル(myclobutanil)、ミソチアゾール(myxothiazo
l)、チオ イミコナゾール(thioimiconazole)、ザリ
ラミド(zarilamid)、メトスルホバックス(metsulfov
ax)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、クインコナ
ゾー ル(quinconazole)、テクロフタラム(tecloftal
am)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)、フェ
ンプロピディン(fenpropidin)、トリクラミド(tricl
amide)、フルスルファミド(flusulfamide)、ベフラ
ン(befran)、シプロコナゾール(cyproconazole)、
テクロフタラム(tecloftalam)、フルコナゾール−シ
ス(furconazole-cis)、フェネサニル(fenethani
l)、ジメフルアゾール (dimefluazole)、エチルトリ
アノール(ethyltrianol)、テブコナゾール(tebucona
zole)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、ピリミ
ディフェン(pyrimidifen)、テブフェノジド(tebufen
ozide)、ピメトロジン(pymetrozine)、 AC30
3,603、チフルザミド(thifluzamide)、BC72
3、ピリメタニル(pyrimethanil)、フルキンコナゾー
ル(fluquinconazole)、フェンブコナ ゾール(fenbuc
onazole)、Ro15−2405、アムプロピルホス(am
propylfos)、メパニペリム(mepanipyrim)、メトコナ
ゾール(metconazole)、テトラ コナゾール(tetracon
azole)、ペニルピロール(penylpyrrole)、トリアゾ
キ シド(triazoxide)、テブコナゾール(tebuconazol
e)、デバカーブ(debacarb)、ミソチアゾール(myxot
hiazol)、テフルスリン(tefluthrin)、NC−1 7
0,NC−184、ドラウイン(drawin)、フルメスリ
ン(flumethrin)、クロルエトキシホス(chlorethoxyf
os)、フォスチアゼート(fosthiazate)、ゼ ーターメ
サイン(zetamethain)、チューリンギエンジン(thuri
ngiensin)、ベータ−シフルスリン(beta-cyfluthri
n)、シラフルオフェン(silafluofen)、フルプロキシ
フェン(fluproxyfen)、アルテミシディン(altemicid
in)、プラレスリン(prallethrin)、ピリプロキシフ
ェン(pyriproxyfen)、イミプロス リン(imiprothri
n)、ルフェンウロン(lufenuron)、SSF−126、
ICI A5504、フラメトピル(furametpyr)、フ
ルコナゾール−シス(furconazole-cis)、トリチコナ
ゾール(triticonazole)、ジメフルアゾール(dimeflua
zole)、チフルザミド(thifluzamide)、フルディオキ
ソニル(fludioxonil)、ベフラン(befram)、デバカ
ーブ(debacarb)、フェナザキイン(fenazaquin)、テ
ブフェノジド(tebufenozide)、フルアズロン(fluazuro
n)等。
【0058】縮合複素環化合物〔I〕及びその塩は、衛
生害虫、動植物寄生昆虫の防除に有効であって、害虫の
寄生する動植物に直接散布するなど、昆虫に直接接触さ
せることによって強い殺虫作用を示す。また化合物
〔I〕及びその塩は植物に対する薬害も少なく、かつ魚
類に対する毒性も低いなど、衛生用、園芸用、農業用害
虫防除剤として安全かつ有利な性質を合わせ持ってい
る。
【0059】縮合複素環化合物〔I〕またはその塩を含
有する製剤は、具体的には、例えばナガメ(Eurydema
rugosum)、イネクロカメムシ(Scotinophara lurid
a)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)、ナシ
グンバイ(Stephanitis nashi)、ヒメトビウンカ(La
odelphax stritellus)、トビイロウンカ(Nilaparvat
a lugens)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincti
ceps)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensi
s)、ダイズアブラムシ(Aphis glycines)、ニセダイ
コンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ダイコンアブ
ラムシ(Brevicoryne brassicae)、ワタアブラムシ(Ap
his gossypii)等の半翅目害虫、例えばハスモンヨト
ウ(Spodoptera litura)、コナガ(Plutella xylost
ella)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivor
a)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、タマナギン
ウワバ(Autographa nigrisigna)、タバコガ(Helico
verpa assulta)、アワヨトウ(Pseudaletia separat
a)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、リンゴコカク
モンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ワタノ
メイガ(Notarcha derogata)、コブノメイガ(Cnapha
locrocis medinalis)、ジャガイモガ(Phthorimaea
operculella)等の鱗翅目害虫、例えばニジュウヤホシ
テントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハ
ムシ(Aulacophorafemoralis)、キスジノミハムシ(Ph
yllotreta striolata)、イモドロオイムシ(Oulema
oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)等
の甲虫目害虫、例えばイエバエ(Musca domestica)、
アカイエカ(Culex pipiens pallens)、ウシアブ(T
abanus trigonus)、タマネギバエ(Delia antiqu
a)、タネバエ(Delia platura)等の双翅目害虫、例
えばトノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(G
ryllotalpa africana)等の直翅目害虫、例えばチャバ
ネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ
Periplaneta fuliginosa)等のゴキブリ科害虫、例
えばナミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダ
ニ(Panonychus citri)、カンザワハダニ(Tetranych
us kanzawai)、ニセナミハダニ(Tetranychus cinna
barinus)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ミカ
ンサビダニ(Aculops pelekassi)等のダニ目害虫、例
えばイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides bessey
i)等の線虫類などの防除に特に有効である。
【0060】このようにして得られるこの出願発明の殺
虫剤は、毒性が極めて少なく安全で、優れた農薬であ
る。そしてこの出願発明の殺虫剤は、従来の殺虫剤と同
様の方法で用いることができ、その結果従来品に比べ優
れた効果を発揮することができる。例えばこの出願発明
の殺虫剤は、対象の害虫に対して例えば育苗箱処理、作
物の茎葉散布、虫体散布、水田の水中施用あるいは土壌
処理などにより使用することができる。そしてその施用
量は、施用時期、施用場所、施用方法等に応じて広範囲
に変えることができるが、一般的にはヘクタール当たり
有効成分(縮合複素環化合物〔I〕またはその塩)が
0.3g〜3,000g好ましくは50g〜1,00
0gとなるように施用することが望ましい。またこの出
願発明の殺虫剤が水和剤である場合には、有効成分の最
終濃度が0.1〜1,000ppm好ましくは10〜50
0ppmの範囲となるように希釈して使用すればよい。
【0061】縮合複素環化合物〔I〕またはその塩は次
のような方法(A)〜(D)等によって製造することができ
る。下記の製法によって化合物〔I〕が遊離の化合物で
得られる場合は、上記した様な塩に、また塩の形で得ら
れる場合は遊離の化合物に、それぞれ常法に従って変換
することができる。また化合物〔I〕に含まれる化合物
が、他種の化合物〔I〕を製造する原料に用いられる時
は遊離のままあるいは塩として用いてもよい。その他の
原料が上記したような塩となりうる場合も同様に遊離の
ままのみならず塩として用いることができる。従って、
下記の製法に用いられる原料化合物及び生成物について
は、その塩(例えば上記化合物〔I〕で述べたような酸
との塩等)も含めるものとする。
【0062】(A) 1)R3が水素原子である化合物
〔I1〕は原料化合物〔II〕より〔II〕→〔IV〕→〔V〕
→〔VI〕→〔VII〕→〔VIII〕→〔I1〕の経路で製造す
ることができる。
【0063】
【化82】 〔式中、halはハロゲン原子を、Zはハロゲン原子また
は活性エステル残基を、Yは水素原子またはナトリウ
ム,リチウム,カリウム等の金属を示し、Ar,Q,R
1,R2,n,R4,R5およびXは前記と同意義を示
す。〕即ち、原料の縮合複素環−α−メチレンカルボニ
ル化合物〔II〕を塩基で処理してカルボアニオンを発生
させ、これにハロゲン化合物〔IX〕を反応させて、α−
アルキル化合物〔IV〕を得、これに臭素を反応させてα
−ブロムケトン〔V〕を得、これを必要ならば塩基によ
り脱臭化水素してα,β−不飽和ケトン〔VI〕を得、こ
れにヒドラジンまたはその水和物を反応させることによ
り、1H−ピラゾリン体〔VII〕を得、これに(チオ)
ホスゲンまたはクロロぎ酸フェニル,クロロぎ酸ペンタ
クロロフェニル,クロロぎ酸1−クロロエチル等のクロ
ロぎ酸エステル〔X〕を反応させて活性誘導体〔VIII〕
とし、これを単離し、または単離する ことなく、これ
にアミンまたはその金属塩〔XI〕を反応させて発明化合
物〔I1〕を製造することができる。
【0064】またR5が水素原子であるα,β−不飽和
ケトン〔VI′〕は、〔II〕とジメチルアミン,ピペリジ
ン,酢酸ナトリウム等の塩基の存在下にアルデヒド〔XI
I〕を反応させることによって製造することができる。
【0065】
【化83】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,n及びQは前記と同意
義を示す。〕またR6またはR7の一方が水素原子である
発明化合物〔I2〕は、〔VII〕にイソ(チオ)シアネー
ト〔XIII〕を反応させることによって製造することがで
きる。
【0066】
【化84】 〔式中、R12はC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル
基、C3-7シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C
2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロ
アルキニル基、C1-6アルカノイル基、C2-6ハロアルカ
ノイル基、C7-11アリールカルボニル基、C8-12アラル
キルカルボニル基、C2-8アルコキシカルボニル 基、C
7-11アリールオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオ
キシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6
ハロアルキルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル
基、C7-11アラルキルスルホニル基、それぞれ置換され
ていてもよいフェニル基、ナフチル基、フリル基、チエ
ニル基またはピリジル基を、Ar,R1,R2,n,Q,
4,R5及びXは前記と同意義を示す。〕
【0067】またXが酸素原子で、R6及びR7の両者が
水素原子でない発明化合物〔I3〕は、上述の方法で得ら
れた発明化合物〔I4〕をさらに反応させることによって
製造することができる。
【0068】
【化85】 〔式中、R13はそれぞれ置換されていてもよいフェニル
基、ナフチル基、フリル基、チエニル基またはピリジル
基を、R14はC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、
3-7シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
ロアルケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキ
ニル基、C1-6アルカノイル基、C2-6ハロアルカノイル
基、C7-11アリールカルボニル基、C8-12アラルキルカ
ルボニル基、C2-8アルコキシカルボニル基、C7-11
リールオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオキシカ
ルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロア
ルキルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル基、C
7-11アラルキルスルホニル基または−S−Yで表される
基を示し、Yは
【0069】
【化86】 で表される基であり、R6aおよびR6eはC1-6アルキル
基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C
4-8シクロアルキルアルキル基、それぞれ置換されてい
てもよいフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基、
2-6シアノアルキル基、C2-6アルコキシアルキル基、
3-8アルコキシカルボニルアルキル基、またはC4-8
アルキルアミノカルボニルアルキル基であり、R6aとR
6eで隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子、ま
たは他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を
形成してもよく、R6bはフッ素原子、C1-6アルキル
基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキルオキ
シ基、C2-8ジアルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル
基、それぞれ置換されていてもよいフェニル基またはフ
ェノキシ基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、ニトロ
基、C2-6アルケニルオキシ基、C4-8アルコキシアルコ
キシ基、C1-4アルキルチオ基、C2-6アルコキシカルボ
ニル基、C3-9ジアルキルアミノカルボニル基、フェニ
ルまたは1〜6個のハロゲンで置換されたC1-4アルコ
キシ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、
1−ナフトキシ基、2,2−ジメチル−2,3−ジヒド
ロ−7−ベンゾフラノキシ基またはON=C(CH3
SCH3基であり、R6cおよびR6dはC1-4アルキル基、
1-4ハロアルキル基または置換されていてもよいフェ
ニル基であり、R6cとR6dで(CH22、(CH23
たはCH2C(CH32CH2を形成してもよく、Y1
2およびY3は酸素原子またはイオウ原子であり、Zは
0,1または2であり、Ar,R1,R2,n,R4,R5
及びQは前記と同意義を示す。〕
【0070】2)R3がC1-6アルキル基である発明化合
物〔I5〕は、上述の方法で製造した発明化合物〔I1〕を
さらにアルキル化することによって製造することができ
る。
【0071】
【化87】 〔式中、R15はC1-6アルキル基を示し、Ar,R1,R
2,n,R4,R5,Q,R6,R7及びXは前記と同意義
を示す。〕
【0072】(B) 発明化合物〔I6〕は原料化合物
〔III〕より〔III〕→〔I7〕→〔XVII〕→〔I6〕の経路
で製造することができる。
【0073】
【化88】 〔式中、Ar,R1,R2,n,Q,R8,hal,X,Z,
Y,R6及びR7は前記と同意義を示す。〕即ち、原料の
縮合複素環カルボニル化合物〔III〕をヒドラジン化合
物〔XVII〕と縮合してヒドラゾン化合物〔I7〕(この出
願発明化合物の一部)を得、これに〔X 〕を反応させて
活性誘導体〔XVII〕とし、それを単離し、または単離す
ることなく、これにアミンまたはその金属塩〔XI〕を反
応させて発明化合物〔I6〕を製造することができる。
【0074】またR6またはR7の一方が水素原子である
発明化合物〔I8〕は、〔I7〕にイソ(チオ)シアネート
〔XIII〕を反応させることによって製造することができ
る。
【0075】
【化89】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕またXが酸素原
子で、R6及びR7の両者が水素原子でない発明化合物
〔I9〕は、上述の方法で得られた発明化合物〔I10〕を
さらに反応させることによって製造することができる。
【0076】
【化90】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0077】(C) 原料〔III〕にヒドラジン誘導体
〔XVIII〕を反応させることにより発明化合物〔I11〕を
製造することができる。
【0078】
【化91】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕また〔III〕と
モノ置換ヒドラジン〔XIX〕を反応させて発明化合物〔I
12〕を得、これをさらに反応させることによって発明化
合物〔I13〕を製造することができる。
【0079】
【化92】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0080】(D) 原料化合物〔III〕にヒドラジン
水和物を反応させて発明化合物〔I14〕を得、これにカ
ルボン酸の活性誘導体〔XX〕を反応させて発明化合物
〔I15〕を得、これに 五塩化リンまたはオキシ塩化リン
を反応させて化合物〔XXI〕または化合物〔XXII〕を
得、〔XXI〕または〔XXII〕を単離し、または単離する
ことなくアミンまたはその金属塩〔XXIII〕をさらに反
応させることによって発明化合物〔I16〕を製造するこ
とができる。
【0081】
【化93】 〔式中、Lは脱離基を示し、他の記号は前記と同意義を
示す。〕また、R9=R10=R11がメチル基である
〔I17〕は、〔I14〕とN,N−ジメチルアセトアミドジ
メチルアセタールと反応させることにより製造すること
ができる。
【0082】
【化94】 〔式中の記号は前記と同意気を示す。〕縮合複素環化合
物〔I〕の合成中間体である縮合複素環−α−メチレン
カルボニル化合物〔II〕及び縮合複素環カルボニル化合
物〔III〕は、文献〔例えば、特開平4−18091、
J. Org. Chem., 37巻、3107頁(1972年);
J. Org. Chem., 36巻、2678頁(1971年);
J. Org. Chem., 42巻、4197頁(1977);J.
Med. Chem., 17巻、645頁(1974年);J. Me
d. Chem., 20巻、336頁(1977);J. Med. Ch
em., 15巻、982頁(1972年);J. Med. Che
m., 28巻、876頁(1985);Tetrahedron Let
t., 21巻、2195頁(1980);J. Chem. Soc.,
Perkin Trans.I.1159頁(1987)等〕に記載
の公知方法に準じた方法によって製造することができる
縮合複素環カルボン酸誘導体〔XXIV〕から、例えば以下
に示すような公知の方法で製造することができる。
【0083】
【化95】
【0084】
【化96】 〔式中、Mは塩素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基また
はエトキシ基を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。〕
【0085】またQが置換基を有する場合、この置換基
は種々の段階で導入することができ、例えばQを閉環反
応により形成する以前の段階、Qのカルボン酸エステル
(例えば〔XXIV〕)の段階、Qのカルビノール(例
えば〔XXV〕)の段階、Qのメチルハライド(例えば
〔XXVI〕)の段階、発明化合物〔II〕の段階、発
明化合物〔III〕の段階、発明化合物〔I〕の段階等
で有機化学の公知技術にもとずいて実施することができ
る。また必要であれば、Qの置換基を他の置換基に変換
することも可能であり、この場合も有機化学の公知技術
にもとずいて、上記した種々の段階で変換することがで
きる。
【0086】上述の反応式で示される製造の各工程は、
反応自体公知の方法あるいはそれに類似した方法で実施
することができる。[II]→[IV]の反応は、溶媒
の存在下に行うことが望ましく、このような溶媒として
は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド
(DMSO)等のスルホキシド類、ヘキサメチルリン酸
トリアミド(HMPA)等のリン酸アミド類、スルホラ
ン等のスルホン類等や、これらの混合溶媒を挙げること
ができ、乾燥したものが望ましい。用いる基準として
は、強力なものが望ましく、例えば、n−ブチルリチウ
ム、tert−ブチルリチウム、フェニルリチウム、メ
チルリチウム等の有機リチウム化合物、リチウムジイソ
プロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン等の
2級アミンのリチウム塩、水素化カリウム、水素化ナト
リウム等の水素化金属等が用いられる。用いる塩基の量
としては0.8〜5当量、好ましくは1〜1.2当量で
ある。反応温度は−100〜50℃、好ましくは−78
〜30℃である。反応時間は反応温度によって異なる
が、1分〜5時間、好ましくは5分〜2時間である。但
し、前半の反応(塩基を加えてから[IX]を加えるま
で)で[II]のアニオンを完全に発生させないと、後
半の反応は進行しないことが多いので、注意が必要であ
る。生成した[II]のアニオンは単離できる場合もあ
るが、反応系にハライド[IX]を加え、単離すること
なく後半の反応([IX]を加えてからの反応)を引続
き行うのが簡便である。用いる[IX]の量としては、
1〜5当量、好ましくは1〜2当量であるが、反応に支
障がなければ大過剰用いてもよい。[IX]は、前半の
反応にもちいた溶媒あるいは他のアプロティック溶媒
(aprotic solvent)に溶かして用いる
ことができる。反応温度は−100〜200℃、好まし
くは−78〜150℃である。反応時間は反応温度等に
よって左右されるが、1分〜24時間、好ましくは5分
〜12時間である。この[II]→[IV]の反応を、
水分を避け、必要であれば酸素の悪影響を避ける目的で
窒素、アルゴン等の不活性気体の雰囲気下で行ってもよ
い。得られた[IV]は公知の手段、例えば濃縮、減圧
濃縮、蒸留、分留、溶媒抽出、液性変換、転溶、クロマ
トグラフィー、結晶化、再結晶等により、単離精製する
ことができるが、そのまま次の反応に供してもよい。
[IX]は公知化合物を含むが、必要であれば、例えば
“サーベイ オブ オルガニック スインセセス(Su
rvey of Organic Synthese
s)”、vol.1およびvol.2、Wiley−I
nterscience(1970および1977)、
Chapter7等に記載の方法あるいはそれに準じた
方法で合成することができる。
【0087】[IV]→[V]の反応は溶媒の存在下に
行うことが望ましく、このような溶媒としては、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、ギ酸等のカル
ボン酸類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等のアルコール類等やこれらと水の混合溶媒等
を挙げることができる。用いる臭素の量としては、0.
8〜2当量、好ましくは1〜1.2当量である。反応温
度は−50〜100℃、好ましくは−20〜50℃であ
る。反応時間は反応温度により異なるが、一般に1分〜
24時間、好ましくは5分〜10時間である。得られた
[V]は上述した公知の手段によって単離精製すること
ができるが、そのまま次の反応に供してもよい。
【0088】[V]→[VI]の反応は無溶媒で加熱
(好ましくは減圧下に)して行うこともできるが、一般
には溶媒の存在下に行った方が好結果をもたらすことが
多い。このような溶媒としては、基質[V]を溶解し、
下記する塩基と反応しないものであれば制限をうけない
が、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,
N−ジメチルアセトアミド(DMA)等の酸アミド類、
塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素類、DMSO等のスルホキシド
類、HMPA等のリン酸アミド類、エチルエーテル、T
HF、ジオキサン等のエーテル類等やこれらの混合溶
媒、これらと水との混合溶媒を挙げることができる。反
応を促進させ、副生成物を少なくする目的で、塩基を共
存させることにより好結果が得られることが多い。この
ような場合の塩基としては、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルア
ニリン、4−ジメチルアミノピリジン、1,5−ジアザ
ビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン(DBN)、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン(DBU)等の有機塩基、ナトリウム、水素化ナトリ
ウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
カリウムtert−ブチラート等のアルコラート類、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の無機塩基等を挙げることができ、これらは、0.5当
量〜大過剰用いることができる。液体の有機塩基を用い
る場合は、溶媒として用いてもよい。反応温度は−20
〜250℃、好ましくは0〜150℃である。反応時間
は基質と反応温度により異なるが、一般に1分〜24時
間、好ましくは5分〜10時間である。得られた[V
I]は上述した公知の手段によって、単離精製すること
ができるが、そのまま次の反応原料に供することができ
る。
【0089】[VI]→[VII]の反応は溶媒中で行
うのが望ましく、このような溶媒としては 抱水ヒドラ
ジンあるいはヒドラジンと反応しないものであれば制限
をうけないが、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコ
ール類等および、それらと水との混合溶媒等が好まし
い。反応試薬としては、抱水ヒドラジン、無水ヒドラジ
ン、ヒドラジンと水との混合物等を用いることができる
が、抱水ヒドラジンが簡便である。用いる試薬の量は1
〜10倍量、好ましくは1〜5倍量である。反応温度は
30〜150℃、好ましくは50〜100℃である。反
応時間は基質および反応温度により異なるが、一般には
5分〜24時間、好ましくは10分〜10時間である。
得られた[VII]は上述した公知の手段によって単離
精製することができる場合もあるが、シリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィー上で分解する場合もあるので、可
能な限りシリカゲルのカラムクロマトグラフィーを行わ
ないことが望ましい。
【0090】[VII]→[VIII]の反応は、溶媒
中で行うのが望ましく、このような溶媒としては[VI
I]を溶解し、[X]および生成する[VIII]と反
応しないものであれば制限をうけないが、例えば、塩化
メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、THF、ジオキサン等のエーテ
ル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチ
ル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、D
MF、DMA等の酸アミド類、DMSO等のスルホキシ
ド類、スルホラン等のスルホン類、HMPA等のリン酸
アミド類およびこれらの混合溶媒を挙げることができ
る。反応は塩基の存在下で行うことが望ましく、このよ
うな塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、
4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、
DBU、DBN等の有機三級アミンが好都合である。
【0091】用いる塩基の量は、0.8〜10当量、好
ましくは1〜5当量であるが、溶媒として大過剰用いる
こともできる。反応に用いられる試剤としては、ホスゲ
ン(二量体のクロロぎ酸トリクロロメチル、三量体の炭
酸ジ(トリクロロメチル)を用いてもよい)、チオホス
ゲン、クロロぎ酸フェニル、クロロぎ酸ペンタクロロフ
ェニル、クロロぎ酸1−クロロエチル等のハロゲン化ぎ
酸の活性エステル体等を挙げることができ、これらを
0.8〜10当量、好ましくは1〜5当量用いることが
好ましい。反応温度は、−50〜150℃、好ましくは
−30〜100℃である。反応時間は、反応温度、基質
[VII]、反応試剤[X]によって異なるが、一般的
には1分〜24時間である。得られた[VIII]は、
上述した公知の手段によって単離精製することができる
が、そのまま次の反応に供してもよく、特に、反応試剤
としてホスゲン、チオホスゲンを用いた場合、そのまま
次の反応に供する方が有利である場合が多い。
【0092】[VIII]→[I1]の反応は溶媒中で
行うのが望ましく、これらの溶媒としては[VII]→
[VIII]の反応で挙げたもの等を用いることができ
る。用いる反応試剤[XI]の量は約1〜20当量が好
適である。基質[VIII]のZがハロゲン原子である
場合、塩基の存在下で反応を行うのが好ましく、このよ
うな場合の塩基としては例えば[VII]→[VII
I]の反応で挙げたもの等を用いることができる。反応
温度は、Zの種類により異なるが、一般には、Zがハロ
ゲン原子である場合には反応が進行しやすいのでより低
温度でよく、総じて−50〜200℃であり、好ましく
は、−30〜150℃である。反応時間は種々の条件に
より異なるが、一般には1分〜24時間である。
【0093】[II]→[VI1]の反応は、基質[I
I]とアルデヒド[XII]とを極性溶媒中、少量の有
機塩基、特にピペリジンを添加し、そして酢酸を添加し
て行うことができる。このような極性溶媒としては、好
適には、アルコール、特にエタノールまたはメタノール
およびこれらと水の混合溶媒を挙げることができる。ア
ルデヒド[XII]の量としては一般には1〜20当
量、好ましくは1〜10当量であり、反応温度は30〜
150℃、好ましくは、50〜100℃である。反応時
間は、アルデヒド[XII]の種類、反応温度等により
異なるが、一般には10分〜24時間である。
【0094】[VII]→[I2]の反応は適当な溶媒
を使用して行うことができる。このような溶媒としては
反応基質および反応試薬に反応しないものであれば特に
限定されないが、反応基質および反応試薬の両者を溶解
するものが望ましく、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、石油エーテル、リグロイン、石油ベンジン等脂
肪族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等の
スルホキシド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメ
チルホスホルアミド等のリン酸アミド類、クロロホル
ム、ジクロルメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロルエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、およびこれらの混合溶
媒を挙げることができる。反応に用いられる温度は−3
0〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。
反応時間は反応温度、反応基質、反応試薬、反応濃度お
よび用いる溶媒によって異なるが一般に1分〜24時間
である。反応に用いられる反応試剤[XIII]の量は
0.5〜5当量、好ましくは0.8〜1.5当量であ
る。また本反応をトリエチルアミン等の三級アミンの存
在下に行うことにより、好結果が得られる場合もある。
[XIII]は公知化合物を含むが、必要であれば、例
えば、“オルガニック ファンクショナルグループ プ
レパレーションズ(Organic Function
al Group Preparations)”,v
ol.1、Academic Press(196
8)、Chapter12等に記載の方法あるいはそれ
に準じた方法により合成することができる。
【0095】[I4]→[I3]の反応は、溶媒中で行う
のが望ましく、これらの溶媒としては[II]→[I
V]の反応で述べた溶媒のほか、アセトニトリル等のニ
トリル類、酢酸エチル等のエステル類を挙げることがで
きる。反応に用いられる塩基としては[II]→[I
V]および[V]→[VI]の反応で述べた塩基を挙げ
ることができ、塩基と反応試剤[IX]とを同時に加え
てもよい場合もある。塩基の量としては、0.8〜5当
量、好ましくは1〜3当量であり、反応試剤[XIV]
の量としては0.8〜5当量、好ましくは1〜3当量で
ある。反応温度と反応時間は、用いる塩基と[XIV]
等によって異なるが、一般に−78〜200℃、好まし
くは−78〜100℃であり、1分〜24時間である。
【0096】[I1]→[I5]の反応は溶媒の存在下に
行うのが好ましく、このような溶媒としては、[II]
→[IV]の反応で述べた溶媒等が用いられる。用いる
塩基としては、強力なものが望ましく、例えばn−ブチ
ルリチウム、t−ブチルリチウム、フェニルリチウム等
の有機リチウム化合物、リチウムジイソプロピアミド、
リチウムヘキサメチルジシラザン等の2級アミンのリチ
ウム塩等が用いられる。本反応においてはピラゾリン環
の4位にアニオンを発生させる必要があるので、他の部
位によりアニオン化しやすい箇所がある場合、分子全体
としてはジアニオンを生成させる必要がある。用いる塩
基の量としては0.8〜5当量、好ましくは、モノアニ
オン化の場合は1〜2当量、ジアニオン化の場合は2〜
3当量である。反応試剤[XV]の量は0.8〜5当
量、好ましくは0.8ないし3当量、特にジアニオンに
反応させる場合は0.9〜1.1当量である。反応温度
は−100〜100℃、好ましくは−78〜50℃であ
る。反応時間は反応温度、塩基の種類等によって異なる
が、一般には1分〜24時間、好ましくは5分〜12時
間である。本反応はアルゴン等の不活性気体の雰囲気下
に行うことによって好結果が得られることが多い。
【0097】[III]→[I7]の反応は溶媒は必ず
しも必要でないが、溶媒を用いる場合、例えばジエチル
エーテル、THF、ジオキサン等のエーテル類、エチレ
ングリコール、グリセリン、メタノール、エタノール等
のアルコール類、DMF、DMA等の酸アミド類、スル
ホラン等のスルホン類、DMSO等のスルホキシド類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳
香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪族炭化水素類等およびそれらの混合溶媒、それらと
水との混合溶媒等が使用され、通常[III]1モルに
対して、反応試剤[XVI]は0.5〜10モル、好ま
しくは1〜5モルの割合で用いられる。反応温度は通常
−20〜200℃、好ましくは−10〜150℃で、反
応時間は通常5分〜48時間、好ましくは5分〜24時
間である。また、必要に応じ、反応の触媒として、たと
えば塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の有機酸、ピリジン塩酸塩、トリエ
チルアミン塩酸塩等のアミン類の酸付加塩等を、[II
I]1モルに対して0.001〜1モル用いることがで
きる。得られた[I7]は上記の公知手段により単離精
製できるが、反応混合物のまま次の反応原料に供するこ
とができる。
【0098】[I7]→[XVII]の反応は上記した
[VII]→[VIII]の反応と同様の方法で実施す
ることができ、得られた[XVII]も[VIII]と
同様にして次の反応に供することができる。[XVI
I]→[I6]の反応は上記した[VIII]→[I1
の反応と同様の方法で実施することができる。[I7
→[I8]の反応は上記した[VII]→[I2]の反応
と同様の方法で実施することができる。[I10]→[I
9]の反応は上記した[I4]→[I3]の反応と同様の
方法で実施することができる。[III]→[I11]の
反応は上記した[III]→[I7]の反応と同様の方
法で実施することができる。[III]→[I12]の反
応は上記した[III]→[I7]の反応と同様の方法
で実施することができ、得られた[I12]も[I7]と
同様にして次の反応に供することができる。[I12]→
[I13]の反応は上記した[I4]→[I3]の反応と同
様の方法で実施することができる。[III]→
[I14]の反応は上記した[III]→[I7]の反応
と同様の方法で実施することができ、得られた[I14
も[I7]と同様にして次の反応に供することができ
る。
【0099】[I14]→[I15]の反応において、化合
物[XX]のLで示される脱離基としては、例えば塩
素、臭素等のハロゲン原子、例えばメタンスルホニルオ
キシ等の炭素数1〜4のアルキルスルホニルオキシ基、
例えばp−トルエンスルホニルオキシ等の炭素数6〜1
0のアリールスルホニルオキシ基、例えばイソブチルオ
キシカルボニルオキシ等の炭素数2〜6のアルキルオキ
シカルボニルオキシ基、例えばスクシンイミドオキシ等
のイミドオキシ基、OCOR9[式中の記号は前記と同
意義を示す]で表される基等が用いられる。用いられる
試薬[XX]の量としては、原料[I14]に対し当モル
以上、好ましくは約1〜5モル当量である。これらの反
応に用いられる溶媒としては、化合物[I14]と各反応
試薬を溶解するものであればよいが、好ましくはジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、ピリジン、ア
セトニトリル等が用いられる。本反応の反応温度は、約
−50℃〜150℃であり、反応時間は、約0.1〜4
8時間である。また本反応系中に、トリエチルアミン、
ジメチルアミノピリジン、ピリジン、N,N−ジメチル
アニリン、N,N−ジエチルアニリン等のアミン類およ
び水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミ
ド、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミ
ド等を共存させることによって反応時間を短縮し、副反
応を抑制して収率を向上することができる。得られた
[I15]は上記の公知手段によって単離精製できるが、
反応混合物のまま次の反応原料に供することができる。
【0100】[I15]→[XXI]の反応および
[I15]→[XXII]の反応においては、溶媒は必ず
しも必要ではないが、溶媒を用いる場合は、たとえばベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、o−ジ
クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエ
チレン等のハロゲン化炭化水素類、n−ヘキサン、n−
ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂
環式炭化水素類、あるいはそれらの混合溶媒が使用され
る。一般式[I15]で示される化合物と五塩化リンとを
反応させて、一般式[XXI]で示される化合物を製造
する場合、通常、一般式[I15]で示される化合物1モ
ルに対して、五塩化リンは1〜5モルの割合で用いられ
る。反応温度は、通常、室温〜250℃、好ましくは1
00〜180℃であり、反応時間は、通常、5分〜10
0時間である。また、一般式[I15]で示される化合物
とオキシ塩化リンとを反応させて、一般式[XXII]
で示される化合物を製造する場合、通常、一般式
[I15]で示される化合物1モルに対して、オキシ塩化
リンは1〜5モルの割合で用いられる。反応温度は、通
常、0〜250℃、好ましくは10〜180℃であり、
反応時間は、通常、5〜100時間である。反応終了後
は、通常の後処理を行うことにより、一般式[XXI]
または[XXII]で示される化合物を得ることができ
る。これらの方法により製造された化合物[XXI]お
よび化合物[XXII]は単離精製することなく、次の
反応に供することもできる。
【0101】[XXI]→[I16]の反応および[XX
II]→[I16]の反応においては溶媒は必ずしも必要
ではないが、溶媒を用いる場合、たとえばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、ピリジン、ピコリン等のピ
リジン類、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロ
ロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水
素類、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素
類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、水等あるい
はそれらの混合溶媒が使用され、通常、一般式[XX
I]で示される化合物1モルに対して、一般式[XXI
II]で示されるアミン系化合物は1〜100モルの割
合で用いられる。また、一般式[XXII]で示される
化合物1モルに対して、一般式[XXIII]で示され
るアミン系化合物は1〜100モルの割合で用いられ
る。反応温度は、通常、−20〜200℃、好ましくは
0〜100℃であり、反応時間は、通常、5分〜100
時間である。反応終了後は通常の後処理を行うことによ
り、化合物[I16]を得ることができる。
【0102】[I14]→[I17]の反応においては、溶
媒は必ずしも必要ではないが、溶媒を用いる場合、たと
えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類、エチレングリコール、グリセリン、
メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等
の酸アミド類、スルホラン、ジメチルスルホキシド等、
ベンセン、トルエン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水
素類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ピリジ
ン、ピコリン等のピリジン類、酢酸、水等あるいはそれ
らの混合溶媒が使用され、通常式[I14]で示される化
合物1モルに対して、N,N−ジメチルアセトアミドジ
メチルアセタールは0.5〜10モルの割合で用いられ
る。反応温度は通常−20〜200℃、好ましくは−1
0〜150℃で、反応時間は通常5分〜300時間、好
ましくは5分〜120時間である。また、必要に応じ、
反応の触媒として、たとえば塩酸、硫酸、硝酸等の鉱
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機
酸、ピリジン塩酸塩、トリエチルアミン塩酸塩等のアミ
ン類の酸付加塩等を、式[I14]で示される化合物1モ
ルに対して0.001〜1モル用いることができる。反
応終了後は通常の後処理を行うことにより、化合物[I
17]を得ることができる。
【0103】[XXIV]→[XXV]の反応は自体公
知の方法あるいはそれに準じた類似方法で実施すること
ができる。公知の文献としては、例えば“サーベイ オ
ブオルガニック スインセセス(Survey of
Organic Syntheses)”、vol.1
およびvol.2、Wiley−Interscien
ce(1970および1977)、Chapter4等
を挙げることができる。Mが塩素原子を表すとき、還元
剤は例えば水素化ホウ素ナトリウム等が望ましく、0.
25〜5当量、好ましくは0.5〜2当量を用い水を含
有する溶媒中で行うのが好ましい。このような溶媒とし
ては、THF、ジオキサン等のエーテル類、アセトニト
リル等のニトリル類、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、酢酸エチル等のエステル類、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類等を挙げることができる。反応
温度は−50〜100℃、好ましくは−20〜50℃で
あり、反応時間は5分〜24時間である。
【0104】Mがヒドロキシ基を表すとき、還元剤は例
えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリ
ウム等を用いることができる。水素化リチウムアルミニ
ウムを用いる場合、無水の溶媒中で反応を行うのが望ま
しく、このような溶媒としてはTHF、ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類を挙げることが
でき、0.25〜5当量、好ましくは0.5〜2当量の
水素化リチウムアルミニウムを用いる。反応温度は−7
8〜150℃、好ましくは−50〜100℃であり、反
応時間は10分〜24時間である。還元剤として水素化
ホウ素ナトリウムを用いる場合は、例えばジャーナル
オブ オルガニック ケミストリー(Journal
of Organic Chemistry)、56
巻、5964頁(1991年)に記載されているよう
に、ヨウ素を共存させて実施することができる。このよ
うな場合、溶媒としては、THF等のエーテル類を、水
素化ホウ素ナトリウムの量としては0.8〜5当量、好
ましくは1〜2当量を、ヨウ素の量としては、0.3〜
2当量、好ましくは0.4〜1当量を用いるのが好まし
い。反応温度は−50〜100℃、好ましくは−30〜
50℃であり、反応時間は10分〜24時間である。M
がメトキシ基あるいはエトキシ基を表すとき、還元剤と
しては例えば水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化
リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム等を用
いることができ、水素化ジイソブチルアルミニウムまた
は水素化リチウムアルミニウムを用いる場合、上記した
Mがヒドロキシ基を表す場合と同様に行うことができ
る。
【0105】水素化ホウ素ナトリウムを還元剤として用
いる場合は、例えばビュレタン オブ ケミカル ソサ
エティ オブ ジャパン(Bulletin of C
hemical Society of Japa
n)、64巻、2730頁(1991年)に記載されて
いるように塩化亜鉛と必要ならばトリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン等の三級アミンを共存させて
実施することができる。水素化ホウ素ナトリウムの量と
しては0.5〜5当量、好ましくは1〜3当量であり、
塩化亜鉛の量としては0.5〜3当量、好ましくは0.
7〜2当量であり、必要であれば、0.5〜3当量の三
級アミンを加えるのが好ましい。用いられる溶媒として
は、THF、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類を挙げることができる。反応温度は0〜1
50℃、好ましくは10〜100℃であり、反応時間は
0.5〜24時間である。かくて得られたアルコール
[XXV]は上記の公知手段によって単離精製すること
ができるが、反応混合物のまま次の反応原料に供するこ
ともできる。
【0106】[XXV]→[XXVI]、[XXXI
I]→[XXXIII]および[XXXIX]→[X
L]の反応は自体公知の方法あるいはそれに準じた方法
等で実施することができる。公知の文献としては例え
ば、“サーベイ オブ オルガニック スインセセス
(Survey of Organic Synthe
ses)”、vol.1およびvol.2、Wiley
−Interscience(1970および197
7)、Chapter7等を挙げることができる。ハロ
ゲン化剤としては塩化水素、塩化チオニル、オキシ塩化
リン、五塩化リン等の塩素化剤、臭化水素、臭化チオニ
ル、オキシ臭化リン、五臭化リン等の臭素化剤等種々用
いられるが、塩化チオニルを塩素化として用いるのが簡
便である。反応は溶媒を特に必要としないが、必要であ
れば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類、THF、ジオキサン
等のエーテル類等が簡便に用いられる。用いられる塩化
チオニルの量としては0.5〜大過剰、好ましくは0.
8〜5当量であり、溶媒として用いてもよい。また、反
応混合物中にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等の三級
アミン等を共存させることにより、反応を促進し、副生
成物を抑制できる場合がある。反応温度は0〜200
℃、好ましくは20〜150℃であり、反応時間は10
分〜24時間である。得られた[XXVI]、[XXX
III]および[XL]は上記の公知手段によって単離
精製することができるが、反応混合物のまま次の反応原
料に供することもできる。
【0107】[XXVI]→[XXVII]および[X
XXIII]→[XXXIV]の反応は 自体公知の方
法あるいはそれに準じた方法等で実施することができ
る。公知の文献としては例えば“サーベイ オブ オル
ガニック スインセセス(Survey of Org
anic Syntheses)”、vol.1および
vol.2、Wiley−Interscience
(1970及び1977)、Chapter19等を挙
げることができる。ニトリル化剤としては例えばシアン
化ナトリウム、シアン化カリウム等を0.5〜10当
量、好ましくは0.8〜5当量を用いるのがよく、ヨウ
化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化ナトリウム、臭化
カリウムを共存させることによって、反応が促進される
ことが多い。反応は溶媒中で行うのが好ましく、このよ
うな溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ア
セトニトリル等のニトリル類、DMF、DMA等のアミ
ド類、DMSO等のスルホキシド類、HMPA等のリン
酸アミド類およびこれらの混合溶媒、これらと水との混
合溶媒を挙げることができる。反応温度は−20〜20
0℃、好ましくは0〜150℃であり、反応時間は10
分〜24時間である。得られた[XXVII]および
[XXXIV]は上記の公知手段によって単離精製する
ことができるが、反応混合物のまま次の反応原料に供す
ることもできる。
【0108】[XXVII]→[XXVIII]、[X
XVIII]→[XXIX]、[XXXIV]→[XX
XV]および[XXXV]→[XXXVI]の反応は
[II]→[IV]と同様の反応条件等で実施すること
ができ、得られた[XXVIII]、[XXIX]、
[XXXV]および[XXXVI]は上記の公知手段に
よって、単離精製することができるが、反応混合物のま
ま次の反応原料に供することもできる。[XXIX]→
[XXX]および[XXXVI]→[XXXVII]の
加水分解反応は自体公知の方法あるいはそれに準じた方
法等で実施することができる。公知の文献としては例え
ば“サーベイ オブ オルガニック スインセセス(S
urvey of Organic Synthese
s)”,vol.1およびvol.2,Wiley−I
nterscience(1970および1977),
Chapter13等を挙げることができる。加水分解
の試剤としては例えば水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属の水酸化物、塩酸,臭化水素酸,硫
酸等の鉱酸等が0.5〜20当量、好ましくは1〜10
当量が用いられる。反応は水を含む溶媒中で実施するの
が好ましく、メタノール,エタノール,エチレングリコ
ール等のアルコール類等が特に好ましい。反応温度は−
20〜200℃、好ましくは0〜150℃であり、反応
時間は5分〜24時間である。得られた[XXX]およ
び[XXXVII]は上記の公知手段によって単離精製
することができるが、反応混合物のまま次の反応原料に
供することもできる。
【0109】[XXX]→[XXXI]および[XXX
VII]→[XXXVIII]の反応は、上記した[X
XV]→[XXVI]、[XXXII]→[XXXII
I]および[XXXIX]→[XL]と同様の反応条件
等で実施することができ、得られた[XXXI]および
[XXXVIII]は上記の公知手段によって単離精製
することができるが、反応混合物のまま次の反応原料に
供することもできる。[XXXI]→[XXXII]お
よび[XXXVIII]→[XXXIX]の反応は、上
記した[XXIV]→[XXV]の反応の一部として記
したMが塩素原子を表し、還元剤として水素化ホウ素ナ
トリウムを用いる反応条件等と同様の方法で実施するこ
とができる。得られた[XXXII]および[XXXI
X]は上記の公知手段によって単離精製することができ
るが、反応混合物のまま次の反応原料に供することもで
きる。[XLI]→[XLII]の反応は公知文献
(J.C.S.Chem.Comm.,55(197
3))に準ずる方法等によって行うことができる。本反
応は溶媒の存在下に行うのが好ましく、このような溶媒
としては塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素類、THF、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル等のエーテル類を挙げる
ことができる。反応は無水の条件下で行うのが好まし
く、窒素、アルゴン等の不活性ガスの雰囲気下で行って
もよい。触媒としてヨウ化亜鉛等を加えることによっ
て、反応が促進されることもある。用いるシアン化トリ
メチルシリルの量は0.5〜10当量、好ましくは0.
8〜5当量であり、反応温度は−50〜150℃、好ま
しくは0〜100℃であり、反応時間は0.5〜48時
間である。得られた[XLII]は非水条件下に上記の
公知手段によって単離精製することができるが、反応混
合物のまま次の反応原料に供することもできる。[XL
II]→[II]の反応は公知文献の方法あるいはそれ
に準じた方法等で実施することができ、このような公知
文献として“スインセシス(Synthesis)”7
77頁(1973年)および180頁(1975年)等
を挙げることができる。
【0110】第1段階の反応は非水条件下、溶媒の存在
下で行うのが望ましく、このような溶媒としてTHF、
ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類
等を挙げることができる。用いられる強塩基としてはア
ニオンを発生させ得るものであればよいが、リチウムジ
イソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン
等の2級アミンの金属塩が繁用され、それらを0.5〜
10当量、好ましくは0.8〜3当量用いる。反応温度
は−100〜100℃、好ましくは−78〜50℃であ
り、反応時間は1分〜24時間である。得られるこのア
ニオンは単離精製しない方が好ましく、反応混合物のま
ま次の反応に供せられる。第2段階の反応は反応試剤
[XXVI]、[XXXIII]または[XL]を好ま
しくはTHF等のエーテル類に溶かして、上記の反応混
合物に加えることにより開始される。用いられる反応試
剤の量は0.5〜5当量、好ましくは0.8〜3当量で
ある。反応温度は−100〜150℃、好ましくは−7
8〜50℃であり、反応時間は1分〜24時間である。
得られた反応混合物から目的物を単離精製することがで
きるが、反応混合物のまま次の反応に供してもよい。上
記の第1、2段階の反応は非水条件下の反応であるの
で、窒素、アルゴン等の不活性ガスの雰囲気下に行って
もよい。
【0111】第3段階の反応は水あるいはメタノール等
のプロテック溶媒の存在下フッ素イオンを反応させるこ
とによる行われる。フッ素イオンとしてはフッ化ナトリ
ウム、フッ化カリウム等の無機フッ化物、テトラ−n−
ブチルアンモニウムフルオライド、トリエチルアミンフ
ッ化水素塩等の有機フッ素化塩等が用いられ、これらは
触媒量〜10当量用いてもよい。溶媒としては水と混和
する溶媒が望ましく、メタノール、エタノール等のアル
コール類、THF、ジオキサン等のエーテル類、アセト
ニトリル等のニトリル類等と水との混合溶媒が繁用され
る。反応温度は−20〜150℃、好ましくは0〜10
0℃であり、反応時間は5分〜24時間である。なお、
フッ素イオンを用いず、希塩酸や、水酸化ナトリウム水
溶液等のアルカリ水溶液を用いても目的の反応が進行す
る場合もある。得られた[II]は上記の公知手段によ
り単離精製できるが、反応混合物のまま次の反応原料に
供してもよい。
【0112】[XLI]→[XLIII]の反応は自体
公知の方法およびそれに準ずる方法によって行うことが
でき、このような公知文献としては“プロテクティブ
グループス イン オルガニック スインセシス(Pr
otective Groups in Organi
c Synthesis)”,Wiley−Inter
science(1981),Chapter4等を挙
げることができる。例えば、塩化メチレン,クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類等の溶媒中、無水塩化アル
ミニウムや三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体等の触
媒の存在下、プロパン−1,3−ジチオールを1〜3当
量反応させることによって製造することができる。反応
温度は−30〜150℃、好ましくは0〜100℃であ
り、反応時間は0.5〜48時間である。得られた[X
LIII]は上記の公知手段によって単離精製すること
ができるが、反応混合物のまま次の反応原料に供しても
よい。[XLIII]→[II]の反応は自体公知の方
法およびそれに準ずる方法によって行うことができ、こ
のような公知文献としては“コンプリヘンスイブ オル
ガニック ケミストリー(Comprehensive
Organic Chemistry)”,vol.
1,Pergamon Press(1979),Ch
apter5.2等を挙げることができる。
【0113】この第1段階および第2段階の反応は、
[XLII]→[II]の反応の第1段階および第2段
階の反応条件と同様な方法等で行うことができる。この
第3段階の反応は、例えば“プロテクティブ グループ
ス イン オルガニック スインセシス(Protec
tive Groups in Organic Sy
nthesis)”,Wiley−Interscie
nce(1981),Chapter4等に記載の方法
あるいはそれに準じた方法等により実施することができ
る。例えばアセトニトリルと水との混合溶媒中、この基
質に過剰のN−ブロモサクシンイミドと過剰の硝酸銀を
5℃以下で30分程度反応させること等により[II]
を製造することができる。得られた[II]は上記の公
知手段により単離精製できるが、反応混合物のまま次の
反応原料に供してもよい。
【0114】[XLIV]→[III]の反応は自体公
知の方法またはそれに準じた方法等により実施すること
ができ、公知文献として例えば“サーベイ オブ オル
ガニック スインセセス(Survey of Org
anic Syntheses)”,vol.1および
vol.2,Wiley−Interscience
(1970および1977),Chapter11等を
挙げることができる。反応は溶媒の存在下で行うのが好
ましく、溶媒としてはTHF,ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド等のリン酸アミド等を挙げることができる。用
いるグリニヤ試薬[XLIV]の量としては0.5〜5
当量、好ましくは0.8〜2当量である。反応温度は−
100℃〜200℃、好ましくは−78℃〜100℃で
あり、反応時間は5分〜24時間である。本反応は非水
系で行うのが好ましく、窒素,アルゴン等の不活性気体
の雰囲気下で行ってもよい。得られた[III]は上記
の公知手段によって単離精製することができるが、反応
混合物のまま次の反応原料に供することもできる。
【0115】[XXV]または[XXXII]または
[XXXIX]→[XLV]および[XLVI]→[I
II]の反応は自体公知の方法またはそれに準じた方法
等により実施することができ、公知文献としては例えば
“サーベイ オブ オルガニック スインセセス(Su
rvey of Organic Synthese
s)”,vol.1およびvol.2,Wiley−I
nterscience(1970および1977),
Chapter10およびChapter11等を挙げ
ることができる。酸化剤としては種々のものを用いるこ
とができ、例えば“リエージェンツ フォー オルガニ
ック スインセシス(Reagents for Or
ganic Synthesis)”,vol.1〜1
5,John−Wiley and Sons,In
c.(1967〜1990)に記載されたもの等を挙げ
ることができる。代表的な酸化剤として、例えば二酸化
マンガンを用いた場合、溶媒の存在下で反応を行うこと
が好ましく、このような溶媒としては基質[XXV]、
[XXXII]、[XXXIX]または[XLVL]を
溶解し、酸化をうけないものであれば限定をうけない
が、好ましくは塩化メチレン,クロロホルム,1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン,
トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニ
トリル類、酢酸エチル等のエステル類およびこれらの水
との混合溶媒等が挙げられる。用いる二酸化マンガンの
量としては、その活性度によって大きく異なるが通常
0.5〜100当量、好ましくは1〜50当量である。
反応温度は−50〜200℃好ましくは−20〜150
℃であり、反応時間は5分〜48時間である。得られた
[XLV]または[III]は上記の公知手段によって
単離精製することができるが、反応混合物のまま次の反
応原料に供することもできる。
【0116】[XLV]→[XLVI]の反応は、上記
した[XLIV]→[III]と同様の反応条件下で行
うことができ、得られた[XLVI]は上記の公知手段
によって単離精製することができるが、反応混合物のま
ま次の反応原料に供することもできる。このようにして
得られる化合物〔I〕またはその塩は公知の手段、例え
ば濃縮、減圧濃縮、蒸留、分留、溶媒抽出、液性変換、
転溶、クロマトグラフィー、結晶化、再結晶等により、
単離精製することができる。
【0117】試験例1 ハンスモンヨトウ(Spodopte
ra litura)に対する効果 ダイズ幼植物(単葉展開期)に、供試化合物(下記実施
例で得られる化合物のNo.で示す。)5mgをトウィーン
(tween)20(商品名)を含む0.5mlのアセトンで溶
解し、3000倍希釈のダインで所定濃度(100pp
m)としてスプレーガンで薬液20ml/ポットを散布し
た。薬液が乾いた後、ダイズの単葉2枚を切り取り、ア
イスクリームカップに収め、ハンスモンヨトウの3齢幼
虫10頭を放ち、放虫後カップを室内(25℃)に置
き、5日後の死亡虫を数えた。死亡率は次式に示した式
より計算し、結果を〔表1〕に示した。
【0118】
【数1】
【0119】
【表1】
【0120】試験例2 ニカメイガ(Chilo suppress
alis)に対する効果 育苗箱で育てた3〜4葉期イネ稚苗(6,7本/株植
え)の茎葉に、供試化合物(下記実施例で得られる化合
物のNo.で示す。)5mgをトウィーン(tween)20
(商品名)を含む0.5mlのアセトンで溶解し、300
0倍希釈のダイン水で所定濃度(100ppm)としてス
プレーガンで薬液20ml/ポットを散布した。薬液が乾
いた後、イネ稚苗を試験管(φ:3cm,h:20cm)に
水道水5mlと共に入れ、ニカメイガの3令幼虫10頭を
放飼し、インキュベータ(27℃)中に置き、5日後に
死亡虫数を数え食害程度を観察した。死亡率は試験例1
に示した式より計算し、食害程度は以下の基準に従って
判定し、結果を〔表2〕に示した。 0:ほとんど食害が認められない。 1:ごく僅かに(無処理区の約1/10以下)食害が認
められる。 2:無処理区の約1/2未満の食害が認められる。 3:無処理区の約1/2以上の食害が認められる。 4:無処理区と同レベルの食害が認められる。
【0121】
【表2−1】
【0122】
【表2−2】
【0123】
【実施例】次に実施例及び参考例を挙げて、この出願発
明をさらに詳しく説明するが、この出願発明はこれらの
実施例に限定解釈されるべきものではない。実施例及び
参考例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出はTL
C(Thin Layer Chromatograph、薄層クロマトグラフィ
ー)による観察下に行われた。TLC観察においては、
TLCプレートとしてメルク(Merck)社製のキーゼル
ゲル60F254(70〜230メッシュ)を、展開溶
媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として
用いた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カ
ラム用シリカゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル6
0(70〜230メッシュ)を用いた。NMRスペクト
ルはプロトンNMRを示し、内部基準としてテトラメチ
ルシランを用いて、VARIAN EM390(90MHz)型、または
ブルカーAC−2 00P(200MHz)型スペクトロメー
ターで測定し、全δ値をppmで示した。展開 溶媒として
混合溶媒を用いる場合に( )内に示した数値は各溶媒
の容量混合比である。なお、下記実施例、参考例及び表
で用いる略号は、次のような意義を有する。Me:メチ
ル基、Et:エチル基、Ph:フェニル基、s:シングレ
ット、br:ブロード(幅広い)、d:ダブレット、t:
トリプレット、q:クワルテット、m:マルチプレッ
ト、dd:ダブルダブレット、J:カップリング定数、H
z:ヘルツ、CDCl3:重クロロホルム、DMSO−
6:重DMSO、%:重量%、mp:融点、また室温と
あるのは約15〜25℃を意味する。
【0124】参考例1 6−アミノ−3−ピリジルメ
タノール 6−アミノニコチン酸エチル7.50g(45.1mmo
l)を100mlの乾燥テトラヒドロフラン(THF)に
懸濁し、窒素気流下で攪拌し、水素化ジイソブチルアル
ミニウム(DIBAH)の25wt%トルエン溶液100
ml(102mmol)を−10℃で、35分で滴下した。0
℃で30分、室温で1時間攪拌した後、1N NaOH水
溶液を加え、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物に
熱CHCl3を加え、不溶物を濾去した。CHCl3層を濃
縮し、残留する結晶を冷CHCl3で洗浄することにより
標記化合物2.06g(36.8%)を結晶として得
た。 mp.113−116℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.27(2H,d,J=5.6Hz), 4.8
7(1H,t,J=5.6Hz), 5.76(2H,br s), 6.40(1H,dd,J=8.4 &
0.7Hz), 7.32(1H,dd,J=8.4 & 2.4Hz), 7.82(1H,d,J=0.
7Hz)
【0125】参考例2 6−ヒドロキシメチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン 40%クロロアセトアルデヒド水溶液3.50g(1
7.8mmol)のEtOH30ml溶液に、室温で攪拌しな
がら6−アミノ−3−ピリジルメタノール2.00g
(16.1mmol)を加え、50℃で1時間、90℃で3
0分攪拌した。冷後飽和重曹水で中和し、溶媒を減圧下
に留去し、残留物にMeOHを加え、不溶物を濾去し
た。MeOHを留去し、残留物にCH2Cl2を加え、不溶
物を濾去した。CH2Cl2を留去することにより標記化
合物2.24g(93.9%)を淡赤褐色の結晶として
得た。 mp.97−101℃ NMR(CDCl3)δ:2.60-3.60(1H,br), 4.69(2H,
d,J=0.9Hz), 7.10(1H,dd,J=9.2 & 1.6Hz), 7.40-7.60(3
H,m), 8.09(1H,dd,J=1.6 & 0.9Hz)
【0126】参考例3 2−アミノ−3−(4−クロ
ロベンゾイル)ピリジン (1) 2−クロロニコチン酸3.15g(20.0m
mol)と塩化チオニル4.40ml(60.3mmo
l)を2時間加熱還流した。減圧下に過剰の塩化チオニ
ルを留去し、残留物にトルエンを加えて留去することに
より、2−クロロニコチン酸クロライドを黄色の結晶と
して定量的に得た。 mp. 38−40℃ NMR(CDCl3)δ:7.45(1H,dd,J=7.9&4.8Hz),8.4
2(1H,dd,J=7.9&1.9Hz),8.61(1H,dd,J=4.8&1.9Hz) (2) 窒素気流下にMg1.20g(49.4mmo
l)に微量のヨウ素を加えて加熱してMgを活性化し
た。THF10.0mlを加え、ついで4−ブロモクロ
ロベンゼン7.70g(40.2mmol)のTHF1
0.0ml溶液を40℃以下で30分間で滴下した。室
温で30分攪拌した後、2−クロロニコチン酸クロライ
ド7.11g(40.0mmol)のTHF20ml溶
液に−70℃以下で滴下した。−70℃以下で1時間、
−20℃で1時間、室温で1時間攪拌した後、10%N
aOH水溶液を加え、濃縮乾固した。AcOEtを加え
て不溶物を濾別し、濾液を濃縮することにより2−クロ
ロ−3−(4−クロロベンゾイル)ピリジン9.10g
(89.8%)を白色結晶として得た。 mp. 56−58℃ NMR(CDCl3)δ:7.35〜7.55(3H,m),7.70〜7.85
(3H,m),8.57(1H,dd,J=4.9&1.9Hz) (3) 2−クロロ−3−(4−クロロベンゾイル)ピ
リジン12.60g(50.0mmol)と13%NH
3−EtOH溶液50.00g(382mmol)を封
管反応容器中で150℃で10時間加熱した。EtOH
を留去し、希HClで処理し、ついでNaHCO3水で
中和後CHCl3で抽出した。MgSO4で乾燥後濃縮
し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−に
付し、EtOH−CHCl3(1:30)で溶離するこ
とにより標記化合物3.31g(28.5%)を結晶で
得た。 mp. 185−187℃ NMR(CDCl3)δ:6.61(1H,dd,J=7.8&4.7Hz),6.80
(2H,br,s),7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.57(2H,d,J=8.6Hz),7.
73(1H,dd,J=7.8&1.9Hz),8.27(1H,dd,J=4.7&1.9Hz)
【0127】参考例4 3−ブロモ−8−クロロメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 8−ヒドロキメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン2.13g(14.38mmol)をClCH2
CH2Cl20mlに溶解し、塩化チオニル2.10m
lを加え50℃で1時間攪拌した。飽和NaHCO3
とCHCl3を加えて分液し、有機層をMgSO4で乾燥
した。溶媒を留去後、残留物にAcOEtを加えて不溶
物を濾別し、濾液を濃縮後残留物をiPr2O−AcOE
tから結晶化させることにより8−クロロメチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン1.95g(81%)を白色
結晶として得た。 mp. 80−82℃ NMR(CDCl3)δ:5.01(2H,s)6.80(1H,t,J=6.9.H
z),7.29(1H,dd,J=1.0&5.9Hz),7.64(1H,d,J=9.0Hz),7.65
(1H,d,J=9.0Hz),8.11(1H,dd,J=0.7&6.8Hz) (2) 8−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン1.90gをCHCl320mlに溶解し、N−ブ
ロモこはく酸イミド2.33gのCHCl320ml溶
液を滴下し、室温で1時間攪拌した。減圧下に溶媒を留
去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−
に付し、アセトン−CHCl3(1:10)で溶離し、
AcOEtで再結晶することにより標記化合物2.33
g(83%)を白ないし淡黄色の結晶として得た。 mp. 108−110℃ NMR(CDCl3)δ:5.01(2H,s)6.97(1H,t,J=6.9H
z),7.38(1H,dd,J=1.0&7.0Hz),7.66(1H,s),8.12(1H,dd,J
=1.1&6.9Hz)
【0128】参考例5 8−クロロメチル−3−ニト
ロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 8−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン4.00g(21.03mmol)を濃硫
酸15mlに溶解し、氷冷下に攪拌しながら70%硝酸
(d=1.42)1.12mlを30分間で滴下した。
滴下後同温度で2時間攪拌し、氷水200mlに注ぎ、
CH2Cl2で抽出した。CH2Cl2層をMgSO4で乾
燥後濃縮し、残留物をAcOEt−ヘキサンから結晶化
することにより8−エトキシカルボニル−3−ニトロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン4.01g(81%)を
淡黄色の結晶として得た。 mp. 130−131℃ NMR(CDCl3)δ:1.47(3H,t,J=7.1Hz),4.56(2H,
q,J=7.1Hz),7.39(1H,t,J=7.2Hz),8.32(1H,dd,J=1.3&7.4
Hz),8.74(1H,S),9.60(1H,dd,J=1.3&6.9Hz) (2) 8−エトキシカルボニル−3−ニトロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.00g(4.25mmo
l)をTHF30mlに溶解し、1M水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(ヘキサン溶液)5.1mlを−69℃
以下で30分で滴下した。−70℃で1.5時間攪拌後
1M水素化ジイソブチルアルミニウム4.25mlをさ
らに滴下し、−70℃で4時間攪拌した。一夜かけて自
然昇温させ、水と濃HClを加えてpHを約3とし、C
HCl3で洗浄した。水層を10%NaOH水でpH8
とし、CHCl3で抽出し、CHCl3層をMgSO4
乾燥した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィ−に付し、アセトン−CHCl
3(1:5)で溶離することにより8−ヒドロキシメチ
ル−3−ニトロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.2
3g(28%)を黄色結晶として得た。 mp. 221−222℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.94(2H,d,J=5.7Hz),5.62
(1H,t,J=5.7Hz),7.50(1H,t,J=7.0Hz),7.78-7.83(1H,m),
8.74(1H,S),9.25(1H,dd,J=1.2&6.9Hz) (3) 8−ヒドロキシメチル−3−ニトロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン0.90g(4.66mmo
l)にCHCl330mlと塩化チオニル0.68ml
を加え1.5時間還流した。CHCl320mlと塩化
チオニル0.8mlを追加し、さらに30分還流した。
減圧下に濃縮し、残留物にCHCl3と飽和NaHCO3
水を加えて分液し、CHCl3層をMgSO4で乾燥し
た。溶媒を留去後残留する結晶をEt2Oで洗浄、濾
取、乾燥することにより標記化合物0.88g(89
%)を淡黄色の結晶として得た。 mp. 133−134℃ NMR(CDCl3)δ:5.06(2H,s),7.32(1H,t,J=7.1H
z),7.73〜7.79(1H,m),8.65(1H,s),9.39(1H,dd,J=1.2&7.
0Hz)
【0129】参考例6 8−クロロメチル−2−トリ
フルオロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 2−アミノニコチン酸エチル4.18g(2
5.1mmol)と3−ブロモ−1,1,1−トリフル
オロアセトン5.00gをトルエン30ml中で1時間
還流した。EtOH10mlと3−ブロモ−1,1,1
−トリフルオロアセトン10.00gを加え、さらに
2.5時間還流した。ついでNaHCO32.11gを
加えて2時間還流後、溶媒を留去し、残留物にCHCl
3と飽和NaHCO3水を加えて分液した。CHCl3
をMgSO4で乾燥後濃縮し、残留物をシリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン−CHCl3
(1:5)で溶離することにより8−エトキシカルボニ
ル−2−トリフルオロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン3.55g(55%)を白ないし淡褐色の結晶と
して得た。 mp. 107−109℃ NMR(CDCl3)δ:1.45(3H,t,J=7.1Hz),4.51(2H,
q,J=7.1Hz),7.00(1H,t,J=7.0Hz),7.97〜7.98(1H,m),8.0
5(1H,dd,J=1.3&7.2Hz),8.33(1H,dd,J=1.3&6.8Hz) (2)8−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチ
ル〔1,2−a〕ピリジンを用い参考例5の(2)と同
様に反応させることにより8−ヒドロキシメチル−2−
トリフルオロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジンを
白色の結晶として得た。収率44%。 mp. 119−120℃ NMR(CDCl3)δ:〜3.5(1H,br),5.05(2H,s),6.91
(1H,t,J=6.9Hz),7.26〜7.31(1H,m),7.89〜7.90(1H,m)8.
06〜8.10(1H,m) (3) 8−ヒドロキシメチル−2−トリフルオロメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジンを用い参考例5の
(3)と同様に反応させることにより標記化合物を淡黄
色の結晶として得た。収率97%。 mp. 81−82℃ NMR(CDCl3)δ:5.03(2H,s),6.95(1H,t,J=6.9H
z),7.43〜7.48(1H,m),7.93(1H,m),8.10〜8.14(1H,m)
【0130】参考例7 3−クロロ−8クロロメチル
−2−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 8−エトキシカルボニル−2−フェニルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン3.70g(13.6mmo
l)をTHF80mlに溶解し、塩化亜鉛3.00g
(21.1mmol)と水素化ホウ酸ナトリウム1.7
0g(40.4mmol)を加え、室温で22時間攪拌
した。減圧下に濃縮し、残留物に水と塩酸を加えてpH
3とし、CHCl3で抽出した。CHCl3層をMgSO
4で乾燥後濃縮することにより粗製の8−ヒドロキシメ
チル−2−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
2.00g(64.5%)をアメ状物質として得た。 NMR(CDCl3)δ:5.04(2H,s),6.74(1H,t,J=6.9H
z),7.05〜7.52(4H,m),7.82(1H,s),7.90〜8.05(3H,m) (2) 粗製の8−ヒドロキシメチル−2−フェニルイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.70g(12.0m
mol)をCHCl3100mlに溶解し、N−クロロ
こはく酸イミド1.80g(13.2mmol)を水冷
下に加えて1時間攪拌した。ついで20%Na2CO3
溶液200mlを加えて1時間攪拌し、分液した。CH
Cl3層をMgSO4で乾燥後濃縮し、残留物をCHCl
3−ヘキサンから結晶化させることにより、3−クロロ
−8−ヒドロキシメチル−2−フェニルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン2.50g(80.6%)を白色結晶
として得た。 mp. 132−134℃ NMR(CDCl3)δ:5.07(2H,s),6.92(1H,t,J=6.9H
z),7.16(1H,dd,J=6.9&1.1Hz),7.33〜7.57(3H,m),8.02〜
8.20(3H,m) (3) 3−クロロ−8−ヒドロキシメチル−2−フェ
ニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジンを用い、参考例5
の(3)と同様に反応させることにより標記化合物を白
色針状晶として得た。収率94.1% mp. 112−114℃ NMR(CDCl3)δ:5.08(2H,s),6.96(1H,t,J=6.9H
z),7.34〜7.54(4H,m),8.05〜8.18(3H,m)
【0131】参考例8 3−クロロ−8−クロロメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 8−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン・塩酸塩2.36g(12.8mmol)にC
HCl350mlと塩化チオニル4.60g(38.7
mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。冷後飽和
NaHCO3水で洗浄し、CHCl3層をMgSO4で乾
燥した。減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィ−に付し、AcOEt−ヘキサン
(1:10ついで1:4)で溶離することにより8−ク
ロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.20g
(57.1%)を白色結晶として得た。 mp. 78−80℃ NMR(CDCl3)δ:5.02(2H,s),6.82(1H,t,J=6.9H
z),7.29(1H,d,J=6.9Hz),7.63(1H,s),7..68(1H,s),8.12
(1H,d,J=6.9Hz) (2) 8−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン0.100g(0.6mmol)をClCH2CH2
Cl5.0mlに溶解し、N−クロロこはく酸イミド
0.090g(0.66mmol)を加え、50℃で3
時間攪拌した。冷後20%Na2CO3水溶液10mlを
加え、室温で2時間攪拌した。分液し、有機層をMgS
4で乾燥後減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィ−に付し、AcOEt−CH2
Cl2(1:10)で溶離することにより標記化合物
0.050g(41.7%)を白色結晶として得た。本
品は実施例7の(3)で得たものと、mp,NMR,I
Rが一致した。
【0132】参考例9 2−アミノ−3−ヒドロキシ
メチルピリジン・ボラン錯体
【化97】2−アミノニコチン酸エチル10.00g
(60.17mmol)をTHF100mlに溶解し、
塩化亜鉛12.81gと水素化ホウ素ナトリウム7.5
9gを加え2時間還流した。室温にもどし、析出した沈
澱を濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物に冷却し
ながら飽和NaHCO3水を加え、生成した白色沈澱を
濾取しCHCl3で洗浄した。濾液(水層)をCHCl3
洗液で抽出し、さらに水層をCHCl3で抽出した。C
HCl3層を合してMgSO4で乾燥後濃縮し、得られる
結晶にEt2Oを加えて濾取、洗浄、乾燥することによ
り標記化合物6.56g(79%)を白色結晶として得
た。 mp. 79−84℃ NMR(CDCl3)δ:〜1.5(1H,br),2.09(1H,brs),〜
2.5(1H,br),〜2.9(1H,br),4.69(2H,s),6.23(2H,brs),6.
60(1H,dd,J=6.3&7.2Hz),7.44(1H,d,J=6.6Hz),8.10(1H,
d,J=5.3Hz)
【0133】参考例10 2−アミノ−3−ヒドロキ
シメチルピリジン 2−アミノニコチン酸エチル49.34g(0.297
mol)をTHF500mlに溶解し、塩化亜鉛63.
22gを加えた。ついで水素化ホウ酸ナトリウム37.
45gを少量ずつ加え、1.5時間還流した。溶媒を留
去し、残留物を氷水1lに注ぎ、濃塩酸でpH1とした
後、20%NaOH水溶液で中和した。析出した沈澱を
濾取し(このときの濾液をAとする)20%NaOH水
溶液にとかし、CHCl3で抽出した。CHCl3層をM
gSO4で乾燥後濃縮し、残留物をClCH2CH2Cl
から再結晶することにより標記化合物12.71gを淡
黄色の結晶として得た。一方濾液Aを20%NaOH水
溶液でpH9とし、くり返しCHCl3で抽出し、CH
Cl3層を合してMgSO4で乾燥後濃縮し、残留物をシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィ−に付し、EtOH
−CHCl3(1:3)で溶離することにより標記化合
物7.69gをさらに得た。合計収率55% mp. 67−68℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.33(2H,d,J=4.5Hz),5.13,
(1H,t,J=5.2Hz),5.62(2H,s),6.52(1H,dd,J=5.0&7.2Hz),
7.35〜7.39(1H,m),7.83(1H,d,J=3.8Hz)
【0134】参考例11 8−クロロメチル−3−メ
チルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 2−アミノ−3−ヒドロキシメチルピリジン
1.00g(8.06mmol)をEtOH10mlに
溶解し、2−ブロモブロパナ−ル1.70g(12.4
mmol)をEtOH10mlに溶解して加え、50℃
で9時間加温した。冷却後減圧下に濃縮し、残留物にC
HCl3を加えて水洗し、MgSO4で乾燥した。減圧下
で濃縮後シリカゲルのカラムクロマトグラフィ−に付
し、MeOH−CHCl3(1:9)で溶離することに
より8−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン0.30g(23.1%)を白色結晶
として得た。 NMR(CDCl3)δ:2.46(3H,s),5.03(2H,s),6.83(1
H,t,J=6.8Hz),7.15(1H,d,J=6.8Hz),7.32(1H,s),7.81(1
H,d,J=6.8Hz) (2)8−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン4.85g(20.1mmo
l)にClCH2CH2Clを加え、ついで塩化チオニル
12g(101mmol)のClCH2CH2Cl20m
l溶液を滴下し、室温で6時間攪拌した。減圧下に濃縮
し、濃縮物をCHCl3に溶解後飽和NaHCO3水で洗
浄し、MgSO4で乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、
残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−に付
し、MeOH−CHCl3(1:9)で溶離することに
より標記化合物3.2g(90.0%)を白色結晶とし
て得た。 mp. 82−83℃ NMR(CDCl3)δ:2.49(3H,s),5.02(2H,s),6.86(1
H,t,J=6.8Hz),7.27(1H,d,J=6.8Hz),7.45(1H,s),7.86(1
H,d,J=6.8Hz)
【0135】参考例12 3−クロロ−8−クロロメ
チル−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 2−アミノ−3−ヒドロキシメチルピリジン
3.0g(24.2mmol)とクロロアセトン(純度
95%)11.0g(113mmol)をEtOH60
ml中で1.5時間還流した。冷却後減圧下に濃縮し、
濃縮物をCHCl3に溶解し、NaOH水溶液で洗浄後
MgSO4で乾燥した。減圧下に濃縮し、濃縮物をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィ−に付し、MeOH−
CHCl3(1:9)で溶離することにより8−ヒドロ
キシメチル−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン1.70g(43.6%)を白色結晶として得た。 mp. 128−130℃ NMR(CDCl3)δ:2.45(3H,s),5.01(2H,s),6.72(1
H,t,J=6.8Hz),7.07(1H,d,J=6.8Hz),7.32(1H,s),7.96(1
H,d,J=6.8Hz) (2) 8−ヒドロキシメチル−2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.7g(10.5mmol)
をCHCl350mlに溶液し、水冷下にN−クロロこ
はく酸イミド(NCS)1.5g(11.0mmol)
を加え、1時間攪拌した。20%Na2CO3水溶液10
0mlを加えて30分攪拌し、分液した。水層をCHC
3で抽出し、CHCl3層を合してMgSO4で乾燥後
減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィ−に付し、MeOH−CHCl
3(1:9)で溶離することにより3−クロロ−8−ヒ
ドロキシメチル−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン1.42g(68.9%)を白色結晶として得
た。 mp.144−145℃ NMR(CDCl3)δ:2.44(3H,s),5.02(2H,s),6.88(1
H,t,J=6.8Hz),7.16(1H,d,J=6.8Hz),7.93(1H,d,J=6.8Hz) (3) 3−クロロ−8−ヒドロキシメチル−2−メチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.4g(7.12
mmol)にClCH2CH2Cl50mlを加え、塩化
チオニル4.2g(35.3mmol)を滴下して4時
間室温で攪拌した。減圧下に濃縮し、濃縮物にCHCl
3と飽和NaHCO3水を加え分液した。CHCl3層を
MgSO4で乾燥後減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカゲ
ルのカラムクロマトグラフィ−に付し、MeOH−CH
Cl3(1:9)で溶離することにより標記化合物1.
48g(96.7%)を白色結晶として得た。 mp.120−123℃ NMR(CDCl3)δ:2.49(3H,s),4.99(2H,s),6.91(1
H,t,J=6.8Hz),7.33(1H,d,J=6.8Hz),7.97(1H,d,J=6.8Hz)
【0136】参考例13 8−クロロメチル−3−ニ
トロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン 8−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.
5g(3.00mmol)をH2SO43mlに溶解し、
水冷下に70%HNO30.16mlを滴下した。同温
度で30分攪拌し、氷水に注ぎ、CHCl3で抽出し
た。CHCl3層をMgSO4で乾燥後溶媒を留去するこ
とにより標記化合物0.48g(76%)を淡黄色結晶
として得た。 mp. 133−134℃ NMR(CDCl3)δ:5.06(2H,s),7.32(1H,t,J=7.1H
z),7.73〜7.79(1H,m),8.65(1H,s),9.39(1H,dd,J=1.2&7.
0Hz)
【0137】参考例14 8−クロロメチル−3−シ
アノイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)50
mlに水冷下でPOCl35.58mlを8℃以下で滴
下し、室温で10分攪拌した。8−クロロメチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン4.00g(24.0mmo
l)DMF30ml溶液を15分間で滴下し、70時間
攪拌した。氷水に注ぎ、NaHCO3水で中和し、CH
Cl3で抽出した。CHCl3層をMgSO4で乾燥後濃
縮し、濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−
に付し、AcOEt−ヘキサノン(2:1)で溶離する
ことにより8−クロロメチル−3−ホルミルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン3.62g(77%)を白色結
晶として得た。 mp. 106−107℃ NMR(CDCl3)δ:5.06(2H,s),7.16(1H,t,J=7.0H
z),7.68(1H,dd,J=0.9&6.9Hz),8.35(1H,s),9.47(1H,dd,J
=1.2&6.8Hz),9.98(1H,s) (2) 8−クロロメチル−3−ホルミルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン3.62g(18.6mmo
l)をDMF20ml溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン
1.3gを加え、室温で3時間攪拌した。ついで、水冷
下にPOCl33.42gを10分で滴下し、水冷下で
30分、室温で20時間攪拌した。反応液を氷水(約1
50ml)に注ぎ、NaHCO3で中和後CHCl3を抽
出し、MgSO4で乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、
残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付
し、アセトン−CHCl3(1:5)で溶離することに
より標記化合物2.90g(81%)を白色結晶として
得た。 mp.156−157℃ NMR(CDCl3)δ:5.02(2H,s),7.15(1H,t,J=6.9H
z),7.59(1H,d,J=7.1Hz),8.20(1H,s),8.36(1H,d,J=6.8H
z)
【0138】参考例15 3−ジメチルアミノメチル
−8−ヒドロキシメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン (1) 37%HCHO水溶液3.35gをCH3CN
10mlに溶解し、酢酸5mlを加えた。氷冷下に50
%メチルアミン水溶液3.72gのCH3CN5ml溶
液を7℃以下で滴下し、室温に昇温した。8−エトキシ
カルボニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン5.23g
のCH3CN10ml溶液を滴下し、50℃で3時間、
65℃で2時間反応させた。減圧下に溶媒を留去し、残
留物に飽和NaHCO3水とCHCl3を加えて分液し
た。CHCl3層をMgSO4乾燥後減圧下に濃縮するこ
とにより3−ジメチルアミノメチル−8−エトキシカル
ボニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン6.40g(9
4%)を黄色の油状物として得た。 NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.0Hz),2.22(6H,
s),3.73(2H,s),4.52(2H,q,J=7.1Hz),6.89(1H,t,J=7.0H
z),7.63(1H,s),7.98(1H,dd,J=1.3&7.2Hz),8.52(1H,dd,J
=1.3&6.8Hz) (2) 3−ジメチルアミノメチル−8−エトキシカル
ボニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン6.40g(2
5.9mmol)を無水THF100mlに溶解し、窒
素気流下に1.5M水素化ジイソブチルアルミニウム
(トルエン溶液)52mlを−65℃以下で20分で滴
下した。5時間で−10℃まで昇温し、AcOEt10
mlを加え30分間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、
残留物をCHCl3に溶解した。冷却下にNaHCO3
溶液を少量ずつ加え、析出物を濾去後分液した。CHC
3層をMgSO4で乾燥後溶媒を留去することにより標
記化合物3.71g(70%)淡黄色の結晶として得
た。 mp.138−140℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.15(6H,s),3.72(2H,s),4.
84(2H,d,J=4.9Hz),5.33(1H,t,J=5.8Hz),6.93(1H,t,J=
6.8Hz),7.24〜7.28(1H,m),7.42(1H,s),8.30(1H,d,J=6.9
Hz)
【0139】参考例16 5−クロロメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン (1) 5−メトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン1.8g(10.2mmol)を無水TH
F70mlに溶解し、窒素雰囲気下に−60℃以下で
1.5M水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン溶
液)17mlを10分間で滴下した。2.5時間で−5
℃まで昇温し、氷水200mlに注ぎ、CHCl31.
5lで抽出し、MgSO4で乾燥した。水層を減圧下に
濃縮し、濃縮物をMeOHで溶出した。 CHCl3層と
MeOH層を合して濃縮し、濃縮物をシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィ−に付し、MeOH−CHCl
3(1:9)で溶離することにより5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.60g(40
%)を黄色の結晶として得た。 mp.160−162℃ NMR(CDCl3)δ:4.90(2H,s),6.83(1H,d,J=6.8H
z),7.12(1H,dd,J=9.0&6.8Hz),7.43(1H,d,J=9.0Hz),7.54
(1H,s),7.69(1H,s) (2) 5−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン0.6g(4.05mmol)にClCH2
2Cl50mlを加え、塩化チオニル4.8gを滴下
した。1時間還流後減圧下に濃縮し、濃縮物に飽和Na
HCO3水とCHCl3を加え分液した。CHCl3層を
MgSO4で乾燥後減圧下に濃縮することにより標記化
合物0.6g(89.6%)をアモルファス状として得
た。 NMR(CDCl3)δ:4.84(2H,s),6.88(1H,d,J=6.8H
z),7.19(1H,dd,J=9.1&6.8Hz),7.69(1H,d,J=9.1Hz),7.76
(2H,s)
【0140】参考例17 3−クロロ−5−クロロメ
チルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン (1) 2−アミノ−6−ヒドロキシメチルピリジン
4.0g(32.2mmol)をMeOH100mlに
溶解し、40%クロロアセトアルデヒド水溶液13g
(66.2mmol)を加えて、3時間還流した。氷水
で冷却下に20%NaOH水溶液を加えてpH7とし、
減圧下に濃縮した。濃縮物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィ−に付し、MeOH−CHCl3(1:9)
で溶離することにより5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン3.7g(78.7%)を得
た。本品のmp、NHR、IRは参考例16の(1)で
得たものと一致した。 (2) 5−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン3.7g(25.0mmol)をCHCl3
00mlに溶解し、98%NCS4.1g(30.1m
mol)を加えて、室温で1時間攪拌した。20%Na
2CO3水溶液300mlを加えて1時間攪拌した後分液
し、CHCl3層をMgSO4で乾燥した。減圧下に濃縮
し、濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−に
付し、MeOH−CHCl3(1:9)で溶離すること
により3−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.8g(40%)を黄色結晶
として得た。 mp. 150−152℃ NMR(DMSO−d6)δ:5.15(2H,d,J=5.2Hz),5.63
(1H,t,J=5.2Hz),7.01(1H,d,J=7.0Hz),7.24(1H,dd,J=9.0
&7.0Hz),7.55(1H,s) (3) 3−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.8g(9.9mmol)に
ClCH2CH2Cl150mlを加え、塩化チオニル1
2g(101mmol)をClCH2CH2Cl30ml
に溶解して加えた。1時間還流し、冷却後氷水に注ぎ、
20%NaOH水溶液を加えてpH9とし、分液した。
水層をClCH2CH2Clで抽出し、ClCH2CH2
l層を合してMgSO4で乾燥した。減圧下に濃縮する
ことにより粗製の標記化合物1.6g(84.2%)を
得た。本品は精製することなく次の工程に用いた。
【0141】実施例1 3−クロロ−6−(4−クロ
ロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
(化合物II−1) (1) 6−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2.24g(15.1mmol)をCH2Cl2
0mlに溶解し、室温で攪拌しながら98%N− クロロ
サクシンイミド(NCS)2.10g(15.4mmol)
を加え、1時間攪拌した。希NaOH水溶液で洗浄し、
CH2Cl2層をMgSO4で乾燥した。減圧下にCH2Cl2
を留去し、残留する結晶をEt2Oで洗浄することにより
3−クロロ −6−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン2.24g(81.2%)を黄色結晶と
して得た。 mp.91−95℃ NMR(CDCl3)δ:2.30-3.20(1H,br), 4.75(2H,
d,J=0.9Hz), 7.18(1H,dd,J=9.3 & 1.6Hz), 7.49(1H,dd,
J=9.3 & 0.9Hz), 7.50(1H,s), 8.05(1H,dd,J=1.6& 1.0H
z) (2) 3−クロロ−6−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン2.10g(11.5mmol)を
CHCl3 20mlに溶解し、室温で攪拌しながら塩化チ
オニル1.0ml(13.7mmol)を滴下した(発熱で5
0℃まで昇温した)。50℃で30分攪拌後、室温まで
放冷して、減圧下に溶媒を留去した。残留物に飽和重曹
水を加えて、CHCl3で抽出し、MgSO4で乾燥後、減
圧下にCHCl3を留去することにより3−クロロ−6−
クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.21
g(95.6%)を結晶として得た。 mp.93−98℃ NMR(CHCl3)δ:4.66(2H,s), 7.28(1H,dd,J=9.
4 & 1.8Hz), 7.58(1H,s), 7.63(1H,dd,J=9.4 & 0.9Hz),
8.12(1H,dd,J=1.7 & 0.9Hz) (3) 2.3M リチウムジイソプロピルアミド(L
DA)THF−ヘキサン溶液4.5ml(10.4mmol)
をTHF10mlで希釈し、窒素気流下に攪拌しながら、
4−クロロ−α−(トリメチルシリルオキシ)−フェニ
ルアセトニトリル(特開平2−504273)2.50
g(10.4mmol)のTHF5ml溶液を−70℃で20
分間で滴下した。−70℃で15分攪拌した後、3−ク
ロロ−6−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン2.01g(10.0mmol)のTHF10ml溶液を3
0分で滴下し、−70℃で1時間攪拌した。ゆっくりと
昇温させ、室温で12時間攪拌し、減圧下に溶媒を留去
した。残留物にMeOH 50mlと水10mlを加えて攪
拌しながら、フッ化カリウム3.50g(60.2mmo
l)を加えて室温でさらに2時間攪拌した。反応物を濃
縮し、CHCl3に溶かして水洗し、CHCl3層をMgS
4で乾燥後濃縮することにより標記化合物〔化合物II
−1〕0.67g(22.0%)を結晶として得た。濾
取母液をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付
し、EtOH−CHCl3(1:30)で溶離することに
より標記化合物0.74g(24.2%)をさらに得
た。合計収量1.41g(46.2%)。 mp.146−148℃ NMR(CDCl3)δ:4.33(2H,s), 7.12(1H,dd,J=9.
3 & 1.7Hz), 7.45-7.55(2H,m), 7.56(1H,s), 7.60(1H,d
d,J=9.3 & 0.9Hz), 7.95-8.05(3H,m)
【0142】実施例2 1−(4−クロロフェニルカ
ルバモイル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−6−イル)
−2−ピラゾリン(化合物I1−1) (1) 3−クロロ−6−(4−クロロベンゾイルメチ
ル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.41g(4.
62mmol)をMeOH 20mlに溶解し、AcOH0.1
7ml(2.97mmol)、ピペリジン0.17ml(1.7
2mmol)及び37%ホルムアルデヒド水溶液4.30ml
を加え、2時間攪拌しながら還流した。反応物を減圧下
に濃縮後、残留物をCHCl3に溶解し、水洗した(2
回)。CHCl3層をMgSO4で乾燥後、溶媒を留去する
ことにより粗製の1−(4−クロロフェニル)−2−
(3−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−6−イ
ル)−2−プロペン−1−オン1.51gを油状物とし
て得た。 NMR(CDCl3)δ:5.82(1H,s), 6.28(1H,s), 7.2
0-8.30(8H,m) (2) 粗製の1−(4−クロロフェニル)−2−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−6−イル)
−2−プロペン−1−オン1.81g(max. 4.62
mmol)と抱水ヒドラジン0.70ml(14.4mmol)を
EtOH 30ml中で1時間還流した。冷後減圧下に濃
縮し、残留物をCHCl3に溶かし水洗した。CHCl3
層をMgSO4で乾燥後、減圧下に濃縮することにより粗
製の3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−6−イル)−2−ピラ
ゾリン1.60gを淡黄色のアモルファス状として得
た。 NMR(CDCl3)δ:3.61(1H,dd,J=9.6 & 4.1Hz),
4.00(1H,dd,J=10.5 & 9.6Hz), 4.54(1H,dd,J=10.5 & 4.
1Hz), 5.20-6.30(1H,br), 7.13(1H,dd,J=9.3 & 1.8Hz),
7.20-7.30(4H,m), 7.45-7.60(2H,m), 7.96(1H,d,J=1.6
Hz) (3) 粗製の3−(4−クロロフェニル)−4−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−6−イル)
−2−ピラゾリン1.60g(max. 4.62mmol)を
30mlのCH3CNに溶解し、4−クロロフェニルイソ
シアネート1.06g(6.90mmol)を加えて室温で
2時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、残留物にMe
OHを加えて不溶物を濾去した。濾液を減圧下に濃縮
し、残留物を シリカゲルのカラムクロマトグラフィー
に付して(EtOH−CHCl3(1:2 0)ついでAc
OEt−ヘキサン(1:5)の2回)、精製することに
より標記化合物(化合物I1−1)1.52g(3−ク
ロロ−6−(4−クロロベンゾイルメチル)イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンより62.4%)を淡黄色のア
モルファス状として得た。
【0143】実施例3 3−クロロ−2−(4−クロ
ロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
(化合物II−2) (1) CHCl3中、2−クロロメチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン塩酸塩3.00g(14.8mmol)を
飽和重曹水で中和し、CHCl3で抽出した。CHCl3
をMgSO4で乾燥し、−20℃に冷却下攪拌しながら9
8%NCS2.20g(16.1mmol)を加え、−20
〜0℃で3時間攪拌した。減圧下に濃縮し、残留物にA
cOEtを加えて不溶物を濾去し、濾液を濃縮後、残留物
をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、Et
OH−CHCl3(1:20)で溶 離することにより3
−クロロ−2−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン2.49g(83.7%)を淡赤色の結晶とし
て得た。 mp.129−133℃ NMR(CDCl3)δ:4.79(2H,s), 6.95(1H,dt,J=6.
9 & 1.1Hz), 7.26(1H,dt,J=9.1 & 1.2Hz), 7.60(1H,dt,
J=9.1 & 1.1Hz), 8.04(1H,dt,J=6.9 & 1.2Hz) (2) 3−クロロ−2−クロロメチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン1.44g(8.64mmol)を実施例
1の(3)と同様に反応させることにより、標記化合物
(化合物II−2)1.21g(44.7%)を黄色の結
晶として得た。 mp.152−155℃ NMR(CDCl3)δ:4.47(ケト型:1.8H,s), 6.09
(エノール型:0.1H,s), 6.76(1H,dt,J=6.7 & 1.1Hz),
7.15(1H,ddd,J=9.2,6.7 & 1.3Hz), 7.30-7.65(4H,m),
7.95-8.15(3H,m)
【0144】実施例4 2−(4−クロロベンゾイル
メチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン(化合物II−
3) 2−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン3.
02g(15.0mmol)を、実施例1の(3)と同様に
反応させることにより、標記化合物(化合物II−3)
1.80g(39.3%)を黄色の結晶として得た。 mp.116−121℃ NMR(CDCl3)δ:4.46(ケト型:0.3H,s), 6.12
(エノール型:0.85H,s), 6.80-8.15(8H,m), 12.1-12.8
(エノール型:0.85H,br)
【0145】実施例5 1−(4−クロロフェニルカ
ルバモイル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)
−2−ピラゾリン(化合物I1−2) (1) 2−(4−クロロベンゾイルメチル)イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.80g(5.90mmol)を
実施例2の(1)と同様に反応させることにより、粗製
の1−(4−クロロフェニル)−2−(3−クロロイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)−2−プロペ
ン−1−オン2.04g(109%)を油状物として得
た。 (2) 粗製の1−(4−クロロフェニル)−2−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)
−2−プロペン−1−オン2.04g(max. 5.90
mmol)を実施例2の(2)と同様に反応させることによ
り、3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)−2−ピラ
ゾリン1.80g(92.1%)をアモルファス状とし
て得た。NMR(CDCl3)δ:3.83(1H,dd,J=9.4 &
8.2Hz), 4.06(1H,dd,J=11.1 & 9.4Hz), 4.90(1H,dd,J=1
1.1 & 8.2Hz), 6.91(1H,dt,J=6.8 & 1.1Hz), 7.00-7.80
(6H,m), 8.02(1H,d,J=6.9Hz) (3) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロ
ロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)−2−
ピラゾリン0.90g(2.72mmol)を実施例2の
(3)と同様に反応させることにより標記化合物(化合
物I1−2)24mg(1.8%)を微黄色の結晶として
得た。 mp.>242℃(dec.) NMR(CDCl3)δ:4.30(1H,dd,J=11.3 & 6.8Hz),
4.53(1H,dd,J=12.3 & 11.3Hz), 5.13(1H,dd,J=12.3 &
6.8Hz), 6.95(1H,dt,J=6.9 & 1.1Hz), 7.15-7.40(5H,
m), 7.45-7.75(5H,m), 8.03(1H,d,J=6.9Hz), 8.10(1H,
s)
【0146】実施例6 1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−2−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−3) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−2−イル)−2−ピラゾリ
ン0.90g(3.26mmol)と4−トリフルオロメチ
ルフェニルイソシアネート0.61g(3.26mmol)
を実施例2の(3)と同様に反応させることにより標記
化合物(化合物I1−3)0.47g(33.3%)を
白色結晶として得た。 mp.234−239℃ NMR(CDCl3)δ:4.32(1H,dd,J=11.3 & 6.8Hz),
4.54(1H,dd,J=12.2 & 11.3Hz), 5.14(1H,dd,J=12.2 &
6.8Hz), 6.95(1H,dt,J=6.9 & 1.1Hz), 7.15-7.40(3H,
m), 7.45-7.75(7H,m), 8.04(1H,d,J=6.9Hz), 8.28(1H,
s)
【0147】実施例7 3−クロロ−8−(4−クロ
ロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
(化合物II−4) (1) 1.02MのDIBAH溶液34.0ml(3
4.7mmol)を乾燥THF30mlに希釈した。−20℃
で攪拌しながら8−エトキシカルボニル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン2.60g(13.7mmol)の
THF20ml溶液を30分で滴下し、−20℃で30
分、室温で2時間攪拌した。水を加え、不溶物を濾去
し、濾液をNaClで飽和してCHCl3で抽出した。CH
Cl3層をMgSO4で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物
をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、Me
OH−CHCl3(1:10)で溶離することにより8−
ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.
61g(30.0%)を白色結晶として得た。 mp.93−96℃ NMR(CHCl3)δ:3.30-4.50(1H,br), 5.04(2H,
s), 6.78(1H,t,J=6.8Hz),7.14(1H,dd,J=6.8 & 1.0Hz),
7.58(1H,d,J=1.2Hz), 7.59(1H,d,J=1.2Hz), 8.06(1H,d
d,J=6.8 & 1.0Hz) (2) 8−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン0.60g(4.05mmol)を実施例1の
(1)と同様に反応させることにより、3−クロロ−8
−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.48g(64.9%)を黄色結晶として得た。 mp.196−199℃ NMR(CDCl3)δ:3.00-4.30(1H,br), 5.04(2H,
s), 6.94(1H,t,J=6.9Hz),7.20(1H,d,J=6.9Hz), 7.53(1
H,s), 8.04(1H,d,J=6.9Hz) (3) 3−クロロ−8−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン0.46g(2.52mmol)を
実施例1の(2)と同様に反応させることにより、3−
クロロ−8−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン0.49g(96.7%)を微黄色の結晶として得
た。 mp.98−101.5℃ NMR(CDCl3)δ:5.00(2H,s), 6.97(1H,t,J=7.0H
z), 7.36(1H,dd,J=7.0 &0.6Hz), 7.61(1H,s), 8.08(1H,
dd,J=7.0 & 0.6Hz) (4) 3−クロロ−8−クロロメチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン0.65g(2.71mmol)を実施例
1の(3)と同様に反応させることにより標記化合物
(化合物II−4)0.50g(68.6%)を淡黄色
の結晶として得た。 mp.138−140℃ NMR(CDCl3)δ:4.66(2H,s), 6.94(1H,t,J=6.9H
z), 7.17(1H,dd,J=7.0 &1.0Hz), 7.35-7.50(2H,m), 7.5
7(1H,s), 8.00-8.15(3H,m)
【0148】実施例8 1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−4) (1) 3−クロロ−8−(4−クロロベンゾイルメチ
ル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.50g(1.
64mmol)を実施例2の(1)と同様に反応させること
により、粗製の1−(4−クロロフェニル)−2−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)
−2−プロペン−1−オン0.57g(109.6%)
を油状物として得た。 NMR(CDCl3)δ:6.03(1H,s), 6.75-8.30(9H,m) (2) 粗製の1−(4−クロロフェニル)−2−(3
−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)
−2−プロペン−1−オン0.57g(max. 1.64
mmol)を実施例2の(2)と同様に反応させることによ
り、3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラ
ゾリン0.47g(86.5%)を微黄色の結晶として
得た。 mp.>170℃(dec.) NMR(CDCl3)δ:1.20-2.25(1H,br), 3.64(1H,d
d,J=10.7 & 3.0Hz), 4.04(1H,dd,J=10.7 & 9.6Hz), 5.3
2(1H,dd,J=10.7 & 3.0Hz), 6.82(1H,dd,J=7.1 & 6.7H
z), 6.95(1H,dd,J=7.1 & 1.3Hz), 7.10-7.30(2H,m), 7.
50-7.65(2H,m), 7.63(1H,s), 7.99(1H,dd,J=6.7 & 1.3H
z) (3) 4−トリフルオロメチルフェニルイソシアネー
ト0.200g(1.07mmol)をTHF5mlに溶解
し、3−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラ
ゾリン0.331g(1.00mmol)を0℃で加えた。
一夜室温で攪拌した後、析出した結晶を濾取し、Et2
で洗浄することにより標記化合物(化合物I1−4)
0.48g(92.6%)を白色結晶として得た。 mp.187−188℃ NMR(CDCl3)δ:4.19(1H,dd,J=11.6 & 4.8Hz),
4.52(1H,t,J=11.6Hz), 5.61(1H,dd,J=11.6 & 4.8Hz),
6.80-6.95(2H,m), 7.20-7.35(2H,m), 7.50-7.75(7H,m),
8.03(1H,dd,J=6.4 & 1.6Hz), 8.28(1H,s)
【0149】実施例9 8−(4−クロロベンゾイ
ル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物III−
1) ブロモアセタール7.80g(39.6mmol)に47%
HBr水溶液7.50mlを加え、50℃で2時間攪拌し
た。室温に冷却し、EtOH100mlを加え、NaHC
311.1gを少量ずつ加えて中和した。MgSO
44.20g加えて脱水し、不溶物を濾去した。濾液に
2−アミノ−3−(4−クロロベンゾイル)ピリジン
4.50g(19.3mmol)を加えて3時間還流した。
減圧下にEtOHを留去し、残留物にCHCl3と飽和
NaHCO3水を加えて分液した。CHCl3層をMgS
4で乾燥し、溶媒を留去することにより標記化合物
3.80g(76.7%)を淡黄褐色の結晶として得
た。 mp.155−158℃ NMR(CDCl3)δ:6.93(1H,t,J=6.9Hz),7.35〜7.
55(3H,m),7.69(1H,d,J=1.3Hz),7.70(1H,d,J=1.3Hz),7.8
3(2H,d,J=8.2Hz),8.34(1H,dd,J=6.8&1.3Hz)
【0150】実施例10 3−クロロ−8−(4−ク
ロロベンゾイル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(化
合物III−2)および8−(4−クロロベンゾイル)
−2,3−ジクロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
(化合物III−3) 8−(4−クロロベンゾイル)イミダゾ[1,2−a]
ピリジン3.00g(11.7mmol)をCH2Cl260
mlに溶解し、98%NCS2.55g(18.7mmo
l)を加え、室温で36時間、50℃で3時間攪拌し
た。5%NaOH水溶液で洗浄し、CH2Cl2層をMg
SO4で乾燥した。減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカゲ
ルのカラムクロマトグラフィーに2回付し、1回目はE
tOH−CHCl3(1:30)で、2回目はAtOE
t−CH2Cl2(1:15)で溶離することにより標記
化合物(化合物III−2)0.84g(24.7%)
を白色結晶として、標記化合物(化合物III−3)
1.25g(32.8%)を白色結晶として得た。 3−クロロ−8−(4−クロロベンゾイル)イミダゾ
[1,2−a]ピリジン(化合物III−2) mp.178−180℃ NMR(CDCl3)δ:7.11(1H,t,J=6.9Hz),7.44(2H,
d,J=8.8Hz),7.53(1H,dd,J=6.9&1.2Hz),7.63(1H,s),7.83
(2H,d,J=8.8Hz),8.29(1H,dd,J=6.9&1.2Hz) 8−(4−クロロベンゾイル)−2,3−ジクロロイミ
ダゾ[1,2−a]ピリジン(化合物III−3) mp.188−190℃ NMR(CDCl3)δ:7.13(1H,t,J=7.0Hz),7.35〜7.
60(3H,m),7.81(2H,d,J=8.4Hz),8.20(1H,dd,J=6.8&1.2H
z)
【0151】実施例11 (4−クロロフェニル)
(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)ケトン
ヒドラゾン(化合物I11−1) 8−(4−クロロベンゾイル)イミダゾ[1,2−a]
ピリジン0.77g(3.00mmol)をEtOH10m
l、CHCl35mlの混液に溶解し、抱水ヒドラジン0.
75g(15mmol)とAcOH0.20g(3.33mm
ol)を加えて室温で12時間攪拌した。減圧下に溶媒を
留去し、残留物をCHCl3に溶解して飽和NaHCO3
水で洗浄した。MgSO4で乾燥後濃縮し、残留する結
晶をMeOHで洗浄、乾燥することにより標記化合物
(化合物I11−1)0.41g(50.5%)を白ない
し淡赤色の結晶として得た。 mp.167−185℃(dec.) NMR(CDCl3)δ:5.84(2H,brs),6.70(1H,dd,J=
7.2&6.6Hz),7.35(2H,d,J=8.6Hz),7.51(2H,d,J=8.6Hz),
7.61(1H,d,J=1.3Hz),7.75(1H,d,J=1.3Hz),8.08(1H,dd,J
=6.5&1.4Hz),
【0152】実施例12 (4−クロロフェニル)
(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)ケトン
−1−ジメチルアミノエチリデンヒドラゾン(化合物I
16−1aおよびI16−1b) (4−クロロフェニル)(イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン−8−イル)ケトンヒドラゾン0.812g(3.
00mmol)をキシレン10mlに溶解し、90%N,N−
ジメチルアセトアミドジメチルアセタール0.80g
(5.41mmol)を加え、120℃で2時間攪拌した。
冷却後減圧下に溶媒を留去し、残留物をシリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CHCl3
(1:10)で溶離することによりRf値小の標記化合
物(化合物I16−1a)0.28g(27.5%)を褐
色の油状物として、Rf値大の標記化合物(化合物I16
−1b)0.248g(24.3%)を淡黄褐色の結晶
として得た。 (4−クロロフェニル)(イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン−8−イル)ケトン−1−ジメチルアミノエチリデ
ンヒドラゾン(化合物I16−1a) NMR(CDCl3)δ:2.36(3H, s),2.68(6H,s),6.82
(1H,t,J=6.8Hz),7.05(1H,dd,J=6.8&1.3Hz),7.22(2H,d,J
=8.8Hz),7.55(1H,d,J=1.3Hz),7.56(1H,d,J=1.3Hz),7.65
(2H,d,J=8.8Hz),8.13(1H,dd,J=1.3Hz), (4−クロロフェニル)(イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン−8−イル)ケトン−1−ジメチルアミノエチリデ
ンヒドラゾン(化合物I16−1b) mp.133−134℃ NMR(CDCl3)δ:2.38(3H, s),2.99(6H,s),6.82
(1H,t,J=6.9Hz),7.20〜7.40(3H,m),7.57(2H,d,J=7.9H
z),7.59(2H,s),8.15(1H,d,J=6.8Hz),
【0153】実施例13 (3−クロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−8−イル)(4−クロロフェ
ニル)ケトンヒドラゾン(化合物I11−2) 3−クロロ−8−(4−クロロベンゾイル)イミダゾ
[1,2−a]ピリジン0.80g(2.75mmol)を
用い、実施例11と同様に反応させることにより標記化
合物(化合物I11−2)0.23g(27.4%)を結
晶として得た。 mp.172−180℃ NMR(CDCl3)δ:5.40〜6.40(2H,br),6.75〜7.0
0(2H,m)7.34(2H,d,J=8.3Hz),7.52(2H,d,J=8.3Hz),7.68
(1H,s),8.06(1H,dd,J=6.9&1.3Hz),
【0154】実施例14 (4−クロロフェニル)
(2,3−ジクロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−
8−イル)ケトンヒドラゾン(化合物I11−3) 8−(4−クロロベンゾイル)−2,3−ジクロロイミ
ダゾ[1,2−a]ピリジン1.20g(3.69mmo
l)を用い、実施例11と同様に反応させることにより
標記化合物(化合物I11−3)1.02g(81.4
%)を淡黄色の結晶として得た。 mp.135−138℃ NMR(CDCl3)δ:5.50〜6.40(2H,br),6.85〜7.0
0(2H,m)7.33(2H,d,J=8.7Hz),7.51(2H,d,J=8.7Hz),7.97
(1H,dd,J=5.7&2.3Hz),
【0155】実施例15 (4−クロロフェニル)
(2,3−ジクロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−
8−イル)ケトン−1−ジメチルアミノエチリデンヒド
ラゾン(化合物I16−2) (4−クロロフェニル)(2,3−ジクロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−8−イル)ケトンヒドラゾン
0.50g(1.47mmol)を実施例12と同様に反応
させることにより標記化合物(化合物I16−2)0.2
4g(39.9%)を淡黄褐色の結晶として得た。 mp.168−173℃ NMR(CDCl3)δ:2.41(3H,s),2.99(6H,s),6.97
(1H,dd,J=7.1&6.8Hz),7.20〜7.35(3H,m),7.52(2H,d,J=
8.8Hz),7.99(1H,dd,J=6.8&1.3Hz)
【0156】実施例16 (4−クロロフェニル)
(2,3−ジクロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−
8−イル)ケトン−N−(4−クロロフェニルカルバモ
イル)ヒドラゾン(化合物I6−1) (4−クロロフェニル)(2,3−ジクロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−8−イル)ケトンヒドラゾン
0.50g(1.47mmol)をTHF10mlに懸濁し、
4−クロロフェニルイソシアネート0.30g(1.9
5mmol)とトリエチルアミン0.20ml(1.43mm
ol)を加えて、室温で5時間攪拌した。析出結晶を濾取
し、Et2Oで洗浄、乾燥することにより標記化合物
(化合物I6−1)0.28g(38.6%)を白色結
晶として得た。 mp.253−256℃ NMR(CDCl3)δ:6.80〜7.00(2H,m),7.15〜7.40
(4H,m),7.60(2H,d,J=8.9Hz),7.78(2H,d,J=8.9Hz),7.84
(1H,brs),8.07(1H,dd,J=4.6&3.5Hz),9.68(1H,brs)
【0157】実施例17 3−ブロモ−8−(4−ク
ロロベンゾイルメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン(化合物II−5) 3−ブロモ−8−クロロメチルイミダゾ[1,2−a]
ピリジン1.80gを実施例1の(3)と同様に反応さ
せることにより標記化合物(化合物II−5)0.97
g(38%)を白結晶として得た。 mp.149−151℃ NMR(CDCl3)δ:4.70(2H,s),6.96(1H,t,J=6.9H
z),7.18〜7.45(3H,m),7.80(1H,s),8.05〜8.14(3H,m)
【0158】実施例18 1−(4−クロロフェニル
カルバモイル)−3−(4−クロロフェニル)−4−
(3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ
ル)−2−ピラゾリン(化合物I1−5) (1) 3−ブロモ−8−(4−クロロベンゾイルメチ
ル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン0.90g(2.
57mmol)を実施例2の(1)、(2)と同様に反応さ
せることにより、3−(4−クロロフェニル)−4−
(3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ
ル)−2−ピラゾリン0.66g(68%)を白〜淡褐
色の結晶として得た。 mp.164−172℃ NMR(CDCl3)δ:3.64(1H,dd,J=3.0&9.6Hz),4.0
5(1H,dd,J=9.6&10.7Hz),5.34(1H,dd,J=2.9&10.6Hz),6.8
4(1H,t,J=6.9Hz),6.97(1H,dd,J=1.0&6.7Hz),7.20〜7.60
(4H,m),7.69(1H,s),8.04(1H,dd,J=1.3&6.8Hz) (2) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ブロ
モイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−
ピラゾリン0.23g(0.612mmol)と4−クロロ
フェニルイソシアネート0.10gを用い、実施例8の
(3)と同様に反応させることにより標記化合物(化合
物I1−5)0.23gを黄色の結晶として得た。 mp.236−239℃ NMR(CDCl3)δ:4.17(1H,dd,J=4.7&11.5Hz),4.5
0(1H,t,J=11.5Hz),5.61(1H,dd,J=4.7&11.6Hz),6.85(1H,
t,J=6.8Hz),6.91〜7.68(9H,m),7.71(1H,s),8.07(1H,dd,
J=1.5&6.6Hz),8.11(1H,s)
【0159】実施例19 1−(4−ブロモフェニル
カルバモイル)−3−(4−クロロフェニル)−4−
(3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イ
ル)−2−ピラゾリン(化合物I1−6) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ブロモイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリ
ン0.25gと4−ブロモフェニルイソシアネート0.
14gを用い、実施例8の(3)と同様に反応させるこ
とにより標記化合物(化合物I1−6)0.077g
(20%)を黄色の結晶として得た。 mp.233−237℃ NMR(CDCl3)δ:4.17(1H,dd,J=4.7&11.5Hz),4.5
0(1H,t,J=11.5Hz),5.62(1H,dd,J=4.7&11.5Hz),6.86(1H,
t,J=6.8Hz),6.92〜7.68(9H,m),7.71(1H,s),8.07(1H,dd,
J=1.5&6.5Hz),8.11(1H,s)
【0160】実施例20 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−7) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ブロモイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリ
ン0.23g(0.612mmol)と4−トリフルオロメ
チルフェニルイソシアネート0.13gを用い、実施例
8の(3)と同様に反応させることにより標記化合物
(化合物I1−7)0.25g(73%)を黄色の結晶
として得た。 mp.207−208℃ NMR(CDCl3)δ:4.19(1H,dd,J=4.8&11.5Hz),4.5
2(1H,t,J=11.6Hz),5.63(1H,dd,J=4.8&11.6Hz),6.86(1H,
t,J=6.8Hz),6.92〜7.71(10H,m),8.08(1H,dd,J=1.4&6.6H
z),8.28(1H,s)
【0161】実施例21 3−クロロ−8−(4−ク
ロロベンゾイルメチル)−2−フェニルイミダゾ[1,
2−a]ピリジン(化合物II−6) 95%ヘキサメチルジシラザン1.6g(9.42mmo
l)を乾燥THF40mlに溶解し、窒素気流下で1.5
9M n−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)6.0ml
(9.54mmol)を10℃以下で10分で滴下した。室
温で20分攪拌後4−クロロ−α−(トリメチルシリル
オキシ)−フェニルアセトニトリル2.2g(9.18
mmol)のTHF15ml溶液を−70℃で15分で滴下し
た。同温度で1時間攪拌後3−クロロ−8−クロロメチ
ル−2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン2.
5g(9.16mmol)のTHF25ml溶液を−60℃で
滴下した。20時間で室温まで昇温し、減圧下に濃縮し
た。濃縮物をMeOH70mlに溶解し、98%KF2.
7g(45.5mmol)の水4ml溶液を滴下し、1時間攪
拌した。減圧下に濃縮し、濃縮物に水とCHCl3を加
えて分液した。CHCl3層をMgSO4で乾燥し、溶媒
を留去した後、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、AcDEt−ヘキサン(1:5)で溶
離することにより標記化合物(化合物II−6)0.7
8g(22.3%)を白色結晶として得た。 mp.143−144℃ NMR(CDCl3)δ:4.71(2H,s),6.92(1H,t,J=6.9H
z),7.23〜7.51(6H,m),8.05〜8.17(5H,m)
【0162】実施例22 1−(4−クロロフェニル
カルバモイル))−3−(4−クロロフェニル)−4−
(3−クロロ−2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピ
リジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1
8) (1) 3−クロロ−8−(4−クロロベンゾイルメチ
ル)−2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
0.52g(1.36mmol)を実施例2の(1)、
(2)と同様に反応させることにより、粗製の3−(4
−クロロフェニル)−4−(3−クロロ−2−フェニル
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピ
ラゾリン0.65gを油状物として得た。 (2) (1)で得た粗製の3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−クロロ−2−フェニルイミダゾ[1,
2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン0.3
1gと4−クロロフェニルイソシアネート0.12gを
実施例8の(3)と同様に反応させることにより標記化
合物(化合物I1−8)0.24gを白色結晶として得
た。 mp.250−252℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.20(1H,dd,J=11.1&5.1H
z),4.45(1H,t,J=11.1Hz),5.52(1H,dd,J=11.1&5.1Hz),7.
06(1H,t,J=6.9Hz),7.20〜7.50(8H,m),7.78(2H,d,J=8.9H
z),7.89(2H,d,J=8.6Hz),8.07(2H,m),8.31(1H,d,J=6.9H
z),9.38(1H,br)
【0163】実施例23 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−クロロ−2−フェニルイミダゾ[1,
2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合
物I1−9) 実施例22の(1)で得た粗製の3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−クロロ−2−フェニルイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン
0.20gと4−トリフルオロメチルフェニルイソシア
ネート0.10gを実施例8の(3)と同様に反応させ
ることにより標記化合物(化合物I1−9)0.19g
を白色結晶として得た。 mp.239−240℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.22(1H,dd,J=11.1&5.1H
z),4.47(1H,t,J=11.1Hz),5.54(1H,dd,J=11.1&5.1Hz),7.
06(1H,t,J=6.9Hz)7.25〜7.45(6H,m),7.67(2H,d,J=8.7H
z),7.87〜8.12(6H,m),8.31(1H,m),9.59(1H,br)
【0164】実施例24 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリ
ジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−1
0) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ブロモイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリ
ン0.18g(0.48mmol)と4−トリフルオロ
メトキシフェニルイソシアネートを用い、実施例8の
(3)と同様に反応させることにより標記化合物(化合
物I1−10)0.21g(75%)を淡黄色の結晶と
して得た。 mp.221−224℃ NMR(CDCl3)δ:4.18(1H,dd,J=4.6&11.5Hz),4.5
2(1H,t,J=11.5Hz),5.65(1H,dd,J=4.6&11.4Hz),6.85〜6.
99(2H,m),7.17〜7.69(8H,m),7.72(1H,s),8.08(1H,dd,J=
1.5&6.6Hz),8.14(1H,s)
【0165】実施例25 実施例1〜24と同様にし
て得られた発明化合物[II]を表3に、そのNMRを
表4に示す。
【0166】
【表3】
【0167】
【表4】
【0168】実施例26 実施例1〜24と同様にし
て得られた発明化合物[I1]を表5に、そのNMRを
表6に示す。
【0169】
【表5−1】
【0170】
【表5−2】
【0171】
【表5−3】
【0172】
【表5−4】
【0173】
【表6−1】
【0174】
【表6−2】
【0175】
【表6−3】
【0176】
【表6−4】
【0177】実施例27 8−(4−クロロベンゾイ
ルメチル)−3−ニトロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン(化合物II−12) 8−(4−クロロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン1.80g(6.65mmol)を硫酸15
0mlに溶解し、−20℃以下で硝酸(d=1.42)
0.6gと硫酸10mlの混合物を滴下した。滴下後15
分攪拌し、氷水約300mlに注ぎ、20%NaOH水溶
液でpH約8とし、CHCl3で抽出した。CHCl3
をMgSO4で乾燥後減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフィ−に付し、EtOH−C
HCl3(1:20)で溶離することにより標記化合物
1.33g(63%)を淡黄色の結晶として得た。本品
のmp,NMR,IRは実施例26で得られた化合物I
I−12のそれらに一致した。
【0178】実施例28 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−ニトロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−24) (1) 8−(4−クロロベンゾイルメチル)−3−ニ
トロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.90g(2.
53mmol)をMeOH35mlとCH2Cl210mlの混液
にとかし、37%HCHO水溶液2.2ml、AcOH
0.1ml、ピペリジン0.1mlを加え、50℃で12.
5時間、還流下に9時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
し、残留物に水とCHCl3を加え分液した。CHCl3
層をMgSO4で乾燥後留去することにより1−(4−
クロロフェニル)−3−メトキシ−2−(3−ニトロイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−1−プロ
パノン(化合物A)と1−(4−クロロフェニル)−2
−(3−ニトロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−
イル)−2−プロペン−1−オン(化合物B)の1:
0.21(モル)混合物0.98gを黄色のアメ状物質
として得た。 NMR(CDCl3)δ:(化合物A)3.35(3H,s),3.86
(1H,dd,J=6.4&9.2Hz),4.17(1H,dd,J=7.4&9.2Hz),5.97(1
H,t,J=6.9Hz),7.25(1H,t,J=7.2Hz),7.36〜7.42(2H,m),
7.62(1H,dd,J=1.0&7.4Hz),8.05〜8.09(2H,m),8.68(1H,
s),9.32(1H,dd,J=1.2&6.9Hz) (化合物B)6.10(1H,s),6.64(1H,s),〜7.32(1H,m),7.4
3〜7.48(1H,m),〜7.67(1H,m),7.91〜7.96(1H,m),8.54(1
H,s),9.38〜9.43(1H,m) (2) (1)で得た化合物Aと化合物Bの混合物0.
98gを実施例2の(2)と同様に反応させることによ
り3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ニトロイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾ
リン0.73gを黄色の結晶として得た。 mp.170−173℃ NMR(CDCl3)δ:3.64(1H,dd,J=2.8&9.7Hz),4.0
7(1H,dt,J=4.4&10.2Hz),5.41(1H,dd,J=2.7&10.6Hz),5.8
9(1H,d,J=4.1Hz),7.14〜7.26(3H,m),7.38(1H,dd,J=1.2&
7.4Hz),7.53〜7.59(2H,m),8.68(1H,S),9.30(1H,dd,J=1.
2&6.9Hz) (3) 3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ニト
ロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−
ピラゾリン0.40g(1.17mmol)と4−トリフル
オロメチルフェニルイソシアネ−ト0.24gを用い、
実施例8の(3)と同様に反応させることにより標記化
合物(化合物I1−24)0.50g(81%)を白色
結晶として得た。 mp.234−236℃ NMR(CDCl3)δ:4.21(1H,dd,J=4.7&11.6Hz),4.5
5(1H,t,J=11.6Hz),5.69(1H,dd,J=4.8&11.6Hz),7.17〜7.
72(10H,m),8.27(1H,S),8.68(1H,s),9.34(1H,dd,J=1.3&
6.8Hz)
【0179】実施例29 3−アミノ−8−(4−ク
ロロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン(化合物II−14) 無水塩化第一スズ2.91gをEtOH20mlに懸濁
し、8−(4−クロロベンゾイルメチル)−3−ニトロ
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.23g(3.90
(mmol)のAcOEt35ml溶液を氷冷下に15分で滴
下した。室温で6日間攪拌後減圧下に溶媒を留去し、残
留物に飽和NaHCO3水とCHCl3を加え分液した。
CHCl3層をMgSO4で乾燥後減圧下に濃縮した。濃
縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−に付し、
EtOH−CHCl3(1:10)で溶離することによ
り標記化合物(化合物II−14)0.87g(78
%)を黄褐色の結晶として得た。 mp.52−58℃ NMR(CDCl3)δ:3.24(2H,brs),4.63(2H,s),6.78
(1H,t,J=6.9Hz),7.01(1H,d,J=6.9Hz),7.22(1H,s),7.36
〜7.43(2H,m),7.95(1H,d,J=6.8Hz),8.03〜8.10(2H,m)
【0180】実施例30 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−アミノイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−28) 1−(4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)
−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ニトロイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.47g(2.78mmo
l)をAcOEt50mlに溶解し、50℃に加温した。
無水塩化第一スズ3.13gを加え、1時間攪拌した後
飽和NaHCO3水を加えて生じた沈澱を濾去し、濾液
にAcOEtを加えて分液した。AcOEt層をMgS
4で乾燥後濃縮し、濃縮物にEtOHを加えて結晶化
させることにより標記化合物(化合物I1−28)0.
80g(58%)を淡緑色の結晶として得た。 mp.175−177℃ NMR(CDCl3)δ:3.28(2H,s),4.18(1H,dd,J=4.8&
11.4Hz),4.51(1H,t,J=11.5Hz),5.59(1H,dd,J=4.8&11.6H
z),6.67〜6.78(2H,m),7.23〜7.72(9H,m),7.95(1H,dd,J=
1.7&6.3Hz),8.29(1H,s)
【0181】実施例31 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−アミノイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−2
9) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ニトロ
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.00g(1.84
mmol)を用い、実施例30と同様に反応させ、シリ
カゲルのカラムクロマトグラフィ−で精製することによ
り標記化合物(化合物I1−29)0.34g(36
%)を淡緑色の結晶として得た。 mp.197−200℃ NMR(DMSO−d6)δ:3.28(2H,s),4.17(1H,dd,J=
4.8&11.4Hz),4.50(1H,t,J=11.5Hz),5.58(1H,dd,J=4.8&1
1.5Hz),6.67〜6.75(2H,m),7.17〜7.30(5H,m),7.56〜7.7
0(4H,m),7.95(1H,dd,J=1.7&6.4Hz),8.15(1H,s)
【0182】実施例32 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−アセチルアミノイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I
1−30) 1−(4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)
−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−アミノイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾ
リン0.40g(0.802mmol)をAcOH3mlに溶
解し、Ac2O0.3gを加え1.5時間攪拌した。飽
和NaHCO3水を加えて中和し、AcOEtで抽出し
た。AcOEt層をMgSO4で乾燥後濃縮し、濃縮物
をEtOHで結晶させることにより標記化合物(化合物
1−30)0.25gを白色の結晶として得た。 mp.268−271℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.13(3H,s),4.03(1H,dd,J=
5.1&11.3Hz),4.47(1H,t,J=11.4Hz),5.52(1H,dd,J=5.9&1
2.0Hz),6.88(1H,t,J=6.8Hz),7.03(1H,d,J=6.9Hz),7.41
(2H,d,J=8.6Hz),7.50(1H,s),7.66(2H,d,J=8.8Hz),7.86
(2H,d,J=8.5Hz),7.95(2H,d,J=8.8Hz),8.04(1H,d,J=6.7H
z),9.57(1H,s),10.07(1H,s)
【0183】実施例33 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−アセチルアミノイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I
1−31) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−アミノ
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピ
ラゾリン0.40g(0.777mmol)を用い、実施例
32と同様に反応させ、シリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィ−で精製することにより標記化合物(化合物I1
−31)0.25g(50%)を白色の結晶として得
た。 mp.160−162℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.13(3H,s),4.02(1H,dd,J
=5.5&11.0Hz),4.45(1H,t,J=11.1Hz),5.51(1H,dd,J=5.9&
11.9Hz),6.88(1H,t,J=6.9Hz),7.02(1H,d,J=6.7Hz),7.31
(2H,d,J=9.0Hz),7.41(2H,d,J=8.5Hz),7.50(1H,s),7.81
(2H,d,J=9.0Hz),7.84(2H,d,J=8.1Hz),8.05(1H,d,J=6.8H
z),9.41(1H,s),10.08(1H,s)
【0184】実施例34 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合
物I1−33)) 37%HCHO水溶液0.13gをAcOH3mlに加え
て氷冷し、50%ジメチルアミン水溶液0.14gをC
3CN3mlにとかして加えた。室温で1−(4−トリ
フルオロメチルフェニルカルバモイル)−3−(4−ク
ロロフェニル)−4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン0.50gを結晶のま
ま加え、室温で3時間、40℃で14.5時間攪拌し
た。飽和NaHCO3水溶液とCHCl3を加え分液し、
CHCl3層をMgSO4で乾燥した。減圧下に溶媒を留
去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ−
に付し、EtOH−CHCl3(1:10)で溶離する
ことにより標記化合物(化合物I1−33)0.47g
を白色の結晶として得た。 mp.170−171℃ NMR(CDCl3)δ:2.25(6H,s),3.72(2H,s),4.20(1
H,dd,J=4.6&11.4Hz),4.52(1H,t,J=11.4Hz),5.62(1H,dd,
J=4.6&11.5Hz),6.70(1H,t,J=6.9Hz),6.83〜6.86(1H,m),
7.24〜7.72(9H,m),8.25(1H,dd,J=1.2&6.8Hz),8.29(1H,
s)
【0185】実施例35 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−ジメチルアミノメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン
(化合物I1−34) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(ノイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン
0.50g(1.00mmol)を用い、実施例34と同様
に反応させることにより、標記化合物(化合物I1−3
4)0.43g(77%)を白〜淡赤色の結晶として得
た。 mp.123−125℃ NMR(CDCl3)δ:2.25(6H,s),3.72(2H,s),4.19(1
H,dd,J=4.7&11.4Hz),4.50(1H,t,J=11.5Hz),5.61(1H,dd,
J=4.6&11.5Hz),6.70(1H,t,J=6.9Hz),6.82〜6.85(1H,m),
7.16〜7.71(9H,m),8.15(1H,s),8.24(1H,dd,J=1.2&6.8H
z)
【0186】実施例36 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−ホルミルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−3
5) 氷冷下にオキシ塩化リン0.28mlをDMF7mlに加
え、室温で40分攪拌した。1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ル)−2−ピラゾリン0.50g(1.03mmol)を結
晶のまま加え67時間攪拌した。飽和NaHCO3とC
2Cl2を加え分液し、CH2Cl2層をMgSO4で乾
燥した。減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィ−に付し、ヘキサン−AcOEt
(1:2)で溶離することにより標記化合物(化合物I
1−35)0.33g(63%)を白〜淡赤色の結晶と
して得た。 mp.243−247℃ NMR(CDCl3)δ:4.21(1H,dd,J=4.8&11.6Hz),4.5
5(1H,t,J=11.6Hz),5.66(1H,dd,J=4.9&11.6Hz),7.05(1H,
t,J=7.0Hz),7.23〜7.72(9H,m),8.28(1H,s),8.38(1H,s),
9.43(1H,dd,J=1.2&6.8Hz),10.00(1H,s)
【0187】実施例37 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−ホルミルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−3
6) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン
3.00g(6.00mmol)を用い、実施例36と
同様に反応させることにより標記化合物(化合物I1
36)1.80g(57%)を淡黄色の結晶として得
た。 mp.231−232℃ NMR(CDCl3)δ:4.20(1H,dd,J=4.8&11.5Hz),4.5
4(1H,t,J=11.5Hz),5.65(1H,dd,J=4.7&11.6Hz),7.04(1H,
t,J=7.0Hz),7.18〜7.67(9H,m),8.15(1H,s),8.38(1H,s),
9.42(1H,dd,J=1.1&6.7Hz),10.00(1H,s)
【0188】実施例38 8−(4−クロロベンゾイ
ルメチル)−3−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン(化合物II−15) 8−(4−クロロベンゾイルメチル)−3−シアノイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.00g(3.38mmo
l)をEtOH50mlに懸濁し、氷冷下にHClガスを
吹き込んだ。HClが飽和したところでHClの吹き込
みをやめ、室温で14時間攪拌した。溶媒を留去し、残
留する結晶をEt2Oで洗浄することにより粗製のイミ
ノエ−テル塩酸塩体を得た。本品を氷水100mlに懸濁
し、97%H2SO40.68mlを加え、1.5時間攪拌
した。飽和NaHCO3水で中和し、CHCl3で抽出し
た。抽出液をMgSO4で乾燥後濃縮し、濃縮物をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィ−に付し、EtOH−
CHCl3(1:10)で溶離することにより標記化合
物(化合物II−15)0.60g(52%)を淡黄色
の結晶として得た。 mp.124−125℃ NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J=7.1Hz),4.42(2H,
q,J=7.1Hz),4.72(2H,s),7.03(1H,t,J=7.0Hz),7.35(1H,
d,J=7.0Hz),7.41〜7.46(2H,m),8.04〜8.09(2H,m),8.28
(1H,s),9.25(1H,d,J=6.9Hz)
【0189】実施例39 1−(4−トリフルオロメ
チルフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3−ヨウドイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1−39) 1−(4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)
−3−(4−クロロフェニル)−4−(イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン0.2
0g(0.413mmol)をCHCl320mlに溶解し、
98%N−ヨウドこはく酸イミド(NIS)0.18g
(0.784mmol)を加えて50℃で10分攪拌した。
室温にもどし、20%Na2CO3水溶液50mlを加えて
15分攪拌し、分液した。水層をCHCl3で抽出し、
CHCl3層を合してMgSO4で乾燥した。減圧下に濃
縮し、濃縮物をCHCl3−ヘキサンから再結晶するこ
とにより標記化合物(化合物I1−39)0.21g
(84%)を淡褐色の結晶として得た。 mp.225−226℃ NMR(CDCl3)δ:4.17(1H,dd,J=11.4&4.7Hz),4.5
1(1H,t,J=11.4Hz),5.60(1H,dd,J=11.4&4.7Hz),6.80〜6.
95(2H,m),7.22〜7.29(3H,m),7.50〜7.77(6H,m),8.07(1
H,dd,J=6.6&1.5Hz),8.27(1H,br)
【0190】実施例40 3−カルバモイル−8−
(4−クロロベンゾイルメチル)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン(化合物II−18) 8−(4−クロロベンゾイルメチル)−3−シアノイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン8.00g(27.05mm
ol)をMeOH400mlに溶解し、氷冷下にHClガス
を飽和させた。室温に昇温し、一夜攪拌した。溶媒を留
去することにより粗製のイミノエ−テル・塩酸塩体を得
た。本品を氷水500mlに懸濁し、濃硫酸5mlを加えて
室温で3時間攪拌した。氷冷し、10%NaOH水溶液
でアルカリ性にし、析出した結晶を濾取し、CHCl3
で洗浄、乾燥することにより標記化合物(化合物II−
18)6.18g(80%)を白色の結晶として得た。 mp.137−141℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.81(2H,s),7.27(1H,t,J=
7.1Hz),7.55(1H,d,J=7.0Hz),7.65(2H,d,J=8.2Hz),8.12
(1H,d,J=8.1Hz),8.44(1H,s),9.51(1H,d,J=6.9Hz)
【0191】実施例41 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−(3−メチルイミノメチリデンイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン
(化合物I1−43) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ホルミ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−
ピラゾリン0.25g(0.47mmol)をCH2Cl2
mlに溶解し、40%メチルアミン(MeOH溶液)0.
18gのCH2Cl25ml溶液を加え、室温で一夜攪拌し
た。減圧下に溶媒を留去し、残留する結晶をiPr2Oを
加えて濾取し、乾燥することにより標記化合物(化合物
1−43)0.26gを白色結晶として得た。 mp.205−207℃ NMR(CDCl3)δ:3.48(3H,d,J=1.3Hz),4.04(1H,d
d,J=5.8&11.0Hz),4.48(1H,t,J=11.5Hz),5.57(1H,dd,J=
5.8&11.9Hz),7.08(1H,t,J=7.0Hz),7.26〜7.42(5H,m),7.
79〜7.86(4H,m),8.07(1H,s),8.60(1H,d,J=1.5Hz),9.42
(1H,s)9.49(1H,dd,J=1.2&6.9Hz)
【0192】実施例42 1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニルカルバモイル)−3−(4−クロロフェ
ニル)−4−〔3−(1,3−ジチアン−2−イル)イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル〕−2−ピラ
ゾリン(化合物I1−44) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−ホルミ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル)−2−
ピラゾリン0.29g(0.549mmol)をCHCl3
5mlに溶解し、塩化アルミニウム0.020gを加え
た。氷冷下に1,3−プロパンジチオ−ル0.07mlの
CHCl35ml溶液を加えて、室温で3時間、40℃で
24時間攪拌した。水とCHCl3を加えて分液し、C
HCl3層をMgSO4で乾燥後減圧下に濃縮し、残留す
る結晶をiPr2Oで洗浄、乾燥することにより標記化合
物(化合物I1−44)0.23g(68%)を白色結
晶として得た。 mp.231−235℃ NMR(CDCl3)δ:1.9〜2.3(2H,m),2.9〜3.2(4H,
m),4.17(1H,dd,J=4.6&11.5Hz),4.50(1H,t,J=11.5Hz),5.
57〜5.65(2H,m),6.76(1H,t,J=6.9Hz),6.85〜6.88(1H,
m),7.17〜7.30(4H,m)7.56〜7.70(4H,m),7.76(1H,s),8.1
5(1H,s),8.45(1H,dd,J=1.2&6.8Hz)
【0193】実施例43 8−(4−クロロベンゾイ
ルメチル)−3−ヒドロキシカルボニルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン(化合物II−19) 3−カルバモイル−8−(4−クロロベンゾイルメチ
ル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン4.88g(1
5.55mmol)を水50mlと濃硫酸50mlの混液にとか
し、80℃で6.5時間、50℃で19時間攪拌した。
冷却後氷水250mlに注ぎ、20%NaOH水溶液を加
えて冷却し、析出した結晶を濾取、水洗、乾燥すること
により標記化合物〔化合物II−19)4.69g(9
6%)を白色結晶として得た。 mp.210−214℃ NMR(CDSO−d6)δ:4.78(2H,s),7.21(1H,t,J=
6.9Hz),7.47(1H,dd,J=6.9Hz),7.64(2H,d,J=8.5Hz),8.12
(2H,d,J=8.6Hz),8.18(1H,s),9.21(1H,d,J=6.9Hz)
【0194】実施例44 1−[N−アセチル−N−
(4−トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]
−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−シアノイミ
ダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリ
ン(化合物I1-47) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−シアノ
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピ
リジン(化合物I1-27)0.30g(0.572mmol)を
乾燥THF10mlに溶解し、氷冷下(3℃)に60%水
素化ナトリウム0.03gを加え、30分間同温で攪拌
した。無水酢酸0.3mlを加えた後室温で18時間攪拌
し、減圧下に濃縮した。濃縮物をCHCl3に溶解し水
洗後MgSO4で乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、
ヘキサン−AcOEt(1:2)で溶離することにより
標記化合物(化合物I1−47)0.13g(40.6
%)を白色結晶として得た。 mp. 100−105゜C NMR(CDCl3)δ:2.27(3H,s),4.17(1H,dd,J=12.2
&6.6Hz),4.51(1H,t,J=12.2Hz)5.52(1H.dd,J=12.2&6.6H
z),6.95〜7.12(2H,m)7.20〜7.40(4H,m),7.45〜7.62(4H,
m),8.19(1H,s),8.29(1H,d,J=5.6Hz)
【0195】実施例45 1−[[N−(N’−イソ
プロピル−N’−エトキシカルボニル)アミノチオ−N
−(4−トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイ
ル]−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−シアノ
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピ
ラゾリン(化合物I1−48) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−シアノ
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピ
ラゾリン(化合物I1−27)0.50g(0.953
mmol)をCH2Cl215mlに溶解し、氷冷下(0
℃)にEt3N 0.54mlを加えた後、N−エトキ
シカルボニル−N−イソプロピルアミノスルフェニルク
ロライド0.53gをCH2Cl210mlに溶解して加
えた。10゜Cで2時間攪拌後減圧下に濃縮した。濃縮
物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、A
cOEt−ヘキサン(1:1)で溶離することにより標
記化合物(化合物I1−48)0.53g(81.5
%)を白色結晶として得た。 mp.105−110゜C NMR(CDCl3)δ:0.93〜1.45(9H,m),3.81(2H,q,
J=7.1Hz),4.07(1H,dd,J=11.8&3.9Hz),4.43〜4.55(2H,
m),5.42(1H,dd,J=11.8&3.9Hz),6.88〜7.05(2H,m),7.15
〜7.43(8H,m),8.21(1H,s),8.29(1H,dd,J=6.4&1.5Hz)
【0196】実施例46 1−[N−(N’,N’−
ジイソプロピル)アミノチオ−N−(4−トリフルオロ
メトキシフェニル)カルバモイル]−3−(4−クロロ
フェニル)−4−(3−シアノイミダゾ[1,2−a]
ピリジン−8−イル)−2−ピラゾリン(化合物I1
49) 1−(4−トリフルオロメトキシフェルカルバモイル)
−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−シアノイミ
ダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾ
リン(化合物I1−27)0.30g(0.572mm
ol)を乾燥THF30mlに溶解し、氷冷下(3℃)
に60%水素化ナトリウム0.04gを加え、30分間
同温度で攪拌した。N,N−ジイソプロピルアミノスル
フェニルクロライド0.17gを乾燥THF10mlに
溶解して加え、10℃で1時間攪拌した。減圧下に濃縮
し、濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに
付し、AcOEt−ヘキサン(2:1)で溶離すること
により標記化合物(化合物I1−49)0.14g(3
7.8%)を白色結晶として得た。 mp. 170−175゜C NMR(CDCl3)δ:0.83〜1.27(12H,m),3.45(1H,h
ept,J=6.6Hz),3.71(1H,hept,J=6.6Hz),4.05(1H,dd,J=1
1.7Hz&3.6Hz),4.44(1H,t,J=11.7Hz),5.35(1H,dd,J=11.7
&3.6Hz),6.83〜7.02(2H,m),7.10〜7.41(8H,m),8.21(1H,
s),8.27(1H,dd,J=6.6&1,2Hz)
【0197】実施例47 1−[N−エトキシカルボ
ニル−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)カル
バモイル]−3−(4−クロロフェニル)−4−(3−
シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−
2−ピラゾリン(化合物I1−50) 1−(4−トリフルオロメトキシフェニルカルバモイ
ル)−3−(4−クロロフェニル)−4−(シアノイミ
ダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−2−ピラゾ
リン(化合物I1−27)0.20g(0.381mm
ol)を乾燥THF20mlに溶解し、氷冷下(3℃)
に60%水素化ナトリウム0.06gを加え、同温度で
30分間攪拌した。97%クロロぎ酸エチル0.18g
を加え、室温で15時間攪拌し、減圧下に溶媒を留去し
た。残留物をCHCl3に溶解し、水洗後MgSO4で乾
燥した。減圧下に溶媒を留去し、残留物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィーに付し、AcOEt−ヘキサ
ン(1:1)で溶離することにより標記化合物(化合物
1−50)0.14gをアモルファス状で得た。 NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.1Hz),4.15〜4.
40(3H,m),4.55(1H,t,J=11.7Hz),5.59(1H,dd,J=11.7&4.1
Hz),7.00〜7.38(5H,m),7.40〜7.71(5H,m),8.23(1H,s),
8.30(1H,dd,J=6.6&1,2Hz)
【0198】実施例48 化合物No.I1−4(20重量%)、キシレン(75重
量%)、ポリオキシエチレングリコールエーテル(ノニ
ポール85(商品名))(5重量%)をよく混合して、
乳剤を製造した。
【0199】実施例49 化合物No.I1−4(30重量%)、リグニンスルホン
酸ナトリウム(5重量%)、ポリオキシエチレングリコ
ールエーテル(ノニポール85(商品名))(5重量
%)、ホワイトカーボン(30重量%)、クレイ(30
重量%)をよく混合して、水和剤を製造した。
【0200】実施例50 化合物No.I1−4(3重量%)、ホワイトカーボン
(3重量%)、クレイ(94重量%)をよく混合して粉
剤を製造した。
【0201】実施例51 化合物No.I1−4(10重量%)、リグニンスルホン
酸ナトリウム(5重量%)、クレイ(85重量%)をよ
く粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾
燥して粒剤を製造した。
【0202】実施例52 化合物No.I1−4(1.275重量%)、カルタップ
(2.2重量%)、ホワイトカーボン(0.5重量
%)、クレイ(96.025重量%)をよく混合して殺
虫剤粉剤を製造した。
【0203】実施例53 化合物No.I1−4(1.275重量%)、バリダマイ
シン(0.33重量%)、ホワイトカーボン(0.5重
量%)、クレイ(97.895重量%)をよく混合して
殺虫殺菌剤粉剤を製造した。
【0204】
【発明の効果】縮合複素環化合物〔I〕及びその塩は、
優れた殺虫作用を有しており、このことは次の試験例か
らも明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 105 E 7019−4C A01N 43/90 101 9159−4H 102 9159−4H 103 9159−4H 104 9159−4H C07D 487/04 136 7019−4C 138 7019−4C 139 7019−4C 140 7019−4C 144 7019−4C 498/04 103 8415−4C 513/04 325 8415−4C 375 8415−4C (72)発明者 高 延 雅 人 茨城県つくば市梅園二丁目15番地の2 ボ ヌール梅園305号 (72)発明者 岡 内 哲 夫 大阪府枚方市堤町10番11号

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Qは置換基を有してもよい橋頭に窒素原子を有
    する縮合複素環基であり、R1,R2は水素原子またはC
    1-6アルキル基であり、nは0,1,2であり、Jは 【化2】 であり、Arは置換されていてもよいアリール基または
    置換されていてもよい複素環であり、R3,R4およびR
    5は水素原子またはC1-6アルキル基であり、R6は水素
    原子、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C3-7
    シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロアル
    ケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキニル
    基、C1-6アルカノイル基、C2-6ハロアルカノイル基、
    7-11アリールカルボニル基、C8-12アラルキルカルボ
    ニル基、C2-8アルコキシカルボニル 基、C7-11アリー
    ルオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオキシカルボ
    ニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロアルキ
    ルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル、C7-11
    ラルキルスルホニル基または−S−Yで表される基であ
    り、Yは 【化3】 で表される基であり、R6aおよびR6eはC1-6アルキル
    基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル基、C
    4-8シクロアルキルアルキル基、それぞれ置換されてい
    てもよいフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基、
    2-6シアノアルキル基、C2-6アルコキシアルキル基、
    3-8アルコキシカルボニルアルキル基、またはC4-8
    アルキルアミノカルボニルアルキル基であり、R6aとR
    6eで隣接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子、ま
    たは他の窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を
    形成してもよく、R6bはフッ素原子、C1-6アルキル
    基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキルオキ
    シ基、C2-8ジアルキルアミノ基、C1-6ハロアルキル
    基、それぞれ置換されていてもよいフェニル基またはフ
    ェノキシ基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、ニトロ
    基、C2-6アルケニルオキシ基、C4-8アルコキシアルコ
    キシ基、C1-4アルキルチオ基、C2-6アルコキシカルボ
    ニル基、C3-9ジアルキルアミノカルボニル基、フェニ
    ルまたは1〜6個のハロゲンで置換されたC1-4アルコ
    キシ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、
    1−ナフトキシ基、2,2−ジメチル−2,3−ジヒド
    ロ−7−ベンゾフラノキシ基またはON=C(CH3
    SCH3基であり、R6cおよびR6dはC1-4アルキル基、
    1-4ハロアルキル基または置換されていてもよいフェ
    ニル基であり、R6cとR6dで(CH22、(CH23
    たはCH2C(CH32CH2を形成してもよく、Y1
    2およびY3は酸素原子またはイオウ原子であり、Zは
    0,1または2であり、R7は水素原子またはそれぞれ
    置換されていてもよいフェニル基、ナフチル基、フリル
    基、チエニル基またはピリジル基であり、R6とR7で隣
    接する窒素原子と共に酸素原子、イオウ原子または他の
    窒素原子を含有してもよい飽和の3〜7員環を形成して
    もよく、R8は水素原子、C1-6アルキル基、C1-6ハロ
    アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C2-6アルケニル
    基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基または
    2 -6ハロアルキニル基であり、R9は水素原子、C1-6
    アルキル基またはC1-6ハロアルキル基であり、R10
    1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C2-6アルケ
    ニル基、C2-6ハロアルケニル基、C2-6アルキニル基ま
    たはC2-6ハロアルキニル基であり、R11は水素原子、
    1-6アルキル基、C2-6アルケニル基またはC2-6アル
    キニル基であり、R10とR11で隣接する窒素原子と共に
    酸素原子、イオウ原子または他の窒素原子を含有しても
    よい飽和の3〜7員環を形成してもよく、Xは酸素原子
    またはイオウ原子である。〕で表わされる縮合複素環化
    合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 一般式 【化4】 のJが 【化5】 〔式中、Ar,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7
    n,Q及びXは請求項1に記載の定義と同意義を示
    す。〕であることを特徴とする、請求項1記載の縮合複
    素環化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】 一般式 【化6】 のJが 【化7】 〔式中、Ar,R1,R2,R6,R7,R8,n,Q及び
    Xは請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の縮合複素環化合物また
    はその塩。
  4. 【請求項4】 一般式 【化8】 のJが 【化9】 〔式中、Ar,R1,R2,R6,R7,n及びQは請求項
    1に記載の定義と同意義を示す。〕であることを特徴と
    する、請求項1記載の縮合複素環化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】 一般式 【化10】 のJが 【化11】 〔式中、Ar,R1,R2,R9,R10,R11,n及びQ
    は請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕であること
    を特徴とする、請求項1記載の縮合複素環化合物または
    その塩。
  6. 【請求項6】 化合物[I]が一般式 【化12】 で表わされる基を、Araは置換されていてもよいフェ
    ニルまたは、置換されていてもよいピリジンを、Ra
    置換されていてもよいフェニルを、Rbは水素原子、C
    1-6アルカノイル、C1-6ハロアルカノイル、C7-11アリ
    ールカルボニル、C8- 12アラルキルカルボニル、C2-8
    アルコキシカルボニル、C7-11アリールオキシカルボニ
    ルまたはC8-12アラルキルオキシカルボニルを示す。〕
    であることを特徴とする、請求項1記載の縮合複素環化
    合物またはその塩。
  7. 【請求項7】一般式Ie が 【化13】 で示される請求項6記載の縮合複素環化合物。[Q
    a1は、1〜3個のハロゲン原子、C1-6アルキル基、1
    〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-6アルキル基、
    シアノ基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、C
    1-4アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数
    6〜10のアリール基、炭素数1〜4のアシル基、炭素
    数1〜6のアシルアミノ基、炭素数1〜5のアルキルア
    ミノ基若しくは炭素数2〜6のジアルキルアミノ基で置
    換されている炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜5
    のN−アルキルイミノアルキル基で置換されていてもよ
    いイミダゾ[1,2−a]ピリジン基を、 Ara1は、1〜3個のハロゲン原子または1〜3個のハ
    ロゲン原子で置換されたC1-4アルコキシ基で置換され
    ていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基を、 Ra1は、1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のハロゲン
    原子で置換されたC1- 6アルキル基、1〜3個のハロゲ
    ン原子で置換されたC1-4アルコキシ基で置換されてい
    てもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基をそれぞれ
    示す。]
  8. 【請求項8】 一般式Ifが 【化14】 で示される請求項6記載の縮合複素環化合物。[Qa2
    1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいイミダ
    ゾ[1,2−a]ピリジン基、Ara2は1〜3個のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香
    族炭化水素基、Ra2は1〜3個のハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基をそ
    れぞれ示す。]
  9. 【請求項9】 一般式Igが 【化15】 で示される請求項6記載の縮合複素環化合物。[Qa3
    1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいイミダ
    ゾ[1,2−a]ピリジン基、Ara3は1〜3個のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香
    族炭化水素基、Rb1は水素原子をそれぞれ示す。]
  10. 【請求項10】 一般式Ihが 【化16】 で示される請求項6記載の縮合複素環化合物。[Qa4
    イミダゾ[1,2−a]ピリジン基を、Ara4は1〜3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜1
    2の芳香族炭化水素基をそれぞれ示す。]
  11. 【請求項11】 一般式 【化17】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕で表わされる縮合複素環−α−
    メチレンカルボニル化合物またはその塩。
  12. 【請求項12】 一般式IIが 【化18】 [式中、Qbは、1〜3個のハロゲン原子、C1-6アルキ
    ル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1-6アル
    キル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル
    基、C1-4アルコキシカルボニル基、カルバモイル基な
    どで置換されていてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリ
    ジン基を、 Arbは、1〜3個のハロゲン原子または1〜3個のハ
    ロゲン原子で置換されたC1-4アルコキシ基で置換され
    ていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基を、 nは0を、R1bおよびR2bは水素原子をそれぞれ示
    す。]で表される請求項11記載の縮合複素環カルボニ
    ル化合物またはその塩。
  13. 【請求項13】 一般式 【化19】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕で表わされる縮合複素環カルボ
    ニル化合物またはその塩。
  14. 【請求項14】 一般式IIIが 【化20】 [式中、Qcは1〜3個のハロゲン原子で置換されてい
    てもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジン基を、Arc
    は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数6〜12の芳香族炭化水素基を、nは0を、R1cおよ
    びR2cは水素原子をそれぞれ示す]で表される請求項1
    3記載の縮合複素環カルボニル化合物またはその塩。
  15. 【請求項15】 Qが一般式 【化21】 〔式中、環a、環bはそれぞれ置換されていてもよい含
    窒素複素環を示す〕で表される縮合複素環から橋頭以外
    の構成炭素原子に結合した水素原子を一個除いて形成さ
    れる基で、nが0で、Arが置換されていてもよいフェ
    ニル基で、R3、R4、R5およびR6がそれぞれ水素原子
    で、R7が置換されていてもよいフェニル基で、Xが酸
    素原子である請求項2記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Qが一般式 【化22】 〔式中、環a、環bはそれぞれ置換されていてもよい含
    窒素複素環を示す〕で表される縮合複素環から橋頭以外
    の構成炭素原子に結合した水素原子を一個除いて形成さ
    れる基で、nが0で、Arが置換されていてもよいフェ
    ニル基である請求項11記載の化合物。
  17. 【請求項17】 一般式 【化23】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,n,Q及びXは請
    求項1に記載の定義と同意義を示し、Zはハロゲン原子
    または活性エステル残基を示す。〕をアミノ化すること
    を特徴とする一般式 【化24】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,R6,R7,n,Q
    及びXは請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕の製
    造方法、一般式 【化25】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,n及びQは請求項
    1に記載の定義と同意義を示す。〕をイソシアネートま
    たはイソチオシアネートで処理することを特徴とする一
    般式 【化26】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,n,Q及びXは請
    求項1に記載の定義と同意義を示し、R12はC1-6アル
    キル基、C1-6ハロアルキル基、C3-7シクロアルキル
    基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロアルケニル基、C
    2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキニル基、C1-6アル
    カノイル基、C2-6ハロアルカノイル基、C7-1 1アリー
    ルカルボニル基、C8-12アラルキルカルボニル基、C
    2-8アルコキシカルボニル 基、C7-11アリールオキシカ
    ルボニル基、C8-12アラルキルオキシカルボニル基、C
    1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロアルキルスルホニ
    ル基、C6- 10アリールスルホニル基、C7-11アラルキル
    スルホニル基、それぞれ置換されていてもよいフェニル
    基、ナフチル基、フリル基、チエニル基またはピリジル
    基を示す。〕の製造方法、一般式 【化27】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,n及びQは請求項
    1に記載の定義と同意義を示し、R13はそれぞれ置換さ
    れていてもよいフェニル基、ナフチル基、フリル基、チ
    エニル基またはピリジル基を示す。〕と一般式 【化28】 を反応させることを特徴とする一般式 【化29】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,n及びQは請求項
    1に記載の定義と同意義を示し、R13は前記のとおりで
    あり、R14はC1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、
    3-7シクロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
    ロアルケニル基、C2-6アルキニル基、C2-6ハロアルキ
    ニル基、C1-6アルカノイル基、C2-6ハロアルカノイル
    基、C7-11アリールカルボニル基、C8-12アラルキルカ
    ルボニル基、C2-8アルコキシカルボニル基、C7-11
    リールオキシカルボニル基、C8-12アラルキルオキシカ
    ルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6ハロア
    ルキルスルホニル基、C6-10アリールスルホニル基、C
    7-11アラルキルスルホニル基または−S−Yで表される
    基であり、Yは請求項1に記載の定義と同意義を示
    す。〕の製造方法、一般式 【化30】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,R6,R7,n,Q
    及びXは請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕をア
    ルキル化することを特徴とする一般式 【化31】 〔式中、Ar,R1,R2,R4,R5,R6,R7,n,Q
    及びXは請求項1に記載の定義と同意義を示し、R15
    1-6アルキル基を示す。〕の製造方法、一般式 【化32】 〔式中、Ar,R1,R2,R8,n,Q及びXは請求項
    1に記載の定義と同意義を示し、Zは請求項17に記載
    の定義と同意義を示す。〕をアミノ化することを特徴と
    する一般式 【化33】 〔式中、Ar,R1,R2,R6,R7,R8,n,Q及び
    Xは請求項1の定義と同意義を示す。〕の製造方法、一
    般式 【化34】 〔式中、Ar,R1,R2,R8,n及びQは請求項1に
    記載の定義と同意義を示す。〕〕をイソシアネートまた
    はイソチオシアネートで処理することを特徴とする一般
    式 【化35】 〔式中、Ar,R1,R2,R8,n,Q及びXは請求項
    1に記載の定義と同意義を示し、R12は請求項17に記
    載の定義と同意義を示す。〕の製造方法、一般式 【化36】 〔式中、Ar,R1,R2,R8,n及びQは請求項1に
    記載の定義と同意義を示し、R13は前記の定義と同意義
    を示す。〕と一般式 【化37】 を反応させることを特徴とする一般式 【化38】 〔式中、Ar,R1,R2,R8,R13,n及びQは前記
    の定義と同意義を示し、R14は請求項17の定義と同意
    義を示す。〕の製造方法、一般式 【化39】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕とヒドラジン化合物を反応させ
    ることを特徴とする一般式 【化40】 〔式中、Ar,R1,R2,R6,R7,n及びQは請求項
    1に記載の定義と同意義を示す。〕の製造方法、一般式 【化41】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕をヒドラジン化合物を反応させ
    ることを特徴とする一般式 【化42】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは前記の定義と同意
    義を示し、R13は請求項17に記載の定義と同意義を示
    す。〕の製造方法、一般式 【化43】 〔式中、Ar,R1,R2,n,及びQは請求項1に記載
    の定義と同意義を示し、R13は前記の定義と同意義を示
    す。〕と一般式 【化44】 を反応させることを特徴とする一般式 【化45】 〔式中、Ar,R1,R2,R13,n及びQは前記の定義
    と同意義を示し、R14は請求項17の記載の定義と同意
    義を示す。〕の製造方法、一般式 【化46】 〔式中、Ar,R1,R2,R9,n及びQは請求項1に
    記載の定義と同意義を示す。〕をアミノ化することを特
    徴とする一般式 【化47】 〔式中、Ar,R1,R2,R9,R10,R11,n及びQ
    は請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕の製造方
    法、一般式 【化48】 〔式中、Ar,R1,R2,R9,n及びQは請求項1に
    記載の定義と同意義を示す。〕をアミノ化することを特
    徴とする一般式 【化49】 〔式中、Ar,R1,R2,R9,R10,R11,n及びQ
    は請求項1に記載の定義と同意義を示す。〕の製造方
    法、または一般式 【化50】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕を、化合物 【化51】 と反応させることを特徴とする一般式 【化52】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕の製造方法。
  18. 【請求項18】 一般式 【化53】 〔式中、Arは請求項1に記載の定義と同意義を示
    す。〕に、縮合複素環メチル(エチル、プロピル)クロ
    ライド誘導体を反応させ、ついで脱保護反応を行うこと
    を特徴とする一般式 【化54】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕の製造方法。
  19. 【請求項19】 一般式 【化55】 〔式中、Arは請求項1に記載の定義と同意義を示
    す。〕に、縮合複素環カルボニル(酢酸、プロピオン
    酸)クロライド誘導体を反応させることを特徴とする一
    般式 【化56】 〔式中、Ar,R1,R2,n及びQは請求項1に記載の
    定義と同意義を示す。〕の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の一般式〔I〕〔式中、
    Ar,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9
    10,R11,n,Q及びXは請求項1に記載の定義 と
    同意義を示す。〕の縮合複素環化合物またはその塩を含
    有することを特徴とする農園芸用殺虫剤。
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