JP2003525275A - 農薬としての3−チオメチルピラゾール - Google Patents

農薬としての3−チオメチルピラゾール

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I): 【化1】 (式中、R1、R2、Q及びnは、本明細書に定義された通りである)の4−チオメチルピラゾール化合物及び 農薬としてのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、4−チオメチルピラゾール化合物、それを含む組成物、その製造方
法、並びに節足動物の有害生物(特に昆虫)及び線虫を防除するためのそれらの
使用に関する。
【0002】 ピラゾール環の3位にチオアミド置換基を有する殺虫性ピラゾール化合物は、
WO-A 99/62886に開示されている。
【0003】 しかし、最新の殺虫剤は、広範囲にわたる要求、例えば取り扱いレベル、作用
の持続時間及び範囲、使用範囲、毒性、他の活性物質との組合せ、処方添加剤又
は合成との組合せを満たさなければならず、そして耐性が生じる可能性があるた
め、このような物質の開発は終わりがあるとは考えられず、少なくともいくつか
の態様に関して、知られているものよりも有益な新規な殺虫剤が常に求められて
いる。
【0004】 本発明の目的は、多様な態様において既存の農薬の作用範囲を拡張する化合物
を提供することである。
【0005】 本発明は、式(I)
【化5】 (式中:Qは、基(A1)又は(A2)
【化6】 であり:
【0006】 Wは、N又はCR6であり; −X1−X2−X3−は、−CF2CF2O−、−CF2OCF2−又は−OCF2
−であり; R1は、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル
、ハロアルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は−(CH2)m 7 であるか;又は場合によりアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、NO2、アルコ
キシ、ハロアルコキシ又はR8S(O)pによって置換されたナフチルであり; R2は、水素、ハロゲン又は場合により置換されたアミノであり; R3及びR6は、それぞれ独立して、水素又はハロゲンであり; R4は、水素又はハロアルキルであり; R5は、水素、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−S(O)pCF3
はSF5であり; R7は、フェニル又は窒素、酸素及び硫黄から選ばれる同じか又は異なること
ができる1〜4個のヘテロ原子を含み、場合によりR9によって置換されている
5〜7員芳香族複素環であり; R8は、アルキル又はハロアルキルであり; R9は、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、CN、NO2、R10O、R8S(O
)p、C(O)R8、C(O)OR10又はNR1011であるか;又はR7がフェニルであ
る時、2つの隣接したR9基は、一緒になって−CF2OCF2−又は−OCF2
−基を形成し; R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、アルキル又はハロアルキルであり
; そしてm、n及びpは、それぞれ独立して0、1又は2の値を有する)の化合
物又はその農業上許容しうる塩を提供する。上記の4−チオメチルピラゾール及
びその農業上許容しうる塩は、有益な殺虫性を有する。本発明の化合物は、知ら
れている化合物と比較すると改善された殺虫活性を示す。また、本発明は、すべ
ての立体異性体、鏡像異性体又は幾何異性体及びそれらの混合物を包含する。
【0007】 「農業上許容しうる塩」の用語は、そのカチオン又はアニオンが知られており
、農業又は園芸に使用する塩を形成するため当分野で認められている塩のことで
ある。塩基を有する適切な塩には、アルカリ金属(例えばナトリウム及びカリウ
ム)、アルカリ土類金属(例えばカルシウム及びマグネシウム)、アンモニウム
及びアミン(例えばジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オクチルアミ
ン、モルホリン及びジオクチルメチルアミン)塩が含まれる。例えばアミノ基を
含む式(I)の化合物によって形成された適切な酸付加塩には、無機酸との塩、例
えば塩酸塩、硫酸塩、燐酸塩及び硝酸塩、並びに有機酸、例えば酢酸との塩が含
まれる。
【0008】 特に明記しない限り、アルキル、アシル及びアルコキシ基(又はその一部)は
、直鎖又は分枝鎖であることができ、1〜10個(好ましくは1〜6個)の炭素
原子を有する。シクロアルキル基は、環中に3〜6個の炭素原子を有し、アルキ
ル又はハロゲンによって置換されてもよい。アルケニル及びアルキニル基又はそ
の一部は、直鎖又は分枝鎖であることができ、2〜8個(好ましくは2〜4個)
の炭素原子を有する。基の名称の前の用語「ハロ」は、この基が部分的に又は完
全にハロゲン化されていることを意味し、すなわち、F、Cl、Br又はIをい
ずれか組合せて、好ましくはF又はClによって置換されていることを意味する
。「ハロゲン」の用語は、F、Cl、Br又はIを意味する。
【0009】 本発明の好ましい実施態様は、Q、R1及びnが、上記定義された通りであり
、そしてR2は、−NR1213又は−N=C(R10)(R14)〔式中:R12及びR13
は、独立して水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、ア
ルキニル、ハロアルキニル、−C(O)R15及びC(O)OR15から選ばれるか;又
はR12及びR13は、一緒になって鎖中に4〜6個の原子を有する二価基を形成し
、この二価基は、アルキレン、アルキレンオキシアルキレン又はアルキレンアミ
ノアルキレン(好ましくはモルホリン、ピロリジン、ピペリジン又はピペラジン
環を形成する)であり;R14は、アルコキシ又はハロアルコキシであるか;又は
場合により、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−
S(O)p8又はCNによって置換されたフェニルであり;R15は、アルケニル、
ハロアルケニル、アルキニル又はハロアルキニルであるか;又は場合によりハロ
ゲン、アルコキシ、C(O)R8、C(O)OR10、CN、−S(O)p8又はCON
1011によって置換されたアルキルである〕である式(I)の化合物からなる。
【0010】 式(I)の好ましい化合物は、R1が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキ
ル又はナフチル;又は場合によりハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキ
シ、ハロアルコキシ又はNO2によって置換されたフェニル;又は場合によりハ
ロゲン又はハロアルキルによって置換されたピリジル;又は−CH27(式中、
7は、場合により、ハロゲン、アルキル又はアルコキシによって置換されたフ
ェニルである);又は−CH2CH27(式中、R7は、フェニルである)である
ものである。
【0011】 式(I)の好ましい化合物は、Qが基(A1)(式中:Wは、N又はCR6であり
;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であ
り;そしてR5はハロゲン、CF3、OCF3又はSF5であるか;又は、Wは、N
又はCR6であり;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;
4は、CF3であり;そしてR5は水素である)であるものである。
【0012】 式(I)のより好ましい化合物は、Qが基(A1)(式中:Wは、CR6であり;
3は、水素又はハロゲンであり;R6は、ハロゲンであり;A4は、水素であり
;そしてR5は、ハロゲン、CF3又はOCF3であるか;又は、Wは、CR6であ
り;R3は、水素であり;R6は、ハロゲンであり;R4は、CF3であり;そして
5は、水素である)であるものである。 式(I)の好ましい化合物は、R2が、−NR1213又は−N=C(R10)(R14)
であるものである。
【0013】 より好ましい化合物は、R2が−NR1213又は−N=C(R10)(R14)(式中
、R12は、水素、アルキル又は−C(O)R15であり;R13は、水素又はアルキル
であり;R10は、水素であり;R14は、アルコキシであり;そしてR15はアルキ
ルである)であるものである。 さらに、より好ましい化合物は、R2が、−NHR13又は−N=CH(R14)(
式中、R13は、水素又はアルキルであり;そしてR14はアルコキシである)であ
るものである。 R2がアミノである化合物は、最も好ましい。 また、nが1又は2である化合物は、好ましい。
【0014】 式(I)の化合物の好ましい種類は、R1が、アルキル、ハロアルキル、シクロ
アルキル又はナフチル;又は場合により、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、
アルコキシ、ハロアルコキシ又はNO2によって置換されたフェニル;又はハロ
ゲンもしくはハロアルキルによって場合により置換されピリジル;又は−CH2
7(ここで、R7は場合によりハロゲン、アルキル又はアルコキシによって置換
されたフェニルである);又は−CH2CH27(ここで、R7はフェニルである
)であり;Qは、基(A1)(式中、Wは、N又はCR6であり;R3及びR6は、
それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であり;そしてR5はハ
ロゲン、CF3、OCF3又はSF5であるか;又はWは、N又はCR6であり;R 3 及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、CF3であり;
そしてR5は水素である)であり、そしてR2は、−NR1213又は−N=C(R1 0 )(R14)(式中、R12は水素、アルキル又は−C(O)R15であり;R13は、水素
又はアルキルであり;R10は、水素であり;R14は、アルコキシであり;そして
15はアルキルである)であるものである。
【0015】 式(I)の化合物のさらなる好ましい種類は、R1が、アルキル、ハロアルキル
、シクロアルキル又はナフチル;又は場合により、ハロゲン、アルキル、ハロア
ルキル、アルコキシ、ハロアルコキシもしくはNO2によって置換されたフェニ
ル;又は場合によりハロゲンもしくはハロアルキルによって置換されたピリジル
;又は−CH27(ここで、R7は場合によりハロゲン、アルキル又はアルコキ
シによって置換されたフェニルである);又は−CH2CH27(ここで、R7
フェニルである)であり;Qは、基(A1)(式中、Wは、N又はCR6であり;
3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であり
;そして、R5はハロゲン、CF3、OCF3又はSF5であるか;又は、Wは、N
又はCR6であり;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;
4は、CF3であり;そしてR5は水素である)であり;R2は、−NR1213
は−N=C(R10)(R14);(式中、R12は水素、アルキル又は−C(O)R15であ
り;R13は、水素又はアルキルであり;R10は、水素であり;R14は、アルコキ
シであり;そしてR15はアルキルであり;そしてnは1又は2である)であるも
のである。
【0016】 式(I)の化合物のさらなる好ましい種類は、R1が、アルキル、ハロアルキル
、シクロアルキル又はナフチル;又は場合により、ハロゲン、アルキル、ハロア
ルキル、アルコキシ、ハロアルコキシもしくはNO2によって置換されたフェニ
ル;又は場合によりハロゲンもしくはハロアルキルによって置換されたピリジル
;又は−CH27(ここで、R7は場合によりハロゲン、アルキル又はアルコキ
シによって置換されたフェニルである);又は−CH2CH27(ここで、R7
フェニルである)であり;Qは、基(A1)(式中、Wは、CR6であり;R3
、水素又はハロゲンであり;R6は、ハロゲンであり;R4は、水素であり;そし
てR5は、ハロゲン、CF3又はOCF3であるか、又は、Wは、CR6であり;R 3 は、水素であり;R6は、ハロゲンであり;R4は、CF3であり;そしてR5
水素である)であり;そしてR2は、−NHR13又は−N=CH(R14)(式中、
13は水素又はアルキルであり;そしてR14はアルコキシである)であるもので
ある。
【0017】 一般式(I)の化合物は、知られている方法(すなわち以前に用いられているか
又は化学文献に記載されている方法)を適用又は適合させることによって製造す
ることができる。一般式(I)の化合物(式中、R1、R2及びQは、上記定義され
た通りであり、そしてnは0である)は、ルイス酸、好ましくは三フッ化ホウ素
エーテレートの存在下で式(II)
【化7】 (式中、R2及びQは、上記定義された通りである)の化合物を式(III) R1SH (III) (式中、R1は、上記定義された通りである)のチオールと反応させて式(IV)
【0018】
【化8】 のヘミチオアセタール中間体を得、これを一般に単離することなく、還元剤、一
般にヒドロシラン誘導体(すなわち一つ又はそれ以上の水素原子を含むシラン)
、好ましくはトリアルキルシラン、例えばトリエチルシランを用いてその場で処
理することによって製造することができる。反応は、一般に0℃〜60℃の温度
で塩素化溶媒、例えば1,2−ジクロロエタン中で実施される。一般式(I)(式
中、R1、R2及びQは、上記定義された通りであり、そしてnは、1又は2であ
る)の化合物は、nが0又は1である対応する化合物を酸化することによって製
造することができる。酸化は、一般に、溶媒、例えばジクロロメタン中の過酸、
例えば3−クロロ過安息香酸を用いるか、又は一般にトリフルオロ酢酸の存在下
で過酸化水素を用いて、0℃から溶媒の還流温度で実施される。また、これらの
方法は、本発明の目的である。アミノを除く一般式(I)(式中、R1、Q及びn
は、上記定義された通りであり、そしてR2は、上記定義された通りある)の化
合物は、例えば欧州特許出願公開第0234119号、同第511845号、同第352944号及
び同第295117号に説明されたように、知られている方法を適用することによって
、R2がアミノである対応する化合物から製造することができる。所望により、
上記方法の実施態様のいずれかによって製造された式の4−チオメチルピラゾー
ルは、その農業上許容しうる塩に転化することができる。R2がアミノである式(
II)の中間体は、知られている方法によって、例えば式(V):
【0019】
【化9】 の化合物のビルスメイヤーホルミル化によって0℃〜50℃の温度で塩化ホスホ
リル及びN,N−ジメチルホルムアミドを用いて式(VI)
【化10】 の化合物を得、これを、一般に酸性条件下、例えば0℃〜100℃の温度でテト
ラヒドロフランのような溶媒中で塩酸を用いて加水分解することによって製造す
ることができる。式(III)及び(V)の中間体は、知られているか又は知られてい
る方法によって製造することができる。
【0020】 本発明を以下の非限定的な実施例によって説明し、そして表中では、「Me」
は、メチルのことであり、「Et」は、エチルのことであり、「i−Pr」は、
イソプロピルのことであり、「t−Bu」は、tert−ブチルのことであり、そし
て「Ph」はフェニルのことであると理解される。
【0021】 実施例1 2−メチルブタンチオール(0.327mmol)を、1,2−ジクロロエタン中の
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4
−ホルミルピラゾール(0.297mmol)の溶液に加えた。 三フッ化ホウ素エーテレート(1,2−ジクロロエタン中の3.75%(v/v)溶
液2.0ml)、次にトリエチルシラン(1,2−ジクロロエタン中の7.08%(v/
v)溶液1.0ml)の溶液を加え、混合物を20℃で一夜撹拌した。混合物を蒸発
させ、N,N−ジメチルホルムアミド中に再度溶解し、メタノール/水の勾配を
用いてLC/MSによって精製して5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−(2−メチルブチルチオメチ
ル)ピラゾール(化合物1、0.15mmol)MS437を得た。また、同様の方
法に従って、表1に示した以下の式(I)(式中、R2は、アミノであり、そして
nは、0である)の化合物を製造した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】
【表7】
【0029】 実施例2 メタノール中の5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−3−シアノ−4−メチルチオメチルピラゾール(1.0g)の溶
液を0℃に冷やし、それから硫酸/イソプロパノール触媒(1ml)、続いて過酸
化水素(0.31g、30%w/w)で処理した。混合物を一夜撹拌し、水で急冷し
、固形物を集め、そしてメチルt−ブチルエーテルで洗浄して5−アミノ−1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4メチ
ルスルフィニルメチルピラゾール(化合物185、0.63g)MS396を得
た。1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ
−5−メチルアミノ−4(メチルスルフィニルメチルピラゾール)(化合物26
8)は、同様の方法で製造した。表2に示した以下の式(I)(式中、R2はアミ
ノであり、そしてnは1である)の化合物は、同様の方法で、しかしメタノール
をトリフルオロ酢酸で置き換えて硫酸/イソプロパノール触媒なしで製造し、ヘ
プタン/酢酸エチル/メタノールの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィに
よって精製した。
【0030】
【表8】
【0031】
【表9】
【0032】 また、同様の方法に従って表2に示した以下の式(I)(式中、R2は、アミノ
であり、そしてnは2である)の化合物を製造した。
【0033】
【表10】
【0034】
【表11】
【0035】 実施例3 水素化ホウ素ナトリウム(420mg)を、メタノール中の1−(2,6−ジク
ロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−5−エトキシカルボニ
ルアミノ−4−メチルチオメチルピラゾール(854mg)の溶液に少しずつ加え
た。混合物を蒸発させ、ジクロロメタン及び水で希釈し、有機相を乾燥(硫酸マ
グネシウム)し、蒸発させて1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−3−シアノ−5−メチルアミノ−4−メチルチオメチルピラゾール
を得た。
【0036】 実施例4 オルトギ酸トリエチル中の5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−メチルチオメチルピラゾール(80
1mg)の溶液を80℃に加熱し、濃塩酸(2滴)を加え、pHが6になるまで混
合物を加熱した。次に、蒸発させて1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−シアノ−5(エトキシメチレンアミノ−4−メチルチオ
メチルピラゾール(化合物269、875mg)を得た。 以下に用いる「本発明の化合物」の用語は、上記定義された式(I)の4−チオ
メチルピラゾール及びその農薬上許容しうる塩を包含する。
【0037】 上記定義された本発明の一態様は、場所での有害生物の防除方法である。場所
には、例えば有害生物それ自体、有害生物がいるかもしくは発生する場所(植物
、田畑、森林、果樹園、水路、土壌、植物性産物、等)又は有害生物が将来的に
発生しやすい場所が含まれる。したがって、本発明の化合物は、有害生物、有害
生物がいるかもしくは発生する場所、又は有害生物が将来的に発生しやすい場所
に直接施用することができる。前述の農薬の使用から明らかなように、本発明は
、農薬活性化合物及び節足動物、特に昆虫もしくはダニ、又は植物線虫を含めた
多くの有害生物種を防除するための前記化合物の使用方法を提供する。したがっ
て、本発明の化合物は、実際的な使用、例えば農業もしくは園芸作物、林業、獣
医学もしくは畜産、又は公衆衛生に都合よく使用することができる。 本発明の化合物は、例えば以下の用途及び以下の有害生物に使用することがで
きる。
【0038】 土壌の昆虫、例えばハムシモドキの幼虫、シロアリ(特に建造物を保護するた
め)、根食い虫、ハリガネムシ、根ゾウムシ(root-weevils)、茎穿孔虫(stalk b
orers)、ヨトウムシ、根アブラムシ(root-aphids)、又は地虫を防除するために
使用することができる。また、それらは、植物病原性の線虫、例えば根瘤病、包
嚢、ダガー(dagger)、病変、又は茎もしくは球根の線虫、又はダニに対して活性
を与えるために使用することができる。土壌の有害生物、例えばハムシモドキの
幼虫を防除するためには、作物を植えたもしくは植える土壌中に又は種子もしく
は成長している植物根に、化合物を有効な量で都合よく施用又は配合する。
【0039】 公衆衛生の領域では、その化合物は、多くの昆虫、特にアカバエ(filth flies
)又は他の双翅類の有害生物、例えばイエバエ、サシバエ、兵ハエ(soldier flie
s)、ツノサシバエ、メクラアブ、ウシアブ、ユスリカ、ヌカカ、ブユ、又は蚊を
防除する際に特に有用である。
【0040】 貯蔵生産物、例えば穀粒又は小麦粉を含めた穀物、落花生類、動物飼料、木材
又は家財道具、例えばカーペット及び布地の保護において、本発明の化合物は、
節足動物、より具体的にはゾウムシ、蛾又はダニを含む甲虫類、例えばEphestia
spp.(フラウアーモス)、Anthrenus spp.(ハナマルカツオブシムシ)、Tribo
lium spp.(コクヌストモドキ)、Sitophilus spp.(コクゾウムシ)又はAcarus
spp.(ダニ)による攻撃に対して有用である。
【0041】 ゴキブリ、アリもしくはシロアリ又は同様の節足動物の有害生物の防除におい
ては、有害生物がはびこる家の中又は産業建物内に有用であり、また、ボウフラ
を防除する際には水路、井戸、貯水池、又は他の流れているもしくは放置してあ
る水に有用である。 土台を処理するため、シロアリ、例えばReticulitermes spp.、 Heterotermes
spp.、Coptotermes spp.による建物への攻撃を防止する際に、建造物又は土壌
に有用である。
【0042】 鱗翅類(蝶及び蛾)の成虫、幼虫、及び卵、例えばHeliothis spp.、例えばHe
liothis virescens(オオタバコガの幼虫)、Heliothis armigera及びHeliothis
zeaを防ぐための農学において有用である。鞘翅類(甲虫類)の成虫及び幼虫、
例えばAnthonomus spp.、例えばgrandis(メキシコワタミゾウムシ)、Leptinot
arsa decemlineata(コロラドハムシ)、Diabrotica spp.(ハムシモドキの幼虫
)に対して有用である。異翅類(半翅類及び同翅類)、例えばPsylla spp.、Bem
isia spp.、Trialeurodes spp.、Aphis spp.、Myzus spp.、Megoura viciae、Ph
ylloxera spp.、Nephotettix spp.(ライスリーフホッパー)、Nilaparvata spp
.に対して有用である。双翅類、例えばMusca spp.に対して有用である。アザミ
ウマ類、例えばThrips tabaciに対して有用である。直翅類、例えばトノサマバ
ッタ及びSchistocerca spp.(イナゴ及びコオロギ)、例えばGryllus spp.、及
びAcheta spp.、例えばBlatta orientalis、Periplaneta americana、Blatella
germanica、Locusta migratoria migratorloides、及びSchistocerca gregaria
に対して有用である。トビムシ類、例えばPeriplaneta spp.及びBlatella spp.
(ゴキブリ)に対して有用である。農業に重要な節足動物、例えばマダニ(ダニ
)、例えばTetranychus spp.及びPanonychus spp.に対して有用である。農業、
林業又は園芸にとって重要な植物又は木を、直接又は植物の細菌性、ウイルス性
、マイコプラズマ性もしくは菌性の病気を広げることによって攻撃する線虫に対
して有用である。例えば根瘤線虫、例えばMeloidogyne spp.(例えば、M. incog
nita)に有用である。
【0043】 獣医学又は畜産の分野において、又は脊椎動物、特に温血脊椎動物、例えば家
畜、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、家禽、イヌ又はネコの内部又は外
部に寄生する節足動物、例えばマダニ(例えばlxodes spp., Boophilus spp.、
例えばBoophilus microplus、Rhipicephalus spp.、例えばRhipicephalus appen
diculatus Ornithodorus spp.(例えばOrnithodorus moubata)及びダニ(例え
ばDamalinia spp.)を含むダニ目;双翅類(例えば、Aedes spp.、Anopheles sp
p.、Musca spp.、Hypoderma spp.);半翅類;網翅類(例えばPeriplaneta spp.
、Blatella spp.);膜翅類に対する公衆衛生の維持において;例えば寄生性線
虫類の寄生虫、例えば系統群Trichostrongylidaeの構成メンバーによって生じる
胃腸管の感染症に対して有用である。
【0044】 節足動物のような有害生物、特に昆虫もしくはダニ、又は植物の線虫有害生物
を防除するための、式(I)の化合物又は以下に記載された組成物の実際的な使用
において、方法は、例えば植物又は植物が成長する環境に本発明の化合物の有効
量を施用することからなる。このような方法では、活性化合物は、一般に節足動
物又は線虫の発生を防除すべき場所に、処理する場所1ヘクタール当たり活性化
合物約2g〜約5kgの範囲の有効な量で施用される。理想的な条件下では、防除
する有害生物に応じてより低い量で十分に保護することができる。一方、不都合
な気象条件、有害生物の耐性又は他の要因によっては、活性成分をより高い量で
使用する必要がありうる。最適量は、通常、多くの因子、例えば防除する有害生
物のタイプ、被害を受ける植物のタイプ又は成長段階、列の間隔又は適用方法に
よっても左右される。好ましくは、活性化合物の有効量の範囲は、約10g/ha
〜約400g/ha、より好ましくは、約50g/ha〜約200g/haである。有
害生物が土壌伝播性の場合、処方組成物中の活性化合物は、一般にいずれか都合
のよい方法で、処理する領域にわたって均一に分散(すなわち、例えば散布又は
帯域処理)され、そして約10g/ha〜約400g ai/ha、好ましくは約50g
/ha〜約200g ai/haの量で施用される。実生への根浸液又は植物への滴下灌
流として施用する場合、液体溶液又は懸濁液は、約0.075〜約1000mg ai
/l、好ましくは約25〜約200mg ai/lを含む。田畑や作物成長領域への施
用は、所望により、攻撃から保護する種子又は植物に対して全体的に又は非常に
近くで実施することができる。活性成分は、その領域を水で噴霧することによっ
て土壌中に洗い流すことができるし、又は自然の降雨作用にまかせることもでき
る。処方した化合物は、所望により、施用の間又は後に、例えば耕すか、円板す
きで耕すか、又はドラッグチェーンを使用することによって土壌中に分散させる
ことができる。施用は、植付前、植付時、植付後の発芽が起こる前、又は発芽後
に行うことができる。従って、本発明の更なる態様において、式(I)の化合物又
は後述する組成物で処理又は被覆された種子が提供される。
【0045】 本発明の化合物及びそれを用いた有害生物の防除方法は、田畑、飼料、農園、
ガラス温室、果樹園もしくはブドウ園の作物、観賞植物又は農園もしくは森林樹
、例えば:穀物(例えばコムギ又はイネ)、綿花、野菜(例えばコショウ)、農
作物(例えばテンサイ、ダイズ又はナタネ油種子)、牧草地又は飼料作物(例え
ばトウモロコシ又はモロコシ)、果樹園又は果樹林(例えば、核もしくは種果実
又は柑橘類)、観賞植物、温室、庭園や公園の花、野菜もしくは潅木、又は森、
農園や苗木畑の森林樹(落葉及び常緑の両方)の保護において特に重要である。
【0046】 また、それらは、木材(立っているもの、倒れたもの、加工されたもの、貯蔵
されたもの又は構造上のもの)を、例えばハバチ、カブトムシ又はシロアリによ
る攻撃から保護するのに有益である。それらは、貯蔵生産物、例えば穀粒、果実
、堅果、香辛料又は煙草を、未加工、製粉された又は製品中に調合されたかどう
かに関係なく、蛾、カブトムシ、ダニ又はコクゾウムシの攻撃から保護する用途
がある。また、貯蔵された動物製品、例えば天然又は加工形態(例えばカーペッ
ト又は布地として)の皮、毛、羊毛又は羽毛も、蛾又はカブトムシの攻撃から保
護され、同様に、貯蔵された肉、魚又は穀粒も、カブトムシ、ダニ又はハエの攻
撃から保護される。
【0047】 さらに、本発明の化合物及びその使用方法は、家畜にとって有害である、すな
わち病気の媒介体として広がる又は作用する節足動物又は蠕虫、例えば上記のも
のを防除する際に特に重要であり、そしてより具体的にはマダニ、ダニ、シラミ
、ノミ、ユスリカ、又はサシバエ(biting flies)、害バエ(nuisance flies)もし
くはハエウジ病のハエ(myiasis flies)、を防除する際に特に重要である。本発
明の化合物は、家の中の宿主動物の中にいる又は皮膚の中又は上にいる、又は動
物の血液を吸う節足動物又は蠕虫の防除に特に有用であり、この目的のため、経
口的に、非経口的に、経皮的に又は局所的に投与することができる。 従って、本発明の更なる態様において、動物用医薬品を製造するための式(I)
の化合物又は以下に記載する組成物の使用が提供される。
【0048】 これに対して、以下に記載された組成物は、一般に成長している作物又は作物
が成長している場所に施用するため又は種子粉衣として、貯蔵生産物、家財道具
、公衆環境の性質又は領域を保護するために使用することができる。本発明の化
合物を施用する適切な方法には、成長作物に、葉面散布液〔例えば、溝中散布液
(in−furrow spray)〕、粉剤、粒剤、噴霧剤又は泡剤として、あるいはまた、
液体の浸液、粉剤、粒剤、煙又は泡剤によって土壌又は根を処理するときの細粉
砕された又はカプセル化された組成物の懸濁液として施用する;液体スラリー又
は粉剤による種子粉衣の適用を経た作物の種子に施用する;組成物を非経口、経
口又は局所施用することによって節足動物又は蠕虫がはびこる又は発生にさらさ
れる動物に施用する方法が含まれ、その際、活性成分は、例えば飼料又は適切な
経口的に摂取できる医薬処方物、食餌、家畜用岩塩、栄養補助食品、注流処方物
(pour−on formulations)、散布液、浴、浸液、シャワー、ジェット、粉剤、グ
リース、シャンプー、クリーム、ロウスミア又は家畜自己処理システム中に配合
することによって;貯蔵生産物、木材、家財道具又は家もしくは産業上の建物を
含めた有害生物は潜むことができる公衆又は特定の場所における環境に対して、
散布液、噴霧剤、粉剤、煙、ロウスミア、ラッカー、粒剤又は餌として、又は水
路、井戸、貯水槽又は他の流れているもしくは放置された水に対しては滴を供給
して、節足動物又は蠕虫に対して即時の及び/又は一定期間にわたる持続性の作
用を示す。
【0049】 本発明のさらなる特徴によれば、一つ又はそれ以上の適合しうる農業上許容し
うる希釈剤又は担体及び/又は表面活性剤[すなわち、本発明として当分野で一
般に認められるタイプの希釈剤又は担体及び/又は表面活性剤]と会合した、そ
して好ましくはそれらの中に均一に分散された上記定義された一つ又はそれ以上
の本発明化合物を含む農薬組成物、及び有害生物を防除するためのその使用が提
供される。実際には、本発明の化合物は、最も頻繁には組成物の一部を形成する
【0050】 これらの組成物は、節足動物、特に昆虫、又は植物線虫もしくはダニを防除す
るために使用することができる。組成物は、何らかの建物又は屋内もしくは屋外
領域で所望の有害生物に適用するのに適した当分野で知られているいずれかのタ
イプであることができる。これらの組成物は、活性成分として本発明の少なくと
も1つの化合物を、以下に記載された一つ又はそれ以上の他の適合しうる成分と
組合せて又は会合して含む。その成分は、例えば意図する使用に適当な固体もし
くは液体担体又は希釈剤、補助剤、表面活性剤等であり、そして上記成分は、農
業経済学的に又は医薬上許容しうる。同様に、当分野で知られているいずれかの
方法によって製造することができるこれらの組成物は、本発明の一部を構成する
【0051】 また、これらの組成物は、別の種類の成分、例えば保護コロイド、接着剤、増
粘剤、チキソトロピック剤、浸透剤、スプレーオイル(特にコナダニ使用のため
)、安定剤、防腐剤(特にカビ防腐剤)、金属イオン封鎖剤等、及び農薬性(特
に殺虫性、殺ダニ性、殺線虫性又は殺真菌性)を有する又は植物成長調整性を有
する他の知られている活性成分を含むことができる。より一般的には、本発明に
使用する化合物は、通常の処方技術と対応する全ての固体又は液体の添加剤と組
合わせることができる。
【0052】 本発明の組成物に含めることができる又は本発明の組成物と組み合わせて使用
できる他の農薬上活性化合物の例は、アセフェート、クロルピリホス、デメトン
−S−メチル、ジスルホトン、エトプロホス、フェニトロチオン、フェナミホス
、フォノホス、イサゾホス、イソフェンホス、マラチオン、モノクロトホス、パ
ラチオン、ホレート、ホサロン、ピリミホスメチル、テルブホス、トリアゾホス
、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンプロパトリン、フェ
ンバレート、ペルネトリン、テフルトリン、アルジカルブ、カルボスルファン、
メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、ベンジオカルブ、テフルベンズロン、ジ
コホール、エンドスルファン、リンダン、ベンゾキシメート、カルタップ、シヘ
キサチン、テトラジホン、アベルメクチン、イベルメクチン、ミルベマイシン、
チオファネート、トリクロルホン、ジクロルボス、ジアベリジン又はジメトリア
ザゾールである。 農業、園芸等の適用に適した組成物には、例えば散布液、粉剤、粒剤、噴霧剤
、泡剤、乳濁液等として使用するのに適した処方物が含まれる。
【0053】 本発明に使用する化合物の有効な使用量は、特に取り除く有害生物、例えばこ
れらの有害生物のいる作物の性質又は発生度に従って広い範囲内で変化すること
ができる。一般に、本発明の組成物は、通常、本発明の一つ又はそれ以上の活性
成分約0.05〜約95%(重量による)、一つ又はそれ以上の固体又は液体担
体約1〜約95%及び場合により、一つ又はそれ以上の他の適合しうる成分、例
えば表面活性剤等約0.1〜約50%を含む。これに関して、「担体」の用語は
、活性成分と組み合わせて、例えば植物、種子又は土壌への適用を容易にする天
然又は合成の有機又は無機の成分を示す。したがって、この担体は、一般に不活
性であり、許容範囲でなければならない(例えば、特に処理する植物に対して作
物栽培学上許容しうるもの)。
【0054】 担体は、固形物、例えばクレー、天然もしくは合成シリケート、シリカ、樹脂
、ロウ、固形肥料(例えばアンモニウム塩)、粉砕された天然鉱物、例えばカオ
リン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト
、ベントナイトもしくは珪藻土、又は粉砕された合成鉱物、例えばシリカ、アル
ミナもしくはシリケート、特にアルミニウムもしくはマグネシウムシリケートで
あることができる。粒剤のための固体担体としては、圧砕された又は細分された
天然の岩石、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰石;無機又は有機ミ
ールの合成粒剤;例えばおがくず、ココナツの殻、トウモロコシの穂軸、トウモ
ロコシの外皮又は煙草の茎といったような有機物質の粒剤;キーザルガー、リン
酸三カルシウム、粉末状のコルク又は吸収性のカーボンブラック;水溶性ポリマ
ー、樹脂、ロウ;又は固形肥料が適切である。このような固体組成物は、所望に
より、一つ又はそれ以上の適合しうる湿潤剤、分散剤、乳化剤又は着色剤を含む
ことができ、それらは、固体の場合、希釈剤としても働くことができる。
【0055】 また、担体は、液体、例えば、水;アルコール、特にブタノール又はグリコー
ル、及びそれらのエーテル又はエステル、特にメチルグリコールアセテート;ケ
トン、特にアセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン又はイソホロン;石油留分(例えばパラフィン系又は芳香族炭化水素、
特にキシレン又はアルキルナフタレン);鉱物又は植物油;脂肪族塩化炭化水素
、特にトリクロロエタン又は塩化メチレン;芳香族塩素化炭化水素、特にクロロ
ベンゼン;水溶性の又は極性の強い溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド又はN−メチルピロリドン;液化ガス;等又はそれらの混合物で
あることができる。
【0056】 表面活性剤は、イオン型又は非イオン型の乳化剤、分散剤もしくは湿潤剤又は
このような表面活性剤の混合物であることができる。これらの中には、例えば、
ポリアクリル酸の塩、リグニンスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸又はナフ
タレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪族アルコール又は脂肪酸又は脂
肪酸エステル又は脂肪性アミンのポリ縮合物、置換されたフェノール(特にアル
キルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウ
リン誘導体(特にアルキルタウレート)、アルコールのリン酸エステル又はエチ
レンオキシドとフェノールのポリ縮合物、脂肪酸とポリオールのエステル、又は
上記化合物のスルフェート、スルホネート又はホスフェート官能性誘導体がある
。活性成分及び/又は不活性担体があまり水溶性でないか又は水溶性でなく、そ
して施用するための組成物の担体物質が水である場合、一般に少なくとも1つの
界面活性剤の存在が必須である。
【0057】 本発明の組成物は、さらに他の添加剤、例えば接着剤又は着色剤を含むことが
できる。接着剤、例えば粉末、粒剤又は格子形態のカルボキシメチルセルロース
又は天然もしくは合成ポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール又
は酢酸ビニル樹脂、天然のリン脂質、例えばセファリンもしくはレシチン、又は
合成リン脂質を処方物中に使用することができる。着色剤、例えば無機顔料、例
えば酸化鉄、酸化チタン又はペルシャンブルー;有機染料、例えばアリザリン染
料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料;又は微量栄養素、例えば鉄、マンガ
ン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン又は亜鉛の塩を使用することができる。
【0058】 したがって、それらを農業へ適用するには、本発明の化合物は、一般に組成物
の形態であり、それは様々な固体又は液体形態である。使用できる組成物の固体
形態は、散布剤(本発明の化合物の含量に応じて80%まで変動する)、水和剤
又は粒剤(水分散性粒剤を含む)、特に、押出し、成形、粒状担体の含浸、又は
粉末から出発した造粒によって得られたもの(本発明の化合物の含量は、これら
の水和剤又は粒剤中で約0.5〜約80%の間である)である。本発明の一つ又
はそれ以上の化合物を含んでいる均質又は不均質な固体組成物、例えば粒剤、ペ
レット、ブリケット又はカプセル剤は、放置された又は流れている水を一定期間
にわたって処理するために使用することができる。同様の効果は、本明細書に記
載された水分散性濃縮液を細流で又は断続的に供給することによって達成できる
【0059】 液体組成物には、例えば、水性もしくは非水性の溶液や懸濁液(例えば乳化性
濃縮液、乳濁液、流動液、分散液又は溶液)又はエアゾル剤が含まれる。 また、液体組成物には、特に乳化性濃縮液、分散液、乳濁液、流動液、エアゾ
ル剤、水和剤(すなわちスプレー用の粉末)、乾燥流動液又はペーストが含まれ
、これらは、例えば水性スプレー剤(低体積及び超低体積を含む)又は噴霧剤又
はエアゾル剤として施用する場合、液体であるか又は液体組成物を形成する組成
物の形態である。
【0060】 例えば乳化性又は可溶性濃縮液の形態の液体組成物は、最も頻繁には、活性成
分約5〜約80重量%を含み、一方、適用する準備ができている乳濁液又は溶液
は、その場合、活性成分約0.01〜約20%を含む。乳化性又は可溶性の濃縮
液は、溶媒の他に必要に応じて、約2〜約50%の適切な添加剤、例えば安定剤
、表面活性剤、浸透剤、腐食抑制剤、着色剤又は接着剤を含むことができる。例
えば植物への適用に特に適したいずれか必要な濃度の乳濁液は、これらの濃縮液
から水で希釈することによって得ることができる。これらの組成物は、本発明に
使用しうる組成物の範囲内に含まれる。乳濁液は、油中水型又は水中油型の形態
のあることができ、そして濃い粘稠度を有することができる。
【0061】 本発明の液体組成物は、通常の農業用途への適用に加えて、例えば節足動物(
又は本発明の化合物によって防除される他の有害生物)がはびこる又は発生しや
すいものや場所、例えば建物、屋外や屋内の貯蔵又は加工領域、コンテナや装置
又は放置されたあるいは流れている水を処理するのに使用される。
【0062】 全てのこれらの水性分散液又は乳濁液又は噴霧混合物は、例えば、何らかの適
切な手段、主に噴霧によって、一般に1ヘクタール当たり噴霧混合物約100〜
約1,200リットルのオーダーの量で作物に施用することができるが、必要性
又は施用技術に応じてより高い又はより低い(例えば低体積又は超低体積)量で
もよい。本発明の化合物又は組成物は、植物、特に取り除くべき有害生物がいる
根や葉に都合よく施用される。本発明の化合物又は組成物の別の施用方法は、ケ
ミゲーション(chemigation)、すなわち活性成分を含む処方物を灌流水に加える
ことによる。この灌流は、葉面農薬の際はスプリンクラー灌流であることができ
、あるいは土壌もしくは浸透性農薬については地上灌流や地下灌流であることが
できる。
【0063】 噴霧に適用することができる濃縮懸濁液は、沈降しない安定な液体生成物(微
粉砕)ができるように製造され、通常、活性成分約10〜約75重量%、界面活
性剤約0.5〜約30%、チキソトロピック剤約0.1〜約10%、適切な添加剤
、例えば消泡剤、腐食抑制剤、安定剤、浸透剤、接着剤約0〜約30%、及び活
性成分が十分に可溶性でない又は不溶性の場合、担体として水又は有機液体を含
む。少量の有機固体又は無機塩を、沈降防止を助けるため担体中に又は水の不凍
剤として溶解することができる。
【0064】 水和剤(又は噴霧用の粉末)は、通常、活性成分約10〜約80重量%、固体
担体約20〜約90%、湿潤剤約0〜約5%、分散剤約3〜約10%及び必要に
応じて、一つ又はそれ以上の安定剤及び/又は他の添加剤、例えば浸透剤、接着
剤、粘結防止剤、着色剤等、約0〜約80%を含むように製造される。これらの
水和剤を得るためには、活性成分を、適切な配合機中で、多孔性の充填剤に含浸
することができる追加物質と完全に混合し、そしてミル又は他の適切な粉砕機を
使用して粉砕する。これにより、湿潤性及び懸濁性が好都合な水和剤が製造され
る。これを水中に懸濁していずれか所望の濃度を得ることができ、そしてこの懸
濁液は、特に植物の枝葉へ施用するために非常に都合よく使用することができる
【0065】 「水分散性粒剤(WG)」(水中で容易に分散する粒剤)は、水和剤の組成に
実質的に近い組成を有する。水分散性粒剤は、水和剤について記載した処方物の
造粒によって、湿式経路(微粉砕された活性成分を不活性充填剤及び少量の水、
例えば1〜20重量%と又は分散剤もしくは結合剤の水性溶液と接触させて、乾
燥し、スクリーニングする)又は乾式経路(成形した後、粉砕してスクリーニン
グする)のいずれかによって製造することができる。
【0066】 処方された組成物の量及び濃度は、適用方法又は組成物もしくはその使用の性
質に従って変化することができる。一般に、節足動物又は植物線虫の有害生物の
防除に適用する組成物は、通常、約0.00001重量%〜約95重量%、より
詳しくは約0.0005重量%〜約50重量%の一つ又はそれ以上の本発明化合
物又は総活性成分(すなわち、本発明の化合物と共に節足動物又は植物線虫類に
対して毒性である他の物質、相乗剤、微量元素又は安定剤)を含む。実際に使用
する組成物及びその施用量は、農民、家畜生産者、医学もしくは獣医専門家、有
害生物防除オペレータ又は他の当業者によって所望の効果を達成するように選ば
れる。
【0067】 動物、木材、貯蔵生産物又は家財道具に局所的に施用するための固体又は液体
組成物は、通常、約0.00005重量%〜約90重量%、より詳しくは約0.0
01重量%〜約10重量%の一つ又はそれ以上の本発明化合物を含む。動物への
経口的又は非経口的な投与については、経皮用の固体又は液体組成物を含めて、
これらは、通常、約0.1重量%〜約90重量%の一つ又はそれ以上の本発明化
合物を含む。薬用飼料は、通常、約0.001重量%〜約3重量%の一つ又はそ
れ以上の本発明化合物を含む。飼料と混合するための濃縮液又は補助食品は、通
常、約5重量%〜約90重量%、好ましくは約5重量%〜約50重量%の一つ又
はそれ以上の本発明化合物を含む。家畜用ミネラル岩塩は、通常、約0.1重量
%〜約10重量%の一つ又はそれ以上の式(I)の化合物又はその農薬上許容しう
る塩を含む。
【0068】 家畜、家財、建物又は屋外領域に施用するための粉剤又は液体組成物は、約0
.0001重量%〜約15重量%、より具体的には約0.005重量%〜約2.0
重量%の一つ又はそれ以上の本発明化合物を含むことができる。処理水中の適切
な濃度は、一つ又はそれ以上の本発明化合物、約0.0001ppm〜約20ppmの
間、より詳しくは約0.001ppm〜約5.0ppmであり、そして魚の養殖では適当
な曝露時間で治療として使用することができる。食餌は、約0.01重量%〜約
5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1.0重量%の一つ又はそれ以上の本
発明化合物を含むことができる。
【0069】 非経口的に、経口的にもしくは経皮的に又は他の手段によって脊椎動物に投与
する場合、本発明の化合物の投与量は、脊椎動物の種、年齢又は健康、及び節足
動物又は蠕虫の有害生物による実際の又は潜在的な発生の性質と程度によって左
右される。経口用の又は非経口の投与では、動物のkg体重当たり約0.1〜約
100mg、好ましくは約2.0〜約20.0mgの一回用量、又は持続性の薬物では
1日につき動物のkg体重当たり約0.01〜約20.0mg、好ましくは約0.1〜
約5.0mgの用量が、一般に適切である。徐放性処方物又はデバイスを用いて、
数カ月間にわたって必要な日用量を、一度の機会に合わせて動物に投与すること
ができる。
【0070】 以下の組成物実施例2A−2Mは、 節足動物、特にダニもしくは昆虫又は植
物線虫に使用するための組成物を説明しており、これは、活性成分として本発明
の化合物、例えば分取実施例に記載されたものを含む。実施例2A−2Mに記載
された組成物は、それぞれ希釈して田畑で使用するための適切な濃度で噴霧組成
物を得ることができる。以下に説明する組成物実施例2A−2Mに使用された成
分の一般的な化学的説明(以下のパーセンテージの全ては、重量パーセントであ
る)は、以下の通りである。
【0071】 商品名の化学的説明 Ethylan BCP ノニルフェノールエチレンオキシド縮合物 Soprophor BSU トリスチリルフェノールエチレンオキシド縮合物 Arylan CA ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの70%w/v溶液 Solvesso 150 軽いC10芳香族溶剤 Arylan S ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム Darvan NO2 ナトリウムリグノスルホネート Celite PF 合成ケイ酸マグネシウム担体 Sopropon T36 ポリカルボン酸のナトリウム塩 Rhodigel 23 多糖類キサンタンガム Bentone 38 マグネシウムモンモリロナイトの有機誘導体 Aerosil 微細二酸化ケイ素
【0072】 実施例2A 水溶性の濃縮液は、以下の組成を用いて製造した。 活性成分 7% Ethylan BCP 10% N−メチルピロリドン 83% N−メチルピロリドンの一部に溶解したEthylan BCPの溶液に活性成分を加え
、溶解するまで加熱及び撹拌した。得られた溶液を溶媒の残りと合わせた。
【0073】 実施例2B 乳剤(EC)は、以下の組成を用いて製造した。 活性成分 25%(最大) Soprophor BSU 10% Arylan CA 5% N−メチルピロリドン 50% Solvesso 150 10% 最初の3つの成分をN−メチルピロリドンに溶解し、次いで、これにSolvesso
150を加えて最終的な体積とした。
【0074】 実施例2C 水和剤(WP)は、以下のような組成で製造した: 活性成分 40% Arylan S 2% Darvan NO2 5% Celite PF 53% 成分を混合し、ハンマーミル中で50ミクロン未満の粒径を有する粉末粉砕し
た。
【0075】 実施例2D 水性流動液処方物は、以下のような組成で製造した: 活性成分 40.00% Ethylan BCP 1.00% Sopropon T360. 0.20% エチレングリコール 5.00% Rhodigel 230. 0.15% 水 53.65% 成分をよく混合し、そしてビーズミル中で、3ミクロン未満の平均粒径が得ら
れるまで粉砕した。
【0076】 実施例2E 乳化性懸濁液濃縮液は、以下のような組成で製造した: 活性成分 30.0% Ethylan BCP 10.0% Bentone 38 0.5% Solvesso 150 59.5% 成分をよく混合し、ビーズミル中で3ミクロン未満の平均粒径が得られるまで
粉砕した。
【0077】 実施例2F 水分散性粒剤は、以下のような組成で製造した; 活性成分 30% Darvan No.2 15% Arylan S 8% Celite PF 47% 成分を混合し、流体エネルギーミル中で超微粉砕し、それから、水(10%ま
で)を噴霧して回転ペレタイザー中で造粒した。得られた粒剤を流動床乾燥機中
で乾燥して過剰の水を除去した。
【0078】 実施例2G 散粉剤は、以下のような組成で製造した。 活性成分 1〜10% タルク粉末−超微細 99〜90% 成分をよく混合し、微粉末にするのに必要なだけさらに粉砕した。この粉末は
、節足動物が発生する場所、例えばごみ処理場、貯蔵生産物もしくは家財道具、
又は経口摂取によって節足動物を防除するため節足動物がはびこる又は発生の危
険がある動物に施用することができる。節足動物が発生する場所に散粉剤を散布
するのに適した方法には、機械送風機、手動振盪機又は家畜自己処理装置が含ま
れる。
【0079】 実施例2H 食餌は、以下のような組成で製造した: 活性成分 0.1〜1.0% コムギ粉 80% 糖密 19.9〜19% 成分をよく混合して必要に応じて餌の形態にした。この食餌は、経口摂取によ
って節足動物を防除するため、特定の場所、例えば家庭又は産業建物、例えば台
所、病院もしくは商店、又は節足動物、例えばアリ、イナゴ、ゴキブリ又はハエ
によって荒らされる屋外領域に散布することができる。
【0080】 実施例2l 溶液処方物は、以下のように組成で製造した: 活性成分 15% ジメチルスルホキシド 85% 活性成分を、ジメチルスルホキシド中で混合及び又は必要に応じて加熱しなが
ら溶解した。この溶液は、節足動物がはびこる家畜に注流施用(pour−on applic
ation)として、又はポリテトラフルオロエチレン膜(細孔径0.22マイクロメ
ータ)を通して濾過滅菌した後、注射剤によって動物体重100kg当たり溶液1
.2〜12mlの適用量で経皮的に施用することができる。
【0081】 実施例2J 水和剤は、以下のような組成で製造した。 活性成分 50% Ethylan BCP 5% Aerosil 5% Celite PF 40% Ethylan BCPをAerosil上へ吸収させ、次にこれを他の成分と混合し、ハンマー
ミル中で粉砕して水和剤を得、これを活性化合物0.001%〜2重量%の濃度
に水で希釈することができ、そして節足動物、例えば双翅目の幼虫又は植物線虫
が発生する場所に噴霧することによって、又は節足動物による被害を受けるかも
しくは感染症の危険がある家畜に噴霧もしくは浸漬することによって、又は節足
動物を防除するため、飲用水中に経口投与することによって施用される。
【0082】 実施例2K 遅延放出性食塊組成物を、以下の成分を含む粒剤から、必要に応じてパーセン
テージを変化させて(以前の組成物について記載したものと同様)形成した: 活性成分 稠密剤 遅延放出剤 結合剤 よく混合した成分を粒剤に形成し、これを2又はそれ以上の比重を有する食塊
に圧縮した。これを、反芻動物の家畜に経口的に投与して、反芻胃内に保持させ
、延長された期間にわたって活性化合物の継続的な遅延放出を行い、反芻動物の
家畜において節足動物の発生を防除することができる。
【0083】 実施例2L 粒剤、ペレット、ブリケット等の形態の遅延放出組成物は、以下のような組成
で製造することができる: 活性成分 0.5〜25% ポリ塩化ビニル 75〜99.5% フタル酸ジオクチル(可塑剤) 成分を混合し、次いで溶融押出し又は成型によって適切な形に成形した。 これらの組成物は、例えば、放置された水に加えるか又は家畜に付ける首輪又
は耳飾りに組み込んで遅延放出によって有害生物を防除するために有用である。
【0084】 実施例2M 水分散性粒剤は、以下のような組成物で製造した。 活性成分 85%(最大) ポリビニルピロリドン 5% アタパルジャイトクレー 6% ラウリル硫酸ナトリウム 2% グリセリン 2% 成分を、水を用いて45%スラリーとして混合し、4ミクロンの粒径まで湿式
粉砕し、次いで噴霧乾燥して水を除去した。
【0085】 以下の代表的な試験方法を用いて、先に製造した本発明の化合物を施用した。 本発明の化合物を使用する以下の代表的な試験方法は、アブラムシ及び線虫を
含む特定の昆虫に対する本発明の化合物の農薬使用と活性を測定するために実施
した。試験する特定種は、以下の通りであった:
【0086】 方法A:浸透性アブラムシスクリーン 未処置の綿花種子を砂壌土中に植え、子葉が十分に広がるまで成長させた。約
25匹の綿花アブラムシ(ワタアブラムシ)を各々の植物へ移し、24時間後、
水性アセトン(99:1v/v)中の試験溶液を用いて様々な土壌濃度で土壌を濡
らし、成長室中に植物を維持した。処置後6日、生きているアブラムシの数を未
処置対照と比べて評価し、評価(1=未処置対照70−99%、3=31−69
%、4=1−30%、5=植物上のアブラムシ0)を与え、LC50値を算出した
。以下の化合物は、100ppm以下の濃度で3以上の評点を得たか、又は100p
pm以下のLC50を有した:1、2、4−6、8−10、13、15、17−19
、21、22、24、25、28、29、31−33、35−37、41、43
、50、65、67、70、80、81、84、87、88、93−110、1
13−119、123、126、131、133−135、138、139、1
41、144、145、147、149、150、159、161、162、1
64、168、171、175、182、185、186、188、240−2
43、251、252、255及び261−263。
【0087】 方法B:線虫試験 南部根瘤線虫(Southern root−knot nematode)(Meloidogyne incognita)の卵
塊を含むトマト植物の感染根を、保存種から除去し、土壌中で洗浄し、線虫卵を
根組織から分離して水ですすいだ。卵の懸濁液試料を、受け取りボウルの上の微
細スクリーン上に置き、 その際水位がスクリーンと接触するように調節した。
ボウルから幼虫(juvenile)を微細スクリーンに集めた。
【0088】 0〜1%の含水率を有する土壌をコップ中に置いた。ジメチルスルホキシド中
の試験化合物の貯蔵溶液を調製し、水で希釈し、このようにして得た溶液を25
0、500及び1000g/haの量で土壌に施用した。12〜24時間後、キュ
ウリの種子を加え、土壌と種子を混合した。Meloidogyne incognitaの約300
個の第二段階のジュブナイル(J2)又は約2500個の卵の水性懸濁液を土壌
に加えた。コップを穴のあいた蓋で覆い、14時間の光周期で27℃及び相対湿
度80%に維持した。14日後、根を除去し、1、3、4又は5のスケール上で
えい瘤について評価した(1=重症のえい瘤、未処置対照と同等;3=軽いえい
瘤;4=非常に軽いえい瘤;5=えい瘤なし、完璧な防除)。3以上と評価され
た化合物を、複数回投与で再試験してED3値(えい瘤評価3を得るための有効
量)を得た。
【0089】 以下の化合物では、1000g/ha以下の濃度で3以上の評点が得られ、すな
わち1000g/ha以下のED3値を有した:1、2、13、14、20、36
、38、42、46、50、52、56、58、63、69、78、83−85
、92、98、103、121、137、140、143、152、154、1
56、158、167、172、178、181、185、196、206、2
20、222、250、254、257及び258。
【0090】 方法C:AEDES AEGYPTII試験 Aedes aegyptii幼虫の水溶液を、<10%のジメチルスルホキシドを含有する
水中に既知量の試験化合物を含む溶液に加え、20℃で24時間を保持した。幼
虫の遊泳反応を刺激するため、容器を穏やかに軽くたたき、刺激に対するわずか
な反応を観察し、処置からの時間を記録した。評価は、1=不活性、3=適度に
活性(30〜70%の死亡率で遊泳が減少した)、及び5=非常に活性(刺激に
対する反応がわずか又はない)であった。以下の化合物は、100ppm以下の濃
度で3以上の評点を得た:2−16、20−25、27、28、30−34、3
6、37、39−41、43−45、47、48、51−54、56、57、5
9、62、66、69、71、73、75−77、83、85、86、89、9
1、110−112、118、120、122、127−129、132、13
6、137、140、141、146、149、153、155、157、16
6、170、173、174、176、177、179、180、183−18
5、188−194、196、200、206、216、233−235、23
7、238、245及び249。
【0091】 方法D:イエバエ試験 水性糖溶液(40%)を、ジメチルスルホキシド溶液中の既知量の試験化合物
の試料に加えた。次に、4匹のイエバエ蛹を各々の試料に加えてハエが出現する
まで保持した。各々の試験試料は、以下のように評価した:1=0〜1匹のハエ
が死んだ、3=2〜3匹のハエが死んだ、5=4匹のハエが死んだ。以下の化合
物は、3以上の評点を得た:2−4、6、12、13、20、34、37、51
、76、83、106、110、112、118、125、140、141、1
46、149、153、185、189、194−197、199、200、2
04、206−215、233及び258。
【0092】 方法E:CAENORHABDITS ELEGANS試験 混合された生存段階のCaenorhabdits elegans(自由な生きている線虫)の水
溶液を、<1%のジメチルスルホキシドを含有する水中に既知量の試験化合物を
含む溶液に添加し、そして6又は7日間20℃で保持した。次に、視覚による評
価を行って、集団の大きさ及び挙動を評価した。評価は、1=不活性、大集団が
増加し、対照と同様の挙動をした;3=適度に活性、集団が多い又は僅かに多く
、運動が遅い;4=活性、集団の増加がない〜わずかであり、動きが少ない;及
び5=非常に活性、集団の増加がなく、運動がない又は少ない:であった。以下
の化合物は、100ppmの以下の濃度で、3以上の評点を得た:5、11、15
、21−24、28、30、33、36、39、40、43−45、47、48
、52−54、56−66、68−72、74、77、79、84−86、89
、91、97、99、103、105、106、108、112、117、12
0、122、125、127−129、142、145、146、148、15
1、160、163、165、168、169、176、193−1 95、1
98、199、201−203、209、217、218、236、237、2
45、249、259、266及び267。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CN,CR,CU,CZ,DM,DZ,EE,GD ,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,L V,MA,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC22 DD12 EE03 4H011 AC01 BA01 BB09 BC01 BC03 BC06 BC07 BC18 BC19 DA02 DA15 DA16 DC03 DC05 DC06 DD03 DD04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中:Qは、基(A1)又は(A2) 【化2】 であり: Wは、N又はCR6であり; −X1−X2−X3−は、−CF2CF2O−、−CF2OCF2−又は−OCF2
    −であり; R1は、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル
    、ハロアルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は−(CH2)m 7 であるか;又は場合によりアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、NO2、アルコ
    キシ、ハロアルコキシ又はR8S(O)pによって置換されたナフチルであり; R2は、水素、ハロゲン又は場合により置換されたアミノであり; R3及びR6は、それぞれ独立して、水素又はハロゲンであり; R4は、水素又はハロアルキルであり; R5は、水素、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−S(O)pCF3
    はSF5であり; R7は、フェニル又は窒素、酸素及び硫黄から選ばれる同じか又は異なること
    ができる1〜4個のヘテロ原子を含み、場合によりR9によって置換されている
    5〜7員芳香族複素環であり; R8は、アルキル又はハロアルキルであり; R9は、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、CN、NO2、R10O、R8S(O
    )p、C(O)R8、C(O)OR10又はNR1011であるか;又はR7がフェニルであ
    る時、2つの隣接したR9基は、一緒になって−CF2OCF2−又は−OCF2
    −基を形成し; R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、アルキル又はハロアルキルであり
    ;そして m、n及びpは、それぞれ独立して0、1又は2の値を有する)の化合物又は
    その農業上許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R2が、−NR1213又は−N=C(R10)(R14)〔式中:R1 2 及びR13は、独立して水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアル
    ケニル、アルキニル、ハロアルキニル、−C(O)R15及びC(O)OR15から選ば
    れるか;又はR12及びR13は、一緒になって鎖中に4〜6個の原子を有する二価
    基を形成し、この二価基は、アルキレン、アルキレンオキシアルキレン又はアル
    キレンアミノアルキレンであり; R14は、アルコキシ又はハロアルコキシであるか;又は場合により、アルキル
    、ハロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、−S(O)p8又はCNに
    よって置換されたフェニルであり; R15は、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル又はハロアルキニルである
    か;又は場合によりハロゲン、アルコキシ、C(O)R8、C(O)OR10、CN、
    −S(O)p8又はCONR1011によって置換されたアルキルである〕である請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル又はナフ
    チル;又は場合によりハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロア
    ルコキシ又はNO2によって置換されたフェニル;又は場合によりハロゲンもし
    くはハロアルキルによって置換されたピリジル;又は−CH27(式中、R7
    、場合により、ハロゲン、アルキル又はアルコキシによって置換されたフェニル
    である);又は−CH2CH27(式中、R7は、フェニルである)である請求項
    1又は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Qが基(A1)(式中、Wは、N又はCR6であり;R3及び
    6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であり;そして
    5はハロゲン、CF3、OCF3又はSF5であるか;又は、Wは、NもしくはC
    6であり;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲンであり;R4は、
    CF3であり;そしてR5は水素である)である請求項1、2又は3のいずれか一
    項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2が−NR1213又は−N=C(R10)(R14)である請求項
    1〜4のいずれか一項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R2が−NR1213又は−N=C(R10)(R14)(式中、R12
    は、水素、アルキル又は−C(O)R15であり;R13は、水素又はアルキルであり
    ;R10は、水素であり;R14は、アルコキシであり;そしてR15はアルキルであ
    る)である請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 nが1又は2である請求項1〜6のいずれか一項記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 R1が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル又はナフ
    チル;又は場合により、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロ
    アルコキシ又はNO2によって置換されたフェニル;又はハロゲンもしくはハロ
    アルキルによって場合により置換されたピリジル;又は−CH27(ここで、R 7 は場合によりハロゲン、アルキル又はアルコキシによって置換されたフェニル
    である);又は−CH2CH27(ここで、R7はフェニルである)であり; Qは、基(A1)(式中、Wは、N又はCR6であり;R3及びR6は、それぞれ
    独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であり;そしてR5はハロゲン、
    CF3、OCF3又はSF5であるか;又は Wは、NもしくはCR6であり;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハ
    ロゲンであり;R4は、CF3であり;そしてR5は水素である)であり、そして
    2は、−NR1213又は−N=C(R10)(R14)(式中、R12は水素、アルキル
    又は−C(O)R15であり;R13は、水素又はアルキルであり;R10は、水素であ
    り;R14は、アルコキシであり;そしてR15はアルキルである)である請求項1
    〜7のいずれか一項記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル又はナフ
    チル;又は場合により、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロ
    アルコキシもしくはNO2によって置換されたフェニル;又は場合によりハロゲ
    ンもしくはハロアルキルによって置換されたピリジル;又は−CH27(ここで
    、R7は場合によりハロゲン、アルキル又はアルコキシによって置換されたフェ
    ニルである);又は−CH2CH27(ここで、R7はフェニルである)であり; Qは、基(A1)(式中、Wは、N又はCR6であり;R3及びR6は、それぞれ
    独立して水素又はハロゲンであり;R4は、水素であり;そして、R5はハロゲン
    、CF3、OCF3又はSF5であるか;又は、 Wは、N又はCR6であり;R3及びR6は、それぞれ独立して水素又はハロゲ
    ンであり;R4は、CF3であり;そしてR5は水素である)であり; R2は、−NR1213又は−N=C(R10)(R14)(式中、R12は水素、アルキ
    ル又は−C(O)R15であり;R13は、水素又はアルキルであり;R10は、水素で
    あり;R14は、アルコキシであり;そしてR15はアルキルであり;そしてnは1
    又は2である)である請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
  10. 【請求項10】 農業上許容しうる希釈剤又は担体及び/又は表面活性剤と
    共に請求項1〜9のいずれか一項に定義された化合物の有効量を含む農薬組成物
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物又は請求項10
    記載の農薬組成物の農薬上有効な量を場所に施用することからなる、現場での有
    害生物の防除方法。
  12. 【請求項12】 場所が、植物が成長するために使用された又は使用される
    領域であり、そして前記化合物が、2g〜5kg/haの施用量でそこに施用される
    請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物又は請求項10
    に記載の農薬組成物有効量を用いて処理又は被覆された種子。
  14. 【請求項14】 有害生物を防除するための請求項1〜9のいずれか一項記
    載の化合物又は請求項10に記載の組成物の使用。
  15. 【請求項15】 動物用医薬品を製造するための請求項1〜9のいずれか一
    項記載の化合物の使用。
  16. 【請求項16】 ルイス酸の存在下で、式(II) 【化3】 (式中、R2及びQは、請求項1〜9に定義された通りである)の化合物を式(II
    I): R1SH (III) (式中、R1は、請求項1〜9に定義された通りである)のチオールと反応させ
    て式(IV) 【化4】 のヘミチオアセタール中間体を得:これを場合により単離し、そして 還元剤で
    処理し、そして場合により、得られた化合物を酸化させることからなる、請求項
    1〜9のいずれか一項記載の式(I)の化合物の製造方法。
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