JPH08307066A - パネル開閉装置 - Google Patents

パネル開閉装置

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JPH08307066A
JPH08307066A JP12712795A JP12712795A JPH08307066A JP H08307066 A JPH08307066 A JP H08307066A JP 12712795 A JP12712795 A JP 12712795A JP 12712795 A JP12712795 A JP 12712795A JP H08307066 A JPH08307066 A JP H08307066A
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panel
posture
operation panel
open
speed
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Yasushi Shibuya
康司 渋谷
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子機器の前方に開閉式のパネルが設けられ
ているものにおいて、ロック解除されたパネルを確実に
開放できるようにする。 【構成】 操作パネル1aに設けられたオープンボタン
4を押すことにより、プレート9に形成された突片9a
を掛止している掛止爪8が押圧部4aに押上げられて掛
止状態が解除される。ロック解除された操作パネル1a
はばね12の力で開放姿勢へ付勢されるがこのとき回転
ダンパー10bの抵抗力により操作パネル1aはゆっく
り回動する。ただし、ロック解除直後は、カセット挿入
面1cとプレート9との間に介在し圧縮された状態の緩
衝材(弾性体)16が膨張し、プレート9を押圧し操作
パネル1aを前方へ押し出す。よってばねにより直ちに
復帰する掛止爪8が突片9aに再掛止されることがな
く、操作パネル1aは確実に回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響機器やその
他の電子機器などの装置本体の前面に開閉自在なパネル
が設けられたものにおいて、このパネルを確実に開放姿
勢へ移動させることができるパネル開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、開閉自在なパネルを有する機器
の一例として車載用音響機器さらに詳しくは車載用のカ
セットテーププレーヤを示す斜視図、図6は図5の装置
において操作パネルが前方へ回動した状態を示す斜視
図、図7は図5の装置のロック機構部分をVII方向か
ら示した透視側面図である。図5に示すカセットテープ
プレーヤAでは、符号2に示す筐体部分が車のコンソー
ルパネル内に納められ、ノーズ部1がコンソールパネル
の前面に露出する。ノーズ部1は操作パネル1a(化粧
面)および枠体1bとから成る。枠体1bと筐体2によ
り装置本体が構成され、操作パネル1aは支点5を中心
として、枠体1bの前面を覆う閉鎖姿勢α2と、前方へ
倒れる開放姿勢α1との間を回動できるように支持され
ている。
【0003】操作パネル1aは合成樹脂材料により形成
されたものであり、その前面には、広い面積の液晶パネ
ル3aおよび各種の操作スイッチ類3bが配列されてい
る。液晶パネル3aには、演奏中の曲番号およびイコラ
イザレベル、または時刻などが表示される。また操作パ
ネル1aには、オープンボタン4が設けられている。オ
ープンボタン4はスプリング17により突出方向へ付勢
され、またオープンボタン4の先端にはロック解除用の
押圧部4aが形成されている。オープンボタン4が押さ
れると、操作パネル1aのロックが解除されて支点5を
中心に開放姿勢α1方向に倒れ、枠体1bのカセット挿
入面1c(記録媒体挿入面)が現れる。この様子を示し
たのが図6である。
【0004】図6に示す枠体1bおよびカセット挿入面
1cは、合成樹脂材料を射出成形して一体として形成さ
れている。カセット挿入面1cにはカセット挿入口(記
録媒体挿入部)6および角孔7が形成されており、前記
カセット挿入口6からカセットテープ(図示しない)が
挿入され筐体2の内部に設けられている演奏部(図示し
ない)に装填される。
【0005】図7に示すように、枠体1bの背面から筐
体2の内方に延びるブラケット13に、ロックレバー1
5が支点軸15aを中心に回転自在に取り付けられ、ロ
ックレバー15の先端に形成された前記掛止爪8は前記
角孔7から前方へ突出している。操作パネル1aの背面
にはこの操作パネル1aを支持している金属製のプレー
ト9が設けられており、前記掛止爪8は、このプレート
9に形成された突片9aに掛止されるものとなってい
る。また、ブラケット13から伸びるばね14がレバー
15の一部に掛けられ、レバー15はロック可能な方向
(β1方向)へ付勢されている。
【0006】操作パネル1aに設けられた前記支点5を
形成する軸は、枠体1bに一体に形成された支持腕13
aに回動自在に支持されている。この支点5にはねじり
ばね12が設けられ、このねじりばね12により操作パ
ネル1aは開放姿勢α1の方向へ付勢されている。支点
5の基部には、操作パネル1aと一体の扇ギヤ11が設
けられ、この扇ギヤ11は、枠体1bに設けられた小ギ
ヤ10に噛合っている。小ギヤ10が固定されている軸
10aには、速度調整部材としての回転ダンパーが設け
られている。回転ダンパーは内部にオイルなどの高粘性
流体が封入され、軸10aに設けられた羽根がこの高粘
性流体内を回転するものとなっている。
【0007】図5と図7に示すように、操作パネル1a
が閉鎖姿勢α2に回動しているときには、β1方向へ回
動しているロックレバー15の掛止爪8が、操作パネル
1a側の突片9aに掛止され、操作パネル1aが閉鎖姿
勢α2でロックされている。オープンボタン4が押され
ると、このオープンボタン4の先端の押圧部4aによ
り、ロックレバー15がロック解除方向(β2方向)へ
回動させられ、掛止爪8が突片9aから離れ操作パネル
1aのロックが解除される。
【0008】ロック解除された操作パネル1aはねじり
ばね12の付勢力により、開放姿勢α1方向へ回動する
が、このとき操作パネル1aに一体に設けられた扇ギヤ
11により小ギヤ10が回転させられ、小ギヤ10に設
けられた軸が速度調整部材である回転ダンパーを作動さ
せる。これにより、回転速度が調整され、操作パネル1
aが開放姿勢α1に向けてゆっくり回動し、製品の操作
感触が良好とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、オープ
ンボタン4が押され、操作パネル1aのロックが解除さ
れたときに、ねじりばね12の付勢力により操作パネル
1aが開放姿勢α1に向けて回動するが、このとき回転
ダンパーによりα1方向へ回動するときの回動速度が緩
和されるものとなっている。
【0010】一方、ロックレバー15は、ばね14によ
りβ1方向へ付勢されている。よってオープンボタン4
が押され、ロックレバー15がβ2方向へ回動させられ
た後に、オープンボタン4から手を離すと、ロックレバ
ー15はばね14によりβ1方向へ直ちに復帰させられ
る。したがって、ばね14の弾性力が強くロックレバー
15のβ1方向への復帰速度が速い場合、また、指でオ
ープンボタン4を押す速度が速く、オープンボタン4が
きわめて短時間だけ押されてオープンボタン4が直ちに
復帰した場合、操作パネル1aが速度調整されてα1方
向へゆっくり回動するために、一旦突片9aから外れた
掛止爪8が再度突片9aに掛かることがある。この場合
に、オープンボタン4を押したにもかかわらず、操作パ
ネル1aが回動姿勢α1方向へ回動せず、閉鎖姿勢α2
に留まってしまうという問題が生じる。
【0011】これを防止するために、操作パネル1aを
開放姿勢α1方向へ回動させるねじりばね12の弾性力
を強く設定し、掛止爪8によるロックが解除されたとき
に、操作パネル1aが開放姿勢α1方向へ迅速に回動す
るように設定する方法も考えられる。しかし、ねじりば
ね12の弾性力が強いと、回転ダンパーによる速度調整
機能が十分に発揮できず、操作パネル1aがα1方向へ
速く回転しすぎ、製品の操作感触が低下することにな
る。
【0012】また、この種の車載用の音響機器などで
は、閉鎖姿勢α2にある操作パネル1aの前面がやや上
向きとされて、ユーザが操作パネル1aの前面を目視し
やすい状態としたものがある。この場合には閉鎖姿勢α
2の操作パネル1aの自重が閉鎖姿勢α2を維持する向
きに作用するため、開放姿勢α1方向への回動速度がさ
らに遅くなり、掛止爪8が突片9aから一旦外れた後
に、再度突片9aに引っ掛かりやすくなる。
【0013】さらに、図5と図7に示すように、操作パ
ネル1aが閉鎖姿勢α2にあるとき、各部材の寸法精度
の問題から操作パネル1aの背面と、枠体1bのカセッ
ト挿入面1cとの間に若干の隙間が生じてしまう。閉鎖
姿勢α2では、ねじりばね12により操作パネル1aが
α1方向へ付勢され、掛止爪8と突片9aとの引っ掛か
りが維持されているが、前記隙間が形成されていると、
車体振動によりねじりばね12の弾性力に対抗して操作
パネル1aがα2方向へ回動し、その結果、操作パネル
1aと枠体1bとの間にがたつき音が発生する問題があ
る。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ロック部材によるロックが解除されたときに、速
度調整されて回動する操作パネルにロック部材が再度引
っ掛かるのを防止して、操作パネルを確実に開放姿勢へ
回動させることのできるパネル開閉装置を提供すること
を目的としている。
【0015】さらに、操作パネルを確実に開放方向へ回
動させることができるとともに、操作パネルのがたつき
をも同時に防止できるようにしたパネル開閉装置を提供
することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のパネル開閉装置
は、装置本体の前面を覆う閉鎖姿勢と装置本体の前方へ
倒れる開放姿勢との間を移動できるように回動可能に支
持されたパネルと、パネルを前記開放姿勢の方向へ付勢
する付勢部材と、パネルが開放姿勢の方向へ回動する速
度を緩和する回転ダンパーなどの速度調整部材と、装置
本体側に設けられて閉鎖姿勢とされたパネルをロックす
るロック部材とを有し、前記装置本体とパネル背面との
間には、閉鎖姿勢にてロックされているパネルを開放姿
勢へ押圧する弾性体が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0017】上記において、弾性体は、パネルの背面に
所定面積にて当接するスポンジなどの発泡樹脂、合成ゴ
ムなどの緩衝材であることが好ましい。
【0018】また本発明のパネル開閉装置は、装置本体
の前面を覆う閉鎖姿勢と装置本体の前方へ倒れる開放姿
勢との間を移動できるように回動可能に支持されたパネ
ルと、パネルを前記開放姿勢の方向へ付勢する付勢部材
と、パネルが開放姿勢の方向へ回動する速度を緩和する
速度調整部材と、装置本体側に設けられて閉鎖姿勢とさ
れたパネルをロックするロック部材とを有し、前記ロッ
ク部材をロック可能な方向へ付勢する付勢部材と、ロッ
ク部材がロック解除方向へ移動させられた後にロック可
能な姿勢へ復帰する速度を遅延させる復帰遅延機構とが
設けられていることを特徴とするものである。
【0019】上記において、復帰遅延機構は、ロック部
材の復帰速度を緩和する速度調整部材、または、ロック
部材とこのロック部材を支持する支持部との間に設けら
れた摩擦機構により構成される。速度調整部材は、例え
ば高粘性流体が羽根などにより撹拌させられるときの抵
抗を利用した回転ダンパーである。また摩擦機構は、ロ
ック部材と支持部との間にフェルトなどの摩擦板を介装
させ、または摩擦板とばねワッシャを介装させることに
より形成される。
【0020】
【作用】本発明では、操作面などを有するパネルが、車
載用音響機器などの装置本体の前面に回動自在に支持さ
れており、パネルは装置本体の前方へ倒れる開放姿勢へ
付勢されるとともに、回転ダンパーなどの速度調整部材
により、パネルが開放姿勢へ回動するときの速度が遅延
するように調整されている。
【0021】第1の発明では、装置本体の前面またはパ
ネルの背面に弾性体が設けられ、パネルが閉鎖姿勢でロ
ックされているときに、パネルが弾性体により常に開放
姿勢方向へ弾圧されているものとなる。よって、ロック
部材がロック解除方向へ移動し、パネルのロックが解除
されると、前記弾性体の押圧力によりパネルは装置本体
から迅速に離れ、ロック部材がロック可能な姿勢に復帰
するまでの間に、パネルがロック部材によりロックされ
ない位置へ確実に移動できる。弾性体がパネルを開放方
向へ押し出すのはロック解除後の一瞬だけであり、その
後は、パネルが速度調整部材による速度緩和作用を受
け、開放姿勢へゆっくり回動する。この弾性体を設けて
おくことにより、一旦ロックが解除された後に、ロック
部材によりパネルが再ロックされることがなく、パネル
は確実に開放姿勢へ回動できるものとなる。
【0022】またパネルが装置本体の前面を覆う閉鎖姿
勢にロックされているとき、弾性体がパネルを前方へ押
圧し続けている。よってパネルと装置本体との間に隙間
が形成されていても、車体振動などによりパネルと装置
本体の前面とが当たってがたつき音が生じるのを防止で
きるものとなっている。特に弾性体をスポンジなどの発
泡樹脂、合成ゴムなどの緩衝材により形成し、ロック状
態のパネルの背面に緩衝材が所定の面積にて当たるもの
となっていると、パネルを閉鎖姿勢方向へ強く押して、
パネルが閉鎖姿勢でロックされる際に、パネルの閉鎖姿
勢への回動衝撃を緩衝材により吸収できる。
【0023】また、緩衝材は、一定の面積で一定の厚さ
のシート状のものとし、これを装置本体の前面に貼着し
ておくことにより、弾性体を装置本体に取り付けること
ができ、弾性体の取付構造が簡単である。なお、装置本
体の前面に緩衝材の外形寸法にほぼ一致した凹部を形成
し、この凹部内に緩衝材を貼着しておけば、パネルが閉
鎖姿勢へ回動させられたときの回動衝撃により、緩衝材
の貼着位置にずれが生じることもなくい。また緩衝材の
外周が凹部により拘束されるため、長期間の使用によっ
て緩衝材の外径寸法がその面方向に広がって、厚みが薄
くなり、充分な緩衝作用が得られなくなるという問題が
発生することもない。
【0024】第2の本発明では、ロック部材がばねなど
の付勢部材によりロック可能な方向へ付勢されている
が、ロック部材が一旦ロック解除方向へ移動させられた
後に、ロック可能な方向へ復帰する際の速度が復帰遅延
機構により、遅延させられるものとなる。よって閉鎖姿
勢にあるパネルのロックが解除された後に、パネルが開
放姿勢へゆっくり回動するが、ロック解除方向へ移動し
たロック部材の復帰動作もゆっくりしたものとなるた
め、開放姿勢へ回動するパネルがロック部材により再ロ
ックされることがない。
【0025】上記復帰遅延は、例えばロック部材のロッ
ク位置への復帰の際に回転ダンパーなどの速度調整部材
を動作させることにより実現でき、またはロック部材と
支持体との間に摩擦機構を構成しておくことにより実現
できる。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例を示すものであ
り、車載用カセットテーププレーヤを示す斜視図、図2
は図1のII−II線の断面図、図3は第2実施例を示
すものであり、復帰遅延機構の一例を示す側面図、図4
は復帰遅延機構の他の例を示す分解斜視図である。図1
と図2に示すカセットテーププレーヤでは、本発明の特
徴となる部分以外の構造が図5ないし図7に示すものと
同じ構造である。車載用カセットテーププレーヤA1の
装置本体は、筐体2とその前面に固定されたノーズ部1
の枠体1bとから構成される。筐体2は自動車のコンソ
ールパネル内に埋設され、合成樹脂製の枠体1bは筐体
2の前面に固定されている。操作パネル1a(化粧部)
は、支点5により、枠体1bの支持腕13aに対して回
動自在に支持されている。また、支点5を形成する軸に
外装された付勢部材としてのねじりばね12により、操
作パネル1aは開放姿勢α1の方向へ付勢されている。
【0027】操作パネル1aには扇ギヤ11が支点5を
中心として設けられ、枠体1b側には軸10aと小ギヤ
10が回動自在に支持され、小ギヤ10が前記扇ギヤ1
1と噛合っている。図1に示すように、枠体1bには速
度調整部材として回転ダンパー10bが設けられ、前記
軸10aはこの回転ダンパー10bに回転自在に支持さ
れている。回転ダンパー10bは内部にシリコンオイル
などの高粘性流体が封入されており、前記軸10aに設
けられた羽根がこの高粘性流体内にて回転するものとな
っている。
【0028】通常は、図5に示すように操作パネル1a
は閉鎖姿勢α2に位置しており、カセットテープの出し
入れを行なうときにのみ、図1に示すように、操作パネ
ル1aが装置本体の前方へ倒れる開放姿勢α1へ回動さ
せられる。この開放姿勢α1方向への回動力はねじりば
ね12の弾性力により発揮されるが、この回動動作の際
に、扇ギヤ11により小ギヤ10が回転させられ、回転
ダンパー10bが抵抗力を発揮し、操作パネル1aは開
放姿勢α1方向へゆっくり回動する。
【0029】図5に示したように、操作パネル1aの前
面には液晶パネル3aおよび操作スイッチ類3bが配列
されている。操作パネル1aの前面の左上部分にはオー
プンボタン(ロック解除操作部)4が設けられ、このオ
ープンボタン4はスプリング17により前方へ突出して
いる。またオープンボタン4の先端の押圧部4aは操作
パネル1aの背面に突出可能となっている。操作パネル
1aは、金属製のプレート9によって背面から支持され
ており、このプレート9に突片9aが形成されている。
枠体1b内にはロックレバー15が支点軸15aにより
回転自在に支持されており、付勢部材であるばね14に
よってβ1方向(ロック方向)へ付勢されている。
【0030】図1に示す第1実施例では、枠体1bのカ
セット挿入面1c上に弾性体として緩衝材16が設けら
れている。緩衝材16は、スポンジなどの発泡樹脂、合
成ゴム、クッションラバーなどである。緩衝材16は所
定の厚さで所定面積のシート状またはブロック状であ
る。カセット挿入面1c上には窪み(凹部)18が形成
されている。この窪み18は緩衝材16の面積にほぼ一
致しており、緩衝材16はこの窪み18内に挿入され両
面接着テープまたは接着剤で接着固定されている。な
お、カセット挿入面1cからの緩衝材16の突出寸法t
(図2参照)は、操作パネル1aが閉鎖姿勢α1にてロ
ックされているとき、操作パネル1aの背面のプレート
9に対して収縮状態で圧接し、緩衝材16によりロック
状態の操作パネル1aをα1方向へ常に弾性的に付勢で
きる寸法となっている。なお、緩衝材16の外周が窪み
18の内周面に囲まれているため、緩衝材16が繰り返
し収縮してその面方向の外形が広がって厚みが薄くなる
という障害を防止しでき、長期間にわたって安定した荷
重で操作パネル1aを付勢することができる。
【0031】操作パネル1aが閉鎖姿勢α2にあるとき
には、ロックレバー15の掛止爪8が、プレート9の突
片9aに掛止され、操作パネル1aは閉鎖姿勢α2でロ
ックされている。このとき緩衝材16は、カセット挿入
面1cとプレート9との間に収縮した状態で挟持され、
操作パネル1aは開放姿勢α1の方向へ押圧されてい
る。なお、操作パネル1aを閉鎖姿勢α2の方向へ回動
させる際、突片9aの押圧力によりロックレバー15は
β2方向へ回動させられ、その後にばね14の力でβ1
方向へ回動し、掛止爪8が突片9aに掛止される。
【0032】操作パネル1aをα2方向へ押す力が強す
ぎて、操作パネル1aの背面が枠体1aに衝撃的に当た
ったとしても、緩衝材16が緩衝機能を発揮し、回動衝
撃が枠体1bに大きく作用するのを防止できる。また、
操作パネル1aがロック状態のとき、操作パネル1aの
背面のプレート9とカセット挿入面1cとの間の隙間内
で緩衝材16が収縮して介装され、常に操作パネル1a
が前方へ押されているため、例えば車体振動が作用して
も、操作パネル1aのプレート9が枠体1bに当たるが
たつき音の発生を抑制できる。
【0033】この状態から、オープンボタン4を指で押
すと、オープンボタン4の先端の押圧部4aにより、掛
止爪8が押され、ロックレバー15がβ2方向へ回動
し、掛止爪8と突片9aとの掛止が解除され、操作パネ
ル1aのロックが解除される。このとき緩衝材16が弾
性的に膨張し原形状態に復元する。この膨張力によりプ
レート9が押され、操作パネル1aは開放姿勢α1方向
へ押し出される。オープンボタン4から手を離すと、オ
ープンボタン4はスプリング17の力で復帰し、またロ
ックレバー15はばね14の付勢力で直ちにβ1方向へ
復帰する。ただしロック解除直後に緩衝材16により操
作パネル1aはα1方向へ押し出されるため、掛止爪8
がβ1方向へ復帰したときに、突片9aは枠体1bから
離れており、掛止爪8が突片9aに再掛止され、操作パ
ネル1aが再ロックされることはない。
【0034】緩衝材16は、原形まで弾性復元された後
はそれ以上膨張することはないので、操作パネル1aは
ロック解除直後のみ緩衝材16に押し出されるが、その
後は緩衝材16の力は操作パネル1aに作用せず、操作
パネル1aはねじりばね12の付勢力を受け、また回転
ダンパー10bの回転抵抗を受けて、開放姿勢α1方向
へゆっくり回動する。
【0035】上述の第1実施例において、緩衝材16
は、カセット挿入面1cの一ヶ所にのみ貼付されるのだ
けではなく、カセット挿入面1cの他の複数の位置に貼
付されたものであってもよい。さらに、カセット挿入面
1c側に貼付されるのではなく、操作パネル1aの背面
側に貼付されたものであってもよい。
【0036】第2実施例では、図1に示す緩衝材16は
設けられず、図3に示すようにロックレバー15に復帰
遅延機構が設けられる。あるいは緩衝材16と復帰遅延
機構が併用されてもよい。
【0037】図3では、枠体1b内に支点軸15aによ
り回動自在に支持されているロックレバー15にギヤ歯
15bが一体に形成されている。このギヤ歯15bは支
点軸15aを中心とする一定半径のピッチ円P上に一致
するように、ロックレバー15の側面に部分的に形成さ
れている。前記支点軸15aは、枠体1bから一体に延
びるブラケット13に支持されているが、このブラケッ
ト13には、ダンパー軸21が設けられこのダンパー軸
21と一体のダンパーギヤ19が前記ギヤ歯15bと噛
み合っている。
【0038】前記ダンパー軸21は、速度調整部材であ
る回転ダンパー22に挿入されている。この回転ダンパ
ー22は、図1に符号10bで示したのと同じものであ
り、内部にシリコンオイルなどの高粘性流体が封入さ
れ、ダンパー軸21に設けられた羽根が高粘性流体内を
回転するものとなっている。操作パネル1aが閉鎖姿勢
α2でロックされているとき、オープンボタン4が押さ
れると、人間の手の力がオープンボタン4から掛止爪8
に作用し、ロックレバー15がβ2方向へ強制的に回転
させられ、掛止爪8が突片9aから離れて操作パネル1
aのロックが解除される。
【0039】ロックが解除されると、操作パネル1aは
回転ダンパー10bの抵抗により開放姿勢α1方向へゆ
っくり回転する。また、β2方向への押し力が解除され
た後のロックレバー15はばね14によりβ1方向へ引
き戻されるが、このときギヤ歯15bがダンパーギヤ1
9を回転させ回転ダンパー22の回転抵抗力が発生す
る。よってロックレバー15のβ1方向への復帰速度が
遅くなり、復帰時間が遅延される。よってロックが解除
された後に、掛止爪8が突片9aに掛止されることがな
く、操作パネル1aの再ロックがおきないようになって
いる。
【0040】なお復帰遅延機構としては、高粘性流体を
封入した回転ダンパーの他に、空気中にて羽根が高速で
回転する回転エアーダンパーでもよい。またはロックレ
バー15がβ1方向へ回転するときに、ピストンがシリ
ンダ内で移動し、シリンダ内へ外気がオリフィスを介し
て吸入されるシリンダダンパーなども使用可能である。
【0041】図4に示す第3実施例では、復帰遅延機構
として摩擦機構が使用されている。ロックレバー15の
回動支点となる支点軸15aは、ロックレバー15,摩
擦板26,ばねワッシャ27に挿入され、その先端はブ
ラケット(支持部)13に固定される。このときロック
レバー15に形成されたボス部15cとブラケット13
との間に摩擦板26とばねワッシャ27が密着した状態
で介装される。摩擦板26はフェルト板、表面を粗らし
た樹脂板、金属板などであるが、摩擦係数の比較的高い
素材が適している。
【0042】ロックレバー15が支点軸15aを中心と
してβ1およびβ2方向へ回転する際、このロックレバ
ー15に回転抵抗が生じるため、その回動動作を遅延さ
せることができる。すなわち、操作パネル1aのロック
が解除され、操作パネル1aが開放姿勢α1方向へ回動
するときに、ばね14の付勢力によるロックレバー15
のβ1方向への復帰を遅延させることができる。よって
掛止爪8と突片9aとの再ロックを防止できる。なお図
4に示す摩擦機構は、図3に示すダンパーを使用したも
のに比べ、復帰遅延機構を低コストにて製造できる。
【0043】なお、本発明は、車載用のカセットテープ
プレーヤの操作パネルの開閉装置に限られず、開閉式の
AV機器、例えばCD、MD、CD−ROM等の各種記
録媒体プレーヤ、レコーダでの開閉式のパネル、または
家庭用や事務用の電子機器などにも実施可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明では、パネルが速度
調整部材により開閉姿勢へゆっくり回動させられるもの
において、ロック部材によりパネルのロックが解除され
た後にロック部材とパネルとの再ロックが生じるのを防
止でき、パネルを確実に開放姿勢へ回動させることがで
きる。
【0045】また装置本体とパネル背面との間に緩衝材
を介装させておくと、車体振動などによるパネルのがた
つき音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として車載用カセットテープ
プレーヤのパネル開閉装置を示す斜視図、
【図2】図1のII−II線の断面図、
【図3】ロックレバーの復帰遅延機構の一例を示す側面
図、
【図4】ロックレバーの復帰遅延機構の他の例を示す分
解斜視図、
【図5】車載用カセットテーププレーヤのパネル閉鎖状
態を示す斜視図、
【図6】従来の車載用カセットテーププレーヤにおいて
パネルが開放された状態を示す斜視図、
【図7】図5におけるVII矢視の透視側面図、
【符号の説明】
1a 操作パネル 1b 枠体 1c カセット挿入面 4 オープンボタン 4a 押圧部 6 カセット挿入口 8 掛止爪 9 プレート 9a 突片 10b 回転ダンパー 12 ねじりばね(付勢部材) 15 ロックレバー 15a 支点軸 15b ギヤ歯 16 緩衝材 19 ダンパーギヤ 22 回転ダンパー 27 ばねワッシャ 26 摩擦板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の前面を覆う閉鎖姿勢と装置本
    体の前方へ倒れる開放姿勢との間を移動できるように回
    動可能に支持されたパネルと、パネルを前記開放姿勢の
    方向へ付勢する付勢部材と、パネルが開放姿勢の方向へ
    回動する速度を緩和する速度調整部材と、装置本体側に
    設けられて閉鎖姿勢とされたパネルをロックするロック
    部材とを有し、前記装置本体とパネル背面との間には、
    閉鎖姿勢にてロックされているパネルを開放姿勢へ押圧
    する弾性体が設けられていることを特徴とするパネル開
    閉装置。
  2. 【請求項2】 弾性体は、パネルの背面に所定面積にて
    当接する緩衝材である請求項1記載のパネル開閉装置。
  3. 【請求項3】 装置本体の前面を覆う閉鎖姿勢と装置本
    体の前方へ倒れる開放姿勢との間を移動できるように回
    動可能に支持されたパネルと、パネルを前記開放姿勢の
    方向へ付勢する付勢部材と、パネルが開放姿勢の方向へ
    回動する速度を緩和する速度調整部材と、装置本体側に
    設けられて閉鎖姿勢とされたパネルをロックするロック
    部材とを有し、前記ロック部材をロック可能な方向へ付
    勢する付勢部材と、ロック部材がロック解除方向へ移動
    させられた後にロック可能な姿勢へ復帰する速度を遅延
    させる復帰遅延機構とが設けられていることを特徴とす
    るパネル開閉装置。
  4. 【請求項4】 復帰遅延機構は、ロック部材の復帰速度
    を緩和する速度調整部材である請求項3記載のパネル開
    閉装置。
  5. 【請求項5】 復帰遅延機構は、ロック部材とこのロッ
    ク部材を支持する支持部との間に設けられた摩擦機構で
    ある請求項3記載のパネル開閉装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035744A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nix Inc パネル開閉機構
JP2008134362A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 操作パネル構造体
TWI511640B (zh) * 2015-03-12 2015-12-01 Universal Global Scient Ind Co 具有按壓式蓋板之機殼
CN107896455A (zh) * 2017-12-18 2018-04-10 深圳市宝尔爱迪科技有限公司 一种锁扣结构及使用该结构的一种座充
JP2021031241A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 株式会社日本製鋼所 巻取機およびフィルム製造システム

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