JP2548311Y2 - プッシュロック装置 - Google Patents
プッシュロック装置Info
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- JP2548311Y2 JP2548311Y2 JP1992050664U JP5066492U JP2548311Y2 JP 2548311 Y2 JP2548311 Y2 JP 2548311Y2 JP 1992050664 U JP1992050664 U JP 1992050664U JP 5066492 U JP5066492 U JP 5066492U JP 2548311 Y2 JP2548311 Y2 JP 2548311Y2
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- Japan
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- slide body
- groove
- lock device
- push lock
- case
- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H13/00—Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
- H01H13/50—Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member
- H01H13/56—Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member the contact returning to its original state upon the next application of operating force
- H01H13/562—Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member the contact returning to its original state upon the next application of operating force making use of a heart shaped cam
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H3/00—Mechanisms for operating contacts
- H01H3/60—Mechanical arrangements for preventing or damping vibration or shock
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H3/00—Mechanisms for operating contacts
- H01H3/02—Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
- H01H3/08—Turn knobs
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車載用音響装置などの
電気部品に付設され、該電気部品より突出する操作軸を
押し込むとき該操作軸をロック位置に保ち、再度押し込
むとき操作軸のロック状態を解除するようにしたプッシ
ュロック装置に関する。
電気部品に付設され、該電気部品より突出する操作軸を
押し込むとき該操作軸をロック位置に保ち、再度押し込
むとき操作軸のロック状態を解除するようにしたプッシ
ュロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプッシュロック装置は、回転操作
型の可変抵抗器やロータリースイッチなどの電気部品に
付設されたケースと、このケースに移動可能に収納さ
れ、いわゆるハートカムと称されるカム溝を有するスラ
イド体と、一端が該スライド体に連結され、前記電気部
品に挿通された操作軸と、前記スライド体を該操作軸の
方向に付勢する戻しばねと、一端が前記ケースに支持さ
れ、他端が前記カム溝をトレース可能な作動ピンとを備
えている。
型の可変抵抗器やロータリースイッチなどの電気部品に
付設されたケースと、このケースに移動可能に収納さ
れ、いわゆるハートカムと称されるカム溝を有するスラ
イド体と、一端が該スライド体に連結され、前記電気部
品に挿通された操作軸と、前記スライド体を該操作軸の
方向に付勢する戻しばねと、一端が前記ケースに支持さ
れ、他端が前記カム溝をトレース可能な作動ピンとを備
えている。
【0003】このようなプッシュロック装置では、電気
部品より突出する操作軸を戻しばねの付勢力に抗して押
し込む際、スライド体が移動して移動端まで接近する
と、該スライド体のカム溝を作動ピンがトレースして該
カム溝の所定位置で係止され、その結果、スライド体が
前記作動ピンを介してロック位置に保持される。次い
で、前記操作軸を再度押し込むと、前記作動ピンが前記
カム溝の所定位置より外れて、前記スライド体のロック
状態が解除される。これによって、操作軸をパネル面な
どの内部に収納することができるので、車載用音響装置
などの美観を向上できるとともに、必要に応じて操作軸
の突出状態をなくすことにより該操作軸に衝突したり、
引っかかる事故を防止することもできる。
部品より突出する操作軸を戻しばねの付勢力に抗して押
し込む際、スライド体が移動して移動端まで接近する
と、該スライド体のカム溝を作動ピンがトレースして該
カム溝の所定位置で係止され、その結果、スライド体が
前記作動ピンを介してロック位置に保持される。次い
で、前記操作軸を再度押し込むと、前記作動ピンが前記
カム溝の所定位置より外れて、前記スライド体のロック
状態が解除される。これによって、操作軸をパネル面な
どの内部に収納することができるので、車載用音響装置
などの美観を向上できるとともに、必要に応じて操作軸
の突出状態をなくすことにより該操作軸に衝突したり、
引っかかる事故を防止することもできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで上述した従来
のプッシュロック装置では、ロック位置にある操作軸を
再度押し込んで手放すとき、戻しばねの付勢力により操
作軸およびスライド体が急速に押し戻されて、該スライ
ド体の移動端で突き当たることから衝撃音が発生した
り、操作軸の先端に嵌合したつまみが抜け出すという問
題があった。
のプッシュロック装置では、ロック位置にある操作軸を
再度押し込んで手放すとき、戻しばねの付勢力により操
作軸およびスライド体が急速に押し戻されて、該スライ
ド体の移動端で突き当たることから衝撃音が発生した
り、操作軸の先端に嵌合したつまみが抜け出すという問
題があった。
【0005】本考案はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、スライド体がロ
ック位置からロック解除位置まで急速に戻ることを防止
できるプッシュロック装置を提供することにある。
に鑑みてなされたもので、その目的は、スライド体がロ
ック位置からロック解除位置まで急速に戻ることを防止
できるプッシュロック装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案は、ケースと、このケースに移動可能に収納さ
れ、カム溝を有するスライド体と、該スライド体に連結
された操作軸と、前記スライド体を該操作軸の軸線方向
に付勢する戻しばねと、一端が前記ケースに支持され、
他端が前記カム溝をトレース可能な作動ピンとを備え、
前記操作軸を前記戻しばねの付勢力に抗して押し込むと
き、前記作動ピンが前記カム溝の所定位置で係止するこ
とにより前記スライド体をロック位置に保ち、前記操作
軸を再度押し込むとき、前記スライド体のロック状態を
解除するようにしたプッシュロック装置において、前記
スライド体の移動にブレーキをかけるダンパー機構を設
け、前記ダンパー機構は前記スライド体の移動方向に沿
って配設され、非直線状の連続した溝を設けた非直線状
溝部材と、該非直線状溝部材を回転可能に支持する支持
体と、前記スライド体に設けられ、前記非直線状溝部材
の前記溝と係合する突起部とを有する構成にしてある。
に本考案は、ケースと、このケースに移動可能に収納さ
れ、カム溝を有するスライド体と、該スライド体に連結
された操作軸と、前記スライド体を該操作軸の軸線方向
に付勢する戻しばねと、一端が前記ケースに支持され、
他端が前記カム溝をトレース可能な作動ピンとを備え、
前記操作軸を前記戻しばねの付勢力に抗して押し込むと
き、前記作動ピンが前記カム溝の所定位置で係止するこ
とにより前記スライド体をロック位置に保ち、前記操作
軸を再度押し込むとき、前記スライド体のロック状態を
解除するようにしたプッシュロック装置において、前記
スライド体の移動にブレーキをかけるダンパー機構を設
け、前記ダンパー機構は前記スライド体の移動方向に沿
って配設され、非直線状の連続した溝を設けた非直線状
溝部材と、該非直線状溝部材を回転可能に支持する支持
体と、前記スライド体に設けられ、前記非直線状溝部材
の前記溝と係合する突起部とを有する構成にしてある。
【0007】
【作用】本考案は上記のように構成したので、スライド
体の復帰は戻しばねによってもたらされるが、該復帰の
エネルギーは、突起部と非直線状の溝の摺動抵抗、及び
非直線状の連続した溝を設けた非直線状溝部材を駆動す
るためのエネルギーに吸収され、結果としてスライド体
にブレーキがかかる。これによって、このスライド体が
ロック位置からロック解除位置まで急速に戻ることを防
止できる。
体の復帰は戻しばねによってもたらされるが、該復帰の
エネルギーは、突起部と非直線状の溝の摺動抵抗、及び
非直線状の連続した溝を設けた非直線状溝部材を駆動す
るためのエネルギーに吸収され、結果としてスライド体
にブレーキがかかる。これによって、このスライド体が
ロック位置からロック解除位置まで急速に戻ることを防
止できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本考案の第1の実施例に係るプッシュロック
装置を示す軸方向の断面図、図2は図1のプッシュロッ
ク装置を示す軸方向と直交する方向の断面図、図3は図
1のプッシュロック装置に備えられる板体を示す斜視
図、図4は図1のプッシュロック装置に備えられるスラ
イド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
る。図1は本考案の第1の実施例に係るプッシュロック
装置を示す軸方向の断面図、図2は図1のプッシュロッ
ク装置を示す軸方向と直交する方向の断面図、図3は図
1のプッシュロック装置に備えられる板体を示す斜視
図、図4は図1のプッシュロック装置に備えられるスラ
イド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
【0009】図1に示す本実施例のプッシュロック装置
は、電気部品1に設けられたケース2と、このケース2
に移動可能に収納され、図1の上部にカム溝3を有する
スライド体4と、一端が該スライド体4に連結され、前
記電気部品1に挿通された操作軸5と、前記スライド体
4を該操作軸5の方向に付勢する戻しばね6と、一端が
前記ケース2に支持され、他端が前記カム溝3をトレー
ス可能な作動ピン7と、この作動ピン7を前記カム溝3
の方向に付勢する板ばね8と、前記スライド体4の移動
にブレーキをかけるダンパー機構9とからなっている。
前記操作軸5の他端には図示せぬつまみが嵌合されてお
り、このつまみは図1に示すロック解除状態で図示せぬ
パネル面より突出し、図3に示すロック解除状態で該パ
ネル面内に収納される。
は、電気部品1に設けられたケース2と、このケース2
に移動可能に収納され、図1の上部にカム溝3を有する
スライド体4と、一端が該スライド体4に連結され、前
記電気部品1に挿通された操作軸5と、前記スライド体
4を該操作軸5の方向に付勢する戻しばね6と、一端が
前記ケース2に支持され、他端が前記カム溝3をトレー
ス可能な作動ピン7と、この作動ピン7を前記カム溝3
の方向に付勢する板ばね8と、前記スライド体4の移動
にブレーキをかけるダンパー機構9とからなっている。
前記操作軸5の他端には図示せぬつまみが嵌合されてお
り、このつまみは図1に示すロック解除状態で図示せぬ
パネル面より突出し、図3に示すロック解除状態で該パ
ネル面内に収納される。
【0010】前記ケース2の開口端2aはふた体11に
より覆われ、このふた体11を介して該ケース2が電気
部品1に一体化されている。該ケース2内の両側部に
は、図2に示すように、前記スライド体4の移動方向に
沿って形成された1対のガイド溝12、13が設けられ
ている。前記ケース2の底部2bには、図1に示すよう
に、操作軸5と同軸上に配置された円筒状の突出部14
が設けられている。前記ふた体11は、操作軸5が挿通
される挿通孔15と、この挿通孔15の周囲に設けら
れ、前記突出部14と対向する他の突出部16とを有し
ている。これらのケース2の底部2bとふた体11との
間には、スライド体4の移動方向に沿って板体17が配
設されている。該板体17の両端の折曲部18、19に
は、前記突出部14、16がそれぞれ挿入される丸孔2
0、21が設けられるとともに、該板体17には、図3
に示すように、その長手方向に沿って波状溝22が形成
されている。さらに、前記ケース2の底部2bと前記折
曲部19との間には、ゴムリング23が介設されてい
る。
より覆われ、このふた体11を介して該ケース2が電気
部品1に一体化されている。該ケース2内の両側部に
は、図2に示すように、前記スライド体4の移動方向に
沿って形成された1対のガイド溝12、13が設けられ
ている。前記ケース2の底部2bには、図1に示すよう
に、操作軸5と同軸上に配置された円筒状の突出部14
が設けられている。前記ふた体11は、操作軸5が挿通
される挿通孔15と、この挿通孔15の周囲に設けら
れ、前記突出部14と対向する他の突出部16とを有し
ている。これらのケース2の底部2bとふた体11との
間には、スライド体4の移動方向に沿って板体17が配
設されている。該板体17の両端の折曲部18、19に
は、前記突出部14、16がそれぞれ挿入される丸孔2
0、21が設けられるとともに、該板体17には、図3
に示すように、その長手方向に沿って波状溝22が形成
されている。さらに、前記ケース2の底部2bと前記折
曲部19との間には、ゴムリング23が介設されてい
る。
【0011】前記スライド体4は、前記上部のカム溝3
と、両側方へそれぞれ突出し、前記ガイド溝12、13
に係合するガイド部24、25と、下方に突出して前記
波状溝22に係合する突起部26と、図1に示すよう
に、前記戻しばね6の一端を受けるばね受け部27とを
備えている。前記作動ピン7は、一端が上方へ直角に折
曲げられて支持体28に固定され、抜止め用突起29を
有しており、他端が下方へ直角に折曲げられている。な
お、上述した突出部14、16によって、板体17の両
端の折曲部18、19を回動可能に支持する支持手段が
構成されている。さらに、上述した板体17、突出部1
4、16、突起部26およびゴムリング23によって、
ダンパー機構9が構成されている。
と、両側方へそれぞれ突出し、前記ガイド溝12、13
に係合するガイド部24、25と、下方に突出して前記
波状溝22に係合する突起部26と、図1に示すよう
に、前記戻しばね6の一端を受けるばね受け部27とを
備えている。前記作動ピン7は、一端が上方へ直角に折
曲げられて支持体28に固定され、抜止め用突起29を
有しており、他端が下方へ直角に折曲げられている。な
お、上述した突出部14、16によって、板体17の両
端の折曲部18、19を回動可能に支持する支持手段が
構成されている。さらに、上述した板体17、突出部1
4、16、突起部26およびゴムリング23によって、
ダンパー機構9が構成されている。
【0012】この第1の実施例にあっては、スライド体
4が図1に示すロック解除状態にあるときに、操作軸5
を戻しばね6の付勢力に抗して押し込むと、前記スライ
ド体4がガイド溝12、13によって案内されながら前
進し、その際、該記スライド体4の突起部26が板体1
7の波状溝22内を摺動して該板体17が揺動する。ま
た、作動ピン7が板ばね8によりスライド体4方向へ付
勢されていることから、該作動ピン7の自由端が前記ス
ライド体4のカム溝3をトレースし、該スライド体4が
移動端まで到達したときに操作軸5の押圧状態を解除す
ると、戻しばね6の付勢力によりスライド体4が少しだ
け押し戻されて、図4に示すように、作動ピン7の自由
端がカム溝3の所定位置で係止される。その結果、該作
動ピン7を介してスライド体4がロック位置に保持され
る。
4が図1に示すロック解除状態にあるときに、操作軸5
を戻しばね6の付勢力に抗して押し込むと、前記スライ
ド体4がガイド溝12、13によって案内されながら前
進し、その際、該記スライド体4の突起部26が板体1
7の波状溝22内を摺動して該板体17が揺動する。ま
た、作動ピン7が板ばね8によりスライド体4方向へ付
勢されていることから、該作動ピン7の自由端が前記ス
ライド体4のカム溝3をトレースし、該スライド体4が
移動端まで到達したときに操作軸5の押圧状態を解除す
ると、戻しばね6の付勢力によりスライド体4が少しだ
け押し戻されて、図4に示すように、作動ピン7の自由
端がカム溝3の所定位置で係止される。その結果、該作
動ピン7を介してスライド体4がロック位置に保持され
る。
【0013】一方、スライド体4が図4に示すロック状
態にあるときに、前記操作軸5を再度押し込むと、作動
ピン7がカム溝3の所定位置より外れてスライド体4の
ロック状態が解除されるので、該スライド体4は戻しば
ね6の付勢力により、図4に示すロック位置から図1に
示すロック解除位置まで押し戻される。このとき、スラ
イド体4の突起部26が板体17の波状溝22内を摺動
し、該板体17は揺動されるので、突起部26と波状溝
22間の摺動抵抗と、折曲部18とふた体11間の摺動
抵抗、および折曲部19とゴムリング23間の摺動抵
抗、および板体17を揺動させるためのエネルギーが、
戻しばね6の付勢力による戻しエネルギーを吸収し、そ
の結果、スライド体4の移動にブレーキがかけられる。
態にあるときに、前記操作軸5を再度押し込むと、作動
ピン7がカム溝3の所定位置より外れてスライド体4の
ロック状態が解除されるので、該スライド体4は戻しば
ね6の付勢力により、図4に示すロック位置から図1に
示すロック解除位置まで押し戻される。このとき、スラ
イド体4の突起部26が板体17の波状溝22内を摺動
し、該板体17は揺動されるので、突起部26と波状溝
22間の摺動抵抗と、折曲部18とふた体11間の摺動
抵抗、および折曲部19とゴムリング23間の摺動抵
抗、および板体17を揺動させるためのエネルギーが、
戻しばね6の付勢力による戻しエネルギーを吸収し、そ
の結果、スライド体4の移動にブレーキがかけられる。
【0014】このように構成した第1の実施例では、ダ
ンパー機構9によりスライド体4の移動にブレーキがか
けられるので、該スライド体4が図4に示すロック位置
から図1に示すロック解除位置まで急速に戻ることを防
止できる。そして、スライド体4が図4に示すロック位
置にある場合、戻しばね6は充分に圧縮され弾発力が強
くなっているので、この状態からスライド体4を戻す際
の戻り不良を防止できる。一方、スライド体4が図1に
示すロック解除位置にある場合、戻しばね6の弾発力は
図4のロツク位置に比べると弱くなっているので、この
状態で操作軸5を押し込む際に大きな力を要することが
なく、該操作軸5の操作性を阻害することがない。
ンパー機構9によりスライド体4の移動にブレーキがか
けられるので、該スライド体4が図4に示すロック位置
から図1に示すロック解除位置まで急速に戻ることを防
止できる。そして、スライド体4が図4に示すロック位
置にある場合、戻しばね6は充分に圧縮され弾発力が強
くなっているので、この状態からスライド体4を戻す際
の戻り不良を防止できる。一方、スライド体4が図1に
示すロック解除位置にある場合、戻しばね6の弾発力は
図4のロツク位置に比べると弱くなっているので、この
状態で操作軸5を押し込む際に大きな力を要することが
なく、該操作軸5の操作性を阻害することがない。
【0015】図5は本考案の第2の実施例に係るプッシ
ュロック装置を示す軸方向の断面図、図6は図5のプッ
シュロック装置を示す軸方向と直交する方向の断面図、
図7は図6のプッシュロック装置に備えられる円筒体を
示す正面図、図8は図5のプッシュロック装置に備えら
れるスライド体のロック状態を示す軸方向の断面図であ
り、前述した図1〜図4に示すものと同等のものには同
一符号を付してある。すなわち、1は電気部品、3はカ
ム溝、4はスライド体、6は戻しばね、7は作動ピン、
8は板ばね、12、13はガイド溝、24、25はガイ
ド部、26は突起部、27はばね受け部、28は支持
体、29は抜止め用突起である。
ュロック装置を示す軸方向の断面図、図6は図5のプッ
シュロック装置を示す軸方向と直交する方向の断面図、
図7は図6のプッシュロック装置に備えられる円筒体を
示す正面図、図8は図5のプッシュロック装置に備えら
れるスライド体のロック状態を示す軸方向の断面図であ
り、前述した図1〜図4に示すものと同等のものには同
一符号を付してある。すなわち、1は電気部品、3はカ
ム溝、4はスライド体、6は戻しばね、7は作動ピン、
8は板ばね、12、13はガイド溝、24、25はガイ
ド部、26は突起部、27はばね受け部、28は支持
体、29は抜止め用突起である。
【0016】図5に示す本実施例のプッシュロック装置
では、前述した第1の実施例の場合と比べて、スライド
体4の移動にブレーキをかけるダンパー機構31が、該
スライド体4の移動方向に沿って配設され、突起部26
と係合するスパイラル溝32が形成された円筒体33
と、この円筒体33の両端の突起軸34、35を回動可
能に支持する支持手段、例えばケース36の底部の孔3
7およびふた体38の孔39と、前記円筒体33の一端
およびふた体38間に介設されたゴムリング40とを有
している。前記スパイラル溝32の傾斜角は、図7に示
すように、ケース36の開口側(図7の左側)から底部
側(図7の右側)にかけて次第に大きくなるように設定
されており、すなわちケース36の開口側の傾斜角θ1
よりも、ケース36の底部側の傾斜角θ2が大きくなる
ように設定されている。
では、前述した第1の実施例の場合と比べて、スライド
体4の移動にブレーキをかけるダンパー機構31が、該
スライド体4の移動方向に沿って配設され、突起部26
と係合するスパイラル溝32が形成された円筒体33
と、この円筒体33の両端の突起軸34、35を回動可
能に支持する支持手段、例えばケース36の底部の孔3
7およびふた体38の孔39と、前記円筒体33の一端
およびふた体38間に介設されたゴムリング40とを有
している。前記スパイラル溝32の傾斜角は、図7に示
すように、ケース36の開口側(図7の左側)から底部
側(図7の右側)にかけて次第に大きくなるように設定
されており、すなわちケース36の開口側の傾斜角θ1
よりも、ケース36の底部側の傾斜角θ2が大きくなる
ように設定されている。
【0017】この第2の実施例にあっても、図5に示す
ロック解除状態で操作軸5を戻しばね6の付勢力に抗し
て押し込むと、スライド体4がガイド溝12、13によ
って案内されながら前進し、その際、スライド体4の突
起部26が円筒体33のスパイラル溝32内を摺動して
該円筒体33が回動する。このとき、該円筒体33がケ
ース36の底部方向へ押圧されるので、ケース36の開
口部側に配置されたゴムリング40を押圧する力が減少
し、該ゴムリング40とふた体38間の摺動抵抗が比較
的小さくなる。また、作動ピン7が板ばね8によりスラ
イド体4方向へ付勢されていることから、該作動ピン7
の自由端が前記スライド体4のカム溝3をトレースし、
該スライド体4が移動端まで到達したときに操作軸5の
押圧状態を解除すると、戻しばね6の付勢力によりスラ
イド体4が少しだけ押し戻されて、図8に示すように、
作動ピン7の自由端がカム溝3の所定位置で係止され
る。その結果、該作動ピン7を介してスライド体4がロ
ック位置に保持される。
ロック解除状態で操作軸5を戻しばね6の付勢力に抗し
て押し込むと、スライド体4がガイド溝12、13によ
って案内されながら前進し、その際、スライド体4の突
起部26が円筒体33のスパイラル溝32内を摺動して
該円筒体33が回動する。このとき、該円筒体33がケ
ース36の底部方向へ押圧されるので、ケース36の開
口部側に配置されたゴムリング40を押圧する力が減少
し、該ゴムリング40とふた体38間の摺動抵抗が比較
的小さくなる。また、作動ピン7が板ばね8によりスラ
イド体4方向へ付勢されていることから、該作動ピン7
の自由端が前記スライド体4のカム溝3をトレースし、
該スライド体4が移動端まで到達したときに操作軸5の
押圧状態を解除すると、戻しばね6の付勢力によりスラ
イド体4が少しだけ押し戻されて、図8に示すように、
作動ピン7の自由端がカム溝3の所定位置で係止され
る。その結果、該作動ピン7を介してスライド体4がロ
ック位置に保持される。
【0018】一方、スライド体4が図4に示すロック状
態にあるときに、前記操作軸5を再度押し込むと、作動
ピン7がカム溝3の所定位置より外れてスライド体4の
ロック状態が解除されるので、該スライド体4は戻しば
ね6の付勢力により、図8に示すロック位置から図5に
示すロック解除位置まで押し戻され、スライド体4の突
起部26が円筒体33のスパイラル溝32内を摺動す
る。これに伴い、前記円筒体33は、ケース36の開口
部方向へ駆動されるとともに回転し、前記ゴムリング4
0を押圧する力が増大して、該ゴムリング40の摺動抵
抗は比較的大きくなる。このとき、該ゴムリング40の
摺動抵抗や、突起部26とスパイラル溝32間の摺動抵
抗、および円筒体33を回転させるためのエネルギー
が、戻しばね6の付勢力による戻しエネルギーを吸収
し、その結果、スライド体4の移動にブレーキがかけら
れる。
態にあるときに、前記操作軸5を再度押し込むと、作動
ピン7がカム溝3の所定位置より外れてスライド体4の
ロック状態が解除されるので、該スライド体4は戻しば
ね6の付勢力により、図8に示すロック位置から図5に
示すロック解除位置まで押し戻され、スライド体4の突
起部26が円筒体33のスパイラル溝32内を摺動す
る。これに伴い、前記円筒体33は、ケース36の開口
部方向へ駆動されるとともに回転し、前記ゴムリング4
0を押圧する力が増大して、該ゴムリング40の摺動抵
抗は比較的大きくなる。このとき、該ゴムリング40の
摺動抵抗や、突起部26とスパイラル溝32間の摺動抵
抗、および円筒体33を回転させるためのエネルギー
が、戻しばね6の付勢力による戻しエネルギーを吸収
し、その結果、スライド体4の移動にブレーキがかけら
れる。
【0019】このように構成した第2の実施例では、ダ
ンパー機構31によりスライド体4の移動にブレーキが
かけられるので、該スライド体4が図8に示すロック位
置から図5に示すロック解除位置まで急速に戻ることを
防止できる。そして、スライド体4が図8に示すロック
位置にある場合、戻しばね6は充分に圧縮されてその弾
発力が強くなっているので、この状態からスライド体4
をロック解除位置に戻す際の戻り不良を防止できる。一
方、前記スライド体4が図5に示すロック解除位置にあ
る場合、戻しばね6の弾発力が弱くなるとともに、スパ
イラル溝32の傾斜角が比較的小さいため摺動抵抗が少
なく、かつ、上記のようにゴムリング40の摺動抵抗が
小さいことから、円筒体33の回転に要する力が少なく
て済むので、操作軸5を押し込む際に該操作軸5の操作
性を阻害することがない。さらに、前記スパイラル溝3
2の傾斜角を任意の値に設定することによって、戻しば
ね6の弾発力との釣り合いを取ることができる。
ンパー機構31によりスライド体4の移動にブレーキが
かけられるので、該スライド体4が図8に示すロック位
置から図5に示すロック解除位置まで急速に戻ることを
防止できる。そして、スライド体4が図8に示すロック
位置にある場合、戻しばね6は充分に圧縮されてその弾
発力が強くなっているので、この状態からスライド体4
をロック解除位置に戻す際の戻り不良を防止できる。一
方、前記スライド体4が図5に示すロック解除位置にあ
る場合、戻しばね6の弾発力が弱くなるとともに、スパ
イラル溝32の傾斜角が比較的小さいため摺動抵抗が少
なく、かつ、上記のようにゴムリング40の摺動抵抗が
小さいことから、円筒体33の回転に要する力が少なく
て済むので、操作軸5を押し込む際に該操作軸5の操作
性を阻害することがない。さらに、前記スパイラル溝3
2の傾斜角を任意の値に設定することによって、戻しば
ね6の弾発力との釣り合いを取ることができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、スライ
ド体の復帰は戻しばねによってもたらされるが、該復帰
のエネルギーは、突起部と非直線状の溝の摺動抵抗、及
び非直線状の連続した溝を設けた非直線状溝部材を駆動
するためのエネルギーに吸収されるので、寸法のバラツ
キによる影響を受けずにスライド体に所定のブレーキ力
を安定して与えることができ、また、使用によるブレー
キ力の変動も少なく、スライド体がロック位置からロッ
ク解除位置まで急速に戻ることを防止できる。
ド体の復帰は戻しばねによってもたらされるが、該復帰
のエネルギーは、突起部と非直線状の溝の摺動抵抗、及
び非直線状の連続した溝を設けた非直線状溝部材を駆動
するためのエネルギーに吸収されるので、寸法のバラツ
キによる影響を受けずにスライド体に所定のブレーキ力
を安定して与えることができ、また、使用によるブレー
キ力の変動も少なく、スライド体がロック位置からロッ
ク解除位置まで急速に戻ることを防止できる。
【図1】本考案の第1の実施例に係るプッシュロック装
置を示す軸方向の断面図である。
置を示す軸方向の断面図である。
【図2】図1のプッシュロック装置を示す軸方向と直交
する方向の断面図である。
する方向の断面図である。
【図3】図1のプッシュロック装置に備えられる板体を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図1のプッシュロック装置に備えられるスライ
ド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
ド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
【図5】本考案の第2の実施例に係るプッシュロック装
置を示す軸方向の断面図である。
置を示す軸方向の断面図である。
【図6】図5のプッシュロック装置を示す軸方向と直交
する方向の断面図である。
する方向の断面図である。
【図7】図6のプッシュロック装置に備えられる円筒体
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図8】図5のプッシュロック装置に備えられるスライ
ド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
ド体のロック状態を示す軸方向の断面図である。
1 電気部品 2 ケース 3 カム溝 4 スライド体 5 操作軸 6 戻しばね 7 作動ピン 9 ダンパー機構 14、16 突出部(支持手段) 17 板体 22 波状溝 26 突起部 31 ダンパー機構 32 スパイラル溝 33 円筒体 36 ケース 37、39 孔(支持手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 ケースと、このケースに移動可能に収納
され、カム溝を有するスライド体と、該スライド体に連
結された操作軸と、前記スライド体を該操作軸の軸線方
向に付勢する戻しばねと、一端が前記ケースに支持さ
れ、他端が前記カム溝をトレース可能な作動ピンとを備
え、前記操作軸を前記戻しばねの付勢力に抗して押し込
むとき、前記作動ピンが前記カム溝の所定位置で係止す
ることにより前記スライド体をロック位置に保ち、前記
操作軸を再度押し込むとき、前記スライド体のロック状
態を解除するようにしたプッシュロック装置において、
前記スライド体の移動にブレーキをかけるダンパー機構
を設け、 前記ダンパー機構は前記スライド体の移動方向に沿って
配設され、非直線状の連続した溝を設けた非直線状溝部
材と、該非直線状溝部材を回転可能に支持する支持体
と、前記スライド体に設けられ、前記非直線状溝部材の
前記溝と係合する突起部とを有する ことを特徴とするプ
ッシュロック装置。 - 【請求項2】 前記非直線状溝部材は波状溝からなり、
前記波状溝に前記突起部を係合したことを特徴とする請
求項1記載のプッシュロック装置。 - 【請求項3】 前記非直線状溝部材はスパイラル溝から
なり、前記スパイラル溝に前記突起部を係合したことを
特徴とする請求項1記載のプッシュロック装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992050664U JP2548311Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | プッシュロック装置 |
US08/092,737 US5432312A (en) | 1992-07-20 | 1993-07-16 | Push-lock devices |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992050664U JP2548311Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | プッシュロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613027U JPH0613027U (ja) | 1994-02-18 |
JP2548311Y2 true JP2548311Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12865227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992050664U Expired - Lifetime JP2548311Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | プッシュロック装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5432312A (ja) |
JP (1) | JP2548311Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3109446B2 (ja) * | 1996-05-23 | 2000-11-13 | 松下電器産業株式会社 | 軸ロック機構部およびそれを備えた回転操作型電子部品 |
JP4206156B2 (ja) * | 1998-10-16 | 2009-01-07 | 北陸電気工業株式会社 | 操作軸収納型電気部品 |
EP3051550B1 (en) * | 2013-09-24 | 2018-11-14 | Siemens Aktiengesellschaft | Heart-shaped self-locking button |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3639714A (en) * | 1970-05-15 | 1972-02-01 | Fujisoku Electric | Pushbutton alternate action switch with pushbutton shaft unconnected to alternate action actuator block |
CH595687A5 (ja) * | 1975-08-29 | 1978-02-28 | Tschudin & Heid Ag | |
JPS5930988Y2 (ja) * | 1980-11-19 | 1984-09-03 | アルプス電気株式会社 | 押釦操作軸のプッシュ・プッシュ機構 |
DE3205389C2 (de) * | 1982-02-16 | 1984-07-19 | Robert Seuffer GmbH & Co, 7260 Calw | Tastenschalter |
JPS60170931U (ja) * | 1984-04-20 | 1985-11-13 | アルプス電気株式会社 | プッシュ・プッシュスイッチ |
JPH0696828B2 (ja) * | 1985-11-28 | 1994-11-30 | 住友電気工業株式会社 | 防錆pc鋼より線の製造方法 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP1992050664U patent/JP2548311Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-07-16 US US08/092,737 patent/US5432312A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5432312A (en) | 1995-07-11 |
JPH0613027U (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |