JPH08298962A - カルシウム入りソーセージの製造方法 - Google Patents

カルシウム入りソーセージの製造方法

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JPH08298962A
JPH08298962A JP7129204A JP12920495A JPH08298962A JP H08298962 A JPH08298962 A JP H08298962A JP 7129204 A JP7129204 A JP 7129204A JP 12920495 A JP12920495 A JP 12920495A JP H08298962 A JPH08298962 A JP H08298962A
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JP
Japan
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calcium
sausage
meat
transglutaminase
raw material
Prior art date
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JP7129204A
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English (en)
Inventor
Kentaro Shiga
顕太郎 志賀
Ryuichi Yoshikawa
隆一 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Food Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Food Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ソーセージ原料練り肉に、カルシウム化合物
とトランスグルタミナーゼとを添加してカルシウムソー
セージを製造する方法。カルシウム化合物としては、塩
化カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム等がカ
ルシウムとして原料練肉に対して0.1〜0.3重量%
程度が用いられ、トランスグルタミナーゼが原料練肉1
00gあたり30〜500ユニット(U)用いられる。 【効果】 製品の風味および食感に悪影響を及ぼすこと
なくカルシウムを補強してソーセージを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシウム入りソーセ
ージの製造方法に関する。本発明の方法によると、カル
シウム入りソーセージの食感、物性、風味等を改良し、
良好な製品を得ることができる。
【0002】
【従来の技術】カルシウムは、わが国の栄養素の中で慢
性的に摂取が不足している栄養源である。食生活の変化
によって小魚および小魚の佃煮等の消費も減り、高齢化
社会とあいまって骨粗しょう症が深刻な社会問題となっ
ている。
【0003】そこで、あらゆる機会にカルシウムを摂取
する努力をする必要があるが、従来、食肉を原料肉とす
るソーセージにカルシウムを多量に加えると、カルシウ
ムによる結着阻害および多量の離水によりボソボソした
組織になり、また、カルシウム独特の味、臭いが存在し
て正常なソーセージにならず、カルシウム入りとは名ば
かりのカルシウム含有量の少ないソーセージしか作れな
かった。
【0004】これらの問題の中、カルシウム独特の臭い
と味を解決し、吸収率を高めたカルシウム素材としてペ
クチン酸カルシウムを添加する方法が特開平6−227
28号に開示されているが、カルシウム不足を解消する
量は、添加物とはいえないほどの多量を使わねばなら
ず、結果として、ペクチン酸塩の影響で組織が硬く、ゴ
ツゴツとなり、ソーセージとはいえないものとなる。ま
た、ペクチン酸カルシウムを得るには、ペクチン酸の溶
液に、カルシウム化合物の溶液を添加混合した後、4回
にわたる純水による水洗、2回の真空乾燥を含めて延べ
19工程という複雑な工程を必要とするためにエネルギ
ーコストが莫大にかかり、実用的ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ソーセージ
としての食感、物性および風味を保持しながら日本人に
不足しがちなカルシウムを十分に添加した食肉を原料肉
とするソーセージの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明者らは、カルシウムを加えた食肉を原
料肉とするソーセージ練り肉に強靱なゲル形成能を付与
する物質を探索した。その結果、トランスグルタミナー
ゼをカルシウムを加えた練り肉に添加するとカルシウム
を添加しているにもかかわらず、強固なゲルを形成する
ことが出来ることを見出した。トランスグルタミナーゼ
は、生体内の血液凝固に関する因子であり、リジンのε
−アミノ残基とグルタミンのγ−カルボキシルアミド基
の架橋反応によりタンパク質をゲル化させる。このトラ
ンスグルタミナーゼを添加することにより、カルシウム
を加えた食肉を原料とするソーセージでも、良好な食
感、物性を有し、さらに風味を改善することができた。
【0007】本発明は上記知見によりなされたもので、
様々のカルシウム化合物をカルシウムとして0.1重量
部から0.3重量部を含む食肉を原料肉とするソーセー
ジ練り肉100重量部にトランスグルタミナーゼ0.0
03重量部から0.05重量部を添加することを特徴と
する。このようなトランスグルタミナーゼの添加量はこ
れを酵素活性に換算すると、原料肉100g当り30〜
500にユニット(U)に相当する。以下に本発明を詳
述する。
【0008】本発明は、ソーセージ練り肉にカルシウム
化合物とトランスグルタミナーゼとを添加して良好な食
感、物性、風味を有するカルシウム入りソーセージを製
造する方法である。本発明におけるカルシウム化合物
は、食品添加物の塩化カルシウム、乳酸カルシウム、酢
酸カルシウム等の多くのカルシウム化合物が用いられ
る。これらのカルシウム化合物は、ソーセージ原料練り
肉100重量部にカルシウムとして0.1〜0.3重量
%を添加する。この程度の量がカルシウムを摂取する目
的からみて必要であり、この量が多くなるとカルシウム
によるボソボソ感が生じゲル強度が低下するので望まし
くない。また、トランスグルタミナーゼは、通常市販の
トランスグルタミナーゼ製剤が用いられる。トランスグ
ルタミナーゼの添加量が前記のように0.003重量%
より少ないとトランスグルタミナーゼの作用は生じにく
く、逆に0.05重量%より多いと練り肉の粘度が上昇
し、天然腸、人工ケーシング等のケーシングへの充填が
不可能になる。
【0009】カルシウム化合物とトランスグルタミナー
ゼとの添加は、カッターで原料肉を細切し、調味料、香
辛料とを添加して、混合撹拌するときに行うとよく、両
者を同時に加えても、あるいはカルシウム化合物を先に
加え、次いでトランスグルタミナーゼを添加してもよ
い。また、逆にトランスグルタミナーゼを先に加え、次
いでカルシウム化合物を加えてもよい。本発明の原料肉
には、畜肉、家兎肉、家禽肉等の食肉が用いられる。そ
の他の原料として通常ソーセージ製造で用いられる副原
料、例えば豚脂、食塩、亜硝酸ナトリウム等の発色剤、
アスコルビン酸ナトリウム等の発色助剤、各種リン酸
塩、調味料、香辛料等を例示することができる。製造方
法も、通常のソーセージの製造法で行うことができる。
すなわち、豚赤身肉等と豚脂とを別々にチョッパーでひ
き、サイレントカッターで赤身肉を細切するが、このと
きカルシウム化合物、トランスグルタミナーゼ、調味
料、香辛料、重合リン酸塩等を加え、十分に練りあがっ
たときに脂肪をひいたものを加え、スタッファーでケー
シングに充填し、スモークし、又はスモークしないで加
熱、冷却を行ってカルシウム入りソーセージを得る。し
かし、このような一般的方法によらず、ソーセージ製造
法を適宜変更することができる。本発明で得られるソー
セージは、ウインナーソーセージ、フランクフルトソー
セージ、ボロニアソーセージ等がある。
【0010】以下に実施例を記す。
【実施例1】豚赤身肉75重量部、豚脂肪15重量部、
氷水10重量部に対し、食塩1.8%(重量%、以下同
じ)、亜硝酸ナトリウム0.04%、アスコルビン酸ナ
トリウム0.2%、トリポリリン酸ナトリウム0.3
%、砂糖0.5%、グルタミン酸ナトリウム0.2%、
香辛料0.4%、トランスグルタミナーゼ0.015
%、塩化カルシウム2水和物1.10%(カルシウムと
して0.3%)を加え、常法によりカッティング、充
填、スモーク、加熱、冷却して、ソーセージを得た。
【0011】
【比較例1】トランスグルタミナーゼを用いない以外、
実施例1と同じ原料を同様の比率で配合し、同じ方法で
比較例のソーセージを製造した。
【0012】実施例1、比較例1の物性として破断強
度、食感・風味の官能評価、歩留まりの結果を表1に示
す。なお、官能評価は、専門パネル10名により行っ
た。
【0013】
【表1】 **は1%の危険率で有意差があることを示す。
【0014】
【発明の効果】本発明の表1に示すとおり、トランスグ
ルタミナーゼを添加では物性、官能ともに良好なソーセ
ージが製造できる。また、風味に関しても比較例が独特
の苦みを有して全体的においしくないという評価が多か
ったのに対し、実施例では独特の苦みがとれ、食べやす
いという評価が多かった。このようにトランスグルタミ
ナーゼを添加することにより食感、物性、風味の良好な
ソーセージが製造できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 練り肉に、カルシウム化合物とトランス
    グルタミナーゼとを添加してソーセージを得ることを特
    徴とする、カルシウム入りソーセージの製造法。
  2. 【請求項2】 原料練り肉に対し、カルシウム化合物を
    カルシウムとして0.1〜0.3重量%添加する請求項
    1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 原料練り肉100gに対し、トランスグ
    ルタミナーゼを30〜500ユニットの割合で添加する
    請求項1記載の方法。
JP7129204A 1995-04-28 1995-04-28 カルシウム入りソーセージの製造方法 Pending JPH08298962A (ja)

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