JPH08295514A - 導電性酸化物およびそれを用いた電極 - Google Patents

導電性酸化物およびそれを用いた電極

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JPH08295514A
JPH08295514A JP7101321A JP10132195A JPH08295514A JP H08295514 A JPH08295514 A JP H08295514A JP 7101321 A JP7101321 A JP 7101321A JP 10132195 A JP10132195 A JP 10132195A JP H08295514 A JPH08295514 A JP H08295514A
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裕之 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的吸収端が400nmより短波長にあっ
て、膜厚によらず透明な膜を提供でき、かつ良好な電気
伝導率を有する新規な材料および電極の提供。 【構成】 一般式Znx y Inz (x+3y/2+3z/2)-d
(式中、MはAl及びGaのうちの少なくとも1つの元
素であり、比率(x:y)が1.8:1を超え8:1以
下の範囲であり、比率(z:y)が0.4〜1.4:1
の範囲であり、かつ酸素欠損量dが0を超え、(x+3y/2+
3z/2) の1×10-1倍の範囲である)で表される導電性
酸化物。前記一般式(但し、dの下限は0)で表され、
かつZn、M及びInのうちの少なくとも1種の元素の
一部が、他の元素で置換されており、Znと置換される
元素は原子価が2価以上であり、M及びInと置換され
る元素は原子価が3価以上である導電性酸化物。前記一
般式(但し、dの下限は0)で表される酸化物に、陽イ
オンを注入したものである導電性酸化物。前記酸化物の
膜からなる電極およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた電気伝導性を有
する導電性酸化物、及びこの導電性酸化物を用いた電極
に関する。本発明の導電性酸化物は、優れた電気伝導性
を有すのみならず、可視域全域での透明性にも優れるの
で、光透過性が必要なディスプレイや太陽電池用の電極
等として特に有用である。
【0002】
【従来の技術】可視光線領域で透明でかつ電気伝導性を
有するいわゆる透明導電性材料は、液晶ディスプレイ、
ELディスプレイなどの各種パネル型ディスプレイや太
陽電池の透明電極として用いられている。さらには、冷
凍ショーケースの防曇ヒーター、建物及び自動車の窓ガ
ラスの熱線反射膜、透明物の帯電防止や電磁波遮蔽用の
コーティング等としても利用されている。
【0003】透明導電性材料としては、金属酸化物半導
体が一般に用いられる。例えば、酸化スズ(Sn
2 )、スズをドープした酸化インジウム(ITO)、
Cd2 SnO4 、CdIn2 4 など種々提案されてい
る。透明導電性材料の透明性は基礎吸収端波長に関係す
る。基礎吸収端波長とは、材料の価電子バンドから伝導
バンドへの電子遷移により生じる光吸収の始まる波長を
意味する。基礎吸収端波長は分光光度計を用いて反射法
や透過法により測定することができる。ITOは、この
吸収端が450nm付近にあり、これより長波長側の光
を吸収しない。従って、可視領域の短波長領域を除くほ
ぼ全域にわたって透明性がある。同時に、金属に匹敵す
るキャリア濃度と、酸化物としては比較的大きいキャリ
ア易動度を有し、1000S/cm以上の高い電気伝導
率を有する。そのため、上記材料の中でも、ITOが広
範に使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各種パネル型ディスプ
レイは、電話機、洗濯機、炊飯器、ゲーム機、携帯テレ
ビ、コンピューター、ワードプロセッサーなどの電気製
品に広く使われている。特に、ノートブック型パーソナ
ルコンピューターやワードプロセッサーなどでは対角1
0インチほどの大きなパネル型ディスプレイが使用され
るようになってきた。また、壁掛けテレビなどに用いる
ためにさらに大きなパネル型ディスプレイの開発研究が
進められている。
【0005】これまでパネル型ディスプレイ用の透明電
極にも、ITOが用いられてきた。しかし前述のよう
に、ITOは、基礎吸収端波長が450nmであって、
可視領域の短波長側領域(450nm以下)での透明性
が乏しい。そのため、ITO電極の膜厚が厚くなると着
色を生じるので、膜厚は薄いほど好ましかった。しか
し、電気抵抗を低くして消費電力を低減するという観点
からは、膜厚は厚いほど好ましい。そこで、これまで
は、透明性と電気抵抗の両者を考慮して適当な膜厚の透
明電極が用いられてきた。
【0006】ところが、より大きなサイズのパネル型デ
ィスプレイ用の透明電極においては、電極平面の端から
端までが長くなり、その間の電気抵抗が大きくなる。ま
た、より高精細のディスプレイでは、透明電極の線巾が
細くなり、やはり高抵抗化につながる。電気抵抗を低減
するために電極膜厚を厚くすると、電極に着色が生じて
しまい、実用には耐えられない。すなわち、これまで透
明電極用材料として実用されているITOをそのまま用
いては、透明性と電気伝導性とを共に満足する大型透明
電極を得ることはできなかった。
【0007】このような理由から、可視領域の450n
m以下の短波長側領域でも透明性があり、かつ導電性の
高い材料を開発することが課題となっていた。従来、吸
収端が450nmより短波長側にある材料としては、例
えば、スピネル化合物であるZnGa2 4 が報告され
ている。ZnGa2 4 は、吸収端が250nmにあ
る。しかし、電気伝導率が30S/cmと低い(日本セ
ラミック協会93年会講演予稿集585頁)。また、ト
リルチル型化合物であるCdSb2 6 も知られてい
る。CdSb26 の吸収端は、350nmにある。し
かし、これも電気伝導率が40S/cmと低い(第54
回応用物理学会学術講演会講演予稿集、第2巻、502
頁)。
【0008】すなわち、従来、吸収端が450nmより
短波長側にあり、しかもITOと同等かそれ以上の電気
伝導率を有する材料は、知られていなかった。そこで本
発明の目的は、吸収端が450nmより短波長側にあっ
て、かつITOと同等かそれ以上の電気伝導率を有する
ために、ITO膜より大きな膜厚としても着色を生じな
い新規な材料を提供することにある。さらに本発明の目
的は、上記の新たな材料を用いた、液晶ディスプレイ、
ELディスプレイ及び太陽電池等に有用な電極を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式Znx
y Inz (x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウ
ム及びガリウムのうちの少なくとも1つの元素であり、
比率(x:y)が1.8:1を超え8:1以下の範囲で
あり、比率(z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であ
り、かつ酸素欠損量dが0を超え、(x+3y/2+3z/2) の1
×10-1倍の範囲である)で表されることを特徴とする
導電性酸化物(第1の態様の酸化物)に関する。
【0010】さらに本発明は、一般式Znx y Inz
(x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウム及びガリ
ウムのうちの少なくとも1つの元素であり、比率(x:
y)が1.8:1を超え、8:1以下の範囲であり、比
率(z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であり、かつ
酸素欠損量dが0から(x+3y/2+3z/2) の1×10-1倍の
範囲である)で表され、かつZn、M及びInのうちの
少なくとも1種の元素の一部が、他の元素で置換されて
おり、Znと置換される元素は原子価が2価以上であ
り、M及びInと置換される元素は原子価が3価以上で
あることを特徴とする導電性酸化物(第2の態様の酸化
物)に関する。
【0011】加えて本発明は、一般式Znx y Inz
(x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウム及びガリ
ウムのうちの少なくとも1つの元素であり、比率(x:
y)が1.8:1を超え、8:1以上の範囲であり、比
率(z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であり、かつ
酸素欠損量dが0から(x+3y/2+3z/2) の1×10-1倍の
範囲である)で表される酸化物に、陽イオンを注入した
ものであることを特徴とする導電性酸化物(第3の態様
の酸化物)に関する。
【0012】また本発明は、透明基板の少なくとも一方
の表面の少なくとも一部に前記の本発明の第1〜第3の
態様のいずれかの導電性酸化物が含まれる導電層を有す
る電極に関する。以下、本発明について説明する。
【0013】In−Ga−Znの複合酸化物及びIn−
Al−Znの複合酸化物については君塚らの研究報告が
ある(N.Kimizuka、T.Mohri、Y.M
atsui and K.Shiratori、J.S
olid State Chem.、74巻、98頁、
1988年)。
【0014】君塚らはIn2 3 、ZnO及びGa2
3 又はAl2 3 の粉末から固相法により未知結晶を合
成し、InGaO3 (ZnO)m 及びInAlO3 (Z
nO)m (いずれもm=2〜7)を得た。これらの酸化
物は、それぞれZnm GaInO3+m 及びZnm AlI
nO3+m とも表される。X線回折試験及び電子顕微鏡観
察により、結晶構造を決定した。その結果、すべての系
は6回対称性であり、mが3、5及び7の場合にはR3
mの空間群を有し、mが2、4及び6の場合にはP63
/mmcの空間群を有する。InGaO3 (ZnO)m
はInO1.5 層(U層)、(GaZn)O2.5 層(W
層)、ZnO層(X層)及びO層(P層)からなる積層
構造を有する。InAlO3 (ZnO)m では、W層が
(AlZn)O2.5 層となる。特にInGaZn5 8
層については透過電子顕微鏡写真が示されており、明る
い点で見えるW層とX層による6つの層と、暗い点で見
えるU層からなる周期構造が現れている。
【0015】上記報告では、InGaO3 (ZnO)m
及びInAlO3 (ZnO)m の結晶構造に関する研究
のみが記載され、これらの結晶に関する光学的特性及び
電気的特性については全く言及されていない。特に、上
記結晶に導電性を付与する事に関しての記載も示唆もな
く、以下で詳細に説明するように、酸素欠損や元素の置
換、さらには陽イオン注入により、導電性を付与できる
ことは記載されていない。
【0016】本発明の第1の態様の導電性酸化物 一般式Znx y Inz (x+3y/2+3z/2)-d 中、Mはア
ルミニウム及びガリウムのいずれか単独であってもよい
し、Mはアルミニウム及びガリウムが共存してもよい。
アルミニウム及びガリウムが共存する場合、アルミニウ
ムとガリウムの比率には特に制限はない。但し、アルミ
ニウムの比率が増えると結晶化温度が高くなる傾向があ
る。ガリウムの比率が増えると結晶化温度が低くなる傾
向がある。
【0017】比率(x:y)は1.8:1を超え、8:
1以下の範囲であり、x/yが1.8未満であるとIn
GaZnO4 相が析出する領域となる。x/yが8を超
えるとZnO結晶構造が主たる相となってしまい、本発
明の導電性酸化物の有する特性が発現されない。好まし
い比率(x:y)は1.8〜6.2:1の範囲であり、
より好ましくは1.8〜3.2:1の範囲である。比率
(z:y)は0.4〜1.4:1の範囲であり、z/y
が0.4未満ではZnGa2 4 相等の析出が顕著とな
り、電気伝導性が低下する。z/yが1.4を超えると
In2 3 相が析出して透明性が低下する。好ましい比
率(z:y)は0.6〜1.4:1の範囲であり、より
好ましくは0.8〜1.2:1の範囲である。
【0018】酸素欠損量dは、0を超え、(x+3y/2+3z/
2) の1×10-1倍の範囲である。酸素欠損量dは、一
般に、少ないと電気伝導性が低下し、多過ぎると可視光
を吸収して透明性を低下させる原因となる。良好な導電
性を得るという観点からは、酸素欠損量dは(x+3y/2+3z
/2) の3×10-5倍以上であることが好ましい。電気伝
導率と可視光の透過性とを考慮すると、酸素欠損量dの
範囲は、好ましくは(x+3y/2+3z/2) の1×10-3〜1×
10-1倍の範囲であり、より好ましくは(x+3y/2+3z/2)
の1×10-2〜1×10-1倍の範囲である。
【0019】尚、酸素欠損量とは、1モルの酸化物結晶
中に含まれる酸素イオンの数を化学量論量の酸素イオン
の数から差し引いた値をモル単位で示した値である。酸
化物結晶中に含まれる酸素イオンの数は、例えば、酸化
物結晶を炭素粉末中で加熱させて生成する二酸化炭素の
量を赤外吸収スペクトルで測定することで算出すること
ができる。また、化学量論量の酸素イオンの数は酸化物
結晶の質量から算出すりことができる。
【0020】本発明の酸化物の導電性は、伝導帯におけ
るキャリア電子の量が所定の範囲にあるときに良好とな
る。そのようなキャリア電子の量は、1×1018/cm
3 〜1×1022/cm3 の範囲である。また、好ましい
キャリア電子の量は、1×1019/cm3 〜5×1021
/cm3 の範囲である。尚、キャリア電子の量は、例え
ば、ファンデアパウ法電気伝導率測定装置により測定す
ることができる。
【0021】本発明の第2の態様の導電性酸化物 本発明の第2の態様の導電性酸化物において、一般式Z
x y Inz (x+3y/2+3z/2)-d の式中、M、比率
(x:y)及び比率(z:y)については、前記本発明
の第1の態様の導電性酸化物と同様である。酸素欠損量
dは、0であってもよい。酸素欠損量dが0であって
も、元素の置換により、導電性を付与できるからであ。
また、酸素欠損量dは、多過ぎると可視光を吸収して透
明性を低下させる原因となるので、(x+3y/2+3z/2) の1
×10-1倍以下であることが適当である。本発明の第2
の態様の導電性酸化物においては、元素の置換により付
与される導電性を考慮して酸素欠損量dは適宜決定でき
る。
【0022】さらに、本発明の第2の態様の導電性酸化
物においては、Zn、M及びInのうちの少なくとも1
種の元素の一部が、他の元素で置換されており、Znと
置換される元素は原子価が2価以上であり、M及びIn
と置換される元素は原子価が3価以上である。Zn、M
及びInの少なくとも一つの元素の一部を他の元素と置
換することにより、酸化物に電子を注入することができ
る。本発明の第2の態様の導電性酸化物では、酸素欠損
を導入すること以外に、金属イオンの一部を別の金属イ
オンで置換することによりキャリア電子が伝導帯に注入
されて、導電性を発現させることができる。
【0023】Znは2価の元素であり、これと置換可能
な元素は、原子価が2価以上の元素である。原子価が高
い元素程少量の置換で、より大きいキャリア注入量を与
えることが可能である。置換可能な元素の原子価は通常
2価、3価、4価、5価又は6価である。原子価が2価
以上の元素としては、例えば、Be、Mg、Ca、S
r、Ba、Cd、Al、Si、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ga、Ge、Y、Z
r、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、In、S
n、Sb、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
u、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、
Pb、Bi、Poを挙げることができる。
【0024】Mで表されるA1及びGa、並びにInは
3価の元素であり、これらと置換可能な元素は、原子価
が3価以上の元素である。原子価が高い元素程少量の置
換で、より大きいキャリア注入量を与えることが可能で
ある。置換可能な元素の原子価は通常3価、4価、5価
又は6価である。原子価が3価以上の元素としては、例
えば、Al、Si、Sc、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Ga、Ge、Y、Zr、Nb、Mo、
Tc、Ru、Rh、Pd、In、Sn、Sb、La、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、Ta、W、
Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Bi、Poを挙
げることができる。
【0025】上記のようにZn、M及び/又はInの一
部が上記のような元素で置換されることで、キャリア電
子が伝導バンドに注入される。電気伝導性と透明性のバ
ランスという観点から、キャリア電子の注入量は、例え
ば1×1018/cm3 〜1×1022/cm3 の範囲とす
ることが適当であり、各元素の置換量は、電子の注入量
を上記範囲になるように調整することが適当である。キ
ャリア電子の注入量が1×1018/cm3 未満では十分
な電気伝導率が得られず、1×1022/cm3を超える
と、プラズマ振動による吸収が可視領域に現れて透明性
が低下する。キャリア電子の注入量は、好ましくは1×
1019/cm3 〜5×1021/cm3 の範囲である。ま
た、置換する元素の種類によっては可視領域の光を吸収
する性質を有するものもある。そこで、置換元素の置換
量は、可視領域の光の平均透過率が70%以上、好まし
くは80%以上、より好ましくは90%以上となるよう
に選ぶことが適当である。
【0026】本発明の第3の態様の導電性酸化物 本発明の第3の態様の導電性酸化物において、一般式Z
x y Inz (x+3y/2+3z/2)-d の式中、Zn、M、
比率(x:y)及び比率(z:y)については、前記本
発明の第1の態様の導電性酸化物と同様である。酸素欠
損量dは、0であってもよい。酸素欠損量dが0であっ
ても、陽イオンの注入により、導電性を付与できるから
であ。また、酸素欠損量dは、多過ぎると可視光を吸収
して透明性を低下させる原因となるので、(x+3y/2+3z/
2) の1×10-1倍以下であることが適当である。本発
明の第3の態様の導電性酸化物においては、陽イオンの
注入により付与される導電性を考慮して酸素欠損量dは
適宜決定できる。
【0027】さらに、本発明の第3の態様の導電性酸化
物は、上記一般式で表される酸化物に、陽イオンを注入
したものである。本発明の第3の態様の導電性酸化物で
は、酸素欠損を導入すること以外に、陽イオンを注入す
ることによりキャリア電子が伝導帯に注入されて、導電
性を発現させることができる。
【0028】本発明の第3の態様の導電性酸化物に注入
される陽イオンは、一般式Znx y Inz
(x+3y/2+3z/2)-d で表される酸化物の結晶構造を破壊す
ることなく、固溶できるものであれば特に制限はない。
但し、イオン半径の小さいイオンの方が結晶格子中に固
溶しやすい傾向があり、イオン半径が大きくなる程、結
晶構造を破壊し易くなる傾向がある。上記のような陽イ
オンとしては、例えば、H、Li、Be、B、C、N
a、Mg、Al、Si、K、Ca、Sc、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、G
e、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、
Ag、Cd、In、Sn、Sb、Cs、Ba、La、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、Ta、W、
Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、B
iを挙げることができる。
【0029】本発明の電極 本発明の電極は、透明基板の少なくとも一方の表面の少
なくとも一部に前記本発明の第1、第2又は第3の態様
の導電性酸化物が含まれる導電層を有する電極である。
【0030】本発明の電極を構成する導電層は、本発明
の第1、第2又は第3の態様の導電性酸化物のみからな
る場合、およびこれらの酸化物と異なる結晶が共存する
酸化物層であることもできる。但し、他の結晶の共存量
は、導電層の透明性および導電性の点で実用上の問題が
生じない範囲で選ばれる。本発明の導電性酸化物と共存
させることができる酸化物としては、例えばITO、I
2 3 、SnO2 等が挙げられる。但し、これらの酸
化物に限定されるものではない。
【0031】本発明の電極における導電層の膜厚は、電
極に要求される光学的特性、伝導性及び用途等を考慮し
て適宜決定できる。例えば、液晶パネル用電極の場合に
は、下限は約30nmであり、上限は約1μmである。
但し、酸化物に含まれる元素の種類によっては、可視領
域に一部吸収を有するものもあり、その場合には、比較
的薄い膜が好ましい。また、可視領域にほとんどまたは
まったく吸収を有さないものについては、膜厚を厚くす
ることで、より高い伝導性を得ることができる。
【0032】透明基板としては、ガラスや樹脂などの透
明な基体を挙げることがてきる。ガラス基板は、液晶デ
ィスプレイなどに多く用いられる。ガラス基板には、ソ
ーダ系ガラスと低アルカリガラスがあり、一般的にはソ
ーダ系ガラスが広く用いられている。但し、カラーディ
スプレイや高品質ディスプレイなどには低アルカリガラ
スが優れている。可視領域における透明性が高く、平面
性の優れたガラスを用いることが好ましい。
【0033】樹脂基板としては、例えば、ポリエステル
基板、PMMA基板等が挙げられる。樹脂基板は、ガラ
ス基板に比べて、軽量であること、薄いこと、可撓性が
あって形の自由度が高いことなどを生かした多くの用途
が検討されている。例えば、電子写真用フィルム、液晶
ディスプレイ、光メモリ、透明タブレントスイッチ、帯
電防止フィルム、熱線反射フィルム、面発熱フィルムな
どである。液晶ディスプレイには、可視領域における透
明性が高いこと、平面性に優れることの他に、加工性、
耐衝撃性、耐久性、組立プロセスへの適合性などを考慮
して用いることが好ましい。
【0034】また、本発明の電極は、前記透明基板上に
設けた下地層上に設けることもできる。下地層として
は、カラーフィルター、TFT層、EL発光層、金属
層、半導体層及び絶縁体層などを挙げることができる。
また、下地層は2種以上を併設することもできる。
【0035】本発明の電極は、種々の用途に利用するこ
とができる。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプ
レイ及び太陽電池等の電極として好適に用いることがで
きる。液晶ディスプレイにはTFT型、STN型やMI
M型など種々の型があるが、いずれの場合にも透明電極
にはさまれた液晶に電場を加え、液晶の配向方向を制御
して表示する原理を用いている。本発明の電極は、上記
透明電極として用いることができる。例えば、TFT型
のカラー液晶ディスプレイの構造は、バックライト、第
一の偏光板、TFT基板、液晶、カラーフィルター基板
及び第二の偏光板の6つの部分からなる。液晶の配向方
向を制御するためにTFT基板上とカラーフィルター基
板上に透明電極を形成する必要があるが、本発明の透明
電極は上述の方法によりTFT基板上にもカラーフィル
ター基板上にも形成することができる。本発明の透明電
極は、透明性が高くかつ導電性も高いのでTFT基板上
またはカラーフィルター基板上に設ける透明電極として
最適である。
【0036】また、本発明の透明電極は、ELディスプ
レイ用電極として用いることもできる。ELディスプレ
イには分散型、ルモセン構造型や二重絶縁構造型などが
あるが、いずれの場合にも透明電極と背面電極の間にE
L発光層を挟み込む基本構造を有し、本発明の電極は、
上記の透明電極として最適である。
【0037】本発明の電極は、透明性及び導電性が高い
ことから、太陽電池用電極としても優れている。太陽電
池は、pn接合型、ショットキーバリア型、ヘテロ接合
型、ヘテロフェイス接合型やpin型などに分類される
が、いずれの場合にも透明電極と背面電極の間に半導体
や絶縁体を挟み込む基本構造を有する。太陽電池は、半
導体界面の光起電力効果を利用して、光エネルギーを電
気に変換する素子であるので、なるべく広いスペクトル
範囲にわたって光を半導体界面に導くことが必要であ
り、透明電極の透明性は高くなくてはならない。また、
太陽電池の透明電極は半導体界面に生成した光生成キャ
リアを収集して端子に導き出す機能を持つので、光生成
キャリアをなるべく有効に収集するためには透明電極の
導電性が高くなくてはならない。本発明の透明電極は、
450nmより短波長の光を含む、可視領域全域の広い
スペクトル範囲にわたって光を半導体界面に導くことが
できる上に導電性が高いので太陽電池用の電極として優
れている。
【0038】導電性酸化物及び電極の製造方法 本発明の第1の態様の導電性酸化物は、常法により酸化
物を形成し、さらに得られた酸化物に酸素欠損を導入す
ることにより得られる。酸化物の形成は、焼結法、薄膜
法などにより行うことができる。尚、上記酸化物の形成
を焼結法等により行う場合には、条件により酸化物形成
の際に酸素欠損が導入されることもある。
【0039】焼結法は、例えば原料である酸化インジウ
ム、酸化ガリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛を所望
の組成になるように秤量、混合し、所望の形状に成形
し、例えば1000℃〜1700℃で1〜48時間焼成
することにより行うことができる。1000℃未満では
反応が進行せず、本発明の導電性酸化物は得られない。
1700℃を超える温度では酸化インジウム、酸化亜鉛
等の蒸発が進行し、組成が大きく変動してしまうことが
ある。
【0040】本発明の電極の製造は、薄膜法により製造
することができる。薄膜法の代表的なものとして、CV
D法、スプレー法、真空蒸着法、イオンプレーティング
法、MBE法、スパッタリング法などがある。さらにC
VD法として、熱CVD、プラズマCVD、MOCV
D、光CVD等を挙げることができる。
【0041】CVD法やスプレー法のような化学的手法
は、真空蒸着法やスパッタリング法のような物理的手法
に比べて設備は簡単であり、大型基板に適している。さ
らに、反応促進や特性安定化のために乾燥や焼成の工程
を行うときには、350〜500℃の熱処理を必要とす
るので、ガラス基板上に直接製造する場合には適してい
る。しかし、カラーフィルター、TFT素子や各種下地
層の上に製造する場合には適していないことがある。物
理的手法は、基板温度が150〜300℃の低温で成膜
できるため、ガラス基板上に直接製造する場合だけでな
く、カラーフィルター、TFT素子や各種下地層の上に
製造する場合にも適している。なかでもスパッタリング
法は生産性が高く、大面積基板に均一に成膜できるなど
の点で特に優れている。
【0042】例えば、スパッタリング法は、10-4〜1
-1Torrの圧力下、室温から500℃の範囲で基板
を加熱して行うことが適当である。スパッタリングター
ゲットとしては、金属または酸化物の焼結体や混合粉成
形体等を用いることができる1例えば、Zn0.66Ga
0.17In0.171.17(x:y=3.9:1、z:y=
1:1)の酸化物膜を形成する場合、同一の組成を有す
る焼結体や混合粉成形体等をスパッタリングターゲット
として用いることができる。
【0043】CVD法では、金属元素の原料として、I
n(CH3 3 ,In(C2 5 3 ,In(C5 7
2 3 ,In(C119 2 3 、Ga(C
3 3 ,Ga(C2 5 3 ,Zn(CH3 2 ,Z
n(C2 5 2 ,Al(CH3 3,Al(C
2 5 3 ,Mg(CH3 2 ,Mg(C2 5 2
の有機金属や、InCl3 、GaCl3 、ZnCl2
AlCl3 、AlCl3 、MgCl2等の塩化物などが
利用できる。また、酸素の原料としては空気、O2 、H
2 O、CO2 、N2 O等が利用できる。
【0044】イオンプレーティング法による成膜は、原
料となる金属あるいは酸化物の混合体や焼結体を抵抗加
熱、高周波加熱、電子衝撃等により蒸発させ、DC放
電、RF放電、電子衝撃等によりイオン化する事により
行うことができる。原料として金属を用いた場合には、
空気、O2 、H2 O、CO2 、N2 O等を流しながら成
膜をすることにより所定の酸化物膜を得ることができ
る。
【0045】真空蒸着法による成膜は、圧力10-3〜1
-6Torr中で原料となる金属あるいは酸化物の混合
体や焼結体を抵抗加熱、高周波加熱、電子衝撃、レーザ
ー衝撃等により蒸発させ、基板上に膜を作製することに
より行うことができる。原料として金属を用いた場合に
は空気、O2 、H2 O、CO2 、N2 O等を流しながら
成膜をすることにより所定の酸化物膜を得ることができ
る。
【0046】本発明の第1の態様の導電性酸化物(電極
の導電層を含めて)の導電性は、焼結法または薄膜法に
より形成したZnx y Inz (x+3y/2+3z/2) で表さ
れる酸化物に酸素欠損を導入することで得られる。一般
に酸化物の酸素欠損は、例えば、酸化物から酸素を引き
抜くことにより生成させることができる。酸素原子を引
き抜いて酸素欠損を作る方法としては、上記酸化物を還
元性雰囲気下または不活性ガス雰囲気下で加熱処理する
などの方法を用いることができる。熱処理および/また
は還元処理は、100〜1100℃の範囲の温度で行う
ことが適当である。好ましい温度範囲は、300〜90
0℃である。また、酸化物の焼結や成膜の際に酸素分圧
を制御することで、酸素欠損を有する酸化物を形成させ
ることもできる。酸化物の形成の際に酸素欠損を導入
し、さらに酸素を引き抜く工程を加えることで酸素欠損
量を調整することもできる。
【0047】本発明の第2の態様の導電性酸化物は、基
本的には、第1の態様の導電性酸化物の場合と同様に、
常法により所望の組成の酸化物を形成し、さらに得られ
た酸化物に、必要により酸素欠損を導入することにより
得られる。酸化物の形成は、焼結法、薄膜法などにより
行うことができる。尚、上記酸化物の形成を焼結法によ
り行う場合には、条件により酸化物形成の際に酸素欠損
が導入されることもある。また、薄膜法の例としては、
上記第1の態様の導電性酸化物で説明した方法を同様に
用いることができる。
【0048】ゲルマニウムを置換元素として含む酸化物
を焼結法で製造する場合には、例えば原料である酸化イ
ンジウム、酸化ガリウム、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム
を、例えば(Zn0.65Ge0.01)Ga0.17In0.17
1.17(x:y=3.9:1、z:y=1:1)の組成に
なるように混合し、所望の形状に成形し、例えば100
0℃〜1700℃で1〜48時間、大気中または不活性
ガス雰囲気中で焼成することにより行うことができる。
【0049】薄膜法では、例えば、スパッタリング法で
行う場合、ターゲットとして、一般式Znx y Inz
(x+3y/2+3z/2) (式中、x、y、z及びMは前記と同
様である)で表され、かつZn、M及びInのうちの少
なくとも1種の元素の一部が、他の元素で置換されてお
り、Znと置換される元素は原子価が2価以上であり、
M及びInと置換される元素は原子価が3価以上である
酸化物を用いることが適当である。例えば、(Zn0.65
Ge0.01)Ga0.17In0.171.17の組成を有する層を
形成する場合、同様の組成を有する焼結体または混合粉
成形体等をターゲットとして用いることができる。
【0050】さらに、酸素欠損は、本発明の第1の態様
と同様に、例えば、酸化物から酸素を引き抜くことによ
り生成させることができる以外に、本発明の導電性酸化
物の場合、例えば焼結法により製造すると、自然に酸素
欠損を生じやすい。もちろん、酸素を引き抜く工程を加
えることによっても、酸素欠損量を調整することができ
る。酸素原子を引き抜いて酸素欠損を作る方法として
は、酸化物を還元性雰囲気下または不活性ガス雰囲気下
で加熱処理するなどの方法を用いることができる。
【0051】本発明の第3の態様の導電性酸化物は、基
本的には、第1の態様の導電性酸化物の場合と同様に、
一般式Znx y Inz (x+3y/2+3z/2) で示される所
望の組成の酸化物を形成し、さらに得られた酸化物に陽
イオンを注入し、必要により酸素欠損を導入することに
より得られる。酸化物の形成は、焼結法、薄膜法などに
より行うことができる。尚、上記酸化物の形成を焼結法
により行う場合には、条件により酸化物形成の際に酸素
欠損が導入されることもある。また、薄膜法の例として
は、上記第1の態様の導電性酸化物で説明した方法を同
様に用いることができる。
【0052】Zn0.66Ga0.17In0.171.17で表され
る酸化物に陽イオンを注入する場合、酸素欠損量dが0
の場合には、例えば、第1の態様の導電性酸化物と同様
の方法により、Zn0.66Ga0.17In0.171.17で表さ
れる酸化物を形成した後に、適当なイオンを注入するこ
とにより製造することができる。また、酸素欠損量dが
0を超える場合には、第1の態様の導電性酸化物と同様
の方法により、Zn0.66Ga0.17In0.171.17-dで表
される酸化物を形成した後に、適当なイオンを注入する
か、又はZn0.66Ga0.17In0.171.17で表される酸
化物を形成した後に、適当なイオンを注入し、さらに酸
素を引き抜くことにより製造することができる。上記手
順は、第3の態様の導電性酸化物の導電層を有する電極
の作成の場合も同様である。
【0053】陽イオンの注入には、イオン注入法を用い
る。イオン注入法は、固体内に不純物を導入する手段と
して超大規模集積回路製造工程等に用いられているもの
をそのまま用いることができる。注入さるべき陽イオン
の元素をイオン化して数十keV以上に加速し、酸化物
中に打ち込むことで、行うことができる。
【0054】注入された陽イオンは結晶格子内に固溶
し、伝導帯にキャリア電子を与えて導電性を発現させ
る。陽イオン注入量は、酸化物が酸素欠損を有さない場
合、伝導帯への電子の注入量が1×1018/cm3 〜1
×1022/cm3 の範囲になるように選ぶことが適当で
ある。また、酸化物が酸素欠損を有する場合には、酸素
欠損により生じるキャリア電子の量と陽イオン注入によ
り生じる電子の量との合計が上記範囲になるようにする
ことが適当である。キャリア電子の量が1×1018/c
3 より小さければ、充分な電気伝導率が得られず、1
×1022/cm3 より大きければプラズマ振動による吸
収が可視領域に現れて透明性が劣化する。キャリア電子
の量は、好ましくは1×1019/cm3 〜5×1021
cm3 の範囲である。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0056】実施例1〜9 In2 3 (高純度化学研究所(株)社製、純度99.
99%)、Ga2 3(高純度化学研究所(株)社製、
純度99.99%)及びZnO(高純度化学研究所
(株)社製、純度99.99%)各粉末を、混合粉末中
の含有金属の比率が表1の値になるように秤量した。秤
量した粉末を、容量500mlのポリアミド容器に直径
2ミリメートルのジルコニアビーズ200gを加え、フ
リッツジャパン社製遊星ボールミル装置を用いて1時間
湿式混合した。分散媒にはエタノールを用いた。各混合
粉をアルミナるつぼ中、大気下、1000℃で5時間仮
焼した後、再び遊星ボールミル装置を用いて1時間解砕
処理した。このようにして調製した假焼粉体を一軸加圧
(100kg/cm2 )によって直径20ミリの円板状
に成形し、大気下、1400℃で2時間焼成して焼結体
を得た。この焼結体をさらにアルゴン雰囲気下、880
℃で2時間熱処理した。
【0057】電気伝導度を測定するために、円板試料の
円周上の4カ所にリード線を圧着し、ファンデアパウ法
電気伝導率測定装置により電気伝導率及びキャリア電子
量を測定した。また、光吸収特性を測定するために、円
板試料を日立電気(株)製330形自記分光光度計に設
置し、拡散反射法により、波長500nmから短波長側
に掃引しながら吸光度を測定した。反射光強度が入射光
強度の50%となる波長を吸収端波長とした。酸素欠損
量は、焼結体試料を粉砕、炭素粉末とよく混合、石英管
状炉内に設置、真空置換ののち、Arガスを流し、60
0℃の加熱、排出されるArガス中の二酸化炭素の量を
赤外線吸収スペクトルで測定し、化学量論量の酸素量
(x+3y/2+3z/2)に対する比として算出し
た。以上のようにして測定した酸素欠損量、電気伝導
率、基礎吸収端波長及びキャリア電子量を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】比較例1〜4 In2 3 、Ga2 3 及びZnO各粉末を、混合粉末
中の含有金属の比率が表2の値になるように秤量した以
外は実施例1と同様にして円板試料を作製し、酸素欠損
量、電気伝導率、吸収端波長及びキャリア電子量を測定
した。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】実施例10〜14 実施例1で用いたIn2 3 、Ga2 3 、ZnOとM
gCO3 (関東化学社製、純度99.9%)及びAl2
3 (高純度化学研究所(株)製、純度99.99%)
の各粉末を、混合粉末中の含有金属の比率が表3の値に
なるように秤量し、実施例1と同様の方法によって円板
試料を作製した。酸素欠損量、電気伝導率、吸収端波長
及びキャリア電子量を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】実施例15〜22 In2 3 (高純度化学研究所(株)製、純度99.9
9%)、Ga2 3 (高純度化学研究所(株)製、純度
99.99%)、ZnO(高純度化学研究所(株)製、
純度99.99%)、Al2 3 (高純度化学研究所
(株)製、純度99.99%)、SnO2 (高純度化学
研究所(株)製、純度99.99%)、SiO2 (高純
度化学研究所(株)製、純度99.99%)、TiO2
(高純度化学研究所(株)製、純度99.99%)、V
2 5 (高純度化学研究所(株)製、純度99.99
%)、GeO2 (高純度化学研究所(株)製、純度9
9.99%)、ZrO2 (高純度化学研究所(株)製、
純度99.99%)、MoO3 (高純度化学研究所
(株)製、純度99.99%)、Nb2 5 (高純度化
学研究所(株)製、純度99.99%)及びTa2 5
(高純度化学研究所(株)製、純度99.99%)の各
粉末を、混合粉末中の含有金属元素の比率が表4の値に
なるように秤量し、実施例1と同様の方法によって円板
試料を作製した。これらの試料の電気伝導率、吸収端波
長及びキャリア電子量を表4に示す。
【0064】
【表4】
【0065】実施例25 実施例2で調製した假焼粉を用い、一軸加圧(100k
g/cm2 )によって直径25ミリの円板成形体を作製
し、大気下、1300℃で24時間焼成して焼結体を得
た。焼結体の表面を研磨し、バッキングプレート上に接
着剤を用いて固定し、スパッタリングターゲットとし
た。これを日本真空(株)製BC1457型スパッタリ
ング装置に固定してAr/O2 比40/10のガスを装
置内に導入し、180WのRFパワーを40分間入力し
て、500℃に加熱した石英ガラス基板上に厚み約20
00オングストロームの薄膜を作製した。これを大気
下、400℃〜1000℃で加熱処理したのち、アルゴ
ン雰囲気下、880℃で2時間熱処理した。
【0066】生成物の電気伝導率と吸収端波長とを実施
例1と同様の方法により測定した。但し、この試料は焼
結体ではないので、吸収端波長の測定は実施例1の装置
を用いて光透過法により行い、透過率が低下し始めた波
長を吸収端波長とした。以上のようにして測定した電気
伝導率、吸収端波長、400nmの光に対する透過率及
びキャリア電子量を表5に示す。
【0067】実施例26 実施例25に記載した方法により薄膜を作製した。ただ
し、Ar雰囲気下における熱処理は施さなかったので、
この段階では、薄膜は電気伝導性を示さなかった。この
膜にH+ イオンを、約3μA/cm2 のドーズ速度で3
×1016イオン/cm2 だけ注入したのち、実施例25
と同様の方法で測定した電気伝導率、吸収端、400n
mの光に対する透過率及びキャリア電子量を表5に示
す。
【0068】比較例5 Inに対してSnを5%含むITOターゲットを用い、
実施例26と同様の方法により、石英ガラス基板上に厚
み約2000オングストロームのITO薄膜を作製し
た。このITO薄膜の電気伝導率、吸収端波長、400
nmの光に対する透過率を測定し、表5に示す。実施例
26の薄膜は比較例5の薄膜と同等の伝導率を持つが、
吸収端波長が短波長側にある。このため、400nmの
光に対する透過率が格段に高く、比較例1の薄膜に黄色
の着色が明らかに認められたのに対して、実施例26の
薄膜は殆ど着色して見えなかった。
【0069】
【表5】
【0070】実施例27 実施例25のスパタッリングターゲットおよびスパタッ
リング装置を用い、Ar/O2 比40/10のガスを装
置内に導入し、100WのRFパワーを40分間入力し
て300℃に加熱したカラーフィルター基板上に厚み2
000オングストロームの薄膜を作製した。これを大気
下、300℃で1時間加熱処理した。実施例25と同様
の方法により電気伝導率、吸収端波長、透過率(400
nmにおける)及びキャリア電子量を測定し、表6に示
す。
【0071】比較例6 Inに対してSnを5%含むITOターゲットを用い、
実施例27と同様の方法により、カラーフィルター基板
上に厚み約2000オングストロームのITO薄膜を作
製した。さらに、大気下、300℃で24時間熱処理し
た後、アルゴン雰囲気下、300℃で1時間熱処理し
た。このITO薄膜の電気伝導率、基礎吸収端波長、4
00nmの光に対する透過率及びキャリア電子量を測定
した。結果を表6に示す。実施例27の薄膜電極は、比
較例6の薄膜電極と同等の伝導率を有していた。但し、
実施例27の薄膜電極は、基礎吸収端波長が短波長側に
あった。
【0072】
【表6】
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、吸収端が450nmよ
り短波長側にあって、かつITOと同等かそれ以上の電
気伝導率を有し、かつITO膜より大きな膜厚としても
着色を生じない新規な導電性酸化物を提供することかで
きる。さらに本発明によれば、上記導電性酸化物を用い
て、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び太陽電池
等に有用な電極を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 9/30 335 H01B 1/08 H01B 1/08 C23C 14/24 R // C23C 14/24 14/32 Z 14/32 14/34 R 14/34 14/48 Z 14/48 C04B 35/00 P (72)発明者 丹治 宏彰 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Znx y Inz
    (x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウム及びガリウ
    ムのうちの少なくとも1つの元素であり、比率(x:
    y)が1.8:1を超え8:1以下の範囲であり、比率
    (z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であり、かつ酸
    素欠損量dが0を超え、(x+3y/2+3z/2) の1×10-1
    の範囲である)で表されることを特徴とする導電性酸化
    物。
  2. 【請求項2】 一般式Znx y Inz
    (x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウム及びガリウ
    ムのうちの少なくとも1つの元素であり、比率(x:
    y)が1.8:1を超え、8:1以下の範囲であり、比
    率(z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であり、かつ
    酸素欠損量dが0から(x+3y/2+3z/2) の1×10-1倍の
    範囲である)で表され、かつZn、M及びInのうちの
    少なくとも1種の元素の一部が、他の元素で置換されて
    おり、Znと置換される元素は原子価が2価以上であ
    り、M及びInと置換される元素は原子価が3価以上で
    あることを特徴とする導電性酸化物。
  3. 【請求項3】 キャリア電子の量が1×1018/cm3
    〜1×1022/cm3 の範囲になるように、酸素欠損量
    d並びにZn、M及びInの元素の置換量を選んだ請求
    項2記載の導電性酸化物。
  4. 【請求項4】 一般式Znx y Inz
    (x+3y/2+3z/2)-d (式中、Mはアルミニウム及びガリウ
    ムのうちの少なくとも1つの元素であり、比率(x:
    y)が1.8:1を超え、8:1以上の範囲であり、比
    率(z:y)が0.4〜1.4:1の範囲であり、かつ
    酸素欠損量dが0から(x+3y/2+3z/2) の1×10-1倍の
    範囲である)で表される酸化物に、陽イオンを注入した
    ものであることを特徴とする導電性酸化物。
  5. 【請求項5】 キャリア電子の量が1×1018/cm3
    〜1×1022/cm3 の範囲になるように、酸素欠損量
    d及び陽イオンの注入量を選んだ請求項4記載の導電性
    酸化物。
  6. 【請求項6】 一般式Znx y Inz
    (x+3y/2+3z/2)-d が、xが2〜7のいずれかの整数であ
    り、yが1、zが1である、一般式Znx MInO
    (x+3)-d で表される請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の導電性酸化物。
  7. 【請求項7】 透明基板の少なくとも一方の表面の少な
    くとも一部に請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電
    性酸化物が含まれる導電層を有する電極。
  8. 【請求項8】 透明基板と導電性酸化物層との間に下地
    層を有する請求項7記載の電極。
  9. 【請求項9】 下地層がフィルター層、TFT層、EL
    層、半導体層及び絶縁層からなる群から選ばれる1又は
    2以上の層である請求項8記載の電極。
  10. 【請求項10】 液晶ディスプレイ、ELディスプレイ
    または太陽電池に用いられる請求項7〜9のいずれか1
    項に記載の電極。
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