JPH08295169A - カップホルダ及びその製造方法 - Google Patents

カップホルダ及びその製造方法

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JPH08295169A
JPH08295169A JP20345395A JP20345395A JPH08295169A JP H08295169 A JPH08295169 A JP H08295169A JP 20345395 A JP20345395 A JP 20345395A JP 20345395 A JP20345395 A JP 20345395A JP H08295169 A JPH08295169 A JP H08295169A
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JP
Japan
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cup
holder
mold
holder body
cavity
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JP20345395A
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English (en)
Inventor
Shinji Horibe
伸二 堀部
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T G NORTH AMERICA CORP
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyoda Gosei North America Corp
Original Assignee
T G NORTH AMERICA CORP
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyoda Gosei North America Corp
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Publication of JPH08295169A publication Critical patent/JPH08295169A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストの低減を図るとともに、外観品質の
低下を防止可能なカップホルダを提供することにある。 【解決手段】カップαを挿入するためのカップ挿入口1
0が形成されたホルダ本体2と、カップ挿入口10にカ
ップαが挿入されたとき、カップαに圧接する圧接片3
とを備えたカップホルダにおいて、前記ホルダ本体2と
圧接片3とを一体に成形する。この構成によれば、圧接
片3をホルダ本体2に組付ける作業が省略される。その
ため、圧接片3を組付けるための部品点数が省略される
とともに、圧接片3の組付け作業が省略される。しか
も、ホルダ本体2の肉厚を必要以上に厚くする必要もな
いため、ホルダ本体2の意匠面に「ヒケ」を生じること
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の車
室内に設置されるカップホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカップホルダとして例え
ば、図10及び図11に示すものが提案されている。す
なわち、カップホルダ30は合成樹脂からなり、その一
端(図10の右端)は図示しない自動車の車室内に設け
られたアームレストに取付けられている。このカップホ
ルダ30はカップ32の側壁を間接的に支持するホルダ
本体31を備えており、ホルダ本体31は例えばPP
(ポリプロピレン)等からなる硬質樹脂から形成されて
いる。ホルダ本体31の下方には、カップ32の底部を
支持するためのカップトレイ33がアーム34を介して
支持されている。カップトレイ33の上方におけるホル
ダ本体31にはカップ挿入口35が円形状に形成されて
いる。カップ挿入口35付近におけるホルダ本体31の
上部裏面には、筒状に形成された取付部36が下方へ突
出されている。取付部36には、ホルダ本体31と別部
材からなる四角板状の圧接片37が取付けられ、固定さ
れている。その状態で取付部36内には合成樹脂からな
る熱融着ピン38が嵌められている。そして、熱融着ピ
ン38が熱融着されることにより、圧接片37はホルダ
本体31に取付けられる。圧接片37は例えばTPO
(熱可塑性ポリオレフィン)等からなる軟質樹脂により
形成され、所定の弾性を備えている。そして、カップ挿
入口35にカップ32が挿入された際、図11に二点鎖
線で示すように圧接片37の先端は自身の弾性力に抗し
て下方へ曲げられると共に、カップ32の外周面に圧接
される。カップ32の外周面に対する圧接片37の圧接
により、カップ32の側方への移動が規制される。この
結果、カップ32は安定した状態でカップホルダ30に
保持される。
【0003】また、上記に示すカップホルダ30以外に
も、図12及び図13に示すカップホルダが提案されて
いる。但し、説明の便宜上、図10及び図11に示すカ
ップホルダ30と同一構成についてはその説明を省略す
る。ホルダ本体41の上部裏面には、カップ挿入口42
の周囲に沿って延びる取付溝43が形成されている。取
付溝43にはホルダ本体31と別部材からなり、かつ断
面横L字状に形成された圧接片44が係入されている。
また、ホルダ本体の内側壁には、断面凹状に形成された
押さえ具45が複数のビス46(図中一つのみ図示す
る)の螺合により固定されている。押さえ具45の先端
上面は前記圧接片44の下面に当接し、圧接片44は支
持されている。このため、圧接片44はホルダ本体41
に固定されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者に
示す熱融着ピン38を熱融着して圧接片37を取付ける
という技術では、ホルダ本体31は取付部36を備えて
おり、当該部分は熱融着ピン38により熱融着される。
このため、熱融着に起因して温度差が生じ、ホルダ本体
31の収縮量に部分的な差が生じる場合があった。その
結果、取付部36に対応するホルダ本体31の意匠面に
いわゆる「ヒケ」が生じてしまうおそれがあった。ま
た、圧接片37を組付けるのに、取付部36への挿入作
業、熱融着ピン38の挿入作業、熱融着ピン38の熱融
着作業等、多くの組付け作業が必要であった。その結
果、組付け作業に要する工程数が増加したり、製造コス
トが上昇したりするという問題があった。
【0005】さらに、後者の押さえ具45により圧接片
44を取付けるという技術についても、取付溝43への
嵌め込み作業、ビス46の締め付け作業等、多くの組付
け作業が必要であった。その結果、組付け作業に要する
工程数が増加したり、製造コストが上昇したりするとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は部品点数を省略するとと
もに、リップ部材の組付け作業工程を省略して製造コス
トの低減を図り、さらには、外観品質の低下防止を図る
ことの可能なカップホルダ及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明
は、カップ挿入口が形成されたホルダ本体と、ホルダ本
体に設けられるとともに、カップ挿入口内に先端が延出
された弾性を有するリップ部材とを備えたカップホルダ
において、前記ホルダ本体とリップ部材とは一体に射出
成形されていることを要旨とするものである。
【0008】この構成によれば、ホルダ本体とリップ部
材とは一体に射出成形されているため、リップ部材をホ
ルダ本体に組付ける作業が省略される。そのため、リッ
プ部材を組付けるための部品点数が省略されるととも
に、リップ部材の組付け作業が省略される。しかも、ホ
ルダ本体とリップ部材とが熱融着ピンにて熱融着されな
いため、ホルダ本体の肉厚を必要以上に厚くする必要も
ない。この結果、ホルダ本体の意匠面に「ヒケ」が生じ
ることはない。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記リップ部材
は複数個設けられ、かつ各リップ部材は同一円周上に等
間隔に配置されていることを要旨とするものである。こ
の構成によれば、請求項2に記載の発明によれば、複数
のリップ部材は同一円周上に等間隔に配置されているた
め、カップの外周面には各リップ部材の圧接力が均等に
作用する。
【0010】請求項3に記載の発明は、第1の樹脂材料
にからなりカップ挿入口が形成されたホルダ本体と、ホ
ルダ本体に設けられ、第2の樹脂材料からなり、カップ
挿入口内に先端が延出されたリップ部材とを備えたカッ
プホルダの製造方法において、意匠面を形成するための
第1の金型と、同第1の金型に対し接離可能に配置され
た第2の金型とを相互に接合させるとともに、前記第2
の金型に形成された収容凹部内において移動可能に配設
されたスライドコアを、第1の金型に寄せた状態で配置
して第1のキャビティを形成する工程と、前記第1のキ
ャビティ内に、第1の樹脂材料を充填して前記ホルダ本
体を形成する工程と、前記スライドコアを第1の金型か
ら離間する方向へ移動させて、第2のキャビティを形成
する工程と、前記第2のキャビティ内に第2の樹脂材料
を充填して前記リップ部材を形成する工程とを備えたこ
とを要旨とするものである。
【0011】この構成によれば、意匠面を形成するため
の第1の金型と同第1の金型に対し接離可能に配設され
た第2の金型とが相互に接合される。また、第2の金型
に形成された収容凹部内において移動可能に配設された
スライドコアは、第1の金型に寄せた状態で配置され
る。この配置により、第1のキャビティが形成される。
そして、第1のキャビティ内に第1の樹脂材料が充填さ
れ、ホルダ本体が形成される。次いで、スライドコアが
第1の金型から離間する方向へ移動される。この移動に
より、第2のキャビティが形成される。続いて、第2の
キャビティ内に第2の樹脂材料が充填され、ホルダ本体
に対しリップ部材が一体的に形成される。従って、リッ
プ部材をホルダ本体に組付ける作業が省略されるため、
リップ部材を組付けるための部品点数が省略される。し
かも、ホルダ本体とリップ部材とが熱融着ピンにて熱融
着されないため、ホルダ本体の肉厚を必要以上に厚くす
る必要もない。この結果、ホルダ本体の意匠面に「ヒ
ケ」が生じることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。なお、図3はカップホル
ダ1の全体構成を示しており、便宜上、以下の説明で
は、図3の左斜め下方を同カップホルダ1の前方、図3
の右斜め上方を同カップホルダ1の後方とする。本実施
形態におけるカップホルダ1の後端は、自動車の車室内
に設けられたアームレストに取付けられている。
【0013】カップホルダ1はホルダ本体2と、ホルダ
本体2に設けられた圧接片3と、ホルダ本体2に取付け
られたカップトレイ4とを備えている。カップトレイ4
は、ポリプロピレン(以下、単にPPという。)によっ
て形成されている。カップトレイ4は、前後方向に延び
る3つのアーム5〜7を介してホルダ本体2に取付けら
れている。カップトレイ4には左右一対の円形状をなす
受け部8,9が形成されている。
【0014】図1及び図2に示すように、ホルダ本体2
は硬質樹脂である第1の樹脂材料としてのPPによって
形成され、所定の剛性を有している。ホルダ本体2は下
側が開口した箱状をなし、その上面には左右一対のカッ
プ挿入口10,11が形成されている。各カップ挿入口
10,11は前記受け部8,9の真上に位置するように
円形状に形成されている。なお、ホルダ本体2の上面は
意匠面2aとなっている。
【0015】カップ挿入口10,11付近におけるホル
ダ本体2の上部裏面には、カップ挿入口10,11の中
心方向に延びる4つの圧接片3が同一円周上に等間隔を
おいて配置されている。すなわち、各カップ挿入口1
0,11の前後左右における圧接片3は、カップ挿入口
10,11の中心方向に向かって配置されているととも
に、これらはホルダ本体2に対し一体的に形成されてい
る。
【0016】圧接片3は第2の樹脂材料としての軟質樹
脂を構成する熱可塑性ポリオレフィン(以下、単にTP
Oという。)によって形成され、所定の弾性を有してい
る。すなわち、圧接片3はその中央付近から先端にかけ
て下方へ柔軟に変形可能となっている。そして、カップ
挿入口10,11にカップαを挿入した際、各圧接片3
の先端は下方へ折り曲げられるとともに、カップαの外
側面に対して圧接するようになっている。カップαの外
側面が各圧接片3にて圧接することにより、カップαの
側方への移動が規制される。この結果、カップαは安定
した状態でカップホルダ1に保持される。
【0017】なお、各圧接片3の先端上面にはガイド面
3aが形成され、同ガイド面3aはカップ挿入口10,
11の中心方向に向かう程下方へ傾斜されている。次
に、上記のホルダ本体2を製造するための金型12につ
いて説明する。
【0018】図4,図6に示すように、金型12は第1
の金型としての固定型13と、第2の金型としての可動
型14と、スライドコア15とによって構成されてい
る。固定型13にはホルダ本体2の意匠面2aを成形す
るための第1の凹部17aが形成されているとともに、
圧接片3の意匠面を成形するための第2の凹部18aが
形成されている。また、可動型14にはホルダ本体2の
裏面を成形するための第3の凹部17bが形成されてい
るとともに、圧接片3の裏面を成形するための第4の凹
部18bが形成されている。第1及び第3の凹部17
a,17bは、互いに対向するように配置されている。
また、第2及び第4の凹部18a,18bは、互いに対
向するように配置されている。可動型14には、収容凹
部16が形成され、同収容凹部16内には前記スライド
コア15が上下動可能に配設されている。
【0019】そして、前記可動型14が固定型13に接
したとき、第1の凹部17aと第3の凹部17bとによ
り第1のキャビティ17が形成されるようになってい
る。また、前記可動型14が固定型13に接した状態
で、スライドコア15が下方へスライドしたとき、第2
の凹部18aと第4の凹部18bとにより、第2のキャ
ビティ18が形成されるようになっている。
【0020】なお、固定型13には図示しない二つのゲ
ートが形成されている。そして、一方のゲートからは溶
融されたPPが第1のキャビティ17に射出されるよう
になっている。また、他方のゲートからは溶融されたT
POが後記する第2のキャビティ18に射出されるよう
になっている。
【0021】次に、上記の金型12を用いたホルダ本体
2の製造方法について説明する。まず、図4に示すよう
に、スライドコア15を固定型13に当接するように配
置する。この配置により、第1の凹部17aと第3の凹
部17bとが対向して配置され、ホルダ本体2を形成す
るための第1のキャビティ17が形成される。そして、
この状態から図示しないゲートより第1のキャビティ1
7内に溶融されたPPを射出する。すると、図5に示す
ように、第1のキャビティ17内には溶融されたPPが
充填される。図6に示すように、PPを充填した後、P
Pが若干固化し始めたとき、すなわち、PPが完全に冷
却固化する以前に、スライドコア15を固定型13から
離間する方向(図の矢印方向)へ所定量移動させる。可
動型14が所定量移動されることにより、第2の凹部1
8aと第4の凹部18bとの間に圧接片3を形成するた
めの第2のキャビティ18が形成される。そして、第2
のキャビティ18内にホルダ本体2が冷却固化する前に
溶融された状態のTPOを図示しないゲートより射出す
る。すなわち、ホルダ本体2の融着表面温度が高いうち
にTPOが射出されることにより、PPとTPOとの融
着強度は高まる。すると、図7に示すように、第2のキ
ャビティ18内には溶融されたTPOが充填される。そ
の後、PP及びTPOが冷却固化した後、固定型13か
ら可動型14及びスライドコア15を離間する方向へ移
動させ、ホルダ本体2及び圧接片3が一体となったカッ
プホルダ1を取り出す。
【0022】次に、カップホルダ1にカップαが支持さ
れる際の作用について説明する。図1に示すように、カ
ップ挿入口10,11にはカップαが挿入され、同カッ
プαの底部はカップトレイ4の受け部8,9に支持され
る。カップ挿入口10,11にカップαが挿入される
際、各圧接片3は中央付近から先端にかけて下方へ自身
の弾性力に抗して曲げ変形される。それとともに、カッ
プαの底部はガイド面3aに摺動されながらスムーズに
挿入される。そして、カップαの底部がカップトレイ4
に支持された際、各圧接片3の先端はカップαの外周面
に圧接した状態に保持される。前後左右方向から各圧接
片3の圧接により、カップαは側方への移動が規制さ
れ、所定位置に保持される。カップαの保持状態におい
て、カップαの外周面は前後左右方向から等間隔をおい
て圧接されている。そのため、カップαの外周面には各
圧接片3の圧接力がバランス良く作用し、カップαは傾
くことなく、安定した状態に保持される。
【0023】従って、本実施形態のカップホルダ1にお
いては、圧接片3をホルダ本体2と一体に成形したた
め、従来技術と異なり、圧接片3の組付けを省略でき
る。そのため、圧接片3の組付けに伴う部品点数を省略
することができるとともに、組付け作業を省略して製造
コストの低減を図ることができる。また、ホルダ本体2
は圧接片3の接合に際し、熱融着ピン等を用いなくて済
む。そのため、本体ホルダ2の収縮量に部分的な差が生
じないので、ホルダ本体2の意匠面2aに「ヒケ」が生
じるおそれはない。この結果、カップホルダ1の外観品
質を向上できる。
【0024】また、圧接片3の樹脂材料はホルダ本体2
よりも弾性を備えたTPOとした。そのため、カップ挿
入口10,11にカップαを挿入した際、圧接片3はカ
ップαの外周面に当接して変形し易く、種々の径を備え
たカップに対応できる。また、前後左右方向から圧接片
3が弾性的に支持されているため、自動車の走行中にお
いて、横からの振動を受けてもその弾性力にて吸収でき
るため、カップαの安定性を向上できる。
【0025】さらに、複数の圧接片3を等間隔に配置し
たため、カップ挿入口10,11にカップαを挿入した
際、カップαの外周面に各圧接片3の圧接力をバランス
良く作用させることができる。この結果、カップαが傾
いたりするのを防止できる。
【0026】加えて、圧接片3の先端上面には、ガイド
面3aを形成した。そのため、カップ挿入口10,11
にカップαを挿入する際、カップαの底部をガイド面3
aに摺動しスムーズに挿入できる。
【0027】なお、本発明は以下のように変更しても、
前記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。前記実施
形態において、ホルダ本体2の樹脂の材質はPPとした
が、PP以外にも、PPF(フィラーの混入されたP
P)、PPG(ガラス繊維の混入されたPP)、もしく
はABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合物)等各種合成樹脂材料を採用することができる。
また、圧接片3の樹脂の材質は上述したTPO以外に
も、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合物)、その他のTPE(熱可塑性エラスト
マ)に変更してもよい。
【0028】前記実施形態において、ホルダ本体2に対
して4つの圧接片3を一体に射出成形した。これ以外に
も、図8に示すように、カップ挿入口10,11付近に
おけるホルダ本体2の上部裏面には、前記圧接片3と断
面形状が同一で、かつ、カップ挿入口10,11(図8
中一方のカップ挿入口のみを図示する。)の内周方向に
延びる圧接突条20を一体に射出成形してもよい。さら
に、圧接突条20の先端には、その周方向に沿って前記
圧接片3のガイド面3aと同一形状なるガイド面20a
を形成してもよい。また、図9に示すように、カップ挿
入口10,11付近におけるホルダ本体2の上部裏面に
は、カップ挿入口10,11の中心方向に延びる3つの
圧接片3を同一円周上に等間隔をおいて配置してもよ
い。
【0029】前記実施形態におけるカップホルダ1は、
ホルダ本体2の後端を自動車の車室内に設けられたアー
ムレストに取付けた。これ以外にも、ホルダ本体2の後
端を自動車の車室内におけるセンタークラスターに取付
けるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、リップ部材をホルダ本体と一体に成形し
たため、その組付けを省略できる。そのため、リップ部
材の組付けに際しての部品点数を省略することができる
とともに、組付け作業工程を省略して製造コストの低減
を図ることができる。しかも、熱融着ピン等を使用しな
いので、ホルダ本体の肉厚を必要以上に厚くする必要が
ない。この結果、ホルダ本体の意匠面に「ヒケ」が生じ
るのを防止できて、ホルダ本体の外観品質の低下を防止
できる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、請求項3
に記載の効果に加え、複数のリップ部材を同一円周上に
等間隔に配置したため、カップの外周面に各リップ部材
の圧接力をバランス良く作用できて、カップが傾いたり
するのを防止できる。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、リップ部
材をホルダ本体に組付ける作業を省略できるため、リッ
プ部材を組付けるための部品点数を省略できる。この結
果、製造コストを低減することができる。しかも、熱融
着ピン等を使用しないので、ホルダ本体の肉厚を必要以
上に厚くする必要がない。この結果、ホルダ本体の意匠
面に「ヒケ」が生じるのを防止できて、ホルダ本体の外
観品質の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図3のX−X断面
図。
【図2】同じく、ホルダ本体の一部を切欠いた平面図。
【図3】同じく、カップホルダの斜視図である。
【図4】同じく、ホルダ本体を製造するための金型の断
面図。
【図5】同じく、第1のキャビティにPPを充填した状
態を示す断面図。
【図6】同じく、スライドコアを下動させた状態を示す
断面図。
【図7】同じく、第2のキャビティにTPOを充填した
状態を示す断面図。
【図8】他の実施形態を示すホルダ本体の一部切欠平面
図。
【図9】他の実施形態を示すホルダ本体の一部切欠平面
図。
【図10】従来の技術を示すカップホルダの斜視図。
【図11】同じく、図10のY−Y断面図。
【図12】同じく、カップホルダの一部切欠斜視図。
【図13】同じく、図13のZ−Z断面図。
【符号の説明】
2…ホルダ本体、3…圧接片(リップ部材)、10…カ
ップ挿入口、13…第1の金型、14…第2の金型、1
5…スライドコア、16…収容凹部、17…第1のキャ
ビティ、18…第2のキャビティ、α…カップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ挿入口(10)が形成されたホルダ
    本体(2)と、 ホルダ本体(2)に設けられるとともに、カップ挿入口
    (10)内に先端が延出された弾性を有するリップ部材
    (3)とを備えたカップホルダにおいて、 前記ホルダ本体(2)とリップ部材(3)とは一体に射
    出成形されていることを特徴とするカップホルダ。
  2. 【請求項2】前記リップ部材(3)は複数個設けられ、
    かつ各リップ部材(3)は同一円周上に等間隔に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のカップホル
    ダ。
  3. 【請求項3】第1の樹脂材料にからなりカップ挿入口
    (10)が形成されたホルダ本体(2)と、 ホルダ本体(2)に設けられ、第2の樹脂材料からな
    り、カップ挿入口(10)内に先端が延出されたリップ
    部材(3)とを備えたカップホルダの製造方法におい
    て、 意匠面を形成するための第1の金型(13)と、同第1
    の金型(13)に対し接離可能に配置された第2の金型
    (14)とを相互に接合させるとともに、前記第2の金
    型(14)に形成された収容凹部(16)内において移
    動可能に配設されたスライドコア(15)を、第1の金
    型(13)に寄せた状態で配置して第1のキャビティ
    (17)を形成する工程と、 前記第1のキャビティ(17)内に、第1の樹脂材料を
    充填して前記ホルダ本体(2)を形成する工程と、 前記スライドコア(15)を第1の金型(13)から離
    間する方向へ移動させて、第2のキャビティ(18)を
    形成する工程と、 前記第2のキャビティ(18)内に第2の樹脂材料を充
    填して前記リップ部材(3)を形成する工程とを備えた
    ことを特徴とするカップホルダの製造方法。
JP20345395A 1995-04-27 1995-08-09 カップホルダ及びその製造方法 Pending JPH08295169A (ja)

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US43090395A 1995-04-27 1995-04-27
US08/430903 1995-04-27

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087139A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Kojima Press Co Ltd 車両用カップホルダおよびその成形・組付装置並びにその成形・組付方法
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CN112262060A (zh) * 2018-06-07 2021-01-22 五十铃自动车株式会社 杯架

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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