JP2950089B2 - 表皮付き射出中空成形品の製造方法 - Google Patents

表皮付き射出中空成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,射出成形法を用いて,
表皮付きの中空成形品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,自動車室内に取付ける,アシスト
グリップ,アームレスト等の合成樹脂成形品は,高級感
のある表面状態や,柔軟性の付与等の見地から,その本
体の表面に表皮が貼着されている。また,合成樹脂成形
品の本体は,軽量化,省資源化の点から,中空部を有す
るものもある。
【0003】即ち,図16の展開図に示すアシストグリ
ップ9においては,本体91に対して,両端の取付け部
912,912を除いて,その両側より表皮93,93
が貼着されている。上記表皮93は,比較的硬質で耐摩
耗性に優れた外装と,ウレタン発泡体等の軟質の内層と
よりなる(図6参照)。
【0004】上記アシストグリップ9の製造に当たって
は,まず中空成形法を用いて中空部を有する上記本体9
1を製造する。その後,該本体91の両側に上記表皮9
3を配置して,両者を振動溶着法により溶着する。
【0005】また,図17に示すごとく,前記アームレ
スト90に関しては,射出成形により中実状の本体96
を成形しておき,次いでその台座961の上面に,天板
95をクリップ951により取付けている。本体96
は,台座961と伸長部962とからなる。上記天板9
5は,合成樹脂射出板の上面に表皮93を貼着してな
る。また,本体96の伸長部962の裏面側には,アー
ムレスト90の伸長部962をドアに固定するための裏
付パット97を固定してある。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
には次の問題がある。即ち,上記前者のアシストグリッ
プ9の製造においては,まず中空成形法により本体を成
形し,次いで表皮93,93を溶着する必要があり,そ
の製造工程が煩雑である。また,上記後者のアームレス
ト90の製造においては,本体96,天板95,裏付パ
ット97の各別途成形,天板95への表皮93の貼着,
これらの組立て作業等の多くの工程を必要とする。
【0007】一方,上記工程を簡略化する方法として,
表皮と本体とを一体的に成形するスタンピング法がある
(特開平2−102021号公報)。この方法は,ま
ず,上金型内に表皮をセットしておき,一方下型の上に
加熱軟化状態にある合成樹脂を配置する。その後,上型
を下降させて,下型の上にある上記合成樹脂を押圧し,
合成樹脂を両型のキャビティ内に押し広げる(スタンピ
ング)。その後,合成樹脂内にガスを注入して本体内に
中空部を形成する。
【0008】しかしながら,上記スタンピング法におい
ては,軟化状態の合成樹脂を下型の上に配置した後,上
型により合成樹脂を押圧して合成樹脂をキャビティ内に
押し広げる必要がある。そのため,その成形工程が煩雑
である。また,上記のごとく,合成樹脂を押し広げる際
に,予め上型内にセットしておいた表皮が,押し広げら
れる合成樹脂によって引っ張られる。そのため,表皮が
上型からズレて不良成形品を生ずる場合がある。
【0009】また,合成樹脂は軟化状態で押し広げる必
要があるが,上記のごとく,加熱軟化状態の合成樹脂の
載置後,上型を下降させるまでの間に,合成樹脂が冷却
する。特に合成樹脂のうち,下型に直接接触している部
分は,早く冷却する。そのため,この冷却部分は流れが
悪く,成形品に外観不良を生ずる。
【0010】また,上型を下降させたとき,上型内の表
皮と下型上の合成樹脂との接触部分においては両者が接
合し合う。このとき,冷却されて硬化しつつある合成樹
脂が,上記のごとく押し広げられると,表皮が伴連れさ
れて,表皮の位置ズレ,上型からの剥離を生じ,上記の
ごとく不良品を生ずるおそれがある。本発明はかかる従
来の問題点に鑑み,工程数が少なく,成形時に表皮のズ
レ,剥離を生ずることがなく,容易に一体成形すること
ができる,表皮付き射出中空成形品の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】本発明は,分割された金型における
キャビティの壁面に表皮をセットし,次に金型を閉じ,
次いで上記キャビティ内に軟化状態にある合成樹脂を射
出し,更に射出されて未だ軟化状態にある合成樹脂の内
部に流体を注入して中空部を形成することにより表皮付
き射出中空成形品を製造する方法であって, 上記金型内
には,表皮をセットしたとき該表皮の表皮端部が位置す
る部分に隣接して上記合成樹脂が入り込まない突出片を
設けておき,上記表皮付き射出中空成形品の成形後に,
上記表皮端部を上記突出片によって形成されたクリアラ
ンス内でスプリングバックさせて,該表皮端部を合成樹
脂製の本体内に圧入保持させることを特徴とする表皮付
き射出中空成形品の製造方法にある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,
記表皮端部が位置する部分に上記突出片を設けた金型を
用い,該金型内に表皮をセットし,金型を閉じた後に軟
化状態にある合成樹脂を射出し,次いで該合成樹脂中に
流体を注入して中空部を形成し,表皮付き射出中空成形
品の成形後に上記表皮端部をスプリングバックさせて,
該表皮端部を本体内に圧入保持することである。上記分
割金型は,必要に応じて例えば2〜6個に分割されてお
り,その内側には成形品の形状に対応したキャビティ壁
面を有する。
【0013】このキャビティ壁面には,その一部分又は
全部に表皮をセット(内張り)する。表皮をセットした
後は,分割金型を閉じて,成形用のキャビティを形成す
る。次いで,キャビティ内に加熱軟化状態にある合成樹
脂を射出機より射出する。合成樹脂は,中空成形品に必
要な量だけ射出される。次いで,これに続いて,合成樹
脂の内部に流体を注入し,中空部を形成させる。
【0014】上記合成樹脂の射出は,通常350〜55
0kg/cm2 の圧力で行う。上記流体としては,窒素
ガス,空気等の気体,或いは水等の流体を用いる。この
流体の圧力は90〜120kg/cm2 である。また,
上記合成樹脂としては,ポリプロピレン,塩化ビニル,
ABS樹脂,ポリエチレンなどがある。また,表皮とし
ては,塩化ビニル,熱可塑性オレフィン系樹脂などの比
較的硬い外層と,ポリプロピレン発泡層,塩化ビニル発
泡層などの比較的軟質の内層とからなるものがある。
【0015】また,金型内においては,表皮をセットし
たとき,表皮の表皮端部が位置する部分に,合成樹脂が
入り込まない突出片を設けておく(図10)。これによ
り,成形品における表皮の端部を,見栄え良く,本体内
に入れ込むことができる。これは,上記射出時及び流体
注入に圧縮された表皮の端部を,中空成形品の成形後
に,上記突出片によって形成されたクリアランス内にお
いてスプリングバックさせて,合成樹脂製の本体内へ圧
入保持させることができるためである(実施例
照)。
【0016】
【作用及び効果】本発明の製造方法においては,キャビ
ティの壁面に予め表皮をセットし,金型を閉じ,次いで
キャビティ内に加熱軟化状態にある合成樹脂を射出して
いる。そのため,前記従来法のスタンピング法の場合の
ように,下型の上に加熱軟化状態の合成樹脂を載置して
から上型をスタンピングするという時間差は全くない。
即ち,本発明においては,閉じられた金型によって形成
されたキャビティの内部に合成樹脂を射出する。それ
故,加熱軟化状態の合成樹脂が,従来法のごとく,早く
冷却されるということがない。
【0017】また,流体の注入は,合成樹脂の射出後に
続けて行う。そのため,その間における合成樹脂の冷却
は殆どない。それ故,流体によって合成樹脂が前方へ押
し進められていくときでも,合成樹脂は充分に軟化状態
にあり,スムースに前方へ進む。
【0018】したがって,表皮と合成樹脂との間も極め
て流れが良く,合成樹脂の流れに伴って表皮が引張られ
ることもない。それ故,スタンピング法において生じ
た,表皮のズレやキャビティ壁面からの剥離という問題
はない。特に,本発明においては,金型内に上記表皮端
部に隣接して突出片を設けておき,表皮付き射出中空成
形品の成形後に,上記突出片によって形成されたクリア
ランス内において,表皮端部をスプリングバックさせて
圧入保持させる。そのため,表皮端部を見栄え良く本体
内に入り込ませることができる。
【0019】また,本発明においては,金型に表皮をセ
ットした後は,これを閉じ,その後は合成樹脂の射出,
流体の注入を行うので,表皮付き射出中空成形品の成形
は全て金型内において一体成形により完了する。それ
故,前記従来のアシストグリップ,アームレストの場合
に示したような,各部品の製造及びこれらの組立てとい
う多くの工程も必要としない。
【0020】したがって,本発明によれば,工程数が少
なく,しかも成形時に表皮のズレ,剥離を生ずることが
なく,容易に一体成形することができる,表皮付き射出
中空成形品の製造方法を提供することができる。
【0021】
【実施例】参考例参考例 にかかる表皮付き射出中空成形品の製造方法につ
き,図1〜図9を用いて説明する。まず,本例において
得ようとする表皮付き射出中空成形品は,図7〜図9に
示すごとき,アシストグリップ3である。
【0022】このアシストグリップ3は,本体33と,
該本体33の中央部分の周囲に被覆された表皮2とより
なる。本体33の両端には取付部331が設けられてい
る。また,本体33は,合成樹脂で作製され,その内部
には中空部30を有する(図8,図9)。また,表皮2
は,断面C形状を有し,本体33の左右両側より,本体
33を包み込むように設けられている。
【0023】次に,上記アシストグリップ3の製造方法
について説明する。まず,その概要を説明すれば,分割
された金型1(図1)におけるキャビティの壁面に表皮
2をセットし(図2),次に金型1を閉じる(図3)。
次いで,上記キャビティ10内に軟化状態にある合成樹
脂31を射出し(図4),更に射出されて未だ軟化状態
にある合成樹脂31の内部に流体としての窒素ガス32
を注入する(図5)。これにより,上記図7〜図9に示
したアシストグリップ3を得る。
【0024】上記において,金型1は左型11と右型1
2と,その間に設けた中央型13とよりなる。該中央型
13は,上型131と下型132に分割されており,そ
れぞれ油圧シリンダ14によって上下方向に進退可能に
配設されている。左型11はキャビティ壁面111を,
右型12はキャビティ壁面121及びゲート(図示略,
図7,図9のゲート跡325参照)を有する。また,キ
ャビティ壁面111,121は,成形しようとする前記
アシストグリップ3と同様の形状を有する。
【0025】一方,表皮2は,図6に示すごとく,スキ
ン層21とその裏面側に一体成形された軟質発泡層22
とよりなる。表皮2は,ポリウレタン樹脂発泡体により
作製されている。また,表皮2は,図2,図7より知ら
れるごとく,断面C形状を有し,左右の一対を準備す
る。
【0026】上記アシストグリップ3の製造に当たって
は,まず図1に示すごとく,左型11に対して,その右
側に,中央型13の上型131と下型132とを,油圧
シリンダ14を作動させて結合させる。 次に図2に示
すごとく,左型11及び中央型13のキャビティ壁面1
1,1311,1321に,左側用の表皮2をセットす
る。
【0027】また,同様に右型12のキャビティ壁面1
21に,右側用の表皮2をセットする。上記セットの際
には,右側の表皮2の,C形状の上下端部は,未だ自由
状態にある(図2)。
【0028】次に,図3に示すごとく,右型12を中央
型13に結合させて金型1を閉じる。以上により,金型
1の中に表皮2がセットされ,その中に成形用のキャビ
ティ10が形成される。また,上記の金型閉止により右
側の表皮2の上下端部は中央型13の壁面1312,1
322に当接する。
【0029】次に,図4に示すごとく,上記キャビティ
10の内部に対して,ゲートより,加熱軟化された合成
樹脂31が射出される。この合成樹脂31の量は,アシ
ストグリップの本体33(図7〜図9)の形成に必要な
量である。この合成樹脂31としては,例えば塩化ビニ
ル樹脂を用いる。
【0030】次に,上記合成樹脂31の射出後に,図5
に示すごとく,未だ軟化状態にある合成樹脂31の中
に,窒素ガス32を注入する。これにより,図8に示す
ごとく,合成樹脂31で形成された本体33の内部に中
空部30が形成される。以上の工程より,前記図7〜図
9に示した,表皮付き射出中空成形品としてのアシスト
グリップ3が製造される。
【0031】次に作用効果につき説明する。本例におい
ては,金型1のキャビティの壁面111,121に,予
め表皮2をセットし,金型1を閉じ,次いでキャビティ
10内に加熱軟化状態にある合成樹脂31を射出してい
る。そのため,前記従来法のスタンピング法の場合のよ
うに,加熱軟化状態の合成樹脂を載置してから上型をス
タンピングするという時間差は全くない。即ち,本例に
おいては,閉じられた金型によって形成されたキャビテ
ィの内部に,合成樹脂3を射出する。それ故,加熱軟化
状態の合成樹脂3が,従来法のごとく冷却されるという
ことがない。
【0032】特に,本例においては,裏面に発泡体を有
する表皮2を用いている。そのため,金型1の壁面とキ
ャビティ10との間は断熱性の良い表皮によって隔離さ
れている。そのため,加熱軟化状態にある合成樹脂3
は,直ちには冷却されず,流動性の良い状態にある。
【0033】また,窒素ガス32の注入は,合成樹脂の
射出後に続けて行っている。そのため,合成樹脂の冷却
は殆どない。それ故,窒素ガス32の注入によって合成
樹脂31が前方へ押し進められていく時でも,合成樹脂
31は充分に軟化状態であり,スムースに前方へ進む。
【0034】したがって,表皮2と合成樹脂31との間
も極めて流れが良く,合成樹脂の流れに伴って表皮2が
引張られることはない。それ故,従来のスタンピング法
のごとく,表皮のズレやキャビティ壁面からの剥離とい
う問題はない。
【0035】また,表皮をセットした後は,金型の閉止
に続けて合成樹脂31の射出,窒素ガス32の注入を順
次行うので,表皮付き射出中空成形品の成形は全て金型
内において一体成形により完了できる。それ故,従来技
術に示したアシストグリップの製造法のような,各部品
の製造,組立てという煩雑な工程も必要としない。
【0036】実施例 本例は,図10〜図12に示すごとく,参考例1に示し
たアシストグリップ3の製造に際して,表皮2の表皮端
部25を合成樹脂製の本体33の内部に,見栄え良く挿
入固定できる方法を示すものである。
【0037】即ち,図12に示すごとく,アシストグリ
ップ3の本体33においては,胴体端部335と取付部
基端3315との間に,表皮2の表皮端部25が挿入固
定された形で,成形される。この際,表皮端部25の挿
入固定が強く保持されていないと,アシストグリップ3
の使用中に表皮端部25が外側へはみ出して来るおそれ
がある。
【0038】本例は,その問題を解決する手段を示すも
のである。即ち,本例においては,図10に示すごと
く,まず金型11において,表皮2をセットしたとき,
その表皮端部25が位置する部分に,突出片15を設け
ておく。突出片15は,表皮端部25を合成樹脂製の本
体33内に挿入固定させる深さ(図12)に相当してい
る。
【0039】そして,成形に当たっては,まず図10に
示すごとく,金型11のキャビティ壁面に,表皮2の表
皮端部25と上記突出片15との先端を揃えた状態に,
表皮2をセットする。その後,実施例1に示したごと
く,金型の閉止,合成樹脂の射出,窒素ガスの注入を行
う。そして,成形品を金型より取り出す。
【0040】この成形品は,金型より取り出した直後に
おいては,表皮2が成形時の圧力によって圧縮変形した
状態にある。また図11に示すごとく,表皮端部25と
取付部基端3315との間にクリアランス150を有し
ている。このクリアランス150は,金型11の上記突
出片15によって形成された部分である。
【0041】そして,上記成形品を放置しておくと,短
時間の間(例えば30〜60秒)に,上記のごとく,圧
縮変形していた上記表皮端部25が膨張(スプリングバ
ック)して,上記クリアランス150が埋められる。そ
のため,図12に示すごとく,表皮端部25は胴体端部
335と取付部基端3315との間に,挿入固定され,
強く保持される。それ故,アシストグリップ使用中に,
表皮端部25がはみ出ることがなく,見栄えも良い。そ
の他は参考例1と同様である。また,参考例1と同様の
効果を得ることができる。
【0042】実施例 本例は,図13に示すごとく,参考例1,実施例1と同
様の方法により製造したアームレスト4を示している。
該アームレスト4は,本体41と伸長部42と,本体4
1の上面に被着した表皮2とよりなる。本体41の上部
体410及び上記伸長部42には,中空部40が形成さ
れている。
【0043】また,本体41には,取付穴411,伸長
部42の先端には取付穴421を有する。本体41の上
方端部43には,実施例に示した方法によって,表皮
2の表皮端部26が挿入固定されている。その他は,
考例1,実施例1と同様である。本例によれば,参考例
1,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0044】参考例2 本例は,図14及び図15に示すごとく,参考例1とは
別構造のアシストグリップ5を示している。該アシスト
グリップ5は,把手部51と,その両端に設けた取付部
52,53とを有する。把手部51の周囲,及び一方の
取付部52の上面には,表皮2が被着されている。ま
た,把手部51,上記取付部52には,中空部50が形
成されている。
【0045】上記取付部52及び他方の取付部53に
は,取付穴521,531が設けてある。アシストグリ
ップ5は,上記取付穴521,531及びビス55によ
りドア58に取付ける。本例のアシストグリップ5は,
参考例1と同様の方法により製造する。本例において
も,参考例1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1の表皮付き射出中空成形品の製造方法
に用いる金型の断面図。
【図2】参考例1において,表皮をセットした状態を示
す断面図。
【図3】参考例1において,金型を閉止した状態の断面
図。
【図4】参考例1において,合成樹脂を射出する状態の
断面図。
【図5】参考例1において,窒素ガスを注入する状態の
断面図。
【図6】参考例1における,表皮の斜視図。
【図7】参考例1における,アシストグリップの斜視
図。
【図8】図9のA−A線矢視断面図。
【図9】図7のアシストグリップにおける,軸方向の断
面図。
【図10】実施例における,表皮をセットした金型の
要部断面図。
【図11】実施例において得た表皮付き射出中空成形
品の,成形直後の要部断面図。
【図12】実施例において得た表皮付き射出中空成形
品の要部断面図。
【図13】実施例におけるアームレストの断面図。
【図14】参考例2におけるアシストグリップの平面
図。
【図15】図14のC−C線矢視断面図。
【図16】従来例における,アシストグリップの製造方
法を示す説明図。
【図17】従来例における,アームレストの製造方法を
示す説明図。
【符号の説明】
1...金型, 10...キャビティ, 111,121...キャビティ壁面, 15...突出片, 2...表皮, 25...表皮端部, 3...アシストグリップ, 30,40,50...中空部, 31...合成樹脂, 32...窒素ガス, 4...アームレスト, 5...アシストグリップ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 哲也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 藪谷 茂 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 片桐 勝広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−102021(JP,A) 特開 昭63−95936(JP,A) 特開 平4−355105(JP,A) 特開 平2−108511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割された金型におけるキャビティの壁
    面に表皮をセットし,次に金型を閉じ,次いで上記キャ
    ビティ内に軟化状態にある合成樹脂を射出し,更に射出
    されて未だ軟化状態にある合成樹脂の内部に流体を注入
    して中空部を形成することにより表皮付き射出中空成形
    品を製造する方法であって, 上記金型内には,表皮をセットしたとき該表皮の表皮端
    部が位置する部分に隣接して上記合成樹脂が入り込まな
    い突出片を設けておき,上記表皮付き射出中空成形品の
    成形後に,上記表皮端部を上記突出片によって形成され
    たクリアランス内でスプリングバックさせて,該表皮端
    部を合成樹脂製の本体内に圧入保持させること を特徴と
    する表皮付き射出中空成形品の製造方法。
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