JPH08290928A - 透明石英ガラス板の製造方法 - Google Patents

透明石英ガラス板の製造方法

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JPH08290928A
JPH08290928A JP9063295A JP9063295A JPH08290928A JP H08290928 A JPH08290928 A JP H08290928A JP 9063295 A JP9063295 A JP 9063295A JP 9063295 A JP9063295 A JP 9063295A JP H08290928 A JPH08290928 A JP H08290928A
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Kenji Kamo
賢治 加茂
Koji Tsukuma
孝次 津久間
Tomoyuki Akiyama
智幸 秋山
Hajime Sudo
一 須藤
Giichi Kikuchi
義一 菊地
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Tosoh Corp
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NIPPON SEKIEI GLASS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来製法とは異なる新規な透明石英ガラス板の
製造方法を提供する。 【構成】シリカ粉末を薄板形状に成形し、焼結して石英
ガラスを製造する方法において、平均粒径が0.5〜1
0μmの範囲にあり、Na、K、Fe、Ti、Alの各
不純物が1ppm以下であるシリカ粉末を用い、それを
平板状に成形したのち、密度0.8〜1.5g/cm3
で、かつショア硬さ10以上の剛性を有する多孔質カ−
ボン平板の設置用平板の上に載せ、1750℃以上の温
度で焼結することによって、厚さ0.5〜3mmの透明
石英ガラス板を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明石英ガラス板の製
造方法に関する。特に、従来より低コストの透明石英ガ
ラス板を提供できる。従って、液晶表示用ガラス基板、
たとえばポリシリコンTFT用、カラ−フィルタ−用な
どに利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、石英ガラスの基板は、ガラスブロ
ックを切断して得た板に数回の研磨を繰り返すことによ
って製造されてきた。また、フォトマスク、液晶基板な
どの用途には、通常、より高純度な合成石英ガラスが使
用されてきた。合成石英ガラスは、SiCl4 などの合
成原料を用いて製造され、製法として、直接法と火炎加
水分解法(VAD法)が工業化されている。直接法はS
iCl4 を酸水素炎中で加水分解し、ガラスとして直接
堆積していく製法であり、ガラス中に数百ppmのOH
基が含まれる。主として、フォトマスクに利用される
が、耐熱性が低いために、液晶基板には適さない。一
方、火炎加水分解法は、SiCl4 を酸水素炎で加水分
解し、シリカ微粒子堆積体を一旦製造し、それを焼結し
てガラスとする方法である。OH基を数十ppm以下に
減らすことができるので、主として、小さなサイズの液
晶基板として使用されてきた。
【0003】従来の基板製造法では、切断による材料ロ
スが多量に発生するという問題があった。特に厚み1m
m程度の薄い基板では相対的ロスが多量となり、歩留ま
りの低下をもたらした。また、切断したガラスにも反り
の残存等があり、研磨にも多くの工数を必要とした。ま
た、基板として多用される合成石英ガラスの製造方法に
もいくつかの課題があった。例えば、直接法では、多量
のOH基を含むガラスとなり、耐熱性のあるガラスは得
られない。また、大型ブロックを製造した場合、脈理が
生じやすく、欠陥品となりやすい。一方、VAD法で
は、ガラスは高純度ではあるが、高価である。また、大
型ガラスブロックを製造することが困難なため、溶融伸
展による大型化処理を必要とする。これらの課題は、い
ずれも基板ガラスの製造コストを高める原因となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
課題を解決するため、従来製法とは異なる新規な透明石
英ガラス板の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意検討した結果、従来の製法とは異
なり、合成シリカ粉末をあらかじめ基板形状に寸法精度
よく成形し、その成形体の平面度を保持したまま焼結ガ
ラス化する製法を開発した。すなわち、本発明はシリカ
粉末を薄板形状に成形したのち、設置用平板の上に載
せ、1750℃以上の温度で焼結することによって、厚
さ0.5〜3mmの透明石英ガラス板を製造する方法に
おいて、使用する粉末として、平均粒径が0.5〜10
μmの範囲にあり、Na、K、Fe、Ti、Alの各不
純物が1ppm以下であるシリカ粉末を用い、また、設
置用平板として、密度0.8〜1.5g/cm3 で、か
つショア硬さ10以上の剛性を有する多孔質カ−ボン平
板を用いることを特徴とする透明石英ガラス板の製造方
法である。また、このようにして得られた石英ガラス
は、Na、K、Fe、Ti、Al、Clの各不純物が1
ppm以下で、かつOH基を100ppm以下しか含ま
ず、また100μm以上の気泡を1.0個/100cm
2 しか含まないため、高純度かつ耐熱性のある透明石英
ガラス板となる。以下、本発明をさらに詳細に説明す
る。本発明で使用するシリカ粉末は平均粒径0.5〜1
0μmの範囲にあり、Na、K、Fe、Ti、Alの各
不純物が1ppm以下の高純度微細粉末である。平均粒
径を規定した理由は、粉末成形が可能かどうかという観
点からである。粒径0.5μm以下では、微細すぎて成
形が困難となる場合があり、また、粒径10μm以上で
は成形体強度の不足から賦形性が得にくくなる。なお、
ここで言う平均粒径とは、一次粒子の大きさの平均値で
あり、測定方法として、たとえば粉末を溶媒に超音波な
どで分散させて光散乱から粒子径を測定する方法があ
る。自然凝集あるいは造粒操作によってできる2次粒子
を対象としたものではない。また、Na、K、Fe、T
i、Alの各不純物が1ppm以下である高純度粉末
は、一般には、合成法でしか得られない。代表的な合成
法として、SiCl4 、シリコンアルコキシドおよびケ
イ酸ソ−ダを原料とする方法が知られている。また金型
プレスを用いて成形する場合、平均粒径0.5〜10μ
mの一次粒子を造粒した平均粒径30〜500μmの二
次粒子を用いるのが好ましい。また、成形をしやすくす
るために、一般的に行われているように、バインダ−等
を添加しても何ら問題はない。
【0006】本発明の薄板形状の粉末成形体の製造は、
粉末を金型プレスを用いて成形するいわゆる乾式プレス
法ならびに粉末が分散したスラリ−を吸水性のある型に
導入して固形化するいわゆる鋳込み法で行うのがよい。
これらの方法では、粉末成形体の面精度と厚みむらの制
御が行いやすいからである。金型の場合は、それを構成
するパンチの平坦性と平行度を機械加工的に向上させれ
ばよい。また、鋳込み型の場合には、吸水面の平坦性と
平行度を向上させればよいが、そのためには、吸水面を
構成する材料を選定する必要がある。材料としては、ア
ルミナ質、ムライト質などの多孔質セラミックスが剛性
を持ち、寸法精度を出しやすいので最も好ましい。ただ
し、気孔径が50μm以上のものは、表面荒さが増すの
で適さない。一般に用いられる石膏、樹脂などは剛性に
乏しく不適当である。薄板形状の鋳込みでは、しばし
ば、成形体の離型が困難となる。それを容易にするた
め、濾過板の上にあらかじめ濾紙などのフィルタ−を貼
っておき、フイルタ−と共に離型することがよい方法で
ある。
【0007】焼結によるガラス化は、1750℃以上の
温度、好ましくは1770〜1800℃で行う。175
0℃以下の温度では、結晶化による亀裂の発生をしばし
ば伴うためである。成形体を設置用カ−ボン平板上に載
せ、室温から成形体が緻密化する温度、1400〜16
00℃まで真空雰囲気中で加熱し、そのあと窒素または
アルゴンなどの不活性ガス雰囲気とし、1750℃以上
まで昇温し、一定時間保持しガラス化したのち、放冷す
ることによりなされる。気泡の少ない透明ガラスを得る
ために、緻密化温度まで真空雰囲気を維持することが好
ましい。また、緻密化を完全に行うために、1400〜
1600℃で真空雰囲気を維持したまま、1〜5時間保
持することも好ましい。1750℃以上での保持時間
は、30分以内が好ましく、より好ましくは5〜20分
である。
【0008】また、設置用カ−ボンに載せる成形体とし
て、あらかじめ1000〜1100℃の温度で、10時
間程度仮焼結処理したものを用いることもできる。処理
によって、成形体の強度が増し、取扱いが容易となるた
めである。
【0009】設置用カ−ボン平板として、密度0.8〜
1.5g/cm3 で、かつショア硬さ10以上の剛性を
有する多孔質カ−ボン平板を用いることは本発明の製造
方法の重要な構成要素である。一般に、セッタ−として
使用されるカ−ボンは、密度1.6g/cm3 以上、シ
ョア硬さ30以上を有する。これらは、冷間等方プレス
により製造される等方性黒鉛質カ−ボン、または押し出
し成型により製造される異方性黒鉛質カ−ボンである。
しかしながら、これらのカ−ボン平板を設置用セッタ−
として用いた場合、被処理体を構成するシリカとカ−ボ
ンの反応により発生するSiO/CO系のガスが、セッ
タ−/被処理体界面に溜まりやすくなり、被処理体が高
温で粘性のあるガラスとなった時点で、被処理体に膨れ
などの変形をもたらす。従って、平坦な薄板ガラスが得
られず、基板用ガラスとなり得ない。一方、界面に溜ま
ったガスの逃散をよくするため、セッタ−として通気性
のよいカ−ボンフェルト、カ−ボン繊維織布などを使用
することができるが、これらの材料表面がガラスに転写
されるため平坦面が得られず、基板用としては不適であ
る。
【0010】本発明者らは、密度0.8〜1.5g/c
3 で、かつショア硬さ10以上の剛性を有する多孔質
カ−ボン平板が界面に溜まったガスの逃散をよくし、し
かも平板自体の平坦性をガラスに転写できるのでセッタ
−として適することを見出だした。
【0011】このようなカ−ボン平板として、市販品で
は、多孔質等方性黒鉛のもの、例えば、東洋炭素製E2
52(密度1.2g/cm3 ,ショア硬さ=15)、球
状黒鉛多孔体からなるもの、例えば、日本カ−ボン製V
CP−3〜VCP−20(密度1.0g/cm3 ,ショ
ア硬さ=30)などがある。
【0012】本発明の透明石英ガラス板は、無加工状態
で反り、うねりが共に50〜100μm程度、厚さむら
が100μm程度の面精度を有する厚み0.5〜3.0
mmの薄板状基板である。代表的な基板用サイズは、直
径100〜500mmの円形、あるいは一辺100〜5
00mmの角形である。
【0013】本発明での反りとは、全面基準平面から吸
着固定しない基板の表面までの距離の最大値と最小値と
の差として、うねりとは、面内に存在する2〜3回程度
の凹凸であり、高さの最大値と最小値の差と定義され
る。また厚さむらとは、基板指定点5点以上で測定した
時の最大値と最小値の差と定義される。
【0014】本発明の製造方法で得られたガラスは、1
00μm以上の気泡を1.0個/10cm3 以上含有す
ることはない。
【0015】また、OH基含有量は100ppm以下、
通常は10〜15ppmであり、1200℃での高温粘
性は12.1〜12.3Pa・secを示す耐熱性に優
れたものとなる。
【0016】また、高温粘性は、片持ちビ−ムベンディ
ングによって測定された値である。以下の実施例におい
て、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実
施例により何等限定されるものでない。
【0017】
【実施例】
実施例1 シリカ粉末として、表1の純度を有し、平均粒径1.6
μmのスプレ−ドライ造粒粉(造粒粒子径60μm)を
用い、金型に充填し、一軸プレス機でプレス圧500k
g/cm2 を加えて成形し、200×200×1.5m
m(厚さ)の大きさの成形体を得た。この成形体に10
50℃で10時間保持する仮焼処理を施した。これを東
洋炭素製E252(密度1.2g/cm3 ,ショア硬さ
=15)からなるカ−ボン平板(225×225×5m
m(厚さ))上に載せ、電気炉に入れた。真空中145
0℃まで100℃/hrで昇温し、5時間保持した後、
窒素雰囲気とし、1800℃まで300℃/hrで昇温
し、5分間保持し、石英ガラスを得た。得られたガラス
(サイズ181×181×1.25mm(厚さ))につ
いて、平坦度、厚さむらを測定し表2の結果を得た。ま
た、ガラス中の不純物分析を行い、表1の結果を得た。
また、気泡を目視検査したところ、200μm径の気泡
が1個観察されたのみであった。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】実施例2 シリカ粉末として、表1の純度を有し、平均粒径8μm
のスプレ−ドライ造粒粉(造粒粒子径140μm)を用
い、アクリル系バインダ−を粉末に対して3%添加して
粉末を調整した。金型に充填し、一軸プレス機でプレス
圧500kg/cm2 を加えて成形し、200×200
×1.5mm(厚さ)の大きさの成形体を得た。この成
形体に1050℃で10時間保持する仮焼処理を施し
た。これを東洋炭素製E252(密度1.2g/c
3 ,ショア硬さ=15)からなるカ−ボン平板(22
5×225×5mm(厚さ))上に載せ、電気炉に入れ
た。真空中1450℃まで100℃/hrで昇温し、5
時間保持した後、窒素雰囲気とし、1800℃まで30
0℃/hrで昇温し、5分間保持し、石英ガラスを得
た。得られたガラス(サイズ181×181×1.25
mm(厚さ))について、平坦度、厚さむらを測定し表
2と同様の結果を得た。また、ガラス中の不純物分析を
行い、表1と同様の結果を得た。また、気泡を目視検査
したところ、150μm径の気泡が1個観察されたのみ
であった。
【0021】実施例3 シリカ粉末として、表1の純度を有し、平均粒径4.8
μmの粉末を用い、その粉末1kgを純水1000ml
に入れ、超音波を印加しながら、5時間攪拌しスラリ−
を調製した。樹脂製フィルタ−(厚さ140μm)を貼
った多孔質アルミナ質濾過板2枚で金属製スペ−サ−
(厚さ1.5mm)を挟んで構成された鋳込み型(内容
積175×175×1.5mm(厚さ))に、スラリ−
を投入し、減圧することで、内容積に相当する大きさの
湿潤成形体を得た。この成形体を乾燥し、さらに、11
00℃で10時間仮焼した。これを設置用セッタ−であ
る日本カ−ボン製ビトロカ−ボンVCP−10(密度
1.0g/cm3 ,ショア硬さ=30)からなる平板
(φ=300mm、8mm(厚さ))の上にのせた以外
は、実施例1と同様の方法でガラス化し、石英ガラスを
得た。得られたガラス(大きさ150×150×1.2
9mm(厚さ))について平坦度、厚さむらを測定し表
2の結果を得た。
【0022】ガラスの不純物分析を行い、表1の結果を
得た。
【0023】また、気泡を目視検査したところ、100
μm径の気泡が1個が観察されたのみであった。
【0024】実施例4 シリカ粉末として、表1の純度を有し、平均粒径1.8
μmの粉末を用い、その粉末1kgを純水1000ml
に入れ、超音波を印加しながら、5時間攪拌しスラリ−
を調製した。樹脂製フィルタ−(厚さ140μm)を貼
った多孔質ムライト質濾過板2枚で金属製スペ−サ−
(厚さ1.5mm)を挟んで構成された鋳込み型(内容
積175×175×1.5mm(厚さ))に、スラリ−
を投入し、減圧することで、内容積に相当する大きさの
湿潤成形体を得た。この成形体を乾燥し、さらに、11
00℃で10時間仮焼した。これを設置用セッタ−であ
る日本カ−ボン製ビトロカ−ボンVCP−10(密度
1.0g/cm3 ,ショア硬さ=30)からなる平板
(φ=300mm、8mm(厚さ))の上にのせた以外
は、実施例1と同様の方法でガラス化し、石英ガラスを
得た。得られたガラス(大きさ150×150×1.2
9mm(厚さ))について平坦度、厚さむらを測定し表
2と同様の結果を得た。
【0025】ガラスの不純物分析を行い、表1と同様の
結果を得た。
【0026】また、気泡を目視検査したところ、100
μm径の気泡が1個観察されたのみであった。
【0027】実施例5 実施例1で得られたガラス薄板10枚を研磨し、厚さ
1.1mmの基板ガラスを作成した。得られた基板ガラ
スは、表面荒さ5nm、反り30μm、うねり13μ
m、厚さむら50μmであった。比較のため、従来の切
断板材を同様の面精度まで研磨したところ、約2倍の研
磨工数が必要であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の透明石英ガラス板の製造方法
は、従来の板材を切り出し、研磨加工する方法と比較し
て、以下の様ないくつかの利点を有する。
【0029】(1) 耐熱性を有する高純度合成石英ガラス
が従来より格段に低コストで製造できる。
【0030】(2) 切り出しによる切断ロスを大幅に節減
できるため、材料歩留まりが大幅に向上する。
【0031】(3)研磨加工に要する工程数が従来より削
減できるため、費用の節約に繋がる。
【0032】これらの利点を総合することにより、従来
の製造方法に比較して、極めて低コストの石英ガラス基
板の提供が可能となった。したがって、ポリシリコンT
FT用ガラス基板、カラ−フィルタ−用ガラス基板など
の液晶表示基板、フォトマスクなどに利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 一 山形県山形市十日町二丁目4−7 (72)発明者 菊地 義一 山形県寒河江市大字寒河江字鶴田43−7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカ粉末を薄板形状に成形し、焼結して
    石英ガラスを製造する方法において、平均粒径が0.5
    〜10μmの範囲にあり、Na、K、Fe、Ti、Al
    の各不純物が1ppm以下であるシリカ粉末を用い、そ
    れを平板状に成形したのち、密度0.8〜1.5g/c
    3 で、かつショア硬さ10以上の剛性を有する多孔質
    カ−ボン平板の設置用平板の上に載せ、1750℃以上
    の温度で焼結することによって、厚さ0.5〜3mmの
    透明石英ガラス板を製造する方法。
  2. 【請求項2】Na、K、Fe、Ti、Al、Clの各不
    純物が1ppm以下で、かつOH基が100ppm以下
    であり、直径100μm以上の気泡の含有量が1.0個
    /10cm3 以下である請求項1記載の製造方法で得ら
    れた透明石英ガラス板。
JP9063295A 1995-04-17 1995-04-17 透明石英ガラス板の製造方法 Pending JPH08290928A (ja)

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