JPH04219333A - 石英ガラスの製造方法 - Google Patents

石英ガラスの製造方法

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JPH04219333A
JPH04219333A JP7361191A JP7361191A JPH04219333A JP H04219333 A JPH04219333 A JP H04219333A JP 7361191 A JP7361191 A JP 7361191A JP 7361191 A JP7361191 A JP 7361191A JP H04219333 A JPH04219333 A JP H04219333A
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JP
Japan
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quartz glass
powder
suspension
molded body
filter
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JP7361191A
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English (en)
Inventor
Shusuke Yamada
修輔 山田
Koji Tsukuma
孝次 津久間
Hideaki Segawa
瀬川 英明
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/12Other methods of shaping glass by liquid-phase reaction processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/06Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/06Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction
    • C03B19/066Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction for the production of quartz or fused silica articles
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石英ガラスの製造方法に
関し、特に気泡や脈理等の光学的不均質部分が存在せず
、反りのない石英ガラスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マスク用基盤、ディスプレイ等に使用さ
れる石英ガラス薄板は従来 イ.溶融及び合成石英ガラスインゴットより切り出し・
研削・研磨を行い石英ガラス薄板とする方法ロ.珪素の
アルコキシド、シリカ微粉末又はそれらの混合物を出発
原料とし、加水分解・脱水重合反応をおこさせ得られた
ゲルを乾燥・焼結し石英ガラス薄板とする方法等の方法
により作製されている。現在は、イの方法が主流である
【0003】また近年、石英ガラスの製造法として珪素
のアルコキシド、シリカ微粉末又はそれらの混合物を出
発原料とし、加水分解・脱水重合反応をおこさせ、得ら
れたゲルを乾燥・焼結しバルク状の石英ガラスとする方
法、いわゆるゾルーゲル法、コロイダル法が開発されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法には以下のような問題がある。
【0005】イの方法■気泡や脈理等の光学的不均質部
分が存在。
【0006】■歩留りが悪い。
【0007】■高価である。
【0008】ロの方法■気泡の存在。
【0009】■反りの発生。
【0010】本発明はこれらの問題点を解決するために
、気泡や脈理等の光学的不均質部分が存在せず、反りの
ない石英ガラスを歩留りよく、安価に製造する方法を提
供するものである。
【0011】また、バルク状の石英ガラスを得るいわゆ
るゾルーゲル法には以下のような問題がある。
【0012】■ガラス中に気泡が存在する。
【0013】■ガラスに反りが発生する。
【0014】■湿潤ゲルの乾燥時に割が生じる。
【0015】■湿潤ゲルの乾燥に長時間を要する。
【0016】本発明はこれらの問題点、特に問題となっ
ている乾燥に伴う割れの発生や操作の煩雑さを解決し、
バルク状の大型石英ガラス製品や大面積の薄板形状製品
を安価に製造することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み鋭意研
究の結果、本発明者は比表面積が40m2/g以下のシ
リカ粉末を原料とし、この粉末を湿式成型後、焼結する
ことにより反りがなく、かつ30μm 以上の気泡が存
在しない石英ガラス薄板を歩留りよく、安価に製造する
ことを発見し、本発明に到達した。
【0018】すなわち本発明は、比表面積40m2/g
以下のシリカ粉末を分散媒に分散させ湿式成型し、得ら
れたケーキを乾燥し焼結することを特徴とする石英ガラ
スの製造方法にある。本発明を以下詳細に説明する。
【0019】原料となるシリカ粉末は、比表面積40m
2/g以下好ましくは10〜20m2/gの粉末を使用
する。粉末の平均粒径は0.1 μm以上1μm以下が
望ましく、上限は約5μmである。粉末の製法には特に
限定はないが、例えば a.珪素のアルコキシドをアンモニアを反応触媒とし加
水分解する b.四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積
させた多孔質体を粉砕するなどの方法により得られたシ
リカ粉末、アモルファスシリカが用いられる。
【0020】なお本明細書で述べられる比表面積、平均
粒径は以下のように定義される。即ち比表面積はBET
  1点法により測定し、平均粒径は粉体の走査型電子
顕微鏡像から得られる個々の粒子の投影面積円相当直径
の平均をその粉体の平均粒径とした。
【0021】このような粉末を、水溶性の分散媒中に分
散させて成型する湿式成型を行う。湿式成型法としては
スリップキャスティング法、濾過成型法などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。分散媒に対し
粉末の濃度が30重量%以下、好ましくは5〜20重量
%になるように、超音波を照射しながら分散させ均質な
懸濁液の調製を行う。水溶性の分散媒としては例えば蒸
留水またはこれにエタノール、メタノールなどの低級ア
ルコールを添加したものを用いることができる。
【0022】例えば濾過成型法の場合、上記のように調
製された均質な懸濁液を、まず孔径3μm 以上、例え
ば10〜20μmのナイロン製のフルイもしくはテフロ
ン製のフィルタ−等を通過させ異物、大きな粉末凝集体
等の除去を行なうとよい。望ましくは、次いで遠心分離
機にかけて粒径1 μm 以下の粒子に分級する。その
後その粒径1 μm 以下の粒子から成る懸濁液に超音
波を照射し均質化を図り、その後減圧脱泡を行う。
【0023】次いで孔径μm 〜サブμm 、好ましく
は1 μm 以下のテフロン製のフィルタ−を使用し濾
過を行う。この時にフィルタ−上に型を置き、その中へ
懸濁液を入れ濾過を行う。また濾過時にはフィルターの
下を減圧するが、その圧力を調整し、フィルターの上下
での圧力差が0〜200mmHg 、好ましくは60〜
160mmHg となるようにする。
【0024】濾過後、フィルター上のテフロン等の型よ
りケ−キ状の粉末集合体(湿潤成型体)を取り出し、こ
の粉末集合体を乾燥器の中へ移し乾燥を行う。乾燥は好
ましくは温度60℃以上、湿度80%以上、さらに好ま
しくは温度70〜80℃、湿度90〜95%の恒温恒湿
器の中で行う。乾燥後この粉末集合体を乾燥成型体とす
る。
【0025】得られた成型体を加熱時にシリカと反応し
ない物、例えばジルコニアの敷板もしくはクリストバラ
イトの微粉末を敷いた溶融石英ガラス板の上に乗せ加熱
装置内にセットし、焼結を行なう。その方法は特に限定
はないが、室温から800 ℃までの間は有機物等を除
去する目的で酸素雰囲気中に置く。次に 800〜10
00℃の温度において成型体の表面・内部の水酸基の除
去を目的として、塩素ガスを10%以上含む雰囲気中で
成型体の熱処理を行った後、温度1600℃以下好まし
くは1400〜1550℃、80%以上ヘリウムガスを
含む雰囲気、保持時間10分以上、好ましくは1時間程
度の条件において焼結(透明ガラス化)処理を行う。焼
結後、ホットプレスおよび/または熱間等方圧プレス処
理を行なうことができる。
【0026】以上のようにして反りがなく、かつ30μ
m 以上の気泡が存在しない石英ガラスを得ることがで
きる。石英ガラスの厚さは特に限定はないが、板状の場
合はマスク用基板、TFTディスプレイ用基板などに使
用することを考えると、5mm 以下、好ましくは2 
〜3mm である。
【0027】
【作用】本発明のように比表面積が40m2/g以下の
シリカ粉末を原料とし、この粉末を湿式成型後、焼結す
ることにより反りがなく、かつ30μm 以上の気泡が
存在しない石英ガラスになる。これは原料となるシリカ
粉末の比表面積が40m2/g以下と小さいために、粉
末の水酸基等が少なくなり、粉末が凝集を起こしにくく
分散媒への分散性が良いため、懸濁液は均質となり空孔
等の不均質部分の存在しない均質な成型体が得られるた
めである。また、比表面積が40m2/g以下と小さい
ことにより1次粒子径が約 0.1μm 以上と比較的
大きくなり、成型体中に形成される細孔径が大きくなる
ため、焼結段階で細孔を通じてのガスの拡散が容易にな
り、気泡が消滅しやすくなるものと推定される。
【0028】また本発明のようにシリカ粉末の減圧濾過
成型時にフィルター上下での圧力差を200mmHg 
以下とし、さらに用いるシリカ粉末の粒径を1 μm 
以下とすることによって、成型体の焼結後に反りがなく
、かつ30μm 以下の気泡が存在しない石英ガラスを
得られる確率が高くなる。これは成型体を構成する粒子
の直径が1 μm 以下と小さくそのため成型体内に大
きな孔ができにくいこと、減圧濾過時にフィルター上下
で圧力差が200mmHg 以下と小さいために成型体
内にできた気泡が膨張することなく粉末同士が固まるた
めであると考えられる。つまりこのように均質で密な状
態の成型体は焼結段階で気泡が消滅しやすくなるものと
推定される。
【0029】湿潤成型体の乾燥条件については次のよう
に考えられる。従来、湿潤成型体に割れが生じる原因は
以下のように説明されている。即ち、乾燥が進みゲル内
部の粒子内の空隙にも空気が入る段階において、ゲル内
部と表面における含水率に大きな差が生じ、ゲルの体積
収縮率に差が生じるため湿潤成型体が割れる。また割れ
を生じる直接の力は成型体の粒子間に働く分散媒の毛管
力である。よって湿潤成型体を割ることなく乾燥するた
めには、 1.湿潤成型体の粒子間に働く毛管力を弱める。 2.湿潤成型体表面と内部の含水率に大きな差を生じさ
せない。ということが必要である。
【0030】本発明のように、比表面積40m2/g以
下、平均粒径0.1 μm以上の比較的大きな粒径から
なる粉末を原料とすることによって、かつまた湿潤成型
体を温度60℃以上、湿度80%以上の雰囲気中で静置
することにより、大型の湿潤ゲル成型体も割れを生じる
ことなく乾燥することができる。
【0031】大きな粒径からなる粉末を用いる効果は以
下の通りと推定される。大きな粒径からなる粉末を用い
て作った成型体内にある細孔径は、小さな粒径からなる
それよりも大きい。そのことから単純に考えると水の毛
管現象によって粒子が受ける毛管力は大きな粒径から成
るものの方が小さい。よって成型体は割れにくい。
【0032】また、高温高湿乾燥の効果は以下の通りに
推定される。湿潤成型体が高温に保たれることにより、
成型体内部の水の蒸気圧も表面の水の蒸気圧も高くなる
が、高湿度の雰囲気中に静置されているために表面から
の水の蒸発速度が制限される。そのために湿潤成型体内
部の含水率と表面の含水率が乾燥して行く過程で常に一
定に保たれる。成型体内部と表面に含水率の大きな差が
生じなから湿潤は割れを生ずることなく乾燥されると推
定される。
【0033】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明する
。しかし本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。 実施例  1 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4) 1m
ol エチルアルコ−ル8mol 蒸留水 8mol 
にアンモニアを0.5molを激しく攪拌しながら加え
シリカゾルを生成した。 このシリカゾルを濾過・乾燥後、酸素ガス雰囲気中にお
いて1000℃で焼成を行った。この粉末の比表面積を
BET 1点法により測定した結果、20m2/gであ
った。上記粉末を蒸留水中に粉末の濃度が10%になる
ように超音波を 1時間照射しながら分散させ懸濁液を
調製した。
【0034】この懸濁液を孔径 5μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が2gに
なるように分取し孔径 0.3μm のテフロン製のフ
ィルター及び内径60mmのテフロン製の型を使用し、
減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を取り出し
60℃の乾燥器内に移し10日間乾燥させた。得られた
直径50mm厚さ3mmの乾燥ゲルを石英ガラス上に置
き、石英ガラスを炉芯管とする管状炉内にセットし、透
明ガラス化処理を以下のように行った。室温より 80
0℃まで酸素ガス雰囲気中において毎時 200℃の速
度で加熱し、 800〜1000℃まで10%塩素ガス
を含むヘリウムガス雰囲気中において毎時 200℃の
速度で加熱後1000℃で 2時間保持をした後、15
00℃までヘリウムガス雰囲気中において毎時 100
℃の速度で加熱し、1500℃で 1時間保持をした後
、炉内で冷却した。 実施例  2 四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積させ
た多孔質体を石英ガラス製の乳鉢を使用し粉砕すること
により比表面積が16m2/gのシリカ粉末を得た。こ
の粉末を蒸留水中に粉末の濃度が10%になるように超
音波を 1時間照射しながら分散させ懸濁液を調製した
【0035】この懸濁液を孔径 5μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が2gに
なるように分取し孔径 0.3μm のテフロン製のフ
ィルター及び内径60mmのテフロン製の型を使用し、
減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を取り出し
60℃の乾燥器内に移し10日間乾燥させた。得られた
直径50mm厚さ3mmの乾燥ゲルを石英ガラス上に置
き、石英ガラスを炉芯管とする管状炉内にセットし、透
明ガラス化処理を以下のように行った。室温より 80
0℃まで酸素ガス雰囲気中において毎時 200℃の速
度で加熱し、 800〜1000℃まで10%塩素ガス
を含むヘリウムガス雰囲気中において毎時 200℃の
速度で加熱後1000℃で 2時間保持をした後、15
00℃までヘリウムガス雰囲気中において毎時 100
℃の速度で加熱し、1500℃で 1時間保持をした後
、炉内で冷却した。 実施例  3 四塩化珪素を酸水素炎において火炎加水分解後、堆積さ
せた多孔質体の表面を石英ガラス板等でかき落し、比表
面積が16m2/gのシリカ粉末を得た。この粉末を蒸
留水中に粉末の濃度が10%になるように秤量し、超音
波を 1時間照射しながら分散させ懸濁液を調製した。 この懸濁液を孔径10μm のナイロン製のフルイを通
過させた後に、遠心分離機にかけて分級して粒径1 μ
m より大きい粒子を懸濁液から取り除いた。その後さ
らにこの懸濁液に超音波を照射して分散を良くした。
【0036】懸濁液75mlを分取し孔径0.2 μm
 のテフロン製のフィルター及び内径37mmのパイレ
ックス製の型を使用し、減圧濾過を行った。この時の減
圧の程度は600mmHg とし、フィルター上下の圧
力差を160mmHg とした。 濾過が終わるとフィルター上の成型体を取り出して室温
中で4日間以上乾燥させた。得られた直径32mm、厚
さ8mm の乾燥ゲルを石英ガラス板上に石英砂を敷い
た上に置き、それを石英ガラスを炉心管とする管状炉内
にセットして透明ガラス化処理を以下のように行った。
【0037】室温より 800℃まで酸素ガス雰囲気中
において毎時 200℃の速度で加熱し、800〜10
00℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気中
において毎時 200℃の速度で加熱後1000℃で 
1時間保持をした後、1550℃までヘリウムガス雰囲
気中において毎時 200℃の速度で加熱し、1550
℃で 1時間保持をした後、炉内で冷却した。 実施例  4 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)1Kg
 、エチルアルコール2Kg 、蒸留水660gに28
wt% のアンモニア水170gを激しく撹拌しながら
加えシリカゾルを生成した。このシリカゾルを濾過、乾
燥後、酸素ガス雰囲気中において1000℃で焼成を行
った。この粉末の比表面積をBET 1 点法により測
定した結果、5m2/gであった。またSEM観察から
得られる平均粒径は0.4 μmであった。さらに粉末
X線回折でアモルファスであることを確認した。上記粉
末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末=10:1になるよ
うに混合した。
【0038】ナイロン製のボールミルで6時間粉砕した
後、超音波を照射しながら120 分間分散させ懸濁液
を調製した。この懸濁液を孔径10μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が600
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型を
使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を
取り出し内部を60℃湿度90% に保った恒温恒湿器
に移し10日間乾燥させた。
【0039】得られた直径130 mm厚さ60mmの
乾燥ゲルをジルコニア製平板上に置き、石英ガラスを炉
芯管とする管状炉内にセットし、透明ガラス化処理を以
下のように行った。室温より800 ℃まで酸素ガス雰
囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱し、800
 〜1000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス
雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱後100
0℃で 2時間保持をした後、1500℃までヘリウム
ガス雰囲気中において毎時100 ℃の速度で加熱し、
1500℃で1時間保持をした後、炉内で冷却した。 実施例  5 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)2Kg
 、エチルアルコ−ル3.68Kg、蒸留水1.44K
gに28wt% のアンモニア水678gを激しく攪拌
しながら加えシリカゾルを生成した。このシリカゾルを
濾過、乾燥後、酸素ガス雰囲気中において1000℃で
焼成を行った。この粉末の比表面積をBET 1点法に
より測定した結果、20m2/gであった。またSEM
観察から得られる平均粒径は0.3 μmであった。さ
らに粉末X線回折でアモルファスシリカであることを確
認した。
【0040】上記粉末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末
=10:1になるように混合し、超音波を照射しながら
1時間分散させ懸濁液を調整した。この懸濁液を孔径5
 μm のナイロン製のフルイを通過させた後、懸濁液
をSiO2量が200gになるように分取し孔径0.3
 μm のテフロン製のフィルター及び内径140 m
mのテフロン製の型を使用し、減圧濾過を行った後、フ
ィルタ−上の成型体を取り出し内部を60℃湿度90%
 に保った恒温恒湿器に移し10日間乾燥させた。
【0041】得られた直径130 mm厚さ4 mmの
乾燥ゲルをジルコニア製平板上に10個置き、石英ガラ
スを炉芯管とする管状炉内にセットし、透明ガラス化処
理を以下のように行った。室温より800 ℃まで酸素
ガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱し、
800 〜1000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウ
ムガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱後
1000℃で2時間保持をした後、1500℃までヘリ
ウムガス雰囲気中において毎時 100℃の速度で加熱
し、1500℃で1時間保持をした後、炉内で冷却した
。 実施例  6 四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積させ
た多孔質体を石英ガラス製の乳鉢を使用し粉砕すること
により比表面積が18m2/g、平均粒径0.15μm
のシリカ粉末を得た。さらに粉末X線回折でアモルファ
スであることを確認した。この粉末を蒸留水と重量比が
蒸留水:粉末=10:1になるように混合し、超音波を
照射しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0042】この懸濁液を孔径5 μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が600
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型を
使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を
取り出し内部を60℃湿度90% に保った恒温恒湿器
内に移し10日間乾燥させた。 得られた直径130 mm厚さ50mmの乾燥ゲルをジ
ルコニア製平板上に10個置き、石英ガラスを炉芯管と
する管状炉内にセットし、透明ガラス化処理を以下のよ
うに行った。
【0043】室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中
において毎時200 ℃の速度で加熱し、800 〜1
000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気
中において毎時200 ℃の速度で加熱後1000℃で
 2時間保持をした後、1550℃までヘリウムガス雰
囲気中において毎時 100℃の速度で加熱し、155
0℃で1時間保持をした後、炉内で冷却した。 実施例  7 四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積させ
た多孔質体を石英ガラス製の乳鉢を使用し粉砕すること
により比表面積が18m2/g、平均粒径0.15μm
のシリカ粉末を得た。さらに粉末X線回折でアモルファ
スであることを確認した。この粉末を蒸留水と重量比が
蒸留水:粉末=10:1になるように混合し、超音波を
照射しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0044】この懸濁液を孔径5 μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が200
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型を
使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を
取り出し内部を60℃湿度90% に保った恒温恒湿器
内に移し10日間乾燥させた。 得られた直径130 mm厚さ4 mmの乾燥ゲルをジ
ルコニア製平板上に10個置き、石英ガラスを炉芯管と
する管状炉内にセットし、透明ガラス化処理を以下のよ
うに行った。
【0045】室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中
において毎時200 ℃の速度で加熱し、800 〜1
000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気
中において毎時200 ℃の速度で加熱後1000℃で
 2時間保持をした後、1550℃までヘリウムガス雰
囲気中において毎時 100℃の速度で加熱し、155
0℃で1時間保持をした後、炉内で冷却した。 比較例  1 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)2Kg
 エチルアルコ−ル2.3Kg 蒸留水720gに1規
定の塩酸100mlを激しく攪拌しながら加えシリカゾ
ルを作製した。このシリカゾルを濾過、乾燥後、酸素ガ
ス雰囲気中において1000℃で焼成を行った。この粉
末の比表面積をBET 1 点法により測定した結果、
80m2/gであった。またSEM観察から得られる平
均粒径0.07μmであった。
【0046】この粉末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末
=10:1になるように混合した。ナイロン製のボール
ミルで6時間粉砕した後、超音波を照射しながら120
 分間分散させ懸濁液を調製した。この懸濁液を孔径1
0μmのナイロン製のフルイを通過させた後、SiO2
量が600 gになるように懸濁液を分取し、孔径0.
3 μm のテフロン製のフィルター及び内径140 
mmのテフロン製の型を使用し、減圧濾過を行った後、
フィルタ−上の成型体を取り出し温度60℃湿度90%
に保った恒温恒湿器内に移し10日間乾燥させた。
【0047】直径125 mm厚さ50mm程度の乾燥
ゲルが得られるはずであったが、成型体は実験に用いた
10個すべてが乾燥時に割れた。よって実験を中止した
。 比較例2 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)1Kg
 、エチルアルコール2Kg 、蒸留水660gに28
w%のアンモニア水170gを激しく撹拌しながら加え
シリカゾルを生成した。このシリカゾルを濾過、乾燥後
、酸素ガス雰囲気中において1000℃で焼成を行った
。この粉末の比表面積をBET 1 点法により測定し
た結果、5 m2/gであった。またSEM観察から得
られる平均粒径0.4 μmはであった。
【0048】上記粉末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末
=10:1になるように混合した。ナイロン製のボール
ミルで6時間粉砕した後、超音波を照射しながら120
 分間分散させ懸濁液を調製した。この懸濁液を孔径1
0μmのナイロン製のフルイを通過させた後、懸濁液を
SiO2量が600gになるように分取し孔径0.3 
μm のテフロン製のフィルター及び内径140 mm
のテフロン製の型を使用し、減圧濾過を行った後、フィ
ルタ−上の成型体を取り出し内部を60℃湿度40% 
に保った恒温恒湿器に移し10日間乾燥させた。
【0049】直径125 mm厚さ50mm程度の乾燥
ゲルが得られるはずであったが、成型体は実験に用いた
10個すべてが乾燥時に割れた。よって実験を中止した
。 比較例3 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)2Kg
、エチルアルコ−ル2.3Kg  蒸留水720gに1
規定の塩酸100ml を激しく攪拌しながら加えシリ
カゾルを作製した。 このシリカゾルを濾過、乾燥後、酸素ガス雰囲気中にお
いて1000℃で焼成を行った。
【0050】この粉末の比表面積をBET 1 点法に
より測定した結果、80m2/gであった。またSEM
観察から得られる平均粒径は0.07μmであった。こ
の粉末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末=10:1にな
るように混合した。ナイロン製のボールミルで6時間粉
砕した後、超音波を照射しながら120 分間分散させ
懸濁液を調製した。 この懸濁液を孔径10μm のナイロン製のフルイを通
過させた後、SiO2量が200gになるように懸濁液
を分取し、孔径0.3 μm のテフロン製のフィルタ
ー及び内径140 mmのテフロン製の型を使用し、減
圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を取り出し温
度60℃湿度90% に保った恒温恒湿器内に移し10
日間乾燥させた。
【0051】直径120 mm厚さ3.5 mm程度の
乾燥ゲルが得られるはずであったが、成型体は実験に用
いた10個すべてが乾燥時に割れた。よって実験を中止
した。 比較例4 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)1Kg
 、エチルアルコール2Kg 、蒸留水660gに28
wt% のアンモニア水170gを激しく撹拌しながら
加えシリカゾルを生成した。このシリカゾルを濾過、乾
燥後、酸素ガス雰囲気中において1000℃で焼成を行
った。この粉末の比表面積をBET 1 点法により測
定した結果、5m2/gであった。またSEM観察から
得られる平均粒径は0.4 μmであった。
【0052】上記粉末を蒸留水と重量比が蒸留水:粉末
=10:1になるように混合した。ナイロン製のボール
ミルで6時間粉砕した後、超音波を照射しながら120
 分間分散させ懸濁液を調製した。この懸濁液を孔径1
0μmのナイロン製のフルイを通過させた後、懸濁液を
SiO2量が200gになるように分取し孔径0.3 
μm のテフロン製のフィルター及び内径140 mm
のテフロン製の型を使用し、減圧濾過を行った後、フィ
ルタ−上の成型体を取り出し内部を60℃湿度40%に
保った恒温恒湿器に移し10日間乾燥させた。
【0053】直径125 mm厚さ3 mm程度の乾燥
ゲルが得られるはずであったが、成型体は実験に用いた
10個すべてが乾燥時に割れた。よって実験を中止した
。 比較例5 比表面積が200 m2/g、平均粒径0.03μmの
市販のヒュームドシリカ粉末(四塩化珪素を火炎加水分
解することにより得られる粉末)を蒸留水と重量比が蒸
留水:粉末=20:1になるように混合し、超音波を照
射しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0054】この懸濁液を孔径20μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が600
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型を
使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を
取り出し温度60℃湿度90%に保った恒温恒湿器内に
移し10日間乾燥させた。直径125 mm厚さ50m
m程度の乾燥ゲルが得られるはずであったが、成型体は
実験に用いた10個すべてが乾燥時に割れた。よって実
験を中止した。 比較例6 四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積させ
た多孔質体を石英ガラス製の乳鉢を使用し粉砕すること
により比表面積が18m2/g、平均粒径0.15μm
のシリカ粉末を得た。この粉末を蒸留水と重量比が蒸留
水:粉末=10:1になるように混合し、超音波を照射
しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0055】この懸濁液を孔径5 μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が600
 gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン
製のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型
を使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体
を取り出し内部を60℃湿度40%に保った恒温恒湿器
内に移し10日間乾燥させた。直径125 mm厚さ5
0mm程度の乾燥ゲルが得られるはずであったが、成型
体は実験に用いた10個すべてが乾燥時に割れた。よっ
て実験を中止した。 比較例7 比表面積が200 m2/g、平均粒径0.03μmの
市販のヒュームドシリカ粉末(四塩化珪素を火炎加水分
解することにより得られる粉末)を蒸留水と重量比が蒸
留水:粉末=20:1になるように混合し、超音波を照
射しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0056】この懸濁液を孔径20μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が200
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び内径140 mmのテフロン製の型を
使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を
取り出し温度60℃湿度90% に保った恒温恒湿器内
に移し10日間乾燥させた。直径125 mm厚さ4 
mm程度の乾燥ゲルが得られるはずであったが、成型体
は実験に用いた10個すべてが乾燥時に割れた。よって
実験を中止した。 比較例8 四塩化珪素を高温中において火炎加水分解後、堆積させ
た多孔質体を石英ガラス製の乳鉢を使用し粉砕すること
により比表面積が18m2/g、平均粒径0.15μm
のシリカ粉末を得た。この粉末を蒸留水と重量比が蒸留
水:粉末=10:1になるように混合し、超音波を照射
しながら120 分間分散させ懸濁液を調製した。
【0057】この懸濁液を孔径5 μm のナイロン製
のフルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が200
gになるように分取し孔径0.3 μm のテフロン製
のフィルター及び、内径140mm のテフロン製の型
を使用し、減圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体
を取り出し内部を60℃湿度40%に保った恒温恒湿器
内に移し10日間乾燥させた。直径125 mm厚さ4
 mm程度の乾燥ゲルが得られるはずであったが、成型
体は実験に用いた10個すべてが乾燥時に割れた。よっ
て実験を中止した。 比較例  9 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)1mo
l、エチルアルコ−ル5mol、蒸留水4molに塩酸
0.01mol を激しく撹拌しながら加え、その混合
溶液をSiO2量が2gになるように分取し、室温にお
いてテフロン容器内においてゲル化させ、そのゲルを6
0℃の乾燥器内に移し10間乾燥させた。得られた直径
50mm厚さ3mmの乾燥ゲルを石英ガラス上に置き、
石英ガラスを炉芯管とする管状炉内にセットし、透明ガ
ラス化処理を以下のように行った。
【0058】室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中
において毎時200 ℃の速度で加熱し、800 〜1
000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気
中において毎時200 ℃の速度で加熱後1000℃で
2時間保持をした後、1500℃までヘリウムガス雰囲
気中において毎時100 ℃の速度で加熱し、1500
℃で1時間保持をしたのち、炉内で冷却した。 比較例  10 テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)1mo
l、エチルアルコ−ル8mol、蒸留水8molにアン
モニア0.5molを激しく撹拌しながら加えシリカゾ
ルを生成させた。このシリカゾルを濾過、乾燥後、酸素
ガス雰囲気中において600 ℃で焼成を行った。この
粉末の比表面積をBET 1 点法により測定した結果
、150 m2/gであった。
【0059】上記粉末を蒸留水中に粉末の濃度が10%
になるよう超音波を1時間照射しながら分散させ懸濁液
を調製した。この懸濁液を孔径5μm のナイロン製の
フルイを通過させた後、懸濁液をSiO2量が2gにな
るように分取し孔径0.3 μm のテフロン製のフィ
ルター及び内径60mmのテフロン製の型を使用し、減
圧濾過を行った後、フィルタ−上の成型体を取り出し6
0℃の乾燥器内に移し10日間乾燥させた。得られた直
径50mm厚さ3mmの乾燥ゲルを石英ガラス上に置き
、石英ガラスを炉芯管とする管状炉内にセットし、透明
ガラス化処理を以下のように行った。
【0060】室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中
において毎時200 ℃の速度で加熱し、800 〜1
000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気
中において毎時200 ℃の速度で加熱後1000℃で
2時間保持をした後、1500℃までヘリウムガス雰囲
気中において毎時100 ℃の速度で加熱し、1500
℃で1時間保持をしたのち、炉内で冷却した。 比較例  11 市販の四塩化珪素を火炎加水分解することにより得られ
る、比表面積が200m2/gの粉末(以下、ヒューム
ドシリカ)を蒸留水中に粉末の濃度が10%になるよう
に超音波を1時間照射しながら分散させ、懸濁液を調製
した。この懸濁液を孔径5μm のナイロン製のフルイ
を通過させた後、懸濁液をSiO2量が2gになるよう
に分取し孔径0.3 μm のテフロン製のフィルター
及び内径60mmのテフロン製の型を使用し、減圧濾過
を行った後、フィルタ−上の成型体を取り出し60℃の
乾燥器内に移し10日間乾燥させた。
【0061】得られた直径50mm厚さ3mmの乾燥ゲ
ルを石英ガラス上に置き、石英ガラスを炉芯管とする管
状炉内にセットし、透明ガラス化処理を以下のように行
った。 室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中において毎時
200 ℃の速度で加熱し、800 〜1000℃まで
10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気中において毎
時200 ℃の速度で加熱後1000℃で2時間保持を
した後、1500℃までヘリウムガス雰囲気中において
毎時100 ℃の速度で加熱し、1500℃で1時間保
持をしたのち、炉内で冷却した。 比較例12 比表面積が50m2/gの市販のヒュームドシリカ粉末
を蒸留水中に粉末の濃度が10%になるように超音波を
1時間照射しながら分散させ、懸濁液を調製した。この
懸濁液を孔径5μm のナイロン製のフルイを通過させ
た後、懸濁液をSiO2量が2gになるように分取し孔
径0.3 μm のテフロン製のフィルター及び内径6
0mmのテフロン製の型を使用し、減圧濾過を行った後
、フィルタ−上の成型体を取り出し60℃の乾燥器内に
移し10日間乾燥させた。
【0062】得られた直径50mm厚さ3mmの乾燥ゲ
ルを石英ガラス上に置き、石英ガラスを炉芯管とする管
状炉内にセットし、透明ガラス化処理を以下のように行
った。 室温より800 ℃まで酸素ガス雰囲気中において毎時
200 ℃の速度で加熱し、800 〜1000℃まで
10%塩素ガスを含むヘリウムガス雰囲気中において毎
時200 ℃の速度で加熱後1000℃で2時間保持を
した後、1500℃までヘリウムガス雰囲気中において
毎時100 ℃の速度で加熱し、1500℃で1時間保
持をしたのち、炉内で冷却した。 比較例13 四塩化珪素を酸水素炎において火炎加水分解後、堆積さ
せた多孔質体の表面を石英ガラス板などでかき落とし、
比表面積が16m2/gのシリカ粉末を得た。この粉末
を蒸留水中に粉末の濃度が10%になるように秤量し、
超音波を1時間照射しながら分散させ、懸濁液を調製し
た。この懸濁液を孔径10μm のナイロン製のフルイ
を通過させた後、遠心分離機にかけて分級して、粒径1
μmより大きい粒子を懸濁液から除いた。その後さらに
懸濁液に超音波を照射して分散をよくした。
【0063】懸濁液75mlを分取し孔径0.2 μm
 のテフロン製のフィルター及び内径37mmのパイレ
ックス製の型を使用し、減圧濾過を行った。このときの
減圧の程度は100mmHgとし、フィルター上下の圧
力差を660mmHg とした。濾過が終わるとフィル
ター上の成型体を取出して、室温で4日間以上乾燥させ
た。得られた直径32mm厚さ8mmの乾燥ゲルを石英
ガラス板上に石英砂を敷いた上に置き、それを石英ガラ
スを炉芯管とする管状炉内にセットし、透明ガラス化処
理を以下のように行った。室温より800 ℃まで酸素
ガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱し、
800 〜1000℃まで10%塩素ガスを含むヘリウ
ムガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱後
1000℃で1時間保持をした後、1550℃までヘリ
ウムガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で加熱
し、1550℃で1時間保持をしたのち、炉内で冷却し
た。
【0064】比較例14 四塩化珪素を酸水素炎において火炎加水分解後、堆積さ
せた多孔質体の表面を石英ガラス板などでかき落とし、
比表面積が16m2/gのシリカ粉末を得た。この粉末
をを蒸留水中に粉末の濃度が10%になるように秤量し
、超音波を1時間照射しながら分散させ懸濁液を調製し
た。 この懸濁液を孔径10μm のナイロン製のフルイを通
過させた後、遠心分離機による分級は行わずに、懸濁液
75mlを分取し孔径0.2 μm のテフロン製のフ
ィルター及び内径37mmのパイレックス製の型を使用
し、減圧濾過を行った。このときの減圧の程度は600
mmHg とし、フィルター上下の圧力差を160mm
Hg とした。濾過が終わるとフィルター上の成型体を
取出して、室温で4日間以上乾燥させた。
【0065】得られた直径32mm厚さ8mmの乾燥ゲ
ルを石英ガラス板上に石英砂を敷いた上に置き、それを
石英ガラスを炉芯管とする管状炉内にセットし、透明ガ
ラス化処理を以下のように行った。室温より800 ℃
まで酸素ガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度で
加熱し、800 〜1000℃まで10%塩素ガスを含
むヘリウムガス雰囲気中において毎時200 ℃の速度
で加熱後1000℃で1時間保持をした後、1550℃
までヘリウムガス雰囲気中において毎時200 ℃の速
度で加熱し、1550℃で1時間保持をしたのち、炉内
で冷却した。
【0066】比較例9〜12、実施例1〜2で得られた
石英ガラス薄板について反りの有無を目視により観察し
た結果比較例9の方法により作製した石英ガラス薄板に
反りが見られた。さらに表1に比較例9〜12、実施例
1〜2で得られた石英ガラス薄板の透過式の光学顕微鏡
をもちいて測定した単位体積当たりの直径が30μm 
以上の気泡の個数を示す。
【0067】実施例3、比較例13〜14で得られた石
英ガラス薄板について反りの有無を目視により観察した
結果比較例13の方法により作製した石英ガラスのみ反
りが見られた。さらに表2に実施例3、比較例13〜1
4で得られた石英ガラスの透過式の光学顕微鏡をもちい
て測定した単位体積当たりの直径が30μm 以上の気
泡の数を示す。
【0068】比較例1〜8、実施例4〜7の石英ガラス
の製造過程中での湿潤ゲルの乾燥時の割れの発生状況を
表3にまとめる。
【0069】 さらに、得られた石英ガラスを雰囲気を酸素気流中とし
て1650℃で1hrの処理を行ったが同程度の発泡量
が観察された。
【0070】 表3から明らかなように、本発明方法にしたがって湿潤
ゲル成型体を乾燥させれば、乾燥時の割れを防止するこ
とができる。また実施例4〜7で得られたガラスには、
反り、泡などは見られず、均質性も2×10−6と非常
に均質であった。
【0071】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、反りがなく、かつ30μm 以上の気泡が
存在しない石英ガラスが、比表面積が40m2/g以下
のシリカ粉末を原料とし、この粉末を湿式成型後、焼結
することにより容易に、歩留まりよく、かつ安価に製造
することができる。
【0072】特に原料シリカ粉末の平均粒径が0.1 
μm以上1μm以下であることが望ましく、かつこれら
の粉末の懸濁液を圧力差0〜200mmHg の条件下
で減圧濾過成型後、湿潤成型体を温度60℃以上湿度8
0%以上に保った恒温恒湿器の中で乾燥し、その後焼結
することにより大型の板状または塊状の石英ガラスを容
易に歩留り良くかつ安価に製造できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石英ガラスの製法において、比表面積40
    m2/g以下のシリカ粉末を分散媒に分散させ湿式成型
    し、得られたケーキを乾燥し焼結することを特徴とする
    石英ガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の石英ガラスの製造方法にお
    いて、湿式成型がシリカ粉末を水溶性の分散媒に分散さ
    せた懸濁液をフィルターを用いて圧力差0〜200mm
    Hgの範囲で減圧濾過した後、乾燥して成型体とし、そ
    れを焼結することを特徴とする石英ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の石英ガラスの製
    造方法において、比表面積40m2/g以下、平均粒径
    0.1 μm 以上1μm以下のアモルファスシリカを
    原料粉末とすることを特徴とする石英ガラスの製造方法
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の石英
    ガラスの製造方法において、湿潤成型体の乾燥を60℃
    以上の温度、80%以上の湿度の高温高湿条件下で行な
    うことを特徴とする石英ガラスの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項に記載の石英
    ガラスの製造方法において、原料として使用するシリカ
    粉末が a.珪素のアルコキシドをアンモニアを反応触媒とし加
    水分解することにより得られるシリカ粉末b.四塩化珪
    素を高温中において火炎加水分解後、堆積させた多孔質
    体を粉砕することにより得られるシリカ粉末のいずれか
    であることを特徴とする石英ガラスの製造方法。
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