JPH08283793A - インキ用洗浄剤 - Google Patents
インキ用洗浄剤Info
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- JPH08283793A JPH08283793A JP11664295A JP11664295A JPH08283793A JP H08283793 A JPH08283793 A JP H08283793A JP 11664295 A JP11664295 A JP 11664295A JP 11664295 A JP11664295 A JP 11664295A JP H08283793 A JPH08283793 A JP H08283793A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のハロゲン系溶剤を用いる方法に比べ
て、低毒性で安全性が高く、環境保全性に優れ、各種イ
ンキ類の溶解性、剥離性に優れ、操作性の良いインキ用
洗浄剤を提供することにある。 【構成】 α−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル、
β−アルコキシイソ酪酸アルキルエステルあるいはα−
ヒドロキシイソ酪酸アルキルエステルなどのオキシイソ
酪酸アルキルエステル３〜８０重量％とプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルまたはジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテル２０〜９７重量％とを含有す
ることからなるインキ用洗浄剤。
て、低毒性で安全性が高く、環境保全性に優れ、各種イ
ンキ類の溶解性、剥離性に優れ、操作性の良いインキ用
洗浄剤を提供することにある。 【構成】 α−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル、
β−アルコキシイソ酪酸アルキルエステルあるいはα−
ヒドロキシイソ酪酸アルキルエステルなどのオキシイソ
酪酸アルキルエステル３〜８０重量％とプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルまたはジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテル２０〜９７重量％とを含有す
ることからなるインキ用洗浄剤。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はインキの洗浄剤に関する
ものであり、詳しくはレジストインキ、オフセットイン
キ、グラビアインキ、シルクスクリーンインキ、フレキ
ソインキ、油性マーカー等の各種インキ膜の洗浄、剥離
に適した洗浄剤に関する。本発明のインキ用洗浄剤は、
印刷工業、塗料工業あるいは電子工業など多くの場面で
用いることができる。
ものであり、詳しくはレジストインキ、オフセットイン
キ、グラビアインキ、シルクスクリーンインキ、フレキ
ソインキ、油性マーカー等の各種インキ膜の洗浄、剥離
に適した洗浄剤に関する。本発明のインキ用洗浄剤は、
印刷工業、塗料工業あるいは電子工業など多くの場面で
用いることができる。
【０００２】
【従来の技術およびその問題点】従来、各種印刷、電子
回路板製造あるいは計器板製造など幅広い分野でインキ
が使用されているが、耐候性、作業性あるいは精度の向
上を図るため、種々のインクが開発され、使い分けられ
ている。
回路板製造あるいは計器板製造など幅広い分野でインキ
が使用されているが、耐候性、作業性あるいは精度の向
上を図るため、種々のインクが開発され、使い分けられ
ている。
【０００３】通常、各種インキを用いた印刷で、インキ
の種類あるいは色替え、版替え及び中断後に再開する際
などに、インキ壷、インキ供給ローラーなどのインキ供
給系やスクリーン版などに付着したインキを洗浄除去す
る必要がある。しかし、インキはその種類（例えば、ベ
ースポリマーの種類あるいは紫外線硬化、熱硬化または
蒸気硬化などの硬化機構の種類など）により、溶剤に対
する溶解性が非常に異なるため、どのインキにも適応可
能な洗浄力を有するためには強力な溶解力をもつ洗浄剤
が要求される。
の種類あるいは色替え、版替え及び中断後に再開する際
などに、インキ壷、インキ供給ローラーなどのインキ供
給系やスクリーン版などに付着したインキを洗浄除去す
る必要がある。しかし、インキはその種類（例えば、ベ
ースポリマーの種類あるいは紫外線硬化、熱硬化または
蒸気硬化などの硬化機構の種類など）により、溶剤に対
する溶解性が非常に異なるため、どのインキにも適応可
能な洗浄力を有するためには強力な溶解力をもつ洗浄剤
が要求される。
【０００４】従来、上記用途のインキ洗浄剤としては、
溶解力の大きな１、１、１ートリクロルエタンやトリク
ロルエチレンなどのハロゲン化炭化水素を主剤としたも
のが広く用いられている（例えば、特開昭６０ー２３８
３９８号公報、特開昭６２ー１５８７９８号公報及び特
開平２ー７３８９９号公報）。しかし、これらのハロゲ
ン化炭化水素系の溶剤は人体に対する毒性が懸念される
うえ、オゾン層破壊という地球環境保全面での問題も生
じ、その使用が規制されつつある。
溶解力の大きな１、１、１ートリクロルエタンやトリク
ロルエチレンなどのハロゲン化炭化水素を主剤としたも
のが広く用いられている（例えば、特開昭６０ー２３８
３９８号公報、特開昭６２ー１５８７９８号公報及び特
開平２ー７３８９９号公報）。しかし、これらのハロゲ
ン化炭化水素系の溶剤は人体に対する毒性が懸念される
うえ、オゾン層破壊という地球環境保全面での問題も生
じ、その使用が規制されつつある。
【０００５】このため、人体への安全性が高く、また環
境破壊のないインキ洗浄剤として乳酸アルキルエステル
を主成分とするものが提案されている（特開平３ー４１
１７０号公報）。乳酸アルキルエステルは低毒性であ
り、環境破壊、環境蓄積などもなく非常に安全性の高い
溶剤ではあるが、ポリマー系のインキに対する溶解力が
劣り、インキ洗浄剤としては不十分なものである。
境破壊のないインキ洗浄剤として乳酸アルキルエステル
を主成分とするものが提案されている（特開平３ー４１
１７０号公報）。乳酸アルキルエステルは低毒性であ
り、環境破壊、環境蓄積などもなく非常に安全性の高い
溶剤ではあるが、ポリマー系のインキに対する溶解力が
劣り、インキ洗浄剤としては不十分なものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように、当業技術
分野では、非ハロゲン系溶剤を主成分とし、人体に対す
る毒性や安全性上の問題がなく、環境破壊製物質の大気
及び水系への排出がなく、環境への蓄積もなく、しかも
各種印刷インキ類に対し高い溶解力を有するインキ洗浄
剤の開発が重要な課題になっている。
分野では、非ハロゲン系溶剤を主成分とし、人体に対す
る毒性や安全性上の問題がなく、環境破壊製物質の大気
及び水系への排出がなく、環境への蓄積もなく、しかも
各種印刷インキ類に対し高い溶解力を有するインキ洗浄
剤の開発が重要な課題になっている。
【０００７】本発明は、前述したような従来のハロゲン
系洗浄剤や乳酸アルキルエステル系の代替洗浄剤の持つ
欠点を克服し、低毒性で安全な溶媒系からなり、各種イ
ンキ類の洗浄能力が高く、環境破壊物質の大気及び水系
への排出が無く、環境への蓄積もなく、不快臭も無く、
しかも沸点も比較的高く安全で操作性の良いインキ用洗
浄剤を提供することを目的としてなされたものである。
系洗浄剤や乳酸アルキルエステル系の代替洗浄剤の持つ
欠点を克服し、低毒性で安全な溶媒系からなり、各種イ
ンキ類の洗浄能力が高く、環境破壊物質の大気及び水系
への排出が無く、環境への蓄積もなく、不快臭も無く、
しかも沸点も比較的高く安全で操作性の良いインキ用洗
浄剤を提供することを目的としてなされたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するインキ用洗浄剤を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、α−アルコキシイソ酪酸アルキルエス
テル、β−アルコキシイソ酪酸アルキルエステルおよび
α−ヒドロキシイソ酪酸アルキルエステルなどの分岐型
オキシイソ酪酸アルキルエステルとプロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルまたはジプロピレングリコール
モノアルキルエーテルの混合物が著しく良好な洗浄性能
を持ち、その目的に適合することを見出し、本発明に到
達した。
ましい性質を有するインキ用洗浄剤を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、α−アルコキシイソ酪酸アルキルエス
テル、β−アルコキシイソ酪酸アルキルエステルおよび
α−ヒドロキシイソ酪酸アルキルエステルなどの分岐型
オキシイソ酪酸アルキルエステルとプロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルまたはジプロピレングリコール
モノアルキルエーテルの混合物が著しく良好な洗浄性能
を持ち、その目的に適合することを見出し、本発明に到
達した。
【０００９】すなわち、本発明は、下記の一般式（１）
で表されるα−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル
で表されるα−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル
【化１】 下記の一般式（２）で表されるβ−アルコキシイソ酪酸
アルキルエステル
アルキルエステル
【化２】 および下記の一般式（３）で表されるα−ヒドロキシイ
ソ酪酸アルキルエステル
ソ酪酸アルキルエステル
【化３】 （ただし、前記各式中Ｒ1 およびＲ2 は炭素数１〜４の
アルキル基を表す）から選ばれた少なくとも一種のオキ
シイソ酪酸アルキルエステル３〜８０重量％とプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルおよび／またはジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテル２０〜９７重
量％とを含有することを特徴とするインキ用洗浄剤に関
する。
アルキル基を表す）から選ばれた少なくとも一種のオキ
シイソ酪酸アルキルエステル３〜８０重量％とプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルおよび／またはジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテル２０〜９７重
量％とを含有することを特徴とするインキ用洗浄剤に関
する。
【００１０】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
インキ用洗浄剤は、レジストインキ、オフセットイン
キ、グラビアインキ、シルクスクリーンインキ、フレキ
ソインキ、油性マーカーなど、各種のインキに対して有
効に適用できる。
インキ用洗浄剤は、レジストインキ、オフセットイン
キ、グラビアインキ、シルクスクリーンインキ、フレキ
ソインキ、油性マーカーなど、各種のインキに対して有
効に適用できる。
【００１１】本発明におけるインキ用洗浄剤は、上記の
ように特定のオキシイソ酪酸アルキルエステル３〜８０
重量％とプロピレングリコールモノアルキルエーテルま
たはジプロピレングリコールモノアルキルエーテル２０
〜９７重量％とを含有することによって構成されてい
る。
ように特定のオキシイソ酪酸アルキルエステル３〜８０
重量％とプロピレングリコールモノアルキルエーテルま
たはジプロピレングリコールモノアルキルエーテル２０
〜９７重量％とを含有することによって構成されてい
る。
【００１２】オキシイソ酪酸アルキルエステルとして
は、α−メトキシイソ酪酸メチル、α−メトキシイソ酪
酸エチル、α−エトキシイソ酪酸メチル、α−エトキシ
イソ酪酸エチルなどのα−アルコキシイソ酪酸アルキル
エステル（一般式（１）に相当）；β−メトキシイソ酪
酸メチル、β−メトキシイソ酪酸エチル、β−エトキシ
イソ酪酸メチル、β−エトキシイソ酪酸エチルなどのβ
−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル（一般式（２）
に相当）；およびα−ヒドロキシイソ酪酸メチル、α−
ヒドロキシイソ酪酸エチルなどなどのα−ヒドロキシイ
ソ酪酸アルキルエステル（一般式（３）に相当）が挙げ
られる。特にβ−メトキシイソ酪酸メチルまたはα−ヒ
ドロキシイソ酪酸メチルが洗浄力の点から好ましい。こ
れらのオキシイソ酪酸アルキルエステルは、単独で用い
ても良いし、また２種類以上を組み合わせて用いても良
い。
は、α−メトキシイソ酪酸メチル、α−メトキシイソ酪
酸エチル、α−エトキシイソ酪酸メチル、α−エトキシ
イソ酪酸エチルなどのα−アルコキシイソ酪酸アルキル
エステル（一般式（１）に相当）；β−メトキシイソ酪
酸メチル、β−メトキシイソ酪酸エチル、β−エトキシ
イソ酪酸メチル、β−エトキシイソ酪酸エチルなどのβ
−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル（一般式（２）
に相当）；およびα−ヒドロキシイソ酪酸メチル、α−
ヒドロキシイソ酪酸エチルなどなどのα−ヒドロキシイ
ソ酪酸アルキルエステル（一般式（３）に相当）が挙げ
られる。特にβ−メトキシイソ酪酸メチルまたはα−ヒ
ドロキシイソ酪酸メチルが洗浄力の点から好ましい。こ
れらのオキシイソ酪酸アルキルエステルは、単独で用い
ても良いし、また２種類以上を組み合わせて用いても良
い。
【００１３】プロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルまたはジプロピレングリコールモノアルキルエーテル
としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、
プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノノルマルプロピルエーテルまたはジプ
ロピレングリコールモノノルマルブチルエーテルなどが
挙げられる。特にジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルまた
はプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル
が洗浄力の点から好ましい。これらのプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルもしくはジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルは、単独で用いても良いし、
また２種類以上を組み合わせて用いても良い。
ルまたはジプロピレングリコールモノアルキルエーテル
としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、
プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノノルマルプロピルエーテルまたはジプ
ロピレングリコールモノノルマルブチルエーテルなどが
挙げられる。特にジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルまた
はプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル
が洗浄力の点から好ましい。これらのプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルもしくはジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルは、単独で用いても良いし、
また２種類以上を組み合わせて用いても良い。
【００１４】本発明のインキ用洗浄剤におけるオキシイ
ソ酪酸アルキルエステルの含有量は、その用途により異
なるが、３〜８０重量％、好ましくは３〜５０重量％の
範囲とするのがよい。また、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテルもしくはジプロピレングリコールモノ
アルキルエーテルの含有量は、２０〜９７重量％、好ま
しくは５０〜９７重量％の範囲とするのがよい。
ソ酪酸アルキルエステルの含有量は、その用途により異
なるが、３〜８０重量％、好ましくは３〜５０重量％の
範囲とするのがよい。また、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテルもしくはジプロピレングリコールモノ
アルキルエーテルの含有量は、２０〜９７重量％、好ま
しくは５０〜９７重量％の範囲とするのがよい。
【００１５】本発明に用いられるオキシイソ酪酸アルキ
ルエステルとプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルもしくはジプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルの混合物は、水やエステル、ケトン、アミド、芳香族
などの他の有機溶剤とも良く相溶し、通常の有機化合物
はもとより、各種インキに対しても極めて優れた溶解性
を有する。このため、本発明のインキ用洗浄剤はそのま
まで使用しても良いが、水や他の一般有機溶剤とを含む
混合物として使用することもできる。
ルエステルとプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルもしくはジプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルの混合物は、水やエステル、ケトン、アミド、芳香族
などの他の有機溶剤とも良く相溶し、通常の有機化合物
はもとより、各種インキに対しても極めて優れた溶解性
を有する。このため、本発明のインキ用洗浄剤はそのま
まで使用しても良いが、水や他の一般有機溶剤とを含む
混合物として使用することもできる。
【００１６】特に水と混合した場合、引火性が低くなる
ことはもちろんのこと、引火性そのものが無くなる場合
もあり、安全性の面から非常に好ましい。水の混合量と
しては、５０重量％以下、好ましくは２０重量％以下、
特に好ましくは１０重量％以下とするのがよい。
ことはもちろんのこと、引火性そのものが無くなる場合
もあり、安全性の面から非常に好ましい。水の混合量と
しては、５０重量％以下、好ましくは２０重量％以下、
特に好ましくは１０重量％以下とするのがよい。
【００１７】また、併用される他の一般溶剤としては、
アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、ア
ミド類、芳香族炭化水素類など幅広く使用できるが、好
ましいものとしては例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ブタノール、プロピレングリコー
ル、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、３ーメ
チルブタノール、３ーメトキシブタノール、３ーメチル
ー３ーメトキシブタノール、３、５、５ートリメチルー
１ーヘキサノール、２ーエチルー１ーヘキサノール、シ
クロヘキサノール、ベンジルアルコール、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミ
ル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、３ーメトキ
シブチルアセテート、３ーメチルー３ーメトキシブチル
アセテート、βーメトキシプロピオン酸メチル、βーエ
トキシプロピオン酸エチル、２ーエチルヘキシルアセテ
ート、シクロヘキシルアセテート、ベンジルアセテー
ト、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロン、アセトフェノン、Ｎ−メチルピロリドン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジベンジル
エーテル、トルエン、キシレンおよびテトラリンなどが
挙げられる。特に好ましいものとしては、乳酸メチル、
乳酸エチル、乳酸ブチル、シクロヘキサノン、アセトフ
ェノン、ジベンジルエーテル、テトラリンなどが挙げら
れる。これらの有機溶剤は２種類以上を組み合わせて用
いることもできる。
アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、ア
ミド類、芳香族炭化水素類など幅広く使用できるが、好
ましいものとしては例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ブタノール、プロピレングリコー
ル、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、３ーメ
チルブタノール、３ーメトキシブタノール、３ーメチル
ー３ーメトキシブタノール、３、５、５ートリメチルー
１ーヘキサノール、２ーエチルー１ーヘキサノール、シ
クロヘキサノール、ベンジルアルコール、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミ
ル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、３ーメトキ
シブチルアセテート、３ーメチルー３ーメトキシブチル
アセテート、βーメトキシプロピオン酸メチル、βーエ
トキシプロピオン酸エチル、２ーエチルヘキシルアセテ
ート、シクロヘキシルアセテート、ベンジルアセテー
ト、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロン、アセトフェノン、Ｎ−メチルピロリドン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジベンジル
エーテル、トルエン、キシレンおよびテトラリンなどが
挙げられる。特に好ましいものとしては、乳酸メチル、
乳酸エチル、乳酸ブチル、シクロヘキサノン、アセトフ
ェノン、ジベンジルエーテル、テトラリンなどが挙げら
れる。これらの有機溶剤は２種類以上を組み合わせて用
いることもできる。
【００１８】また、洗浄力向上のため、ノニオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤、またはカチオン系界面
活性剤などの界面活性剤や、酸性化合物または塩基性化
合物を必要により併用することもできる。
活性剤、アニオン系界面活性剤、またはカチオン系界面
活性剤などの界面活性剤や、酸性化合物または塩基性化
合物を必要により併用することもできる。
【００１９】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【００２０】実施例１〜１３ 表面を研磨したアルミ板（５０×２０×２ｍｍ）に下記
Ａ〜Ｄの市販インキをバーコーダーで均一に塗布したも
のをテストピースとして用いた。 Ａ ： 計器板文字用インキ（緑色、セルロース樹脂
系） Ｂ ： ソルダーレジストインキ（緑色、熱硬化タイ
プ） Ｃ ： マーキングインキ（白色、紫外線硬化タイプ） Ｄ ： スクリーン印刷用インキ（白色、塩ビーアクリ
ル系） インキを塗布してから１時間後、本発明のインキ用洗浄
剤の入った洗浄ビン中にテストピースを投入し、室温下
で３０秒間浸漬、揺動させ、乾燥した後、残存付着量を
測定し、評価した。その結果は表１，２に示した。な
お、残存付着量の測定は目視及び金属顕微鏡にて判定し
た。 ○ ： 目視及び金属顕微鏡にて残存付着物なし。 △ ： 目視では残存付着物はないが、金属顕微鏡では
あり。 × ： 目視にて残存付着物あり。
Ａ〜Ｄの市販インキをバーコーダーで均一に塗布したも
のをテストピースとして用いた。 Ａ ： 計器板文字用インキ（緑色、セルロース樹脂
系） Ｂ ： ソルダーレジストインキ（緑色、熱硬化タイ
プ） Ｃ ： マーキングインキ（白色、紫外線硬化タイプ） Ｄ ： スクリーン印刷用インキ（白色、塩ビーアクリ
ル系） インキを塗布してから１時間後、本発明のインキ用洗浄
剤の入った洗浄ビン中にテストピースを投入し、室温下
で３０秒間浸漬、揺動させ、乾燥した後、残存付着量を
測定し、評価した。その結果は表１，２に示した。な
お、残存付着量の測定は目視及び金属顕微鏡にて判定し
た。 ○ ： 目視及び金属顕微鏡にて残存付着物なし。 △ ： 目視では残存付着物はないが、金属顕微鏡では
あり。 × ： 目視にて残存付着物あり。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【表２】
【００２３】比較例１〜４ 従来使用されているインキ用洗浄剤を用いた以外は実施
例１と同様な方法で実験を行った。その結果は表３に示
した。
例１と同様な方法で実験を行った。その結果は表３に示
した。
【００２４】
【表３】
【００２５】
【発明の効果】本発明のインキ用洗浄剤は、極めて洗浄
性、剥離性に優れているうえ、環境保全上の問題もな
く、かつ安全性も高い。また、本発明は次のような利点
を有す。 （１）各種インキ類に対する溶解性が極めて高い。 （２）天然及び合成高分子の溶解性が極めて高く、イン
キの剥離除去性に優れる。 （３）多くの有機溶剤と自由に混和し、混合使用が可能
である。 （４）水溶性であり、水系での使用が可能である。 （５）性分解性があり、自然界への蓄積がない。 （６）低毒性であり、安全性が高い。 （７）沸点及び引火点が比較的高く、操作性や安全性も
著しく向上する。 （８）基材やスクリーン印刷などに使用される乳剤を侵
さない。 （９）所要の各成分を単に混合するだけで、容易に調製
できる。
性、剥離性に優れているうえ、環境保全上の問題もな
く、かつ安全性も高い。また、本発明は次のような利点
を有す。 （１）各種インキ類に対する溶解性が極めて高い。 （２）天然及び合成高分子の溶解性が極めて高く、イン
キの剥離除去性に優れる。 （３）多くの有機溶剤と自由に混和し、混合使用が可能
である。 （４）水溶性であり、水系での使用が可能である。 （５）性分解性があり、自然界への蓄積がない。 （６）低毒性であり、安全性が高い。 （７）沸点及び引火点が比較的高く、操作性や安全性も
著しく向上する。 （８）基材やスクリーン印刷などに使用される乳剤を侵
さない。 （９）所要の各成分を単に混合するだけで、容易に調製
できる。
フロントページの続き (72)発明者 高柳 恭之 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番１号 日 東化学工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 下記の一般式（１）で表されるα−アル
コキシイソ酪酸アルキルエステル 【化１】 下記の一般式（２）で表されるβ−アルコキシイソ酪酸
アルキルエステル 【化２】 および下記の一般式（３）で表されるα−ヒドロキシイ
ソ酪酸アルキルエステル 【化３】 （ただし、前記各式中Ｒ1 およびＲ2 は炭素数１〜４の
アルキル基を表す）から選ばれた少なくとも一種のオキ
シイソ酪酸アルキルエステル３〜８０重量％とプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルおよび／またはジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテル２０〜９７重
量％とを含有することを特徴とするインキ用洗浄剤。 - 【請求項２】 オキシイソ酪酸アルキルエステルが、α
−メトキシイソ酪酸メチル、α−メトキシイソ酪酸エチ
ル、α−エトキシイソ酪酸メチル、α−エトキシイソ酪
酸エチル、β−メトキシイソ酪酸メチル、β−メトキシ
イソ酪酸エチル、β−エトキシイソ酪酸メチル、β−エ
トキシイソ酪酸エチル、α−ヒドロキシイソ酪酸メチル
またはα−ヒドロキシイソ酪酸エチルである請求項１記
載のインキ用洗浄剤。 - 【請求項３】 プロピレングリコールアルキルエーテル
およびジプロピレングリコールアルキルエーテルが、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノノルマルプロピルエーテルまたはジプロピレングリ
コールモノノルマルブチルエーテルである請求項１記載
のインキ用洗浄剤。 - 【請求項４】 洗浄剤に、更に水を５０重量％以下加え
てなる請求項１、２または３記載のインキ用洗浄剤。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN102585580A (zh) * | 2012-02-13 | 2012-07-18 | 深圳市飞世尔实业有限公司 | 一种高闪点丝网印刷油墨清洗剂 |
| CN105969554A (zh) * | 2015-03-10 | 2016-09-28 | 东友精细化工有限公司 | 光分解性聚酰亚胺取向膜清洗用组合物 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP11664295A patent/JP3168142B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09188900A (ja) * | 1996-01-04 | 1997-07-22 | Ishihara Chem Co Ltd | 洗車機ブラシ洗浄剤 |
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| CN102585580A (zh) * | 2012-02-13 | 2012-07-18 | 深圳市飞世尔实业有限公司 | 一种高闪点丝网印刷油墨清洗剂 |
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| CN105969554B (zh) * | 2015-03-10 | 2019-11-08 | 东友精细化工有限公司 | 光分解性聚酰亚胺取向膜清洗用组合物 |
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