JPH08283525A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH08283525A
JPH08283525A JP9085995A JP9085995A JPH08283525A JP H08283525 A JPH08283525 A JP H08283525A JP 9085995 A JP9085995 A JP 9085995A JP 9085995 A JP9085995 A JP 9085995A JP H08283525 A JPH08283525 A JP H08283525A
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weight
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flame
pts
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JP9085995A
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Takuyuki Ino
卓幸 伊野
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、耐熱性、耐衝撃性、流動
性、表面光沢、耐光性、熱安定性のバランスを維持し、
なおかつ艶むら不良のない難燃性樹脂組成物を得ること
である。 【構成】 (A)ゴム変性ビニル芳香族系樹脂100重
量部に対し、(B)ポリハロゲン化ジフェニルアルカン
3〜13重量部、(C)ハロゲン含有芳香族ジオールの
エーテル誘導体0〜20重量部、(D)ハロゲン化ビス
イミド難燃剤0〜15重量部、(E)三酸化アンチモン
1〜10重量部、(F)脂肪酸多価アルコールエステル
類0.1〜5重量部を配合してなり、上記(B)、
(C)、(D)の合計部数が13〜25重量部であるこ
とを特徴とする難燃性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流動成形性、衝撃強度、
耐熱性、熱安定性、表面光沢、耐光性に優れ、特に艶む
ら不良のない外観性良好な難燃性ゴム変性ビニル芳香族
系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン系等のビニル芳香族系樹脂はO
A機器、家電材として広く使用されているが、難燃化規
制に伴った難燃化の要求、特に最近では環境問題を考慮
した難燃化の要求と共に、耐熱性、耐衝撃性、流動性、
表面光沢、外観性、耐光性の他、ホットランナー等特殊
な成形システムにも耐えうる熱安定性等、種々の物性バ
ランスのとれた樹脂が要求されている。従来より上述の
難燃性ビニル芳香族系樹脂を得る方法として、樹脂にポ
リハロゲン化ジフェニルアルカンを添加する方法(特開
平2−42031号公報)、ポリハロゲン化ジフェニル
アルカンと他の難燃剤、例えば臭素化ビスフェノールA
との併用(特開平6−172607号公報)、臭素化ビ
スフェノールA類エポキシ樹脂との併用(特開平6−7
3268号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしポリハロゲン化
ジフェニルアルカンを使用した場合、その特徴として耐
熱性、熱安定性に優れ、耐光性も良好なものの、他方で
は欠点として、流動成形性、表面光沢は良好なものでは
なく、また成形品のゲート部、ウェルド部に白雲状ある
いは薄く広がった艶むら不良が出易く、成形品の外観上
好ましくないことが挙げられた。またポリハロゲン化ジ
フェニルアルカンと臭素化ビスフェノールA、もしくは
ポリハロゲン化ジフェニルアルカンと臭素化ビスフェノ
ールA類エポキシ樹脂の併用系においては流動成形性、
表面光沢についてはある程度改善できるが、艶むら不良
については依然出やすく、成形品等において外観上の商
品価値を著しく損ねるという欠点があった。本発明の目
的は、耐熱性、耐衝撃性、流動性、表面光沢、耐光性、
熱安定性のバランスを維持し、なおかつ艶むら不良のな
い難燃性樹脂組成物を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定のハロゲン
含有難燃剤と三酸化アンチモンに脂肪族多価アルコール
エステルを組み合わせることにより、上述の種々の物性
をバランス良く兼ね備え、かつ艶むら不良のない難燃性
樹脂組成物を見い出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、(A)ゴム変性ビニル
芳香族系樹脂100重量部に対し、下記の一般式(I)
で表される(B)ポリハロゲン化ジフェニルアルカン3
〜13重量部、
【化2】 (ここで、XはBrおよび/またはClであり、jおよ
びkは0〜5の整数で、j+k≧2、RはCn2n(n
は1〜10の整数)を表す。) (C)ハロゲン含有芳香族ジオールのエーテル誘導体0
〜20重量部、(D)ハロゲン化ビスイミド難燃剤0〜
15重量部、(E)三酸化アンチモン1〜10重量部、
(F)脂肪酸多価アルコールエステル類0.1〜5重量
部を配合してなり、かつ上記(B)、(C)、(D)の
合計部数が13〜25重量部であることを特徴とする難
燃性樹脂組成物に関する。
【0006】本発明で用いるゴム変性ビニル芳香族系樹
脂(A)とは、例えばビニル芳香族単量体と不活性溶媒
の混合液にゴム状重合体を溶解し、撹拌しつつ塊状重
合、懸濁重合、または溶液重合等を行ない、ゴム状重合
体を析出、粒子化することにより得られる、ビニル芳香
族系重合体のマトリックス中にゴム状重合体が粒子状に
分散してなる重合体をいう。マトリックス部分の樹脂の
重量平均分子量は15万以上、好ましくは15万〜23
万が適当であり、15万未満だと十分な強度が得られな
い。ゴム含有量は特に制限がないが、ゴム変性ビニル芳
香族系樹脂に通常使用される5〜10重量%が適当であ
る。またゴム状重合体の平均粒子径は0.4〜6.0μ
m、好ましくは1.0〜3.0μmが適当である。ゴム
の粒子径が小さ過ぎると耐衝撃強度が低く、粒子径が大
き過ぎると成形品表面光沢等の外観が悪くなる。
【0007】上記ビニル芳香族単量体としては、スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン等およびこれ
らの併用系を挙げることができるが、スチレンが最も好
適に用いられる。これらのビニル芳香族単量体に対し
て、その30重量%以下、好ましくはその10重量%以
下の範囲でこれと共重合可能な、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、またはそれらのアルキルエステル類、アク
リロニトリルまたはメタクリロニトリルなどの単量体を
併用することは差し支えない。
【0008】上記ゴム状重合体としては、ポリブタジエ
ン、スチレン・ブタジエン共重合体、ポリイソプレン等
が挙げられ、中でもポリブタジエン、スチレン・ブタジ
エン共重合体が好ましい。
【0009】本発明で用いるポリハロゲン化ジフェニル
アルカン(B)とはジフェニルアルカン類、例えばジフ
ェニルメタン、1,2−ジフェニルエタン、1−メチル
−1,2−ジフェニルエタン、1,4−ジフェニルブタ
ン、1,6−ジフェニルヘキサン等のフェニル基の水素
原子を、1つのフェニル基当たり1個以上のハロゲン、
好ましくは4〜5個の臭素で核置換したものが挙げら
れ、中でもデカブロモジフェニルエタンが耐熱性に優れ
好ましい。(B)の添加量としてはゴム変性ビニル芳香
族系樹脂(A)100重量部に対し3〜13重量部、好
ましくは5〜10重量部が適当であり、3重量部より少
ないと物性バランスの優れた難燃性樹脂組成物が得られ
ず、13重量部より多いと艶むら不良が生じ、また表面
光沢、流動性を低下させる。
【0010】本発明で用いるハロゲン含有芳香族ジオー
ルのエーテル誘導体(C)とは、例えばハロゲン含有ビ
スフェノールAとハロゲン含有ビスフェノールA類エポ
キシ樹脂の反応生成物、あるいはハロゲン含有ビスフェ
ノールAとエピクロロヒドリンとの反応生成物のことで
あり、その末端はOH基、エポキシ基あるいはエポキシ
基にトリブロモフェノール、ペンタブロモフェノール、
トリクロロフェノール等を反応させた構造を有するエー
テル誘導体であり、下記の一般式(II)で表される。
【0011】
【化3】 (ここで、Rは水素原子、下記(III )式または下記
(IV)式に示した置換基、Xは臭素および/または塩素
原子、iは1〜4の整数、nは0〜30の整数を表
す。)
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】 (ここで、R’は低級アルキル基および/またはフェニ
ル基および/または臭素または塩素原子で置換されたフ
ェニル基を表す。)
【0014】ハロゲン含有ビスフェノールAとしては、
好ましくはテトラブロモビスフェノールA、ジブロモビ
スフェノールA等が挙げられ、特にテトラブロモビスフ
ェノールAが好ましい。ハロゲン含有ビスフェノールA
類エポキシ樹脂は、好適なものとして、テトラブロモビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル、ジブロモビス
フェノールAのジグリシジルエーテル等が挙げられ、特
にテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ルが好ましい。
【0015】上記エーテル誘導体(C)は、特に好まし
くはテトラブロモビスフェノールAとテトラブロモビス
フェノールAのジグリシジルエーテルとの反応生成物、
またはテトラブロモビスフェノールAとエピクロロヒド
リンの反応生成物であり、その末端はOH基、エポキシ
基あるいはエポキシ基にトリブロモフェノールを反応さ
せることにより封止した構造を有するエーテル誘導体で
ある。
【0016】上記のエーテル誘導体の重量平均分子量は
500〜10000が適当である。500より低いと耐
熱性が劣り、10000より高いと衝撃強度が低下す
る。上記エーテル誘導体(C)の添加量としてはゴム変
性ビニル芳香族系樹脂(A)100重量部に対し20重
量部以下、好ましくは15重量部以下が適当であり、2
0重量部より多いと耐熱性、熱安定性を低下させる。
【0017】本発明で用いるハロゲン化ビスイミド難燃
剤(D)とはアルキレンビスフタルイミド類、例えばメ
チレンビスフタルイミド、エチレンビスフタルイミド、
プロピレンビスフタルイミド等を、1つのフェニル基当
たり2個以上のハロゲン、好ましくは4個の臭素で核置
換したものが挙げられ、中でもエチレンビステトラブロ
モフタルイミドが耐熱性の点で好ましい。(D)の添加
量としてはゴム変性ビニル芳香族系樹脂(A)100重
量部に対し15重量部以下、好ましくは10重量部以下
が適当であり、15重量部より多いと艶むら不良が生
じ、また表面光沢、流動性を低下させる。
【0018】本発明で用いる三酸化アンチモン(E)と
は(B)、(C)、(D)の難燃剤の難燃効果をさらに
高める働きをするものである。(E)の添加量としては
ゴム変性ビニル芳香族系樹脂(A)100重量部に対し
1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部が適当であ
り、10重量部より多いとグローイング燃焼性を高める
ので好ましくない。
【0019】また本発明で用いる脂肪酸多価アルコール
エステル類(F)とは、多価アルコール類、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
ソルビタン等およびジグリセリン、テトラグリセリン、
ヘキサグリセリン、デカグリセリン等のポリグリセリン
類を脂肪酸、例えばラウリン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、リノレン酸、リシノ
レイン酸等により、モノ、ジまたはトリエステル化した
構造を有するものである。好ましくは、グリセリンとス
テアリン酸のエステル類が適当であり、更に好ましくは
モノエステル含量45重量%以上のグリセリンステアレ
ート、特に好ましくはモノエステル含量95重量%以上
のグリセリンステアレートが、表面光沢付与、艶むら不
良の低減に効果が高い。(F)の添加量としてはゴム変
性ビニル芳香族系樹脂(A)100重量部に対し0.1
〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部が適当であ
り、0.1重量部より少ないと艶むら不良の低減に効果
が少なく、5重量部より多いと耐熱性を低下させる。
【0020】本発明における組成物の配合割合は上記の
ように、ゴム変性ビニル芳香族系樹脂(A)100重量
部に対し、ポリハロゲン化ジフェニルアルカン(B)が
3〜13重量部、ハロゲン含有芳香族ジオールのエーテ
ル誘導体(C)が0〜20重量部、ハロゲン化ビスイミ
ド難燃剤(D)が0〜15重量部、三酸化アンチモン
(E)が1〜10重量部、脂肪酸多価アルコールエステ
ル類(F)が0.1〜5重量部であり、かつ(B)、
(C)、(D)の合計部数が13〜25重量部である。
合計部数が13重量部より少ないと十分な難燃性が得ら
れず、25重量部より多いと耐光性、耐熱性、熱安定性
などの物性が低下する。
【0021】本発明の難燃性樹脂組成物の製造方法は、
上記の各成分を所定量配合することによる。配合方法に
は特に制限はなく、ヘンシェル、タンブラー、バンバリ
ー等のミキサー、ニーダー、ロール、単軸押出機、二軸
押出機等の通常使用される混合機、混練機を使用して製
造される。
【0022】また本発明の難燃性樹脂組成物には、本発
明の目的を損なわない範囲で他の添加剤、例えば可塑
剤、滑剤、安定剤、紫外線吸収剤、充填剤、着色剤、補
強剤等を添加することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定
されるものではない。なお以下の実施例および比較例に
おいて、難燃性樹脂組成物の種々の性質を下記方法にて
測定評価した。 (1)ビカット軟化点:JIS K−6871に準拠し
て測定した。 (2)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準拠
し、23℃にてノッチ付き試験片を用い測定した。 (3)メルトフローレート:ASTM D1238に準
拠して測定した。 (4)耐光性:キセノンウェザオメーター(東洋精機製
作所社製、アトラスCi65A)での300時間照射後
の試験片変色度合いを、非照射サンプルとの色差(△
E)を色差計(日本電色工業社製、Σ80)にて測定し
て評価した。 (5)熱安定性:インラインスクリュー型射出成形機
(東芝機械社製、IS−50EP)にて250℃、10
分間滞留させてプレートを成形し、非滞留成形時のプレ
ートとの色差(△E)を色差計(日本電色工業社製、Σ
80)にて測定した。 (6)艶むら不良テスト:図1のピンゲート箱型成形品
(巾120mm×長さ190mm×高さ25mm×厚み:底部3mm、側
面部2mm )を射出成形機(住友重機社製、ネスタール5
15/150)にて成形し、ゲート、ウェルド部にみら
れる艶むら不良を目視にて観察した。評価結果は、下記
のように表した。 ○:艶むら不良なし、△:薄く広がった艶むら不良、
×:白雲状の艶むら不良 (7)表面光沢:JIS Z−8741に準拠して測定
した。 (8)燃焼性:アンダーライターズ・ラボラトリーズの
サブジェクト94号の方法(UL−94)に基づき、1
/8インチ厚の試験片の垂直燃焼テストにて判定した。
【0024】(実施例1〜5)ゴム変性ビニル芳香族系
樹脂(A)100重量部に対し、ポリハロゲン化ジフェ
ニルアルカン(B)としてアルベマール社製のSAYT
EX 8010(デカブロモジフェニルエタン)、ハロ
ゲン含有芳香族ジオールのエーテル誘導体(C)として
大日本インキ化学工業社製のEC−14(トリブロモフ
ェノールで末端封止したテトラブロモビスフェノールA
類エポキシ樹脂難燃剤)、ハロゲン化ビスイミド難燃剤
(D)としてアルベマール社製のSAYTEX BT−
93(エチレンビステトラブロモフタルイミド)、三酸
化アンチモン(E)、脂肪酸多価アルコールエステル類
(F)として理研ビタミン社製のリケマール S−10
0(グリセリンモノステアレート、モノエステル含量9
5重量%以上)、リケマール S−200(グリセリン
モノステアレートおよびグリセリンジステアレート混合
物、モノエステル含量45重量%以上)およびリケマー
ル R−200(グリセリンモノリシノレートおよびグ
リセリンジリシノレート混合物、モノエステル含量45
重量%以上)を表1に示した割合で混合し、二軸押出機
にて溶融混練後、諸物性に必要な各試験片を成形した。
そしてこれらの試験片を用いてビカット軟化点、アイゾ
ット衝撃強度、メルトフローレート、耐光性、熱安定
性、艶むら不良、表面光沢、燃焼性を測定した。その結
果を表1に示す。表中の配合割合の単位は重量部であ
る。
【0025】
【表1】
【0026】(比較例1〜7)脂肪酸多価アルコールエ
ステル類(F)を配合しないこと(比較例2〜4)、
(F)の替わりにエチレンビスステアリルアミドを用い
たこと(比較例1)およびポリハロゲン化ジフェニルア
ルカン(B)、ハロゲン含有芳香族ジオールのエーテル
誘導体(C)、ハロゲン化ビスイミド難燃剤(D)の添
加量が請求範囲外であること(比較例5〜7)以外は実
施例と同様に試験を行ない物性評価した。結果を表1に
示した。
【0027】実施例1〜5では、熱安定性および表面光
沢のいずれも良好であり、艶むら不良が発生しないのに
対して、(F)を添加しない比較例2、3、4や(F)
に代えてエチレンビスステアリルアミドを添加した比較
例1では、艶むら不良が発生し、表面光沢が悪く、ま
た、(F)を添加しても(B)、(C)、(D)が本願
の請求範囲にない比較例5、6では、艶むら不良は発生
しないかその程度は小さくても、表面光沢あるいは熱安
定性が悪く、比較例7では艶むら不良が発生し、表面光
沢が悪いという結果となった。
【0028】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物はゴム変性ビ
ニル芳香族系樹脂にポリハロゲン化ジフェニルアルカ
ン、あるいはポリハロゲン化ジフェニルアルカンとハロ
ゲン含有芳香族ジオールのエーテル誘導体および/また
はハロゲン化ビスイミド難燃剤の併用系難燃剤と三酸化
アンチモン、脂肪酸多価アルコールエステル類とを配合
したものであり、耐熱性、耐衝撃性、流動成形性、表面
光沢性、耐光性および熱安定性のバランスに優れ、なお
かつ艶むら不良がない外観性の良好なものである。従っ
て本発明の樹脂組成物は、難燃性と外観の美麗さを要求
されるOA機器、家電材において有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】艶むら不良の評価用に成形するピンゲート箱型
成形品の図面を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/16 C08K 5/16 //(C08L 51/04 63:00)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ゴム変性ビニル芳香族系樹脂10
    0重量部に対し、下記の一般式(I)で表される(B)
    ポリハロゲン化ジフェニルアルカン3〜13重量部、 【化1】 (ここで、XはBrおよび/またはClであり、jおよ
    びkは0〜5の整数で、j+k≧2、RはCn2n(n
    は1〜10の整数)を表す。) (C)ハロゲン含有芳香族ジオールのエーテル誘導体0
    〜20重量部、(D)ハロゲン化ビスイミド難燃剤0〜
    15重量部、(E)三酸化アンチモン1〜10重量部、
    (F)脂肪酸多価アルコールエステル類0.1〜5重量
    部を配合してなり、かつ上記(B)、(C)、(D)の
    合計部数が13〜25重量部であることを特徴とする難
    燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)がデカブロモジフェニルエタン、
    (C)がテトラブロモビスフェノールAのエーテル誘導
    体、(D)がエチレンビステトラブロモフタルイミドで
    ある請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (F)がモノエステル含量45重量%以
    上のグリセリンステアレートである請求項2記載の難燃
    性樹脂組成物。
JP9085995A 1995-04-17 1995-04-17 難燃性樹脂組成物 Pending JPH08283525A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199925A (ja) * 2004-12-24 2006-08-03 Toyo Styrene Co Ltd 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2009249459A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物、コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト
JP2014118523A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Toyo Styrene Co Ltd スチレン系難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形体
JP2014240463A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 東洋スチレン株式会社 スチレン系難燃性樹脂組成物及びそれを用いた成形体

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