JPH0828296A - 鞍乗型車両用パワーユニット - Google Patents

鞍乗型車両用パワーユニット

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JPH0828296A
JPH0828296A JP6160429A JP16042994A JPH0828296A JP H0828296 A JPH0828296 A JP H0828296A JP 6160429 A JP6160429 A JP 6160429A JP 16042994 A JP16042994 A JP 16042994A JP H0828296 A JPH0828296 A JP H0828296A
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shaft
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Kei Yoshinaga
圭 吉永
Katsuhiko Ito
克彦 伊藤
Katsumi Ebara
克己 荏原
Hitoshi Furuhashi
均 古橋
Takashi Shichinohe
隆 七戸
Masaharu Omagari
正晴 尾曲
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B63/04Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for electric generators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02B63/044Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for electric generators the engine-generator unit being placed on a frame or in an housing
    • F02B2063/045Frames for generator-engine sets

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーユニットの内部に設けた電装品のメン
テナンスを簡単に行なえるようにする。 【構成】 パワーユニットのケーシング92 ,94 の内
部に、ロータ25rをクランク軸16の後端に固着した
発電機25が設けられる。ケーシング94 の後部開口を
着脱自在に覆う発電機カバー23に発電機25のステー
タ25sが設けられる。ステータ25sから延びるハー
ネス77は、ケーシング94 と発電機カバー23との割
り面に挟持したグロメット78を通して外部に導かれ
る。パワーユニットを車体に搭載した状態で、発電機カ
バー23の後方にインパクトレンチ等の工具を挿入する
ための空間Sが形成される。パワーユニットを車体に搭
載したまま発電機カバー23を分離するだけで、発電機
25を取り外してメンテナンスすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鞍乗型車両用パワーユ
ニットに関し、特に、クランク軸を車体前後方向に沿っ
て配設したエンジンのケーシングから、駆動輪に接続す
る出力軸を車体前後方向に突出させてなる鞍乗型車両用
パワーユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるパワーユニットは、例えば特開平
2−112622号公報に開示されているように、既に
知られている。
【0003】上記のように、クランク軸及び出力軸を車
体前後方向に向けて平行に配置すると、クランク軸及び
出力軸間に設けた変速機の伝動歯車として全て平歯車を
用いることができるとともに、前、後輪に連なる前、後
部駆動軸を出力軸に直結することができるため、構造の
簡素化と伝動効率の向上とを図る上で有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のパ
ワーユニットにおいて、エンジンのケーシング本体の前
後開口部に結合されたフロントカバー又はリヤカバーの
内面に発電機等の電装品を取り付けると、そのメンテナ
ンスを行う際にそれらカバーをケーシング本体から取り
外す必要がある。しかしながら、一般にフロントカバー
又はリヤカバーには出力軸が貫通しているため、それら
カバーを取り外すには出力軸から前輪又は後輪に延びる
駆動軸を取り外す必要があり、作業が極めて面倒なもの
となる。
【0005】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、パワーユニット内に設けられた電装品のメンテナ
ンスを容易に行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、クランク軸を車体前
後方向に沿って配設したエンジンのケーシングから、駆
動輪に接続する出力軸を車体前後方向に突出させてなる
鞍乗型車両用パワーユニットにおいて、ケーシングの前
面又は後面の出力軸から外れた位置にカバー部材を着脱
自在に設け、このカバー部材の内面に電装品を装着する
とともに、電装品から延びるハーネスをケーシングとカ
バー部材との割り面を通して外部に導出したことを特徴
とする。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、エンジンを車体に搭載した状態で、
カバー部材の前方又は後方に該カバー部材をケーシング
から取り外すための空間を形成したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、鞍乗型車両V
の車体フレームBの前、後部にそれぞれ左右一対の前輪
Wf,Wf及び後輪Wr,Wrが懸架される。これら前
輪Wf,Wf及び後輪Wr,Wrにはバルーン型低圧タ
イヤが装着されている。また車体フレームBの上部には
前方から順に操向ハンドル1、燃料タンク2及び跨座式
シート3が配設される。これら燃料タンク2及びシート
3の下方において車体フレームBの中央部には、前、後
輪Wf,Wf;Wr,Wrを駆動するパワーユニットP
が搭載される。
【0010】更に車体フレームBには、前、後輪Wf,
Wf;Wr,Wrの上部略半周をそれぞれ覆うフェンダ
4f,4f;4r,4rが取付けられ、それらの上面に
キャリヤ5f,5rが設けられる。
【0011】図3及び図4を併せて参照すると明らかな
ように、車体フレームBは車体前後方向に延びる左右一
対のサイドメンバ51,51と、これらサイドメンバ5
1,51の下方に沿って車体前後方向に延びる左右一対
のロアパイプ52,52と、これらロアパイプ52,5
2の後端から上方に屈曲してサイドメンバ51,51の
下面に接続される左右一対のリヤパイプ53,53と、
これらリヤパイプ53,53の下端から後上方に延びて
サイドメンバ51,51間を接続するクロスメンバ54
に接続される左右一対のステー55,55とを備える。
【0012】パワーユニットPの下部は左右一対の弾性
マウント部材56,56を介して前記左右のロアパイプ
52,52に支持され、パワーユニットPの上部は弾性
マウント部材57を介して右側のサイドメンバ51に支
持される。パワーユニットPから前部及び後部からはそ
れぞれ前部駆動軸58及び後部駆動軸59が延出してお
り、後部駆動軸59はリヤディファレンシャル60を介
して後輪Wr,Wrに接続される。左右のリヤアクスル
ケース61,61は、それぞれリヤクッション62,6
2を介して左右のサイドメンバ51,51に接続され
る。
【0013】パワーユニットPの上部後面には吸気管6
3、気化器64、エアクリーナ65及び物入れ66が車
体前後方向に順次配設されており、エアクリーナ65に
は吸気取入管67が接続される。パワーユニットPの上
部前面から後方に屈曲した排気管68は、左側のサイド
メンバ51の下面に沿って後方に延び、該サイドメンバ
51の後部下面に支持したマフラー69に接続される。
排気管68の後部及びマフラー69は、左側の後輪Wr
と左側のリヤクッション62との間に形成された空間に
配設される。
【0014】このように、吸気管63及び排気管68を
パワーユニットPから車体前後方向に延出させたので、
パワーユニットPの左右両側に乗員のレッグスペースを
充分に確保することが可能となるばかりか、排気管68
の後部及びマフラー69を後輪Wrとリヤクッション6
2との間に設けたので、エアクリーナ65や物入れ66
を配置するためのスペースを容易に確保することができ
る。
【0015】ロアパイプ52,52の下部中央には、パ
ワーユニットPの左右外側方へ突出する左右一対のステ
ップ70,70が固設され、シート3に跨座する運転者
の両足を支えるようになっている。右側のステップ70
の近傍にはブレーキペダル71が、また左側のステップ
70の近傍にはチェンジペダル72がそれぞれ配設され
る。
【0016】次に、図5〜図11に基づいてパワーユニ
ットPの構造を説明する。ここで、図5は図3の5−5
線拡大断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図
5の7−7線断面図、図8は図5の8−8線断面図、図
9は図4の9方向拡大矢視図、図10は図9の10−1
0線拡大断面図、図11は図9の11−11線拡大断面
図である。
【0017】先ず、図5及び図6において、パワーユニ
ットPは、エンジンE及び変速機Tを相互に一体化して
構成される。即ちエンジンEのクランクケースと変速機
Tのミッションケースとが共通のケーシング9として一
体化され、このケーシング9の下部両側に取付ボス1
0,10が形成され、これらが前記車体フレームBに弾
性マウント部材56,56を介して結合される。
【0018】ケーシング9は車体左右方向に延びる割り
面で結合された前部本体ケーシング91 及び後部本体ケ
ーシング92 と、前部本体ケーシング91 の前面開口に
結合された前部カバー93 と、後部本体ケーシング92
の後面開口に結合された後部カバー94 とに4分割され
てなる(図3、図6及び図7参照)。
【0019】エンジンEは、シリンダ11を有するシリ
ンダブロック12と、その上端面に接合されるシリンダ
ヘッド13と、シリンダ11内を摺動するピストン14
と、このピストン14にコンロッド15を介して連接さ
れるクランク軸16と、このクランク軸16からチェン
17を介して減速駆動されるカム軸18とを備えてお
り、クランク軸16及びカム軸18は、シリンダブロッ
ク12の下端に連設される前記ケーシング9に支持され
る。シリンダヘッド13には、吸、排気ポートを開閉す
る吸、排気弁19i,19oと、これらを開閉作動する
ロッカアーム20i,20oとが設けられ、これらロッ
カアーム20i,20oはプッシュロッド21i,21
oを介してカム軸18により駆動される。
【0020】このエンジンEにおいて、クランク軸16
は、その両端を車両の前後方向へ向けて配置され、また
シリンダブロック12は、そのシリンダ軸線Yがクラン
ク軸16の一側方に配置される変速機T側へ傾けて配置
され、その傾き方向と反対側でクランク軸16より高い
位置にカム軸18が配置される。
【0021】尚、クランク軸16及びカム軸18間を連
結するチェン17はテンショナ22(図8参照)により
適度な張りが与えられる。
【0022】シリンダヘッド13の後面には、吸気ポー
トの入口が開口し、その開口部に前記吸気管63を介し
て前記気化器64が取付けられる。
【0023】またシリンダヘッド13の前面には、排気
ポートの出口が開口し、その開口部に前記排気管68が
接続される。
【0024】図9及び図10から明らかなように、クラ
ンク軸16の後端部には発電機25のロータ25rが嵌
合し、それのステータ25sは前記ケーシング9の後部
カバー94 の後端開口にOリング75を介して結合され
る発電機カバー23に一体に形成したコーン状の支持部
23aに固着される。発電機カバー23から前方に突設
したボス部23bに、ロータ25rの回転数(即ちクラ
ンク軸16の回転数)を検出するための回転数センサ7
6が設けられる。
【0025】前記ステータ25S及び回転数センサ76
に連なるハーネス77は、後部カバー94 と発電機カバ
ー23との割り面に挟持したグロメット78を介して外
部に延出する。このように、ケーシング9の内部に設け
た電装品であるステータ25s及び回転数センサ76に
連なるハーネス77を、後部カバー94 に着脱自在に結
合される発電機カバー23との割り面に挟持したグロメ
ット78を介して外部に導出したので、発電機カバー2
3を取り外すだけで発電機25や回転数センサ76のメ
ンテナンスを行うことができる。
【0026】もしも上記構成を採用しないと、メンテナ
ンス時に後部カバー94 を後部本体ケーシング92 から
取り外す必要があり、この場合には後述する出力軸38
から後部駆動軸59を外すことになって作業が極めて大
掛かりになり、多くの時間を費やすことになる。しかし
ながら、本実施例では他部材と干渉しない発電機カバー
23を取り外すだけで発電機25や回転数センサ76の
メンテナンスを行うことができるので、作業が極めて容
易である。
【0027】また、発電機カバー23の後部にはインパ
クトレンチ等の工具を挿入するための空間S(図3参
照)が形成されているため、パワーユニットPを車体に
搭載したまま発電機カバー23を取り外して発電機25
等をメンテナンスすることができ、これにより作業性が
大幅に向上する。
【0028】クランク軸16には、ロータ25rの後方
に隣接して大径の始動歯車26が回転自在に支承され、
この始動歯車26は一方向クラッチ27を介してロータ
25rに連結される。この始動歯車26は、ケーシング
9の外側に取付けたスタータモータ28の出力軸28a
に減速歯車装置29を介して連結される(図7参照)。
従って、スタータモータ28の作動により始動歯車26
を駆動すれば、一方向クラッチ27及びロータ25rを
介してクランク軸16をクランキングすることができ
る。そして、エンジンEが始動すれば、一方向クラッチ
27が自由状態となって、ロータ25rから始動歯車2
6への回転の伝達は遮断される。
【0029】更にクランク軸16の最後端には始動輪3
0のボス部30aが嵌合し、ボルト79で前記ロータ2
5rと共にクランク軸16に固着される。発電機カバー
23の後端開口に結合されるリコイルスタータカバー2
4の内面にリコイルスタータ31が取付けられる。リコ
イルスタータ31はスタータドラム80と、その外周に
巻き付けたロープ81と、前記スタータドラム80に設
けられて始動輪30の係合する爪片82とを備える。従
って、ロープ81の先端に設けたノブ83(図9参照)
牽引することによっても、クランク軸16をクランキン
グすることができる。
【0030】再び図5〜図8に戻り、クランク軸16の
前端には、遠心式の発進クラッチ32が付設される。
【0031】前記ケーシング9には、カム軸18の下方
においてクランク軸16から同期歯車装置33を介して
逆転駆動されるバランサ軸34が支持される。このバラ
ンサ軸34は、クランク軸16の一対のウエブ16a間
に介入し得るウエイト34aを中間部に備えており、そ
の遠心力によりエンジンEの一次振動を除去もしくは軽
減するものである。バランサ軸34の一端には、潤滑用
のオイルポンプ84が該バランサ軸34から駆動される
ように連結される。
【0032】変速機Tは、主軸35、副軸36、リバー
ス軸37及び出力軸38を有し、これらの軸は、前記ク
ランク軸16と平行にして前記ケーシング9に支持され
る。その際、上記四軸35〜38は、クランク軸16を
挟んでカム軸22及びバランサ軸34と反対側に配置さ
れ、且つ主軸35及び副軸36の二軸はクランク軸16
と略同等位置に配列される。またリバース軸37は、
主、副軸35,36の上方に配置され、出力軸38は両
軸35,36の下方で副軸36寄りに配置される。更
に、前記チェンジペダル72により操作されるシフトド
ラム39は、出力軸38よりクランク軸16側で主軸3
5の下方に配設される。
【0033】主軸35の一端には、多板式の変速クラッ
チ40が付設され、該クラッチ40の入力部材40iと
前記発進クラッチ32の出力部材32oとは1次減速歯
車装置41を介して連結される。変速クラッチ40は、
前記チェンジペダル72の初期揺動に連動して操作され
る。
【0034】主軸35及び副軸36間には、前記シフト
ドラム39の作動により選択されて両軸35,36間を
連結する多段の変速歯車列431 〜43nが設けられ
る。また副軸36及び出力軸38間は2次減速歯車装置
44を介して連結される。出力軸38の前後両端は、
前、後部駆動軸58,59と連結すべく前記ケーシング
9から突出している。
【0035】図8に示すように、主軸35、リバース軸
37及び副軸36に亘りリバース歯車列43rが設けら
れる。このリバース歯車列43rは、主軸35に形成さ
れた駆動歯車46と、リバース軸37に回転自在に支承
される段付のアイドル歯車47と、副軸36に回転自在
に支承されると共に、アイドル歯車47を介して駆動歯
車46に噛合する被動歯車48とから構成される。また
副軸36には、前記1速歯車列431 の被動歯車49と
リバース歯車列43rの被動歯車48との間でドグクラ
ッチ体50が摺動可能にスプライン嵌合されており、こ
のドグクラッチ体50を被動歯車49に係合させれば、
1速歯車431 が確立し、ドグクラッチ体50を後者の
被動歯車48に係合させれば、リバース歯車列43rが
確立するようになっている。
【0036】図9及び図11に示すように、チェンジペ
ダル72に連結された第1チェンジスピンドル851
回転は、ピン852 及びアーム853 を介して第2チェ
ンジスピンドル854 に伝達される。第2チェンジスピ
ンドル854 に図示せぬシフトドラム駆動機構を介して
接続されたシフトドラム39の後端に、該シフトドラム
39がニュートラル位置にあることを検出するニュート
ラルスイッチ86が設けられる。ニュートラルスイッチ
86はケーシング9のリヤカバー94 に結合された前記
発電機カバー23に支持されたスイッチハウジング87
と、このスイッチハウジング87に回転自在に支持され
てシフトドラム39の後端にピン88を介して結合され
た回転軸89と、この回転軸89に設けられた可動接点
90と、この可動接点90が当接可能な一対の固定接点
91,92とから構成される。
【0037】リヤカバー94 と発電機カバー23とが結
合される割り面にはグロメット93が挟持されており、
このグロメット93を介して前記ニュートラルスイッチ
86から延びるハーネス94が外部に導かれる。従っ
て、発電機25をメンテナンスすべく発電機カバー23
を取り外した際に、ニュートラルスイッチ86を同時に
取り外してメンテナンスすることができる。
【0038】上述したように、パワーユニットPの後部
に空間S(図3参照)が形成されているので、パワーユ
ニットPを車体に搭載したまま前記空間Sを介して発電
機カバー23を取り外すことができる。これにより発電
機カバー23に設けた発電機25、回転数センサ76及
びニュートラルスイッチ86の各電装品を取り外して容
易にメンテナンスすることができる。発電機カバー23
はリヤカバー94 に比べて小型であり、しかも、発電機
カバー23の取り外しに際して後輪Wr,Wrに連なる
後部駆動軸59を取り外す必要がないため、その作業は
極めて容易であって短時間で終了することができる。
【0039】後部カバー94 と発電機カバー23との接
合面にはリバースロック機構95が設けられる。リバー
スロック機構95は、シフトドラム39の外周に係合し
てリバース変速段の確立を規制するリバースロックアー
ム96と、このリバースロックアーム96を支持して後
部カバー94 及び発電機カバー23に回転自在に回転自
在に支持されたリバースロックスピンドル97と、リバ
ースロックアーム96がシフトドラム39の外周に係合
する方向にリバースロックスピンドル97を付勢するス
プリング98と、リバースロックスピンドル97の外端
に設けられて操向ハンドル1に設けたリバースロック解
除レバー102(図1、図2参照)にボーデンワイヤ9
9を介して接続されたリバースロック解除アーム100
とから構成される。
【0040】而して、リバース変速段を確立する場合に
は、操向ハンドル1に設けたリバースロック解除レバー
を操作してリバースロックアーム96とシフトドラム3
9との係合を解除した状態で、チェンジペダル72を操
作してシフトドラム39をリバース位置へと回転させれ
ば良い。これにより、鞍乗型車両Vが惰性で前進してい
るような場合に、誤って後進変速段を確立することが防
止される。
【0041】ケーシング9の下部に形成されたオイルパ
ン内のオイルの温度を測定すべく、リバースロック機構
95の下方に油温センサ101が設けられる。この油温
センサ101及びリバースロックスピンドル97の外端
はパワーユニットPの後面から後方に突出しているた
め、乗員の足との干渉を避けるべく特別のカバー等を設
ける必要がなくなり、部品点数の削減とレッグスペース
の確保とが可能になる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能
である。
【0043】例えば、電装品は実施例の発電機25、回
転数センサ76又はニュートラルスイッチ86に限定さ
れず、他の任意の電装品であっても良い。またカバー部
材は発電機カバー25に限定されず、そのカバー部材の
装着位置はケーシング9の後面に限らず前面であっても
良い。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、エンジンのケーシングの前面又は後面の出
力軸から外れた位置にカバー部材を着脱自在に設け、こ
のカバー部材の内面に電装品を装着するとともに、電装
品から延びるハーネスをケーシングとカバー部材との割
り面を通して外部に導出したので、ケーシングからカバ
ー部材を分離するだけで電装品を取り外してメンテナン
スを行うことができ、しかも出力軸から外れた位置にあ
るカバー部材は着脱が容易であるため、作業性が極めて
良好である。
【0045】また請求項2に記載された発明によれば、
エンジンを車体に搭載した状態で、カバー部材の前方又
は後方に該カバー部材をケーシングから取り外すための
空間を形成したので、エンジンを車体に搭載したままカ
バー部材を取り外して電装品をメンテナンスすることが
でき、これにより作業性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】鞍乗型車両の全体斜視図
【図2】鞍乗型車両の全体側面図
【図3】鞍乗型車両の後部側面図
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7−7線断面図
【図8】図5の8−8線断面図
【図9】図4の9方向拡大矢視図
【図10】図9の10−10線拡大断面図
【図11】図9の11−11線拡大断面図
【符号の説明】
9 ケーシング 16 クランク軸 23 発電機カバー(カバー部材) 25 発電機(電装品) 38 出力軸 76 回転数センサ(電装品) 77 ハーネス 86 ニュートラルスイッチ(電装品) 94 ハーネス E エンジン S 空間 Wf 後輪 Wr 前輪
フロントページの続き (72)発明者 古橋 均 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 七戸 隆 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 尾曲 正晴 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸(16)を車体前後方向に沿
    って配設したエンジン(E)のケーシング(9)から、
    駆動輪(Wf,Wr)に接続する出力軸(38)を車体
    前後方向に突出させてなる鞍乗型車両用パワーユニット
    において、 ケーシング(9)の前面又は後面の出力軸(38)から
    外れた位置にカバー部材(23)を着脱自在に設け、こ
    のカバー部材(23)の内面に電装品(25,76,8
    6)を装着するとともに、電装品(25,76,86)
    から延びるハーネス(77,94)をケーシング(9)
    とカバー部材(23)との割り面を通して外部に導出し
    たことを特徴とする、鞍乗型車両用パワーユニット。
  2. 【請求項2】 エンジン(E)を車体に搭載した状態
    で、カバー部材(23)の前方又は後方に該カバー部材
    (23)をケーシング(9)から取り外すための空間
    (S)を形成したことを特徴とする、請求項1記載の鞍
    乗型車両用パワーユニット。
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