JP2008189145A - 車両の後進抑制解除機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作フィーリングが向上でき、且つ構造が簡単な後進抑制解除機構を提供する。
【解決手段】ギヤが後進位置に噛み合うことを阻止するストッパ機構を備えた変速機と、ストッパ機構における解除操作を行うための解除レバー252とが設けられた車両の後進抑制解除機構275において、ストッパ機構から延びるインナワイヤ238の先端に連結された解除レバー252に、レバー側係合部252eが設けられ、解除レバー252を回動自在に支持するステー261にレバー側係合部252eに係合するステー側係合部261aが設けられ、解除レバー252を回動開始位置から回動させる際にレバー側係合部252eとステー側係合部261aとの係合が解除される。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両の後進抑制解除機構の改良に関するものである。
従来の車両の後進抑制解除機構として、ハンドルバーに設けられた前後進切換用シフト操作装置に設けられたロック解除機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−161132公報
特許文献1の図6、図8、図9、図11及び図13を以下に説明する。
前後進切換用シフト操作装置26は、ハンドルバー12に固定されたホルダーケース95と、このホルダーケース95に回転可能に支持されたロータ組立体96とからなり、ロータ組立体96は、インナーワイヤ巻掛用の円周溝105が形成されたリール部97と、運転者の手で回動されるダイアル部98とを備える。
リール部97は、外周面にケーブル伝達装置77,78のインナーワイヤ77a,78aを巻き掛ける円周溝105を備える。
ケーブル伝達装置77,78のアウターは、ブラケット79を介して後側シリンダヘッド14で支持されている。
ダイアル部98には、ロック爪108及びコイルばねからなるロック機構と、位置決めボール110及びコイルばね111からなる位置決め機構が設けられている。
ロック爪108は、中立状態では、中立位置ロック用切欠き115b内に配置され、前進位置や後輪位置には回動しない構造とされ、図13に示されるように、ロック爪108には一体にロック解除ノブ118が形成されている。
変速機のギヤを中立から後進へシフトするには、シフト操作装置26のロック解除ノブ113を押し込み、ロックつめ108を中立位置ロック用切欠き115bから外し、ロックを解除して、ロータ組立体96を図13の中立位置Nから後進位置Rへと矢印B1のように回転させる。
この結果、リール部97が回転し、リール部97に巻き掛けられたインナーワイヤ77a,78aを介して図6に示された外側シフトレバー73が回動し、後進用ギヤが噛み合う。
ダイアル部98には、位置決めボール110及びコイルばね111からなる位置決め機構が設けられているので、ロック解除ノブ113を押し込んで回転させるときには位置決め機構によってクリック感が得られ、操作フィーリングが向上するが、例えば、インナーワイヤ77a,78aに弛みや誤差がある場合には、ケーブル伝達装置77,78のアウターの先端側に設けられたワイヤー長調整機構で調整可能であるものの、コストが高くなるという課題が残る。操作フィーリングを向上させるとともに構造が簡単な後進抑制解除機構が望まれる。
本発明の目的は、操作フィーリングが向上でき、且つ構造が簡単な後進抑制解除機構を提供することにある。
請求項1に係る発明は、 ギヤが後進位置に噛み合うことを阻止するストッパ機構を備えた変速機と、ストッパ機構における解除操作を行うための解除レバーとが設けられた車両の後進抑制解除機構において、ストッパ機構から延びるワイヤの先端に連結された解除レバーに、レバー側係合部が設けられ、解除レバーを回動自在に支持するステーにレバー側係合部に係合するステー側係合部が設けられ、解除レバーを回動開始位置から回動させる際にレバー側係合部とステー側係合部との係合が解除されることを特徴とする。
作用として、ステー側係合部とレバー側係合部とが係合した解除レバーの回動開始位置から解除レバーを操作することで、ステー側係合部とレバー側係合部との係合が解除される。従って、解除レバーの回動を開始するときに節度感の有る操作が可能になる。
また、後進抑制解除機構は、ワイヤの長さの誤差や弛みを調整する機構を備えていないために構造が簡単になる。
請求項2に係る発明は、解除レバーを、ステアリングシャフトを回動させるバーハンドルに設けたことを特徴とする。
作用として、バーハンドルに解除レバーを設けることにより、運転者が意識して指を動かさないと触れない位置であって運転者が手で容易に操作できる位置に解除レバーを配置することが可能になる。
請求項3に係る発明は、解除レバーの引き切り側のストッパを解除レバーに一体に形成したことを特徴とする。
作用として、解除レバーに引き切り側のストッパを一体に設けることで、特別に引き切り側のストッパを設ける必要がない。
請求項4に係る発明は、バーハンドルを覆うハンドルカバーで解除レバーの一部を覆ったことを特徴とする。
作用として、ハンドルカバーで解除レバーの一部を覆うことで、特別に解除レバーの一部を覆うカバーを設ける必要がない。
請求項1に係る発明では、ストッパ機構から延びるワイヤの先端に連結された解除レバーに、レバー側係合部が設けられ、解除レバーを回動自在に支持するステーにレバー側係合部に係合するステー側係合部が設けられ、解除レバーを回動開始位置から回動させる際にレバー側係合部とステー側係合部との係合が解除されるので、例えば、ワイヤの長さの誤差や弛みを吸収する機構が無くても、解除レバーの操作に節度感を持たせることができて、操作フィーリングを向上させることができ、後進抑制解除機構の構造も簡単にできる。
請求項2に係る発明では、解除レバーを、ステアリングシャフトを回動させるバーハンドルに設けたので、運転者が意識して指を動かさないと触れない位置であって運転者が手で容易に操作できる位置に解除レバーを配置することができる。
請求項3に係る発明では、解除レバーの引き切り側のストッパを解除レバーに一体に形成したので、引き切り側のストッパを解除レバーと別体に設けるのに比べて部品数を削減することができ、コストを低減することができる。
請求項4に係る発明では、バーハンドルを覆うハンドルカバーで解除レバーの一部を覆ったので、解除レバーの一部を専用のカバーで覆うのに比べて部品数を削減することができ、コストを低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る後進抑制解除機構を備える車両の側面図であり、車両10は、骨格となる車体フレーム11と、この車体フレーム11のほぼ中央部に設けられた前部シート12と、この前部シート12よりも後方の車体フレーム11に設けられた後部シート13と、車体フレーム11の前部に取付けられた左右一対の前輪15,16と、これらの前輪15,16を操舵するためのバーハンドル17と、車体フレーム11の後部に上下スイング自在に取付けられたスイング式のパワーユニット18と、このパワーユニット18に左右の車軸21,22(手前側の符号21のみ示す。)を介して取付けられた左右一対の後輪23,24とを備える四輪車である。
車体フレーム11は、車両前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム31,32(手前側の符号31のみ示す。)と、これらのサイドフレーム31,32の前部に設けられた複数のフレーム部材からなる前部フレーム33と、サイドフレーム31,32の後部に設けられた複数のフレーム部材からなる後部フレーム34とを含むものである。
後部フレーム34は、サイドフレーム31,32の後部から後方斜め上方に延びる左右一対の後部傾斜フレーム61、62(手前側の符号61のみ示す。)と、これらの後部傾斜フレーム61,62の上端に取付けられた左右一対の上部フレーム63,64(手前側の符号63のみ示す。)と、これらの上部フレーム63,64のそれぞれの前端に渡して取付けられた上部クロスメンバ66と、この上部クロスメンバ66から前方へ延びる左右一対の前方延出フレーム67,68(手前側の符号67のみ示す。)と、これらの前方延出フレーム67,68の先端に取付けられた支持ブラケット71,72(手前側の符号71のみ示す。)と、ほぼ上下方向へ延びるとともに上端が前方延出フレーム67,68の先端に連結された左右一対の前部起立フレーム73,74(手前側の符号73のみ示す。)と、これらの前部起立フレーム73,74のそれぞれの中間部にほぼ水平に取付けられた水平フレーム76と、サイドフレーム31,32及び後部傾斜フレーム61,62のそれぞれに渡された左右一対の補強フレーム77,78(手前側の符号77のみ示す。)と、上部フレーム63,64の後端に取付けられた後部延長フレーム81,82(手前側の符号81のみ示す。)と、これらの後部延長フレーム81,82の後部及び補強フレーム77,78の中間部のそれぞれに渡して取付けられた後部サブフレーム83,84(手前側の符号83のみ示す。)と、後部シート13に付設された左右一対のサイドサポート部材85L,85R(手前側の符号85Lのみ示す。)を支持するためにサイドフレーム31,32の後部及び上部フレーム63,64のそれぞれに取付けられた複数のフレーム部材からなる左右一対のサイドサポート支持フレーム86,87(手前側の符号86のみ示す。)とを備える。
後部傾斜フレーム61,62と上部フレーム63,64との連結部にはリヤクッションユニット80の上端部を支持するクッション上部支持ブラケット88,88(手前側の符号88のみ示す。)が取付けられる。
前部シート12は、運転者91が着座する席であり、水平フレーム76に取付けられたシートクッション92と、運転者91の腰部を支えるために支持ブラケット71,72に取付けられたバックレスト93とからなる。
後部シート13は、2名の同乗者95,96が着座する席であり、上部クロスメンバ66及びリヤクロスメンバ70に取付けられたシートクッション97と、後部延長フレーム81,82から上方へ延びるシート支持フレーム101,102(手前側の符号101のみ示す。)及びサイドサポート支持フレーム86,87のそれぞれに取付けられたシートバック103とからなる。
シートバック103は、下部を支点にして前方へ倒すことができる可倒式であり、後部シート13に乗員がいないときにはシートバック103を倒して荷物収納スペースとして後部シート13のスペースを利用できる。
サイドサポート支持フレーム86,87は、同乗者95,96が車両前方へ移動するのを規制する左右一対のストッパ106,107が取付けられたものである。図中の実線はストッパ106,107(手前側の符号106のみ示す。)を同乗者95,96の前方に倒した状態、想像線はストッパ106,107を跳ね上げた状態を示している。
ここで、111はフロントカバー、112はフロントロアフェンダ、113は分割式ステアリングシャフト、114はチェンジペダル、116はアクセルペダル、118は泥除け、121はリヤカバーである。
図2は本発明に係る車両の要部側面図(矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、左右のサイドフレーム31,32(手前側の符号31のみ示す。)に下部クロスメンバ131が渡して取付けられ、この下部クロスメンバ131にブラケット132を介してゴムブッシュ134の内周側が取付けられ、このゴムブッシュ134の外周側にブラケット136が取付けられ、このブラケット136にパワーユニット18のクランクケース138が取付けられて、サイドフレーム31,32にパワーユニット18がスイング自在に取付けられている。なお、139はブラケット132にゴムブッシュ134を取付けるためのボルトである。
パワーユニット18は、車両前部側に設けられたエンジン141と、このエンジン141の後部に一体的に設けられた変速機142とからなる。なお、141aはエンジン141のクランク軸である。
エンジン141はシリンダ部144を備え、このシリンダ部144にシリンダヘッド145が設けられ、このシリンダヘッド145に吸気装置146及び排気装置147が接続されている。
吸気装置146は、シリンダヘッド145に取付けられた吸気管151と、この吸気管151に接続されたスロットルボディ152と、このスロットルボディ152にコネクティングチューブ153を介して接続されたエアクリーナ154と、このエアクリーナ154の前部に接続された蛇腹管156と、外気を導入するために蛇腹管156の先端に接続された吸気ボックス157とからなる。
エアクリーナ154は、変速機142の変速機ケース161にボルト162で取付けられ、変速機ケース161と共にスイングする。
蛇腹管156は、吸気ボックス157に近い部分に蛇腹部165を備え、伸縮自在にされている。
吸気ボックス157はバックレスト93に近接するように配置された部材であり、詳しくは、上端部157aがバックレスト93に設けられた空洞167に挿入され、他の部分はバックレスト93の下方に配置されている。なお、171は支持ブラケット71,72に取付けられた支持プレートであり、バックレスト93が取付けられる部材である。
排気装置147は、シリンダヘッド145の下部に一端が取付けられた排気管175と、この排気管175の途中に設けられた触媒176と、排気管175の他端に取付けられたマフラ177と、このマフラ177に取付けられたテールパイプ178とからなる。
図3は本発明に係るパワーユニットの右側面図であり、クランクケース138には、クランク軸141aで駆動されるメイン軸201と、このメイン軸201にギヤを介して連結されたカウンタ軸202と、これらのメイン軸201及びカウンタ軸202にギヤで連結可能とされたリバース軸203と、カウンタ軸202からの変速出力が駆動軸204を介して伝達される出力軸206とがそれぞれ回転自在に支持され、出力軸206に車軸21,22(図1参照。符号22は不図示)が連結されている。
メイン軸201及びカウンタ軸202には、常時噛み合う複数の変速ギヤ列が設けられている。
図中の211はシフトドラムであり、シフトドラム211にはカム溝が形成され、このカム溝にシフトフォーク212,213が係合され、シフトフォーク212,213は、シフターを軸方向に移動させることでメイン軸201及びカウンタ軸202の変速ギヤ列の所定のギヤを噛み合わせ、シフト切り替えを行う。なお、214はシフトドラム211の外周面に形成された凹状の係合部である。
図中の217はシフトドラム211が時計回りに回転するのを阻止してギヤが後進位置に噛み合うことを阻止するリバースストッパアームである。
リバースストッパアーム217は、係合部214に進入又は係合部214から退出可能な第1アーム221と、前方斜め下方に延びる第2アーム222とを備え、ストッパ軸223に回転自在に取付けられ、捩りコイルばね224で反時計回りに付勢されている。
上記のシフトドラム211の係合部214、リバースストッパアーム217及び捩りコイルばね224はストッパ機構(いわゆる「リバースインヒビター」)226を構成するものである。
図中の231はリバースストッパアーム217によるシフトドラム211の時計回りの回転阻止を解除するためのリバース解除アームである。
リバース解除アーム231は、リバースストッパアーム217の第2アーム222に当てられた爪状アーム232と、この爪状アーム232にほぼ直交するように形成された補助アーム233とを備え、支軸235に回転自在に取付けられている。補助アーム233は、リバース解除ケーブル237を構成するインナワイヤ238が連結された部分である。
上記のリバース解除アーム231及びリバース解除ケーブル237は、後で詳述するストッパ解除機構245を構成する部品である。
図4は本発明に係るストッパ解除機構の要部が取付けられているバーハンドルを示す説明図であり、バーハンドル17の右端に右グリップ251が設けられ、この右グリップ251の近傍にストッパ解除機構245を構成する解除レバー252が配置されている。なお、255はバーハンドル17を覆うハンドルカバー、256はハンドルカバー255に取付けられたエンジン始動スイッチである。
図5は本発明に係るストッパ解除機構の要部を示す説明図であり、図4の状態からハンドルカバー255(図4参照)を外した状態を示す図である。
バーハンドル17の屈曲部17aには背面視L字形状のステー261が取付けられ、このステー261に解除レバー252がスイング自在に取付けられている。
図6は図5の6矢視図であり、ステー261に解除レバー252がビス265でスイング自在に取付けられ、同じくステー261にケーブルアウタステー264がビス266で固定され、ケーブルアウタステー264でリバース解除ケーブル237を構成するアウタケーブル267の端部が支持され、このアウタケーブル267内からインナワイヤ238が外部に延びて、インナワイヤ238の先端が解除レバー252に連結されている。
リバース解除ケーブル237は、上記のアウタケーブル267と、このアウタケーブル267内に移動可能に挿入された上記のインナワイヤ238とからなる。なお、255aはハンドルカバー255の下面に開けられた窓部である。
上記した解除レバー252、ステー261、ケーブルアウタステー264、ビス265,266は、リバース解除操作部270を構成する部品である。
また、リバース解除操作部270、リバース解除ケーブル237及びリバース解除アーム231(図3参照)は、ストッパ解除機構245を構成するものである。
更に、ストッパ機構226(図3参照)及びストッパ解除機構245は、後進抑制解除機構275を構成するものである。
図7は本発明に係るリバース解除操作部の平面図であり、解除レバー252は、インナワイヤ238の先端に設けられた円柱状の端部部材277を掛ける端部部材係止穴252aと、インナワイヤ238を引く前の状態でケーブルアウタステー264の端面264aに対向する突起状の第1ストッパ部252bと、引き切った状態でケーブルアウタステー264の側面264bに当たる突起状の第2ストッパ部252cと、乗員が操作するために指を掛ける指掛け部252dと、ステー261側に設けられたステー側係合部261aに係合するレバー側係合部252eとが形成されている。なお、252fはビス265を通すビス挿通穴、252gは端部部材係止穴252aに端部部材277を掛けるときにインナワイヤ238を通すワイヤ溝である。
第1ストッパ部252bは、インナワイヤ238を引き切った後に解除レバー252を引く前の位置に戻すときに、ケーブルアウタステー264の端面264aに当たって戻し過ぎないようにするためのものであり、ステー側係合部261aとレバー側係合部252eとが係合しているときには、第1ストッパ252bは端面264aに当たらない。
ケーブルアウタステー264は、リバース解除ケーブル237の端部が挿入されるケーブル挿入穴264dと、ビス266を通すビス挿通穴264eと、ステー261に開けられた穴(不図示)に位置決めのために挿入される突起264fとが形成されている。
図8は図7の8−8線断面図であり、ステー261に下面が球面状に膨出するステー側係合部261aが設けられ、一方、解除レバー252に上方に延びる筒状のレバー側係合部252eが形成され、ステー側係合部261aにレバー側係合部252e、詳しくは、レバー側係合部252eの先端に形成された雌テーパ部252jが係合した状態を示している。
以上に述べた後進抑制解除機構275の作用を次に説明する。
図9(a),(b)は本発明に係る後進抑制解除機構の作用を示す第1作用図である。
(a)はインナワイヤ238を引く前の状態を示している。解除レバー252のレバー側係合部252eはステー261のステー側係合部261aに係合している。
(b)は、(a)の状態から解除レバー252の指掛け部252dに指をかけて矢印のようにスイングさせ、第2ストッパ252cをケーブルアウタステー264の側面264bに当て、インナワイヤ238を引き切りの状態にしたことを示している。
以上の(a)の状態から解除レバー252を指で操作して回動を開始して、レバー側係合部252eがステー261のステー側係合部261aから外れるときに手応え感があり、例えば、これらのレバー側係合部252e及びステー側係合部261aが無い場合に比べて、操作フィーリングを向上させることができるとともに、後進抑制を意識的に解除するという感覚がより強くなる。
また、後進抑制解除機構275には、例えば、インナワイヤ238の長さの製造誤差や熱膨張あるいは長期間使用後の伸び等に起因する弛みを調整する機構を備えていないが、レバー側係合部252eとステー側係合部261aとの係合部を設けることにより、上記のような解除レバー252の節度の有る操作感を得ることができ、また、構造も単純になってコストを削減することができる。
図10(a),(b)は本発明に係る後進抑制解除機構の作用を示す第2作用図であり、(a)は図9(a)に対応し、(b)は図9(b)に対応する。
(a)において、解除レバーに連結されたインナワイヤ238を引く前では、リバースストッパアーム217の第1アーム221がシフトドラム211の係合部214に捩りコイルばね224で押し付けられて係合している。
(b)において、解除レバーを操作してインナワイヤ238を引き切りの状態まで引くと、リバース解除アーム231が矢印Aの向きに回動し、リバース解除アーム231の爪状アーム232がリバースストッパアーム217の第2アーム222を押すため、リバースストッパアーム217は矢印Bの向きに回動する。この結果、リバースストッパアーム217の第1アーム221がシフトドラム211の係合部214から外れ、シフトドラム211の矢印Cの向きの回転が可能になる。
ここで、チェンジペダル114(図1参照)を操作して、後進にシフトチェンジすれば、変速機のシフトフォークによりシフターを介してリバースギヤが噛み合い、車両が後進する。
以上の図3及び図7で示したように、本発明は第1に、ギヤが後進位置に噛み合うことを阻止するストッパ機構226を備えた変速機142と、ストッパ機構226における解除操作を行うための解除レバー252とが設けられた車両10(図1参照)の後進抑制解除機構275において、ストッパ機構226から延びるワイヤとしてのインナワイヤ238の先端に連結された解除レバー252に、レバー側係合部252eが設けられ、解除レバー252を回動自在に支持するステー261にレバー側係合部252eに係合するステー側係合部261aが設けられ、解除レバー252を回動開始位置から回動させる際にレバー側係合部252eとステー側係合部261aとの係合が解除されることを特徴とする。
これにより、例えば、インナワイヤ238の長さの誤差や弛みを吸収する機構が無くても、解除レバー252の操作に節度感を持たせることができて、操作フィーリングを向上させることができ、後進抑制解除機構275の構造も簡単にできる。
本発明は第2に、図1及び図4に示したように、解除レバー252を、ステアリングシャフトとしての分割式ステアリングシャフト113を回動させるバーハンドル17に設けたことを特徴とする。
これにより、運転者が意識して指を動かさないと触れない位置であって運転者が手で容易に操作できる位置に解除レバー252を配置することができる。
本発明は第3に、図7に示したように、解除レバー252の引き切り側のストッパとしての第2ストッパ部252cを解除レバー252に一体に形成したことを特徴とする。
これにより、引き切り側のストッパを解除レバーと別体に設けるのに比べて部品数を削減することができ、コストを低減することができる。
本発明は第4に、図4に示したように、バーハンドル17を覆うハンドルカバー255で解除レバー252の一部を覆ったことを特徴とする。
これにより、解除レバー252の一部を専用のカバーで覆うのに比べて部品数を削減することができ、コストを低減することができる。
尚、本実施形態では、図1及び図7に示したように、後進抑制解除機構275を四輪車に採用したが、これに限らず、変速機にリバースギヤを備えた二輪車に採用してもよい。
本発明の後進抑制解除機構は、四輪車に好適である。
本発明に係る後進抑制機構を備える車両の側面図である。 本発明に係る車両の要部側面図である。 本発明に係るパワーユニットの右側面図である。 本発明に係るストッパ解除機構の要部が取付けられているバーハンドルを示す説明図である。 本発明に係るストッパ解除機構の要部を示す説明図である。 図5の6矢視図である。 本発明に係るリバース解除操作部の平面図である。 図7の8−8線断面図である。 本発明に係る後進抑制解除機構の作用を示す第1作用図である。 本発明に係る後進抑制解除機構の作用を示す第2作用図である。
符号の説明
10…車両、17…バーハンドル、113…分割式ステアリングシャフト、142…変速機、223…ストッパ軸、238…インナワイヤ(ワイヤ)、252…解除レバー、252c…第2ストッパ部(引き切り側のストッパ)、252e…レバー側係合部、255…ハンドルカバー、261…ステー、261a…ステー側係合部、275…後進抑制解除機構。

Claims (4)

  1. ギヤが後進位置に噛み合うことを阻止するストッパ機構を備えた変速機と、前記ストッパ機構における解除操作を行うための解除レバーとが設けられた車両の後進抑制解除機構において、
    前記ストッパ機構から延びるワイヤの先端に連結された解除レバーに、レバー側係合部が設けられ、前記解除レバーを回動自在に支持するステーに前記レバー側係合部に係合するステー側係合部が設けられ、解除レバーを回動開始位置から回動させる際に前記レバー側係合部と前記ステー側係合部との係合が解除されることを特徴とする車両の後進抑制解除機構。
  2. 前記解除レバーは、ステアリングシャフトを回動させるバーハンドルに設けられることを特徴とする請求項1記載の車両の後進抑制解除機構。
  3. 前記解除レバーの引き切り側のストッパを解除レバーに一体に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の後進抑制解除機構。
  4. 前記バーハンドルを覆うハンドルカバーで前記解除レバーの一部を覆ったことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両の後進抑制解除機構。
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