JP2017048908A - 多段式変速システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の簡素化を図りながら高い伝達効率を実現する多段式変速システムを提供する。
【解決手段】モータ23は、モータ出力軸に回転一体に取り付けられるモータギヤ26を備え、シフト作動伝達機構24は、ギヤシフトカム18に直接係合して回転を伝達するギヤシフトカム側アクチュエータギヤ27を備える。ギヤシフトカム側アクチュエータギヤ27がモータギヤ26と直接噛合して、又は他のアクチュエータギヤを介して噛合して、モータ23からの回転をギヤシフトカム18へと伝達する。
【選択図】図6

Description

本発明は、鞍乗型車両あるいは自動車等における変速装置に対して好適な多段式変速システムに関する。
この種の車両等における変速装置において、マニュアルミッションの優れた機械効率とオートマチックミッションによる利便性を併せ持つ機構としてAMT(オートマニュアルトランスミッション)やDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の採用が増加している。
自動二輪車用AMTあるいはDCTのシフト機構として、モータからシフトカムまでの作動力を伝達するための構造が種々提案されている。例えば特許文献1に開示されるものではモータの動力をアクチュエータギヤによって減速し、シフトシャフトと回転一体に固定されたシフトアームとピンを介してシフトカムドライブプレートを回転させ、シフトカムプレートの爪部とシフトカムの回転一体なシフトカムプレートのピン部分が係合し、シフトカムを回転させて変速するようにしている。なお、シフトシャフトはリターンスプリングによって中立位置に復帰させられる。
特開2015−10709号公報 特開2010−260548号公報
しかしながら、特許文献1に係る構造では従来のマニュアルトランスミッションのシフト機構にアクチュエータモータやアクチュエータギヤを取り付けただけであるため、従来のマニュアルシフトに比べて部品点数や重量が大幅に増加してしまうという問題があった。また、特許文献2に開示される構造においても同様に従来のマニュアルシフト機構にアクチュエータ、ウォームギヤ、更にシフトシャフト及びアクチュエータを繋ぐリンク機構を取り付けている。このため構造が複雑化する上、部品点数や重量増加に加えて機械効率低下に起因してモータが大型化せざるを得なかった。
本発明はかかる実情に鑑み、構造の簡素化を図りながら高い伝達効率を実現する多段式変速システムを提供することを目的とする。
本発明の多段式変速システムは、変速装置ケース内にエンジンの回転が伝達されるカウンタシャフトと、前記カウンタシャフトから回転を受ける複数のドライブギヤと、前記ドライブギヤに噛合して回転を受ける複数のドリブンギヤと、前記ドリブンギヤの回転を外部へと伝達するドライブシャフトと、前記カウンタシャフト及び/又は前記ドライブシャフトにスライド可能に設けられ、前記カウンタシャフトと所定の前記ドライブギヤとに噛合すること、及び/又は所定の前記ドリブンギヤと前記ドライブシャフトとに噛合することで回転を伝達する伝達部材と、前記伝達部材を移動させるシフトフォークを軸方向にスライド可能に保持するシフトフォークシャフトと、前記シフトフォークを移動させるギヤシフトカムと、を備える変速装置と、変速操作及び/又は予め設定された所定条件を満たす場合に変速実行指令を行う制御装置と、前記制御装置からの変速実行指令に応じて作動し、前記ギヤシフトカムを所定角度だけ回転させるモータと、前記モータで発生する動作を前記ギヤシフトカムへと伝達するシフト作動伝達機構とを備えるシフトアクチュエータとを含んで構成される多段式変速システムにおいて、前記モータは、モータ出力軸に回転一体に取り付けられるモータギヤを備えると共に、前記シフト作動伝達機構は、前記ギヤシフトカムに直接係合して回転を伝達する前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを備え、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤが前記モータギヤと直接噛合して、又は他のアクチュエータギヤを介して噛合して、前記モータからの回転を前記ギヤシフトカムへと伝達することを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記変速装置ケースの外側にて前記ドライブシャフトの端部に回転一体に取り付けられて、駆動輪へと回転を伝達する駆動伝達部品と、前記変速装置ケースの外側に取り付けられて駆動伝達部品の一部を外側から覆う保護部材とを更に備え、前記シフト作動伝達機構は、前記保護部材に対して前記ドライブシャフトの軸方向内側に位置するように設けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記シフト作動伝達機構は、前記保護部材の軸方向内側に組み付けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記モータは、保護部材に組み付けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤは、前記ドライブシャフトの軸方向について、前記駆動伝達部品に対してギヤシフトカム側に位置し、シフト作動伝達機構は、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを保持するアクチュエータケースを備え、前記アクチュエータケースは、前記ギヤシフトカム側の端面が前記駆動伝達部品の内側面よりも内側に位置するように設けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記アクチュエータケースは、前記ドライブシャフトの軸方向視において、前記駆動伝達部品の内側に位置する前記ギヤシフトカム側の一部が、前記駆動伝達部品と重なるように設けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記ギヤシフトカムの回転角度を検知して前記制御装置に送るシフトカムセンサを更に備え、前記シフトカムセンサは、前記ギヤシフトカム軸上に前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを介して回転一体となるように設けられることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤは、前記ギヤシフトカムに対して同軸であって反対側に突出した軸状部を有し、前記軸状部の端部が前記駆動伝達部品の外側面よりも外側に突出するように形成され、前記シフトカムセンサは、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの軸状部端部と回転一体に係合し、その外側に位置することを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記シフトカムセンサは、回転角度を検知するセンサ本体部と、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの軸状部と回転一体に係合するホルダ部からなり、前記ホルダ部が前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの前記軸状部端部に係合し、前記センサ本体部が前記ホルダ部と組合さって前記ホルダ部の回転を検出するように構成されることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記シフトカムセンサは、前記ホルダ部の軸状部側端部が、前記センサ本体部側端部に較べて小径となるように形成されることを特徴とする。
また、本発明の多段式変速システムにおいて、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを内外両側で支持する軸受は、前記駆動伝達部品に対して内外に分れて配置されることを特徴とする。
本発明によれば、モータからの動力伝達をギヤによって行うことで、装置機構をシンプルにしつつ高効率な動力伝達を実現する。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 本発明の実施形態におけるフレームを含めたエンジンユニットまわりの側面図である。 本発明の実施形態におけるエンジンユニットを後方から見た図である。 本発明の実施形態に係る変速装置ケース内に配置される変速装置の主要構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る変速装置の左側面図である。 本発明の実施形態に係る変速装置ケース内に配置される変速装置の主要構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るシフト作動伝達機構まわりを略下方から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータケース及びそのシール部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動伝達部品の内側に配置されたアクチュエータケースまわりを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータギヤ及びシフトカムセンサの連結構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータギヤ及びシフトカムセンサの連結構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータ機構まわりを示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明における多段式変速システムの好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の適用例としての自動二輪車100の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなるメインフレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106には、これと一体回転するブレーキディスク108を有している。
メインフレーム101はステアリングヘッドパイプ102の後部に接続され、更に後方に向けて左右一対が二又状に分岐し、ヘッドパイプから後下方に拡幅しながら延設する。なお、メインフレーム101の後部付近から、後上りに適度に傾斜してシートレールが延出し、後述するシートを支持する。メインフレーム101やシートレールにより車体フレームが構成される。また、メインフレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、エンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、そのインナフェンダ114の上方にはリヤフェンダ115が配置される。
メインフレーム101に搭載されたエンジンユニット116には、図示しない燃料供給装置から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスがエキゾーストパイプ117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクル多気筒、典型的には4気筒エンジンであってよい。それぞれの気筒のエキゾーストパイプ117はエンジンユニット116の下側にて結合し、その後排気チャンバを経て車両後端付近で排気装置118から排気される。
また、エンジンユニット116の上方には燃料タンク119が搭載され、燃料タンク119の後方にシート120が連設される。このシート120は、ライダシート120Aとタンデムシート120Bとを含む。ライダシート120A及びタンデムシート120Bに対応して、フートレスト121及びフートレストもしくはピリオンステップ122が配置される。
更に図1において、123はヘッドランプ、124はスピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、125はステー126を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。
車両外装において、フェアリング127及びサイドカウル128によって車両の主に前部及び側部が覆われ、車両後部にはサイドカバーあるいはシートカウル129が被着し、これらの外装部材により所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。
ここで、図2及び図3は主にエンジンユニット116まわりを示し、図2はエンジンユニット116の左側面図、図3はエンジンユニット116を後方から見た図である。この実施形態におけるエンジンユニット116は図2及び図3も参照して、クランクケース116Aの上部に順次シリンダブロック116B、シリンダヘッド116C及びシリンダヘッドカバー116Dが一体的に結合してなる。この例では4つのシリンダブロック116Bが左右(車幅)方向に並置され(図3)、各シリンダブロック116Bのシリンダボア内にはピストンがシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌入する。なお、左側から順に1番(♯1)、2番(♯2)、3番(♯3)及び4番(♯4)気筒とする。また、エンジンユニット116は複数のエンジンマウントを介してメインフレーム101に懸架されることでメインフレーム101に一体的に結合支持され、それ自体でメインフレーム101の剛性部材として作用する。
図1に示されるようにドーム状もしくは甲羅状を呈する燃料タンク119は、メインフレーム101の上側全体を上部から蓋うようにしてメインフレーム101上に搭載支持される。また、エンジンユニット116のシリンダヘッドカバー116Dの上側には、吸気装置に清浄空気を供給するためのエアクリーナ130が配置される。エアクリーナ130とエンジンユニット116、特にシリンダヘッド116Cとは図2に示すように、吸気装置を構成するスロットルボディ131により接続される。エアクリーナ130により清浄化された空気は吸気装置によって吸気されると共に、燃料供給装置から燃料が供給され、これにより所定混合比の混合気がシリンダヘッド116Cのインテークポートに送給される。シリンダヘッド116Cのインテークポートに連通するエンジン燃焼室とエアクリーナ130とを繋ぐ吸気通路には、スロットルボディ131が略鉛直方向に縦置きで配置され、即ち本例ではダウンドラフト型の吸気構造を有する。
クランクケース116Aの後部には、本発明における多段式変速システムに係る変速装置10が内部に配置構成される変速装置ケース11が一体に形成される。クランクケース116A内に配置されたクランクシャフト132(図2)と変速装置ケース11の左外側面に配置された駆動伝達部品であるスプロケット133(図3、図4等参照)とが変速装置10を介して連結され、つまりエンジンユニット116のエンジン出力は変速装置10を介して、その最終出力端であるスプロケット133に伝達される。スプロケット133及びドリブンスプロケット113間はチェーン112(図1)を介して連結され、従ってエンジンユニット116の動力は、エンジン回転数が変速装置10により所望の変速比に変速された状態で、後輪111へと伝達される。
図4及び図5は本実施形態における変速装置10の具体的構成例を示し、図4は変速装置ケース11内に配置される変速装置10の主要構成を示す斜視図、図5は変速装置10の左側面図である。変速装置10は、エンジンユニット116のクランクシャフト132から回転が伝達されるカウンタシャフト12と、カウンタシャフト12から回転を受ける複数のドライブギヤ13(変速ギヤ)と、ドライブギヤ13に噛合して回転を受ける複数のドリブンギヤ14(変速ギヤ)と、ドリブンギヤ14の回転を外部へと伝達するドライブシャフト15と、ドライブシャフト15にスライド可能に設けられ、所定のドリブンギヤ14及びドライブシャフト15に係合することで回転を伝達するドライブシャフト側伝達部材(変速用ドッグであり、図4において図示を省略する)と、伝達部材を移動させるシフトフォーク16と、シフトフォーク16を軸方向にスライド可能に保持するシフトフォークシャフト17と、ドライブシャフト15及びシフトフォークシャフト17と平行に並んで設けられ、自身の回転によってシフトフォーク16を移動させるギヤシフトカム18とを備える。
なお、この変速装置10には、カウンタシャフト12にスライド可能に設けられ、所定のドライブギヤ13及びカウンタシャフト12に係合することで回転を伝達するカウンタシャフト側伝達部材(変速用ドッグ)と、このカウンタシャフト側伝達部材を移動させるシフトフォーク19を軸方向にスライド可能に保持するシフトフォークシャフト20を含んでいる。カウンタシャフト12、ドライブシャフト15、シフトフォークシャフト17及びシフトフォークシャフト20等は変速装置ケース11により回転自在に支持される。変速装置10において、シフトチェンジ操作に応じてギヤシフトカム18が回転駆動されることで、カウンタシャフト12及びドライブシャフト15間を所望の1組の変速ギヤの組合せで接続し、即ち多段変速比のうち所望の変速比に設定することができる。
カウンタシャフト12の右軸端部には、詳細図示を省略するが、図3のようにクラッチカバー21によって覆われたクラッチ装置22が軸装される。クラッチ装置22の作用により、クランクシャフト132からカウンタシャフト12への動力伝達が接続あるいは切断されるようになっている。なお、スプロケット133は、変速装置ケース11の外側にてドライブシャフト15の端部(本例では左側端部)に回転一体に取り付けられて、変速装置10を経た最終段回転出力を駆動輪である後輪111へと伝達する駆動伝達部品として機能する。
本発明の多段式変速システムにおいて更に図6も参照して、制御装置からの変速実行指令に応じて作動し、ギヤシフトカム18を所定角度だけ回転させる駆動源となるモータ23と、モータ23で発生する動作をギヤシフトカム18へと伝達するシフト作動伝達機構24とを備えるシフトアクチュエータ25を含む。モータ23は、そのモータ出力軸に回転一体に取り付けられるモータギヤ26を備える。また、シフト作動伝達機構24は、ギヤシフトカム18に直接係合して回転を伝達するギヤシフトカム側アクチュエータギヤ27を備える。本例ではモータギヤ26とアクチュエータギヤ27の間にそれらに噛合するアイドルギヤ28が介装され、これらのギヤを介してモータ23からの回転を減速してギヤシフトカム18へと伝達する。アイドルギヤ28はモータギヤ26に噛合するアイドルギヤ28Aとアクチュエータギヤ27に噛合するアイドルギヤ28Bとが、互いに同軸で一体回転するように構成され、これらのギヤは例えば平歯車等であってよい。なお、シフト作動伝達機構24においてアイドルギヤ28を持たず、即ちモータギヤ26及びアクチュエータギヤ27を直接噛合させてもよい。
上記の場合、変速装置ケース11の外側にて後輪111へ回転を伝達する駆動伝達部品であるスプロケット133(あるいはチェーン112)が、ドライブシャフト15の端部に回転一体に取り付けられ、図3あるいは図4等のようにスプロケット133の一部を外側から覆う保護部材としてのスプロケットカバー134を更に備える。スプロケットカバー134は図4あるいは図5等に示すように、例えば概して変形多角形状等をなす極薄型ケーシング構造を有し、即ちそのケーシングの周縁部が右方内側へ折り返されて開口している。スプロケットカバー134はその周縁部付近で図3等に示すように複数のガイドピン135を介して、変速装置ケース11の左側面から一定間隔あけて取付支持される。なお、ガイドピン135に対してスプロケットカバー134をボルト締着により固定することができる。図4あるいは図5等から分かるようにスプロケットカバー134は、スプロケット133を外側から略覆うと共に、変速装置ケース11内に配置される変速装置10の主要構成部材の殆んどと、側面視でオーバラップするように配置される。そして、シフト作動伝達機構24は、スプロケットカバー134に対してドライブシャフト15の軸方向内側、本例では右側に位置するように設けられる。
モータ23は、スプロケットカバー134に組み付けられて支持される。モータ23には図4及び図5に示されるようにモータギヤ26側にフランジ29が付設されている。そして、このフランジ29を複数のボルト30によりスプロケットカバー134に締着することで、モータ23をスプロケットカバー134に固定することができる。
また、ギヤシフトカム側アクチュエータギヤ27は、ドライブシャフト15の軸方向について、スプロケット133に対してギヤシフトカム18側に位置する。また、シフト作動伝達機構24は図4に示すように、少なくともアクチュエータギヤ27を保持するアクチュエータケース31を備える。本実施形態ではアクチュエータギヤ27を含めて、モータギヤ26及びアイドルギヤ28(アイドルギヤ28A,28B)が共にアクチュエータケース31内に収容保持される。アクチュエータケース31は図4等にも示されるようにスプロケットカバー134の右内側に配置され、更に図7等も参照してアウタハーフ31A及びインナハーフ31Bが左右方向で重なって結合することで構成される。なお、図7は、シフト作動伝達機構24まわりを概ね下方から見た際のギヤシフトカム18あるいはモータ23やアクチュエータギヤ27等の軸線を通る断面図である。アクチュエータケース31を複数のボルト32(図5参照)によりスプロケットカバー134に締着固定することができる。
ここで、アクチュエータケース31において図7及び図8を参照して、同一平面上に設定された相互の合せ面31aを介してアウタハーフ31A及びインナハーフ31Bが結合する。アウタハーフ31A及びインナハーフ31Bの合せ面31aにはシール部材33が挟着され、アクチュエータケース31内の気密性及び液密性が確保される。また、アウタハーフ31Aは、合せ面31aとは反対側に設定された合せ面31bを介してスプロケットカバー134と結合する。アウタハーフ31A及びスプロケットカバー134の合せ面31bにはシール部材34が挟着される。
アクチュエータケース31は、図7に示されるようにギヤシフトカム18側の端面31cが、駆動伝達部品であるスプロケット133の内側面よりも内側(右側)に位置し、この場合、端面31cはインナハーフ31Bに設定される。
また、アクチュエータケース31は図9を参照して、ドライブシャフト15の軸方向視において、スプロケット133の内側に位置するギヤシフトカム18側の一部が、駆動伝達部品であるチェーン112と重なるように設けられる。自動二輪車100の走行時にスイングアーム109は揺動するが、その際チェーン112はスイングアーム109に追従して図9の実線及び二点鎖線のように上下動する。チェーン112が図9の二点鎖線のように上方へ振れた場合、アクチュエータケース31の一部(下部付近)が、ドライブシャフト15の軸方向視でチェーン112とオーバラップする。
本発明の多段式変速システムにおいて更に図6等に示すように、ギヤシフトカム18の回転角度を検知して、その検出信号を制御装置に送るシフトカムセンサ35を備える。シフトカムセンサ35は、ギヤシフトカム18の軸上にアクチュエータギヤ27を介して回転一体となるように設けられる。
アクチュエータギヤ27には図7及び図10Aに示されるように、ギヤシフトカム18に対して同軸であって反対側に突出した軸状部36を有する。この軸状部36の端部が図7に示すように、スプロケット133(あるいはチェーン112)の外側面よりも外側(左側)に突出するように形成される。
シフトカムセンサ35は、アクチュエータギヤ27の軸状部36の端部と回転一体に係合し、その外側(左側)に位置する。
シフトカムセンサ35は図10A及び図10Bに示されるように、ギヤシフトカム18の回転角度を検知するセンサ本体部37と、アクチュエータギヤ27の軸状部36と回転一体に係合するホルダ部38とからなる。図10Bに示されるようにホルダ部38の端部が軸状部36の端部に当接した状態で、ホルダ部38内部に挿着したボルト39を軸状部36の内孔40に形成したネジ部(雌ネジ)に螺合させることで、ホルダ部38及び軸状部36が相互に締結される。この場合、ホルダ部38の端部には凸部38aが形成されると共に、軸状部36の端部には凸部38aに係合する凹部36aが形成され、これらの凸部38a及び凹部36aが相互に係合する。凸部38a及び凹部36aが係合することで、ホルダ部38及び軸状部36が回転一体に結合する。
更に、センサ本体部37がホルダ部38と組合さってホルダ部38の回転を検出するように構成される。この場合、センサ本体部37には図10Bに示されるように、ホルダ部38及び軸状部36に対して同軸に配置されて、内部で回転可能に装着された回転子41を有する。回転子41の外周部付近にはホルダ部38側へ突出する突起41aが突設され、ホルダ部38には突起41aが嵌入する穴部38bが形成される。なお、アクチュエータギヤ27には図7及び図10Aに示されるように、ギヤシフトカム18側へ同軸突出した延出部42を有し、延出部42の先端部に形成したスプライン43(図10A)が、ギヤシフトカム18の内孔44に形成したスプライン45と係合する(図7参照)。軸状部36が回転することで、相互に嵌合する突起41a及び穴部38bを介して、回転子41が回転するようになっている。センサ本体部37側で回転子41の回転量を検出し、即ちシフトカムセンサ35はギヤシフトカム18の回転角度を検知することができる。
また、シフトカムセンサ35において、図10Bに示されるようにホルダ部38の軸状部36側の端部38cが、センサ本体部37側の端部に較べて小径となるように形成される。つまり凸部38aが形成されるホルダ部38の端部38cは、軸状部36と実質的に同径の小径となるように段付状に形成される。
また、図7に示されるようにアクチュエータギヤ27を内外両側で一対の軸受46,47により回転自在に支持される。これらの軸受46,47は、駆動伝達部品であるスプロケット133(あるいはチェーン112)に対して内外に分れて配置される。なお、アイドルギヤ28(アイドルギヤ28A,28B)は図7に示されるように、内外両側で一対の軸受48,49により回転自在に支持される。
上記の場合、センサ本体部37には図5等に示されるようにスプロケットカバー134側にフランジ50(図10Aをも参照)が付設されている。そして、このフランジ50を複数のボルト51によりスプロケットカバー134に締着することで、センサ本体部37をスプロケットカバー134に外側(左側)に固定することができる。
本発明の多段式変速システムにおいて更に図6等を参照して、制御装置からのクラッチレリーズ実行指令に応じて作動し、クラッチ装置22を断続させる駆動源となるモータ53と、モータ53で発生する動作をクラッチレリーズ機構54(図7参照)へと伝達するクラッチレリーズ作動伝達機構55とを備えるクラッチレリーズアクチュエータ52を含む。そのモータ出力軸に回転一体に取り付けられるモータギヤ56を備える。また、クラッチレリーズ作動伝達機構55は、クラッチレリーズ機構54のカムシャフト57に回転を伝達するアクチュエータギヤ58を備える。本例ではモータギヤ56とアクチュエータギヤ58の間にそれらに噛合するアイドルギヤ59が介装され、これらのギヤを介してモータ53からの回転を減速してカムシャフト57へと伝達する。なお、モータギヤ56、アクチュエータギヤ58及びアイドルギヤ59等は、アクチュエータケース60(図11参照)内に配置され、モータ53はアクチュエータケース60に組み付けられて支持される。
ここで、クラッチレリーズ機構54は図7を参照して、カムシャフト57の先端(下端)に固着したカム61と、カウンタシャフト12の中空内部に嵌挿されてその軸方向にスライド自在なプッシュロッド62を含み、プッシュロッド62がカム61により、クラッチ装置22のプレッシャプレートに対して進退するように付勢される。制御装置からのクラッチレリーズ実行指令によりモータ53が駆動されると、クラッチレリーズ機構54によりプッシュロッド62を介して、プレッシャプレートをクラッチスプリングの弾力に抗して変位させる。これによりクラッチ装置22のドライブプレート及びドリブンプレートの間の摩擦係合が弛緩して、クラッチが切れた状態になる。
なお、シフトカムセンサ35はスプロケットカバー134に取り付けられるが、図11に示されるようにホルダ部38の穴部38bとアクチュエータ側部材との位置合せ用の目印63がスプロケットカバー134に形成される。
この目印63によれば、予め一体に組み立てた状態で変速装置ケース11への着脱が可能となり、整備性が向上する。また、所定のギヤポジション(例えばニュートラル)におけるシフトカムセンサ35のセンサ出力値を規定値に容易に合わせることができる。
本発明の多段式変速システムにおける変速装置10の作動において、モータ23は制御装置により駆動制御されるが、その駆動信号の発生源として例えば、図2あるいは図3に示されるようにエンジンユニット116の左下部外側に枢支されたシフトチェンジペダル136のシフト操作を利用することができる。この場合、シフトチェンジペダル136自体は変速装置10と機械的に連結されていなくてもよく、シフトチェンジペダル136のシフト操作に応じた電気的信号に基づき、制御装置がモータ23を駆動制御する。また、クラッチ装置22に対するクラッチ操作において、例えばハンドルバー104に取り付けたクラッチレバーによるクラッチ操作を利用することができる。クラッチレバーのクラッチ操作に応じた電気的信号に基づき、制御装置がモータ53を駆動制御するようにしてもよい。あるいはモータ23やモータ53を駆動させるための駆動信号の発生源として、別途操作スイッチ等を車両に取り付けて、その操作スイッチの操作により発生させた信号に基づき制御装置によりモータ23あるいはモータ53を駆動制御するようにすることも可能である。
あるいはまた、予め設定された所定条件を満たす場合に制御装置が、モータ23に対して変速実行指令を行うように構成することも可能である。
本発明の多段式変速システムにおいてシフトチェンジ操作に応じて、制御装置によりモータ23が駆動され、シフト作動伝達機構24を介してギヤシフトカム18が回転駆動される。ギヤシフトカム18が回転することで、カウンタシャフト12及びドライブシャフト15間を所望の1組の変速ギヤの組合せで接続し、即ち多段変速比のうち所望の変速比に設定することができる。
本発明によれば、変速装置10においてモータ23とギヤシフトカム18とをモータギヤ26、アクチュエータギヤ27及びアイドルギヤ28で連結し、モータ23の回転を制御することによって、ギヤシフトカム18の回転量を正確且つ緻密にコントロールすることができる。従来構造のようにギヤシフトカムを回転させるためにドライブプレートを揺動させていた構造に対して、本発明ではドライブプレートや付勢用のリターンスプリングを必要とせず、シンプルな構造である。このためモータ23への余計な負荷が軽減され、効率的に作動させることができる。これによって従来よりも小型のモータを用いることができ、また減速に用いるアクチュエータギヤ27等の個数を減らす、もしくはアクチュエータギヤ27等のギヤを小径化することができる。この場合、ドライブプレートでシフトカムプレートを駆動する部分のレバー比に対応する増速分がなくなるため、アクチュエータギヤ27の減速比を大きくとる必要がなくなる。つまりアクチュエータギヤ27で減速する段数を例えば3段から2段に変更できるため、使用するギヤの個数を減少することが可能となる。また、変速装置10の作動部品が減るため、軽量化になると共に騒音を低減させることができる。
また、シフト作動伝達機構24は、スプロケットカバー134に対してドライブシャフト15の軸方向内側に位置するように設けられる。
変速装置ケース11の外側に突出したドライブシャフト15の端部や、駆動伝達部品であるスプロケット133及びチェーン112等を保護するためのスプロケットカバー134の内側に生じる、スプロケット133周りの空間を有効利用してシフト作動伝達機構24を配置することができる。そして、アクチュエータギヤ27とスプロケット133とをまとめてカバーすることができ、シンプルな構造で且つシフト作動時のアクチュエータギヤ27の作動音が低減でき、更に外側面の突出部が減ることによってスムーズで良好な外観を形成できる。
また、シフト作動伝達機構24は、スプロケットカバー134の軸方向内側に組み付けられる。
このようにシフト作動伝達機構24をスプロケットカバー134に取付け可能とすることで、予めアクチュエータギヤ27を一体に組み立てた状態で変速装置ケース11への着脱が可能となり、整備性が向上する。
また、モータ23は、スプロケットカバー134に組み付けられる。
このようにモータ23も、スプロケットカバー134に取り付け可能とすることで、シフトアクチュエータギヤ27を予め組み立てた状態で変速装置ケース11への着脱が可能となり、整備性が一層向上する。
また、アクチュエータケース31は、ギヤシフトカム18側の端面がスプロケット133等の内側面よりも内側に位置するように設けられる。
このようにアクチュエータケース31を配置することでスプロケット133周りの空間を有効利用して、小型化及び軽量化を有効に実現することができる。
また、アクチュエータケース31は、ドライブシャフト15の軸方向視において、ギヤシフトカム18側の一部が、チェーン112と重なるように設けられる。
アクチュエータケース31のギヤシフトカム18側の部分を駆動伝達部品であるチェーン112と重ねて配置することで、ギヤシフトカム18側のアクチュエータギヤ27を極力ドライブシャフト15に近接配置することになり、ギヤシフトカム18とドライブシャフト15との軸間距離を詰めることができ、変速装置10をコンパクトに形成できる。
また、シフトカムセンサ35は、ギヤシフトカム18の軸上にアクチュエータギヤ27を介して回転一体となるように設けられる。
このようにシフトカムセンサ35をギヤシフトカム18の軸上に配置することで、余計な軸が必要なくなり、装置構造がシンプルになる。
また、シフトカムセンサ35は、アクチュエータギヤ27の軸状部36の端部と回転一体に係合し、その外側に位置する。
このようにセンサ本体部37を駆動伝達部品であるスプロケット133及びチェーン112等の外側に配置することで、アクチュエータギヤ27の軸状部36を駆動伝達部品に近付けることができる。この結果、ギヤシフトカム18とドライブシャフト15との軸間距離を詰めることができ、変速装置10をコンパクトに形成できる。また、シフトカムセンサ35が変速装置ケース11に対して離間することになり、熱による影響を低減できるためシフトカムセンサ35の適正作動を保証する。
また、ホルダ部38がアクチュエータギヤ27の軸状部36の端部に係合し、センサ本体部37がホルダ部38と組合さってホルダ部38の回転を検出するように構成される。
このようにシフトカムセンサ35を分割構成とすることで、センサ本体部37の汎用性を持たせることができる。
また、シフトカムセンサ35は、ホルダ部38の軸状部36側の端部が、センサ本体部37側の端部に較べて小径となるように形成される。
シフトカムセンサ35を分割構成とし、別体部品であるホルダ部38の形状を先細り状にすることで、検知先の部品であるアクチュエータギヤ27の軸状部36を細く設定することができる。そして、軸状部36を駆動伝達部品に近接配置してギヤシフトカム18とドライブシャフト15との軸間距離を一層詰めることができ、変速装置10をコンパクトに形成できる。
また、アクチュエータギヤ27を内外両側で支持する軸受46,47は、駆動伝達部品に対して内外に分れて配置される。
アクチュエータギヤ27の外側の軸受47を外側に遠ざけて配置し、その外側の軸受47よりも内側に駆動伝達部品を配置する。これによりギヤシフトカム18とドライブシャフト15の軸間距離を詰めて変速装置10をコンパクトにしつつ、スプロケット133を保持するドライブシャフト15(その端部は支持されない)が変速装置ケース11の外側で冗長に突出せず、駆動伝達部品からドライブシャフト15に掛る曲げモーメントを低減できて強度上有利になる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態において、エンジンユニット116は4気筒以外の多気筒エンジンであっても同様に適用可能である。
また、上記実施形態では鞍乗り型車両の変速装置の例を説明したが、類似構造であれば他の車両、船舶等に応用してもよい。
10 変速装置、11 変速装置ケース、12 カウンタシャフト、13 ドライブギヤ、14 ドリブンギヤ、15 ドライブシャフト、16 シフトフォーク、17 シフトフォークシャフト、18 ギヤシフトカム、19 シフトフォーク、20 シフトフォークシャフト、22 クラッチ装置、23 モータ、24 シフト作動伝達機構、25 シフトアクチュエータ、26 モータギヤ、27 ギヤシフトカム側アクチュエータギヤ、28 アイドルギヤ、29 フランジ、31 アクチュエータケース、33,34 シール部材、35 シフトカムセンサ、36 軸状部、37 センサ本体部、38 ホルダ部、41 回転子、43,45 スプライン、46,47,48,49 軸受、52 クラッチレリーズアクチュエータ、53 モータ、54 クラッチレリーズ機構、55 クラッチレリーズ作動伝達機構、57 カムシャフト、58 アクチュエータギヤ、60 アクチュエータケース、63 目印、100 自動二輪車。

Claims (11)

  1. 変速装置ケース内にエンジンの回転が伝達されるカウンタシャフトと、前記カウンタシャフトから回転を受ける複数のドライブギヤと、前記ドライブギヤに噛合して回転を受ける複数のドリブンギヤと、前記ドリブンギヤの回転を外部へと伝達するドライブシャフトと、前記カウンタシャフト及び/又は前記ドライブシャフトにスライド可能に設けられ、前記カウンタシャフトと所定の前記ドライブギヤとに噛合すること、及び/又は所定の前記ドリブンギヤと前記ドライブシャフトとに噛合することで回転を伝達する伝達部材と、前記伝達部材を移動させるシフトフォークを軸方向にスライド可能に保持するシフトフォークシャフトと、前記シフトフォークを移動させるギヤシフトカムと、を備える変速装置と、
    変速操作及び/又は予め設定された所定条件を満たす場合に変速実行指令を行う制御装置と、
    前記制御装置からの変速実行指令に応じて作動し、前記ギヤシフトカムを所定角度だけ回転させるモータと、前記モータで発生する動作を前記ギヤシフトカムへと伝達するシフト作動伝達機構とを備えるシフトアクチュエータとを含んで構成される多段式変速システムにおいて、
    前記モータは、モータ出力軸に回転一体に取り付けられるモータギヤを備えると共に、前記シフト作動伝達機構は、前記ギヤシフトカムに直接係合して回転を伝達する前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを備え、
    前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤが前記モータギヤと直接噛合して、又は他のアクチュエータギヤを介して噛合して、前記モータからの回転を前記ギヤシフトカムへと伝達することを特徴とする多段式変速システム。
  2. 前記変速装置ケースの外側にて前記ドライブシャフトの端部に回転一体に取り付けられて、駆動輪へと回転を伝達する駆動伝達部品と、前記変速装置ケースの外側に取り付けられて駆動伝達部品の一部を外側から覆う保護部材とを更に備え、
    前記シフト作動伝達機構は、前記保護部材に対して前記ドライブシャフトの軸方向内側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の多段式変速システム。
  3. 前記シフト作動伝達機構は、前記保護部材の軸方向内側に組み付けられることを特徴とする請求項2に記載の多段式変速システム。
  4. 前記モータは、保護部材に組み付けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の多段式変速システム。
  5. 前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤは、前記ドライブシャフトの軸方向について、前記駆動伝達部品に対してギヤシフトカム側に位置し、
    シフト作動伝達機構は、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを保持するアクチュエータケースを備え、
    前記アクチュエータケースは、前記ギヤシフトカム側の端面が前記駆動伝達部品の内側面よりも内側に位置するように設けられることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の多段式変速システム。
  6. 前記アクチュエータケースは、前記ドライブシャフトの軸方向視において、前記駆動伝達部品の内側に位置する前記ギヤシフトカム側の一部が、前記駆動伝達部品と重なるように設けられることを特徴とする請求項5に記載の多段式変速システム。
  7. 前記ギヤシフトカムの回転角度を検知して前記制御装置に送るシフトカムセンサを更に備え、
    前記シフトカムセンサは、前記ギヤシフトカム軸上に前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを介して回転一体となるように設けられることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の多段式変速システム。
  8. 前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤは、前記ギヤシフトカムに対して同軸であって反対側に突出した軸状部を有し、
    前記軸状部の端部が前記駆動伝達部品の外側面よりも外側に突出するように形成され、
    前記シフトカムセンサは、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの軸状部端部と回転一体に係合し、その外側に位置することを特徴とする請求項7に記載の多段式変速システム。
  9. 前記シフトカムセンサは、回転角度を検知するセンサ本体部と、前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの軸状部と回転一体に係合するホルダ部からなり、
    前記ホルダ部が前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤの前記軸状部端部に係合し、
    前記センサ本体部が前記ホルダ部と組合さって前記ホルダ部の回転を検出するように構成されることを特徴とする請求項8に記載の多段式変速システム。
  10. 前記シフトカムセンサは、前記ホルダ部の軸状部側端部が、前記センサ本体部側端部に較べて小径となるように形成されることを特徴とする請求項9に記載の多段式変速システム。
  11. 前記ギヤシフトカム側アクチュエータギヤを内外両側で支持する軸受は、前記駆動伝達部品に対して内外に分れて配置されることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の多段式変速システム。
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