JP2009097457A - 自動二輪車の始動装置 - Google Patents

自動二輪車の始動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009097457A
JP2009097457A JP2007271030A JP2007271030A JP2009097457A JP 2009097457 A JP2009097457 A JP 2009097457A JP 2007271030 A JP2007271030 A JP 2007271030A JP 2007271030 A JP2007271030 A JP 2007271030A JP 2009097457 A JP2009097457 A JP 2009097457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kick
gear
driven gear
shaft
starting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007271030A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Fujita
藤田  和久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2007271030A priority Critical patent/JP2009097457A/ja
Publication of JP2009097457A publication Critical patent/JP2009097457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】組み付け性の向上を図り、ブリーザ室の容量を十分に確保し、エンジンの小型化を図ると共にマスの集中化を図り、車両走行時の安定性を高める。
【解決手段】ライダによるキックレバー22の操作によりエンジンを始動させる自動二輪車の始動装置であって、キックアイドルギヤ90のスラスト方向への移動を規制するスラスト受け100を備えており、スラスト受け100は、キックアイドルギヤ90が装着されるキックアイドルシャフト94とは別のシャフト51に装着されたギヤ54に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車の始動装置に関する。
自動二輪車のエンジンの始動装置としてキック式の始動装置がある。この始動装置は、ライダがキックレバーを足で踏み降ろすと、その踏力が、順次、キックドライブギヤ、キックアイドルギヤ、キックドリブンギヤ、プライマリドリブンギヤ、プライマリドライブギヤを介してクランクシャフトに伝達され、エンジンを始動させるようになっている。
従来のこの種の始動装置としては、例えば、キックアイドルギヤをキックアイドルシャフトと一体に形成し、キックアイドルシャフトをクランクケースにベアリングを介して軸支することによりキックアイドルシャフトのスラスト方向の移動を規制するものや(特許文献1参照)、或いは、スタータ中間ギヤをカウンタシャフトに装着する際にCリングを用いてスラスト方向の移動を規制するもの(特許文献2参照)などが知られている。
特開2003−129819号公報 特開2004−138055号公報
しかしながら、上記した特許文献1の始動装置では、ベアリングを使用しているため、キックアイドルシャフトのスラスト方向の移動は起こらないが、キックアイドルシャフトの組み付け性が悪くなり、重量及びコストが増大するといった問題や、ベアリングを設けた分、ブリーザ室(ブローバイガス出口室)の容量が減少するといった問題があった。
一方、上記した特許文献2の始動装置では、カウンタシャフトにCリングを装着するためには、カウンタシャフトをスタータ中間ギヤのハブ部よりも外方に突出させる必要があり、カウンタシャフトの端部とプライマリドリブンギヤとのクリアランスを確保するのが困難になるといった問題があった。
また、このクリアランスを確保するためには、摩擦クラッチを外方へ移設する必要があるが、これにより、エンジンの車幅方向の寸法が増大し、エンジンの小型化が阻害され、クランクケースの大型化に伴って重量も増大するといった問題があった。さらに、これにより、マスの集中化を図ることができなくなり、車両走行時の安定性を大きく損なうおそれもあった。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、組み付け性の向上を図り、ブリーザ室の容量を十分に確保し、エンジンの小型化を図ると共にマスの集中化を図り、車両走行時の安定性を高めることのできる自動二輪車の始動装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、ライダによるキックレバーの操作によりエンジンを始動させる自動二輪車の始動装置であって、キックアイドルギヤのスラスト方向への移動を規制するスラスト受けを備えており、該スラスト受けは、前記キックアイドルギヤが装着されるキックアイドルシャフトとは別のシャフトに装着されたギヤに設けられていることを特徴とする。
そして、前記別のシャフトに装着されたギヤはクラッチに取り付けられたプライマリドリブンギヤであり、前記キックアイドルギヤに噛合するキックドリブンギヤが前記プライマリドリブンギヤに隣接して設けられているのが好ましい。
また、前記スラスト受けは、前記キックアイドルギヤの歯部のない側面に当接するように設けられているのが好ましい。
さらに、前記スラスト受けは、前記プライマリドリブンギヤのハブ部に取り付けられ、その内径寸法が前記キックドリブンギヤの外径寸法より大きく設定されているのが好ましい。
さらにまた、前記プライマリドリブンギヤと前記キックドリブンギヤとが一体に形成されているのが好ましい。
本発明によれば、組み付け性の向上を図ることができ、ブリーザ室の容量を十分に確保し、エンジンの小型化を図ることができると共にマスの集中化を図り、車両走行時の安定性を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態における自動二輪車の全体構成について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態における自動二輪車の全体構成を示す右側面図である。
この自動二輪車1には、骨組みを構成する車体フレーム2が設けられている。車体フレーム2は、前側に設置されるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後側斜め下方に向かって延出する左右一対のメインフレーム4と、ヘッドパイプ3から下方に向かって延出するダウンチューブ5と、ダウンチューブ5の下端に前端側が接続されて左右に分岐して後方に向かって延出する左右一対のロアチューブ7と、メインフレーム4の後端に上端が接続されると共にロアチューブ7の後端に下端が接続されるピボットフレーム8とを備えて構成されている。
ヘッドパイプ3には、下端に前輪9を軸支するフロントフォーク10が回動自在に設けられており、フロントフォーク10の下部には前輪9が回転可能に支持されていると共に、前輪9の上部を覆うようにフロントフェンダ12が固定されている。また、ヘッドパイプ3の上端には、ハンドルバー13が設けられたステアリングシャフト14が回動自在に嵌合しており、ハンドルバー13の操舵により前輪9が左右に回動するようになっている。
車体フレーム2のメインフレーム4とダウンチューブ5とロアチューブ7とピボットブフレーム8とにより囲まれた空間内には、エンジン15が搭載されており、エンジン15の動力は不図示のドライブスプロケット、チェーン、及びドリブンスプロケットを介して後輪16に伝達される。
エンジン15の前側に設けられる排気口(図示せず)には排気系を構成する排気管17が接続され、排気管17はエンジン15の右側方を回り込んで後方に延設されている。また、排気管17の外側は熱害対策のため遮熱カバー18により覆われており、排気管17の後端には排気マフラー19が連結されている。さらに、エンジン15のエンジンケース20から突出するキックスタータシャフト21の端部には、キックレバー22が枢支されている。
エンジン15の前方には、ダウンチューブ5の両側に所定の間隔を空けて左右のラジエータ23が設けられており、左右のラジエータ23はエンジン15の側部に設けられた冷却水ポンプ24に冷却水ホース25を介してそれぞれ接続されている。
エンジン15の上方には、メインフレーム4の上部に燃料タンク26が設置されており、燃料タンク26の後方にライダ用着座シート27が着脱可能に載置されている。この着座シート27の下部および後部の周囲は後部フレームカバー28によって覆われており、着座シート27の後部から後方へ向かって後輪16の上部を覆うようにリヤフェンダ29が延設されている。
左右のピボットフレーム8の下端部に架設されたピボット軸(図示省略)には、スイングアーム30の前端が上下揺動自在に枢着されていると共に、このスイングアーム30の後端に後輪16が回動自在に軸支されている。このスイングアーム30はその前端部がリンク部31及びリヤクッションユニット32を介して車体フレーム2に上下にクッション自在に支持され、スイングアーム30、リンク部31及びリヤクッションユニット32によって後輪懸架装置が構成される。
次に、図2〜図5を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の始動装置について説明する。ここで、図2は本発明の実施の形態に係る自動二輪車の始動装置を示す斜視図、図3は同始動装置を示す斜視図、図4は図1のA−A断面図、図5は図1のB−B断面図である。
エンジンケース20は、車両幅方向に2分割される左右のクランクケース37を備えており、クランクケース37の内部は隔壁38によって前後に区画され、前方にはクランク室39が、後方にはミッション室40がそれぞれ形成されている。
クランク室39内にはクランクシャフト42が車両の幅方向、すなわち車両の進行方向に対して直角に配置されている。クランクシャフト42の略中央部に位置するクランクピン47にはコンロッド48の一端部48aが連結され、また、コンロッド48の他端部48bにはピストン(図示省略)が連結されている。そして、このピストンの往復動がコンロッド48を介してクランクシャフト42に伝達され、クランクシャフト42を回転運動させるようになっている。
一方、ミッション室40内には、減速装置であるトランスミッション機構49が設けられている。このトランスミッション機構49には、クランクシャフト42と平行に配置され、クランクシャフト42からの駆動力がクラッチ機構50を介して入力されるカウンタシャフト51と、後輪16に駆動力を出力する駆動軸であるドライブシャフト52とが設けられている。
クランクシャフト42の一端には、プライマリドライブギヤ53が回転一体に設けられていると共に、カウンタシャフト51には、このプライマリドライブギヤ53に噛み合うプライマリドリブンギヤ54がカウンタシャフト51に回転自在に設けられている。そして、プライマリドリブンギヤ54はクラッチ機構50のクラッチ本体55に回転一体に固着され、クランクシャフト42の回転駆動力をクラッチ機構50に伝達するようになっている。
カウンタシャフト51及びドライブシャフト52には、歯数の異なる複数枚のミッションギヤ56,57がそれぞれ設けられており、これらのミッションギヤ56,57の組み合わせを変えることにより一次減速を行うようになっている。
ドライブシャフト52の一端はミッション室40外に突出しており、この突出したドライブシャフト52の端部にドライブスプロケット41が設けられている。また、このドライブスプロケット41はドライブチェーン58を介して後輪16に設けられたドリブンスプロケット59に連結されており、このチェーン駆動で二次減速を行い、エンジン駆動力を後輪16に伝達している。
また、クランクケース37の右側面にはクラッチハウジング44が配置され、その後部内方に前記クラッチ本体55が収納されている。クラッチハウジング44は、前記クラッチ機構50に対向した位置に略円形状の開口を有しており、この開口を塞ぎクラッチ機構50を側方から覆うクラッチカバー102がクラッチハウジング44に取り付けられる。
エンジン15にはライダの踏力をクランクシャフト42に伝達してエンジン15を始動させるキック式の始動装置87が設けられている。この始動装置87は、前記キックレバー22、キックドライブギヤ89、キックアイドルギヤ90およびキックドリブンギヤ91を主な構成部材として備えている。
クランクケース37の後部右側には前記キックスタータシャフト21がカウンタシャフト51及びクランクシャフト42と平行に配置されている。キックスタータシャフト21は、その一端がクランクケース37に軸支されていると共に他端がクラッチハウジング44によって軸支されており、その一部がクラッチハウジング44より外方に突出している。また、キックスタータシャフト21にはキックドライブギヤ89が遊転自在に設けられている。
キックスタータシャフト21の突出部にはジョイント部材93を介してキックレバー22の基端部が取り付けられ、キックレバー22の自由端部をライダが足で所定量踏み降ろすことによりキックドライブギヤ89がキックスタータシャフト21と一体的に回転するようになっている。
車両の側面視でカウンタシャフト51の後上方にはキックアイドルシャフト94がカウンタシャフト51と平行且つ少なくともその一部がクラッチ本体55と重なるように配置されており、クランクケース37に片持ち状態で圧入支持されている。
キックアイドルシャフト94は中空状を成し、そのクラッチ本体55側端部はブリーザキャップ95によってキックアイドルシャフト94端面と所定の隙間を持たせて塞がれていると共に、その反対側端部は開口状態のままとされてその内部にブリーザ通路96が形成されている。そして、キックアイドルシャフト94のブリーザ通路96の出口はクランクケース37によってブリーザ室98が形成されており、このブリーザ室98にはこのブリーザ室98内外を連通するブリーザユニオン99が設けられている。
また、キックアイドルシャフト94のクラッチ本体55側端部にはキックアイドルギヤ90がクラッチ本体55に対向して配置されており、キックアイドルシャフト94に対して回転自在にされている。そして、このキックアイドルギヤ90は前記キックドライブギヤ89に連結されている。
さらに、クラッチ本体55に回転一体に固着されたプライマリドリブンギヤ54に隣接してキックドリブンギヤ91がプライマリドリブンギヤ54と一体に形成されており、キックドリブンギヤ91とプライマリドリブンギヤ54の間には歯部を加工するための逃げ部101が形成されている。そして、このキックドリブンギヤ91にキックアイドルギヤ90が連結されている。
プライマリドリブンギヤ54のハブ部54aにはスラスト受け100が圧入されており、このスラスト受け100がキックアイドルギヤ90の歯部のない側面90aに当接することにより、キックアイドルギヤ90のスラスト方向への移動を規制するようになっている。そして、このスラスト受け100の内径寸法はキックドリブンギヤ91の外径寸法より大きく設定されており、これにより、スラスト受け100をキックドリブンギヤ91側から軸方向に挿通させるだけで簡単にプライマリドリブンギヤ54のハブ部54aに取り付けることができる。
キックスタータシャフト21とこのキックスタータシャフト21に遊転自在に設けられたキックドライブギヤ89との間にはラチェット機構110が設けられている。ラチェット機構110は、キックスタータシャフト21側からキックドライブギヤ89側にのみ回転を伝えるようにするものであり、キックドライブギヤ89に隣接してキックスタータシャフト21上に回転一体に設けられたラチェットホイール111を備えている。また、キックドライブギヤ89及びラチェットホイール111の対向する面にはそれぞれラチェット爪112,113が形成されている。
ラチェットホイール111はキックスタータシャフト21上においてスプライン結合されており、キックスタータシャフト21に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。ラチェットホイール111は押圧スプリング114によってキックスタータシャフト21上をキックドライブギヤ89側に向けて常に押圧付勢されている。また、キックレバー22はキックスタータシャフト21上に設けられたキックレバー22用のリターンスプリング115によって踏み降ろされる前の位置に維持されるようになっている。
ラチェットホイール111は、キックレバー22が踏み降ろされる前の状態においてその一部がガイドプレート103に当接しており、それにより軸方向移動が規制されてラチェット爪112,113が互いに離間している。そして、キックレバー22が所定量踏み降ろされてガイドプレート103による規制範囲を外れると、ラチェットホイール111は押圧スプリング114の付勢力によって軸方向に移動されてそのラチェット爪113が前記キックドライブギヤ89のラチェット爪112と噛み合う。一方、踏み降ろされた状態からキックレバー22が所定位置まで復帰すると、ラチェットホイール111はガイドプレート103により押圧スプリング114の付勢力に抗して軸方向に移動されて、ラチェット爪112,113の噛み合いが解かれるようになっている。
また、ラチェット爪112,113は、キックレバー22を踏み降ろす際にラチェットホイール111側からキックドライブギヤ89側に回転力を伝達可能であり、その逆方向への相対回転においてはラチェット爪112,113間で回転力の伝達は生じない。
このような構成を備えた始動装置において、ライダがキックレバー22を踏み降ろすと、ラチェットホイール111はキックスタータシャフト21と共に回転しながらキックドライブギヤ89に向かって軸方向移動し、スプラインの終点においてラチェットホイール111のラチェット爪112がキックドライブギヤ89のラチェット爪113に噛み合い、キックスタータシャフト21の回転はキックドライブギヤ89に伝達される。
すなわち、キックレバー22に対するライダの踏力は、順次、キックスタータシャフト21、ラチェットホイール111、キックドライブギヤ89、キックアイドルギヤ90、キックドリブンギヤ91、プライマリドリブンギヤ54、プライマリドライブギヤ53を介して、クランクシャフト42に伝達される。この間、プライマリドリブンギヤ54のハブ部54aに取り付けられたスラスト受け100がキックアイドルギヤ90の歯部のない側面90aに当接することにより、キックアイドルギヤ90のスラスト方向への移動は規制される。
一方、ライダによるキックレバー22の踏み降ろし動作が終了すると、キックレバー22はリターンスプリング115によって元の位置に戻され、キックスタータシャフト21は反対方向に回転する。この回転に伴って、ラチェットホイール111はキックドライブギヤ89から切り離されるため、キックドライブギヤ89はエンジン15の始動後も回転し続けるものの、キックドライブギヤ89の回転がラチェットホイール111に伝達されることはなく、キックドライブギヤ89及びキックアイドルギヤ90のみが各々のシャフト上で空転し続ける。
上記した本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の始動装置によれば、キックアイドルギヤ90が装着されるキックアイドルシャフト94とは別のカウンタシャフト51に装着されたプライマリドリブンギヤ54にスラスト受け100が設けられているため、キックアイドルギヤ90のスラスト受けとしてCリングを使用する必要がなくなりキックアイドルシャフト94の軸方向の寸法を短縮化することができ、クラッチ機構50を車幅方向外方に移動させることなく、キックアイドルギヤ90のスラスト方向の位置決めを行うことができると共に、エンジン15の小型化及び軽量化やマスの集中化を図ることができ、車両走行時の安定性を高めることが可能となる。
また、本実施の形態のようにキックアイドルシャフト94の内部にブリーザ通路96を形成したものにおいては、ブリーザ室98の容量を十分に確保することができる。そして、ブリーザ通路96の出口にブリーザ室98を配置する形式のエンジン15では、キックアイドルシャフト94の端部をブリーザキャップ95によって覆う必要があるため、Cリングを使用した場合、ブリーザキャップ95がプライマリドリブンギヤ54と接触し易くなるといった問題が生じるが、このようにCリングを使用しないことにより、この問題を解決することができる。
さらに、キックドリブンギヤ91に隣接したプライマリドリブンギヤ54にスラスト受け100が取り付けられているため、スラスト受け100の小型化を図ると共に、エンジン15のさらなる小型化及び軽量化を図ることができる。
さらにまた、スラスト受け100がキックアイドルギヤ90の歯部側面に当接しないため、歯部の磨耗や損傷を防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。さらに、スラスト受け100が高強度のプライマリドリブンギヤ54のハブ部54aに取り付けられているため、スラスト受け100の取付強度を高く維持することができる。
さらにまた、プライマリドリブンギヤ54とキックドリブンギヤ91とが一体に形成されているため、それぞれ別々に製作した各ギヤ54,91を圧入したり、溶接したりする必要がなくなり、溶接強度不足による歩留まりの低下を防止することができ、生産性の向上を図ることが可能となる。また、プライマリドリブンギヤ54とキックドリブンギヤ91とを一体に形成する場合、両ギヤ54,91間に加工用の逃げ部101が必要となるが、プライマリドリブンギヤ54のハブ部54aにスラスト受け100を別個に設けることにより、逃げ部101の車幅方向の寸法に関係なく、スラスト受け100の幅寸法を設定することができ、設計の自由度を高めることができる。
また、スラスト受け100の内径寸法をキックドリブンギヤ91の外径寸法より大きく設定することにより、スラスト受け100の組み付け時にキックドリブンギヤ91との干渉を避けるためにスラスト受け100に凹凸形状を設ける必要がなくなり、スラスト受け100自体の強度不足や大型化を回避することができると共に、スラスト受け100の生産性及び組み付け性を大幅に向上させることができる。さらに、キックアイドルシャフト94にベアリングやCリングを組み付ける必要がなくなるため、キックアイドルギヤ90及びクラッチ機構50の組み付け性を高めることもできる。
本発明の実施の形態における自動二輪車の全体構成を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車の始動装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車の始動装置を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
15 エンジン
22 キックレバー
50 クラッチ機構
51 カウンタシャフト
54 プライマリドリブンギヤ
54a ハブ部
90 キックアイドルギヤ
91 キックドリブンギヤ
94 キックアイドルシャフト
100 スラスト受け

Claims (5)

  1. ライダによるキックレバーの操作によりエンジンを始動させる自動二輪車の始動装置であって、
    キックアイドルギヤのスラスト方向への移動を規制するスラスト受けを備えており、該スラスト受けは、前記キックアイドルギヤが装着されるキックアイドルシャフトとは別のシャフトに装着されたギヤに設けられていることを特徴とする自動二輪車の始動装置。
  2. 前記別のシャフトに装着されたギヤはクラッチに取り付けられたプライマリドリブンギヤであり、前記キックアイドルギヤに噛合するキックドリブンギヤが前記プライマリドリブンギヤに隣接して設けられている請求項1に記載の自動二輪車の始動装置。
  3. 前記スラスト受けは、前記キックアイドルギヤの歯部のない側面に当接するように設けられている請求項1又は2に記載の自動二輪車の始動装置。
  4. 前記スラスト受けは、前記プライマリドリブンギヤのハブ部に取り付けられ、その内径寸法が前記キックドリブンギヤの外径寸法より大きく設定されている請求項2又は3に記載の自動二輪車の始動装置。
  5. 前記プライマリドリブンギヤと前記キックドリブンギヤとが一体に形成されている請求項2〜4のいずれか1の請求項に記載の自動二輪車の始動装置。
JP2007271030A 2007-10-18 2007-10-18 自動二輪車の始動装置 Pending JP2009097457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007271030A JP2009097457A (ja) 2007-10-18 2007-10-18 自動二輪車の始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007271030A JP2009097457A (ja) 2007-10-18 2007-10-18 自動二輪車の始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009097457A true JP2009097457A (ja) 2009-05-07

Family

ID=40700691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007271030A Pending JP2009097457A (ja) 2007-10-18 2007-10-18 自動二輪車の始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009097457A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6575244B2 (ja) 多段式変速システム
JP2007062716A (ja) 鞍乗型車両
JP2009068694A (ja) クラッチ、無段変速機、それらを備えるエンジンユニット、及び鞍乗型車両
US10690046B2 (en) Internal combustion engine for saddle-ride type vehicle
JP4839167B2 (ja) 車輌用エンジン
JP4580856B2 (ja) スクータ型車両
JP6191078B2 (ja) 自動二輪車用パワーユニット
JP4592515B2 (ja) 車両用パワーユニット
JP2009097457A (ja) 自動二輪車の始動装置
JP4318181B2 (ja) 車両用パワーユニットの始動装置
JP4007872B2 (ja) 自動二輪車におけるパワーユニット支持構造
JP6044241B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4125556B2 (ja) 自動二輪車用エンジンの排気用二次空気供給装置
JP5716553B2 (ja) エンジン懸架構造
JP3150481U (ja) 鞍乗型車両
JP4719778B2 (ja) スイング式パワーユニット
JP3975144B2 (ja) 4サイクル単気筒エンジン付きパワーユニット
JP3966778B2 (ja) エンジンにおける組付け用開口部閉塞構造
JP2020015467A (ja) パワーユニット
JP4509919B2 (ja) 車両用パワーユニット
JP2007126988A (ja) 小型車両のラジエータカバー構造
JP4104407B2 (ja) 4サイクルエンジンの給油装置
JP2024004961A (ja) 内燃機関および鞍乗型車両
JP2014070723A (ja) 鞍乗型車両
JP3901596B2 (ja) エンジン