JP2008062735A - 騎乗型四輪走行車のレバー装置 - Google Patents

騎乗型四輪走行車のレバー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008062735A
JP2008062735A JP2006241293A JP2006241293A JP2008062735A JP 2008062735 A JP2008062735 A JP 2008062735A JP 2006241293 A JP2006241293 A JP 2006241293A JP 2006241293 A JP2006241293 A JP 2006241293A JP 2008062735 A JP2008062735 A JP 2008062735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
reverse
reverse lock
lock release
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006241293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4781206B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Maeda
和広 前田
Itsuo Takegami
五男 竹上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006241293A priority Critical patent/JP4781206B2/ja
Publication of JP2008062735A publication Critical patent/JP2008062735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4781206B2 publication Critical patent/JP4781206B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】チェンジペダル操作により変速を行うギヤ式変速機を備えた騎乗型四輪走行車において、後進への切り換え時、ハンドルのグリップ部から手を離すことなく、ブレーキ操作とリバースロック解除操作とを、同じ手で行えるようにすることを目的としている。
【解決手段】後進への切り換えを阻止するリバースロック機構を備えた騎乗型四輪走行車のレバー装置において、ハンドルバー7のハンドルグリップ20の近傍であって、該ハンドルグリップ20から手動操作可能な範囲に、ブレーキレバー21と、前記リバースロック機構を解除するリバースロック解除レバー22と、を設ける。好ましくは、前記ハンドルグリップ20の近傍にスロットルレバー23も設け、前記リバースロック解除レバー22のロック解除側への回動方向C1と、前記スロットルレバー23のスロットル開側への回動方向B1とを、異なる方向に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、チェンジペダル操作により前進及び後進に切り換え可能なギヤ式変速機を備えると共に、後進への切り換えを阻止するリバースロック機構を備えた騎乗型四輪走行車のレバー装置に関し、特にブレーキレバーとリバースロック機構をロック解除するためのリバースロック解除レバーとの配置構造に関する。
この種の騎乗型四輪走行車は、一般に、チェンジペダルを足で押し上げることによりギヤ式変速機をシフトアップし、チェンジペダルを足で押し下げることによりギヤ式変速機をシフトダウンするようになっており、前進1速状態と前進2速状態との間に中立状態が設定され、前進1速状態からさらにチェンジペダルを押し下げることにより、後進状態になるように設定されている。そして、前進1速状態から後進状態への切り換えを阻止するリバースロック機構を備えており、リバースロック解除レバーによりリバースロック機構をロック解除する操作を経て、後進状態に切り換えるようになっている。
また、騎乗型四輪走行車のレバー配置としては、一般に、ハンドルバーの右側ハンドルグリップの近傍にフロント用ブレーキレバーが配置され、ハンドルバーの左側ハンドルグリップの近傍にクラッチレバーが配置され、リバースロック解除レバーは、ハンドルバーの中央付近に配置されている。なお、Vベルト式無段変速機を備え、手動レバーにより前後進を切り換える騎乗型四輪走行車では、左側ハンドルリップの近傍位置に、クラッチレバーと共にリバースロック解除ボタンを備えた例がある(特許文献1)。
特開2004−161132号公報
このような騎乗型四輪走行車のギヤ式変速機を変速する際には、通常、ブレーキを掛けると共にクラッチを切断した状態とし、チェンジペダルを押し下げることにより、中立状態から前進1速状態を経て後進状態に切り換えるが、リバースロック解除レバーがハンドルバーの中央部付近に配置されている構造では、右手をハンドルグリップから離してリバースロック解除レバーを操作する必要があり、ロック解除操作に手間がかかる。また、ブレーキレバーから手を離すことになるので、フットブレーキによりブレーキを掛けた状態とする方法も実施されるが、その場合には、右足によりフットブレーキによるブレーキ操作を行うと同時に、左足でチェンジペダル操作を行うため、ライダーが楽な乗車姿勢を保ちつつ、快適に後進状態に変速操作を行うことが困難である。
本発明は前記課題に鑑みて為されたものであり、ライダーが、ハンドルグリップから手を離すことなく、かつ、乗車姿勢を崩すことなく、後進への変速を行うことができる騎乗型四輪走行車のレバー装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、チェンジペダル操作により前進及び後進に切り換え可能なギヤ式変速機を備えると共に、後進への切り換えを阻止するリバースロック機構を備えた騎乗型四輪走行車のレバー装置において、ハンドルバーのグリップ部の近傍であって、前記グリップ部から手動操作可能な範囲に、ブレーキレバーと、前記リバースロック機構をロック解除するリバースロック解除レバーと、を設けてある。
上記構成によると、ライダーは、グリップ部から手を離すことなく、同じ手によりブレーキ操作と同時にリバースロック解除操作を行うことができ、乗車姿勢を崩すことなく、後進への変速操作を快適に行うことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の騎乗型四輪走行車のレバー装置において、前記グリップ部から手動操作可能な範囲にスロットルレバーを設け、前記リバースロック解除レバーのロック解除側への回動方向と、前記スロットルレバーのスロットル開側への回動方向とを、異なる方向に設定している。
上記構成によると、ハンドルグリップから手を離すことなくスロットル操作を行うことができると共に、スロットルレバーを単独で操作する場合に、スロットルレバーとリバースロック解除レバーとを間違えて操作するのを防ぐことができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の騎乗型四輪走行車のレバー装置において、前記リバースロック解除レバーと、前記スロットルレバーとを、前記ハンドルバーに取り付けられた共通の支持ケースに支持している。
上記構成によると、レバー取付用の部品点数を削減することができる。
図1〜図10は、本発明にかかるレバー装置及び該レバー装置を備えた騎乗型四輪走行車であり、これらの図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。
[騎乗型四輪走行車の全体構造]
図1は騎乗型四輪走行車の平面図であり、車輌の前部に左右一対の前車輪1が備えられ、車輌の後部に左右一対の後車輪2が備えられ、前車輪1と後車輪2との間にエンジン3が搭載され、車輌の上部には、前側から順に、ハンドルバー7、燃料タンク8及びシート9が備えられ、シート9の下方には左右一対のステップ10が備えられている。エンジン3は、クランクケース4の後部に変速機ケース4aを一体に有しており、該変速機ケース4a内にはギヤ式変速機11が収納されている。変速機ケース4aの右側には、右側ステップ10の近傍にフットブレーキペダル13が備えられ、変速機ケース4aの左側には、左側ステップ10の近傍にチェンジペダル14が備えられている。
ハンドルバー7の右端部には、右側ハンドルグリップ20が設けられると共に、該右側ハンドルグリップ20の近傍位置にフロントブレーキレバー21、リバースロック解除レバー22及びスロットルレバー23が併設され、ハンドルバー7の左端部には、左側ハンドルグリップ25が設けられると共に、該左側ハンドルグリップ25の近傍位置にクラッチレバー26が設けられている。
[ギヤ式変速機の概略]
図11は、ギヤ式変速機11の水平断面部分拡大図であり、ギヤ式変速機11は、外周面に複数のカム溝30を有するチェンジドラム31を利用して、チェンジギヤの噛み合い状態を変更し、シフトアップ及びシフトダウンを行う構造となっている。チェンジドラム31は、変速機ケース4a内に軸受32を介して回転自在に支持されており、各カム溝30には複数のシフトフォーク33の駆動ピン33aがそれぞれ係合している。各シフトフォーク33は、チェンジドラム31と平行に配置されたシフトロッド35にそれぞれシフトロッド長さ向移動可能に嵌合すると共に、特定のチェンジギヤ37の環状溝38に係合し、チェンジドラム31を所定角度(たとえば60°)ずつ回転することにより、各シフトフォーク33を選択的にシフトロッド長さ方向に移動し、ギヤ式変速機11の噛み合い状態を変更し、シフトアップ又はシフトダウンするようになっている。
チェンジドラム31の右端部には、チェンジ軸40に固着された揺動アーム42と、該揺動アーム42の先端部に係合自在でラチェット機構を介してチェンジドラム31に連結する係合ピン43等とからなる揺動伝達機構が備えられている。該揺動伝達機構は、チェンジ軸40を所定角度だけU1方向へ揺動することにより、チェンジドラム31を所定角度だけU2方向へ揺動し、反対にチェンジ軸40を所定角度だけD1方向へ揺動することにより、チェンジドラム31を所定角度だけD2方向へ揺動するように構成されている。
該実施の形態のギヤ式変速機11は、前進5速及び後進に切り換え可能となっており、チェンジドラム31をD2方向に所定角度ずつ回転することにより、前進5速→前進4速→前進3速→前進2速→前進1速→後進に、順次シフトダウンし、反対に、チェンジドラム31をU2方向に所定角度ずつ回転することにより、後進→前進1速→前進2速→前進3速→前進4速→前進5速に、順次シフトアップするようになっている。また、前進1速位置と前進2速位置との間には、中立位置が設定されている。
図9は、チェンジドラム31の左端部近傍の縦断面図であり、チェンジ軸40の左端部に、前方に延びる前記チェンジペダル14が固着されており、該チェンジペダル14を押し下げることにより、チェンジ軸40を所定角度だけD1方向に回動し、シフトダウン操作を行い、反対に、チェンジペダル14を押し上げることにより、チェンジ軸40を所定角度だけU1方向に回動し、シフトアップ操作を行う。
[リバースロック機構及びその解除レバー機構]
図9において、前進1速状態から後進状態への切り換えがチェンジペダル14の操作のみで行われるのを阻止するために、リバースロック機構50を備えており、該リバースロック機構50をロック解除した後、チェンジペダル14による前進1速状態から後進状態への切り換えが行えるように構成されている。
リバースロック機構50は、チェンジドラム31の左端軸部31aの外周面に形成された円弧状の溝51と、該溝51の周方向の端縁間に形成されたストッパー52と、前記溝51に略後方から突退自在なリバースロックピン53と、該リバースロックピン53を前方に付勢する付勢ばね57等から構成されている。変速機ケース4aの左側壁には、チェンジドラム31の左端軸部31aより後方位置にボス取付孔55が形成され、該ボス取付孔55にはピン支持ボス56が嵌合し、該ピン支持ボス56はボルト等により変速機ケース4aに固着されている。上記ピン支持ボス56内に、前記リバースロックピン53がピン長さ方向(略前後方向)に移動自在に嵌合すると共に付勢ばね57により左端軸部31a側(略前方)に付勢され、溝51内に突入している。
図9に示す状態はチェンジドラム31が前進1速位置に位置している状態であり、前記ストッパー52は、前進1速位置においてリバースロックピン53の下側近傍に位置している。これにより、前進1速位置から後進位置へのチェンジドラム31のD2方向への回動は、リバースロックピン53とストッパー52との係合により阻止される。そして、リバースロックピン53を、付勢ばね57に抗して後退させることにより、図10のように、前進1速位置から後進位置へ、チェンジドラムのD2方向への回転を許すようになっている。
[ロック解除レバー機構]
図9において、リバースロックピン53の後方には、リバースロック解除用の操作力を伝達するための伝達ケーブル60が配置されており、該伝達ケーブル60は、アウターチューブ60bと、該アウターチューブ60b内にチューブ長さ方向移動自在に挿入されたインナーワイヤ60aとから構成され、該インナーワイヤ60aの一端部が、リバースロックピン53の後端部に連結されている。アウターチューブ60bの一端部は、クランプ62により変速機ケース4aの側壁に支持されている。伝達ケーブル60は、図1に示すように右側ハンドルグリップ20の近傍まで延設されている。
[レバー装置]
図2は右側ハンドルグリップ20及びその近傍のレバー装置の平面拡大図、図3は図2と同じ部分を後下方から見た斜視図である。図2において、右側ハンドルグリップ20の左側には第1のレバー支持ケース71と第2のレバー支持ケース72が順に配置されており、第1のレバー支持ケース71には、前記リバースロック解除レバー22とスロットルレバー23とが、それぞれ回動軸芯O3,O2回りに回動可能に支持され、第2のレバー支持ケース72には、前記フロントブレーキレバー21が回動軸芯O1回りに回動自在に支持されている。
第2のレバー支持ケース72は、クランプ部材74を介してハンドルバー7に支持されると共にハンドルバー7から前方に突出しており、フロントブレーキレバー21は、第2のレバー支持ケース72から右側ハンドルグリップ20の前方に向けて略右方に延びている。フロントブレーキレバー21を回動軸芯O1回りにA1方向(右側ハンドルグリップ20側)に回動することにより、図示しないブレーキ用ケーブルを介して前車輪1(図1)のブレーキ装置を作動するように構成されている。
図4は図2のIV-IV断面図、図5は図2のV-V断面図、図6は後端部を切り欠いて示す第1のレバー支持ケース71の平面図、図7はケース蓋71bを取り除いて示す第1のレバー支持ケース71の平面図、図8は第1のレバー支持ケース71の底面図である。
図5において、第1のレバー支持ケース71は、ケース本体71aと、該ケース本体71aの上面に複数のボルト75により締着された前記ケース蓋71bと、ケース本体71aの下面に複数のボルト76により締着された下側クランプ部材71cとから構成されており、ケース本体71aの下面に形成された半割り円筒部分と、下側クランプ部材71cに形成された半割円筒部分との間でハンドルバー7を挟持することにより、ハンドルバー7に固定されている。
ケース本体71aの前端部には、下方に延びるボス77がケース本体71aと一体に形成されており、該ボス77内にはメタルブッシュ78を介して回動軸79が回動自在に支持され、該回動軸79の下端部はボス77から下方に突出し、該下方突出端部にスロットルレバー23が固着され、回動軸79の上端部はケース本体71a内に突出し、該上方突出部に中間レバー80が固着されている。なお、スロットルレバー23には樹脂製のカバー23aが被せられている。
下側クランプ部材71cの後端部には、リバースロック解除レバー用のレバー取付部82が下側クランプ部材71cと一体に形成されており、前記レバー取付部82にボルト形状のレバー支軸83が螺着され、該レバー支軸83に前記リバースロック解除レバー22が回動自在に嵌合している。
図7において、ケース本体71aの左側壁の後端部には、左方に突出する半割筒状のケーブル取付部85がケース本体71aと一体に形成されており、該ケーブル取付部85内にスロットルケーブル90のアウターチューブ90bの先端部が固定され、スロットルケース部90のインナーワイヤ90aの先端部は、アウターチューブ90bからケース本体71a内に延び出し、中間レバー80の後端部に連結され、中間レバー80はリターンばね86により回動軸芯O2回りにB2方向に付勢されている。リターンばね86の一端部はケース本体71aに螺挿されたばね力調節ねじ59の先端に当接しており、該ばね力調節ねじ59の突出量を調節することにより、リターンばね86の設定荷重を調節し、スロットルレバー23の操作荷重を調節できるようになっている。
スロットルレバー23は、非操作状態においては、中間レバー80と共に付勢ばね86によりB2方向に付勢され、図8に実線で示すように、回動軸79から右後方に延びた状態で係止されている。そして、スロットルレバー23を回動軸芯O2回りに前方(B1方向)に回動することにより、図7に仮想線で示すように中間アーム80をばね86に抗してB1方向に回動し、インナーワイヤ90aを引っ張り、スロットルを開くようになっている。
図6において、下側クランプ部材71cのリバースロック解除レバー用のレバー取付部82には、ケーブル固定部89が一体に形成され、該ケーブル固定部89に前記伝達ケーブル60のアウターチューブ60bの他端部が固定されている。伝達ケーブル60のインナーワイヤ60aの他端部はアウターチューブ60bから右方に延び出し、リバースロック解除レバー22の基端部(前端部)に連結されている。リバースロック解除レバー22をC1方向(左前方)に回動することにより、インナーワイヤ60aを略右方に引っ張り、リバースロック機構50を解除するようになっている。
図2は、右側ハンドルグリップ20と、フロントブレーキレバー21と、リバースロック解除レバー22と、スロットルレバー23との位置関係を明確に示すと共に、各レバー21,22,23の操作側への回動方向(A1,C1、B1方向)の相互関係を明確に示している。リバースロック解除レバー22とスロットルレバー23とは、ライダーが右側ハンドルグリップ20を握った状態で、右手の親指が届く位置に配置されており、フロントブレーキレバー21は、周知のように、ライダーが右側ハンドルグリップ20に右手をかけた状態で、人指し指から小指までを掛けることが出来る位置に配置されている。
フロントブレーキレバー21のブレーキ操作側への回動方向(A1方向)が、略後方に設定されているのに対し、スロットルレバー23のスロットル開側への回動方向(B1方向)は、フロントブレーキレバー21とは反対に略右前方に設定されている。また、スロットルレバー23のスロットル開側への回動方向(B1方向)が、前述のように右前方に設定されているのに対し、リバースロック解除レバー22のロック解除側への回動方向(C1方向)は、スロットルレバー23とは反対回りで、左前方に設定されている。
(作用)
車輌停止状態で、中立状態から前進1速状態に切り換える場合には、図1のクラッチレバー26を左手で握ることによりクラッチを切断すると共に、フロントブレーキレバー21を右手で握ることによりブレーキを掛け、そして図9のチェンジペダル14をD1方向に押し下げ、チェンジドラム31を中立位置から前進1速位置(図9の位置)までD2方向に回動する。
その後、さらにチェンジペダルをD1方向に押し下げようとしても、ストッパー52がリバースロックピン53に当接することにより、チェンジドラム31のD2方向への回動は阻止される。すなわち、誤って後進状態に切り換えられるのを阻止する。
前進1速状態に切り換え後、さらにシフトアップする場合には、チェンジペダルをU1方向に押し上げることにより、チェンジドラム31を所定角度ずつU2方向に回動し、前進2速、前進3速、前進4速及び前進5速に順次切り換える。
シフトダウンする場合には、チェンジペダル14をD1方向に押し下げることにより、チェンジドラム31を所定角度ずつD2方向に回動する。前進1速状態までシフトダウンした後、さらにチェンジペダル14を押し下げようとしても、ストッパー52がリバースロックピン53に当接することにより、チェンジドラム31のD2方向への回動は阻止される。すなわち、誤って後進状態に切り換わるのを防止することができる。
車輌停止状態において、たとえば中立状態から後進状態に切り換える場合には、図1において、クラッチレバー26を左手で握り、図2において、右手の親指でリバースロック解除レバー22をC1方向に押すことにより、図9のリバースロックピン53をばね57に抗して後退させ、溝51から抜く。そして、上記状態において、チェンジペダル14を押し下げることにより、チェンジドラム31を前進1速位置から後進位置までD2方向に回動させ、ギヤ式変速機11を後進状態に切り換える。
一旦、後進状態に切り換えた後、リバースロック解除レバー22から親指を離すと、図10のリバースロックピン53はばね57により前端がストッパー52の外周面に当接する。
後進状態から中立状態に切り換える場合には、リバースロック解除レバー22を操作する必要はなく、クラッチを切断し、チェンジペダル14をU1方向に押し上げることにより、まず、チェンジドラム31を後進位置から前進1速位置に戻す。このとき、リバースロックピン53は、ばね57の弾性力により自動的に溝51内に突出する。続いてチェンジペダル14をU1方向に押し上げることにより、チェンジドラム31を中立位置に戻す。
[実施の形態の効果]
(1)上記実施の形態によると、ライダーは、右側ハンドルグリップ20に右手を掛けた状態で、フロントブレーキレバー21とリバースロック解除レバー22とを、同時に操作することができるので、後進状態への切り換え時、ライダーは、右手を右側ハンドルグリップ20から離すことなく、かつ、乗車姿勢を崩すことなく、後進への切り換え操作を行うことができる。
(2)フロントブレーキレバー21のブレーキ操作側の回動方向A1を略後方としているのに対し、リバースロック解除レバー22のロック解除側の回動方向C1を前左方とし、しかも、フロントブレーキレバー21は人指し指から小指の四本の指にて操作するように設定し、リバースロック解除レバー22は親指にて操作するように設定しているので、ライダーは、右手の各指に操作荷重を分散させることができ、フロントブレーキレバー21とリバースロック解除レバー22との同時操作を、無理なく行うことができる。
(3)リバースロック解除レバー22とスロットルレバー23とを共通の第1のレバー支持ケース71に支持しているので、各レバー22,23の取付用の部品点数を削減でき、コストを下げることができる。
(4)リバースロック解除レバー22のロック解除側の回動方向C1と、スロットルレバー23のスロットル開側への回動方向B1とを、互いに逆方向に設定しているので、いずれのレバー22,23も右手の親指で操作するレバーであっても、取り違えるおそれがない。
[その他の実施の形態]
(1)ハンドルバーの左端部にブレーキレバーが配置されている騎乗型四輪走行車では、リバースロック解除レバーを、前記ブレーキレバーと共に左側ハンドルグリップの近傍に設けることも可能である。
(2)図2の第1のレバー支持ケース71に、リバースロック解除レバー22のみを設ける構造とすることも可能である。
(3)図2の構造のように、リバースロック解除レバー22は第1のレバー支持ケース71の後端部に支持し、リバースロック解除レバー22のロック解除側の回動方向C1はスロットルレバー23のスロットル開側への回動方向B1と逆向きに設定するのが好ましいが、本発明は、このような構造に限定はされず、たとえば図2のスロットルレバー23の取付位置にリバースロック解除レバー22を支持し、B1方向に回動することにより、リバースロック解除レバー操作を行う構造とすることもできる。
(4)本発明は、前記各実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形例が含まれる。
本発明にかかるレバー装置を備えた騎乗型四輪走行車の一実施の形態を示す平面図である。 図1の騎乗型四輪走行車の右側ハンドルグリップ近傍の平面拡大図である。 図2と同じ部分を後下方から見た斜視図である。 図2のIV-IV断面図である。 図2のV-V断面図である。 後端部を切り欠いて示す第1のレバー支持ケースの平面図である。 ケース蓋を取り外して示す第1のレバー支持ケースの平面図である。 第1のレバー支持ケースの底面図である。 前進1速状態におけるリバースロック機構の縦断面拡大図である。 後進状態におけるリバースロック機構の縦断面拡大図である。 ギヤ式変速機のチェンジドラム部分の水平断面拡大図である。
符号の説明
7 ハンドルバー
11 ギヤ式変速機
14 チェンジペダル
20 右側ハンドルグリップ(グリップ部)
21 フロントブレーキレバー
22 リバースロック解除レバー
23 スロットルレバー
31 チェンジドラム
50 リバースロック機構
51 溝
52 ストッパー
53 リバースロックピン

Claims (3)

  1. チェンジペダル操作により前進及び後進に切り換え可能なギヤ式変速機を備えると共に、後進への切り換えを阻止するリバースロック機構を備えた騎乗型四輪走行車のレバー装置において、
    ハンドルバーのグリップ部の近傍であって、前記グリップ部から手動操作可能な範囲に、ブレーキレバーと、前記リバースロック機構をロック解除するリバースロック解除レバーと、を設けてあることを特徴とする騎乗型四輪走行車のレバー装置。
  2. 請求項1記載の騎乗型四輪走行車のレバー装置において、
    前記グリップ部から手動操作可能な範囲にスロットルレバーを設け、前記リバースロック解除レバーのロック解除側への回動方向と、前記スロットルレバーのスロットル開側への回動方向とを、異なる方向に設定していることを特徴とする騎乗型四輪走行車のレバー装置。
  3. 請求項2記載の騎乗型四輪走行車のレバー装置において、
    前記リバースロック解除レバーと、前記スロットルレバーとを、前記ハンドルバーに取り付けられた共通の支持ケースに支持していることを特徴とする騎乗型四輪走行車のレバー装置。
JP2006241293A 2006-09-06 2006-09-06 騎乗型四輪走行車のレバー装置 Expired - Fee Related JP4781206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006241293A JP4781206B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 騎乗型四輪走行車のレバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006241293A JP4781206B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 騎乗型四輪走行車のレバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008062735A true JP2008062735A (ja) 2008-03-21
JP4781206B2 JP4781206B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=39285831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006241293A Expired - Fee Related JP4781206B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 騎乗型四輪走行車のレバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4781206B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009134256A1 (en) * 2008-04-30 2009-11-05 Bombardier Recreational Products Inc. Vehicle with a semi-automatic transmission having a reverse gear
US8006798B2 (en) * 2008-04-30 2011-08-30 Bombardier Recreational Products Inc. Vehicle having a shift lever on a handlebar thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6375320A (ja) * 1986-09-19 1988-04-05 Honda Motor Co Ltd スロツトル開度保持装置
JPH0828296A (ja) * 1994-07-12 1996-01-30 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両用パワーユニット
JPH10119591A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両用パワーユニット
JP2004148936A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Suzuki Motor Corp 電動式不整地走行四輪車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6375320A (ja) * 1986-09-19 1988-04-05 Honda Motor Co Ltd スロツトル開度保持装置
JPH0828296A (ja) * 1994-07-12 1996-01-30 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両用パワーユニット
JPH10119591A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両用パワーユニット
JP2004148936A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Suzuki Motor Corp 電動式不整地走行四輪車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009134256A1 (en) * 2008-04-30 2009-11-05 Bombardier Recreational Products Inc. Vehicle with a semi-automatic transmission having a reverse gear
US8006798B2 (en) * 2008-04-30 2011-08-30 Bombardier Recreational Products Inc. Vehicle having a shift lever on a handlebar thereof
US8230962B2 (en) 2008-04-30 2012-07-31 Bombardier Recreational Products Inc. Vehicle with a semi-automatic transmission having a reverse gear

Also Published As

Publication number Publication date
JP4781206B2 (ja) 2011-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3065656B2 (ja) 自転車用変速操作装置
US5617761A (en) Shifting apparatus for a bicycle
US7557316B2 (en) Change gear switch for rod-shaped-handle equipped vehicle
JP2007001572A (ja) 自転車のディレーラ及びブレーキの統合制御デバイス
CN109154340B (zh) 跨骑型车辆的驱动力控制装置
CA2722739A1 (en) Vehicle having a shift lever on a handlebar thereof
TW200307624A (en) Gear shift control
JP2010064618A (ja) 自動二輪車のハンドルスイッチ
JP4781206B2 (ja) 騎乗型四輪走行車のレバー装置
JP2004161133A (ja) 不整地走行車の変速装置
JP4887088B2 (ja) 変速シフト用ハンドルスイッチ
JPS6064040A (ja) 車両用変速装置
EP1698551B1 (en) Bicycle control apparatus
JP4827748B2 (ja) 車両の変速アクチュエータ構造
US20100282015A1 (en) Shifting device
JP4493925B2 (ja) 車両用パーキングレバー装置
JP4887087B2 (ja) 変速シフト用ハンドルスイッチ
JPH0538295Y2 (ja)
US7854178B2 (en) Straddle-type four wheeled vehicle
JP4541392B2 (ja) 二輪車
JPS6234208B2 (ja)
JP2011194943A (ja) 車両用変速シフト操作装置
JP4057798B2 (ja) 車両の変速操作装置
JP5051894B2 (ja) シフトスイッチ装置
JP3498609B2 (ja) コラムシフト構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090817

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees