JPH08281388A - 金属ストリップ鋳造設備のロールクラウン調節方法および装置 - Google Patents

金属ストリップ鋳造設備のロールクラウン調節方法および装置

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JPH08281388A
JPH08281388A JP8111264A JP11126496A JPH08281388A JP H08281388 A JPH08281388 A JP H08281388A JP 8111264 A JP8111264 A JP 8111264A JP 11126496 A JP11126496 A JP 11126496A JP H08281388 A JPH08281388 A JP H08281388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却流体の循環によって内部から冷却され且
つ水平軸線の周りを互いに逆方向に回転駆動される表面
が粗い2本のロール 1, 1'間に鋳造空間が区画され、鋳
造空間を覆った蓋10を通して所定量のガスまたは混合ガ
スを吹き込むことによって鋳造空間を不活化した状態
で、鋳造空間中に液体金属を導入し、それを凝固させて
金属ストリップ9、特に鋼のストリップを鋳造する方
法。 【解決手段】 ロールと液体金属とが接触する区域より
も上流で、少なくとも各ロールの表面付近に吹き込まれ
るガスの量および/または種類あるいは混合ガスの組成
を調整することによってロールのクラウンを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体金属から薄い金
属製品を直接鋳造する方法に関するものであり、特に、
水平軸線を有し、互いに隣接して配置され且つ逆方向に
回転駆動される内部冷却された2本のロール間で液体金
属を凝固させて薄い金属、特に鋼のストリップを鋳造す
る設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに逆方向に回転する2本のロール間
で薄い鋼ストリップを鋳造する設備では、ストリップの
厚さ方向でのプロフィール(断面形状)は鋳造空間内で
ロール外側表面の形状に密接に関係している。ストリッ
プのプロフィルは冷間圧延段階で上手く圧延でき、最終
製品の厚さが十分に均一になるようにするためには、四
角形か、わずかに凸状になっているのが理想的である。
そのためには各ロールの母線はロール間隙すなわち鋳造
空間で2本のローラが最も接近する領域で直線である
か、わずかに凹型であるのが好ましい。しかし、実際に
はそうならない。すなわち、ロールには高温度に加熱さ
れているため、冷却時には完全に直線の母線を有してい
たロールも熱膨張の影響で外側表面が凸状になり、凝固
ストリップの厚さプロフィールはこのロールの間隙部の
鋳造空間の断面形状を正確に再現するので、中心から端
部へ向かって厚さが除々に厚くなるストリップになる。
このプロフィルはストリップを冷間圧延で上手に圧延す
る上で障害となり、得られた製品の品質を悪くする。
【0003】そのため、一般には予め熱膨張を計算に入
れてロール製造時に各ロールの外側表面をわずかに凹型
にし、ロール中心部に「クラウン(bombe) 」を付けてい
る、換言すれば端部と違った半径にしている。このクラ
ウンの最適値(冷却時)はロール寸法に依存し、例えば
約 0.5 mm である。従って、ロールが熱膨張するにつれ
てクラウンは減少し、鋳造空間でのロールのプロフィー
ルは直線に近づくことになる。鋳造中のクラウンの値は
ロールを構成する材料、ロールの外側部分を構成する冷
却シェルの冷却システム、冷却シェルの形状あるいは冷
却シェルの熱膨張を可能にする冷却シェルをロールコア
に固定する手段に依存する。しかし、クラウンの値は運
転条件でも変化し、鋳造毎に変化し、さらには一回の鋳
造中でも変化する可能性がある。例えば、鋳造空間に存
在する液体金属の高さや、ロール冷却手段によって金属
から取去られる熱流(高温から低温への熱移動)の強さ
等によっても変化する。
【0004】従って、鋳造設備の運転担当者がロールの
クラウンをある程度変更できるようにして、鋳造条件や
その変動に無関係に、常に最適なクラウンが得られるよ
うにすることが重要である。また、各グレードが最適条
件で鋳造ができるようにするために初期クラウンが異な
るロール対を多数用意する必要をなくすことも重要であ
る。
【0005】クラウン調節の1つの方法は各ロールの冷
却シェル内を循環する冷却水の流量を変えるて金属から
取去られる熱流を調整することである。しかし、実際に
この方法で得られるクラウンの最小変化量は0.02〜0.03
mm 程度に過ぎない。すなわち、最大流量に対して水の
流量を大きく変えると、冷却シェルと水との間の熱伝達
条件が大きく損なわれるため金属の凝固条件を満足に制
御できなくなるので、変更可能な水の流量の割合はわず
かな値に制限される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は鋳造中
に運転者がロールクラウンを十分な範囲で調節できるよ
うにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、冷却流
体の循環によって内部から冷却され且つ水平軸線の周り
を互いに逆方向に回転駆動される表面が粗い2本のロー
ル間に鋳造空間が区画され、鋳造空間を覆った蓋を通し
て所定量のガスまたは混合ガスを吹き込むことによって
鋳造空間を不活化した状態で、鋳造空間中に液体金属を
導入し、それを凝固させて金属ストリップ、特に鋼のス
トリップを鋳造する方法において、ロールと液体金属と
が接触する区域よりも上流で、少なくとも各ロールの表
面付近に吹き込まれるガスの量および/または種類ある
いは混合ガスの組成を調整することによってロールのク
ラウンを調節することを特徴とする方法にある。
【0008】本発明の他の対象は、冷却流体の循環によ
って内部が冷却され、水平軸線の周りを互いに逆方向に
回転駆動される表面が粗い2本のロールと、これら2本
のロールの間に区画されて液体金属を収容する鋳造空間
と、この鋳造空間を覆った蓋を通ってガスまたは混合ガ
スを吹込む手段と、ロールと液体金属が接触する区域よ
りも上流で少なくとも各ロールの表面付近でのガスの吹
込みの量および/またはガスの種類あるいは混合ガスの
組成を調整する手段とを備えた、金属ストリップ、特に
鋼ストリップの鋳造設備において、鋳造空間でのロール
のクラウンあるいは鋳造空間でのロールのクラウンを表
す量を測定または計算する手段を有することを特徴とす
る設備にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下の説明から分かるように、本
発明ではロールクラウンを調節するために、各ロール表
面が液体金属のメニスカスと接触する直前に各ロール表
面の直ぐ近くに存在するガスの量および/または組成を
変えるか、これらの2つのパラメータを変える。すなわ
ち、鋳造ロールが平滑でなく、表面が粗面である場合に
は、ロール表面の凹部に存在するガスの量および組成が
金属とロールとの間の熱伝達効率に直接影響するので、
上記の方法によってロールの膨張(従ってクラウン量)
を決める金属から奪い取る熱流を変えることができる。
このロールクラウンの変更操作は鋳造中の各時点で条件
に応じて行うことができる。本発明は添付図面を参照し
た下記の説明からより明確に理解できよう。添付図面は
本発明方法を実施するための2本のロール間で金属を鋳
造する設備の概念図である。
【0010】
【実施例】この鋳造装置は公知のように内部が強制冷却
され、互いに近接して配置され且つ水平軸線の周りを図
示していない手段によって互いに逆方向に回転駆動され
る2本のロール1,1'と、ロール1, 1' の外側表面 3, 3'
と側部の2枚の耐火板(図1にはその一方4が示されて
いる)とによって区画される鋳造空間中に液体鋼2を供
給する手段とで構成されている。液体鋼の供給手段は図
示していない分配器に接続されたノズル5を有し、この
ノズル5の下端は鋳造空間に収容された液体鋼2の表面
6よりも下側まで延びている。液体鋼2はロール1, 1'
の外側表面3,3'上で凝固を開始し、この表面上に表皮
7, 7'が形成され、ニップ8すなわちロール1, 1' 間の
ロール隙間が最も狭くなる区域で両方の表皮 7, 7'が合
体されて厚さ数mmの凝固したストリップ9となり、この
ストリップ9は鋳造装置から連続的に抜き出される。鋳
造空間は蓋10によって不活化状態に維持されている。ノ
ズル5はこの蓋10を貫通して延びている。蓋10はロール
1, 1' の長手方向全体に渡って延びた2つのブロック1
1、11’によって支持されている。これらのブロック1
1、11’の下側面12、12’は、ロール1, 1' の外側表面
3, 3'と同じ湾曲面をして、不活化状態が維持されてい
る時に外側表面 3, 3'との間に幅「e」が数mmの空間1
3、13’を区画するようになっている。
【0011】不活化ガスは先ず最初に蓋10を貫通した導
管14を介して吹込まれる。この導管14は鋳造空間内に存
在する液体鋼2の表面6の上方で開口し、例えば窒素ガ
スまたはアルゴンガスの入ったボンベ15に接続されてい
る。ガスの流量と吹込み圧力は弁16で制御される。本発
明方法では流量および組成が制御されたガスがブロック
11、11’を介して吹込まれる。すなわち、弁18を備えた
窒素ガスボンベ17と弁20を備えたアルゴンガスボンベ19
とが混合室21に接続され、一方のガスまたは混合ガスが
この混合室21から取り出され、ロール 1, 1'の外側表面
が鋳造空間中の液体金属の表面6と接触する区域すなわ
ちメニスカス区域まで移動する間に、ロール 1, 1'の外
側表面上に境界層を形成する。そのために、弁23を備え
た導管22が混合室21中の混合ガスの一部を混合室21から
ブロック11へ送る。ブロック11に形成されたスリット24
(または互いに接近して配置された複数の孔または多孔
質要素)はブロック11の内側表面12とロール1の外側表
面3とによって区画される空間13内に混合ガスをできる
だけ均一に分配する。混合ガスの流量および圧力は弁23
によって調節することができる。同様に、混合ガスは対
称構造の弁23' を備えた導管22’を介してブロック11’
へ送られ、スロット24’を通ってブロック11’とロール
1’との間の空間13’に供給される。
【0012】既に述べたように、ロールの膨張はロール
が鋳造空間内に存在する金属から奪う熱流によって支配
される。本出願人はロールと接触した一定量の金属から
ロールが奪う瞬間熱流Φi (単位はMW/m2)は下記で表
されることを実験式に見出した: Φi =Ati -0.35 (ここで、ti はメニスカスの所で上記金属部分がロー
ルと接触する所すなわちロールと鋳造空間内に存在する
液体金属の自由表面との接触区域で接触してからの経過
時間であり、AはMW/m2s0.35 で表される熱伝達係数
で、この値は金属とロールとの境界面を支配する条件に
依存する)ti が増加するとΦi も減少する。このこと
は金属の温度が下ると熱伝達の品質が損なわれることを
意味している。
【0013】瞬間的な熱流に関するこの式からロールと
接触した凝固中または冷却中の表皮の任意部分から奪わ
れる平均熱流Φm を計算することができる。これはロー
ルとの接触時間が異なる表皮の各部分のΦi を積分して
得られる。接触時間は0(表皮部分がメニスカル位置に
来た時)〜tc (ロール間隙位置で表皮部分がロールか
ら離れる時)の間にある。tc は金属とロールとの接触
円弧の長さと、ロールの回転速度との関数として計算で
きる。従って、Φm は〔数1〕で表すことができる:
【0014】
【数1】 このΦm はロールを通過する冷却水の流量Qと、冷却水
がロールに入る時と出る時の温度差ΔTと、金属とロー
ルとの間の接触面積Sとから下記の式で得られる: Φm =QΔT/S tc が分かれば、tc からAが下記の式で導かれる: A=0.65Φm /tc -0.35 =0.65QΔT/Stc -0.35
【0015】既に述べたように、Aの値は金属とロール
との境界面の条件に依存する。この境界面の特徴で最も
重要なものはロールの冷却シェルの表面粗さである。熱
伝導率が均一な完全に平滑なロール表面は鋳造ストリッ
プに欠陥を生じさせる原因となることが分かっている。
その理由はストリップが冷却する際の表皮の収縮力が同
じ表皮の冷却シェルへの付着力に逆らい、この競合の結
果、表皮内部に圧力が生じて表面に微細な裂け目を生じ
るためである。この欠点を無くすための一般的な対策は
冷却シェルに一定の粗さを付け、平滑な領域(すなわち
凸部)とそれに比べて凹んだ領域とが交互、均一または
ランダムに分布したロールを使用することである。
【0016】この場合、平滑領域および凸部では金属表
皮は冷却シェルに付着して迅速に冷却されるが、凹んだ
領域の寸法は凝固中の金属が凹部の一部のみを満たすが
表面張力の影響で凹部の底には達しないように設計され
る。従って、金属は少なくとも凹部の真上では冷却表面
と直接接触することはない。そのため凹部と向かい合っ
て表皮上には僅かに盛り上がった部分ができ、この部分
の凝固・冷却の進行は表皮の他の部分に比べて遅くな
る。この部分はいわば金属の溜部を構成し、一定の柔軟
性を有し、裂け目を生じることなしに表皮の収縮に起因
する表面応力を吸収することができる。鋳造ストリップ
の表面品質を十分なものにするために、ロールの冷却シ
ェルに種々の彫刻模様、例えば十文字のV字型溝等を施
すことが考えられてきた。さらに最近では冷却シェルに
小さな凹み(この凹みはほぼ円形または楕円形で、互い
に接触せず、直径が 0.1〜1.2 mmで、深さが5〜100 μ
mである)を付ける方法が提案されている(欧州特許第
0309247号参照)。
【0017】この凹みには、液体金属と接触する前に、
回転するロール上の大気の境界層を構成するガスが充填
され、このガスはロールと一緒に運ばれる。凹みの部分
がメニスカルと接触して凝固中の金属表皮で覆われる
と、凹み内部にあったガスは閉じ込められる。冷却され
た凹み部分の壁面は表皮と接触していないが、このガス
を通して金属から熱流を奪う。従って、係数Aの計算に
は金属とロールとの間の全体の熱伝達に対する冷却シェ
ルの粗さの影響を考慮する必要がある。
【0018】一般に、液体鋼の表面は大気から遮断し、
酸化介在物の生成の原因となる金属の汚染を防ぐ。酸化
介在物が生じると鋼中に存在する最も酸化され易い元素
が消費されることにもなる。大抵の場合、液体鋼の表面
を空気から遮断するために、鋳造空間を蓋で覆い、液体
金属に対して完全に不活性なガス(例えばアルゴン)ま
たは一部が液体金属中に溶け込むことが許容されるガス
(例えば窒素、窒素含有量が特に問題にならないステン
レス鋼の鋳造の場合) あるいはこれらのガスの混合物を
この蓋の下側で液体金属の表面へ向かって吹き込む。
【0019】ロールおよび蓋の磨耗を避けるために、蓋
は一般にロールで支持せず、ロール表面の直ぐ近くの支
持体で(数mm離して)支持する。この構造の欠点はロー
ル、特にロール表面上の凹みが空気の境界層を巻き込む
ため、この空気の境界層の酸化力がメニスカス部分とそ
の下側で空気の境界層と接触する金属の品質を致命的に
損なう点にある。この問題は液体金属の表面に向けてガ
スを吹き込むと同時にアルゴンおよび/または窒素をロ
ール表面の直ぐ近くに吹き込む(ロール表面上に蓋が張
り出している場合)ことで解決できる場合もある。この
操作は空気の境界層を希釈して、その酸化力をほとんど
ゼロにするような調節可能な流量で行わなければならな
い。この方法はフランス国特許出願第94 14571号に記載
されているる。
【0020】液体金属の保護のために使用可能なガスお
よび混合ガスは物理的および化学的特性が互いに相違す
るため、全てのガスが金属とロールとの間の熱伝達に同
じ効果を与えるものではない。例えば、不活化ガスとし
て用いた場合、窒素をアルゴンに比べて熱伝達がより効
率良く起こる。この現象について考えられることはアル
ゴンは実質的に鋼に溶けず、その全量が凹部内に残ると
いうことである。すなわち、アルゴンは凹部の底と金属
表皮との間でガスクッションを構成し、凹部に金属が大
きく入り込むのを防ぐ役目をする。これに対して、窒素
は凹部に閉じ込められた時に多かれ少なかれ完全に凝固
していない金属に吸収される(その程度は鋳造段階で相
違する)。一般に、凹部内に存在するガスの量は吹き込
まれたガス、特にロールの直ぐ近くに吹き込まれたガス
の流量に依存する。
【0021】従って、吹き込まれるガスの流量が同じ場
合、各凹部内に残るガスの量は窒素を用いた場合にはア
ルゴンを用いた場合よりも少ない。換言すれば窒素はア
ルゴンより凹部内への金属の入り込みを防がず、従っ
て、平滑ロールを用いた場合の凝固条件に近い条件にな
る。すなわち、メニスカルの所までロールと一緒に移動
するガス境界層が主にアルゴンで構成されている場合の
ロールと凝固中の金属表皮との間の熱伝達係数Aは境界
層が窒素で構成されている場合よりも低くなる。両方の
ガスの混合物を用いる場合には、メニスカスの上流でロ
ール表面近くに吹き込む混合物中のアルゴンの比率を増
加させると、Aの値はA0(A0 は窒素100%の場合のA
の値) よりも小さくなる: A=A0 −k(%Ar)
【0022】実験の結果、ロールの粗さが一定で、アル
ゴン含有率が30%以下の範囲の場合各種オーステナイト
系ステンレス鋼のA0 は例えば 4.2〜4.8 の間で変化
し、Kは0.025 程度であることが分かっている。この限
界値を越えるとAの値に対するアルゴン含有率の影響力
は著しく低下することが観察される。フェライト系のス
テンレス鋼の場合にはAに対するアルゴン含有率の影響
は顕著ではなく、炭素鋼の場合には比較的弱い。こうし
た差は各鋼に対する窒素の溶解性が異なることに関連す
るものと思われる。すなわち、鋼に対する窒素の溶解性
が高くなる程、不活化ガスの一部または全部が不溶性ガ
スで置換され、ガス/金属境界条件が大きく変化する。
このことは不活化ガスまたは不活化混合ガスの種類を変
えることによってロールクラウンを調節する本発明方法
はステンレス鋼、特にオーステナイト系の鋳造に好まし
いことが分かる。また、吹き込むガスの流量を変えるこ
とによってロールクラウンを調節する本発明方法は炭素
鋼に特に向いている。当然、両方のパラメータすなわち
流量と組成とを同時に変えることもできる。
【0023】ロールを通過する熱流の値は実験によって
運転者が求めることができる。鋳造速度が判っていれば
それからAの値を計算できる。このAの値より、過去の
実験および模擬試験から運転者は各種のロール粗さおよ
び鋼の種類に対してロール冷却時に真っ直ぐな母線とな
るようなロールクラウン値を求めることができる。逆
に、この値を用いることによって高温時に直線またはわ
ずかに凹んだ形状のロールとなるようにロール形状修正
を製造時に行うことが少なくともほとんどの実際の実験
条件下でできる。この場合には本発明の不活化ガスの組
成および/または流量の変更は当然しなくても済む。
【0024】不活化ガスの種類を変更するために、運転
者は所定のガス流量と所定の鋳造条件時に2つのロール
クラウン間で選択可能な純粋な窒素または純粋なアルゴ
ンを使用できるようになっているが、クラウン調節の必
要性に従ってこの調節をできるだけ正確に行うために、
2種類のガス(または他の任意のガス)の混合物を任意
に変更可能な比率で使用できるようになっているのが好
ましい。
【0025】本発明の別の実施例では、各ブロック11、
11’に対して完全に独立したガス供給装置を設け、空間
13、13’内の混合ガスの組成を独立して調節する、従っ
て、各ロール 1, 1'のクラウンを別々に調節することも
できる。この場合には各ロール 1, 1'の冷却条件が相違
した場合に対処することができる。また、蓋10の下側に
吹込まれるガスを混合チャンバ21に採取し、その組成が
ロール 1, 1'の表面で境界層を形成すべき混合ガスと同
じにすることもできる。
【0026】本発明のさらに別の実施例では、上記フラ
ンス国特許第 94 144571号と同様に各ブロック11、11’
の内部に第2のスリット(またはそれと均等な機能を有
する別の部材)を設ける。この第2のスリットは上記ス
ロット24、24’と類似で、ロール 1, 1'の外側表面3、
3’の進行方向に対してスロット24、24’よりも上流側
で空間13、13’内に開口して、そこから放出されるガス
を空間13、13’の外側へ誘導する。一方、スロット24、
24’は放出されるガスを鋳造空間内すなわちロール 1,
1'の外側表面3、3’の進行方向へ誘導する。従って、
外部環境に対する空間13、13’の密閉性が向上し、従っ
て、境界層の組成をより細かく制御することができ、そ
の結果、ロール 1, 1'のクラウンを容易に調節すること
ができるようになる。
【0027】ブロック11、11’とロール 1, 1'との間の
空間13、13’に送り込まれる混合ガスは気体状態のもの
に限らず、液体状態のものでもよい。また、ガスを予熱
して温度を調節することもできる。上記の不活化装置は
本発明の一実施例に過ぎないということは理解できよ
う。特に、鋳造空間の上側に存在するガスとメニスカス
位置までロールの外側表面と一緒に移動する境界層の組
成とを制御可能な他の任意の装置を用いることができ
る。
【0028】本発明方法を用いて鋳造中にロールクラウ
ンを制御する場合には、鋳造設備の運転者(または自動
装置)は、採用する不活化ガス組成および流量によって
確実に所望のクラウンが得られ、従って、所定品質の製
品が得られるように一定数のデータを用いなければなら
ない。そのための1つの方法は、連続的にデータ(冷却
水の流量、ロールの入口と出口での冷却水の温度差)を
取り、ロールを通過する熱流を短い間隔で反復して計算
し、数学モデルおよび/または予め求めておいた較正曲
線を用いて予測クラウン量を求める方法である。
【0029】他の方法はできるだけ鋳造空間に近い所で
ロールクラウンを連続的に測定し、その値から接触領域
でのクラウン値を計算し、その結果に基づいて不活化ガ
スの組成を調節する方法である。このクラウン量の測定
は非接触式形状センサ、例えば容量センサまたはレーザ
ーセンサを少なくとも一方のロールの1つの母線に沿っ
て配置するか、好ましくは2組のセンサーを各ロールに
配置して行うことができる。〔図1〕に概念的に示した
センサ25、25’は計算機26に接続され、計算機26は上記
データを受けてロール 1, 1'を通過する熱流を計算し、
その結果に基づいて各弁18、20の開閉を決定して、ロー
ル 1, 1'で最良と思われるクラウンが得られるように混
合ガスの流量および組成を制御する。
【0030】また、ロール出口でストリップの幅方向で
の温度分布を測定することによってロールによってスト
リップに付与されるクラウンの少なくとも品質上の指標
が得られる。すなわち、ストリップの中心と端部に近い
区域との間の温度差はストリップの厚さ変化の指数であ
る。また、ストリップの厚さと幅方向の厚さ変化を直接
測定する装置、例えばX線ゲージ等をロールの下流に設
け、それによってロールクラウンがストリップに与える
影響を直接観察することができ、必要な場合には本発明
方法を用いてクラウンを修正することができる。
【0031】本発明方法とロール冷却水の流量を用いて
クラウンを制御する方法とを組み合わせることもでき
る。既に述べたように、冷却水の流量を調節する方法は
クラウンの変動幅が狭過ぎるが、不活化ガスの流量およ
び/または組成を変えて予め大まかにクラウンを調整し
てから、さらに細かく調節するためにこの方法を用いる
ことができる。本発明は鋼ストリップの鋳造に限定され
るものではなく、他の金属材料の鋳造にも適用すること
ができるということは当然のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施するための装置の一実施例
の概念図。
【符号の説明】
1、1’ロール 2 液体鋼 3、3’ロールの外側表面 4 耐火板 5 ノズル 6 液体鋼
の表面 7 表皮 8 ロール
間隙 9 凝固ストリップ 10 蓋 11、11’ブロック 13、13’空
間 14、22 導管 15 ガスボ
ンベ 16、18、20、23、23’ 弁 17 窒素ガ
スボンベ 19 アルゴンガスボンベ 21 混合室 24、24’スリット 25、25’セ
ンサ 26 計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/16 104 B22D 11/16 104N (72)発明者 リュク ヴァンドゥヴィル フランス国 62400 ベトゥヌ リュ エ ドガール キネ 32 (72)発明者 ピエール ドゥラスュ フランス国 62400 ベトゥヌ ロコン リュ コルネ マロ 13 (72)発明者 ジェラール レソン フランス国 58000 ヌヴェール リュ ドゥ ラ パルシュミネリー 1ビス (72)発明者 ジャン−ミシェル ダマス フランス国 62330 イスベルグ リュ アナトール フランス 8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却流体の循環によって内部から冷却さ
    れ且つ水平軸線の周りを互いに逆方向に回転駆動される
    表面が粗い2本のロール間に鋳造空間が区画され、鋳造
    空間を覆った蓋を通して所定量のガスまたは混合ガスを
    吹き込むことによって鋳造空間を不活化した状態で、鋳
    造空間中に液体金属を導入し、それを凝固させて金属ス
    トリップ、特に鋼のストリップを鋳造する方法におい
    て、 ロールと液体金属とが接触する区域よりも上流で、少な
    くとも各ロールの表面付近に吹き込まれるガスの量およ
    び/または種類あるいは混合ガスの組成を調整すること
    によってロールのクラウンを調節することを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】 冷却流体の流量を調整してクラウンの調
    節をさらに細かく行う請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 冷却流体の循環によって内部が冷却さ
    れ、水平軸線の周りを互いに逆方向に回転駆動される表
    面が粗い2本のロール(1, 1') と、これら2本のロール
    (1, 1') の間に区画されて液体金属(2) を収容する鋳造
    空間と、この鋳造空間を覆った蓋(10)を通ってガスまた
    は混合ガスを吹込む手段(14, 15, 16)と、ロール(1,
    1') と液体金属(2) が接触する区域よりも上流で少なく
    とも各ロール(1, 1') の表面(3, 3') 付近でのガスの吹
    込みの量および/またはガスの種類あるいは混合ガスの
    組成を調整する手段(17,18,19,20,21,22,22',23,23',2
    4,24')とを備えた、金属ストリップ(9) 、特に鋼ストリ
    ップの鋳造設備において、 鋳造空間でのロール(1, 1') のクラウンあるいは鋳造空
    間でのロール(1, 1')のクラウンを表す量を測定または
    計算する手段(25, 25', 26) を有することを特徴とする
    設備。
  4. 【請求項4】 蓋(10)が2つのブロック(11, 11') を有
    し、各ブロック (11,11')は各ロール(1, 1') の幅方向
    全体に渡って延び、各ブロックの下側表面(12,12')と各
    ロール(1, 1') の外側表面(3, 3') との間には空間が区
    画され、この空間中に量および/または種類あるいは組
    成の調整したガスまたは混合ガスを吹き込む手段(24,2
    4')を有する請求項3に記載の設備。
  5. 【請求項5】 混合ガスが窒素とアルゴンの混合物であ
    る請求項3または4に記載の設備。
  6. 【請求項6】 ロール(1, 1') のクラウンの測定手段が
    ロール(1, 1') の母線に沿って配置された少なくとも1
    組の形状測定用センサ群(25, 25') である請求項3〜5
    のいずれか一項に記載の設備。
  7. 【請求項7】 ロール(1, 1') のクラウンを計算する手
    段(26)がロール(1,1')を通過する熱流を測定する手段を
    有する請求項3〜6のいずれか一項に記載の設備。
  8. 【請求項8】 ロール(1, 1') のクラウンを表す量がス
    トリップ(9) の幅方向に沿った厚さ分布である請求項3
    〜7のいずれか一項に記載の設備。
  9. 【請求項9】 ストリップ(9) の幅方向に沿った温度の
    変化を測定する手段を有する請求項8に記載の設備。
  10. 【請求項10】 ストリップ(9) の厚さ分布をその幅に
    沿って直接測定する手段を有する請求項9に記載の設
    備。
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