JPH0729184B2 - 薄肉鋳片の連続鋳造装置 - Google Patents

薄肉鋳片の連続鋳造装置

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JPH0729184B2
JPH0729184B2 JP1336519A JP33651989A JPH0729184B2 JP H0729184 B2 JPH0729184 B2 JP H0729184B2 JP 1336519 A JP1336519 A JP 1336519A JP 33651989 A JP33651989 A JP 33651989A JP H0729184 B2 JPH0729184 B2 JP H0729184B2
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seal chamber
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continuous casting
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尚 古谷
英麿 竹内
省吾 松村
昭夫 笠間
邦政 佐々木
恵一 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ツインドラム方式のように冷却ドラム周面の
一部に湯溜り部を形成し、そこに注入された溶融金属を
冷却、凝固して、薄肉鋳片を製造する連続鋳造装置に関
する。
〔従来の技術〕
近来、溶鋼等の溶融金属から最終形状に近い数mm〜数十
mm程度の肉厚をもつ薄肉鋳片を直接的に製造する方法が
注目されている。この連続鋳造法によるとき、従来のよ
うな多段階にわたる熱延工程を必要とすることなく、ま
た最終形状にする圧延も軽度なもので済むため、工程及
び設備の簡略化が図られる。
この連続鋳造法、例えばツインドラム方式は互いに反対
方向に回転する一対の冷却ドラムで形成された湯溜り部
に溶融金属を注入し、該溶融金属を前記冷却ドラム表面
に接触させて急冷、凝固して鋳片を鋳造する方式である
が、通常この鋳造は大気中で行われるので溶融金属が湯
溜り部の雰囲気の酸素で酸化され、その結果、生成され
た酸化物が冷却ドラムの回転に付随して凝固シェルに巻
き込まれる場合がある。このように、酸化物が鋳造過程
で巻き込まれると、鋳造された鋳片表面に酸化物が付着
残留するだけでなく鋳片の冷却むらをもたらし、従っ
て、該表面に、肌荒れ、亀裂、二重肌、湯じわ等の欠陥
が発生し易くなり、表面品質を著しく劣化させることに
なる。
このような問題に対して、例えば特開昭62-130749号公
報には、回転する冷却ドラムの間に形成された湯溜り部
の上方空間にシールチャンバーを設け、その中に不活性
ガスを注入して湯面酸化を防止しつゝ鋳造を行う連続鋳
造法が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、冷却ドラムは常に湯溜り部に向って回転
しているので、空気がシールチャンバーと冷却ドラム表
面との間を通過して湯溜り部へ侵入する。そのため、湯
溜り部の上方空間を完全な非酸化性雰囲気に維持するこ
とが困難となる。
本発明はかゝる空気の湯溜り部への浸入を防止すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は冷却ドラムの回転による湯溜り部への空気浸
入の現象を究明したところ、冷却ドラム表面に穿設され
たデンプル内に空気が停留していると同時に、冷却ドラ
ム表面に数μの厚さの空気層が存在することが判明し
た。すなわち、冷却ドラムの回転速度が20〜100m/minの
場合、その速度境界層の空気の厚さは約10〜50μmであ
り、この空気がデンプル内の空気とともに、シールチャ
ンバー内へ侵入する。
従って、これらの空気侵入を遮断するためには不活性ガ
スを冷却ドラムがシールチャンバーへ移行する直前に冷
却ドラム表面に直接吹付ける必要がある。
このように不活性ガスを冷却ロール表面に直接吹付ける
ために、本発明は回転する一対の冷却ドラムとサイド堰
で湯溜り部を形成し、かつ該湯溜り部の上部にシールチ
ャンバーを設置して非酸化性雰囲気で薄肉鋳片を鋳造す
る装置において、前記シールチャンバーの前記冷却ドラ
ムの幅方向に沿う側壁に箱型ノズルを架設し、該箱型ノ
ズルには(1)不活性ガス供給パイプが接続して設けら
れ、(2)該不活性ガス供給パイプに連通してガス貯め
部が設けられ、(3)下端に前記冷却ドラムの幅方向に
わたりかつ、該冷却ドラムの表面に面して開口したノズ
ル部が設けられている連続鋳造装置を提供するものであ
る。
〔作用〕
前述の如く、本発明は冷却ドラムが湯溜り部の上部に設
けたシールチャンバーへ移行する直前に、前記冷却ドラ
ム表面に向って不活性ガスを吹付けるのでこのガスによ
り冷却ドラム表面の薄い空気層を遮断し、また、デンプ
ル内の空気を除去することができ、これによりシールチ
ャンバー内の雰囲気を完全に不活性ガス雰囲気にするこ
とができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図はツインドラム式連続鋳造装置の断面側面図であ
り、第2図は第1図の一部切断正面図である。
これらの図において、湯溜り部4は冷却ドラム3a,3bの
間と、該冷却ドラム3a,3bの両端面に圧着したサイド堰5
a,5bとで構成され、かつその上方空間部にシールチャン
バー6が設置されている。該シールチャンバー6には不
活性ガス供給パイプ9が設けられ、該チャンバー内を非
酸化性雰囲気にしている。また、前記湯溜り部4へはそ
の上方に配置されたタンディシュ1から注湯ノズル2を
介して溶融金属が注入されるようになっている。前記シ
ールチャンバー6の側壁6a,6bは前記冷却ドラム表面の
幅方向に架設されているが、該側壁6a,6bの外面に、冷
却ドラム表面の幅方向にわたって該冷却ドラム表面に面
して開口している箱型ノズル11a,11bが固設されてい
る。該ノズル11a,11bは不活性ガス供給パイプ14a,14bを
備えたガス貯め部13a,13bとガスを噴出するノズル部12
a,12bより構成されている。
かゝる設備において、タンデッシュ1内の溶融金属は注
湯ノズル2を介して湯溜り部4へ注入されるが、該湯溜
り部4内において溶融金属は冷却ドラム3aと3bの表面に
接融して凝固シェルを形成し、該冷却ドラム3a,3bの回
転に従って下方へ移動し薄鋳片8を鋳造する。
前記湯溜り部4はその上方空間部に設けられたシールチ
ャンバー6により非酸化性雰囲気になっているが、さら
に、該シールチャンバー6の側壁6a,6bの外面に設けた
箱型ノズル11a,11bから不活性ガスを噴射して冷却ドラ
ム3a,3bの表面の空気膜を破壊し、且つ、デンプル(図
示せず)中の空気を大気へはじき飛ばすことによりシー
ルチャンバー6内への空気の浸入を防止し、該シールチ
ャンバー内の非酸化性をより完全なものにする。
このように、冷却ドラムの表面に付随して侵入する空気
をシールチャンバー直前で完全に遮断すると、初期凝固
位置における溶融金属の酸化や乱流がなくなり、安定し
た条件下で鋳片を鋳造することができる。
本発明の装置で鋳造すると、従来のシールチャンバー方
式に比べ、溶融金属表面(湯面)に生成した酸化物(ス
カム)の量は60%(スカムの湯面に占める割合)が20%
に減少して凝固均一性の向上をうながし、これにより鋳
片割れが0.01m/m2から0.01〜0.02m/m2にほゞ1/10に減少
した。なお、本発明において、冷却ドラム表面に対する
不活性ガスの吹付け方向は該冷却ドラム表面に対しほゞ
直角方向がもっとも効果的であるが、勿論本発明の効果
が得られる範囲で前記冷却ドラムの回転方向又は逆方向
に傾けてもよい。
また、箱型ノズルは均等にガスを噴出できるように、ノ
ズル内を分割してもよく、さらに、断面丸型のスリット
ノズル、或いは円形ノズル等、ノズルの形状はいかなる
ものでも採用できる。
また、シールチャンバーの前記側壁に上記のノズルを内
蔵する構造(一体に構成)にしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、湯溜り部の雰囲
気をより完全な非酸化性にすることができるので湯面酸
化を減少せしめて、スカム巻込みによる表面欠陥を防止
することができる。
このようにして本発明は優れた品質の薄肉鋳片を製造す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すツインドラム式連続鋳
造装置の断面側面図であり、第2図は第1図の一部断面
正面図である。 1…タンディシュ、2…注湯ノズル、3a,3b…冷却ドラ
ム、4…湯溜り部、5a,5b…サイド堰、6…シールチャ
ンバー、6a,6b…シールチャンバー側壁、7…溶融金
属、8…薄肉鋳片、9…不活性ガス供給パイプ、10…外
気遮断区域、11a,11b…箱型ノズル、12a,12b…ノズル
部、13a,13b…ガス貯め部、14a,14b…不活性ガス供給パ
イプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 省吾 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 笠間 昭夫 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 佐々木 邦政 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 山本 恵一 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (56)参考文献 特開 平2−220740(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する一対の冷却ドラムとサイド堰で湯
    溜り部を形成し、かつ該湯溜り部の上部にシールチャン
    バーを設置して非酸化性雰囲気で薄肉鋳片を鋳造する装
    置において、前記シールチャンバーの前記冷却ドラムの
    幅方向に沿う側壁に箱型ノズルを架設し、該箱型ノズル
    には (1)不活性ガス供給パイプが接続して設けられ、 (2)該不活性ガス供給パイプに連通してガス貯め部が
    設けられ、 (3)下端に前記冷却ドラムの幅方向にわたりかつ、該
    冷却ドラムの表面に面して開口したノズル部が設けられ
    ていることを特徴とする薄肉鋳片の連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】前記箱型ノズルを前記シールチャンバーの
    側壁の外面に接して設けた請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記箱型ノズルを前記シールチャンバーの
    側壁に内蔵して設けた請求項1記載の装置。
JP1336519A 1989-12-27 1989-12-27 薄肉鋳片の連続鋳造装置 Expired - Fee Related JPH0729184B2 (ja)

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JP4473466B2 (ja) 2001-04-16 2010-06-02 新日本製鐵株式会社 薄帯鋳片連続鋳造方法及び装置
JP4610787B2 (ja) * 2001-05-18 2011-01-12 三菱重工業株式会社 双ドラム式連続鋳造装置

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