JPH08275636A - 多条植え用の田植機 - Google Patents

多条植え用の田植機

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JPH08275636A
JPH08275636A JP8277795A JP8277795A JPH08275636A JP H08275636 A JPH08275636 A JP H08275636A JP 8277795 A JP8277795 A JP 8277795A JP 8277795 A JP8277795 A JP 8277795A JP H08275636 A JPH08275636 A JP H08275636A
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JP
Japan
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planting device
seedling
seedling planting
adjusting
operation amount
Prior art date
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JP8277795A
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English (en)
Inventor
Kazuo Furukawa
和雄 古川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 格納姿勢から作業姿勢への苗植付装置の姿勢
切り換えを容易に行う。 【構成】 苗植付装置4を作業姿勢と格納姿勢とに姿勢
切り換え可能に構成し、苗植付装置4に、左右の調節軸
部14A,14B,25A,25Bの夫々を回動操作す
る左右の電動アクチュエータMa,Mb,Mc,Md、
および、左右の調節軸部14A,14B,25A,25
Bの夫々の実回動操作量を検出する左右の操作量検出セ
ンサSa,Sb,Sc,Sdを設け、走行機体1に、調
節軸14,25の目標回動操作量を設定する設定手段1
6,27、および、目標回動操作量と、左右の操作量検
出センサSa,Sb,Sc,Sdにより検出された夫々
の実回動操作量とが合致するように、左右の電動アクチ
ュエータMa,Mb,Mc,Mdの作動を制御する制御
手段17A,17Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調節軸の回動操作に伴
って位置調節される被調節体を備えた多条植え用の苗植
付装置を走行機体に連結した多条植え用の田植機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような多条植え用の田植機におけ
る被調節体としては、調節軸の一例であるフロート支点
パイプの回動操作に伴って植付伝動ケースに対する高さ
位置が調節される整地フロートや、調節軸の一例である
苗取量調節軸の回動操作に伴って植付伝動ケースに対す
る高さ位置が調節される苗載台がある。ちなみに、植付
伝動ケースに対する整地フロートの高さ位置を調節する
ことによって、植付伝動ケースの後部に軸支された植付
機構の対地高さが変更され、圃場に対する苗植え付け深
さが変更されるようになっている。また、植付伝動ケー
スに対する苗載台の高さ位置を調節することによって、
植付機構に対する苗載台の高さが変更され、植付機構に
よる苗取り量が変更されるようになっている。
【0003】近年、八条植え用や十条植え用などの苗植
付装置を備えた多条植え用の田植機においては、苗植付
装置が走行機体の左右横方向から大きく張り出すように
なることから、苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗植
付装置部との二分割構造に構成するとともに、苗植付装
置の機体横方向への張出量が大きくなる作業姿勢と、苗
植付装置の機体横方向への張出量が小さくなる格納姿勢
とに姿勢切り換え可能に構成したものが本出願人によっ
て提案されている〔例えば、特願平6‐94650号な
ど参照〕。この構成によると、苗植付装置を格納姿勢に
切り換えることによって、田植機を路上走行させる場合
においては、苗植付装置の機体横方向からの張り出しが
抑制されるようになることから苗植付装置と他物との衝
突の虞を軽減でき、また、田植機を移動させる際にトラ
ックなどの運搬車を利用する場合においては、苗植付装
置の荷台幅からの張り出しが防止されるようになること
から苗植付装置と他物との衝突の虞を解消できるように
なる。
【0004】ところで、従来、上述のように苗植付装置
を作業姿勢と格納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した
多条植え用の田植機においては、調節軸が、左苗植付装
置部に属する左調節軸部と右苗植付装置部に属する右調
節軸部との二分割構造に構成されるとともに、それら左
右の調節軸部のうちの一方に、任意の操作位置に固定可
能な操作レバーが連結される構成となっており、苗植付
装置の作業姿勢においては、左右の調節軸部が連結さ
れ、操作レバーの揺動操作に伴って左右の調節軸部が一
体的に回動操作されるとともに、操作レバーの任意の操
作位置での固定操作に伴って左右の調節軸部が一体的に
回動停止されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、苗植付装置の格納姿勢への姿勢切り
換えに伴って調節軸が左右の調節軸部に一旦分離される
と、それら左右の調節軸部のうちの一方は、任意の操作
位置に固定可能な操作レバーが連結されていることか
ら、操作レバーによって回動が阻止された状態となり、
その調節軸部の属する苗植付装置部の被調節体は、操作
レバーによって設定された調節位置に保持されるのであ
るが、他方の調節軸部は、調節軸の分離に伴って操作レ
バーから切り離されるようになることから、操作レバー
による回動阻止が解除された状態となり、その調節軸部
の属する苗植付装置部に備えられた被調節体は、その調
節軸部の自由回動によって操作レバーにより設定された
調節位置から位置ズレするようになる。そのため、苗植
付装置を格納姿勢から作業姿勢に切り換える際には、分
離された左右の調節軸部の連結時に、調節位置に位置す
る被調節体と調節位置から位置ズレした被調節体との位
置合わせを行う必要が生じるとともに、その位置合わせ
によって、それらの被調節体の調節レベルが一致したか
否かの判断も難しいことから、格納姿勢から作業姿勢へ
の苗植付装置の姿勢切り換え作業が煩わしいものとなっ
ていた。また、それらの被調節体の調節レベルが位置合
わせによって一致したか否かの判断が難しいことから、
苗植付装置の作業姿勢への切り換え時においては、それ
らの被調節体が位置ズレした状態で左右の調節軸部を連
結する虞もあり、そのような場合には、苗植付装置によ
る苗植え付け精度が悪くなる不都合が生じるようになっ
ていた。例えば、被調節体が整地フロートである場合に
は、苗植付装置における左右の苗植付装置部によって苗
植え付け深さが異なる不都合が生じ、被調節体が苗載台
である場合には、苗植付装置における左右の苗植付装置
部によって苗植え付け量が異なる不都合が生じるのであ
る。
【0006】本発明の目的は、苗植付装置を、田植機を
路上走行させる場合やトラックなどの運搬車を利用して
搬送する場合において有利になる姿勢切り換え可能な二
分割構造に構成しながらも、格納姿勢から作業姿勢への
苗植付装置の姿勢切り換え作業を容易に行えるようにす
るとともに、夫々の被調節体が位置ズレした状態で苗植
え付け作業が行われる不都合を解消することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、調節軸の回動操作に伴って位置調
節される被調節体を備えた多条植え用の苗植付装置を走
行機体に連結した多条植え用の田植機において、前記苗
植付装置を、左苗植付装置部と右苗植付装置部との二分
割構造に構成するとともに、前記調節軸を、前記左苗植
付装置部に属する左調節軸部と前記右苗植付装置部に属
する右調節軸部との二分割構造に構成し、かつ、前記苗
植付装置を、前記左右の苗植付装置部における内横側部
同士を接合する作業姿勢と、前記左右の苗植付装置部に
おける背面部同士を対向させる格納姿勢とに姿勢切り換
え可能に構成し、前記苗植付装置に、前記左右の調節軸
部の夫々を回動操作する左右の電動アクチュエータ、お
よび、前記左右の調節軸部の夫々の実回動操作量を検出
する左右の操作量検出センサを設け、前記走行機体に、
前記調節軸の目標回動操作量を設定する設定手段、およ
び、前記目標回動操作量と、前記左右の操作量検出セン
サにより検出された前記夫々の実回動操作量とが合致す
るように、前記左右の電動アクチュエータの作動を制御
する制御手段を設けた。
【0008】本第2発明では、上記第1発明における前
記被調節体を前記苗植付装置に備えられた苗載台とし、
前記調節軸を、その回動操作により前記苗植付装置にお
ける植付伝動ケースに対する前記苗載台の相対高さを調
節する苗取量調節軸とした。
【0009】本第3発明では、上記第1発明における前
記被調節体を前記苗植付装置に備えられた整地フロート
とし、前記調節軸を、その回動操作により前記苗植付装
置における植付伝動ケースに対する前記整地フロートの
相対高さを調節するフロート支点パイプとした。
【0010】
【作用】本発明によると、制御手段が、設定手段により
設定された調節軸の目標回動操作量と、左右の調節軸部
に夫々設けられた操作量検出センサにより検出される夫
々の実回動操作量とが合致するように、左右の調節軸部
を夫々各別に回動操作する左右の電動アクチュエータの
作動を制御するようになることから、苗植付装置の作業
姿勢への姿勢切り換え時に左右の調節軸部を連結する必
要がなく、また、左右の調節軸部の回動操作に伴って位
置調節される夫々の被調節体同士が位置ズレすることも
ない。つまり、苗植付装置を格納姿勢から作業姿勢に切
り換える際に、被調節体同士の位置合わせを行う手間が
なく、設定手段により調節軸の目標回動操作量(被調節
体の目標位置)を設定するだけで、容易かつ確実に夫々
の被調節体を同一の目標位置に位置させることができる
とともに、これによって、夫々の被調節体が位置ズレし
た状態で苗植え付け作業が行われることにより、苗植付
装置による苗植え付け精度が悪くなるといった不都合を
解消できるようになる。
【0011】
【発明の効果】従って、本発明によれば、苗植付装置
を、田植機を路上走行させる場合やトラックなどの運搬
車を利用して搬送する場合において有利になる姿勢切り
換え可能な二分割構造に構成しながらも、格納姿勢から
作業姿勢への苗植付装置の姿勢切り換え作業を容易に行
えるとともに、夫々の被調節体が位置ズレした状態で苗
植え付け作業が行われることによって苗植え付け精度が
悪くなるといった不都合を解消できるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本第1発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0013】図1には、乗用型田植機の全体側面が示さ
れており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1
と、走行機体1の後部にリンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の駆動により昇降自在に連結された八
条植え用の苗植付装置4とによって多条植え用の一例で
ある八条植え用に構成されている。苗植付装置4は、四
条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付装置部4Bとの
二分割構造に構成されており、苗植付装置4の分割を行
わない作業姿勢(図2参照)と、機体横方向への張出量
を減少させる格納姿勢(図3参照)とに姿勢切り換え可
能に構成されている。
【0014】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図4に示すように、この苗植付装置4は、前記リ
ンク機構2の後端に連結された固定フレーム5、この固
定フレーム5の両端部夫々に左右揺動自在に枢支連結さ
れた揺動フレーム6、左右夫々の揺動フレーム6の揺動
端に支持ブラケット7を介して左右揺動自在に枢支連結
されたフィードケース8、左右夫々のフィードケース8
から左右に向けて延設された角パイプ状の支持フレーム
9、左右夫々の支持フレーム9の両端から後方に向けて
延設されたフレーム兼用の植付伝動ケース10、夫々の
植付伝動ケース10の後部に軸支された左右一対のロー
タリ式の植付機構11、作業姿勢においては植付伝動ケ
ース10に対して一定のストロークで一体往復横移動す
るとともに高さ位置調節自在に構成された被調節体の一
例である左右四条ずつの苗載台12、および、植付機構
11による苗植え付け箇所に対して整地作用を施すとと
もに植付伝動ケース10に対する高さ位置調節自在に構
成された被調節体の一例である整地フロート13、など
によって構成されている。
【0015】図2〜図7に示すように、夫々の植付伝動
ケース10の前下部には、夫々の植付伝動ケース10に
渡るように横架された調節軸の一例であるフロート支点
パイプ14が、その軸芯P1周りに回動自在に枢支され
ている。このフロート支点パイプ14は、左苗植付装置
部4Aに属する左調節軸部の一例である左フロート支点
パイプ部14Aと、右苗植付装置部4Bに属する右調節
軸部の一例である右フロート支点パイプ部14Bとに二
分割される二分割構造に構成されている。左右のフロー
ト支点パイプ部14A,14Bには、夫々、各フロート
支点パイプ部14A,14Bとその軸芯P1周りに一体
回動する複数の揺動アーム15が後方に向けて延設され
ている。夫々の揺動アーム15の遊端には、整地フロー
ト13の後部が横軸芯P2周りに上下揺動自在に軸支さ
れている。左右中央に配設された整地フロート13は、
右フロート支点パイプ部14Bの左端側に配設された揺
動アーム15に軸支され、右苗植付装置部4Bに属する
ようになっている。左フロート支点パイプ部14Aの左
端には、左フロート支点パイプ部14Aを回動操作する
電動アクチュエータの一例である電動モータMaが、ま
た、左フロート支点パイプ部14Aの右端には、左フロ
ート支点パイプ部14Aの実回動操作量を検出する操作
量検出センサの一例である回転センサSaが夫々連結装
備されている。電動モータMaは、左苗植付装置部4A
に属する側の支持フレーム9の左端から後方に向けて延
設された支持ブラケット9aに、また、回転センサSa
は、その支持フレーム9の右端から後方に向けて延設さ
れた支持ブラケット9bに夫々支持されている。右フロ
ート支点パイプ部14Bの右端には、右フロート支点パ
イプ部14Bを回動操作する電動アクチュエータの一例
である電動モータMbが、また、右フロート支点パイプ
部14Bの左端には、右フロート支点パイプ部14Bの
実回動操作量を検出する操作量検出センサの一例である
回転センサSbが夫々連結装備されている。電動モータ
Mbは、右苗植付装置部4Bに属する側の支持フレーム
9の右端から後方に向けて延設された支持ブラケット9
cに、また、回転センサSbは、右苗植付装置部4Bに
属する側の支持フレーム9の左端から左方に向けて延設
された支持杆9dの延設端から後方に向けて延設された
支持ブラケット9eに夫々支持されている。一方、走行
機体1の操縦部には、フロート支点パイプ14の目標回
動操作量、言い換えると、植付伝動ケース10に対する
整地フロート13の目標相対高さを設定する設定手段と
しての植え付け深さ調節ダイヤル16が装備されてい
る。また、走行機体1には、植え付け深さ調節ダイヤル
16により設定されたフロート支点パイプ14の目標回
動操作量と、左右の回転センサSa,Sbにより各別に
検出された左右のフロート支点パイプ部14A,14B
の実回動操作量とが合致するように、左右の電動モータ
Ma,Mbの作動を制御する制御プログラムを制御手段
17Aとして備えた制御装置17が搭載されている。
【0016】つまり、植え付け深さ調節ダイヤル16に
よりフロート支点パイプ14の目標回動操作量を設定す
るだけで、左右のフロート支点パイプ部14A,14B
を同じ回動操作量で回動操作することができるととも
に、夫々の整地フロート13を植付伝動ケース10に対
する同一の目標相対高さ位置に位置させることができる
ようになっている。すなわち、植え付け深さ調節ダイヤ
ル16の操作により、各植付伝動ケース10の後部に軸
支された各植付機構11の対地高さを一体的に所定の対
地高さに変更でき、苗植え付け深さを植え付け深さ調節
ダイヤル16の操作位置に応じた所定の植え付け深さに
変更できるようになっている。
【0017】図4〜図7に示すように、左右の苗植付装
置部4A,4Bにおける夫々の植付伝動ケース10の前
上部には、夫々の植付伝動ケース10に渡るように横架
された調節軸の一例である苗取量調節軸25が、その軸
芯P3周りに回動自在に枢支されている。この苗取量調
節軸25は、左苗植付装置部4Aに属する左調節軸部の
一例である左苗取量調節軸部25Aと、右苗植付装置部
4Bに属する右調節軸部の一例である右苗取量調節軸部
25Bとに二分割される二分割構造に構成されている。
左右の苗取量調節軸部25A,25Bには、夫々、各苗
取量調節軸部25A,25Bとその軸芯P3周りに一体
回動することによって、苗載台12を苗載面に沿う方向
に移動させて植付伝動ケース10に対する苗載台12の
相対高さを変更する複数のアーム部材26が、その揺動
支点(軸芯P3)から苗載台12にわたる状態に延設さ
れている。左苗取量調節軸部25Aの左端には、左苗取
量調節軸部25Aを回動操作する電動アクチュエータの
一例である電動モータMcが、また、左苗取量調節軸部
25Aの右端には,左苗取量調節軸部25Aの実回動操
作量を検出する操作量検出センサの一例である回転セン
サScが夫々連結装備されている。電動モータMcは、
電動モータMaを支持する支持ブラケット9aに、ま
た、回転センサScは、回転センサSaを支持する支持
ブラケット9bに夫々支持されている。右苗取量調節軸
部25Bの右端には、右苗取量調節軸部25Bを回動操
作する電動アクチュエータの一例である電動モータMd
が、また、右苗取量調節軸部25Bの左端には、右苗取
量調節軸部25Bの実回動操作量を検出する操作量検出
センサの一例である回転センサSdが夫々連結装備され
ている。電動モータMdは、電動モータMbを支持する
支持ブラケット9cに、また、回転センサSdは、回転
センサSbを支持する支持ブラケット9eに夫々支持さ
れている。一方、走行機体1の操縦部には、苗取量調節
軸25の目標回動操作量、言い換えると、植付伝動ケー
ス10に対する苗載台12の目標相対高さを設定する設
定手段としての苗取量調節ダイヤル27が装備されてい
る。また、走行機体1に搭載された制御装置17には、
苗取量調節ダイヤル27により設定された苗取量調節軸
25の目標回動操作量と、左右の回転センサSc,Sd
により各別に検出された左右の苗取量調節軸部25A,
25Bの実回動操作量とが合致するように、左右の電動
モータMc,Mdの作動を制御する制御プログラムが制
御手段17Bとして備えられている。
【0018】つまり、苗取量調節ダイヤル27により苗
取量調節軸25の目標回動操作量を設定するだけで、左
右の苗取量調節軸部25A,25Bを同じ回動操作量で
回動操作することができるとともに、左右の苗載台12
を植付伝動ケース10に対する同一の目標相対高さ位置
に位置させることができるようになっている。すなわ
ち、苗取量調節ダイヤル27の操作により、各植付伝動
ケース10の後部に軸支された各植付機構11に対する
左右の苗載台12の相対高さを一体的に所定の相対高さ
に変更でき、各植付機構11による左右の苗載台12か
らの夫々の苗取り量を苗取量調節ダイヤル27の操作位
置に応じた所定の苗取り量に変更できるようになってい
る。
【0019】以上の構成によって、苗植付装置4を格納
姿勢から作業姿勢に切り換える際の苗載台12同士、お
よび、整地フロート13同士の位置合わせを人為的に行
う必要がなくなることから、苗植付装置4の格納姿勢か
ら作業姿勢への姿勢切り換えを容易に行うことができる
とともに、左右の苗載台12、あるいは、各整地フロー
ト13が位置ズレした状態で苗植え付け作業が行われる
ことによって苗植付装置4による苗植え付け精度が悪く
なるといった不都合を解消できるのである。
【0020】図4、図7および図8に示すように、左右
の苗植付装置部4A,4Bにおける夫々の苗載台12の
背面下部には、苗植付装置4の左右に渡るように横架さ
れた縦送り軸18が、その軸芯P4周りに回動自在に枢
支されている。縦送り軸18は、左苗植付装置部4Aに
属する左縦送り軸部18Aと、右苗植付装置部4Bに属
する右縦送り軸部18Bとに二分割される二分割構造に
構成されている。左右の縦送り軸部18A,18Bに
は、各縦送り軸部18A,18Bの軸芯P4周りの回動
に伴って回動駆動されることにより、苗載台12の各条
に載置された載置苗を植付機構11側へ縦送りする各条
数分の縦送りベルト19が、左右の苗載台12の中間部
に夫々枢支された各従動軸20にわたって苗載面の一部
を形成する状態に巻回されている。左縦送り軸部18A
の左端には、左縦送り軸部18Aを回動操作する減速機
付きの電動モータMeが連結装備されている。電動モー
タMeには、左縦送り軸部18Aの実回動操作量を検出
する回転センサSeが内蔵されている。右縦送り軸部1
8Bの右端には、右縦送り軸部18Bを回動操作する減
速機付きの電動モータMfが連結装備されている。電動
モータMfには、右縦送り軸部18Bの実回動操作量を
検出する回転センサSfが内蔵されている。各電動モー
タMe,Mfは、左右の苗載台12より延設された各支
持ブラケット12a,12bにより支持されている。ま
た、苗植付装置4の左右両端部には、苗植え付け作業時
の植付伝動ケース10に対する左右の苗載台12の一体
往復横移動の際に、苗載台12との接当によりON操作
されることによって、苗載台12が移動終端に達したこ
とを検出するリミットスイッチ21が配備されている。
一方、走行機体1に搭載された制御装置17には、左右
のリミットスイッチ21がON操作されるごとに、予め
設定された縦送り軸18の目標回動操作量と、左右の回
転センサSe,Sfにより各別に検出された左右の縦送
り軸部18A,18Bの実回動操作量とが合致するよう
に、左右の電動モータMe,Mfの作動を制御する制御
プログラムが制御手段17Cとして備えられている。縦
送り軸18の目標回動操作量の設定は、苗取量調節ダイ
ヤル27により苗取量調節軸25の目標回動操作量を設
定すると同時に、それに応じた縦送り軸18の目標回動
操作量が自動的に設定されるようになっている。
【0021】つまり、苗取量調節ダイヤル27の操作に
より、各縦送りベルト19による一回分の載置苗の縦送
り量を植付機構11による苗取り量に応じた縦送り量に
変更できるとともに、苗載台12が移動終端に達して左
右のリミットスイッチ21がON操作されるごとに左右
の縦送り軸部18A,18Bが同時に同じ回動操作量で
回動操作されることによって、各縦送りベルト19を、
左右のリミットスイッチ21がON操作されるごとに、
同じタイミングで、しかも、各植付機構11による苗取
り量に応じた縦送り量だけ回動駆動できるようになって
いる。
【0022】〔別実施例〕上記の実施例においては、多
条植え用の苗植付装置4として八条植え用のものを例示
したが、それ以外に、例えば、十条植え用や十二条植え
用のものなどであってもよい。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の作業姿勢を示す平面図
【図3】苗植付装置の格納姿勢を示す平面図
【図4】苗植付装置の格納姿勢を示す背面図
【図5】各調節軸の配置を示す苗植付装置中央部の縦断
側面図
【図6】各調節軸の構成を示す苗植付装置の概略平面図
【図7】制御構成を示すブロック図
【図8】縦送り軸の構成を示す苗載台の背面(裏面)図
【符号の説明】 1 走行機体 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 10 植付伝動ケース 12 被調節体(苗載台) 13 被調節体(整地フロート) 14 調節軸(フロート支点パイプ) 14A 左調節軸部 14B 右調節軸部 16 設定手段 17A 制御手段 17B 制御手段 25 調節軸(苗取量調節軸) 25A 左調節軸部 25B 右調節軸部 27 設定手段 Ma 電動アクチュエータ Mb 電動アクチュエータ Mc 電動アクチュエータ Md 電動アクチュエータ Sa 操作量検出センサ Sb 操作量検出センサ Sc 操作量検出センサ Sd 操作量検出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調節軸(14),(25)の回動操作に
    伴って位置調節される被調節体(12),(13)を備
    えた多条植え用の苗植付装置(4)を走行機体(1)に
    連結した多条植え用の田植機であって、 前記苗植付装置(4)を、左苗植付装置部(4A)と右
    苗植付装置部(4B)との二分割構造に構成するととも
    に、前記調節軸(14),(25)を、前記左苗植付装
    置部(4A)に属する左調節軸部(14A),(25
    A)と前記右苗植付装置部(4B)に属する右調節軸部
    (14B),(25B)との二分割構造に構成し、か
    つ、前記苗植付装置(4)を、前記左右の苗植付装置部
    (4A),(4B)における内横側部同士を接合する作
    業姿勢と、前記左右の苗植付装置部(4A),(4B)
    における背面部同士を対向させる格納姿勢とに姿勢切り
    換え可能に構成し、 前記苗植付装置(4)に、前記左右の調節軸部(14
    A),(14B),(25A),(25B)の夫々を回
    動操作する左右の電動アクチュエータ(Ma),(M
    b),(Mc),(Md)、および、前記左右の調節軸
    部(14A),(14B),(25A),(25B)の
    夫々の実回動操作量を検出する左右の操作量検出センサ
    (Sa),(Sb),(Sc),(Sd)を設け、 前記走行機体(1)に、前記調節軸(14),(25)
    の目標回動操作量を設定する設定手段(16),(2
    7)、および、前記目標回動操作量と、前記左右の操作
    量検出センサ(Sa),(Sb),(Sc),(Sd)
    により検出された前記夫々の実回動操作量とが合致する
    ように、前記左右の電動アクチュエータ(Ma),(M
    b),(Mc),(Md)の作動を制御する制御手段
    (17A),(17B)を設けてある多条植え用の田植
    機。
  2. 【請求項2】 前記被調節体(12),(13)が前記
    苗植付装置(4)に備えられた苗載台(12)であると
    ともに、前記調節軸(14),(25)が、その回動操
    作により前記苗植付装置(4)における植付伝動ケース
    (10)に対する前記苗載台(12)の相対高さを調節
    する苗取量調節軸(25)である請求項1記載の多条植
    え用の田植機。
  3. 【請求項3】 前記被調節体(12),(13)が前記
    苗植付装置(4)に備えられた整地フロート(13)で
    あるとともに、前記調節軸(14),(25)が、その
    回動操作により前記苗植付装置(4)における植付伝動
    ケース(10)に対する前記整地フロート(13)の相
    対高さを調節するフロート支点パイプ(14)である請
    求項1記載の多条植え用の田植機。
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