JP3497233B2 - 田植機 - Google Patents
田植機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機に関し、詳しく
は、苗植付装置の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】田植機に連結される苗植付装置は、マッ
ト状苗を載置する苗載せ台、このマット状苗の下端から
苗を1株ずつ切出して圃場面に植付ける植付アーム、複
数の整地フロート、及び、これらを駆動する伝動系等を
有して構成され、従来、8条植え等の多条植え用の苗植
付装置では横幅方向への寸法が大きく、機体から横方向
に大きく突出する形態となるので、非作業時に路上等を
走行する際には苗植付装置を機体から一旦分離し、この
苗植付装置の姿勢を90度回転させ(苗植付装置の横方
向を機体の前後方向に設定し)、この苗植付装置の側端
を機体に連結して牽引する形態として苗植付装置の機体
から横方向への張出量を低減している。 【0003】また、田植機の移動時にトラックを利用す
る場合にも荷台幅内に収まるよう苗植付装置を機体から
分離することも多く行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述のように苗植付装
置の姿勢を変更して機体に連結する作業は手間が掛かる
ばかりで無く、時間と労力を要することから改善の余地
がある。この不都合を解消する目的で、苗植付装置を例
えば、植付条単位で等しく2分割し、この分割物をリン
ク部材等を介して姿勢変更自在に連結することで、機体
横方向への張出し量を減ずる格納姿勢に切換え自在に構
成することも考えられる。 【0005】また、従来からの苗植付装置では苗植付作
業と同時に圃場面下に対して肥料を送込む施肥作業も行
えるよう、肥料を貯留するホッパー、ホッパーからの肥
料を送るホース、ホースからの肥料を圃場面下に送込む
作溝器等を有した施肥装置を備えている。尚、作溝器は
苗植付位置の近傍に肥料の供給を行うよう整地フロート
に装着される。 【0006】また、従来からの田植機では苗植付装置の
対圃場レベルを一定に維持するよう苗植付装置の左右方
向の中央位置に2条整地用の整地フロートを配置し、こ
の整地フロートの対地レベル変化に基づいて苗植付装置
を昇降駆動する自動昇降系を備えており、このように整
地フロートが中央位置に配置されたものを前述のように
2分割して格納する場合には、この整地フロートを苗植
付装置の分割物のうちの一方の側に支持することにな
る。しかし、苗植付装置を等しく2分割する場合には施
肥装置も等しく2分割されるので、中央位置の整地フロ
ートに対しては左右の施肥装置からの肥料が供給される
こととになり、ホース等の妨げで分割操作が妨げられる
観点から適当な改善手段が望まれる。 【0007】本発明の目的は、左右方向での中央位置に
整地フロートを配置し、施肥装置を備えた苗植付装置を
等しく分割し、合理的に格納姿勢に切換えて機体左右方
向への張出し量を減ずることが可能な田植機を構成する
点にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数条
植え用に構成された苗植付装置を左右等しい植付条単位
で、左右等しい数の植付アームを備えた2つの分割物に
分割自在に構成すると共に、この分割物の姿勢変更で苗
植付装置の分割された苗載せ台の上端部同士が近接し、
該苗載せ台の下端部同士が左右外側位置となる機体横方
向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行わない作
業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装置に備え
た複数の整地フロートのうち左右方向での中央位置の2
条整地用のものを一方の分割物の側に支持し、他方の分
割物からの肥料をこの中央位置の整地フロートに送るホ
ースと一体的に作溝器を該整地フロートから分離自在に
構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通
りである。 【0009】 【作用】上記特徴によると、苗植付装置を格納姿勢に切
換える場合には、苗植付装置を分割して分割された苗載
せ台の上端部同士が近接し、下端部同士が左右外側位置
となるように分割物の姿勢変更を行うことで、左右方向
での中央の整地フロートが一方の側の分割物に支持され
る形態になると共に、この整地フロートに対して他方の
側の分割物から肥料を送るホースを作溝器と共に整地フ
ロートから分離することにより、夫々の分割物を大きく
分離することが可能となり、この状態で苗植付装置の分
割物を所定の格納姿勢に設定することで機体横方向への
苗植付装置の張出し量を小さくするものとなる。 【0010】つまり、本発明では従来からの田植機と同
様に整地フロートを左右方向の中央位置に配置してこの
整地フロートを苗植付装置の自動昇降系のセンサに兼用
していても、また、この整地フロートに対して左右の分
割物の側から施肥用のホースを介して肥料を供給する系
を備えていても、施肥系に妨げられず分割物の姿勢変更
が可能となる。 【0011】 【発明の効果】従って、左右方向での中央位置に整地フ
ロートを配置し、施肥装置を備え、左右等しい数の植付
アームを備えた苗植付装置を等しく分割し、合理的に格
納姿勢に切換えて機体左右方向への張出し量を減ずるこ
とが可能な田植機が構成されたのである。 【0012】特に、本発明ではホースと作溝器とが連結
した状態で整地フロートから分離されるので、作溝器を
整地フロートから分離した状態でも作溝器とホースとが
連通状態を維持するものとなり、例えば、ホースと作溝
器とを分離するものと比較して、肥料の案内経路を良好
な状態に維持できるという効果も奏する。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動
型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機
体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機
体3の中央部に運転座席5を配置し、走行機体3の後端
部に対し昇降シリンダ6で駆動昇降するリンク機構7を
介して苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成す
る。 【0014】前記運転座席5の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチ(図示せず)の入切り操作とを
行う昇降レバー8を備え、又、運転座席5の左側部には
変速レバー9を備えている。尚、植付クラッチは走行機
体3から苗植付装置Aへの伝動系に介装され、苗植付装
置Aを制御する。 【0015】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗
載せ台10、走行機体3から動力が伝えられる左右一対
の伝動ケース11、この伝動ケース11からチェーンケ
ース12を介して伝えられる動力で回転するロータリケ
ース13、このロータリケース13に一対ずつ備えられ
た植付アーム14、5つの整地フロート15夫々を備え
て8条植え用に構成され、作業時には苗載せ台10に載
置されたマット状苗Wの下端から苗を植付アーム14が
1株ずつ切出して圃場面に植え付けるものとなってい
る。 【0016】また、前記5つの整地フロート15は図4
に示す如く、左右方向での中央位置、この両側位置夫々
のものを2条整地用に構成し、左右両側端位置のものを
1条整地用に構成してあり、図1乃至図4に示すよう
に、苗植付装置Aには肥料を貯留するホッパー16、ホ
ッパー16からの肥料を送出す繰出し機構17、繰出し
機構17からの肥料を送るホース18、ホース18から
の肥料を植付苗近傍位置の圃場面下に送込む作溝器19
夫々で成る施肥装置を備え、作溝器19は整地フロート
15の下面に固設した溝切り板20の後端に対して備え
られる。 【0017】この田植機では苗植付装置Aを4条ずつに
2分割自在に構成し、この分割物を支持するリンク部材
の揺動によって、苗植付装置Aの分割物の姿勢を変更し
て機体の横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割
を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成してある。 【0018】即ち、図5及び図6に示すように、前記リ
ンク機構7の後端に連結される昇降フレーム21の両側
部に形成した第1ブラケット22に対して縦向き軸芯の
第1支軸23周りで揺動自在に第1アーム24を連結
し、この第1アーム24の揺動端に縦向き軸芯の第2支
軸25周りで揺動自在に第2アーム26を連結し、この
第2アーム26の揺動端に縦向き軸芯の第3支軸27周
りで揺動自在に左右の植付フレーム28,28に形成し
た第2ブラケット29を連結する。 【0019】植付フレーム28には、4条ずつに2分割
された苗載せ台10A、4条ずつに2分割された施肥用
のホッパー16、整地フロート15、及び、前記左右の
伝動ケース11が支持され、走行機体3からの動力が伝
えられる出力軸30からの動力がベベルケース31、一
対の伝動軸32,32を介して左右の伝動ケース11,
11に伝えられる。 【0020】また、図4に示すように、5つの整地フロ
ート15のうち左右方向の中央位置に配置されたもの
(以下、整地フロート15Cと称する)を一方(図面で
は右側)の分割物の側に支持し、この整地フロート15
Cの左右の苗植付け位置の近傍夫々に対して左右のホッ
パー16の系からのホース18を連結しているので、他
方(図面では左側)の分割物からのホース18と共に作
溝器19を整地フロート15Cから分離自在に構成し
て、苗植付装置Aの分割操作をホース18に妨げられず
に行えるよう構成してある。尚、この中央位置の整地フ
ロート15Cは圃場面に対する苗植付装置Aのレベルを
検出し、前記昇降シリンダ6を駆動して該苗植付装置A
を圃場面に対して所定のレベルに維持するセンサに兼用
されている(制御系は詳述せず)。 【0021】図2乃至図3に示すように、整地フロート
15Cに分離自在に構成された作溝器19は、前面に突
設した上下一対のブラケット33に対して溝切り板20
の後端のロッド34が挿通するよう縦向きに貫通する孔
部33Aを形成し、ブラケット33とロッド34とを係
合し抜止め用のピン等を備えることにより連結し、ピン
等を取外し作溝器19を上方へ移動することにより分離
できるよう構成されている。 【0022】このように苗植付装置Aの分割物の姿勢変
更で機体横方向への張出し量を減ずるよう第1、第2ア
ーム24,26等の揺動リンク系で姿勢変更自在に構成
し、また、中央位置の整地フロート15の作溝器19を
分離自在に構成したことにより、苗植付装置Aを図7に
示す作業姿勢から格納姿勢に切換える場合には、ベベル
ケース31を出力軸30から分離し、前記作溝器を整地
フロート15Cから分離した後、分割物を人為操作で左
右に引き出し操作することにより、図8に示す如く夫々
の分割物を分離できる。 【0023】次に、人為的に苗植付装置Aの内方側が機
体後方に向かう姿勢に回転させることにより図9及び図
10に示す如く苗植付装置Aの姿勢を分割された苗載せ
台10の上端部同士が近接し、下端部同士が左右外側位
置となる格納姿勢に切換えるものとなる。 【0024】このように格納姿勢に切換えた苗植付装置
Aを作業姿勢に復元する場合には揺動リンク系を逆方向
に操作しベベルケース31を出力軸30に連結し、作溝
器19を整地フロート15Cに連結することで済むもの
となる。 【0025】〔別実施例〕 本発明は上記実施例以外に、例えば、作溝器を整地フロ
ートとを蝶ネジ等を用いてネジ式に着脱する構造を用い
て良く、8条以下、あるいは、8条以上の苗植付装置に
適用することも可能である。 【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
は、苗植付装置の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】田植機に連結される苗植付装置は、マッ
ト状苗を載置する苗載せ台、このマット状苗の下端から
苗を1株ずつ切出して圃場面に植付ける植付アーム、複
数の整地フロート、及び、これらを駆動する伝動系等を
有して構成され、従来、8条植え等の多条植え用の苗植
付装置では横幅方向への寸法が大きく、機体から横方向
に大きく突出する形態となるので、非作業時に路上等を
走行する際には苗植付装置を機体から一旦分離し、この
苗植付装置の姿勢を90度回転させ(苗植付装置の横方
向を機体の前後方向に設定し)、この苗植付装置の側端
を機体に連結して牽引する形態として苗植付装置の機体
から横方向への張出量を低減している。 【0003】また、田植機の移動時にトラックを利用す
る場合にも荷台幅内に収まるよう苗植付装置を機体から
分離することも多く行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述のように苗植付装
置の姿勢を変更して機体に連結する作業は手間が掛かる
ばかりで無く、時間と労力を要することから改善の余地
がある。この不都合を解消する目的で、苗植付装置を例
えば、植付条単位で等しく2分割し、この分割物をリン
ク部材等を介して姿勢変更自在に連結することで、機体
横方向への張出し量を減ずる格納姿勢に切換え自在に構
成することも考えられる。 【0005】また、従来からの苗植付装置では苗植付作
業と同時に圃場面下に対して肥料を送込む施肥作業も行
えるよう、肥料を貯留するホッパー、ホッパーからの肥
料を送るホース、ホースからの肥料を圃場面下に送込む
作溝器等を有した施肥装置を備えている。尚、作溝器は
苗植付位置の近傍に肥料の供給を行うよう整地フロート
に装着される。 【0006】また、従来からの田植機では苗植付装置の
対圃場レベルを一定に維持するよう苗植付装置の左右方
向の中央位置に2条整地用の整地フロートを配置し、こ
の整地フロートの対地レベル変化に基づいて苗植付装置
を昇降駆動する自動昇降系を備えており、このように整
地フロートが中央位置に配置されたものを前述のように
2分割して格納する場合には、この整地フロートを苗植
付装置の分割物のうちの一方の側に支持することにな
る。しかし、苗植付装置を等しく2分割する場合には施
肥装置も等しく2分割されるので、中央位置の整地フロ
ートに対しては左右の施肥装置からの肥料が供給される
こととになり、ホース等の妨げで分割操作が妨げられる
観点から適当な改善手段が望まれる。 【0007】本発明の目的は、左右方向での中央位置に
整地フロートを配置し、施肥装置を備えた苗植付装置を
等しく分割し、合理的に格納姿勢に切換えて機体左右方
向への張出し量を減ずることが可能な田植機を構成する
点にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数条
植え用に構成された苗植付装置を左右等しい植付条単位
で、左右等しい数の植付アームを備えた2つの分割物に
分割自在に構成すると共に、この分割物の姿勢変更で苗
植付装置の分割された苗載せ台の上端部同士が近接し、
該苗載せ台の下端部同士が左右外側位置となる機体横方
向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行わない作
業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装置に備え
た複数の整地フロートのうち左右方向での中央位置の2
条整地用のものを一方の分割物の側に支持し、他方の分
割物からの肥料をこの中央位置の整地フロートに送るホ
ースと一体的に作溝器を該整地フロートから分離自在に
構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通
りである。 【0009】 【作用】上記特徴によると、苗植付装置を格納姿勢に切
換える場合には、苗植付装置を分割して分割された苗載
せ台の上端部同士が近接し、下端部同士が左右外側位置
となるように分割物の姿勢変更を行うことで、左右方向
での中央の整地フロートが一方の側の分割物に支持され
る形態になると共に、この整地フロートに対して他方の
側の分割物から肥料を送るホースを作溝器と共に整地フ
ロートから分離することにより、夫々の分割物を大きく
分離することが可能となり、この状態で苗植付装置の分
割物を所定の格納姿勢に設定することで機体横方向への
苗植付装置の張出し量を小さくするものとなる。 【0010】つまり、本発明では従来からの田植機と同
様に整地フロートを左右方向の中央位置に配置してこの
整地フロートを苗植付装置の自動昇降系のセンサに兼用
していても、また、この整地フロートに対して左右の分
割物の側から施肥用のホースを介して肥料を供給する系
を備えていても、施肥系に妨げられず分割物の姿勢変更
が可能となる。 【0011】 【発明の効果】従って、左右方向での中央位置に整地フ
ロートを配置し、施肥装置を備え、左右等しい数の植付
アームを備えた苗植付装置を等しく分割し、合理的に格
納姿勢に切換えて機体左右方向への張出し量を減ずるこ
とが可能な田植機が構成されたのである。 【0012】特に、本発明ではホースと作溝器とが連結
した状態で整地フロートから分離されるので、作溝器を
整地フロートから分離した状態でも作溝器とホースとが
連通状態を維持するものとなり、例えば、ホースと作溝
器とを分離するものと比較して、肥料の案内経路を良好
な状態に維持できるという効果も奏する。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動
型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機
体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機
体3の中央部に運転座席5を配置し、走行機体3の後端
部に対し昇降シリンダ6で駆動昇降するリンク機構7を
介して苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成す
る。 【0014】前記運転座席5の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチ(図示せず)の入切り操作とを
行う昇降レバー8を備え、又、運転座席5の左側部には
変速レバー9を備えている。尚、植付クラッチは走行機
体3から苗植付装置Aへの伝動系に介装され、苗植付装
置Aを制御する。 【0015】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗
載せ台10、走行機体3から動力が伝えられる左右一対
の伝動ケース11、この伝動ケース11からチェーンケ
ース12を介して伝えられる動力で回転するロータリケ
ース13、このロータリケース13に一対ずつ備えられ
た植付アーム14、5つの整地フロート15夫々を備え
て8条植え用に構成され、作業時には苗載せ台10に載
置されたマット状苗Wの下端から苗を植付アーム14が
1株ずつ切出して圃場面に植え付けるものとなってい
る。 【0016】また、前記5つの整地フロート15は図4
に示す如く、左右方向での中央位置、この両側位置夫々
のものを2条整地用に構成し、左右両側端位置のものを
1条整地用に構成してあり、図1乃至図4に示すよう
に、苗植付装置Aには肥料を貯留するホッパー16、ホ
ッパー16からの肥料を送出す繰出し機構17、繰出し
機構17からの肥料を送るホース18、ホース18から
の肥料を植付苗近傍位置の圃場面下に送込む作溝器19
夫々で成る施肥装置を備え、作溝器19は整地フロート
15の下面に固設した溝切り板20の後端に対して備え
られる。 【0017】この田植機では苗植付装置Aを4条ずつに
2分割自在に構成し、この分割物を支持するリンク部材
の揺動によって、苗植付装置Aの分割物の姿勢を変更し
て機体の横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割
を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成してある。 【0018】即ち、図5及び図6に示すように、前記リ
ンク機構7の後端に連結される昇降フレーム21の両側
部に形成した第1ブラケット22に対して縦向き軸芯の
第1支軸23周りで揺動自在に第1アーム24を連結
し、この第1アーム24の揺動端に縦向き軸芯の第2支
軸25周りで揺動自在に第2アーム26を連結し、この
第2アーム26の揺動端に縦向き軸芯の第3支軸27周
りで揺動自在に左右の植付フレーム28,28に形成し
た第2ブラケット29を連結する。 【0019】植付フレーム28には、4条ずつに2分割
された苗載せ台10A、4条ずつに2分割された施肥用
のホッパー16、整地フロート15、及び、前記左右の
伝動ケース11が支持され、走行機体3からの動力が伝
えられる出力軸30からの動力がベベルケース31、一
対の伝動軸32,32を介して左右の伝動ケース11,
11に伝えられる。 【0020】また、図4に示すように、5つの整地フロ
ート15のうち左右方向の中央位置に配置されたもの
(以下、整地フロート15Cと称する)を一方(図面で
は右側)の分割物の側に支持し、この整地フロート15
Cの左右の苗植付け位置の近傍夫々に対して左右のホッ
パー16の系からのホース18を連結しているので、他
方(図面では左側)の分割物からのホース18と共に作
溝器19を整地フロート15Cから分離自在に構成し
て、苗植付装置Aの分割操作をホース18に妨げられず
に行えるよう構成してある。尚、この中央位置の整地フ
ロート15Cは圃場面に対する苗植付装置Aのレベルを
検出し、前記昇降シリンダ6を駆動して該苗植付装置A
を圃場面に対して所定のレベルに維持するセンサに兼用
されている(制御系は詳述せず)。 【0021】図2乃至図3に示すように、整地フロート
15Cに分離自在に構成された作溝器19は、前面に突
設した上下一対のブラケット33に対して溝切り板20
の後端のロッド34が挿通するよう縦向きに貫通する孔
部33Aを形成し、ブラケット33とロッド34とを係
合し抜止め用のピン等を備えることにより連結し、ピン
等を取外し作溝器19を上方へ移動することにより分離
できるよう構成されている。 【0022】このように苗植付装置Aの分割物の姿勢変
更で機体横方向への張出し量を減ずるよう第1、第2ア
ーム24,26等の揺動リンク系で姿勢変更自在に構成
し、また、中央位置の整地フロート15の作溝器19を
分離自在に構成したことにより、苗植付装置Aを図7に
示す作業姿勢から格納姿勢に切換える場合には、ベベル
ケース31を出力軸30から分離し、前記作溝器を整地
フロート15Cから分離した後、分割物を人為操作で左
右に引き出し操作することにより、図8に示す如く夫々
の分割物を分離できる。 【0023】次に、人為的に苗植付装置Aの内方側が機
体後方に向かう姿勢に回転させることにより図9及び図
10に示す如く苗植付装置Aの姿勢を分割された苗載せ
台10の上端部同士が近接し、下端部同士が左右外側位
置となる格納姿勢に切換えるものとなる。 【0024】このように格納姿勢に切換えた苗植付装置
Aを作業姿勢に復元する場合には揺動リンク系を逆方向
に操作しベベルケース31を出力軸30に連結し、作溝
器19を整地フロート15Cに連結することで済むもの
となる。 【0025】〔別実施例〕 本発明は上記実施例以外に、例えば、作溝器を整地フロ
ートとを蝶ネジ等を用いてネジ式に着脱する構造を用い
て良く、8条以下、あるいは、8条以上の苗植付装置に
適用することも可能である。 【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】作溝器の連結部位の側面図
【図3】作溝器の連結構造の分解斜視図
【図4】施肥装置と整地フロートの配置を示す概略図
【図5】苗植付装置の伝動系等の概略平面図
【図6】格納姿勢における苗植付装置の伝動系等の概略
平面図 【図7】苗植付装置を作業姿勢に設定した田植機の平面
図 【図8】苗植付装置分離した状態の田植機の平面図 【図9】苗植付装置を格納姿勢に設定した田植機の平面
図 【図10】格納姿勢に設定した苗植付装置の後面図 【符号の説明】 15 整地フロート 15C 中央位置の整地フロート 18 ホース 19 作溝器 A 苗植付装置
平面図 【図7】苗植付装置を作業姿勢に設定した田植機の平面
図 【図8】苗植付装置分離した状態の田植機の平面図 【図9】苗植付装置を格納姿勢に設定した田植機の平面
図 【図10】格納姿勢に設定した苗植付装置の後面図 【符号の説明】 15 整地フロート 15C 中央位置の整地フロート 18 ホース 19 作溝器 A 苗植付装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−284822(JP,A)
特開 昭53−2220(JP,A)
実開 昭59−187917(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01C 11/02
A01B 73/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数条植え用に構成された苗植付装置
(A)を左右等しい植付条単位で、左右等しい数の植付
アーム(14)を備えた2つの分割物に分割自在に構成
すると共に、この分割物の姿勢変更で苗植付装置(A)
の分割された苗載せ台(10)の上端部同士が近接し、
該苗載せ台(10)の下端部同士が左右外側位置となる
機体横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行
わない作業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装
置(A)に備えた複数の整地フロート(15)のうち左
右方向での中央位置の2条整地用のものを一方の分割物
の側に支持し、他方の分割物からの肥料をこの中央位置
の整地フロート(15C)に送るホース(18)と一体
的に作溝器(19)を該整地フロート(15C)から分
離自在に構成してある田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09513594A JP3497233B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09513594A JP3497233B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 田植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298727A JPH07298727A (ja) | 1995-11-14 |
JP3497233B2 true JP3497233B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=14129380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09513594A Expired - Fee Related JP3497233B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 田植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3497233B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP09513594A patent/JP3497233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07298727A (ja) | 1995-11-14 |
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