JP3540001B2 - 花摘み取り機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、花摘み取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特願平5−28939 号公報や特願平5−120606号公報に見られるように、自走可能の走行機体の前方に、一体的に構成した花弁摘み取り手段と横送り装置を昇降及び傾動自在に連設し、走行機体の後方に花弁収容枠を連設し、横送り装置と花弁収容枠との間に架設した搬送コンベアを走行機体の側方に配置して、走行しながら花弁摘み取り手段で摘み採った花弁を収容枠に搬送すべく構成した花摘み取り機が考案されており、花弁摘み取り手段と横送り装置を左右傾動させるために、走行機体から前方に油圧で昇降作動する左右フロントリフトアームを前方に突設し、同フロントリフトアームの先端部に横送り装置の一側を左右傾動自在に枢着し、横送り装置の他側とフロントリフトアームの中途に立設したブラケット先端との間に傾動用油圧シリンダを介設して、同油圧シリンダの伸縮作動により花弁摘み取り手段と横送り装置とを左右傾動させるようにしている。
【0003】
また、上記花弁摘み取り手段を、他の油圧機器と共用の油圧モータで駆動するように構成している。
【0004】
また、上記油圧機器を制御するバルブが機体の各所に分散配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものは、花弁摘み取り手段と横送り装置とに十分な左右傾動角度を与えようとすると、横送り装置他側の上下ストロークが長くなり、したがって、長い傾動用油圧シリンダを要することになる。
【0006】
また、上記ストロークが長いため、花弁摘み取り手段と横送り装置他側の降下作動を重力に依存しようとすると、降下するのに時間がかかり作業能率を低下させるという不具合がある。
【0007】
そこで、複動型の油圧シリンダを用いて、横送り装置側部の上昇と降下の両方を油圧で行うようにすると、長い複動型油圧シリンダーが必要になり、コスト上不利になるという問題がある。
【0008】
また、花弁摘み取り手段が、他の油圧機器と共用の油圧モータで駆動されているため、他の油圧機器を作動させると上記油圧モータの回転数が変化するという不具合がある。
【0009】
また、各バルブが機体の各所に分散配置されているため、設置場所を広く要し、操作が煩雑になり、メンテナンスが面倒になっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、走行機体の前方に、一体的に構成した花弁摘み取り手段と横送り装置を左右フロントリフトアームを介して昇降及び傾動自在に連設し、走行機体の後方に花弁収容枠を連設し、横送り装置と花弁収容枠との間に架設した搬送コンベアを走行機体の側方に配置して、花弁摘み取り手段で摘み採った花弁を収容枠に搬送すべく構成した花摘み取り機において、一方のフロントリフトアームの先端部に横送り装置の一方側部を回動自在に枢着し、他方のフロントリフトアームの中途部に左右方向の枢軸を突設し、同枢軸に揺動アームの中途部を回動自在に枢支して、同揺動アームの後端部に傾動用油圧シリンダを連結し、同揺動アーム前端部を横送り装置に連動連結して、傾動用油圧シリンダの伸縮作動によって、花弁摘み取り手段と横送り装置とを左右傾動せしめることを特徴とする花摘み取り機を提供せんとするものである。
【0011】
また、上記花弁摘み取り手段と横送り装置とを駆動する油圧モータと油圧ポンプとの間に、切換弁とそれぞれ絞り弁を設けた第1、第2油圧流路とを介設して、上記切換弁によって油圧モータと油圧ポンプとの間の流路を第1、第2油圧流路のいずれかに切換可能とすると共に、上記油圧モータからの戻り油流路を他の油圧機器とは別個に直接作動油タンクに接続したこと、および、上記花摘み取り機のフロントリフトアーム昇降制御バルブと、フロントリフトアーム昇降速度調節バルブと、左右傾動制御バルブと、左右傾動速度調節バルブと、フロントPTO入切バルブと、フロントPTO作動速度調節バルブと、オプションアタッチメント昇降制御バルブとを一体の制御バルブ群として構成したことにも特徴を有す
【0012】
る。
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
【0013】
図1〜図3において、1はチューリップAの花弁Bを摘み取って収穫する花摘み取り機であって、農用トラクタ等の走行機体2の前部に摘み取り手段3を設け、後部に花弁Bを収容する収容枠4を連設し、走行機体2の右側に摘み取り手段3と収容枠4との間に搬送コンベア5を設けている。
【0014】
7は操向自在の左右前車輪で、左右両側に上下に高いステアリングギヤケース78を具備したフロントアクスルケース77を介して伝動ケース8に連設されており、9は駆動用の左右後車輪であって、左右両側に上下に高いチェンケース80を具備するリヤアクスルケース79を介して駆動ケース10に連設されており、かかる構成によって走行機体2の地上高を高く保持している。11はフロア、12は運転者用座席、13は操向ハンドル、14はクラッチペダルである。
【0015】
6はエンジンであって、上記伝動ケース8と油圧モータ33とに連動連結している。
【0016】
16は走行機体2のシャーシフレーム17の左右両側に立設した取付ブラケットであって、同取付ブラケット16,16 の上部に左右フロントリフトアーム18A,18B の基部を枢着し、取付ブラケット16の中途部と左右フロントリフトアーム18A,18B の中途部との間にフロントリフトアーム昇降用油圧シリンダ19,19 を介設している。
【0017】
21は左右フロントリフトアーム18A,18B の各先端18A−1,18B−1 を連結する横枠、22は右フロントリフトアーム18B の先端に突設した取付金具であって、同取付金具22と摘み取りフレーム30の右側30−2との間に介設した球状継手53を介し摘み取り手段3を左右揺動自在に支持している。
【0018】
25は揺動アームであって、中途部を左側のフロントリフトアーム18A の先端部側面に左方向に突設した枢軸26に回動自在に枢支し、前端部を枢着部27を介して前記摘み取りフレーム30の左側30−1に連動連結している。
【0019】
23は左右傾動用油圧シリンダであって、左側のフロントリフトアーム18A の中途部側面に左方向に突設したシリンダ取付座24に基部を連結し、先端を前記揺動アーム25の後端部に連結している。
【0020】
かかる構成により、傾動用油圧シリンダ23の伸縮作動によって、摘み取りフレーム30と一体の摘み取り手段3と横送り装置32a とを左右傾動させることができ、しかも、揺動アーム25によって傾動用油圧シリンダ23のストロークが増幅されることから、同シリンダ23のストロークを小さくすることができるので、同シリンダ23を小さくすることができ、また、摘み取り手段3と横送り装置32a 左側の降下作動を重力に依存しても、同シリンダ23のストロークが小さいので、同降下作動の速度が低下せず、迅速な傾動作動を行うことができる。
【0021】
28は上記横枠21に固着したトップリンク取付座、41は摘み取りフレーム30に立設したトップリンクブラケットであって、トップリンク29で連結されている。
【0022】
32a は横送り装置であって、螺旋体32と樋状体32A とで構成されており、螺旋体32と後述の摘み取りドラム31は油圧モータ33で駆動されている。
【0023】
摘み取り手段3は次のように構成されている。
【0024】
すなわち、摘み取りドラム31を摘み取りフレーム30の前部に横軸43を介して横架し、同横軸43の左右両側に円板状回転体44,44 を固着し、同円板状回転体44,44 に、花弁Bを掻き込むための断面略円弧状の掻き込み板45を放射状に複数個配設しており、各掻き込み板45は円板状回転体44,44 の外周近傍位置に横架した取付軸を中心として揺動自在となっている。
【0025】
また、摘み取りドラム31の直下位置に、ヒータで加熱される切断刃52を具備した刈取部52A を横方向に配設しており、機体の前進と、摘み取りドラム31の回転と、掻き込み板45の揺動によって、チューリップAの花弁Bを首下位置より切断して後方の樋状体32A 内に投げ込み、横送り装置32a の螺旋体32により機体の右側へ移送するようにしている。56は刈高さ検出用のマーカである。
【0026】
横送り装置32a の右側位置には、花弁Bを収容枠4へ搬送する搬送コンベア5の前端部が接続しており、同前端部は右フロントリフトアーム18B の先端から垂設したコンベア取付ブラケット62に支持されている。
【0027】
収容枠4は、吊リンク72,72 と、下部リンク73,73 と、上部リンク74と、左右のリヤリフトアーム71で昇降自在に支持されている。70は収容枠4に付設した受樋である。
【0028】
図4は油圧回路を示しており、101 はフロントリフトアーム昇降制御バルブ、101aはフロントリフトアーム昇降用シリンダ、102 はフロントリフトアーム昇降速度調節バルブ、103 は左右傾動制御バルブ、103aは左右傾動用シリンダ、104 は左右傾動速度調節バルブ、107 は堀取機等のオプションアタッチメント昇降制御バルブ、107aは上記オプションアタッチメント昇降用シリンダ、108 は油圧モータ制御バルブ、109 は油圧ポンプPから油圧モータ33への作動油の流路を第1、第2油圧流路110,111 のいずれかに切換えるための切換弁、112,113 は上記第1、第2油圧流路110,111 にそれぞれ設けた絞り弁、114 は作動油タンク、115 は油圧モータ33からの戻り油流路、116 はリリーフバルブ、117,118 はコネクタ、119 は盲栓、120 はリヤリフトアームのリフトシリンダ、121 は走行機体2の後方に連結した作業機を左右傾動を制御するバルブである。
【0029】
図示するように、本発明では、花弁摘み取り手段(3) と横送り装置(32a) とを駆動する油圧モータ33と油圧ポンプPとの間に、切換弁109 とそれぞれ絞り弁112,113 を設けた第1、第2油圧流路110,111 とを介設して、上記切換弁109 によって油圧モータ33と油圧ポンプPとの間の流路を第1、第2油圧流路110,111 のいずれかに切換可能としており、切換弁109 の操作により上記油圧モーター33の回転数を2段階に切換えることができ、しかも、エンジンの回転数が変動しても、油圧モータ33の回転数を切換弁109 で設定した回転数で一定に保持することができる。
【0030】
また、油圧モータ33からの戻り油流路115 を他の油圧機器とは別個に直接作動油タンク114 に接続しており、油圧モータ33に他の油圧機器からの戻り油の背圧が作用しないので、他の油圧機器を作動させたときにも油圧モータ33の回転数の変動が防止される。
【0031】
また、図5で示すように、上記油圧バルブのうち、フロントリフトアーム昇降制御バルブ101 と、フロントリフトアーム昇降速度調節バルブ102 と、左右傾動制御バルブ103 と、左右傾動速度調節バルブ104 と、フロントPTO入切バルブ105 と、フロントPTO作動速度調節バルブ106 と、オプションアタッチメント昇降制御バルブ107 とを一体の制御バルブ群100 として構成し、同制御バルブ群100 を、操向ハンドル13の側方に配置している。
【0032】
図中、101b,103b,105b,107b は、それぞれフロントリフトアーム昇降制御バルブ101 、左右傾動制御バルブ103 、フロントPTO入切バルブ105 、オプションアタッチメント昇降制御バルブ107 の操作レバーである。
【0033】
上記のように、花摘み取り作業に関係する油圧バルブを集中したことによって、これらのバルブの配設スペースを小さくでき、また、同作業で使用される操作レバー101b,103b,105b,107b 等を集中配備できるので操作がやりやすくなって、誤操作を起こしにくくなり、更に、メンテナンスがやりやすくなる。
【0034】
本発明の実施例は上記のように構成されており、上記花摘み取り機1でチューリップAの花弁Bの摘み取り作業を行うには、走行機体2をチューリップAが植立した畦上に導き、走行機体2を前進させながら、油圧モーター33で摘み取り手段3と横送り装置32a 及び搬送コンベア5とを作動させる。
【0035】
そして、フロントリフトアーム昇降用油圧シリンダ19,19 により、摘み取り手段3の前部を刈高さ検出用マーカ56をチューリップAの花弁Bの下側に位置するまで降下させると、摘み取りドラム31と螺旋体32と掻き込み板45の回転によって、チューリップAの花弁Bが切断刃52側へ寄せられ、茎部Cで切断され、花弁Bのみが樋状体32A に送られる。
【0036】
なお、切断された後の茎部Cの上端は、高温の切断刃52で熱処理される。
【0037】
そして、花弁Bは横送り装置32a により摘み取りドラム31の右側へ移送され、搬送コンベア5を介して収容枠4内に投げ込まれる。
【0038】
また、傾斜用シリンダ23を伸縮させ、揺動アーム25を介し、摘み取り手段3の左側部を昇降させて、上記摘み取り手段3をチューリップAの植立状態に合致すべく左右傾動させることができる。
【0039】
また、油圧モータ33の回転数を切換弁109 で2段階に変更することができるので、摘み取り手段3と横送り装置32a とを、現場の状況に応じた回転数で駆動することができ、上記花摘み取り作業を円滑に行うことができる。
【0040】
また、上記油圧モータ33からの戻り油路115 が独立して作動油タンク114 に接続しているので、他の油圧機器を作動させても摘み取り手段3の回転数が変動するのが防止されている。
【0041】
また、上記花摘み取り作業で使用される油圧機器を制御するバルブが、操向ハンドル13の側方に集中配置されているので、操作がやりやすく誤操作を起こしにくい。
【0042】
図6は、摘み取り手段駆動機構130 を示しており、油圧モータ33の軸131 に嵌着したサンギァ132 と、ケーシング133 の内面に固定した内歯ギァ134 と、出力軸135 に取付けた枠体136 に軸支されたプラネタリギァ137 とで構成された遊星歯車減速機構138 を介して摘み取り手段3の動力入力端139 を駆動するようにしている。140 は出力軸135 を軸支するベアリングである。
【0043】
かかる構成により、走行機体2から摘み取り手段3への動力伝達が確実になり、また、走行機体2から油圧モータ33に油圧ホースで動力を伝達できるので、摘み取り手段3の移動に対する追従性がよくなり、また、構造を簡単にすることができる。また、油圧モータ33と遊星歯車減速機構138 とを一体化して、摘み取り手段駆動機構をコンパクトにまとめることができる。なお、遊星歯車減速機構を2段に構成して高速型の油圧モータを用いるようにすることもできる。
【0044】
図7は、摘み取り手段3の左右傾動機構の他の実施例を示しており、左フロントリフトアーム18A の先端部に、略三角形状のスイングリンク150 の後側頂点枢軸151 を回動自在に枢着し、前側頂点枢軸152 を摘み取りフレーム30の左側部に枢着し、上部頂点枢軸153 と左フロントリフトアーム18A の中途部との間にスイングシリンダ154 を介設して、同シリンダ154 の伸縮作動により摘み取り手段3を左右傾動させるようにしている。
【0045】
図中、155 はスイングシリンダ154 の伸縮量を指示するインジケータである。
【0046】
かかる構成によって、インジケータ155 でスイングシリンダ154 の伸縮量を目視しながら、摘み取り手段3を左右傾動させることができるので、チューリップの花の左右傾斜に合わせる微調整操作が容易になる。
【0047】
図8〜図10は、収容枠の他実施例を示しており、収容枠160 の左右側面下部の前後端部に設けた脚体取付部161 に、下端部に車輪162 を軸支した略棒状の脚体163 を取付けている。
【0048】
脚体取付部161 は略矩形状の基板164 に突設した2条のリブ165 を介して枢支ピン166 を横架し、同枢支ピン166 に脚体163 の上端部を回動自在に枢着している。167 は固定ピン、168 は固定ピン167 に取付けた押え金具、169 は枢支ピン166 に取付けたスペーサである。
【0049】
かかる構成によって、収納枠160 を走行機体2から取外して移動させる場合、脚体163 を下方回動させて固定ピン167 で固定することにより車輪162 を利用することができ、走行機体2に取付けた場合には、脚体163 を上方回動させて固定ピン167 で固定することによりコンパクトに脚体163 を格納することができ、作業の邪魔にならない。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、走行機体の前部位置に摘み取り手段を設けて、これにより花弁を確実に摘み取ることができ、次に後部に設ける横送り装置により機体の横一側へ移送し、さらに走行機体の側方に設ける搬送コンベアにより後方に位置する収容枠側へ搬送できるから、花弁の刈取りから搬送並びに収納作業が順次円滑に行われるものである。
【0051】
そして、走行機体の側部に搬送コンベアを設けているので、同走行機体上には運転部やエンジンなどを設けることができて、機体全体をコンパクトに構成できるものである。したがって、圃場における運転操作が容易であると共に、機体の格納スペースを小さくすることができる。
【0052】
また、本発明では、摘み取り手段側に電流を供給する電源ユニットを後車輪の取付近傍位置に配設したものであるから、同電源ユニットが、特に運転者の前方視界性をさえぎることがなく、運転操作が容易である。
【0053】
また、電源ユニットの重量が走行機体の後部位置にかかるために、機体の前後バランスが改善されると共に機体を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る花摘み取り機の全体側面図。
【図2】摘み取り手段と傾斜制御装置の拡大側面図。
【図3】摘み取り手段と傾斜制御装置の平面図。
【図4】油圧回路図。
【図5】制御バルブ群の平面図。
【図6】摘み取り手段駆動機構の一部断面説明図。
【図7】他実施例摘み取り手段傾動機構の側面図。
【図8】収納枠の側面図。
【図9】脚体の側面図。
【図10】脚体の平面図。
【符号の説明】
A チューリップ
B 花弁
P 油圧ポンプ
1 花摘み取り機
2 走行機体
3 摘み取り手段
4 収容枠
5 搬送コンベア
9 後車輪
18A 左フロントリフトアーム
18B 右フロントリフトアーム
25 揺動アーム
26 枢軸
32a 横送り装置
23 傾動用油圧シリンダ
33 油圧モータ
100 制御バルブ群
101 フロントリフトアーム昇降制御バルブ
102 フロントリフトアーム昇降速度調節バルブ
103 左右傾動制御バルブ
104 左右傾動速度調節バルブ
105 フロントPTO入切バルブ
106 フロントPTO作動速度調節バルブ
107 オプションアタッチメント昇降制御バルブ
109 切換弁
110 第1油圧流路
111 第2油圧流路
112 絞り弁
113 絞り弁
114 作動油タンク
115 戻り油流路
【産業上の利用分野】
本発明は、花摘み取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特願平5−28939 号公報や特願平5−120606号公報に見られるように、自走可能の走行機体の前方に、一体的に構成した花弁摘み取り手段と横送り装置を昇降及び傾動自在に連設し、走行機体の後方に花弁収容枠を連設し、横送り装置と花弁収容枠との間に架設した搬送コンベアを走行機体の側方に配置して、走行しながら花弁摘み取り手段で摘み採った花弁を収容枠に搬送すべく構成した花摘み取り機が考案されており、花弁摘み取り手段と横送り装置を左右傾動させるために、走行機体から前方に油圧で昇降作動する左右フロントリフトアームを前方に突設し、同フロントリフトアームの先端部に横送り装置の一側を左右傾動自在に枢着し、横送り装置の他側とフロントリフトアームの中途に立設したブラケット先端との間に傾動用油圧シリンダを介設して、同油圧シリンダの伸縮作動により花弁摘み取り手段と横送り装置とを左右傾動させるようにしている。
【0003】
また、上記花弁摘み取り手段を、他の油圧機器と共用の油圧モータで駆動するように構成している。
【0004】
また、上記油圧機器を制御するバルブが機体の各所に分散配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものは、花弁摘み取り手段と横送り装置とに十分な左右傾動角度を与えようとすると、横送り装置他側の上下ストロークが長くなり、したがって、長い傾動用油圧シリンダを要することになる。
【0006】
また、上記ストロークが長いため、花弁摘み取り手段と横送り装置他側の降下作動を重力に依存しようとすると、降下するのに時間がかかり作業能率を低下させるという不具合がある。
【0007】
そこで、複動型の油圧シリンダを用いて、横送り装置側部の上昇と降下の両方を油圧で行うようにすると、長い複動型油圧シリンダーが必要になり、コスト上不利になるという問題がある。
【0008】
また、花弁摘み取り手段が、他の油圧機器と共用の油圧モータで駆動されているため、他の油圧機器を作動させると上記油圧モータの回転数が変化するという不具合がある。
【0009】
また、各バルブが機体の各所に分散配置されているため、設置場所を広く要し、操作が煩雑になり、メンテナンスが面倒になっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、走行機体の前方に、一体的に構成した花弁摘み取り手段と横送り装置を左右フロントリフトアームを介して昇降及び傾動自在に連設し、走行機体の後方に花弁収容枠を連設し、横送り装置と花弁収容枠との間に架設した搬送コンベアを走行機体の側方に配置して、花弁摘み取り手段で摘み採った花弁を収容枠に搬送すべく構成した花摘み取り機において、一方のフロントリフトアームの先端部に横送り装置の一方側部を回動自在に枢着し、他方のフロントリフトアームの中途部に左右方向の枢軸を突設し、同枢軸に揺動アームの中途部を回動自在に枢支して、同揺動アームの後端部に傾動用油圧シリンダを連結し、同揺動アーム前端部を横送り装置に連動連結して、傾動用油圧シリンダの伸縮作動によって、花弁摘み取り手段と横送り装置とを左右傾動せしめることを特徴とする花摘み取り機を提供せんとするものである。
【0011】
また、上記花弁摘み取り手段と横送り装置とを駆動する油圧モータと油圧ポンプとの間に、切換弁とそれぞれ絞り弁を設けた第1、第2油圧流路とを介設して、上記切換弁によって油圧モータと油圧ポンプとの間の流路を第1、第2油圧流路のいずれかに切換可能とすると共に、上記油圧モータからの戻り油流路を他の油圧機器とは別個に直接作動油タンクに接続したこと、および、上記花摘み取り機のフロントリフトアーム昇降制御バルブと、フロントリフトアーム昇降速度調節バルブと、左右傾動制御バルブと、左右傾動速度調節バルブと、フロントPTO入切バルブと、フロントPTO作動速度調節バルブと、オプションアタッチメント昇降制御バルブとを一体の制御バルブ群として構成したことにも特徴を有す
【0012】
る。
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
【0013】
図1〜図3において、1はチューリップAの花弁Bを摘み取って収穫する花摘み取り機であって、農用トラクタ等の走行機体2の前部に摘み取り手段3を設け、後部に花弁Bを収容する収容枠4を連設し、走行機体2の右側に摘み取り手段3と収容枠4との間に搬送コンベア5を設けている。
【0014】
7は操向自在の左右前車輪で、左右両側に上下に高いステアリングギヤケース78を具備したフロントアクスルケース77を介して伝動ケース8に連設されており、9は駆動用の左右後車輪であって、左右両側に上下に高いチェンケース80を具備するリヤアクスルケース79を介して駆動ケース10に連設されており、かかる構成によって走行機体2の地上高を高く保持している。11はフロア、12は運転者用座席、13は操向ハンドル、14はクラッチペダルである。
【0015】
6はエンジンであって、上記伝動ケース8と油圧モータ33とに連動連結している。
【0016】
16は走行機体2のシャーシフレーム17の左右両側に立設した取付ブラケットであって、同取付ブラケット16,16 の上部に左右フロントリフトアーム18A,18B の基部を枢着し、取付ブラケット16の中途部と左右フロントリフトアーム18A,18B の中途部との間にフロントリフトアーム昇降用油圧シリンダ19,19 を介設している。
【0017】
21は左右フロントリフトアーム18A,18B の各先端18A−1,18B−1 を連結する横枠、22は右フロントリフトアーム18B の先端に突設した取付金具であって、同取付金具22と摘み取りフレーム30の右側30−2との間に介設した球状継手53を介し摘み取り手段3を左右揺動自在に支持している。
【0018】
25は揺動アームであって、中途部を左側のフロントリフトアーム18A の先端部側面に左方向に突設した枢軸26に回動自在に枢支し、前端部を枢着部27を介して前記摘み取りフレーム30の左側30−1に連動連結している。
【0019】
23は左右傾動用油圧シリンダであって、左側のフロントリフトアーム18A の中途部側面に左方向に突設したシリンダ取付座24に基部を連結し、先端を前記揺動アーム25の後端部に連結している。
【0020】
かかる構成により、傾動用油圧シリンダ23の伸縮作動によって、摘み取りフレーム30と一体の摘み取り手段3と横送り装置32a とを左右傾動させることができ、しかも、揺動アーム25によって傾動用油圧シリンダ23のストロークが増幅されることから、同シリンダ23のストロークを小さくすることができるので、同シリンダ23を小さくすることができ、また、摘み取り手段3と横送り装置32a 左側の降下作動を重力に依存しても、同シリンダ23のストロークが小さいので、同降下作動の速度が低下せず、迅速な傾動作動を行うことができる。
【0021】
28は上記横枠21に固着したトップリンク取付座、41は摘み取りフレーム30に立設したトップリンクブラケットであって、トップリンク29で連結されている。
【0022】
32a は横送り装置であって、螺旋体32と樋状体32A とで構成されており、螺旋体32と後述の摘み取りドラム31は油圧モータ33で駆動されている。
【0023】
摘み取り手段3は次のように構成されている。
【0024】
すなわち、摘み取りドラム31を摘み取りフレーム30の前部に横軸43を介して横架し、同横軸43の左右両側に円板状回転体44,44 を固着し、同円板状回転体44,44 に、花弁Bを掻き込むための断面略円弧状の掻き込み板45を放射状に複数個配設しており、各掻き込み板45は円板状回転体44,44 の外周近傍位置に横架した取付軸を中心として揺動自在となっている。
【0025】
また、摘み取りドラム31の直下位置に、ヒータで加熱される切断刃52を具備した刈取部52A を横方向に配設しており、機体の前進と、摘み取りドラム31の回転と、掻き込み板45の揺動によって、チューリップAの花弁Bを首下位置より切断して後方の樋状体32A 内に投げ込み、横送り装置32a の螺旋体32により機体の右側へ移送するようにしている。56は刈高さ検出用のマーカである。
【0026】
横送り装置32a の右側位置には、花弁Bを収容枠4へ搬送する搬送コンベア5の前端部が接続しており、同前端部は右フロントリフトアーム18B の先端から垂設したコンベア取付ブラケット62に支持されている。
【0027】
収容枠4は、吊リンク72,72 と、下部リンク73,73 と、上部リンク74と、左右のリヤリフトアーム71で昇降自在に支持されている。70は収容枠4に付設した受樋である。
【0028】
図4は油圧回路を示しており、101 はフロントリフトアーム昇降制御バルブ、101aはフロントリフトアーム昇降用シリンダ、102 はフロントリフトアーム昇降速度調節バルブ、103 は左右傾動制御バルブ、103aは左右傾動用シリンダ、104 は左右傾動速度調節バルブ、107 は堀取機等のオプションアタッチメント昇降制御バルブ、107aは上記オプションアタッチメント昇降用シリンダ、108 は油圧モータ制御バルブ、109 は油圧ポンプPから油圧モータ33への作動油の流路を第1、第2油圧流路110,111 のいずれかに切換えるための切換弁、112,113 は上記第1、第2油圧流路110,111 にそれぞれ設けた絞り弁、114 は作動油タンク、115 は油圧モータ33からの戻り油流路、116 はリリーフバルブ、117,118 はコネクタ、119 は盲栓、120 はリヤリフトアームのリフトシリンダ、121 は走行機体2の後方に連結した作業機を左右傾動を制御するバルブである。
【0029】
図示するように、本発明では、花弁摘み取り手段(3) と横送り装置(32a) とを駆動する油圧モータ33と油圧ポンプPとの間に、切換弁109 とそれぞれ絞り弁112,113 を設けた第1、第2油圧流路110,111 とを介設して、上記切換弁109 によって油圧モータ33と油圧ポンプPとの間の流路を第1、第2油圧流路110,111 のいずれかに切換可能としており、切換弁109 の操作により上記油圧モーター33の回転数を2段階に切換えることができ、しかも、エンジンの回転数が変動しても、油圧モータ33の回転数を切換弁109 で設定した回転数で一定に保持することができる。
【0030】
また、油圧モータ33からの戻り油流路115 を他の油圧機器とは別個に直接作動油タンク114 に接続しており、油圧モータ33に他の油圧機器からの戻り油の背圧が作用しないので、他の油圧機器を作動させたときにも油圧モータ33の回転数の変動が防止される。
【0031】
また、図5で示すように、上記油圧バルブのうち、フロントリフトアーム昇降制御バルブ101 と、フロントリフトアーム昇降速度調節バルブ102 と、左右傾動制御バルブ103 と、左右傾動速度調節バルブ104 と、フロントPTO入切バルブ105 と、フロントPTO作動速度調節バルブ106 と、オプションアタッチメント昇降制御バルブ107 とを一体の制御バルブ群100 として構成し、同制御バルブ群100 を、操向ハンドル13の側方に配置している。
【0032】
図中、101b,103b,105b,107b は、それぞれフロントリフトアーム昇降制御バルブ101 、左右傾動制御バルブ103 、フロントPTO入切バルブ105 、オプションアタッチメント昇降制御バルブ107 の操作レバーである。
【0033】
上記のように、花摘み取り作業に関係する油圧バルブを集中したことによって、これらのバルブの配設スペースを小さくでき、また、同作業で使用される操作レバー101b,103b,105b,107b 等を集中配備できるので操作がやりやすくなって、誤操作を起こしにくくなり、更に、メンテナンスがやりやすくなる。
【0034】
本発明の実施例は上記のように構成されており、上記花摘み取り機1でチューリップAの花弁Bの摘み取り作業を行うには、走行機体2をチューリップAが植立した畦上に導き、走行機体2を前進させながら、油圧モーター33で摘み取り手段3と横送り装置32a 及び搬送コンベア5とを作動させる。
【0035】
そして、フロントリフトアーム昇降用油圧シリンダ19,19 により、摘み取り手段3の前部を刈高さ検出用マーカ56をチューリップAの花弁Bの下側に位置するまで降下させると、摘み取りドラム31と螺旋体32と掻き込み板45の回転によって、チューリップAの花弁Bが切断刃52側へ寄せられ、茎部Cで切断され、花弁Bのみが樋状体32A に送られる。
【0036】
なお、切断された後の茎部Cの上端は、高温の切断刃52で熱処理される。
【0037】
そして、花弁Bは横送り装置32a により摘み取りドラム31の右側へ移送され、搬送コンベア5を介して収容枠4内に投げ込まれる。
【0038】
また、傾斜用シリンダ23を伸縮させ、揺動アーム25を介し、摘み取り手段3の左側部を昇降させて、上記摘み取り手段3をチューリップAの植立状態に合致すべく左右傾動させることができる。
【0039】
また、油圧モータ33の回転数を切換弁109 で2段階に変更することができるので、摘み取り手段3と横送り装置32a とを、現場の状況に応じた回転数で駆動することができ、上記花摘み取り作業を円滑に行うことができる。
【0040】
また、上記油圧モータ33からの戻り油路115 が独立して作動油タンク114 に接続しているので、他の油圧機器を作動させても摘み取り手段3の回転数が変動するのが防止されている。
【0041】
また、上記花摘み取り作業で使用される油圧機器を制御するバルブが、操向ハンドル13の側方に集中配置されているので、操作がやりやすく誤操作を起こしにくい。
【0042】
図6は、摘み取り手段駆動機構130 を示しており、油圧モータ33の軸131 に嵌着したサンギァ132 と、ケーシング133 の内面に固定した内歯ギァ134 と、出力軸135 に取付けた枠体136 に軸支されたプラネタリギァ137 とで構成された遊星歯車減速機構138 を介して摘み取り手段3の動力入力端139 を駆動するようにしている。140 は出力軸135 を軸支するベアリングである。
【0043】
かかる構成により、走行機体2から摘み取り手段3への動力伝達が確実になり、また、走行機体2から油圧モータ33に油圧ホースで動力を伝達できるので、摘み取り手段3の移動に対する追従性がよくなり、また、構造を簡単にすることができる。また、油圧モータ33と遊星歯車減速機構138 とを一体化して、摘み取り手段駆動機構をコンパクトにまとめることができる。なお、遊星歯車減速機構を2段に構成して高速型の油圧モータを用いるようにすることもできる。
【0044】
図7は、摘み取り手段3の左右傾動機構の他の実施例を示しており、左フロントリフトアーム18A の先端部に、略三角形状のスイングリンク150 の後側頂点枢軸151 を回動自在に枢着し、前側頂点枢軸152 を摘み取りフレーム30の左側部に枢着し、上部頂点枢軸153 と左フロントリフトアーム18A の中途部との間にスイングシリンダ154 を介設して、同シリンダ154 の伸縮作動により摘み取り手段3を左右傾動させるようにしている。
【0045】
図中、155 はスイングシリンダ154 の伸縮量を指示するインジケータである。
【0046】
かかる構成によって、インジケータ155 でスイングシリンダ154 の伸縮量を目視しながら、摘み取り手段3を左右傾動させることができるので、チューリップの花の左右傾斜に合わせる微調整操作が容易になる。
【0047】
図8〜図10は、収容枠の他実施例を示しており、収容枠160 の左右側面下部の前後端部に設けた脚体取付部161 に、下端部に車輪162 を軸支した略棒状の脚体163 を取付けている。
【0048】
脚体取付部161 は略矩形状の基板164 に突設した2条のリブ165 を介して枢支ピン166 を横架し、同枢支ピン166 に脚体163 の上端部を回動自在に枢着している。167 は固定ピン、168 は固定ピン167 に取付けた押え金具、169 は枢支ピン166 に取付けたスペーサである。
【0049】
かかる構成によって、収納枠160 を走行機体2から取外して移動させる場合、脚体163 を下方回動させて固定ピン167 で固定することにより車輪162 を利用することができ、走行機体2に取付けた場合には、脚体163 を上方回動させて固定ピン167 で固定することによりコンパクトに脚体163 を格納することができ、作業の邪魔にならない。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、走行機体の前部位置に摘み取り手段を設けて、これにより花弁を確実に摘み取ることができ、次に後部に設ける横送り装置により機体の横一側へ移送し、さらに走行機体の側方に設ける搬送コンベアにより後方に位置する収容枠側へ搬送できるから、花弁の刈取りから搬送並びに収納作業が順次円滑に行われるものである。
【0051】
そして、走行機体の側部に搬送コンベアを設けているので、同走行機体上には運転部やエンジンなどを設けることができて、機体全体をコンパクトに構成できるものである。したがって、圃場における運転操作が容易であると共に、機体の格納スペースを小さくすることができる。
【0052】
また、本発明では、摘み取り手段側に電流を供給する電源ユニットを後車輪の取付近傍位置に配設したものであるから、同電源ユニットが、特に運転者の前方視界性をさえぎることがなく、運転操作が容易である。
【0053】
また、電源ユニットの重量が走行機体の後部位置にかかるために、機体の前後バランスが改善されると共に機体を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る花摘み取り機の全体側面図。
【図2】摘み取り手段と傾斜制御装置の拡大側面図。
【図3】摘み取り手段と傾斜制御装置の平面図。
【図4】油圧回路図。
【図5】制御バルブ群の平面図。
【図6】摘み取り手段駆動機構の一部断面説明図。
【図7】他実施例摘み取り手段傾動機構の側面図。
【図8】収納枠の側面図。
【図9】脚体の側面図。
【図10】脚体の平面図。
【符号の説明】
A チューリップ
B 花弁
P 油圧ポンプ
1 花摘み取り機
2 走行機体
3 摘み取り手段
4 収容枠
5 搬送コンベア
9 後車輪
18A 左フロントリフトアーム
18B 右フロントリフトアーム
25 揺動アーム
26 枢軸
32a 横送り装置
23 傾動用油圧シリンダ
33 油圧モータ
100 制御バルブ群
101 フロントリフトアーム昇降制御バルブ
102 フロントリフトアーム昇降速度調節バルブ
103 左右傾動制御バルブ
104 左右傾動速度調節バルブ
105 フロントPTO入切バルブ
106 フロントPTO作動速度調節バルブ
107 オプションアタッチメント昇降制御バルブ
109 切換弁
110 第1油圧流路
111 第2油圧流路
112 絞り弁
113 絞り弁
114 作動油タンク
115 戻り油流路
Claims (3)
- 走行機体(2) の前方に、一体的に構成した花弁摘み取り手段(3) と横送り装置(32a) を左右フロントリフトアーム(18A)(18B)を介して昇降及び傾動自在に連設し、走行機体(2) の後方に花弁収容枠(4) を連設し、横送り装置(32a) と花弁収容枠(4) との間に架設した搬送コンベア(5) を走行機体(2) の側方に配置して、花弁摘み取り手段(3) で摘み採った花弁(B) を収容枠(4) に搬送すべく構成した花摘み取り機(1) において、
一方のフロントリフトアームの先端部に横送り装置(32a) の一方側部を回動自在に枢着し、他方のフロントリフトアームの中途部に左右方向の枢軸(26)を突設し、同枢軸(26)に揺動アーム(25)の中途部を回動自在に枢支して、同揺動アーム(25)の後端部に傾動用油圧シリンダ(23)を連結し、同揺動アーム(25)の前端部を横送り装置(32a) に連動連結して、傾動用油圧シリンダ(23)の伸縮作動によって、花弁摘み取り手段(3) と横送り装置(32a) とを左右傾動せしめることを特徴とする花摘み取り機。 - 上記花弁摘み取り手段(3) と横送り装置(32a) とを駆動する油圧モータ(33)と油圧ポンプ(P) との間に、切換弁(109) とそれぞれ絞り弁(112)(113)を設けた第1、第2油圧流路(110)(111)とを介設して、上記切換弁(109) によって油圧モータ(33)と油圧ポンプ(P) との間の流路を第1、第2油圧流路(110)(111)のいずれかに切換可能とすると共に、上記油圧モータ(33)からの戻り油流路(115) を他の油圧機器とは別個に直接作動油タンク(114) に接続したことを特徴とする請求項1記載の花摘み取り機。
- 上記花摘み取り機(1) のフロントリフトアーム昇降制御バルブ(101) と、フロントリフトアーム昇降速度調節バルブ(102) と、左右傾動制御バルブ(103) と、左右傾動速度調節バルブ(104) と、フロントPTO入切バルブ(105) と、フロントPTO作動速度調節バルブ(106) と、オプションアタッチメント昇降制御バルブ(107) とを一体の制御バルブ群(100) として構成したことを特徴とする請求項1記載の花摘み取り機。
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