JP3271898B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

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JP3271898B2
JP3271898B2 JP14532496A JP14532496A JP3271898B2 JP 3271898 B2 JP3271898 B2 JP 3271898B2 JP 14532496 A JP14532496 A JP 14532496A JP 14532496 A JP14532496 A JP 14532496A JP 3271898 B2 JP3271898 B2 JP 3271898B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第一横軸芯周りに
回動自在なフロート支点軸より後方に向けて延設された
揺動アームの後端に整地フロートを第二横軸芯周りに上
下揺動自在に連結するとともに、前記フロート支点軸を
位置調節固定可能に構成された操作レバーに連係して、
前記操作レバーの操作により、前記整地フロートが第一
横軸芯周りに高さ変更固定自在となるよう構成した苗植
付装置を、走行機体の後部に昇降自在に連結した乗用型
田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の乗用型田植機における苗植付装置
は、操作レバーを操作して植付機構に対する整地フロー
トの高さ位置を変更することによって、植付機構による
苗植え付け深さを調節できるようになっている。従来、
上記のような苗植付装置において、操作レバーと整地フ
ロートとを連係する操作系は、操作レバーとフロート支
点軸とを連動連結する操作ロッド、フロート支点軸、お
よび、揺動アームなどによって剛性を有する状態に構成
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗用型田植
機をトラックの荷台などに積載して運搬する場合には、
苗植付装置を上昇させた状態での走行によりトラックな
どの荷台に積載した後、荷台上での安定性の向上を図る
点から、整地フロートが荷台に接当する状態となるよう
苗植付装置を下降させて苗植付装置の荷重をトラックの
荷台に受け止めさせるようにしている。しかしながら、
上記の従来技術においては、操作レバーと整地フロート
とを連係する操作系を、操作レバーとフロート支点軸と
を連動連結する操作ロッド、フロート支点軸、および、
揺動アームなどによって剛性を有する状態に構成してい
ることから、荷台上で苗植付装置を下降させる際に整地
フロートを荷台に衝撃的に接当させてしまうことや、運
搬時に発生する虞のある衝撃的な振動などにより、整地
フロート側から整地フロートを上昇させる方向に比較的
に大きい外力が加わった場合には、その外力によって、
位置調節固定された操作レバーと整地フロートとを連係
する操作系を構成する操作ロッド、フロート支点軸、揺
動アーム、あるいは、整地フロートなどが変形あるいは
破損する不都合が生じる虞があった。また、路上走行時
などで整地フロート側から整地フロートを上昇させる方
向に比較的に大きい外力が加わる状態に苗植付装置を他
物に接触させた場合などにおいても同様の不都合が生じ
る虞があった。
【0004】本発明の目的は、整地フロート側から整地
フロートを上昇させる方向の比較的に大きい外力が加わ
ったとしても、位置調節固定された操作レバーと整地フ
ロートとを連係する操作系や整地フロートが、その外力
によって変形あるいは破損することを回避できるように
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、第一横軸
芯周りに回動自在なフロート支点軸より後方に向けて延
設された揺動アームの後端に整地フロートを第二横軸芯
周りに上下揺動自在に連結するとともに、前記フロート
支点軸を位置調節固定可能に構成された操作レバーに連
係して、前記操作レバーの操作により、前記整地フロー
トが前記第一横軸芯周りに高さ変更固定自在となるよう
構成した苗植付装置を、走行機体の後部に昇降自在に連
結した乗用型田植機において、前記操作レバーと前記整
地フロートとを連係する操作系に、前記整地フロート側
からのフロート上昇方向への設定以上の外力によって変
位する弾性融通機構を装備した。
【0006】上記請求項1記載の発明によると、乗用型
田植機をトラックなどの荷台に積載して運搬する場合に
おいて、荷台上で苗植付装置を下降させる際に整地フロ
ートを荷台に衝撃的に接当させてしまうことや、運搬時
に衝撃的な振動が発生する、あるいは、乗用型田植機の
路上走行時において苗植付装置を他物に接触させてしま
うことなどによって、位置調節固定された操作レバーと
整地フロートとを連係する操作系に、整地フロート側か
ら整地フロートを上昇させる方向の設定以上の外力が加
わった場合には、操作系に装備された弾性融通機構が、
その外力によって、整地フロートの第一横軸芯周りでの
上昇移動を許容する状態に変位することにより、その外
力を吸収するようになる。つまり、整地フロート側から
整地フロートを上昇させる方向への設定以上の外力が加
わったとしても、位置調節固定された操作レバーと整地
フロートとを連係する操作系や整地フロートが、その外
力によって変形あるいは破損することを回避できるよう
になる。しかも、弾性融通機構は、操作系や整地フロー
トを変形あるいは破損させる虞のある設定以上の外力が
加わった場合にのみ変位するよう構成されたものであ
り、植え付け作業走行時における圃場泥面からの通常の
接地反力では変位しないことから、整地フロートによる
整地作用は従来通りに得られるようになる。
【0007】従って、植え付け作業走行時における整地
フロートによる整地作用を従来通りに得られるようにし
ながらも、整地フロート側から整地フロートを上昇させ
る方向への設定以上の外力が加わった場合に、位置調節
固定された操作レバーと整地フロートとを連係する操作
系や整地フロートが、その外力によって変形あるいは破
損することを回避できるようになった。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明に加えて、前記整地フロートの
前記第二横軸芯周りの上下揺動変位量を検出するフロー
トセンサを、前記操作系における前記弾性融通機構より
も前記整地フロート側に配備して前記整地フロートに連
係させた。
【0009】上記請求項2記載の発明によると、フロー
トセンサを操作系における弾性融通機構よりも整地フロ
ート側に配備したことによって、整地フロート側から整
地フロートを上昇させる方向への設定以上の外力が加わ
った場合における弾性融通機構の変位により整地フロー
トが第一横軸芯周りに上昇移動する際に、フロートセン
サを整地フロートに連係させる機構に対して無理な外力
が作用することを防止できるようになる。
【0010】従って、苗植付装置にフロートセンサを装
備したものにおいては、整地フロート側から整地フロー
トを上昇させる方向への設定以上の外力が加わった場合
に、フロートセンサを整地フロートに連係させる機構や
フロートセンサなどが、その外力によって変形あるいは
破損することをも回避できるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記苗植付装置を左
苗植付装置部と右苗植付装置部とに分離可能な二分割構
造に構成するとともに、前記フロート支点軸を、前記左
苗植付装置部に属する左フロート支点軸部と前記右苗植
付装置部に属する右フロート支点軸部とに分離可能な二
分割構造に構成し、さらに、前記苗植付装置を、前記左
右の苗植付装置部の各第一および第二縦軸芯周りの揺動
操作により、それら左右の苗植付装置部がそれぞれ前向
きで横一列状に並ぶ状態に連結されるとともに前記左右
のフロート支点軸部が一体回動可能に連結される作業姿
勢と、それら左右の苗植付装置部がそれぞれ前記作業姿
勢における各外側端を機体前方側に位置させた横向きで
向かい合わせになるとともに前記左右のフロート支点軸
部が一体回動不能に分離される格納姿勢とに姿勢変更可
能に構成し、かつ、前記左右の苗植付装置部の一方に前
記操作レバーを装備するとともに、前記操作レバーと、
該操作レバーを装備した一方の苗植付装置部の整地フロ
ートとを、前記弾性融通機構を装備した前記操作系で連
係した。
【0012】上記請求項3記載の発明によると、苗植付
装置を作業姿勢から格納姿勢に姿勢変更することによっ
て苗植付装置の機体横方向への張り出し量を減少させる
ことができるので、トラックなどの荷台に積載して運搬
する際における苗植付装置の荷台からの食み出しを防止
できるとともに、横幅の狭い納屋などへも収納できるよ
うになる。つまり、運搬や収納などの面において有利に
なる。また、左右の苗植付装置部の一方に操作レバーを
装備するとともに、操作レバーと、この操作レバーを装
備した一方の苗植付装置部の整地フロートとを弾性融通
機構を装備した操作系で連係していることから、苗植付
装置の作業姿勢および格納姿勢のいずれの姿勢において
も、前記請求項1記載の発明の同様に、乗用型田植機の
路上走行時などにおいて苗植付装置を他物に接触させる
ことなどによって、整地フロート側から整地フロートを
上昇させる方向への設定以上の外力が加わったとして
も、位置調節固定された操作レバーと整地フロートとを
連係する操作系や整地フロートが、その外力によって変
形あるいは破損することを回避できるようになる。ちな
みに、苗植付装置の格納姿勢において、操作レバーを装
備しない他方の苗植付装置部の整地フロートは、その苗
植付装置部が操作レバーを装備した一方の苗植付装置部
から分離されるのに伴って、フロート支点軸が左右のフ
ロート支点軸部に分離されることにより、第一横軸芯周
りに自由回動可能になることから、乗用型田植機の路上
走行時などにおいて苗植付装置を他物に接触させること
などによって整地フロート側から整地フロートを上昇さ
せる方向への設定以上の外力が加わったとしても破損し
ないようになる。
【0013】従って、苗植付装置を運搬や収納などの面
において有利になる二分割構造としながら、苗植付装置
の作業姿勢および格納姿勢のいずれの姿勢においても、
整地フロート側から整地フロートを上昇させる方向への
設定以上の外力が加わった場合に、位置調節固定された
操作レバーと整地フロートとを連係する操作系や整地フ
ロートが、その外力によって変形あるいは破損すること
を回避できるようになった。
【0014】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項3記載の発明に加えて、前記整地フロートの
前記第二横軸芯周りの上下揺動変位量を検出するフロー
トセンサを、前記一方の苗植付装置部の前記操作系にお
ける前記弾性融通機構よりも前記整地フロート側に配備
して前記整地フロートに連係させた。
【0015】上記請求項4記載の発明によると、フロー
トセンサを、操作レバーを装備した一方の苗植付装置の
操作系における弾性融通機構よりも整地フロート側に配
備したことによって、苗植付装置の作業姿勢および格納
姿勢のいずれの姿勢においても、前記請求項2記載の発
明と同様に、整地フロート側から整地フロートを上昇さ
せる方向への設定以上の外力が加わった場合における弾
性融通機構の変位により整地フロートが第一横軸芯周り
に上昇移動する際に、フロートセンサを整地フロートに
連係させる機構に対して無理な外力が作用することを防
止できるようになる。
【0016】従って、苗植付装置を二分割構造で姿勢変
更可能に構成し、かつ、その一方の苗植付装置部にフロ
ートセンサを装備したものにおいては、苗植付装置の作
業姿勢および格納姿勢にかかわらず、整地フロート側か
ら整地フロートを上昇させる方向への設定以上の外力が
加わった場合に、フロートセンサを整地フロートに連係
させる機構やフロートセンサなどが、その外力によって
変形あるいは破損することをも回避できるようになっ
た。
【0017】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
上記請求項2または4記載の発明において、前記フロー
トセンサを、前記操作系における前記弾性融通機構より
も前記整地フロート側、もしくは、前記弾性融通機構に
おける前記整地フロート側に、前記フロートセンサを所
定姿勢に保持する姿勢保持機構を介して連係した。
【0018】上記請求項5記載の発明によると、フロー
トセンサを、操作レバーと整地フロートとを連係する操
作系に姿勢保持機構を介して連係していることから、操
作レバーによる整地フロートの高さ位置の変更にかかわ
らず、フロートセンサを所定の基本姿勢に保持できるよ
うになる。つまり、整地フロートの高さ位置の変更(苗
植え付け深さの変更)に伴ってフロートセンサが所定の
基本姿勢から変化することによって、整地フロートが第
二横軸芯周りに上下揺動変位していないにもかかわら
ず、フロートセンサが整地フロートの第二横軸芯周りの
上下揺動変位量を誤検出する不都合を防止できるように
なる。また、姿勢保持機構により、フロートセンサを操
作系における弾性融通機構よりも整地フロート側または
弾性融通機構における整地フロート側に連係させている
ことによって、整地フロート側から整地フロートを上昇
させる方向への設定以上の外力が加わった場合における
弾性融通機構の変位により整地フロートが第一横軸芯周
りに上昇移動する際に、姿勢保持機構に対して無理な外
力が作用することを防止できるようになる。
【0019】従って、苗植付装置にフロートセンサを装
備したものにおけるフロートセンサの検出精度の向上を
図りながらも、整地フロート側から整地フロートを上昇
させる方向への設定以上の外力が加わった場合における
姿勢保持機構およびフロートセンサの変形あるいは破損
を回避できるようになった。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】図1には乗用型田植機の全体側面が示され
ており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1と、
走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の作動により昇降自在となるよう連結
された八条植え用の苗植付装置4によって構成されてい
る。図2〜図4に示すように、苗植付装置4は、四条ず
つの左苗植付装置部4Aと右苗植付装置部4Bとに分離
可能な二分割構造に構成されるとともに、それら左右の
苗植付装置部4A,4Bの各第一および第二縦軸芯P
1,P2周りの揺動操作によって、それら左右の苗植付
装置部4A,4Bがそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ状
態で連結される作業姿勢(図2参照)と、それら左右の
苗植付装置部4A,4Bがそれぞれ作業姿勢における外
側端を機体前方側に位置させた横向きで向かい合わせに
なる格納姿勢(図3および図4参照)とに姿勢変更可能
となるよう構成されている。つまり、苗植付装置4を作
業姿勢から格納姿勢に姿勢変更することによって、苗植
付装置4の機体横方向への張り出し量を減少させること
ができるようになっている。
【0022】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図4に示すように、苗植付装置4は、昇降リンク
機構2の後端に連結された固定フレーム5、この固定フ
レーム5の左右両端部にそれぞれ第一縦軸芯P1周りに
左右揺動自在に連結された揺動フレーム6、各揺動フレ
ーム6の揺動端にそれぞれ支持ブラケット7を介して第
二縦軸芯P2周りに左右揺動自在に連結されたフィード
ケース8、各フィードケース8から左右に向けて延設さ
れた角パイプ状の支持フレーム9、各支持フレーム9の
左右両端から後方に向けて延設されたフレーム兼用の植
付伝動ケース10、各植付伝動ケース10の後部に左右
一対ずつ軸支されたロータリ式の植付機構11、作業姿
勢においては各植付機構11に対して一定のストローク
で一体往復横移動可能となるよう連結される左右四条ず
つの苗載せ台12、作業姿勢においては各植付機構11
による苗植え付け箇所に対して整地作用を施すとともに
各植付機構11に対して一体相対高さ変更固定自在とな
る三つの整地フロート13などによって構成されてい
る。
【0023】左右の苗植付装置部4A,4Bにおける各
植付伝動ケース10の前下部には、それぞれの左右の植
付伝動ケース10に渡って横架されたパイプ材からなる
フロート支点軸14が、その軸芯である第一横軸芯P3
周りに回動自在に装備されている。フロート支点軸14
は、左苗植付装置部4Aに属する左フロート支点軸部1
4Aと右苗植付装置部4Bに属する右フロート支点軸部
14Bとに分離可能な二分割構造に構成されている。左
右のフロート支点軸部14A,14Bは、苗植付装置4
の作業姿勢においてはそれぞれの分割端に備えられた連
結部材14a,14bによって一体回動可能に連結され
るようになっている。左右のフロート支点軸部14A,
14Bからは、フロート支点軸14の第一横軸芯P3周
りの回動に伴って第一横軸芯P3周りに上下揺動する複
数の揺動アーム15が後方に向けて延設されている。各
揺動アーム15の後端(遊端)には、各整地フロート1
3の後部に装着された連結金具13Aを介して、整地フ
ロート13が第二横軸芯P4周りに上下揺動自在に支持
されている。ちなみに、苗植付装置4の作業姿勢におい
て中央に位置する整地フロート13は、右苗植付装置部
4Bに属するよう右フロート支点軸部14Bの左端側か
ら延設された揺動アーム15に軸支されている。右フロ
ート支点軸部14Bには、フロート支点軸14の第一横
軸芯P3周りの回動に伴って第一横軸芯P3周りに上下
揺動する状態で、かつ、苗植付装置4の作業姿勢におい
ては走行機体1に向けて延出する状態となる操作アーム
16が装着されている。一方、右苗植付装置部4Bに属
する苗載せ台12の上部側を往復横移動可能に支持する
右側のフレーム杆17には、苗植付装置4の作業姿勢に
おいては走行機体1に向けて延出して第三横軸芯P5周
りに左右方向に揺動操作される状態となる操作レバー1
8と、この操作レバー18との係合によって操作レバー
18を任意の操作位置に固定保持する係止具19とが設
けられている。操作レバー18には、操作レバー18の
第三横軸芯P5周りの左右揺動に伴って第三横軸芯P5
周りに上下揺動するアーム部18Aが装備されており、
このアーム部18Aと右フロート支点軸部14Bの操作
アーム16とが連係機構Aによって連係されている。
【0024】以上の構成から、苗植付装置4の作業姿勢
において操作レバー18を左右方向に揺動操作すると、
左右のフロート支点軸部14A,14Bが第一横軸芯P
3周りに一体回動するとともに、各フロート支点軸部1
4A,14Bから延設された揺動アーム15が第一横軸
芯P3周りに一体的に上下揺動し、各揺動アーム15に
支持された整地フロート13が第一横軸芯P3周りに一
体的に上下動するようになっている。つまり、左右のフ
ロート支点軸部14A,14B(フロート支点軸1
4)、揺動アーム15、操作アーム16、および、連係
機構Aによって、操作レバー18と整地フロート13と
を連係する操作系Bが構成されており、苗植付装置4の
作業姿勢における操作レバー18の左右揺動操作によっ
て、各植付機構11に対する各整地フロート13の相対
高さを一体的に変更でき、操作レバー18を任意の操作
位置で係止具19に係合して固定保持することによっ
て、各整地フロート13の各植付機構11に対する相対
高さを所望の相対高さに設定できるようになっている。
そして、以上の操作によって、各植付機構11による圃
場への苗植え付け深さを一体的に調節できるようになっ
ている。
【0025】図4〜8に示すように、操作レバー18の
アーム部18Aとフロート支点軸14の操作アーム16
とを連係する連係機構Aは、操作レバー18のアーム部
18Aに枢着されたボス20A付きの連係ロッド20、
連係ロッド20の下端に装着された規制金具21、規制
金具21から下方に延設された左右一対の長尺ボルト2
2、左右の長尺ボルト22の下端に左右の長尺ボルト2
2に掛け渡す状態に取り付けられるとともに中央に慣通
孔が穿設された受け止め金具23、下端がフロート支点
軸14の操作アーム16に揺動自在に連結されるととも
に上部側が受け止め金具23の慣通孔と連係ロッド20
のボス20Aに挿通する操作ロッド24、左右の長尺ボ
ルト22が挿通する慣通孔を備えて操作ロッド24の上
部に固着された接当金具25、および、受け止め金具2
3と接当金具25との間に各長尺ボルト22に外嵌する
状態で介装されて規制金具21に接当金具25を接当さ
せる状態に付勢する左右一対のコイルバネ26などによ
って構成されている。この構成から連係機構Aは、規制
金具21と接当金具25との接当によって整地フロート
13の第一横軸芯P3周りでの自重下降を阻止するとと
もに、整地フロート13側から第一横軸芯P3周りに整
地フロート13を上昇させる方向への設定以上の外力が
加わった場合には、操作ロッド24に装着された接当金
具25が左右のコイルバネ26の付勢に抗して規制金具
21から離間して受け止め金具23に接近する状態に下
降変位することによって整地フロート13の第一横軸芯
P3周りの上昇を許容するようになっている。
【0026】つまり、連係機構Aは、整地フロート13
側からのフロート上昇方向への設定以上の外力によって
変位する弾性融通機構として機能するようになってお
り、この機能によって、例えば、この田植機の路上走行
時などにおいて苗植付装置4を他物に接触させることな
どにより、整地フロート13側から整地フロート13を
上昇させる方向への設定以上の外力が位置調節固定され
た操作レバー18と整地フロート13とを連係する操作
系Bに加わった場合には、その変位によって設定以上の
外力を吸収するようになることから、その外力によっ
て、位置調節固定された操作レバー18と整地フロート
13とを連係する操作系B(フロート支点軸14、揺動
アーム15、操作アーム16、および、連係機構Aな
ど)や整地フロート13が変形あるいは破損することを
回避できるようになっている。しかも、連係機構Aは、
操作系Bを変形あるいは破損させる虞のある設定以上の
外力が加わった場合にのみ変位するよう構成されたもの
であり、植え付け作業走行時における圃場泥面からの通
常の接地反力では変位しないことから、整地フロート1
3による植え付け箇所に対する整地作用は充分に得られ
るようになっている。
【0027】連係機構(弾性融通機構)Aの操作ロッド
24は、その中間部が後方に向けて突出する状態に屈曲
形成されており、その屈曲部の左右両側にはリブプレー
ト24Aが溶着されている。また、操作ロッド24の上
部と下部に亘って連結プレート24Bが掛け渡されてい
る。つまり、操作ロッド24は、左右のリブプレート2
4Aと連結プレート24Bによって補強されている。
【0028】図1および図9に示すように、走行機体1
には、マイクロコンピュータを備えた制御装置27が搭
載されるとともに、その操縦部1Aにおける運転座席2
8の右側部には、植付けクラッチレバー29が前後揺動
自在に装備されている。植付けクラッチレバー29の揺
動支点部には、植付けクラッチレバー29の操作位置を
検出するポテンショメータからなるレバーセンサ29S
が備えられている。制御装置27は、レバーセンサ29
Sにより検出される植付けクラッチレバー29の「上
昇」「中立」「下降」「切(植付け)」「入(植付
け)」の各操作位置に応じて、リフトシリンダ3に対す
る作動油の通流状態を切り換える電磁制御弁30の作動
を制御して、苗植付装置4の上昇操作状態、昇降停止状
態、または、下降操作状態を現出するとともに、走行機
体1側から苗植付装置4への伝動を断続する植付けクラ
ッチ31の入り状態、または、切り状態を現出するよう
になっている。つまり、制御装置27には、植付けクラ
ッチレバー29の手動操作に基づいて苗植付装置4の昇
降ならびに植付けクラッチ31の入り切りを制御する手
動制御手段27Aが制御プログラムとして備えられてい
る。
【0029】図2、図3、図5、図6、および、図8〜
図12に示すように、苗植付装置4には、苗植付装置4
を作業姿勢に姿勢変更した植え付け作業走行時に、中央
に位置する整地フロート13の接地圧の変動(圃場泥面
の起伏)に伴う第二横軸芯P4周りの上下揺動変位量を
検出するフロートセンサ13Sが装備されている。フロ
ートセンサ13Sは、中央に位置する整地フロート13
の上下揺動変位量を増幅する増幅機構Sa、該増幅機構
Saからの増幅された上下揺動変位量を電圧レベルに変
換して制御装置27へ出力するポテンショメータSb、
および、増幅機構Saを外囲するとともにポテンショメ
ータSbを支持するセンサケースScによって構成され
ている。増幅機構Saは、ポテンショメータSbに装着
されたピックアップギヤg1と、ピックアップギヤg1
に噛合するセクタギヤg2によって構成されている。一
方、走行機体1の操縦部1Aには、圃場泥土の硬さに応
じてフロートセンサ13Sの制御目標値となる基準電圧
レベルを設定変更するためのポテンショメータ型の設定
器32が備えられており、この設定器32によるフロー
トセンサ13Sの基準電圧レベルの設定変更により、中
央に位置する整地フロート13の基準姿勢を圃場泥土の
硬さに応じて変更できるようになっている。制御装置2
7は、植え付け作業走行時においては、フロートセンサ
13Sにより検出された電圧レベルに基づいて、設定器
32により設定変更された基準電圧レベルと、フロート
センサ13Sにより検出される電圧レベルとが合致する
ように、電磁制御弁30の作動を制御して苗植付装置4
を昇降させるようになっている。
【0030】詳述すると、制御装置27は、例えば、設
定器32により設定された基準電圧レベルと、フロート
センサ13Sにより検出された電圧レベルとを比較し、
その比較により、基準電圧レベルが得られる状態となる
整地フロート13の基準姿勢に対して整地フロート13
の実揺動姿勢が前上がり状態にあると判断した場合に
は、電磁制御弁30の作動を制御して、基準電圧レベル
とフロートセンサ13Sからの電圧レベルとが合致する
よう苗植付装置4を上昇させることによって、整地フロ
ート13を基準姿勢に復帰させるようになっている。ま
た、基準電圧レベルとフロートセンサ13Sからの電圧
レベルとを比較し、その比較により、基準電圧レベルが
得られる状態となる整地フロート13の基準姿勢に対し
て整地フロート13の実揺動姿勢が前下がり状態にある
と判断した場合には、電磁制御弁30の作動を制御し
て、基準電圧レベルとフロートセンサ13Sからの電圧
レベルとが合致するよう苗植付装置4を下降させること
によって、整地フロート13を基準姿勢に復帰させるよ
うになっている。つまり、制御装置27には、フロート
センサ13Sからの検出情報としての電圧レベルに基づ
いて、中央に位置する整地フロート13が基準姿勢に復
帰するよう苗植付装置4を自動的に昇降させることによ
って、苗植付装置4を所定の対地高さに維持する自動昇
降制御手段27Bが制御プログラムとして備えられてお
り、この自動昇降制御手段27Bの制御作動によって、
植え付け作業走行時においては、圃場の起伏に沿って苗
植付装置4を昇降させることができ、予め設定した所定
の苗植え付け深さでの植付機構11による安定した苗の
植え付けを行えるようになっている。
【0031】以下、フロートセンサ13Sの支持構造な
らびにフロートセンサ13Sに対する連係構造について
詳述する。図5、図6、図8および図10〜図12に示
すように、苗植付装置4の作業姿勢において中央に位置
する整地フロート13を支持する揺動アーム15の中間
部には、第四横軸芯P6周りに回動自在な回動軸33が
装備されており、この回動軸33の右端には、フロート
センサ13Sにおける増幅機構Saのセクタギヤg2が
一体回動可能に連結されている。回動軸33の左端には
操作アーム34が一体回動可能に連結されており、この
操作アーム34と整地フロート13の連結金具13Aと
に亘って、連係ロッド35が、連結金具13Aと操作ア
ーム34と揺動アーム15とによって平行四連リンクを
形成する状態に掛け渡されている。操作アーム34と整
地フロート13の連結金具13Aとに亘って引張バネ3
6が掛け渡されており、この引張バネ36によって、操
作アーム34と連結金具13Aとの間の各連結点でのガ
タツキを防止できるようになっている。つまり、フロー
トセンサ13Sは、操作レバー18と整地フロート13
とを連係する操作系Bにおける連係機構(弾性融通機
構)Aよりも整地フロート13側となる中央に位置する
整地フロート13を支持する揺動アーム15に配備され
るとともに、回動軸33、操作アーム34、および、連
係ロッド35を介して、整地フロート13にその第二横
軸芯P4周りの上下揺動変位量を検出する状態に連係さ
れている。以上の構成から、フロートセンサ13Sによ
って中央に位置する整地フロート13の第二横軸芯P4
周りでの上下揺動変位量を検出できるようになってい
る。また、整地フロート13側から整地フロート13を
上昇させる方向への設定以上の外力が加わった場合にお
ける連係機構(弾性融通機構)Aの変位により整地フロ
ート13が第一横軸芯P3周りに上昇移動する際に、フ
ロートセンサ13Sを整地フロート13に連係させる回
動軸33、操作アーム34、および、連係ロッド35に
対して無理な外力が作用することを防止できるようにし
ているのであり、もって、整地フロート13側から整地
フロート13を上昇させる方向への設定以上の外力が加
わった場合における回動軸33、操作アーム34、連係
ロッド35、および、フロートセンサ13Sの変形ある
いは破損を回避できるようになっている。
【0032】また、フロートセンサ13Sのセンサケー
スScは、回動軸33の右端に相対回動自在に支持され
ており、センサケースScの前下部とその上方に配備さ
れた天秤アーム37の一端とに亘って連係ロッド38が
掛け渡されている。天秤アーム37は、フロート支点軸
14とその後方上部に配備された苗取量調節軸39とに
亘って掛け渡された固定ブラケット40に第五横軸芯P
7周りに天秤揺動自在に支持されている。固定ブラケッ
ト40は、フロート支点軸14と苗取量調節軸39のそ
れぞれに相対回動自在に外嵌している。天秤アーム37
の一端は、操作ロッド41によって連係機構Aの接当金
具25に連係されている。センサケースScの後上部と
揺動アーム15の遊端とに亘って引張バネ42が掛け渡
されており、この引張バネ42によって、センサケース
Scと接当金具25との間の各連結点でのガタツキを防
止できるようになっている。つまり、フロートセンサ1
3Sは、中央に位置する整地フロート13を支持する揺
動アーム15に配備されていることから、操作レバー1
8の操作による各整地フロート13の各植付機構11に
対する相対高さの変更(苗植え付け深さの変更)に伴っ
て、整地フロート13の高さ変更量に応じた変更量で高
さ調節されるとともに、連係機構(弾性融通機構)Aに
おける整地フロート13側(整地フロート13側からの
整地フロート13を上昇させる方向への設定以上の外力
によって変位する側)となる接当金具25に、連係ロッ
ド38、天秤アーム37、および、操作ロッド41によ
って構成される姿勢保持機構Cを介して、操作レバー1
8の操作による各整地フロート13の各植付機構11に
対する相対高さの変更にかかわらず所定の基本姿勢を保
持する状態に連係されている。以上の構成から、操作レ
バー18の操作による各整地フロート13の各植付機構
11に対する相対高さの変更(苗植え付け深さの変更)
に伴ってフロートセンサ13Sが高さ調節される際に、
フロートセンサ13Sが基本姿勢から変化し、整地フロ
ート13が第二横軸芯P4周りに上下揺動変位していな
いにもかかわらず、フロートセンサ13Sが整地フロー
ト13の第二横軸芯P4周りの上下揺動変位量を誤検出
し、ポテンショメータSbから制御装置27へ出力する
電圧レベルが変化することを回避できるようにしている
のであり、もって、フロートセンサ13Sによる中央の
整地フロート13の第二横軸芯P4周りでの上下揺動変
位量の検出を精度良く行えるようになっている。また、
整地フロート13側から整地フロート13を上昇させる
方向への設定以上の外力が加わった場合における連係機
構(弾性融通機構)Aの変位により整地フロート13が
第一横軸芯P3周りに上昇移動する際に、姿勢保持機構
Cに対して無理な外力が作用することを防止できるよう
にしているのであり、もって、整地フロート13側から
整地フロート13を上昇させる方向への設定以上の外力
が加わった場合における姿勢保持機構C(連係ロッド3
8、天秤アーム37、および、操作ロッド41)および
フロートセンサ13Sの変形あるいは破損を回避できる
ようになっている。
【0033】図1に示すように、走行機体1に装着され
た昇降リンク機構2に対する苗植付装置4の連結はヒッ
チ43を介して行われるとともに、このヒッチ43に
は、苗植付装置4の連結を保持する状態と、苗植付装置
4の連結を保持しない状態とに切り換え操作可能なロッ
クレバー43Aが装備されており、昇降リンク機構2に
対して苗植付装置4を着脱できるようになっている。つ
まり、昇降リンク機構2から苗植付装置4を取り外すこ
とによって、図13および図14に示すように、苗植付
装置4以外の他の作業装置の一例である除草剤や防虫剤
などを散布する防除装置44などを連結できるようにな
っており、この連結によって、田植機を田植機以外の薬
剤散布などの中間管理作業機として利用できるようにな
っている。田植機を中間管理作業機として利用する場合
においては、走行機体1によって圃場の稲を押し倒す虞
や走行機体1の車輪1Bによって圃場の稲を踏み倒す虞
があることから、走行機体1には、前側の車輪1Bの直
前方に位置する稲に向けてエアーを噴射する左右一対の
ノズル45が装備されており、このノズル45と防除装
置44などに装備されたエアーポンプ44Aとをエアー
供給ホース46などを介して接続することによって、エ
アー噴射式の分草装置Zを構成できるようになってい
る。つまり、田植機を中間管理作業機として利用する場
合には、分草装置Zを構成して左右のノズル45から前
側の車輪1Bの直前方に位置する稲に向けてエアーを噴
射することによって、稲を進行方向になびかせることが
できて走行機体1による稲の押し倒しを軽減できるとと
もに、走行経路となる稲間を容易に見つけられるように
なることから、走行機体1の車輪1Bによる稲の踏み倒
しを防止できるようになっている。また、図13に二点
鎖線で示すように、前側の車輪1Bに、稲が車輪1B側
になびくことを阻止するガード杆47を車輪1Bと一体
的に操作される状態に装備して、走行機体1の車輪1B
による稲の踏み倒しをより好適に防止できるようにして
もよい。
【0034】〔別実施例〕以下、本発明の別実施形態を
列記する。 上記の実施形態においては、苗植付装置4を着脱自
在に装備した田植機を例示したが、田植機としては、苗
植付装置4を着脱不能に装備したものであってもよい。 上記の実施形態においては、八条植え用の苗植付装
置4が装備された田植機を例示したが、苗植付装置4と
しては、例えば、四条植え用、五条植え用、六条植え
用、十条植え用、あるいは、十二条植え用のものであっ
てもよい。 上記の実施形態においては、左苗植付装置部4Aと
右苗植付装置部4Bとに分離可能に構成された苗植付装
置4を例示したが、苗植付装置4としては、左苗植付装
置部4Aと右苗植付装置部4Bとに分離不能に構成され
たものであってもよい。 苗植付装置4におけるフロートセンサ13Sの配備
箇所としては、操作系Bにおける弾性融通機構Aよりも
整地フロート13側であれば種々の変更が可能である。
また、苗植付装置4としてはフロートセンサ13Sを装
備していないものであってもよい。 弾性融通機構Aの構成としては種々の変更が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の作業姿勢を示す平面図
【図3】苗植付装置の格納姿勢を示す平面図
【図4】苗植付装置の格納姿勢を示す背面図
【図5】操作レバーと整地フロートとを連係する操作系
と弾性融通機構と姿勢保持機構の構成を示す右苗植付装
置部の側面図
【図6】弾性融通機構の構成ならびに作用を示す右苗植
付装置部の要部側面図
【図7】弾性融通機構の構成ならびに作用を示す要部の
縦断正面図
【図8】姿勢保持機構の構成ならびに作用を示す右苗植
付装置部の要部側面図
【図9】制御構成を示すブロック図
【図10】姿勢保持機構の構成を示す苗植付装置の要部
平面図
【図11】フロートセンサの構成を示す縦断背面図
【図12】フロートセンサの構成を示す縦断側面図
【図13】田植機を中間管理作業機として利用する際の
分草装置の構成を示す全体側面図
【図14】田植機を中間管理作業機として利用する際の
分草装置の構成を示す全体平面図
【符号の説明】
1 走行機体 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 13 整地フロート 13S フロートセンサ 14 フロート支点軸 14A 左フロート支点軸部 14B 右フロート支点軸部 15 揺動アーム 18 操作レバー A 弾性融通機構 B 操作系 C 姿勢保持機構 P1 第一縦軸芯 P2 第二縦軸芯 P3 第一横軸芯 P4 第二横軸芯
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 330 A01C 11/02 342

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一横軸芯周りに回動自在なフロート支
    点軸より後方に向けて延設された揺動アームの後端に整
    地フロートを第二横軸芯周りに上下揺動自在に連結する
    とともに、前記フロート支点軸を位置調節固定可能に構
    成された操作レバーに連係して、前記操作レバーの操作
    により、前記整地フロートが前記第一横軸芯周りに高さ
    変更固定自在となるよう構成した苗植付装置を、走行機
    体の後部に昇降自在に連結した乗用型田植機であって、 前記操作レバーと前記整地フロートとを連係する操作系
    に、前記整地フロート側からのフロート上昇方向への設
    定以上の外力によって変位する弾性融通機構を装備して
    ある乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 前記整地フロートの前記第二横軸芯周り
    の上下揺動変位量を検出するフロートセンサを、前記操
    作系における前記弾性融通機構よりも前記整地フロート
    側に配備して前記整地フロートに連係させてある請求項
    1記載の乗用型田植機。
  3. 【請求項3】 前記苗植付装置を左苗植付装置部と右苗
    植付装置部とに分離可能な二分割構造に構成するととも
    に、前記フロート支点軸を、前記左苗植付装置部に属す
    る左フロート支点軸部と前記右苗植付装置部に属する右
    フロート支点軸部とに分離可能な二分割構造に構成し、
    さらに、前記苗植付装置を、前記左右の苗植付装置部の
    各第一および第二縦軸芯周りの揺動操作により、それら
    左右の苗植付装置部がそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ
    状態に連結されるとともに前記左右のフロート支点軸部
    が一体回動可能に連結される作業姿勢と、それら左右の
    苗植付装置部がそれぞれ前記作業姿勢における各外側端
    を機体前方側に位置させた横向きで向かい合わせになる
    とともに前記左右のフロート支点軸部が一体回動不能に
    分離される格納姿勢とに姿勢変更可能に構成し、かつ、
    前記左右の苗植付装置部の一方に前記操作レバーを装備
    するとともに、前記操作レバーと、該操作レバーを装備
    した一方の苗植付装置部の整地フロートとを、前記弾性
    融通機構を装備した前記操作系で連係してある請求項1
    記載の乗用型田植機。
  4. 【請求項4】 前記整地フロートの前記第二横軸芯周り
    の上下揺動変位量を検出するフロートセンサを、前記一
    方の苗植付装置部の前記操作系における前記弾性融通機
    構よりも前記整地フロート側に配備して前記整地フロー
    トに連係させてある請求項3記載の乗用型田植機。
  5. 【請求項5】 前記フロートセンサを、前記操作系にお
    ける前記弾性融通機構よりも前記整地フロート側、もし
    くは、前記弾性融通機構における前記整地フロート側
    に、前記フロートセンサを所定姿勢に保持する姿勢保持
    機構を介して連係してある請求項2または4記載の乗用
    型田植機。
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