JP2000060256A - 水田作業機用の草刈装置 - Google Patents

水田作業機用の草刈装置

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JP2000060256A
JP2000060256A JP10235559A JP23555998A JP2000060256A JP 2000060256 A JP2000060256 A JP 2000060256A JP 10235559 A JP10235559 A JP 10235559A JP 23555998 A JP23555998 A JP 23555998A JP 2000060256 A JP2000060256 A JP 2000060256A
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mowing
paddy field
lifting
hitch
paddy
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Kazuo Furukawa
和雄 古川
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 播種や苗植え付け後の水田に連なる畦や農道
などを対象とした草刈り作業に要する労力の軽減化を大
幅に図ることのできる草刈機を構成できる水田作業機用
の草刈装置を提供する。 【解決手段】 走行機体1の後部にリフトシリンダ2C
の作動で昇降揺動する昇降リンク機構2を装備するとと
もに、昇降リンク機構2の後端にヒッチBを介して作業
装置Aを着脱自在に連結し、かつ、リフトシリンダ2C
にサスペンション機構2aを備えてある水田作業機に付
け替え装備される水田作業機用の草刈装置において、ヒ
ッチBに装着可能な連結フレーム41と、連結フレーム
41から延出される昇降アーム機構42と、昇降アーム
機構42の先端に装着される刈取機構43とを備えると
ともに、走行機体1と連結フレーム41とに亘って架設
される連結部材49によって所定高さ位置で固定支持さ
れるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
リフトシリンダの作動で昇降揺動する昇降リンク機構を
装備するとともに、該昇降リンク機構の後端にヒッチを
介して作業装置を着脱自在に連結してある水田作業機に
付け替え装備される水田作業機用の草刈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような水田作業機としては、例え
ば、作業装置として苗植付装置が連結された田植機や直
播装置が連結された直播機などがある。近年では、それ
らの多目的化を図る点から、昇降リンク機構に対する苗
植付装置や直播装置などの連結構造をヒッチを介した簡
易着脱構造とし、苗植付装置や直播装置などを薬剤散布
装置や防除装置などの中間管理装置に簡単に付け替えら
れるようにして、水田作業機を中間管理機として利用で
きるようにしている。
【0003】ところで従来、水田に連なる畦や農道など
に生えた草類を刈り取る場合には、専用の草刈機やトラ
クタを利用して構成された草刈機などを使用して畦や農
道側から行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、水田に連なる畦や農道などの路面幅
が狭く草刈機を走行させることができない上に、その水
田に播種や苗の植え付けが既に行われている場合には、
その畦や農道などに生えた草類の草刈機による刈り取り
が全く行えないことから、その刈り取りの全てを手作業
で行わなければならない不都合を招くようになり、又、
路面幅は広いが水田に連なる側の法面が上下方向に長い
場合には、草刈機による刈り取りの際に水田側の法面部
分に刈り残しが生じることから、刈り残し分の刈り取り
を手作業で行わなければならない不都合を招くようにな
っていた。つまり、播種や苗植え付け後の水田に連なる
畦や農道などを対象とした草刈り作業に要する労力の軽
減化を図る上において改善の余地があった。
【0005】本発明の目的は、播種や苗植え付け後の水
田に連なる畦や農道などを対象とした草刈り作業に要す
る労力の軽減化を大幅に図ることのできる草刈機を構成
できる水田作業機用の草刈装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体
の後部にリフトシリンダの作動で昇降揺動する昇降リン
ク機構を装備するとともに、該昇降リンク機構の後端に
ヒッチを介して作業装置を着脱自在に連結し、かつ、前
記リフトシリンダにサスペンション機構を備えてある水
田作業機に付け替え装備される水田作業機用の草刈装置
において、前記ヒッチに装着可能な連結フレームと、該
連結フレームから延出される昇降アーム機構と、該昇降
アーム機構の先端に装着される刈取機構とを備えるとと
もに、前記走行機体と連結フレームとに亘って架設され
る連結部材によって所定高さ位置で固定支持されるよう
に構成した。
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ヒッチから既存の作業装置(例えば苗植付装置や直
播装置など)を取り外して草刈装置を連結することによ
って水田作業機利用の草刈機を構成することができるよ
うになる。そして、この草刈機を構成する水田作業機
は、本来より水田で作業を行うように構成されたもので
あり、又、草刈装置は、ヒッチに連結される連結フレー
ムから延出された昇降アーム機構の先端に刈取機構を備
えるものであることから、この草刈機を水田にて畦際走
行させることによって、水田に播かれた種籾を車輪で踏
み付ける、植え付け苗を車輪で踏み倒す、あるいは、車
輪がスリップする、などの不都合を招くことなく、水田
に連なる畦や農道などに生えた草類の刈り取りを水田か
ら行えるようになる。しかも、その刈り取り範囲を昇降
アーム機構の操作により刈取機構を変位させることによ
って広範囲にできることから、水田に連なる畦や農道な
どの水田から離れた平地面や法面に生えた草類の刈り取
り、更には、用水路などを挟んだ畦や農道などに生えた
草類の刈り取りをも水田から行えるようになる。又、当
然のことながら水田作業機は本来より路上走行も可能な
ものであることから、水田作業機を走行させることので
きる広い路面幅を有する畦や農道などにおいては、畦や
農道からの刈り取りも行えるようになる。
【0008】つまり、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、水田に連なる畦や農道などを
対象とする草刈り作業において、その畦や農道などの路
面幅が狭く草刈機を走行させることができない上に、そ
の水田に播種や苗の植え付けが既に行われている場合で
も、その草刈り作業を水田から広範囲に行うことがで
き、又、路面幅は充分に広いが法面が上下方向にかなり
長い場合でも、その草刈り作業を水田からと畦や農道か
らの両方から広範囲に行うことができるので、いずれの
場合においても手作業による刈り取り領域を無くすある
いは大幅に少なくすることができるようになる。
【0009】しかも、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、草刈専用機を所有する場合に
比較して設備コストの低減化を図れるようになる。
【0010】その上、草刈装置のヒッチへの連結後は、
走行機体と連結フレームとに亘って架設される連結部材
で草刈装置を所定高さ位置に固定支持することから、昇
降アーム機構の操作で刈取機構を変位させる際の操作力
でサスペンション機構が作動することを阻止できるの
で、サスペンション機構の作動で草刈装置の全体が上下
動することにより刈取機構の位置決めが困難になる、と
いった不都合が生じることを回避できるようになる。
又、連結部材により、作動油のリークに起因した草刈装
置の不測の下降をも阻止できるようになる。つまり、刈
取機構の所望位置への位置決め操作を容易に行えるとと
もに、刈取機構を所望の高さ位置に安定的に保持できる
ようになることから、作業性や刈り取り精度の向上を図
れるようになる。
【0011】尚、サスペンション機構は、作業装置の昇
降操作の際に発生する衝撃を和らげる、などの機能を有
するものである。
【0012】〔効果〕従って、水田作業機が本来より有
する機能を有効利用することができて、水田に連なる畦
や農道などを対象とした草刈り作業に要する労力の軽減
化を大幅に図ることができるとともに、設備コストの低
減化や、作業性及び刈り取り精度の向上をも図ることの
できる草刈機を構成できる水田作業機用の草刈装置を提
供し得るに至った。
【0013】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
走行機体の後部にリフトシリンダの作動で昇降揺動する
昇降リンク機構を装備するとともに、該昇降リンク機構
の後端にヒッチを介して作業装置を着脱自在に連結して
ある水田作業機に付け替え装備される水田作業機用の草
刈装置において、前記ヒッチに装着可能な連結フレーム
と、該連結フレームから延出される昇降アーム機構と、
該昇降アーム機構の先端に装着される刈取機構と、前記
昇降アーム機構及び刈取機構を駆動する作動油を貯留す
る作動油タンクとを備え、かつ、前記作動油タンクの機
体外方側に沿ってバランスウェイト取り付け用の支持ア
ームを延設した。
【0014】〔作用〕上記請求項2記載の発明において
も、前記請求項1記載の発明と同様に、ヒッチから既存
の作業装置(例えば苗植付装置や直播装置など)を取り
外して草刈装置を連結することによって水田作業機利用
の草刈機を構成することができ、又、草刈装置は、ヒッ
チに連結される連結フレームから延出された昇降アーム
機構の先端に刈取機構を備えるものであることから、こ
の草刈機を水田にて畦際走行させることによって、水田
に播かれた種籾を車輪で踏み付ける、植え付け苗を車輪
で踏み倒す、あるいは、車輪がスリップする、などの不
都合を招くことなく、水田に連なる畦や農道などに生え
た草類の刈り取りを水田から行えるようになる。しか
も、その刈り取り範囲を昇降アーム機構の操作により刈
取機構を変位させることによって広範囲にできることか
ら、水田に連なる畦や農道などの水田から離れた平地面
や法面に生えた草類の刈り取り、更には、用水路などを
挟んだ畦や農道などに生えた草類の刈り取りをも水田か
ら行えるようになる。又、当然のことながら水田作業機
は本来より路上走行も可能なものであることから、水田
作業機を走行させることのできる広い路面幅を有する畦
や農道などにおいては、畦や農道からの刈り取りも行え
るようになる。
【0015】つまり、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、水田に連なる畦や農道などを
対象とする草刈り作業において、その畦や農道などの路
面幅が狭く草刈機を走行させることができない上に、そ
の水田に播種や苗の植え付けが既に行われている場合で
も、その草刈り作業を水田から広範囲に行うことがで
き、又、路面幅は充分に広いが法面が上下方向にかなり
長い場合でも、その草刈り作業を水田からと畦や農道か
らの両方から広範囲に行うことができるので、いずれの
場合においても手作業による刈り取り領域を無くすある
いは大幅に少なくすることができるようになる。
【0016】しかも、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、草刈専用機を所有する場合に
比較して設備コストの低減化を図れるようになる。
【0017】更に、昇降アーム機構が油圧駆動式である
ことから、昇降アーム機構の操作による刈取機構の変位
を人力で行う必要が無くなるので、刈取機構を変位させ
る際に要する労力を大幅に軽減できるようになる。又、
刈取機構の所望位置での固定を昇降アーム機構に対する
作動油の流動を停止させることによって行えることか
ら、刈取機構を所望位置に固定するロック機構を新たに
設ける必要がない。
【0018】その上、作動油タンクの機体外方側に沿っ
てバランスウェイト取り付け用の支持アームを延設して
いることから、この支持アームに取り付けるバランスウ
ェイトの数量を調節することによって、機体の安定性を
向上させることができるようになる。又、その支持アー
ムを作動油タンクの機体外方側に沿って延設させている
ことから、この支持アームによって、走行中での機体外
方側からの作動油タンクに対する他物の接触を、新たな
保護部材を設けることなく抑制できるようになる。
【0019】〔効果〕従って、水田作業機が本来より有
する機能を有効利用することができて、水田に連なる畦
や農道などを対象とした草刈り作業に要する労力の軽減
化を大幅に図ることができるとともに、設備コストの低
減化および構成の簡素化を図りながらも、操作性や機体
の安定性ならびに作動油タンクの保護機能に優れた草刈
機を構成できる水田作業機用の草刈装置を提供し得るに
至った。
【0020】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
走行機体の後部にリフトシリンダの作動で昇降揺動する
昇降リンク機構を装備するとともに、該昇降リンク機構
の後端にヒッチを介して作業装置を着脱自在に連結して
ある水田作業機に付け替え装備される水田作業機用の草
刈装置において、前記ヒッチに装着可能な連結フレーム
と、該連結フレームから延出される昇降アーム機構と、
該昇降アーム機構の先端に装着される刈取機構と、前記
昇降アーム機構及び刈取機構を駆動する作動油を貯留す
る作動油タンクとを備え、かつ、前記昇降アーム機構と
作動油タンクとを前記連結フレームの左右に振り分けて
配置するとともに、前記作動油タンクを機体幅内に位置
させた。
【0021】〔作用〕上記請求項3記載の発明において
も、前記請求項1および2記載の発明と同様に、ヒッチ
から既存の作業装置(例えば苗植付装置や直播装置な
ど)を取り外して草刈装置を連結することによって水田
作業機利用の草刈機を構成することができ、又、草刈装
置は、ヒッチに連結される連結フレームから延出された
昇降アーム機構の先端に刈取機構を備えるものであるこ
とから、この草刈機を水田にて畦際走行させることによ
って、水田に播かれた種籾を車輪で踏み付ける、植え付
け苗を車輪で踏み倒す、あるいは、車輪がスリップす
る、などの不都合を招くことなく、水田に連なる畦や農
道などに生えた草類の刈り取りを水田から行えるように
なる。しかも、その刈り取り範囲を昇降アーム機構の操
作により刈取機構を変位させることによって広範囲にで
きることから、水田に連なる畦や農道などの水田から離
れた平地面や法面に生えた草類の刈り取り、更には、用
水路などを挟んだ畦や農道などに生えた草類の刈り取り
をも水田から行えるようになる。又、当然のことながら
水田作業機は本来より路上走行も可能なものであること
から、水田作業機を走行させることのできる広い路面幅
を有する畦や農道などにおいては、畦や農道からの刈り
取りも行えるようになる。
【0022】つまり、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、水田に連なる畦や農道などを
対象とする草刈り作業において、その畦や農道などの路
面幅が狭く草刈機を走行させることができない上に、そ
の水田に播種や苗の植え付けが既に行われている場合で
も、その草刈り作業を水田から広範囲に行うことがで
き、又、路面幅は充分に広いが法面が上下方向にかなり
長い場合でも、その草刈り作業を水田からと畦や農道か
らの両方から広範囲に行うことができるので、いずれの
場合においても手作業による刈り取り領域を無くすある
いは大幅に少なくすることができるようになる。
【0023】しかも、水田作業機を有効利用して草刈機
を構成していることから、草刈専用機を所有する場合に
比較して設備コストの低減化を図れるようになる。
【0024】更に、前記請求項2記載の発明と同様に昇
降アーム機構が油圧駆動式であることから、昇降アーム
機構の操作により刈取機構を変位させる際に要する労力
を大幅に軽減できるとともに、刈取機構を所望位置に固
定するロック機構を新たに設ける必要がない。
【0025】その上、昇降アーム機構と作動油タンクと
を連結フレームの左右に振り分けて配置していることに
よって、機体の左右一方側には昇降アーム機構の重量と
刈取機構の重量とがかかるのに対し、機体の左右他方側
には作動油タンクの重量とそのタンク内の作動油の重量
とがかかるようになることから、機体の左右バランスの
均衡化が図り易くなる。
【0026】その上更に、作動油タンクを機体幅内に位
置させていることにより、走行中での作動油タンクに対
する他物の接触を回避し易くなることから、その分、刈
り取り作業が行い易くなる。
【0027】〔効果〕従って、水田作業機が本来より有
する機能を有効利用することができて、水田に連なる畦
や農道などを対象とした草刈り作業に要する労力の軽減
化を大幅に図ることができるとともに、設備コストの低
減化を図りながらも、機体の安定性や作業性ならびに作
動油タンクの保護機能に優れた草刈機を構成できる水田
作業機用の草刈装置を提供し得るに至った。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】図1には、水田作業機の一例である田植機
の全体側面が示されており、この田植機は、走行機体1
の後部に昇降リンク機構2を昇降揺動自在に装備すると
ともに、この昇降リンク機構2の後端に、作業装置Aの
一例である8条植え用の苗植付装置3を着脱自在に連結
することによって構成されている。
【0030】走行機体1は、その前部に搭載されたエン
ジン4、後部に配備された静油圧式無段変速装置5とギ
ヤ式変速装置6、左右一対の前輪7と後輪8、操向操作
用のステアリングホイール9、及び、ステアリングホイ
ール9の後方に配設された運転座席10、などによって
乗用型に構成されており、エンジン4からの動力が、静
油圧式無段変速装置5及びギヤ式変速装置6を介して、
前輪7、後輪8、並びに、苗植付装置3へ伝達されるよ
うになっている。
【0031】昇降リンク機構2は、走行機体1の後部に
上下の各支点P1周りに上下揺動自在に連結された左右
一対のトップリンク2Aとロアーリンク2B、走行機体
1の後下部とトップリンク2Aとに亘って掛け渡された
油圧式のリフトシリンダ2C、及び、トップリンク2A
の後端とロアーリンク2Bの後端とに掛け渡す状態で枢
支連結された縦リンク2D、などによって、リフトシリ
ンダ2Cの作動で各支点P1周りに昇降揺動する平行四
連リンク形式に構成されている。リフトシリンダ2Cに
は、昇降リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降させ
る際に発生する衝撃を和らげる、などの作用を有するコ
イルバネ式のサスペンション機構2aが装備されてい
る。縦リンク2Dは、その上部中央にフック状の支持金
具2bが立設されるとともに、その下部における左右両
側に揺動操作可能なフック金具2cが装備されており、
これら縦リンク2D、支持金具2b、及び、フック金具
2cによって作業装置連結用のヒッチBが構成されてい
る。
【0032】図1〜3に示すように、苗植付装置3は、
昇降リンク機構2の後端にヒッチBを介して連結される
固定フレーム13、固定フレーム13の左右両端部に縦
軸芯P2周りに揺動自在に連結された揺動フレーム1
4、各揺動フレーム14の遊端に縦軸芯P3周りに揺動
自在に連結されたフィードケース15、各フィードケー
ス15から左右に向けて延設された角パイプ状の支持フ
レーム16、各支持フレーム16の左右両端から後方に
向けて延設された植付伝動ケース17、各植付伝動ケー
ス17の後部左右両側に軸支されたロータリ式の植付機
構18、各植付機構18に対して一定ストロークで左右
方向に一体往復移動するように連結される左右4条ずつ
の苗載台19、及び、各植付機構18による植え付け箇
所に対して前もって整地作用を施す3基の整地フロート
20、などによって、4条ずつの左苗植付装置部3Aと
右苗植付装置部3Bとに分離可能で、かつ、それら左右
の苗植付装置部3A,3Bの各縦軸芯P2,P3周りで
の揺動操作により、左苗植付装置部3Aと右苗植付装置
部3Bとが横一列状に並ぶ状態で連結される作業姿勢
(図2参照)と、左苗植付装置部3Aと右苗植付装置部
3Bとが対向する格納姿勢(図3参照)とに姿勢切り換
え可能な2分割構造に構成されている。つまり、苗植付
装置3の姿勢を作業姿勢から格納姿勢に切り換えること
によって、走行機体1に対する苗植付装置3の横方向へ
の張り出し量を小さくすることができるようになってお
り、これによって、路上走行時やトラックなどによる運
搬時に苗植付装置3が他物に接触する虞を軽減できるよ
うになっている。
【0033】図1に示すように、固定フレーム13に
は、その上部中央にヒッチBの支持金具2bにより受け
止め支持される左右向きの第1連結ピン13aが配備さ
れるとともに、その下部における左右両側にヒッチBの
フック金具2cと係合可能な左右一対の第2連結ピン1
3bが左右外側方向きに突設されており、これら固定フ
レーム13、第1連結ピン13a、及び、第2連結ピン
13bによって、ヒッチBに対して係脱可能な係合部C
が構成されている。つまり、ヒッチBの支持金具2bに
係合部Cの第1連結ピン13aを受け止め支持させると
ともに、係合部Cの各第2連結ピン13bにヒッチBの
各フック金具2cを係合させることによって、苗植付装
置3を昇降リンク機構2の後端に連結した状態で固定で
きるようになっている。
【0034】図2〜4に示すように、苗植付装置3にお
ける各植付伝動ケース17の前下部には、各植付伝動ケ
ース17にて支持されるとともに左右に2分割可能なフ
ロート支点パイプ23が横架されている。フロート支点
パイプ23から後方に向けて複数の支持アーム24が延
設されており、各支持アーム24の遊端に、対応する整
地フロート20の後部が横軸芯P4周りに上下揺動自在
に連結されている。尚、苗植付装置3の作業姿勢におい
て中央に位置する整地フロート20は、右苗植付装置部
3Bに属するように支持連結されている。
【0035】図5に示すように、走行機体1にはマイク
ロコンピュータからなる制御装置25が搭載されてい
る。一方、運転座席10の右側方には、「入(植付
け)」「切(植付け)」「下降」「中立」「上昇」「自
動」の各操作位置に切り換え操作可能な操作レバー26
aと、操作レバー26aの操作位置を検出して制御装置
25へ出力するレバーセンサ26bとからなる第1操作
レバー機構26が配備されている。制御装置25は、第
1操作レバー機構26が「入(植付け)」位置に操作さ
れると、エンジン4からの動力を苗植付装置3へ伝達す
る作業装置伝動系に介装された植付クラッチ27の作動
状態を切り換えるクラッチモータ28の作動を制御して
植付クラッチ27の入り状態を現出することによって、
苗植付装置3の植え付け作動を開始させるようになって
いる。又逆に、第1操作レバー機構26が「切(植付
け)」位置に操作されると、クラッチモータ28の作動
を制御して植付クラッチ27の切り状態を現出すること
によって、苗植付装置3の植え付け作動を停止させるよ
うになっている。一方、第1操作レバー機構26が「下
降」位置に操作されると、リフトシリンダ2Cに対する
作動油の流動状態を切り換える電磁制御弁29を、リフ
トシリンダ2Cから作動油を排出させる排出状態に切り
換えて、リフトシリンダ2Cを短縮作動させることによ
って、苗植付装置3を上限位置から下限位置に亘る範囲
内で下降させるようになっている。又逆に、第1操作レ
バー機構26が「上昇」位置に操作されると、電磁制御
弁29をリフトシリンダ2Cに作動油を供給する供給状
態に切り換えて、リフトシリンダ2Cを伸長作動させる
ことによって、苗植付装置3を下限位置から上限位置に
亘る範囲内で上昇させるようになっている。そして、第
1操作レバー機構26が「中立」位置に操作されると、
電磁制御弁29をリフトシリンダ2Cに対する作動油の
給排を停止する給排停止状態に切り換えて、リフトシリ
ンダ2Cを作動停止させることによって、苗植付装置3
の昇降を停止させて苗植付装置3をその操作時点での高
さ位置に保持するようになっている。更に、第1操作レ
バー機構26が「自動」位置に操作された場合には、ス
テアリングホイール9の右下部に配備された第2操作レ
バー機構30の操作に基づいて苗植付装置3の作動及び
昇降を制御するようになっている。
【0036】第2操作レバー機構30は、上下揺動自在
で中立復帰型に構成された操作レバー30a、操作レバ
ー30aの上方への揺動操作によって押圧操作される第
1スイッチ30b、及び、操作レバー30aの下方への
揺動操作によって押圧操作される第2スイッチ30cに
よって構成されている。第1スイッチ30b及び第2ス
イッチ30cは、操作レバー30aにより押圧操作され
るごとに制御装置25へオン信号を出力するようになっ
ている。制御装置25は、第1スイッチ30bからのオ
ン信号が入力されると、クラッチモータ28の作動を制
御して植付クラッチ27の切り状態を現出することによ
って、苗植付装置3の植え付け作動を停止させるととも
に、その直後に、電磁制御弁29を供給状態に切り換え
てリフトシリンダ2Cを伸長作動させることによって、
苗植付装置3を所定の上限位置まで上昇させるようにな
っている。又、苗植付装置3が所定の上限位置に位置し
ている状態で第2スイッチ30cからのオン信号が入力
されると、電磁制御弁29を排出状態に切り換えてリフ
トシリンダ2Cを短縮作動させることによって、苗植付
装置3を予め設定した下限近くの植え付け高さ位置まで
下降させるようになっている。苗植付装置3が植え付け
高さ位置に位置している状態で再び第2スイッチ30c
からのオン信号が入力されると、クラッチモータ28の
作動を制御して植付クラッチ27の入り状態を現出する
ことによって、苗植付装置3の植え付け作動を開始させ
るようになっている。
【0037】つまり、制御装置25には、第1操作レバ
ー機構26及び第2操作レバー機構30の操作に基づい
て、苗植付装置3の昇降を制御する手動昇降制御手段2
5Aと、苗植付装置3の植え付け作動を制御する植付作
動制御手段25Bとが制御プログラムとして備えられて
いる。
【0038】図2〜5に示すように、苗植付装置3に
は、植え付け作業時の走行に伴って横軸芯P4周りに変
位する整地フロート20の上下揺動角度を検出して制御
装置25へ出力する回転式のポテンショメータなどから
なるフロートセンサS1が装備されている。一方、制御
装置25には、フロートセンサS1により検出された整
地フロート20の上下揺動角度に基づいて、整地フロー
ト20の上下揺動角度が予め設定された目標角度に復帰
するように苗植付装置3の昇降を制御する自動昇降制御
手段25Cが制御プログラムとして備えられている。そ
して、この自動昇降制御手段25Cの制御作動によっ
て、圃場の起伏にかかわらず苗植付装置3を予め設定さ
れた植え付け高さ位置に維持できるようになっており、
もって、苗植付装置3による苗の植え付けを安定して行
えるようになっている。
【0039】ちなみに、整地フロート20の目標角度
は、走行機体1におけるステアリングホイール9の左下
方に配備されたダイヤル型の設定器31を操作すること
によって、圃場泥土の硬さに応じて7段階に設定変更で
きるようになっている。又、第2操作レバー機構30の
操作に基づく手動昇降制御手段25Aの制御作動におい
て、苗植付装置3が予め設定した下限近くの植え付け高
さ位置まで下降したか否かの判断は、設定器31にて設
定された整地フロート20の目標角度と、フロートセン
サS1により検出された整地フロート20の上下揺動角
度との比較によって行われるようになっている。
【0040】図6に示すように、この田植機は、苗植付
装置3に代えて作業装置Aの一例である薬剤散布装置3
2などの中間管理装置を昇降リンク機構2後端のヒッチ
Bに連結した場合には、中間管理機(図6においては中
間管理機の一例として薬剤散布機を示す)として利用で
きるようになっている。薬剤散布装置32は、支持フレ
ーム33、薬剤を貯留するホッパー34、ホッパー34
から所定量ずつの薬剤を繰り出す繰出機構35、繰り出
された薬剤を拡散して散布する拡散ディスク36、及
び、拡散ディスク36を駆動する電動モータ37、など
によって構成されている。支持フレーム33には、苗植
付装置3の固定フレーム13と同様に、その上部中央に
ヒッチBの支持金具2bにより受け止め支持される左右
向きの第1連結ピン33aが配備されるとともに、その
下部における左右両側にヒッチBのフック金具2cと係
合可能な左右一対の第2連結ピン33bが左右外側方向
きに突設されている。つまり、支持フレーム33、第1
連結ピン33a、及び、第2連結ピン33bによって、
ヒッチBに対して係脱可能な係合部Cが構成されてい
る。
【0041】図5に示すように、走行機体1には、制御
装置25の制御モードを田植機用の「田植えモード」と
中間管理機用の「防除モード」とに切り換える切換スイ
ッチ38、及び、走行機体1に対する昇降リンク機構2
の揺動角を検出して制御装置25へ出力する回転式のポ
テンショメータからなる角度センサS2が装備されてい
る。一方、制御装置25には、切換スイッチ38を「田
植え」位置から「防除」位置に切り換えることによっ
て、田植え用の手動昇降制御手段25A、植付作動制御
手段25B、及び、自動昇降制御手段25Cの制御作動
に代わって、設定器31の操作位置に基づいて、薬剤散
布装置32(中間管理装置)を、下限位置よりも上位の
第1設定位置と上限位置よりも下位の第7設定位置とに
亘る範囲内で、設定器31の「1」〜「7」の操作位置
に応じた第1設定位置〜第7設定位置の高さ位置に位置
させる中間管理作業用のポジション制御手段25Dが制
御プログラムとして備えられており、設定器31の操作
によって、昇降リンク機構2の後端に連結された薬剤散
布装置32などの中間管理装置の高さ位置を7段階に変
更できるようになっている(図8参照)。
【0042】図7〜10に示すように、この田植機は、
苗植付装置3及び薬剤散布装置32などの中間管理装置
に代えて草刈装置40を昇降リンク機構2の後端にヒッ
チBを介して連結した場合には草刈機として利用できる
ようになっている。草刈装置40は、連結フレーム4
1、連結フレーム41の右側部から延設された油圧駆動
式の昇降アーム機構42、昇降アーム機構42の先端に
装着された油圧駆動式の刈取機構43、昇降アーム機構
42及び刈取機構43を駆動する作動油を貯留する作動
油タンク44、ギヤ式変速装置6の後部から延出された
走行伝動系の定速出力軸(図示せず)に伝動軸45を介
して伝動連結された油圧ポンプ46、昇降アーム機構4
2と刈取機構43を操作するための操作部47、及び、
連結フレーム41に作用位置と非作用位置とに上下摺動
固定自在に装備された左右一対のスタンド48、などに
よって構成されている。
【0043】連結フレーム41には、苗植付装置3の固
定フレーム13や薬剤散布装置32の支持フレーム33
と同様に、その上部中央にヒッチBの支持金具2bによ
り受け止め支持される左右向きの第1連結ピン41aが
配備されるとともに、その下部における左右両側にヒッ
チBのフック金具2cと係合可能な左右一対の第2連結
ピン41bが左右外側方向きに突設されている。つま
り、連結フレーム41、第1連結ピン41a、及び、第
2連結ピン41bによって、ヒッチBに対して係脱可能
な係合部Cが構成されている。
【0044】以上のように、水田にて植え付け作業など
を行う田植機の走行機体1に、上記構成の草刈装置40
を連結して草刈機を構成するようにしていることから、
この草刈機を水田にて畦際走行させることによって、植
え付け苗を車輪7,8で踏み倒す、あるいは、車輪7,
8がスリップする、といった不都合を招くことなく、水
田に連なる畦や農道などに生えた草類の刈り取りを水田
から快適に行えるようになっている。しかも、その刈り
取り範囲を昇降アーム機構42により刈取機構43を変
位させることによって広範囲にできることから、水田に
連なる畦や農道などの水田から離れた平地面や法面に生
えた草類の刈り取り、更には、用水路などを挟んだ畦や
農道などに生えた草類の刈り取りをも水田から快適に行
えるようになっている。又、当然のことながら田植機は
本来より路上走行も可能なものであることから、田植機
を走行させることのできる広い路面幅を有する畦や農道
などにおいては、畦や農道からも刈り取り作業を行える
ようになっている。更に、このような草刈機を田植機を
有効利用して構成していることから、草刈専用機を所有
する場合に比較して設備コストの低減化を図れるように
なっている。その上、昇降アーム機構42が油圧駆動式
であることにより、昇降アーム機構42の操作による刈
取機構43の変位を人力で行う場合に比較して、刈取機
構43を変位させる際に要する労力を大幅に軽減するこ
とができ、又、刈取機構43の所望位置での固定を昇降
アーム機構42に対する作動油の流動停止によって行え
ることから、刈取機構43を所望位置で固定するロック
機構を新たに設ける場合に比較して、刈取機構43の所
望位置での固定操作及び固定解除操作を容易に行えるよ
うになっており、もって、操作性の向上を大幅に図れる
ようになっている。
【0045】図5、図7及び図8に示すように、草刈装
置40は、ヒッチBから苗植付装置3や薬剤散布装置3
2を取り外す際に下限位置もしくは下限近くまで下降揺
動させた昇降リンク機構2を、第1操作レバー機構26
の操作により徐々に上昇揺動させて、連結フレーム41
の第1連結ピン41aにヒッチBの支持金具2bを係合
させることによって、ヒッチBに支持されるようにな
り、その後、連結フレーム41の各第2連結ピン41b
にヒッチBの各フック金具2cを係合させることによっ
て、ヒッチBに支持固定されるようになっている。又逆
に、連結フレーム41の各第2連結ピン41bに対する
ヒッチBの各フック金具2cの係合を解除し、昇降リン
ク機構2を第1操作レバー機構26の操作により徐々に
下降揺動させることによって、ヒッチBから取り外され
るようになっている。つまり、第1操作レバー機構26
の操作に基づく手動昇降制御手段25Aの制御作動によ
って、ヒッチBに対する草刈装置40の着脱を容易に行
えるようになっている。
【0046】又、草刈装置40は、田植え用の手動昇降
制御手段25Aの制御作動によるヒッチBへの連結後に
切換スイッチ38を「田植え」位置から「防除」位置に
切り換えた後、設定器31の「7」位置への操作により
第7設定位置に昇降操作されることによって、伝動軸4
5によるギヤ式変速装置6の定速出力軸と油圧ポンプ4
6との伝動連結が行われる作業高さ位置に位置するよう
になっている。つまり、設定器31の操作に基づくポジ
ション制御手段25Dの制御作動により、草刈装置40
の作業高さ位置への昇降操作を行うようにしていること
から、第1操作レバー機構26の操作に基づく手動昇降
制御手段25Aの制御作動によって草刈装置40を作業
高さ位置まで昇降させる場合に比較して、草刈装置40
を作業高さ位置に確実かつ簡単に位置させることができ
るようになっており、もって、伝動軸45によりギヤ式
変速装置6の定速出力軸と油圧ポンプ46とを伝動連結
するなどの作業性の向上を図れるようになっている。
【0047】図8及び図10に示すように、草刈装置4
0は、作業高さ位置である第7設定位置に位置すると、
その連結フレーム41と走行機体1の補助フレーム1A
とに亘って架設されるターンバックル式の左右一対の連
結部材49によって、その高さ位置で固定支持されるよ
うになっている。尚、連結フレーム41及び補助フレー
ム1Aに対する左右の連結部材49の連結点は、ヒッチ
Bと草刈装置40との連結点よりも前方側(走行機体1
側)に設定されている。これによって、昇降アーム機構
42の操作で刈取機構43を変位させる際の操作力でサ
スペンション機構2aが作動することを阻止できるの
で、サスペンション機構2aの作動で草刈装置40の全
体が上下動することにより刈取機構43の位置決めが困
難になる、といった不都合が生じることを回避できるよ
うになっている。又、作動油のリークに起因した草刈装
置40の不測の下降をも阻止できるようになっている。
つまり、刈取機構43の所望位置への位置決め操作を容
易に行えるとともに、刈取機構43を所望の高さ位置に
安定的に保持できるようになることから、作業性や刈り
取り精度の向上を図れるようになっている。
【0048】図9及び図10に示すように、草刈装置4
0は、昇降アーム機構42が連結フレーム41の右側に
位置し、又、作動油タンク44が連結フレーム41の左
側に位置するように、昇降アーム機構42と作動油タン
ク44とが連結フレーム41の左右に振り分けて配置さ
れるようになっている。又、作動油タンク44は、走行
機体1の左右幅内に位置するように配設されている。作
動油タンク44の背面には、作動油タンク44の機体外
方側の一例である背面側に沿うガード部50Aを有する
ように連結フレーム41から延設された支持アーム50
の延出端が連結されるようになっており、この支持アー
ム50におけるガード部50Aから作動油タンク44に
亘る部分(作動油タンク44の背面から後方に向けて延
出する部分)に、複数のバランスウェイト51が、作動
油タンク44の左外側面よりも外方に突出しない状態で
着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0049】つまり、走行機体1の後方において重量の
ある昇降アーム機構42と作動油タンク44とを左右に
振り分けて配置していることによって、本来より前バラ
ンスに構成されている走行機体1の右後方側には昇降ア
ーム機構42の重量と刈取機構43の重量とがかかるの
に対し、走行機体1の左後方側には、作動油タンク44
の重量とそのタンク内の作動油の重量とがかかるように
なることから、昇降アーム機構42と作動油タンク44
の双方を連結フレーム41の左右一側に配置する場合に
比較して、草刈機全体としての左右バランスの均衡化が
図り易くなり、又、作動油タンク44を走行機体1側に
配備する場合に比較して、草刈機全体としての前後バラ
ンスの均衡化が図り易くなっており、これによって、支
持アーム50に装着するバランスウェイト51の数量を
少なくすることができ、もって、機体の安定性の向上を
図りながらも、軽量化、構成の簡素化、あるいは、製造
コストの低減化などを図れるようになっている。
【0050】又、作動油タンク44を走行機体1の左右
幅内に位置させるとともに、その後方に取り付けられる
バランスウェイト51を作動油タンク44の左外側面か
ら外方に突出させないようにしていることによって、走
行中における作動油タンク44及びバランスウェイト5
1の他物との接触を回避し易くなっており、その分、刈
り取り作業が行い易くなっている。しかも、バランスウ
ェイト51取り付け用の支持アーム50にガード部50
Aを備えさせていることによって、走行中での機体後方
からの作動油タンク44に対する他物の接触を新たな保
護部材を設けることなく抑制できるようになっている。
【0051】図7〜10に示すように、昇降アーム機構
42は、連結フレーム41の右側部に縦軸芯P5周りに
揺動自在に連結された支持ブラケット52、支持ブラケ
ット52の遊端に横軸芯P6周りに揺動自在に連結され
たブーム53、ブーム53の遊端に一対の横向き支点P
7周りに揺動自在に連結された平行四連リンク型のアー
ム54、ブーム53を揺動駆動する油圧式のブームシリ
ンダ55、及び、アーム54を揺動駆動する油圧式のア
ームシリンダ56、などによって構成されており、連結
フレーム41に対して縦軸芯P5周りに前後揺動自在
で、かつ、ブームシリンダ55及びアームシリンダ56
の作動によって刈取機構43の高さ位置並びに走行機体
1からの距離を調節できるようになっている。図9及び
図11に示すように、支持ブラケット52には、連結フ
レーム41に装備された係合ピン41cが係入されるこ
とにより、刈取機構43が運転座席10の略右外側方に
位置する状態となるように昇降アーム機構42を連結フ
レーム41の右側部から右外側前方に向けて延出させた
第1作業姿勢で固定する第1係合孔52a、刈取機構4
3が連結フレーム41の右真横外側方に位置する状態と
なるように昇降アーム機構42を連結フレーム41の右
側部から右真横外側方に向けて延出させた第2作業姿勢
で固定する第2係合孔52b、及び、走行機体1の後方
において昇降アーム機構42と刈取機構43とが走行機
体1の左右幅内に位置する状態となるように昇降アーム
機構42を連結フレーム41の右側部から左後方に向け
て延出させた格納姿勢で固定する第3係合孔52cが穿
設されている。つまり、昇降アーム機構42は、操縦者
による前後揺動操作と各係合孔52a〜52cに対する
係合ピン41cの抜き差し操作で、第1作業姿勢と第2
作業姿勢と格納姿勢とに姿勢変更固定できるように構成
されている。
【0052】この構成から、昇降アーム機構42の姿勢
を第1作業姿勢に変更して固定すると、刈取機構43が
運転座席10の略右外側方に位置する状態となり、これ
によって、操縦者は、刈取機構43が通過した直後の作
業地を容易に目視することができて、刈取機構43によ
る刈り取り具合を正確に把握することができるようにな
ることから、好適な草刈り状態を容易に現出できるよう
になっている。又、昇降アーム機構42の姿勢を第2作
業姿勢に変更して固定すると、連結フレーム41と昇降
アーム機構42と刈取機構43とが横一直線上に位置す
る状態となり、これによって、走行機体1に対する刈取
機構43の右外側方での離間距離を最大にすることがで
きるようになることから、走行路面から大きく離れた場
所に生えた草類をも刈り取れるようになり、もって、よ
り広範囲の刈り取り作業を行えるようになっている。更
に、昇降アーム機構42の姿勢を格納姿勢に変更して固
定すると、昇降アーム機構42と刈取機構43とが走行
機体1の左右幅内に位置する状態にできることから、路
上走行時などにおける昇降アーム機構42及び刈取機構
43の他物との接触を容易に回避できるようになってい
る。
【0053】図7〜10及び図12〜14に示すよう
に、刈取機構43は、アーム54の遊端に横軸芯P8周
りに揺動自在でかつ縦軸芯P9周りに姿勢変更固定可能
に連結された平行四連リンク型の補助アーム57、補助
アーム57の遊端に横軸芯P10周りに揺動自在に連結
されたブレード式の第1刈取部58、第1刈取部58の
一側端に横軸芯P11周りに上下揺動自在に連結された
ブレード式の第2刈取部59、第2刈取部59に装備さ
れた油圧モータ60、及び、油圧モータ60からの動力
を第1刈取部58と第2刈取部59とに伝達する伝動機
構61、などによって構成されている。第1刈取部58
及び第2刈取部59には、刈り草の細断が行い易くなる
ようにブレード62が上下に並設されている。伝動機構
61は、第1刈取部58に伝動可能に連結される第1ベ
ベルギヤ式伝動部61a、第2刈取部59に伝動可能に
連結される第2ベベルギヤ式伝動部61b、伸縮自在に
構成された軸式伝動部61c、及び、第1ベベルギヤ式
伝動部61aと第2ベベルギヤ式伝動部61bとに軸式
伝動部61cを連結する自在継手61d、などによって
構成されており、第2刈取部59の第1刈取部58に対
する横軸芯P11周りでの上下揺動を許容しながら伝動
するようになっている。
【0054】以上の構成から、刈取機構43は、第1刈
取部58と第2刈取部59の双方で畦や農道などの平地
面又は法面のいずれか一方に生えた草類のみの刈り取り
を行う一面刈り作業に加えて、第1刈取部58により畦
や農道などの平地面に生えた草類の刈り取りを行いなが
ら、第2刈取部59により畦や農道などの法面に生えた
草類の刈り取りを行う、あるいは、第1刈取部58によ
り畦や農道などの法面に生えた草類の刈り取りを行いな
がら、第2刈取部59により畦や農道などの平地面に生
えた草類の刈り取りを行う、といった二面刈り作業をも
行えるようになっている。
【0055】ちなみに、補助アーム57は、作業地の起
伏の変化に応じた刈取機構43の上下動を許容するため
のものである。又、補助アーム57の縦軸芯P9周りで
の姿勢変更操作は、昇降アーム機構42の延出方向(刈
取機構43の位置)に応じて行われるものであり、この
補助アーム57の縦軸芯P9周りでの姿勢変更操作によ
って、昇降アーム機構42の延出方向(刈取機構43の
位置)にかかわらず刈取機構43を走行機体1の前後方
向に沿う姿勢に設定できるようになっている。尚、図
7、図8、図12及び図13における符号63は、昇降
アーム機構42におけるアーム54の遊端に装備された
連結ブラケット64に穿設された第1〜第3固定孔64
a〜64cへの挿通により、昇降アーム機構42に対し
て刈取機構43を昇降アーム機構43の延出方向に応じ
た姿勢で固定するように、刈取機構43側の補助アーム
57に装備された固定ピンである。又、図7〜10にお
ける符号65は、第1刈取部58及び第2刈取部59の
前部に装備された第1ゲージ輪であり、符号66は、第
1刈取部58及び第2刈取部59の後部に装備された第
2ゲージ輪である。
【0056】図7〜10、図14及び図15に示すよう
に、刈取機構43には、第2刈取部59を、第1刈取部
58に対する上下角が0度になった状態(第1刈取部5
8と第2刈取部59とが面一に並ぶ状態)、第1刈取部
58に対する上下角が+45度になった状態(第1刈取
部58と第2刈取部59とが谷折れになった状態)、又
は、第1刈取部58に対する上下角が−45度になった
状態(第1刈取部58と第2刈取部59とが山折れにな
った状態)で固定する固定手段67が設けられている。
固定手段67は、第2刈取部59に前後摺動自在に支持
された連結ピン67A、連結ピン67Aに対向する状態
となるように第1刈取部58から延設された連結アーム
67B、連結ピン67Aを連結アーム67B側に突出付
勢する付勢バネ67C、田植機に草刈装置40を連結し
た際に走行機体1における運転座席10の右後方箇所に
配備される操作レバー67D、及び、連結ピン67Aと
操作レバー67Dとを連係する操作ワイヤ67E、など
によって構成されている。連結アーム67Bには、第1
刈取部58に対する第2刈取部59の上下角が0度にな
った状態で連結ピン67Aが係入される面一固定用孔6
7a、第1刈取部58に対する第2刈取部59の上下角
が+45度になった状態で連結ピン67Aが係入される
谷折れ固定用孔67b、及び、第1刈取部58に対する
第2刈取部59の上下角が−45度になった状態で連結
ピン67Aが係入される山折れ固定用孔67cが穿設さ
れている。
【0057】以上の構成から、一面刈り作業を行う場合
においては、第1刈取部58に対する第2刈取部59の
上下角を0度にすると、付勢バネ67Cの作用により連
結ピン67Aが連結アーム67Bの面一固定用孔67a
に自動的に挿通して、第1刈取部58と第2刈取部59
とを面一状態で固定するようになることから、第1刈取
部58と第2刈取部59により刈り取られた後の刈り取
り面を面一に刈り揃えることができるようになってい
る。一方、二面刈り作業を行う場合においては、第1刈
取部58に対する第2刈取部59の上下角を+45度に
すると、付勢バネ67Cの作用により連結ピン67Aが
連結アーム67Bの谷折れ固定用孔67bに自動的に挿
通して、第1刈取部58と第2刈取部59とを谷折れ状
態で固定するようになり、又逆に、第1刈取部58に対
する第2刈取部59の上下角を−45度にすると、付勢
バネ67Cの作用により連結ピン67Aが連結アーム6
7Bの山折れ固定用孔67cに自動的に挿通して、第1
刈取部58と第2刈取部59とを山折れ状態で固定する
ようになることから、第1刈取部58と第2刈取部59
により刈り取られた後の刈り取り面を45度の角度を有
する状態に刈り揃えることができるようになっている。
【0058】図7〜9、図15及び図16に示すよう
に、昇降アーム機構42と刈取機構43を操作するため
の操作部47は、油圧モータ60に対する油圧ポンプ4
6からの作動油の流動状態を切り換える2位置切換式の
第1切換弁47aと、第1切換弁47aを操作する前後
揺動式の第1操作レバ47bとからなる第1操作機構4
7A、及び、ブームシリンダ55に対する油圧ポンプ4
6からの作動油の流動状態を切り換える3位置切換式の
第2切換弁47cと、アームシリンダ56に対する油圧
ポンプ46からの作動油の流動状態を切り換える3位置
切換式の第3切換弁47dと、第2切換弁47cと第3
切換弁47dを操作する十字揺動式の第2操作レバー4
7eとからなる第2操作機構47B、並びに、第1操作
機構47Aと第2操作機構47Bを支持する操作フレー
ム47Cによって構成されており、第1操作レバ47b
の前後揺動操作によって刈取機構43を駆動状態と停止
状態とに切り換えられるようになっている。又、第2操
作レバー47eの左右揺動操作によってブームシリンダ
55の作動による刈取機構43の変位操作を行えるとと
もに、第2操作レバー47eの上下揺動操作によってア
ームシリンダ56の作動による刈取機構43の変位操作
を行えるようになっている。
【0059】図7〜10及び図15に示すように、操作
部47の操作フレーム47Cには、草刈装置40におけ
る連結フレーム41の右側部に装備されたホルダ68に
より外嵌支持される連結板47fが下方向きに延設され
ている。一方、走行機体1における運転座席10の右後
方箇所にも、連結板47fを外嵌支持するホルダ68が
装備されている。つまり、田植機に草刈装置40を連結
した場合においては、運転座席10から後方に大きく離
れている連結フレーム41から操作部支持用の支持フレ
ームを延出しなくても、操作部47を連結フレーム41
のホルダ68から走行機体1のホルダ68に付け替える
ことによって、第1操作レバ47bと第2操作レバー4
7eとを運転座席10の右側方に位置させることがで
き、又、田植機から草刈装置40を取り外す場合には、
操作部47を走行機体1のホルダ68から連結フレーム
41のホルダ68に付け替えることによって、草刈装置
40をコンパクトに纏めた状態にすることができ、もっ
て、草刈り作業時における昇降アーム機構42及び刈取
機構43の操作性の向上と、草刈装置40を田植機から
取り外して納屋などに収納する際におけるコンパクト化
の両立を図れるようになっている。しかも、昇降アーム
機構42や刈取機構43のメンテナンスを行う際には、
操作部47を連結フレーム41のホルダ68に付け替え
ておくことによって、走行機体1側まで移動しなくて
も、草刈装置40側から昇降アーム機構42及び刈取機
構43の操作を行えるようになることから、それらのメ
ンテナンス作業の作業性の向上を図れるようになってい
る。尚、図7及び図8における符号68aは、各ホルダ
68に穿設されたネジ孔68bへの螺合により操作部4
7を挾持固定する蝶ボルトである。
【0060】図7〜9、図15及び図16に示すよう
に、操作部47には、固定手段67の操作レバー67D
が装備されており、操作部47を連結フレーム41側か
ら走行機体1側に付け替えた状態では、走行機体1の運
転座席10から操作レバー67Dの操作を行えるように
なっている。これによって、運転座席10からの操作レ
バー67Dの操作により、連結ピン67Aを各固定孔6
7a〜67cのいずれかから抜き出すことができて、固
定手段67による第1刈取部58に対する第2刈取部5
9の所定上下角での固定を解除することができるととも
に、運転座席10からの第2操作レバー47eの操作に
より、刈取機構43の接地状態を変更して、第1刈取部
58に対する第2刈取部59の上下角を調節することに
よって、連結ピン67Aを各固定孔67a〜67cのい
ずれかに挿通させることができて、固定手段67による
第1刈取部58に対する第2刈取部59の所定上下角で
の固定状態を現出することができるようになっている。
つまり、第1刈取部58に対する第2刈取部59の上下
角変更操作を運転座席10から行えるようになってお
り、これによって、その上下角変更操作の際に、走行機
体1から一旦降りて刈取機構43の近くまで移動する労
力や面倒を不要にすることができるようになっている。
【0061】図16に示すように、第1刈取部58に装
備される左側の第1ゲージ輪65は、第1刈取部58か
ら前方に向けて延設された支持アーム58Aに上下摺動
自在に支持された支持杆69の下端に装着されるととも
に、支持アーム58Aと支持杆69の間に介装されたコ
イルバネ70によって下降付勢されている。支持アーム
58Aの下面には、刈取機構43の接地に伴う支持杆6
9に装備した接当片69Aとの接当によって刈取機構4
3の接地を検出する圧力スイッチからなる接地センサS
3が配設されている。接地センサS3は、その検出を草
刈装置40に装備された制御装置71に出力するように
構成されている。制御装置71は、接地センサS3より
刈取機構43の接地が検出されるのに伴って、操作部4
7に装備された電磁ソレノイド72を退避作動させるこ
とによって、第1操作レバー47bの「入」位置への操
作を許容し、又、接地センサS3より刈取機構43の接
地が検出されなくなるのに伴って、電磁ソレノイド72
を突出作動させることによって、第1操作レバー47b
を「入」位置から「切」位置に操作して、刈取機構43
の駆動を自動停止させるようになっている。つまり、第
2操作レバー47eの操作で昇降アーム機構42を作動
させて刈取機構43を地面から離間させた場合には、接
地センサS3からの検出に基づく制御装置71の制御作
動によって、第1操作レバー47bを操作しなくても刈
取機構43を確実に駆動停止させることができるように
なっており、もって、操作性の向上を図れるようになっ
ている。
【0062】ちなみに、制御装置71を、接地センサS
3より刈取機構43の接地が検出されるのに伴って、操
作部47に装備された電磁ソレノイド72を退避作動さ
せることによって、第1操作レバー47bを「切」位置
から「入」位置に操作して、刈取機構43を自動的に駆
動させ、又、接地センサS3より刈取機構43の接地が
検出されなくなるのに伴って、電磁ソレノイド72を突
出作動させることによって、第1操作レバー47bを
「入」位置から「切」位置に操作して、刈取機構43の
駆動を自動停止させるように構成してもよい。この構成
によると、第2操作レバー47eの操作により昇降アー
ム機構42を作動させて刈取機構43の接地状態と非接
地状態とを現出させるようにすれば、接地センサS3か
らの検出に基づく制御装置71の制御作動によって、第
1操作レバー47bを操作しなくても、刈取機構43を
駆動状態と駆動停止状態とに切り換えられるようになる
ことから、操作性の向上を大幅に図れるようになる。
【0063】操作部47には、「入」位置と「切」位置
とに切り換え操作可能なダイヤル型の切換スイッチ73
が装備されており、この切換スイッチ73を「入」位置
に操作することによって、制御装置71の制御作動を実
行させることができ、又、切換スイッチ73を「切」位
置に操作することによって、制御装置71の制御作動を
停止させることができるようになっている。つまり、刈
取機構43を地面から離間させた状態で駆動させる必要
のあるメンテナンス作業(ブレード62の研磨など)時
には、切換スイッチ73を「切」位置に操作しておくこ
とによって、刈取機構43を地面から離間させた状態で
も刈取機構43を駆動させることができるようになって
いる。
【0064】〔別実施形態〕 草刈機に利用する水田作業機としては、作業装置A
として苗植付装置3が着脱自在に連結された田植機に限
定されるものではなく、例えば、作業装置Aとして直播
装置が着脱自在に連結された直播機などであってもよ
い。又、作業装置Aが着脱自在に連結されたものであれ
ば、その作業条数によって限定されるものでもない。 水田作業機の一例である田植機においては、苗植付
装置3が格納姿勢に姿勢切り換え不能に構成されたもの
であってもよい。 草刈装置40としては、昇降アーム機構42が連結
フレーム41の左側に位置し、又、作動油タンク44が
連結フレーム41の右側に位置するように、昇降アーム
機構42と作動油タンク44とが連結フレーム41の左
右に振り分けて配置されたものであってもよく、又、連
結フレーム41に対する昇降アーム機構42と作動油タ
ンク44の取り付け位置を変更可能に構成してもよい。 図9において一点鎖線で示すように、昇降アーム機
構42を、連結フレーム41から走行機体1の前後方向
に沿って後方に向けて延出する姿勢で固定できるように
構成して、刈取機構43を後輪8の後方箇所に位置させ
た状態での草刈り作業を行えるようにしてもよい。 図17及び図18に示すように、昇降アーム機構4
2の姿勢変更操作と所望姿勢での固定操作とを、昇降ア
ーム機構42に縦軸芯P5周りで一体揺動可能、かつ、
横軸芯P12周りで相対上下揺動自在となるように連結
されるとともに、走行機体1の運転座席10に向けて延
設された操作レバー74の操作によって、運転座席10
から容易に行えるように構成してもよい。ちなみに、図
17及び図18においては、操作レバー74に係合ピン
41cを横軸芯P13周りに揺動可能に装備するととも
に、連結フレーム41に、係合ピン41cが挿通される
第1係合孔52a、第2係合孔52b、及び第3係合孔
52cが穿設された支持ブラケット52を装備するよう
にしている。又、操作レバー74を腰折れ式のリンク機
構で構成して昇降アーム機構42の格納姿勢への操作も
運転座席10から容易に行えるようにしている。 図19に示すように、昇降アーム機構42の姿勢変
更操作を、操作部47に装備された操作レバー75によ
り操作される油圧シリンダ76などのアクチュエータの
作動で行うようにして、昇降アーム機構42の姿勢変更
操作と所望姿勢での固定操作とを走行機体1の運転座席
10から行えるようにしてもよい。尚、アクチュエータ
として、油圧式又は電動式のモータなどを採用するよう
にしてもよい。 刈取機構43としては、リール式やバリカン式に構
成されたものであってもよい。 バランスウェイト51取り付け用の支持アーム50
としては、作動油タンク44の機体外方側の一例である
作動油タンク44の機体左外方側に沿って延設されたも
のであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体左側面図
【図2】作業姿勢に切り換えた状態を示す苗植付装置の
平面図
【図3】格納姿勢に切り換えた状態を示す苗植付装置の
平面図
【図4】苗植付装置の構成を示す要部の縦断左側面図
【図5】田植機の制御構成を示すブロック図
【図6】薬剤散布装置を連結して中間管理機を構成した
状態を示す機体後部の左側面図
【図7】草刈装置を取り外した状態を示す機体後部の右
側面図
【図8】草刈装置を連結して草刈機を構成した状態を示
す機体後部の右側面図
【図9】草刈装置を連結して草刈機を構成した状態を示
す機体後部の概略平面図
【図10】草刈装置を連結して草刈機を構成した状態を
示す機体の背面図
【図11】昇降アーム機構を所望姿勢で固定するための
固定構造を示す要部の横断平面図
【図12】刈取機構を昇降アーム機構の延出方向に応じ
た姿勢で固定するための固定構造を示す要部の横断平面
【図13】(イ)昇降アーム機構と刈取機構の連結部の
構成を示す背面図 (ロ)昇降アーム機構と刈取機構の連結部の構成を示す
右側面図
【図14】(イ)第1刈取部と第2刈取部とが面一に並
ぶ一面刈り作業姿勢を示す刈取機構の背面図 (ロ)第1刈取部と第2刈取部とが谷折りになる二面刈
り作業姿勢を示す刈取機構の背面図 (ハ)第1刈取部と第2刈取部とが山折りになる二面刈
り作業姿勢を示す刈取機構の背面図
【図15】固定手段の構成を示す要部の一部破断平面図
【図16】刈取機構自動停止構造の構成を示す制御ブロ
ック図
【図17】運転座席からの昇降アーム機構の姿勢変更操
作を可能にした別実施形態を示す要部の平面図
【図18】運転座席からの昇降アーム機構の姿勢変更操
作を可能にした別実施形態を示す要部の縦断側面図
【図19】昇降アーム機構の姿勢変更操作をアクチュエ
ータの作動で行うように構成した別実施形態を示す要部
の平面図
【符号の説明】
1 走行機体 2 昇降リンク機構 2a サスペンション機構 2C リフトシリンダ 41 連結フレーム 42 昇降アーム機構 43 刈取機構 44 作動油タンク 49 連結部材 50 支持アーム 51 バランスウェイト A 作業装置 B ヒッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部にリフトシリンダの作動
    で昇降揺動する昇降リンク機構を装備するとともに、該
    昇降リンク機構の後端にヒッチを介して作業装置を着脱
    自在に連結し、かつ、前記リフトシリンダにサスペンシ
    ョン機構を備えてある水田作業機に付け替え装備される
    水田作業機用の草刈装置であって、 前記ヒッチに装着可能な連結フレームと、該連結フレー
    ムから延出される昇降アーム機構と、該昇降アーム機構
    の先端に装着される刈取機構とを備えるとともに、前記
    走行機体と連結フレームとに亘って架設される連結部材
    によって所定高さ位置で固定支持されるように構成して
    ある水田作業機用の草刈装置。
  2. 【請求項2】 走行機体の後部にリフトシリンダの作動
    で昇降揺動する昇降リンク機構を装備するとともに、該
    昇降リンク機構の後端にヒッチを介して作業装置を着脱
    自在に連結してある水田作業機に付け替え装備される水
    田作業機用の草刈装置であって、 前記ヒッチに装着可能な連結フレームと、該連結フレー
    ムから延出される昇降アーム機構と、該昇降アーム機構
    の先端に装着される刈取機構と、前記昇降アーム機構及
    び刈取機構を駆動する作動油を貯留する作動油タンクと
    を備え、かつ、前記作動油タンクの機体外方側に沿って
    バランスウェイト取り付け用の支持アームを延設してあ
    る水田作業機用の草刈装置。
  3. 【請求項3】 走行機体の後部にリフトシリンダの作動
    で昇降揺動する昇降リンク機構を装備するとともに、該
    昇降リンク機構の後端にヒッチを介して作業装置を着脱
    自在に連結してある水田作業機に付け替え装備される水
    田作業機用の草刈装置であって、 前記ヒッチに装着可能な連結フレームと、該連結フレー
    ムから延出される昇降アーム機構と、該昇降アーム機構
    の先端に装着される刈取機構と、前記昇降アーム機構及
    び刈取機構を駆動する作動油を貯留する作動油タンクと
    を備え、かつ、前記昇降アーム機構と作動油タンクとを
    前記連結フレームの左右に振り分けて配置するととも
    に、前記作動油タンクを機体幅内に位置させてある水田
    作業機用の草刈装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100390829B1 (ko) * 2001-05-21 2003-07-12 아세아종합기계 주식회사 보행형 습지 예취장치
JP2012000018A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Yanmar Co Ltd 草刈装置
JP2012000019A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Yanmar Co Ltd 草刈装置
JP2012239395A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Yanmar Co Ltd 草刈装置

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