JPH08275635A - 多条植え用の田植機 - Google Patents

多条植え用の田植機

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JPH08275635A
JPH08275635A JP8106895A JP8106895A JPH08275635A JP H08275635 A JPH08275635 A JP H08275635A JP 8106895 A JP8106895 A JP 8106895A JP 8106895 A JP8106895 A JP 8106895A JP H08275635 A JPH08275635 A JP H08275635A
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Takeshi Mukai
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 格納姿勢から作業姿勢への苗植付装置の姿勢
切り換えを容易に行う。 【構成】 苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗植付装
置部との二分割構造に、また、調節軸を、左苗植付装置
部に属する左調節軸部14A,25Aと右苗植付装置部
に属する右調節軸部14B,25Bとの二分割構造に構
成し、かつ、苗植付装置を、左右の調節軸部14A,1
4B,25A,25Bを一体回動自在に連結する作業姿
勢と、左右の調節軸部14A,14B,25A,25B
を分離する格納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成し、さ
らに、左右の調節軸部14A,14B,25A,25B
のうち、一方に任意の操作位置に固定可能に操作レバー
を連結するとともに、他方にこの調節軸部14A,14
B,25A,25Bの自由回動を抑制する制動手段2
0,30を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの操作レバーによ
る調節軸の回動操作に伴って位置調節される被調節体を
備えた多条植え用の苗植付装置を走行機体に連結した多
条植え用の田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような多条植え用の田植機におけ
る被調節体としては、調節軸の一例であるフロート支点
パイプの回動操作に伴って植付伝動ケースに対する高さ
位置が調節される整地フロートや、調節軸の一例である
苗取量調節軸の回動操作に伴って植付伝動ケースに対す
る高さ位置が調節される苗載台がある。ちなみに、植付
伝動ケースに対する整地フロートの高さ位置を調節する
ことによって、植付伝動ケースの後部に軸支された植付
機構の対地高さが変更され、圃場に対する苗植え付け深
さが変更されるようになっている。また、植付伝動ケー
スに対する苗載台の高さ位置を調節することによって、
植付機構に対する苗載台の高さが変更され、植付機構に
よる苗取り量が変更されるようになっている。
【0003】近年、八条植え用や十条植え用などの苗植
付装置を備えた多条植え用の田植機においては、苗植付
装置が走行機体の左右横方向から大きく張り出すように
なることから、苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗植
付装置部との二分割構造に構成するとともに、苗植付装
置の機体横方向への張出量が大きくなる作業姿勢と、苗
植付装置の機体横方向への張出量が小さくなる格納姿勢
とに姿勢切り換え可能に構成したものが本出願人によっ
て提案されている〔例えば、特願平6‐94650号な
ど参照〕。この構成によると、苗植付装置を格納姿勢に
切り換えることによって、田植機を路上走行させる場合
においては、苗植付装置の機体横方向からの張り出しが
抑制されるようになることから苗植付装置と他物との衝
突の虞を軽減でき、また、田植機を移動させる際にトラ
ックなどの運搬車を利用する場合においては、苗植付装
置の荷台幅からの張り出しが防止されるようになること
から苗植付装置と他物との衝突の虞を解消できるように
なる。
【0004】ところで、従来、上述のように苗植付装置
を作業姿勢と格納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成した
多条植え用の田植機においては、調節軸が、左苗植付装
置部に属する左調節軸部と右苗植付装置部に属する右調
節軸部との二分割構造に構成されるとともに、それら左
右の調節軸部のうちの一方に、任意の操作位置に固定可
能な操作レバーが連結される構成となっており、苗植付
装置の作業姿勢においては、左右の調節軸部が連結さ
れ、操作レバーの揺動操作に伴って左右の調節軸部が一
体的に回動操作されるとともに、操作レバーの任意の操
作位置での固定操作に伴って左右の調節軸部が一体的に
回動停止されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、苗植付装置の格納姿勢への姿勢切り
換えに伴って調節軸が左右の調節軸部に一旦分離される
と、それら左右の調節軸部のうちの一方は、任意の操作
位置に固定可能な操作レバーが連結されていることか
ら、操作レバーによって回動が阻止された状態となり、
その調節軸部の属する苗植付装置部の被調節体は、操作
レバーによって設定された調節位置に保持されるのであ
るが、他方の調節軸部は、調節軸の分離に伴って操作レ
バーから切り離されるようになることから、操作レバー
による回動阻止が解除された状態となり、その調節軸部
の属する苗植付装置部に備えられた被調節体は、その調
節軸部の自由回動によって操作レバーにより設定された
調節位置から位置ズレするようになる。そのため、苗植
付装置を格納姿勢から作業姿勢に切り換える際には、分
離された左右の調節軸部の連結時に、調節位置に位置す
る被調節体と調節位置から位置ズレした被調節体との位
置合わせを行う必要が生じるとともに、その位置合わせ
によって、それらの被調節体の調節レベルが一致したか
否かの判断も難しいことから、格納姿勢から作業姿勢へ
の苗植付装置の姿勢切り換え作業が煩わしいものとなっ
ていた。また、それらの被調節体の調節レベルが位置合
わせによって一致したか否かの判断が難しいことから、
苗植付装置の作業姿勢への切り換え時においては、それ
らの被調節体が位置ズレした状態で左右の調節軸部を連
結する虞もあり、そのような場合には、苗植付装置によ
る苗植え付け精度が悪くなる不都合が生じるようになっ
ていた。例えば、被調節体が整地フロートである場合に
は、苗植付装置における左右の苗植付装置部によって苗
植え付け深さが異なる不都合が生じ、被調節体が苗載台
である場合には、苗植付装置における左右の苗植付装置
部によって苗植え付け量が異なる不都合が生じるのであ
る。
【0006】本発明の目的は、苗植付装置を、田植機を
路上走行させる場合やトラックなどの運搬車を利用して
搬送する場合において有利になる姿勢切り換え可能な二
分割構造に構成しながらも、格納姿勢から作業姿勢への
苗植付装置の姿勢切り換え作業を容易に行えるようにす
るとともに、左右の被調節体が位置ズレした状態で左右
の調節軸部を連結する虞を解消することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、一つの操作レバーによる調節軸の
回動操作に伴って位置調節される被調節体を備えた多条
植え用の苗植付装置を走行機体に連結した多条植え用の
田植機において、前記苗植付装置を、左苗植付装置部と
右苗植付装置部との二分割構造に構成するとともに、前
記調節軸を、前記左苗植付装置部に属する左調節軸部と
前記右苗植付装置部に属する右調節軸部との二分割構造
に構成し、かつ、前記苗植付装置を、前記左右の苗植付
装置部における内横側部同士を接合するとともに前記左
右の調節軸部を一体回動自在に連結する作業姿勢と、前
記左右の苗植付装置部における背面部同士を対向させる
とともに前記左右の調節軸部を分離する格納姿勢とに姿
勢切り換え可能に構成し、さらに、前記左右の調節軸部
のうち、一方に任意の操作位置に固定可能に前記操作レ
バーを連結するとともに、他方にこの調節軸部の自由回
動を抑制する制動手段を備えた。
【0008】本第2発明では、一つの操作レバーによる
調節軸の回動操作に伴って位置調節される被調節体を備
えた多条植え用の苗植付装置を走行機体に連結した多条
植え用の田植機において、前記苗植付装置を、左苗植付
装置部と右苗植付装置部との二分割構造に構成するとと
もに、前記調節軸を、前記左苗植付装置部に属する左調
節軸部と前記右苗植付装置部に属する右調節軸部との二
分割構造に構成し、かつ、前記苗植付装置を、前記左右
の苗植付装置部における内横側部同士を接合するととも
に前記左右の調節軸部を一体回動自在に連結する作業姿
勢と、前記左右の苗植付装置部における背面部同士を対
向させるとともに前記左右の調節軸部を分離する格納姿
勢とに姿勢切り換え可能に構成し、さらに、前記苗植付
装置に、前記左右の調節軸部の夫々の回動操作量を検出
する左右の回転センサを備えるとともに、前記走行機体
に、前記左右の調節軸部の回動操作量を比較して、その
比較差が所定範囲を超えると警報手段を作動させる制御
手段を設けた。
【0009】
【作用】本第1発明によると、苗植付装置の格納姿勢へ
の姿勢切り換えに伴って調節軸が左右の調節軸部に一旦
分離されたとしても、それら左右の調節軸部のうちの一
方は、任意の操作位置に固定可能な操作レバーが連結さ
れていることから、操作レバーによって回動が阻止され
た状態となる。つまり、この調節軸部の属する苗植付装
置部の被調節体は、操作レバーによって設定された調節
位置に保持されるようになる。また、他方の調節軸部
は、調節軸の分離に伴って操作レバーから切り離される
が、この調節軸部の自由回動を抑制する制動手段を備え
ていることから、制動手段によって回動が阻止された状
態となる。つまり、この調節軸部の属する苗植付装置部
の被調節体も、操作レバーによって設定された調節位置
に保持されるようになる。従って、苗植付装置を格納姿
勢から作業姿勢に切り換える際における左右の調節軸部
の連結時に、それらの被調節体の位置合わせを行う必要
がない。また、苗植付装置の作業姿勢への姿勢切り換え
時に、それらの被調節体が位置ズレした状態で左右の調
節軸部を連結する虞もない。
【0010】本第2発明によると、制御手段が、左右の
回転センサによって検出される左右の調節軸部の夫々の
回動操作量を比較し、その比較差が所定範囲を超えると
警報手段を作動させるようになる。つまり、苗植付装置
を格納姿勢から作業姿勢に切り換える際の左右の調節軸
部の連結時において左右の被調節体が位置ズレしている
場合には、左右の回転センサにより検出される左右夫々
の調節軸部の回動操作量にも所定範囲を超えた差が生じ
るようになることから、制御手段が警報手段を作動させ
るようになる。従って、苗植付装置を格納姿勢から作業
姿勢に切り換える際における左右の調節軸部の連結時に
おいては、左右の被調節体が位置合わせによって一致し
ているか否かを容易に判断できるようになることから、
格納姿勢から作業姿勢への苗植付装置の姿勢切り換え作
業が容易になる。また、それによって、苗植付装置の作
業姿勢への姿勢切り換え時に、左右の被調節体が位置ズ
レした状態で左右の調節軸部を連結する虞もない。
【0011】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、格納姿勢
から作業姿勢への苗植付装置の姿勢切り換え作業を容易
に行うことができるとともに、左右の被調節体が位置ズ
レした状態で左右の調節軸部を連結する虞を解消できる
ようになることから、苗植付装置を、田植機を路上走行
させる場合やトラックなどの運搬車を利用して搬送する
場合において有利になる姿勢切り換え可能な二分割構造
に構成しながらも、苗植え付け精度が悪くなる不都合を
回避できるようになった。
【0012】本第2発明によれば、上記第1発明とは異
なる構成を採用しながらも、上記第1発明と同様の効果
を得られるようになった。
【0013】
【実施例】以下、本第1発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】図1には、乗用型田植機の全体側面が示さ
れており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1
と、走行機体1の後部にリンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の駆動により昇降自在に連結された八
条植え用の苗植付装置4とによって多条植え用の一例で
ある八条植え用に構成されている。苗植付装置4は、四
条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付装置部4Bとの
二分割構造に構成されており、苗植付装置4の分割を行
わない作業姿勢(図2参照)と、機体横方向への張出量
を減少させる格納姿勢(図3参照)とに姿勢切り換え可
能に構成されている。
【0015】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図4に示すように、この苗植付装置4は、前記リ
ンク機構2の後端に連結された固定フレーム5、この固
定フレーム5の両端部夫々に左右揺動自在に枢支連結さ
れた揺動フレーム6、左右夫々の揺動フレーム6の揺動
端に支持ブラケット7を介して左右揺動自在に枢支連結
されたフィードケース8、左右夫々のフィードケース8
から左右に向けて延設された角パイプ状の支持フレーム
9、左右夫々の支持フレーム9の両端から後方に向けて
延設されたフレーム兼用の植付伝動ケース10、夫々の
植付伝動ケース10の後部に軸支された左右一対のロー
タリ式の植付機構11、作業姿勢においては植付伝動ケ
ース10に対して一定のストロークで一体往復横移動す
るとともに高さ位置調節自在に構成された被調節体の一
例である左右四条ずつの苗載台12、および、植付機構
11による苗植え付け箇所に対して整地作用を施すとと
もに植付伝動ケース10に対する高さ位置調節自在に構
成された被調節体の一例である整地フロート13、など
によって構成されている。
【0016】図2〜図6に示すように、夫々の植付伝動
ケース10の前下部には、夫々の植付伝動ケース10に
渡るように横架された調節軸の一例であるフロート支点
パイプ14が、その軸芯P1周りに回動自在に枢支され
ている。このフロート支点パイプ14は、苗植付装置4
の格納姿勢においては、左苗植付装置部4Aに属する左
調節軸部の一例である左フロート支点パイプ部14A
と、右苗植付装置部4Bに属する右調節軸部の一例であ
る右フロート支点パイプ部14Bとに二分割される二分
割構造に構成されている。また、苗植付装置4の作業姿
勢においては、左右のフロート支点パイプ部14A,1
4Bの各分割端に備えられた連結部材14a,14bに
よって一体回動可能に連結されるようになっている。フ
ロート支点パイプ14には、フロート支点パイプ14と
その軸芯P1周りに一体回動する複数の揺動アーム15
が後方に向けて延設されている。夫々の揺動アーム15
の遊端には、整地フロート13の後部が横軸芯P2周り
に上下揺動自在に軸支されている。ちなみに、左右中央
に配設された整地フロート13は、右フロート支点パイ
プ部14Bの左端側に配設された揺動アーム15に軸支
され、右苗植付装置部4Bに属するようになっている。
右フロート支点パイプ部14Bには、この右フロート支
点パイプ部14Bと一体回動自在な操作アーム16が走
行機体1に向けて延設されている。一方、右側の苗載台
12を支持するフレーム杆17には、揺動式の操作レバ
ー18と、この操作レバー18との係合により操作レバ
ー18を任意の操作位置に固定する係止具19とが設け
られている。操作レバー18と操作アーム16は、操作
ロッドなどからなる連係機構(図示せず)によって連係
されている。つまり、操作レバー18と右フロート支点
パイプ部14Bとが連動連結されており、左右のフロー
ト支点パイプ部14A,14Bが連結される苗植付装置
4の作業姿勢においては、操作レバー18を任意の操作
位置へ揺動操作することによって、左右のフロート支点
パイプ部14A,14Bを軸芯P1周りで一体的に回動
操作できるとともに、その回動操作に伴う各揺動アーム
15の一体的な上下揺動により、植付伝動ケース10に
対する各整地フロート13の相対高さを所望高さに一体
的に位置調節でき、操作レバー18を係止具19に係合
して任意の操作位置に固定保持することによって、各整
地フロート13を植付伝動ケース10に対する所望高さ
に一体設定できるようになっている。すなわち、操作レ
バー18の操作によって、植付伝動ケース10の後部に
軸支された植付機構11の対地高さを変更でき、圃場に
対する苗植え付け深さの設定変更を行えるようになって
いる。
【0017】図7に示すように、左フロート支点パイプ
部14Aには、苗植付装置4の格納姿勢への姿勢切り換
えに伴って、左フロート支点パイプ部14Aの自由回動
を抑制する制動手段20が備えられている。この制動手
段20は、左苗植付装置部4Aに属する側の支持フレー
ム9の左端から左フロート支点パイプ部14Aに向けて
延設された制動板21、左フロート支点パイプ部14A
に相対摺動自在で一体回動する状態に内嵌された六角軸
22、六角軸22の左端に固着された被制動板23、被
制動板23を右方向に付勢するコイルバネ24、およ
び、六角軸22の右端に固着された右フロート支点パイ
プ部14B連結用の連結部材14a、によって構成され
ている。つまり、制動手段20は、図7の(ロ)に示す
ように、苗植付装置4の作業姿勢においては、連結部材
14aが右フロート支点パイプ部14Bの連結部材14
bに連結されることによって、被制動板23がコイルバ
ネ24の付勢に抗して左方に移動して制動板21から離
間する状態になることから、右フロート支点パイプ部1
4Bに連動連結された操作レバー18の操作による左フ
ロート支点パイプ部14Aの右フロート支点パイプ部1
4Bとの一体回動を許容するようになっている。また、
図7の(イ)に示すように、苗植付装置4の格納姿勢に
おいては、連結部材14aが右フロート支点パイプ部1
4Bの連結部材14bから離脱されることによって、被
制動板23がコイルバネ24の付勢により右方に移動し
て制動板21に密着し、自由回動が抑制された状態にな
ることから、操作レバー18の操作により設定された回
動操作位置に左フロート支点パイプ部14Aを保持する
ようになっている。これによって、苗植付装置4の格納
姿勢において、左フロート支点パイプ部14Aと右フロ
ート支点パイプ部14Bとが回動方向に位置ズレする不
都合を解消できるようになっている。
【0018】図4〜図6に示すように、左右夫々の苗植
付装置部4A,4Bにおける夫々の植付伝動ケース10
の前上部には、左右の植付伝動ケース10に渡って横架
された調節軸の一例である円筒形の鋼管材からなる苗取
量調節軸25が、その軸芯P3周りに回動自在に枢支さ
れている。この苗取量調節軸25は、苗植付装置4の格
納姿勢においては、左苗植付装置部4Aに属する左調節
軸部の一例である左苗取量調節軸部25Aと、右苗植付
装置部4Bに属する右調節軸部の一例である右苗取量調
節軸部25Bとに二分割される二分割構造に構成されて
いる。また、苗植付装置4の作業姿勢においては、左右
の苗取量調節軸部25A,25Bの各分割端に備えられ
た連結部材25a,25bによって一体回動可能に連結
されるようになっている。苗取量調節軸25には、苗取
量調節軸25とその軸芯P3周りに一体回動することに
より、苗載台12を苗載面に沿う方向に移動させて植付
伝動ケース10に対する苗載台12の相対高さを変更す
る複数のアーム部材26が、その揺動支点(軸芯P3)
から苗載台12にわたる状態に延設されている。左苗取
量調節軸部25Aには、この左苗取量調節軸部25Aと
一体回動自在な操作アーム27が走行機体1に向けて延
設されている。一方、左側の苗載台12を支持するフレ
ーム杆17には、揺動式の操作レバー28と、この操作
レバー28との係合により操作レバー28を任意の位置
で係止保持する係止具29とが設けられている。操作レ
バー28と操作アーム27とは、操作ロッドなどからな
る連係機構(図示せず)によって連係されている。つま
り、操作レバー28と左苗取量調節軸部25Aとが連動
連結されており、左右の苗取量調節軸部25A,25B
が連結される苗植付装置4の作業姿勢においては、操作
レバー28を任意の操作位置へ揺動操作することによっ
て、左右の苗取量調節軸部25A,25Bを軸芯P3周
りで一体的に回動操作できるとともに、その回動操作に
伴う各アーム部材26の一体的な上下揺動により、植付
伝動ケース10に対する左右の苗載台12の相対高さを
所望高さに一体的に位置調節でき、操作レバー28を係
止具29に係合して任意の操作位置に固定保持すること
によって、左右の苗載台12を植付伝動ケース10に対
する所望高さに一体設定できるようになっている。すな
わち、操作レバー28の操作によって、植付機構11に
よる苗載台12からの苗取り量を調節できるようになっ
ている。
【0019】右苗取量調節軸部25Bには、苗植付装置
4の格納姿勢への姿勢切り換えに伴って、右苗取量調節
軸部25Bの自由回動を抑制する制動手段30が備えら
れている。制動手段30は、図7に示す左フロート支点
パイプ部14Aに備えた制動手段20と同様(左右対
称)に構成されていることから、その構成を図7を流用
して説明すると、制動手段30は、右苗植付装置部4B
に属する側の支持フレーム9の右端から右苗取量調節軸
部25Bに向けて延設された制動板31、右苗取量調節
軸部25Bに相対摺動自在で一体回動する状態に内嵌さ
れた六角軸32、六角軸32の右端に固着された被制動
板33、被制動板33を左方向に付勢するコイルバネ3
4、および、六角軸32の左端に固着された左苗取量調
節軸部25A連結用の連結部材25b、によって構成さ
れている。つまり、制動手段30は、図7を左右逆向き
にした状態で右苗取量調節軸部25Bに備えられてお
り、図7の(ロ)に示すように、苗植付装置4の作業姿
勢においては、連結部材25bが左苗取量調節軸部25
Aの連結部材25aに連結されることによって、被制動
板33がコイルバネ34の付勢に抗して右方に移動して
制動板31から離間する状態になることから、左苗取量
調節軸部25Aに連動連結された操作レバー28の操作
による右苗取量調節軸部25Bの左苗取量調節軸部25
Aとの一体回動を許容するようになっている。また、図
7の(イ)に示すように、苗植付装置4の格納姿勢にお
いては、連結部材25bが左苗取量調節軸部25Aの連
結部材25aから離脱されることによって、被制動板3
3がコイルバネ34の付勢により左方に移動して制動板
31に密着し、自由回動が抑制された状態になることか
ら、操作レバー28の操作により設定された回動操作位
置に右苗取量調節軸部25Bを保持するようになってい
る。これによって、苗植付装置4の格納姿勢において、
左苗取量調節軸部25Aと右苗取量調節軸部25Bとが
回動方向に位置ズレする不都合を解消できるようになっ
ている。
【0020】以上の構成によって、格納姿勢から作業姿
勢への苗植付装置4の姿勢切り換え時における左フロー
ト支点パイプ部14Aと右フロート支点パイプ部14
B、および、左苗取量調節軸部25Aと右苗取量調節軸
部25Bとの連結を円滑に行えるようになることから、
苗植付装置4の格納姿勢から作業姿勢への切り換えを容
易に行うことができるのである。また、左フロート支点
パイプ部14Aと右フロート支点パイプ部14B、およ
び、左苗取量調節軸部25Aと右苗取量調節軸部25B
とを回動方向に位置ズレした状態で連結することもない
ことから、植付伝動ケース10に対する各整地フロート
13、あるいは、左右の苗載台12の高さ位置が不揃い
になって、苗植付装置4による苗植え付け精度に悪影響
を及ぼすといった不都合を解消できるのである。
【0021】以下、本第2発明の実施例を図面に基づい
て説明する。尚、本第2発明の多条植え用の田植機と上
記第1発明の多条植え用の田植機との相違点は、本第2
発明においては、上記第1発明における制動手段20,
30に代えて、回転センサSa,Sb,Sc,Sd、警
報手段35,36、および、制御手段37を備えた点に
あることから、その構成について説明する。
【0022】図8および図9に示すように、左フロート
支点パイプ部14Aの左端には、左フロート支点パイプ
部14Aの回動操作量を検出する回転センサSaが装着
されている。この回転センサSaは、支持ブラケット9
aを介して左苗植付装置部4Aに属する側の支持フレー
ム9の左端に支持されている。また、右フロート支点パ
イプ部14Bの右端には、右フロート支点パイプ部14
Bの回動操作量を検出する回転センサSbが装着されて
いる。この回転センサSbは、支持ブラケット9bを介
して右苗植付装置部4Bに属する側の支持フレーム9の
右端に支持されている。一方、走行機体1には、それら
の回転センサSa,Sbにより検出された左右のフロー
ト支点パイプ部14A,14Bの回動操作量を比較し
て、その比較差が所定範囲を超えると、警報手段の一例
である警報ブザー35を作動させる制御プログラムを備
えたマイクロコンピュータからなる制御手段としての制
御装置37が搭載されている。警報ブザー35は、警報
ブザー35に対する電力供給状態を切り換えるスイッチ
38がON操作されている場合にのみ電力が供給される
ようになっている。つまり、苗植付装置4の格納姿勢か
ら作業姿勢への姿勢切り換え時においては、スイッチ3
8をON操作しておくことによって、左右のフロート支
点パイプ部14A,14Bが回転方向で位置ズレしてい
る場合に警報ブザー35が作動するようになっており、
これによって、作業者は左右のフロート支点パイプ部1
4A,14Bの回転方向での位置ズレを容易に認識でき
るようになっている。
【0023】図8および図9に示すように、フロート支
点パイプ14と同様に、左苗取量調節軸部25Aの左端
には、左苗取量調節軸部25Aの回動操作量を検出する
回転センサScが装着されている。この回転センサSc
は、支持ブラケット9aを介して左苗植付装置部4Aに
属する側の支持フレーム9の左端に支持されている。ま
た、右苗取量調節軸部25Bの右端には、右苗取量調節
軸部25Bの回動操作量を検出する回転センサSdが装
着されている。この回転センサSdは、支持ブラケット
9bを介して右苗植付装置部4Bに属する側の支持フレ
ーム9の右端に支持されている。これらの回転センサS
a,Sbによって検出された左右の苗取量調節軸部25
A,25Bの回動操作量は、制御装置37へ出力される
ようになっている。制御装置37には、左右の苗取量調
節軸部25A,25Bの回動操作量を比較して、その比
較差が所定範囲を超えると、警報手段の一例である警報
ブザー(上述の警報ブザー35とは音色の異なるもの)
36を作動させる制御プログラムが備えられている。警
報ブザー36は、警報ブザー36に対する電力供給状態
を切り換えるスイッチ39がON操作されている場合に
のみ電力が供給されるようになっている。つまり、苗植
付装置4の格納姿勢から作業姿勢への姿勢切り換え時に
おいては、スイッチ39をON操作しておくことによっ
て、左右の苗取量調節軸部25A,25Bが回転方向で
位置ズレしている場合に警報ブザー36が作動するよう
になっており、これによって、作業者は左右の苗取量調
節軸部25A,25Bの回転方向での位置ズレを容易に
認識できるようになっている。
【0024】以上の構成によって、格納姿勢から作業姿
勢への苗植付装置4の姿勢切り換え時においては、作業
者は、左フロート支点パイプ部14Aと右フロート支点
パイプ部14B、および、左苗取量調節軸部25Aと右
苗取量調節軸部25Bとを連結する際のそれらの間での
回転方向での位置ズレを容易に認識でき、それらの連結
を円滑に行えるようになることから、苗植付装置4の格
納姿勢から作業姿勢への切り換えを容易に行うことがで
きるのである。また、左フロート支点パイプ部14Aと
右フロート支点パイプ部14B、および、左苗取量調節
軸部25Aと右苗取量調節軸部25Bとの間での回転方
向での位置ズレを作業者が容易に認識できることから、
それらを回動方向に位置ズレした状態で連結する虞をな
くすことができ、植付伝動ケース10に対する各整地フ
ロート13、あるいは、左右の苗載台12の高さ位置が
不揃いになって、苗植付装置4による苗植え付け精度に
悪影響を及ぼすといった不都合を解消できるのである。
【0025】ちなみに、苗植付装置4の格納姿勢におい
ては、スイッチ37,38をOFF操作しておくことに
よって、苗植付装置4を格納姿勢に切り換えた状態での
路上走行時などにおいて不測に警報ブザー35,36が
作動する不都合を防止できるようになっている。
【0026】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 上記の実施例においては、多条植え用の苗植付装置
4として八条植え用のものを例示したが、それ以外に、
例えば、十条植え用や十二条植え用のものなどであって
もよい。 制動手段20,30としては、例えば、複数の制動
板21,31と被制動板23,33とからなる多板式に
構成する、あるいは、苗植付装置4の格納姿勢への姿勢
切り換えに伴って操作されるスイッチ、または、苗植付
装置4の格納姿勢への姿勢切り換えを検出するセンサか
らの信号に基づいて作動する電磁式に構成する、など種
々の変更が可能なものである。 警報手段35,36としては、警報ブザーに代えて
警報ランプを採用するようにしてもよい。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の作業姿勢を示す平面図
【図3】苗植付装置の格納姿勢を示す平面図
【図4】苗植付装置の格納姿勢を示す背面図
【図5】調節軸の連結部を示す苗植付装置中央部の平面
【図6】調節軸の配設箇所を示す苗植付装置中央部の縦
断側面図
【図7】(イ)制動手段の構成ならびに作動状態を示す
図 (ロ)制動手段の構成ならびに非作動状態を示す図
【図8】第二実施例における調節軸の構成を示す苗植付
装置の概略平面図
【図9】第二実施例における制御構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 走行機体 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 12 被調節体 13 被調節体 14 調節軸 14A 左調節軸部 14B 右調節軸部 18 操作レバー 20 制動手段 25 調節軸 25A 左調節軸部 25B 右調節軸部 28 操作レバー 30 制動手段 35 警報手段 36 警報手段 37 制御手段 Sa 回転センサ Sb 回転センサ Sc 回転センサ Sd 回転センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの操作レバー(18),(28)に
    よる調節軸(14),(25)の回動操作に伴って位置
    調節される被調節体(12),(13)を備えた多条植
    え用の苗植付装置(4)を走行機体(1)に連結した多
    条植え用の田植機であって、 前記苗植付装置(4)を、左苗植付装置部(4A)と右
    苗植付装置部(4B)との二分割構造に構成するととも
    に、前記調節軸(14),(25)を、前記左苗植付装
    置部(4A)に属する左調節軸部(14A),(25
    A)と前記右苗植付装置部(4B)に属する右調節軸部
    (14B),(25B)との二分割構造に構成し、か
    つ、前記苗植付装置(4)を、前記左右の苗植付装置部
    (4A),(4B)における内横側部同士を接合すると
    ともに前記左右の調節軸部(14A),(14B),
    (25A),(25B)を一体回動自在に連結する作業
    姿勢と、前記左右の苗植付装置部(4A),(4B)に
    おける背面部同士を対向させるとともに前記左右の調節
    軸部(14A),(14B),(25A),(25B)
    を分離する格納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成し、 さらに、前記左右の調節軸部(14A),(14B),
    (25A),(25B)のうち、一方に任意の操作位置
    に固定可能に前記操作レバー(18),(28)を連結
    するとともに、他方にこの調節軸部(14A),(14
    B),(25A),(25B)の自由回動を抑制する制
    動手段(20),(30)を備えてある多条植え用の田
    植機。
  2. 【請求項2】 一つの操作レバー(18),(28)に
    よる調節軸(14),(25)の回動操作に伴って位置
    調節される被調節体(12),(13)を備えた多条植
    え用の苗植付装置(4)を走行機体(1)に連結した多
    条植え用の田植機であって、 前記苗植付装置(4)を、左苗植付装置部(4A)と右
    苗植付装置部(4B)との二分割構造に構成するととも
    に、前記調節軸(14),(25)を、前記左苗植付装
    置部(4A)に属する左調節軸部(14A),(25
    A)と前記右苗植付装置部(4B)に属する右調節軸部
    (14B),(25B)との二分割構造に構成し、か
    つ、前記苗植付装置(4)を、前記左右の苗植付装置部
    (4A),(4B)における内横側部同士を接合すると
    ともに前記左右の調節軸部(14A),(14B),
    (25A),(25B)を一体回動自在に連結する作業
    姿勢と、前記左右の苗植付装置部(4A),(4B)に
    おける背面部同士を対向させるとともに前記左右の調節
    軸部(14A),(14B),(25A),(25B)
    を分離する格納姿勢とに姿勢切り換え可能に構成し、 さらに、前記苗植付装置(4)に、前記左右の調節軸部
    (14A),(14B),(25A),(25B)の夫
    々の回動操作量を検出する左右の回転センサ(Sa),
    (Sb),(Sc),(Sd)を備えるとともに、前記
    走行機体(1)に、前記左右の調節軸部(14A),
    (14B),(25A),(25B)の回動操作量を比
    較して、その比較差が所定範囲を超えると警報手段(3
    5),(36)を作動させる制御手段(37)を設けて
    ある多条植え用の田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015002698A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 松山株式会社 農作業機

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