JPH1052122A - 乗用型田植機 - Google Patents
乗用型田植機Info
- Publication number
- JPH1052122A JPH1052122A JP20948196A JP20948196A JPH1052122A JP H1052122 A JPH1052122 A JP H1052122A JP 20948196 A JP20948196 A JP 20948196A JP 20948196 A JP20948196 A JP 20948196A JP H1052122 A JPH1052122 A JP H1052122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lifting
- hydraulic cylinder
- link mechanism
- lowering
- seedling planting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Transplanting Machines (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 施肥装置の着脱などに伴う苗植付け装置の重
量の変化にかかわらず油圧シリンダに対して下降防止具
を好適に機能する状態に装着できるようにする。 【解決手段】 苗植付け装置2を連結した昇降リンク機
構3を、サスペンション機構20を介して油圧シリンダ
4で昇降駆動可能に構成するとともに、昇降リンク機構
3の上昇限界を機械的に規制する上限規制機構21を備
え、かつ、油圧シリンダ4の下降作動を規制する下降防
止具22を油圧シリンダ4に装着することで昇降リンク
機構3が上昇限界から下降するのを阻止するように構成
した乗用型田植機において、昇降リンク機構3の高さを
検知する第1センサS1と、サスペンション機構20の
伸縮量を検知する第2センサS2とを設け、第1センサ
S1によって昇降リンク機構3が上昇限界にあることが
検知され、かつ、第2センサS2によってサスペンショ
ン機構20の伸縮量が設定量にあることが検知される
と、油圧シリンダ4による上昇作動を自動停止させる制
御手段14Aを備えた。
量の変化にかかわらず油圧シリンダに対して下降防止具
を好適に機能する状態に装着できるようにする。 【解決手段】 苗植付け装置2を連結した昇降リンク機
構3を、サスペンション機構20を介して油圧シリンダ
4で昇降駆動可能に構成するとともに、昇降リンク機構
3の上昇限界を機械的に規制する上限規制機構21を備
え、かつ、油圧シリンダ4の下降作動を規制する下降防
止具22を油圧シリンダ4に装着することで昇降リンク
機構3が上昇限界から下降するのを阻止するように構成
した乗用型田植機において、昇降リンク機構3の高さを
検知する第1センサS1と、サスペンション機構20の
伸縮量を検知する第2センサS2とを設け、第1センサ
S1によって昇降リンク機構3が上昇限界にあることが
検知され、かつ、第2センサS2によってサスペンショ
ン機構20の伸縮量が設定量にあることが検知される
と、油圧シリンダ4による上昇作動を自動停止させる制
御手段14Aを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付け装置を連
結した昇降リンク機構を、サスペンション機構を介して
油圧シリンダで昇降駆動可能に構成するとともに、前記
昇降リンク機構の上昇限界を機械的に規制する上限規制
機構を備え、かつ、前記油圧シリンダの短縮作動を規制
する下降防止具を前記油圧シリンダに装着することで前
記昇降リンク機構が上昇限界から下降するのを阻止する
ように構成した乗用型田植機に関する。
結した昇降リンク機構を、サスペンション機構を介して
油圧シリンダで昇降駆動可能に構成するとともに、前記
昇降リンク機構の上昇限界を機械的に規制する上限規制
機構を備え、かつ、前記油圧シリンダの短縮作動を規制
する下降防止具を前記油圧シリンダに装着することで前
記昇降リンク機構が上昇限界から下降するのを阻止する
ように構成した乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような乗用型田植機においては、
昇降リンク機構が上昇限界から下降するのを阻止する下
降防止具を、昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させた
油圧シリンダにおけるシリンダチューブの上端とピスト
ンロッドの上部側に固着装備されたサスペンション機構
のバネ受け部材との間に装着するよう構成したものがあ
る(例えば特願平7‐121005号など参照)。
昇降リンク機構が上昇限界から下降するのを阻止する下
降防止具を、昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させた
油圧シリンダにおけるシリンダチューブの上端とピスト
ンロッドの上部側に固着装備されたサスペンション機構
のバネ受け部材との間に装着するよう構成したものがあ
る(例えば特願平7‐121005号など参照)。
【0003】ところで、従来、上記のような乗用型田植
機においては、昇降リンク機構の高さを検知するセンサ
としてのポテンショメータと、このポテンショメータに
よって昇降リンク機構が上昇限界にあることが検知され
るのに伴って油圧シリンダの伸長作動を自動停止させる
制御手段とが装備されているだけであり、制御手段が油
圧シリンダの伸長作動を自動停止させる際には、サスペ
ンション機構の伸縮量は考慮されていなかった。
機においては、昇降リンク機構の高さを検知するセンサ
としてのポテンショメータと、このポテンショメータに
よって昇降リンク機構が上昇限界にあることが検知され
るのに伴って油圧シリンダの伸長作動を自動停止させる
制御手段とが装備されているだけであり、制御手段が油
圧シリンダの伸長作動を自動停止させる際には、サスペ
ンション機構の伸縮量は考慮されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗植付
け装置は、施肥装置が装着された状態で使用される場合
と、施肥装置が装着されない状態で使用される場合とが
あり、施肥装置が装着された状態と施肥装置が装着され
ない状態とでは、その重量に大きな差が生じるようにな
る。また、それに伴って、サスペンション機構の伸縮量
が大きく変化するようになる。従って、上記の従来技術
に基づいて構成された乗用型田植機において、例えば、
施肥装置を装着した苗植付け装置が連結された昇降リン
ク機構を上昇限界まで上昇させることによって、油圧シ
リンダにおけるシリンダチューブの上端とピストンロッ
ドの上部側に固着装備されたサスペンション機構のバネ
受け部材との間に下降防止具を装着できるように構成し
た場合には、施肥装置を装着していない苗植付け装置が
連結された昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させたと
しても、苗植付け装置の重量が軽くなることによってサ
スペンション機構が伸長し、その分だけ油圧シリンダの
伸長量が小さくなることから、昇降リンク機構を上昇限
界まで上昇させた油圧シリンダにおけるシリンダチュー
ブの上端とピストンロッドのバネ受け部材との間に下降
防止具を装着することができない不都合が生じるように
なる。一方、施肥装置を装着していない苗植付け装置が
連結された昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させるこ
とによって、油圧シリンダにおけるシリンダチューブの
上端とピストンロッドのバネ受け部材との間に下降防止
具を装着できるように構成した場合には、施肥装置を装
着した苗植付け装置が連結された昇降リンク機構を上昇
限界まで上昇させると、苗植付け装置の重量が重くなる
ことによってサスペンション機構が短縮し、その分だけ
油圧シリンダの伸長量が大きくなることから、昇降リン
ク機構を上昇限界まで上昇させた状態での油圧シリンダ
におけるシリンダチューブの上端とピストンロッドのバ
ネ受け部材との間の長さが下降防止具の長さよりもかな
り大きくなり、下降防止具によって昇降リンク機構が上
昇限界から下降することを阻止できない不都合が生じる
ようになる。つまり、上記の従来技術においては、施肥
装置の着脱などにより苗植付け装置の重量が変化した場
合には、油圧シリンダに対して下降防止具を機能する状
態に装着することができない不都合が生じるようになっ
ていた。
け装置は、施肥装置が装着された状態で使用される場合
と、施肥装置が装着されない状態で使用される場合とが
あり、施肥装置が装着された状態と施肥装置が装着され
ない状態とでは、その重量に大きな差が生じるようにな
る。また、それに伴って、サスペンション機構の伸縮量
が大きく変化するようになる。従って、上記の従来技術
に基づいて構成された乗用型田植機において、例えば、
施肥装置を装着した苗植付け装置が連結された昇降リン
ク機構を上昇限界まで上昇させることによって、油圧シ
リンダにおけるシリンダチューブの上端とピストンロッ
ドの上部側に固着装備されたサスペンション機構のバネ
受け部材との間に下降防止具を装着できるように構成し
た場合には、施肥装置を装着していない苗植付け装置が
連結された昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させたと
しても、苗植付け装置の重量が軽くなることによってサ
スペンション機構が伸長し、その分だけ油圧シリンダの
伸長量が小さくなることから、昇降リンク機構を上昇限
界まで上昇させた油圧シリンダにおけるシリンダチュー
ブの上端とピストンロッドのバネ受け部材との間に下降
防止具を装着することができない不都合が生じるように
なる。一方、施肥装置を装着していない苗植付け装置が
連結された昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させるこ
とによって、油圧シリンダにおけるシリンダチューブの
上端とピストンロッドのバネ受け部材との間に下降防止
具を装着できるように構成した場合には、施肥装置を装
着した苗植付け装置が連結された昇降リンク機構を上昇
限界まで上昇させると、苗植付け装置の重量が重くなる
ことによってサスペンション機構が短縮し、その分だけ
油圧シリンダの伸長量が大きくなることから、昇降リン
ク機構を上昇限界まで上昇させた状態での油圧シリンダ
におけるシリンダチューブの上端とピストンロッドのバ
ネ受け部材との間の長さが下降防止具の長さよりもかな
り大きくなり、下降防止具によって昇降リンク機構が上
昇限界から下降することを阻止できない不都合が生じる
ようになる。つまり、上記の従来技術においては、施肥
装置の着脱などにより苗植付け装置の重量が変化した場
合には、油圧シリンダに対して下降防止具を機能する状
態に装着することができない不都合が生じるようになっ
ていた。
【0005】本発明の目的は、施肥装置の着脱などに伴
う苗植付け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリン
ダに対して下降防止具を好適に機能する状態に装着でき
るようにすることにある。
う苗植付け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリン
ダに対して下降防止具を好適に機能する状態に装着でき
るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、苗植付け装置を連結した昇降リンク機
構を、サスペンション機構を介して油圧シリンダで昇降
駆動可能に構成するとともに、前記昇降リンク機構の上
昇限界を機械的に規制する上限規制機構を備え、かつ、
前記油圧シリンダの下降作動を規制する下降防止具を前
記油圧シリンダに装着することで前記昇降リンク機構が
上昇限界から下降するのを阻止するように構成した乗用
型田植機において、前記昇降リンク機構の高さを検知す
る第1センサと、前記サスペンション機構の伸縮量を検
知する第2センサとを設け、前記第1センサによって前
記昇降リンク機構が上昇限界にあることが検知され、か
つ、前記第2センサによって前記サスペンション機構の
伸縮量が設定量にあることが検知されると、前記油圧シ
リンダによる上昇作動を自動停止させる制御手段を備え
た。
め、本発明では、苗植付け装置を連結した昇降リンク機
構を、サスペンション機構を介して油圧シリンダで昇降
駆動可能に構成するとともに、前記昇降リンク機構の上
昇限界を機械的に規制する上限規制機構を備え、かつ、
前記油圧シリンダの下降作動を規制する下降防止具を前
記油圧シリンダに装着することで前記昇降リンク機構が
上昇限界から下降するのを阻止するように構成した乗用
型田植機において、前記昇降リンク機構の高さを検知す
る第1センサと、前記サスペンション機構の伸縮量を検
知する第2センサとを設け、前記第1センサによって前
記昇降リンク機構が上昇限界にあることが検知され、か
つ、前記第2センサによって前記サスペンション機構の
伸縮量が設定量にあることが検知されると、前記油圧シ
リンダによる上昇作動を自動停止させる制御手段を備え
た。
【0007】本発明によると、施肥装置の装着などによ
って重量が最大となった苗植付け装置を昇降リンク機構
に連結し、その昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させ
た段階で得られるサスペンション機構の伸縮量を、制御
手段が油圧シリンダによる上昇作動を自動停止させる際
の判断基準となる設定量に設定すれば、施肥装置の取り
外しなどによって苗植付け装置の重量が軽くなり、その
苗植付け装置が連結された昇降リンク機構を上昇限界ま
で上昇させた状態においてサスペンション機構が設定量
よりも伸長し、その分だけ油圧シリンダの上昇方向への
作動量が小さくなったとしても、その状態から更に油圧
シリンダを上昇方向へ作動させることができるようにな
る。この段階での油圧シリンダの上昇方向への作動にお
いては、昇降リンク機構は上限規制機構によって上昇が
規制されるようになることから、油圧シリンダの上昇方
向への作動に伴ってサスペンション機構が圧縮されるよ
うになる。そして、この圧縮によってサスペンション機
構の伸縮量が設定量に一致すると、第2センサからの検
知に基づく制御手段の制御作動によって油圧シリンダに
よる上昇作動が自動停止されるようになる。つまり、施
肥装置の着脱などに伴う苗植付け装置の重量の変化にか
かわらず、昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させた際
における油圧シリンダの作動量を一定にすることができ
るようになる。これによって、施肥装置の着脱などに伴
う苗植付け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリン
ダに対して下降防止具を、苗植付け装置が連結された昇
降リンク機構の上昇限界からの下降を阻止する状態に装
着できるようになる。
って重量が最大となった苗植付け装置を昇降リンク機構
に連結し、その昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させ
た段階で得られるサスペンション機構の伸縮量を、制御
手段が油圧シリンダによる上昇作動を自動停止させる際
の判断基準となる設定量に設定すれば、施肥装置の取り
外しなどによって苗植付け装置の重量が軽くなり、その
苗植付け装置が連結された昇降リンク機構を上昇限界ま
で上昇させた状態においてサスペンション機構が設定量
よりも伸長し、その分だけ油圧シリンダの上昇方向への
作動量が小さくなったとしても、その状態から更に油圧
シリンダを上昇方向へ作動させることができるようにな
る。この段階での油圧シリンダの上昇方向への作動にお
いては、昇降リンク機構は上限規制機構によって上昇が
規制されるようになることから、油圧シリンダの上昇方
向への作動に伴ってサスペンション機構が圧縮されるよ
うになる。そして、この圧縮によってサスペンション機
構の伸縮量が設定量に一致すると、第2センサからの検
知に基づく制御手段の制御作動によって油圧シリンダに
よる上昇作動が自動停止されるようになる。つまり、施
肥装置の着脱などに伴う苗植付け装置の重量の変化にか
かわらず、昇降リンク機構を上昇限界まで上昇させた際
における油圧シリンダの作動量を一定にすることができ
るようになる。これによって、施肥装置の着脱などに伴
う苗植付け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリン
ダに対して下降防止具を、苗植付け装置が連結された昇
降リンク機構の上昇限界からの下降を阻止する状態に装
着できるようになる。
【0008】従って、施肥装置の着脱などに伴う苗植付
け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリンダに対し
て下降防止具を好適に機能する状態に装着できるように
なった。
け装置の重量の変化にかかわらず、油圧シリンダに対し
て下降防止具を好適に機能する状態に装着できるように
なった。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0010】図1には乗用型田植機の全体側面が示され
ており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後
部に、八条植え用の苗植付け装置2が連結された昇降リ
ンク機構3を、油圧シリンダ4の作動により昇降駆動可
能に連結することによって構成されている。図2および
図3に示すように、苗植付け装置2は、四条ずつの左苗
植付け装置部2Aと右苗植付け装置部2Bとに分離可能
な二分割構造に構成されるとともに、それら左右の苗植
付け装置部2A,2Bの各縦軸芯P1,P2周りの揺動
操作により、それら左右の苗植付け装置部2A,2Bが
それぞれ前向きで横一列状に並ぶ状態で連結される作業
姿勢(図2参照)と、それら左右の苗植付け装置部2
A,2Bがそれぞれ横向きで互いに向かい合わせになる
格納姿勢(図3参照)とに姿勢変更可能となるよう構成
されている。そして、苗植付け装置2を作業姿勢から格
納姿勢に姿勢変更することによって、苗植付け装置2の
機体横幅方向への張り出し量を小さくすることができる
ようになっている。つまり、この田植機を路上走行させ
る場合やトラックなどの荷台に積載して運搬する場合に
は、苗植付け装置2を格納姿勢に切り換えて機体横幅方
向の張り出し量を小さくしておくことによって、路上走
行時やトラックなどによる運搬時に、走行機体1の機体
横幅方向から大きく張り出した苗植付け装置2が他物と
接触するといった不都合が生じることを抑制できるよう
になっている。
ており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後
部に、八条植え用の苗植付け装置2が連結された昇降リ
ンク機構3を、油圧シリンダ4の作動により昇降駆動可
能に連結することによって構成されている。図2および
図3に示すように、苗植付け装置2は、四条ずつの左苗
植付け装置部2Aと右苗植付け装置部2Bとに分離可能
な二分割構造に構成されるとともに、それら左右の苗植
付け装置部2A,2Bの各縦軸芯P1,P2周りの揺動
操作により、それら左右の苗植付け装置部2A,2Bが
それぞれ前向きで横一列状に並ぶ状態で連結される作業
姿勢(図2参照)と、それら左右の苗植付け装置部2
A,2Bがそれぞれ横向きで互いに向かい合わせになる
格納姿勢(図3参照)とに姿勢変更可能となるよう構成
されている。そして、苗植付け装置2を作業姿勢から格
納姿勢に姿勢変更することによって、苗植付け装置2の
機体横幅方向への張り出し量を小さくすることができる
ようになっている。つまり、この田植機を路上走行させ
る場合やトラックなどの荷台に積載して運搬する場合に
は、苗植付け装置2を格納姿勢に切り換えて機体横幅方
向の張り出し量を小さくしておくことによって、路上走
行時やトラックなどによる運搬時に、走行機体1の機体
横幅方向から大きく張り出した苗植付け装置2が他物と
接触するといった不都合が生じることを抑制できるよう
になっている。
【0011】苗植付け装置2の構成について詳述する
と、図1〜4に示すように、苗植付け装置2は、昇降リ
ンク機構3の後端に連結された固定フレーム5、この固
定フレーム5の左右両端部にそれぞれ縦軸芯P1周りに
左右揺動自在に連結された揺動フレーム6、各揺動フレ
ーム6の揺動端にそれぞれ支持ブラケット7を介して縦
軸芯P2周りに左右揺動自在に連結されたフィードケー
ス8、各フィードケース8から左右に向けて延設された
角パイプ状の支持フレーム9、各支持フレーム9の左右
両端から後方に向けて延設されたフレーム兼用の植付け
伝動ケース10、各植付け伝動ケース10の後部左右両
側に軸支されたロータリ式の植付け機構11、作業姿勢
においては各植付け機構11に対して一定のストローク
で一体往復横移動可能となるよう連結される左右四条ず
つの苗載せ台12、作業姿勢においては各植付け機構1
1による苗植え付け箇所に対して前もって整地作用を施
す三つの整地フロート13などによって構成されてい
る。
と、図1〜4に示すように、苗植付け装置2は、昇降リ
ンク機構3の後端に連結された固定フレーム5、この固
定フレーム5の左右両端部にそれぞれ縦軸芯P1周りに
左右揺動自在に連結された揺動フレーム6、各揺動フレ
ーム6の揺動端にそれぞれ支持ブラケット7を介して縦
軸芯P2周りに左右揺動自在に連結されたフィードケー
ス8、各フィードケース8から左右に向けて延設された
角パイプ状の支持フレーム9、各支持フレーム9の左右
両端から後方に向けて延設されたフレーム兼用の植付け
伝動ケース10、各植付け伝動ケース10の後部左右両
側に軸支されたロータリ式の植付け機構11、作業姿勢
においては各植付け機構11に対して一定のストローク
で一体往復横移動可能となるよう連結される左右四条ず
つの苗載せ台12、作業姿勢においては各植付け機構1
1による苗植え付け箇所に対して前もって整地作用を施
す三つの整地フロート13などによって構成されてい
る。
【0012】図1、図4および図5に示すように、走行
機体1にはマイクロコンピュータを備えた制御装置14
が搭載されるとともに、その操縦部1Aにおける運転座
席15の右側方には、植付けクラッチレバー16が前後
揺動自在に配備されている。植付けクラッチレバー16
の揺動支点部には、植付けクラッチレバー16の操作位
置を検出するポテンショメータ16Aが備えられてお
り、制御装置14は、ポテンショメータ16Aにより検
出される植付けクラッチレバー16の「上昇」「中立」
「下降」「入(植付け)」「切(植付け)」の各操作位
置に応じて、昇降リンク機構3を昇降駆動する油圧シリ
ンダ4に対する作動油の流動状態を切り換える電磁制御
弁17の作動を制御するとともに、苗植付け装置2に対
する伝動状態を切り換える植付けクラッチ18の作動を
制御するよう構成されている。
機体1にはマイクロコンピュータを備えた制御装置14
が搭載されるとともに、その操縦部1Aにおける運転座
席15の右側方には、植付けクラッチレバー16が前後
揺動自在に配備されている。植付けクラッチレバー16
の揺動支点部には、植付けクラッチレバー16の操作位
置を検出するポテンショメータ16Aが備えられてお
り、制御装置14は、ポテンショメータ16Aにより検
出される植付けクラッチレバー16の「上昇」「中立」
「下降」「入(植付け)」「切(植付け)」の各操作位
置に応じて、昇降リンク機構3を昇降駆動する油圧シリ
ンダ4に対する作動油の流動状態を切り換える電磁制御
弁17の作動を制御するとともに、苗植付け装置2に対
する伝動状態を切り換える植付けクラッチ18の作動を
制御するよう構成されている。
【0013】図1、図4、図6および図7に示すよう
に、昇降リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4
は、シリンダチューブ4Aが機体後部の支持ブラケット
19に前後揺動自在に装着されるとともに、ピストンロ
ッド4Bがサスペンション機構20を介して昇降リンク
機構3の上部リンク3Aに連結された縦姿勢で装備され
ている。サスペンション機構20は、上部リンク3Aに
前後揺動自在に装着されるとともにピストンロッド4B
を摺動自在に外嵌支持するホルダ20A、ピストンロッ
ド4Bに固着されたバネ受け部材20B、および、ホル
ダ20Aからバネ受け部材20Bに亘る状態でピストン
ロッド4Bを外囲するサスペンションバネ20Cによっ
て構成されている。つまり、サスペンション機構20に
より、苗植付け装置2を浮上させた状態での走行時やト
ラックなどによる運搬時の振動に伴って発生する昇降リ
ンク機構3の上下揺動を吸収することによって、その上
下揺動に伴って油圧シリンダ4が伸縮することを防止し
ている。この構成から、苗植付け装置2を浮上させた状
態での走行時や運搬時の振動で昇降リンク機構3が上下
揺動するのに伴って油圧シリンダ4が伸縮することによ
り、油圧シリンダ4などの油圧系の内圧が著しく変化し
て油圧系が損傷するといった不都合が生じることを回避
できるようになっている。
に、昇降リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4
は、シリンダチューブ4Aが機体後部の支持ブラケット
19に前後揺動自在に装着されるとともに、ピストンロ
ッド4Bがサスペンション機構20を介して昇降リンク
機構3の上部リンク3Aに連結された縦姿勢で装備され
ている。サスペンション機構20は、上部リンク3Aに
前後揺動自在に装着されるとともにピストンロッド4B
を摺動自在に外嵌支持するホルダ20A、ピストンロッ
ド4Bに固着されたバネ受け部材20B、および、ホル
ダ20Aからバネ受け部材20Bに亘る状態でピストン
ロッド4Bを外囲するサスペンションバネ20Cによっ
て構成されている。つまり、サスペンション機構20に
より、苗植付け装置2を浮上させた状態での走行時やト
ラックなどによる運搬時の振動に伴って発生する昇降リ
ンク機構3の上下揺動を吸収することによって、その上
下揺動に伴って油圧シリンダ4が伸縮することを防止し
ている。この構成から、苗植付け装置2を浮上させた状
態での走行時や運搬時の振動で昇降リンク機構3が上下
揺動するのに伴って油圧シリンダ4が伸縮することによ
り、油圧シリンダ4などの油圧系の内圧が著しく変化し
て油圧系が損傷するといった不都合が生じることを回避
できるようになっている。
【0014】図4に示すように、苗植付け装置2の格納
姿勢においては、その姿勢における苗植付け装置2の前
端部が走行機体1における後輪1Bの後部上方に位置す
るようになっており、これによって、その姿勢における
田植機全体としての前後長さを極力短くすることがで
き、その姿勢での操縦性や重量バランスの安定性の向上
を図れるようになっている。そのため、苗植付け装置2
の姿勢変更は、その姿勢変更時における苗植付け装置2
と走行機体1の後輪1Bとの接触を回避することから、
昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた上限位置で
行われるようになっている。
姿勢においては、その姿勢における苗植付け装置2の前
端部が走行機体1における後輪1Bの後部上方に位置す
るようになっており、これによって、その姿勢における
田植機全体としての前後長さを極力短くすることがで
き、その姿勢での操縦性や重量バランスの安定性の向上
を図れるようになっている。そのため、苗植付け装置2
の姿勢変更は、その姿勢変更時における苗植付け装置2
と走行機体1の後輪1Bとの接触を回避することから、
昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた上限位置で
行われるようになっている。
【0015】図1〜4、図6および図7に示すように、
苗植付け装置2の固定フレーム5には、昇降リンク機構
3の下部リンク3Bに対する下方からの接当によって昇
降リンク機構3の上昇限界を機械的に規制する上限規制
機構21が装備されている。上限規制機構21は、固定
フレーム5の左右から前方に向けて延出された左右一対
の延出部材21Aと、各延出部材21Aの延出端上面に
装着されたクッションゴム21Bとから構成されてい
る。つまり、上限規制機構21により昇降リンク機構3
の上昇限界を規制することによって、この田植機を路上
走行させる際や運搬車などで搬送する際に、苗植付け装
置2が不必要な高さ位置まで浮上して機体の安定性が損
なわれるといった不都合が生じることを回避できるよう
になっている。
苗植付け装置2の固定フレーム5には、昇降リンク機構
3の下部リンク3Bに対する下方からの接当によって昇
降リンク機構3の上昇限界を機械的に規制する上限規制
機構21が装備されている。上限規制機構21は、固定
フレーム5の左右から前方に向けて延出された左右一対
の延出部材21Aと、各延出部材21Aの延出端上面に
装着されたクッションゴム21Bとから構成されてい
る。つまり、上限規制機構21により昇降リンク機構3
の上昇限界を規制することによって、この田植機を路上
走行させる際や運搬車などで搬送する際に、苗植付け装
置2が不必要な高さ位置まで浮上して機体の安定性が損
なわれるといった不都合が生じることを回避できるよう
になっている。
【0016】図4、図6〜8に示すように、この田植機
には、昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた状態
の油圧シリンダ4に対して、油圧シリンダ4におけるシ
リンダチューブ4Aの上端からサスペンション機構20
のバネ受け部材20Bに亘ってピストンロッド4Bを外
囲する状態に着脱自在に装着されることによって、それ
らとの機械的な接当により、作動油のリークに伴う油圧
シリンダ4の短縮作動を規制して昇降リンク機構3の上
昇限界からの下降を阻止する下降防止具22が装備され
ている。下降防止具22は、ピストンロッド4Bを外囲
するU字状に湾曲形成された鋼板材からなる本体部22
Aと、コの字状に屈曲形成された丸鋼材からなる把手2
2Bによって構成されている。つまり、油圧シリンダ4
に対して下降防止具22を上述のように装着することに
よって、電磁制御弁17などからの作動油のリークに伴
う油圧シリンダ4の短縮作動により、格納姿勢の苗植付
け装置2が不測に下降して走行機体1の後輪1Bなどに
接触して破損するといった不都合が生じる虞を回避でき
るようになっている。
には、昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた状態
の油圧シリンダ4に対して、油圧シリンダ4におけるシ
リンダチューブ4Aの上端からサスペンション機構20
のバネ受け部材20Bに亘ってピストンロッド4Bを外
囲する状態に着脱自在に装着されることによって、それ
らとの機械的な接当により、作動油のリークに伴う油圧
シリンダ4の短縮作動を規制して昇降リンク機構3の上
昇限界からの下降を阻止する下降防止具22が装備され
ている。下降防止具22は、ピストンロッド4Bを外囲
するU字状に湾曲形成された鋼板材からなる本体部22
Aと、コの字状に屈曲形成された丸鋼材からなる把手2
2Bによって構成されている。つまり、油圧シリンダ4
に対して下降防止具22を上述のように装着することに
よって、電磁制御弁17などからの作動油のリークに伴
う油圧シリンダ4の短縮作動により、格納姿勢の苗植付
け装置2が不測に下降して走行機体1の後輪1Bなどに
接触して破損するといった不都合が生じる虞を回避でき
るようになっている。
【0017】図1および図4に示すように、苗植付け装
置2には、左右の苗植付け装置部2A,2Bのそれぞれ
に着脱自在に装着される四条用の施肥装置23が装備さ
れており、この施肥装置23の着脱によって、苗の植え
付けのみを行う作業形態と、苗の植え付けと施肥とを同
時に行う作業形態とに切り換えられるようになってい
る。苗植付け装置2に施肥装置23を装着した状態と、
苗植付け装置2に施肥装置23を装着していない状態と
では、苗植付け装置2の重量に大きな差が生じるように
なることから、図6および図7に示すように、苗植付け
装置2の着脱に伴って、昇降リンク機構3と油圧シリン
ダ4との間に介装されたサスペンション機構20の伸縮
量が大きく変化するようになっている。尚、図6には、
施肥装置23を装着した苗植付け装置2が連結された昇
降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた段階で得られ
るサスペンション機構20の伸縮量が示されている。ま
た、図7には、施肥装置23を装着していない苗植付け
装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇限界まで上
昇させた段階で得られるサスペンション機構20の伸縮
量が示されている。つまり、苗植付け装置2に施肥装置
23を装着した状態と、苗植付け装置2に施肥装置23
を装着していない状態とでは、昇降リンク機構3を上昇
限界まで上昇させた状態での油圧シリンダ4の伸長量が
異なるようになる。そこで、この田植機には、図1、図
2および図5〜7に示すように、昇降リンク機構3の高
さを検知する第1センサS1に加えて、サスペンション
機構20の伸縮量を検知する第2センサS2が設けられ
ている。また、制御装置14には、第1センサS1によ
り昇降リンク機構3が上昇限界にあることが検知されて
いる状態において、第2センサS2によりサスペンショ
ン機構20の伸縮量が設定量にあることが検知されるこ
とによって、油圧シリンダ4の伸長作動を自動停止させ
る制御手段14Aが制御プログラムとして備えられてい
る。第1センサS1は、走行機体1の後部における昇降
リンク機構3の揺動支点に配備された回転式のポテンシ
ョメータ24によって構成されている。第2センサS2
は、サスペンション機構20におけるホルダ20Aの上
部に配備された回転式のポテンショメータ25と、油圧
シリンダ4の伸縮作動に伴ってポテンショメータ25の
操作軸25aを回動操作するようポテンショメータ25
の操作軸25aから油圧シリンダ4のピストンロッド4
Bの上端に向けて延設された操作アーム26によって構
成されている。尚、制御手段14Aが油圧シリンダ4の
伸長作動を自動停止させる際の判断基準となる設定量
は、施肥装置23の装着などによって重量が最大となっ
た苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇
限界まで上昇させた段階で得られるサスペンション機構
20の伸縮量に設定されている。
置2には、左右の苗植付け装置部2A,2Bのそれぞれ
に着脱自在に装着される四条用の施肥装置23が装備さ
れており、この施肥装置23の着脱によって、苗の植え
付けのみを行う作業形態と、苗の植え付けと施肥とを同
時に行う作業形態とに切り換えられるようになってい
る。苗植付け装置2に施肥装置23を装着した状態と、
苗植付け装置2に施肥装置23を装着していない状態と
では、苗植付け装置2の重量に大きな差が生じるように
なることから、図6および図7に示すように、苗植付け
装置2の着脱に伴って、昇降リンク機構3と油圧シリン
ダ4との間に介装されたサスペンション機構20の伸縮
量が大きく変化するようになっている。尚、図6には、
施肥装置23を装着した苗植付け装置2が連結された昇
降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた段階で得られ
るサスペンション機構20の伸縮量が示されている。ま
た、図7には、施肥装置23を装着していない苗植付け
装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇限界まで上
昇させた段階で得られるサスペンション機構20の伸縮
量が示されている。つまり、苗植付け装置2に施肥装置
23を装着した状態と、苗植付け装置2に施肥装置23
を装着していない状態とでは、昇降リンク機構3を上昇
限界まで上昇させた状態での油圧シリンダ4の伸長量が
異なるようになる。そこで、この田植機には、図1、図
2および図5〜7に示すように、昇降リンク機構3の高
さを検知する第1センサS1に加えて、サスペンション
機構20の伸縮量を検知する第2センサS2が設けられ
ている。また、制御装置14には、第1センサS1によ
り昇降リンク機構3が上昇限界にあることが検知されて
いる状態において、第2センサS2によりサスペンショ
ン機構20の伸縮量が設定量にあることが検知されるこ
とによって、油圧シリンダ4の伸長作動を自動停止させ
る制御手段14Aが制御プログラムとして備えられてい
る。第1センサS1は、走行機体1の後部における昇降
リンク機構3の揺動支点に配備された回転式のポテンシ
ョメータ24によって構成されている。第2センサS2
は、サスペンション機構20におけるホルダ20Aの上
部に配備された回転式のポテンショメータ25と、油圧
シリンダ4の伸縮作動に伴ってポテンショメータ25の
操作軸25aを回動操作するようポテンショメータ25
の操作軸25aから油圧シリンダ4のピストンロッド4
Bの上端に向けて延設された操作アーム26によって構
成されている。尚、制御手段14Aが油圧シリンダ4の
伸長作動を自動停止させる際の判断基準となる設定量
は、施肥装置23の装着などによって重量が最大となっ
た苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇
限界まで上昇させた段階で得られるサスペンション機構
20の伸縮量に設定されている。
【0018】以上の構成から、施肥装置23の装着など
によって重量が最大となった苗植付け装置2が連結され
た昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた場合に
は、サスペンション機構20の伸縮量が設定量に一致す
るようになることから、制御手段14Aは、油圧シリン
ダ4の伸長作動を直ちに停止させるようになる。一方、
施肥装置23の取り外しなどによって重量が軽くなった
苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇限
界まで上昇させた場合には、サスペンション機構20が
設定量よりも伸長し、その分だけ油圧シリンダ4の伸長
量が小さくなることから、制御手段14Aは、その状態
から油圧シリンダ4を更に伸長させることを許容するよ
うになる。この段階での油圧シリンダ4の伸長作動にお
いては、昇降リンク機構3は上昇限界に達していること
より上限規制機構21によって上昇が規制されるように
なることから、油圧シリンダ4の伸長作動に伴ってサス
ペンション機構20のサスペンションバネ20Cが圧縮
されるようになる。そして、この圧縮によってサスペン
ション機構20の伸縮量が設定量に一致すると、制御手
段14Aは、第2センサS2からの検知に基づく制御作
動によって油圧シリンダ4の伸長作動を直ちに停止させ
るようになる。つまり、施肥装置23の着脱などに伴う
苗植付け装置2の重量の変化にかかわらず、昇降リンク
機構3を上昇限界まで上昇させた際における油圧シリン
ダ4の伸長量を一定(設定量に一致させさせた状態)に
することができるようになっており、これによって、施
肥装置23の着脱などに伴う苗植付け装置2の重量の変
化にかかわらず、油圧シリンダ4に対して下降防止具2
2を、苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3の
上昇限界からの下降を阻止する好適な状態に装着できる
ようになっている。
によって重量が最大となった苗植付け装置2が連結され
た昇降リンク機構3を上昇限界まで上昇させた場合に
は、サスペンション機構20の伸縮量が設定量に一致す
るようになることから、制御手段14Aは、油圧シリン
ダ4の伸長作動を直ちに停止させるようになる。一方、
施肥装置23の取り外しなどによって重量が軽くなった
苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3を上昇限
界まで上昇させた場合には、サスペンション機構20が
設定量よりも伸長し、その分だけ油圧シリンダ4の伸長
量が小さくなることから、制御手段14Aは、その状態
から油圧シリンダ4を更に伸長させることを許容するよ
うになる。この段階での油圧シリンダ4の伸長作動にお
いては、昇降リンク機構3は上昇限界に達していること
より上限規制機構21によって上昇が規制されるように
なることから、油圧シリンダ4の伸長作動に伴ってサス
ペンション機構20のサスペンションバネ20Cが圧縮
されるようになる。そして、この圧縮によってサスペン
ション機構20の伸縮量が設定量に一致すると、制御手
段14Aは、第2センサS2からの検知に基づく制御作
動によって油圧シリンダ4の伸長作動を直ちに停止させ
るようになる。つまり、施肥装置23の着脱などに伴う
苗植付け装置2の重量の変化にかかわらず、昇降リンク
機構3を上昇限界まで上昇させた際における油圧シリン
ダ4の伸長量を一定(設定量に一致させさせた状態)に
することができるようになっており、これによって、施
肥装置23の着脱などに伴う苗植付け装置2の重量の変
化にかかわらず、油圧シリンダ4に対して下降防止具2
2を、苗植付け装置2が連結された昇降リンク機構3の
上昇限界からの下降を阻止する好適な状態に装着できる
ようになっている。
【0019】図9および図10に示すように、苗載せ台
12は、その下部が摺動レール27によって受け止め支
持されるとともに、その上部がフレーム杆28の上部に
バネ29により上向き付勢された状態で配備されたロー
ラ30によって受け止め支持されている。つまり、苗載
せ台12を上下の二点で支持するようにしていることか
ら、苗載せ台12を下方の一点で支持する場合に比較し
て、摺動レール27や受け部材31の摩耗を軽減できる
ようになっており、苗載せ台12の摺動構造における耐
久性の向上を図れるようになっている。
12は、その下部が摺動レール27によって受け止め支
持されるとともに、その上部がフレーム杆28の上部に
バネ29により上向き付勢された状態で配備されたロー
ラ30によって受け止め支持されている。つまり、苗載
せ台12を上下の二点で支持するようにしていることか
ら、苗載せ台12を下方の一点で支持する場合に比較し
て、摺動レール27や受け部材31の摩耗を軽減できる
ようになっており、苗載せ台12の摺動構造における耐
久性の向上を図れるようになっている。
【0020】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 田植機としては、六条植え用、十条植え用、あるい
は、十二条植え用などの苗植付け装置2を装備したもの
であってもよい。 苗植付け装置2を、左苗植付け装置部2Aと右苗植
付け装置部2Bとに分離不能に構成したものであっても
よい。 上限規制機構21の構成は種々の変更が可能であ
り、例えば、昇降リンク機構3との接当により昇降リン
ク機構3の上昇限界を規制するよう走行機体1の後部に
装備されたもので上限規制機構21を構成するようにし
てもよい。 下降防止具22の構成は種々の変更が可能である。 第1センサS1を、昇降リンク機構3が上昇限界に
あることを昇降リンク機構3との接触などによって検出
するリミットスイッチや近接センサなどで構成するよう
にしてもよい。 第2センサS2を、直線摺動式のポテンショメータ
で構成するようにしてもよい。 昇降リンク機構3を油圧シリンダ4の短縮作動で上
昇作動させる形態に構成することもできる。
を列記する。 田植機としては、六条植え用、十条植え用、あるい
は、十二条植え用などの苗植付け装置2を装備したもの
であってもよい。 苗植付け装置2を、左苗植付け装置部2Aと右苗植
付け装置部2Bとに分離不能に構成したものであっても
よい。 上限規制機構21の構成は種々の変更が可能であ
り、例えば、昇降リンク機構3との接当により昇降リン
ク機構3の上昇限界を規制するよう走行機体1の後部に
装備されたもので上限規制機構21を構成するようにし
てもよい。 下降防止具22の構成は種々の変更が可能である。 第1センサS1を、昇降リンク機構3が上昇限界に
あることを昇降リンク機構3との接触などによって検出
するリミットスイッチや近接センサなどで構成するよう
にしてもよい。 第2センサS2を、直線摺動式のポテンショメータ
で構成するようにしてもよい。 昇降リンク機構3を油圧シリンダ4の短縮作動で上
昇作動させる形態に構成することもできる。
【図1】苗植付け装置を作業姿勢に切り換えた状態を示
す乗用型田植機の全体側面図
す乗用型田植機の全体側面図
【図2】作業姿勢に切り換えた苗植付け装置の概略平面
図
図
【図3】格納姿勢に切り換えた苗植付け装置の概略平面
図
図
【図4】苗植付け装置を格納姿勢に切り換えた状態を示
す乗用型田植機の後部側面図
す乗用型田植機の後部側面図
【図5】制御構成を示すブロック図
【図6】下降防止具の装着状態を示す油圧シリンダ配設
部の一部切り欠き側面図
部の一部切り欠き側面図
【図7】上昇限界でのサスペンション機構の伸縮量の変
化を示す油圧シリンダ配設部の一部切り欠き側面図
化を示す油圧シリンダ配設部の一部切り欠き側面図
【図8】下降防止具の構成を示す斜視図
【図9】苗載せ台の支持構造を示す苗植付け装置の要部
の縦断側面図
の縦断側面図
【図10】苗載せ台の支持構造を示す苗植付け装置の要
部の正面図
部の正面図
2 苗植付け装置 3 昇降リンク機構 4 油圧シリンダ 14A 制御手段 20 サスペンション機構 21 上限規制機構 22 下降防止具 S1 第1センサ S2 第2センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 苗植付け装置を連結した昇降リンク機構
を、サスペンション機構を介して油圧シリンダで昇降駆
動可能に構成するとともに、前記昇降リンク機構の上昇
限界を機械的に規制する上限規制機構を備え、かつ、前
記油圧シリンダの下降作動を規制する下降防止具を前記
油圧シリンダに装着することで前記昇降リンク機構が上
昇限界から下降するのを阻止するように構成した乗用型
田植機であって、 前記昇降リンク機構の高さを検知する第1センサと、前
記サスペンション機構の伸縮量を検知する第2センサと
を設け、 前記第1センサによって前記昇降リンク機構が上昇限界
にあることが検知され、かつ、前記第2センサによって
前記サスペンション機構の伸縮量が設定量にあることが
検知されると、前記油圧シリンダによる上昇作動を自動
停止させる制御手段を備えてある乗用型田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20948196A JPH1052122A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 乗用型田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20948196A JPH1052122A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 乗用型田植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052122A true JPH1052122A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16573560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20948196A Pending JPH1052122A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 乗用型田植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1052122A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100375582B1 (ko) * | 2000-04-17 | 2003-03-15 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 수전작업기 |
WO2015020055A1 (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | 株式会社クボタ | コンバイン |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP20948196A patent/JPH1052122A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100375582B1 (ko) * | 2000-04-17 | 2003-03-15 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 수전작업기 |
WO2015020055A1 (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | 株式会社クボタ | コンバイン |
CN105451542A (zh) * | 2013-08-07 | 2016-03-30 | 株式会社久保田 | 联合收割机 |
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