JPH082747A - シート搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキューを十分に矯正できていない用紙を画
像形成部に送り込むことによって起こる、用紙に対する
画像の傾き、はみ出しや、ジャムの発生等の悪影響を防
ぎ、用紙や時間の無駄を省き、効率よい作業を実現す
る。 【構成】 レジストローラ１０３の下流にスキュー検知
センサ１０４を設け、このスキュー検知センサ１０４が
用紙の所定量以上のスキューを検知した場合には用紙先
端がレジストローラ１０３より上流に戻るまで逆送し、
再度スキューの矯正を行う。また、スキュー矯正の最大
試行回数を設定する。さらに、スキュー矯正の最大試行
回数を任意に設定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機・プリンター・
ファクシミリ等の画像処理装置をはじめとする各種用紙
処理装置に用いるシート搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に複写機・プリンター等の画像処理
装置における給紙装置は、用紙束を収容した給紙トレイ
から給紙・分離機構により用紙を一枚ずつ繰り出し、画
像形成部に向けて給送している。繰り出された用紙は、
その先端を、回転を停止中のレジストローラに突き当た
った状態で一旦停止させられた後、レジストローラが感
光体上の画像とタイミングをあわせて回転を開始すると
画像形成部に送りこまれ、該用紙上の所定の位置に画像
が形成される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、用紙先端が
レジストローラに突き当たった後も、レジストローラよ
り上流に設けられた搬送ローラは所定時間回転を続け
る。これは用紙を過分に送ることでたわみを形成し、そ
の弾性力によってレジストローラ対のニップに用紙先端
全体を突き当ててスキューを矯正するためである。しか
し、用紙の紙質等の条件により、まれにスキューを矯正
できないまま用紙を画像形成部に送り込んでしまい、画
像が斜めになってしまったり、用紙の外に画像がはみ出
してしまったり、あるいはジャムの原因となることがあ
った。

【０００４】そこで本発明の目的は、用紙にスキューを
生じたまま画像形成部に送り込むことのないシート搬送
装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため本発明は、レジ
ストローラを有し、該レジストローラは給紙部から給送
されたシートの先端を一旦止めた後、所定のタイミング
で回転を開始してシートを画像形成部に送るレジスト動
作を行うシート搬送装置において、レジストローラと画
像形成部との間にスキュー検出手段を設け、該スキュー
検出手段がシートのスキューを検出した場合にはシート
先端がレジストローラより上流に戻るまでシートを逆方
向に搬送し、繰返しレジスト動作を行うことを特徴とす
る。また、１枚のシートに対して繰返し行うレジスト動
作の最大再試行回数を設定したことを特徴とする。さら
に、最大再試行回数を任意に設定可能としたことを特徴
とする。

【０００６】

【作用】以上の構成により本発明のシート搬送装置は、
用紙がスキューしたままレジストローラを通過してもそ
れを検出して用紙を戻し、再度レジストローラでスキュ
ーの矯正を行うので、スキューしたままの用紙を画像形
成部に送り込むことを防ぐことができる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図１において符号１００は用紙、１０１は
給紙コロ、１０５はフリクションパッド、１０２はグリ
ップローラ、１０３はレジストローラである。用紙１０
０は給紙コロ１０１によってピックアップされると、給
紙コロ１０１とフリクションパッド１０５の作用により
１枚ごとに分離され、さらにグリップローラ１０２を経
て用紙先端が停止中のレジストローラ１０３のニップに
突き当たるまで送られる。その後もグリップローラ１０
２は所定時間回転を続けるため、用紙１００はグリップ
ローラ１０２とレジストローラ１０３の間でたわみを形
成し、そのときの用紙自身の弾性力でレジストローラ１
０３のニップに対して先端をまっすぐに合わせることが
でき、スキューを補正することができる。そして、レジ
ストローラ１０３は感光体１０６上の画像とタイミング
を合わせて回転を開始し、用紙１００は画像形成部へ送
られ、画像を形成される。

【０００８】ところでレジストローラ１０３の下流には
スキュー検知センサ１０４が設けられている。このスキ
ュー検知センサ１０４として本実施例では紙幅方向に平
行に設けられた２つのフォトカプラによって、用紙先端
左右の通過タイミングの差からスキューを検知している
が、この方法に限らず、用紙側面が所定の幅より外側を
通過するか否かを検知したり、また、検出器として接触
式のもの等を使用してもよい。

【０００９】そして、レジストローラ１０３をスタート
した用紙１００がスキュー検知センサ１０４によって所
定量以上のスキューを生じていると判断されると、レジ
ストローラ１０３およびグリップローラ１０２は逆回転
し、その用紙の先端がレジストローラ１０３より上流に
位置するまで戻す。そして、その後レジストローラ１０
３とグリップローラ１０２との間で再度用紙１００にた
わみを形成させてスキューの矯正動作を再試行する。図
２はこの制御を示したフローチャートであり、スキュー
が所定量以下になるまで繰返し行われるものである。

【００１０】なお、図３のフローチャートのようにスキ
ュー検知を行うかどうかを選択可能にして、スキュー検
知モードであればスキュー検知センサ１０４がスキュー
を検知すると再度スキュー矯正を行い、スキュー検知モ
ードでなければたとえ用紙１００がスキューしていても
そのまま画像形成部に送り込むようにしてもよい。

【００１１】ところで、前記実施例では、例えば、用紙
のスキュー検知センサ１０４が検知する位置が欠けてい
た場合などは、正常であるにも拘らずスキューであると
判断されてしまい、この場合無限に検知−再矯正の試行
をくり返すことになる。図４はその対策として、最大再
試行回数を設定するようにしたものである。スキュー検
知センサ１０４がスキューを検知するとスキュー補正回
数カウンタをデクリメントし、そのカウンタの値が０で
なければ再試行を行う

【００１２】そして、カウンタの値が０となった後さら
にスキューが検知されると装置の動作を停止し、スキュ
ーであることを表示する。あるいは、この場合、スキュ
ーしたまま画像形成部に送り込むようにしたり、この用
紙には画像を形成せずに排出するようにしてもよい。

【００１３】また、上記の最大再試行回数を任意に設定
可能としてもよい。このようにすれば書類の重要性、急
ぎ具合等によって繰り返す回数を自由に設定でき、ま
た、用紙の質等に応じてほぼ確実に矯正できるであろう
回数を設定すれば時間および用紙の無駄を省くことがで
きる。

【００１４】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、以下の効果を奏する。すなわち、請求項１記載の発
明によれば、用紙がスキューを生じていた場合に繰り返
しスキューの矯正を行うため、用紙に対する傾きやはみ
出しのない良好な画像を得ることができ、また、ジャム
の発生を防止することができる。

【００１５】また、請求項２記載の発明によれば、スキ
ュー矯正の最大再試行回数を設定したため、無限に再試
行を繰り返すといったことを防ぐことができ、無駄な時
間を省くことができる。

【００１６】さらに、請求項３記載の発明によれば、請
求項２の最大再試行回数を、書類の重要性、急ぎ具合、
用紙の質等に合わせて適当な回数に任意に設定できるた
め、効率よい作業が可能となる。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の概略図。

【図２】本発明の動作を示すフローチャート。

【図３】スキュー検知モード切り換え可能なもののフロ
ーチャート。

【図４】最大再試行回数を有するもののフローチャー
ト。

【符号の説明】

１００ 用紙 １０１ 給紙コロ １０２ グリップローラ １０３ レジストローラ １０４ スキュー検知センサ １０５ フリクションパッド １０６ 感光体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】レジストローラを有し、該レジストローラ
   は給紙部から給送されたシートの先端を一旦止めた後、
   所定のタイミングで回転を開始してシートを画像形成部
   に送るレジスト動作を行うシート搬送装置において、レ
   ジストローラと画像形成部との間にスキュー検出手段を
   設け、該スキュー検出手段がシートのスキューを検出し
   た場合にはシート先端がレジストローラより上流に戻る
   までシートを逆方向に搬送し、再度レジスト動作を行う
   ことを特徴とするシート搬送装置。
2. 【請求項２】１枚のシートに対して繰返し行うレジスト
   動作の最大再試行回数を設定したことを特徴とする請求
   項１記載のシート搬送装置。
3. 【請求項３】最大再試行回数を任意に設定可能としたこ
   とを特徴とする請求項２記載のシート搬送装置。