JPH08269150A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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- JPH08269150A JPH08269150A JP7077675A JP7767595A JPH08269150A JP H08269150 A JPH08269150 A JP H08269150A JP 7077675 A JP7077675 A JP 7077675A JP 7767595 A JP7767595 A JP 7767595A JP H08269150 A JPH08269150 A JP H08269150A
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Abstract
廃棄処理に使用する硬化性組成物で、湧水に流されても
泡の発生がなく、作業の衛生安全性が高い、低価格な材
料であり、難燃性のため、火災に対しても問題が少ない
硬化性組成物の提供を目的とする。 【構成】 Li、Na、K、B、及びAl等の金属の、水酸化
物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、アルミン酸塩、
ホウ酸塩、及びリン酸塩である無機化合物とイソシアネ
ート類からなる硬化性組成物、また、該硬化性組成物
と、界面活性剤及び/又は反応触媒とを含有してなる硬
化性組成物を構成とする。
Description
隙間を充填したり、不要なイソシアネートの廃棄処理に
使用する硬化性組成物に関する。
されるウレタン系注入材は、主に、トンネル掘削を安全
に、かつ、順調に進行させるための補助工法に使用され
ている(薬液注入工法の調査設計から施工まで 土質工
学学会 平成元年10月発行、山岳トンネルの新技術 土
木工学社 平成3年11月発行)。即ち、ウレタン系注入
材を注入すると、地山内でウレタンが発泡硬化し、強固
な地盤に改良することが可能となり、地山の崩落を防止
し、さらには、止水効果も発揮される。このようなウレ
タン系注入材は、ポリオール類とイソシアネート類の二
液型が主流となっているが、その硬化体は有機物であ
り、非常に燃えやすく、また、セメント系注入材に比
べ、非常に高価であるという課題があった(特開昭63-84
77号公報等)。
ール類の代わりに水ガラスを使用した二液型ウレタン系
注入材が提案されている(特開平4-73313号公報、特開平
6-287558号公報、特開平4-318096号公報)。これらのウ
レタン系注入材は、地山に注入すると、従来と同様に発
泡硬化し、ケイ酸塩由来のシラノール基とイソシアネー
ト基が反応に関与するために難燃性が付与されるもので
ある。また、二液型ウレタン系注入材は、二液とも液体
であり、ポンプで圧送混合して地山内に注入するのが通
常である。
い、使用量が少ないちょっとした隙間を埋めたり、ボル
ト等を固定したりする場合や、ポンプを持ち込むことが
できない狭い場所で作業しなければならない場合など
は、この二液型ウレタン系注入材を使用することが困難
であった。また、ポリオールは界面活性作用があるた
め、トンネル内の湧水で二液型ウレタン系注入材が流さ
れると発泡し、環境上好ましくないという課題があっ
た。さらに、イソシアネート類はタンパク質変性作用が
あり、使用後のイソシアネート類の空缶の処分の際、あ
やまって皮膚に接触すると、皮膚が茶色に変色するなど
の危険がある等の課題があった。そのため、ポリオール
類を混合して硬化させることも考えられるが、ポリオー
ル類そのものが高価であるなどの課題があった。
を使用することによって、前記の無機系の注入材や有機
系の注入材のもつ課題が解決できる知見を得て本発明を
完成するに至った。
ム、ナトリウム、カリウム、ホウ素、及びアルミニウか
らなる群より選ばれる金属の、水酸化物、酸化物、炭酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、アルミン酸塩、ホウ酸塩、及びリ
ン酸塩からなる群より選ばれる一種または二種以上の無
機化合物とイソシアネート類からなる硬化性組成物であ
り、さらに、界面活性剤及び/又は反応触媒とを含有し
てなる硬化性組成物である。
ウム、ホウ素、及びアルミニウムからなる群より選ばれ
る金属の、水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、アルミン酸塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩からなる群
より選ばれる一種又は二種以上の無機化合物とイソシア
ネート類を使用するものであり、さらに、界面活性剤及
び/又は反応触媒を併用するものである。
ム、ナトリウム、カリウム、ホウ素、及びアルミニウム
からなる群より選ばれる金属の、水酸化物、炭酸塩、硫
酸塩、硝酸塩、アルミン酸塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩
からなる群より選ばれた一種または二種以上である。具
体的には、水酸化物として、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、及び水酸化アルミニウム
が、酸化物として、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸
化ホウ素、及び酸化アルミニウムが、炭酸塩として、炭
酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
リチウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム
が、硫酸塩として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫
酸アルミニウム、硫酸水素ナトリウム、及び硫酸水素カ
リウム、その他亜硫酸塩やピロ硫酸塩が、硝酸塩とし
て、硝酸ナトリウムや硝酸カリウム、その他亜硝酸塩等
が、アルミン酸塩として、アルミン酸ナトリウムやアル
ミン酸カリウムが、ホウ酸塩としてホウ酸ナトリウム
が、並びに、リン酸塩として、リン酸ナトリウムやトリ
ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。また、これらの
複塩や錯塩、そして、粘土鉱物も本発明で使用可能であ
る。これらの中、水酸化ナトリウムやアルミン酸ナトリ
ウムの使用が好ましい。
のではないが、粒状あるいはブレーン比表面積で数千cm
2/gまでの粉末状であれば問題なく使用可能である。
法は、特に限定されるものではなく、例えば、撹拌中
に、イソシアネート類に無機化合物を所定量添加する方
法が可能である。
100重量部に対して、1〜500重量部が好ましく、10〜20
0重量部がより好ましい。1重量部未満では硬化反応が
遅すぎる場合があり、500重量部を越えると無機化合物
とイソシアネート類の混合物の流動性が失われる場合が
ある。
は、特に限定されるものではないが、4-4'-ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4-トリレンジイ
ソシアネート(TDI)、1,3-キシリレンジイソシアネー
ト(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポ
リメリックMDI)、及び1,5-ナフタレンジイソシアネ
ート(NDI)等、これらポリイソシアネートを水や低
級1価ないし多価アルコールで変性したもの、これら
ポリイソシアネートと各種ポリオールとを反応させた末
端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー、これ
ら末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを水
や低級1価ないし多価アルコールで変性したもの、並び
に、これら末端イソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマーと各種ポリイソシアネートの一種又は二種以上の
混合物の使用が可能であり、さらに、〜のうちの一
種又は二種以上の使用が可能である。これらの中で、安
全性や経済性の面からポリメリックMDIの使用がより
好ましい。
合物とイソシアネート類の反応で得られる硬化体の強度
を増加し、また、反応性を高めるものである。
性、非イオン性、及び両イオン性の界面活性剤がある
が、非イオン性の界面活性剤が、その構造上、イソシア
ネート類との反応性に富み、硬化体の強度発現が最も高
く好ましい。具体的には、陽イオン性の界面活性剤とし
ては、ジアルキルアンモニウムクロライド、トリアルキ
ルアンモニウムクロライド、及びテトラアルキルアンモ
ニウムメトサルフェート等のアンモニウム塩が挙げられ
る。また、陰イオン性の界面活性剤としては、アルキ
ルサルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、エト
キシアルキルサルフェート、及びエトキシアルキルベン
ゼンサルフェート等のナトリウム塩、アンモニウム塩、
及びアルキルリン酸塩等が挙げられる。さらに、非イオ
ン性の界面活性剤としては、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、ヘキサメチレングリコール、
及びヒマシ油等のアルキレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール、及び蔗糖にエチレンオキサイドやプ
ロピレンオキサイドを付加した付加物等、エチレンオ
キサイド−プロピレンオキサイド共重合物、並びに、
エチレンジアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、及びトリエチレンジアミン等のアミン類にエ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加した付
加物等が挙げられる。本発明ではこれらの界面活性剤の
一種又は二種以上の混合物の使用が可能であり、両イオ
ン性界面活性剤の使用も可能である。これらの中で、ポ
リプロピレングリコールまたはエチレンジアミンにプロ
ピレンオキサイドを付加した付加物の使用が好ましい。
0重量部に対して、5〜100重量部が好ましく、10〜50重
量部がより好ましい。5重量部未満では硬化体が脆くな
る場合があり、100重量部を越えると難燃性が低下する
傾向がある。
ネート基が反応し硬化体を得るのを促進させる作用のあ
る物質である。反応触媒としては、アミン系触媒、有機
金属系触媒、及び無機系触媒等各種があり、それぞれ使
用可能であるが、有機金属系触媒の活性が比較的小さい
ため、また、環境保全の面からアミン系触媒の使用が好
ましい。アミン系触媒としては、エチレンジアミン、ト
リエチレンジアミン、トリエチルアミン、エタノールア
ミン、ジエタノールアミン、及びヘキサメチレンジアミ
ン若しくはこれらの誘導体又は溶剤との混合物等が挙げ
られる。また、有機金属系触媒としては、ジブチルスズ
ジラウレート、ジブチルスズジアセテート、及び酢酸カ
リウム等が挙げられる。さらに、無機系触媒としては、
塩化スズ等が挙げられる。
ではないが、無機化合物100重量部に対して、0.1〜10重
量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。0.1重
量部未満では反応速度が遅く実用的でなく、10重量部を
越えると反応速度が速すぎて得られる硬化体の強度発現
性を阻害する恐れがある。
のある物質、メチルセルロース等の増粘作用のある物
質、プロピレンカーボネート、アセトンのような粘度低
下、又は、反応性改善作用のある物質等を一種又は二種
以上併用することも、反応特性や硬化体特性を調整する
上で好ましい。
する。
に無機化合物を配合し、その硬化状況を観察した。結果
を表1に併記する。
るが軟らかい場合は△、硬化しない場合は×とした。
に無機化合物100重量部配合したこと以外は実施例1と
同様に行った。結果を表2に併記する。
重量部と、表3に示すように反応触媒と界面活性剤とを
配合したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表
3に併記する。
時間。
が接触すると数日以内に固化し、ポリオール類の代わり
に無機化合物を使用するため、従来のウレタン系注入材
に比べ、湧水に流されても泡の発生がほとんどない。ま
た、無機化合物をイソシアネート類の使用後の空缶に加
えておけば硬化するため液だれ等がなく、作業の衛生安
全性を高めることができる。また、ポリオール類の代わ
りに無機化合物を使用するので低価格な材料とすること
ができる。そして、反応で有機−無機複合体を形成する
ことができ、形成される硬化体は難燃性であるため、火
災に対しても問題はほとんどみられない。さらに、界面
活性剤及び/又は反応触媒を併用することで、固化時間
をさらに短縮できる等の効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 リチウム、ナトリウム、カリウム、ホウ
素、及びアルミニウムからなる群より選ばれる金属の、
水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、アルミン
酸塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩からなる群より選ばれる
一種又は二種以上の無機化合物とイソシアネート類とか
らなる硬化性組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の硬化性組成物と、界面活
性剤及び/又は反応触媒とを含有してなる硬化性組成
物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07767595A JP3522885B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 注入材用硬化性組成物 |
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---|---|
JP (1) | JP3522885B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1229074A1 (en) * | 2001-01-31 | 2002-08-07 | Ishizuka Garasu Kabushiki Kaisha | Flame-retardant material and flame-retardant polymer material |
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-
1995
- 1995-04-03 JP JP07767595A patent/JP3522885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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