JP3448406B2 - 地山固結用薬液 - Google Patents

地山固結用薬液

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、破砕帯を有する岩
盤や砂礫層等の堆積層に代表される軟弱地盤の固結安定
化、コンクリート中のクラックや空隙の補修等に用いる
注入薬液組成物(以下、「地山固結用薬液」という。)
に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】破砕帯を有する岩盤や砂礫層等
の軟弱地盤を固結安定化するためには、グラウトの注入
を行なうのが通常である。こうしたグラウトとしては、
無機系グラウト、有機系グラウト、および無機成分およ
び有機成分からなる無機−有機複合組成物が知られてい
る。
【0003】このうち、無機系グラウトとしては、セメ
ントの懸濁液や水ガラスを成分とするものが代表的であ
るが、前者は地盤への浸透性が悪く、固結速度が遅い。
また、後者は、固結速度では前者に勝るものの固結強度
が低く、地盤への浸透性は充分ではない。さらに、水と
の接触によってアルカリ成分やシリカ成分が溶解して強
度低下を引き起こすという問題がある。
【0004】有機系グラウトとしては、尿素系、アクリ
ル系またはウレタン系の薬液を注入して地盤中で硬化さ
せるものが代表的であるが、尿素系薬液は、固結強度が
十分ではなく、ホルマリン等の硬化成分の溶出が問題と
なる。アクリル系またはウレタン系薬液は、固結強度は
高いものの、成分化合物が高価である上、硬化生成物が
可燃性であるという問題がある。
【0005】無機−有機複合組成物は、無機成分として
水ガラスを用い、有機成分として有機系グラウトに使用
されるような各種硬化剤を用いる系が基本的である。例
えば特開昭 55-160079号公報には、水ガラスを主成分と
する成分Aとイソシアネートからなる成分Bを含有する
硬化組成物の使用例が記載されている。こうした系で使
用可能なイソシアネートとしては、ジフェニルメタンジ
イソシアネート等が知られている(例えば、特開昭55-3
8862号、同4-283290号、同4-318096号公報等)。クルー
ドジフェニルメタンイソシアネート(以下、「C−MD
I」と略す。)と称されるこのポリイソシアネートは、
ベンゼン核を2個以上含む種々のポリイソシアネートの
混合物である。C−MDIは、一般的に無機−有機複合
体を形成する上で有用であると考えられているが、これ
をイソシアネート成分として用いる場合、発泡倍率が1
〜3倍程度と低いため、高い固結強度を得るためには多
くの薬液が必要となり経済性が悪いという問題があっ
た。
【0006】
【課題解決に至る知見】本発明者らは、上記の問題点を
解決するため鋭意検討を行なった結果、C−MDIの多
核体の成分比を調整することにより、ゲル化の進行と発
泡のバランスが改善され、高い発泡倍率が達成されるこ
とを見出し、先にかかる地山改良用薬液の提案を行なっ
た(特願平5-98918 号)。その際に、二核体イソシアネ
ートの含有量を20〜45重量%とし、45重量%を超
えると、ゲル化が著しく遅れ発泡とのバランスが崩れる
と指摘したが、その後の検討により、核数が5以上の多
核体の配合量を調整することにより前記二核体の含有量
が43〜70重量%の範囲においても優れた地山改良効
果を奏する改良液が得られるとの予想外の結果を得て本
発明に至った。
【0007】
【発明の構成】すなわち、本発明は、以下の地山固結用
薬液を提供する。 (1) ケイ酸ソーダ水溶液を主成分とするA液と一般
式(I)
【化2】 (式中、nは0または1以上の整数である。)で表わさ
れる有機イソシアネートを主成分とするB液とを組み合
わせた二液型地山固結用薬液組成物であって、上記イソ
シアネート中n=0の有機イソシアネートが43重量%
以上70重量%以下であり、かつn≧3の有機イソシア
ネートが8重量%以上45重量%未満であることを特徴
とする地山固結用薬液。 (2) A液がポリオールを40重量%未満含有する上
記(1)に記載の地山固結用薬液。 (3) A液とB液の合計100重量部に対して、B液
が希釈剤および/または発泡性希釈剤を20重量%以下
含有する上記(1)に記載の地山固結用薬液。 (4) 硬化促進剤をB液成分に対して 0.1〜20重量
%含有する上記(1)に記載の地山固結用薬液。
【0008】本発明においてA液の主成分として用いら
れるケイ酸ソーダ水溶液は、一般式Na2 O・mSiO
2 ・xH2 Oで表わされるケイ酸ソーダの水溶液であ
る。上記ケイ酸ソーダは市販の製品を用いることがで
き、上記式においてm= 0.5〜4の範囲のものが含まれ
る。水溶液の固形成分濃度としては、通常10〜60重
量%、好ましくは20〜55重量とする。固形分濃度が
10%未満だと薬液中のケイ酸ソーダの割合が低く充分
な難燃性が得られない。固形分濃度が60%を超えると
ケイ酸ソーダが溶解しきれず液の分離を引き起こす。
【0009】A液中にポリオールを含有させてもよい。
ポリオールを含有することで発泡倍率が高くなり、ま
た、硬化物の強度が向上する。ポリオールの例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオールなどのジオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのトリ
オールならびにポリエチレングリコール(以下、「PE
G]と略す。)およびポリプロピレングリコール(以
下、「PPG]と略す。)またはそれらの複合ポリオー
ルなどのポリエーテルポリオールが挙げられる。ヒドロ
キシル価150以上のポリオールが好適に用いられる。
A液中におけるポリオールの含有量は、40重量%未満
とする。40重量%を超えると難燃性が悪くなる。
【0010】本発明においては、B液の主成分として用
いられるC−MDIの成分比を一定範囲内にすることが
本質的に重要である。具体的には、一般式(I)
【化3】 (式中、nは0または1以上の整数である。)で表わさ
れる有機イソシアネートにおいて、n=0の有機イソシ
アネートを43重量%以上70重量%以下とし、n≧3
の有機イソシアネートを8重量%以上45重量%未満、
好ましくは10重量%以上20重量%以下とする。n=
0の二核体が43重量%未満であると発泡倍率が低い。
一方、その含有量が70重量%を超えるとゲル化が著し
く遅れ、発泡とのバランスが崩れるため、良好な発泡体
が得られない。また、n=0の二核体が43重量%以上
70重量%以下であっても、n≧3の多核体が8重量%
未満であるか45重量%以上であると、やはり実用に供
し得るような良好な発泡体が得られない。
【0011】B液は、上記の成分に加え、希釈剤を含ん
でもよい。希釈剤の例としては、ジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジオクチルアジペート、塩素
化パラフィン、プロセスオイル等が挙げられる。これら
は単独でも組み合わせて用いてもよい。また、発泡性を
調整するため、発泡性希釈剤を使用してもよい。ここ
で、発泡性希釈剤とは、A液とB液との反応の際発生す
る熱によって揮発し、両液の反応の結果生じる無機−有
機複合体を発泡させる有機溶媒である。発泡性希釈剤
は、希釈作用によってB液成分の岩盤への浸透性を高め
るとともに、発泡作用によって上記複合体を岩盤内によ
り深く浸透させ岩盤の強化に寄与する。発泡性希釈剤の
例としては、アセトン、メチルエチルケトン、エタン、
ブタン、ペンタン、ヘキサン、プロピレンカーボネー
ト、エチレングリコールアセテート、塩化メチレンなど
が挙げられる。使用が許容されるならば揮発性のハロゲ
ン化アルキルを用いてもよい。発泡性希釈剤の使用量
は、A・B両液の反応の際の発泡倍率が3倍以上となる
ように決定される。その上限は、作業環境によって、ま
た、対象とする地盤等の強弱に関する考慮から決定され
る。通常は、A液とB液との合計量の20重量%以下で
ある。
【0012】注入薬液中には、A液とB液との反応を促
進させるための硬化促進剤を添加してもよい。かかる硬
化促進剤の例としては、ジメチルオクチルアミン、ジメ
チルラウリルアミン、トリエチルアミン、エチレンジア
ミン、トリエチレンジアミン、エタノールアミン、ジエ
チルエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、モルホリンやピペラジン、イミダゾリン
のような脂肪族アミン、2,4,6−トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール−N,N,N′,N′−テト
ラメチルメタンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニ
ルアミン等の芳香族アミン、あるいはジブチル錫ジラウ
レート、オクチル酸錫、塩化第二錫、オクテン酸鉛、ナ
フテン酸鉛等の有機金属系触媒が挙げられる。硬化促進
剤の使用量は、B成分に対して 0.1〜20重量%、好ま
しくは 0.5〜15重量%である。
【0013】硬化促進剤を注入液中に分散させるために
界面活性剤を用いてもよい。かかる界面活性剤の例とし
ては、アルキルサルフェート、アルキルベンゼンスルホ
ネート、エトキシアルキルサルフェート、エトキシアル
キルベンゼンサルフェート等のナトリウム塩、アミン塩
またはアンモニウム塩、アルキルリン酸塩のような陰イ
オン性界面活性剤、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテルのような非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
この他、使用する硬化促進剤に応じて、陽イオン性、あ
るいは両イオン性界面活性剤を使用することもできる。
これらの界面活性剤の量は、硬化促進剤の1〜100重
量%、好ましくは10〜20重量%である。
【0014】また、必要に応じて、オルガノポリシロキ
サンのような整泡剤、老化防止剤、耐熱性付与剤、抗酸
化剤のような安定化剤を用いてもよい。本発明の地山固
結用薬液は、上記A液とB液とを組み合わせたもので、
両液は使用時に混合される。混合比は、A液中の全水酸
基含有量とB液中のNCO基含有量によっても異なる
が、通常は、10:1〜1:10の範囲内、好ましくは
1:1〜1:3の範囲内とする。上記の範囲外では、い
ずれか一方の反応液が過剰となるため良好な地山改良効
果が達成されない。
【0015】本発明の地山固結用薬液は、破砕帯を有す
る岩盤や砂礫層等の堆積層に代表される軟弱地盤、ある
いは、コンクリート中のクラックや空隙に注入され、こ
れらを固結安定化するのに用いることができる。注入方
法については、注入の直前に二液の混合が確実に行なわ
れる方法であれば特に限定はなく、任意の方法が使用で
きる。典型的な方法は、以下のとおりである。まず、注
入を行なうべき岩盤等にあらかじめ所定間隔で孔を穿
ち、逆止弁および静止ミキサーを備えた有孔の注入ボル
トまたは注入ロッドのような注入管を固定する。一方、
A液とB液をそれぞれタンクに装入し、ホースおよび継
手を通して各液を上記注入管内に3〜10kg/cm2
の圧力で注入する。両液は、静止ミキサーを通して均一
混合され、地盤等の対象物中に注入される。こうした岩
盤固結方法の詳細については、例えば本出願人の出願に
かかる特開昭 62-288213号公報に記載されている。
【0016】なお、対象とする地盤等の種類または部位
に応じて注入方法や注入量は適宜変更される。例えば、
トンネルまたは坑道の天蓋部の補強を目的とする場合に
は、天蓋に沿って、例えば約2m間隔で、深さ約2〜約
3m、穿孔角度10〜20°、径4〜6cmの注入ボル
ト挿入孔を設け、各孔に全長3m程度の注入ボルトを挿
入する。こうした注入ボルトの一例として、図1に先端
閉鎖型注入ボルトを示すが、場合に応じて先端開放型
等、適当な形態を有する注入ボルトが使用できる。図に
示す注入ボルトは、中空パイプ状のパッカー部1と中空
のボルト部2をねじ継手3で連結したものである。簡便
のため図では短縮して示しているが、一般的にはボルト
部はパッカー部の2倍程度の長さを有する。薬液は逆止
弁付き継手からそれぞれ注入され、パッカー内に固定さ
れた静止ミキサー5を通して混合され、パッカーの先端
近くの外周に設けられた薬液吐出孔4から岩盤中に注入
される。薬液が確実に岩盤中に注入されるように、注入
ボルト挿入孔は注入ボルト挿入後、急結セメントまたは
発泡硬質ウレタン樹脂を塗布もしくは含浸させたウェス
等でシールしておくことが好ましい。薬液が岩盤空隙に
行き渡り固化すると、注入圧が急激の上昇するのでその
時点で注入を停止する。一般に注入ボルト1本につき2
0〜200kg程度の薬液の注入が行なわれる。
【0017】コンクリート等の補修を目的とする場合に
は、数十cm間隔で、深さ約5〜10cm、径約1cm
の注入孔を穿ち注入パイプを打ち込むか、クラック発生
箇所にUまたはV字型の凹部を設けてここに注入パイプ
を固定する。注入パイプに静止ミキサー等を備えたY字
管またはT字管の一端を接合し、比例配合ポンプ等を用
いて残りの二端から上記A液およびB液を注入する。注
入圧は 0.5〜20kg/cm2 程度とする。
【0018】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。実施例1〜5 ケイ酸ソーダ(Na2 O:SiO2 =1:2.5)40%水
溶液100重量部に水20重量部ならびに表1に示すポ
リオールおよびトリエチルアミンを加え、均一に混合し
てA液とした。ポリオールとしては、ヒドロキシル価2
35のトリオール(三井東圧化学(株)製MN−70
0)、エチレングリコールおよびグリセリンを用いた。
混合比は表1に示すとおりである。一方、表1に示すと
おり、多核体比が種々のC−MDIと希釈剤(プロピレ
ンカーボネート)を用いてB液を調製した。上記A液と
B液とを1:1の割合で均一に混合し、以下の試験法に
より、A液の均一性、A液とB液との混合液の浸透性、
ゲル化時間、硬化体の強度、発泡性および難燃性を評価
した。結果を表2に示す。
【0019】[試験方法] (1) A液の均一性 ケイ酸ソーダ、水およびポリオールの混合溶液をビーカ
ーに入れ、60分間静置して層分離の有無を肉眼で観察
した。 (2) ゲル化時間および浸透性 図2のような直径25cm、長さ100cmのガラス管
に4号硅砂を入れ、砂の上面が下がらなくなるまでバイ
ブレーターを用いて振動を与え、可能な限り堅く締めた
砂柱7を形成する。このガラス管内に本発明の薬液50
0gを注ぎ、ガラス管上端を密閉する。液の流れを目視
観測し、注入から液の流れが停止するまでの時間を計測
し、これをもってゲル化時間とした。また、液の流れが
停止した時点での浸透深さを測定してこれをもって浸透
性を評価した。 (3) 圧縮強度 上記の試験で得られた砂柱のうち、その上端面から2
0〜30cmの間の部分を試料として採取し、φ40×
80mmに調整し、ストログラフにて圧縮速度5mm/
分で圧縮して破壊時の強度を測定した。 (4) 発泡倍率 表1に記載する量のA液とB液とを混合して、硬化後の
体積を測定し、反応前の両液の体積の合計値でこれを割
って発泡倍率とした。 (5) 燃焼時間 JIS K9514にしたがって測定した。
【0020】比較例1〜5 実施例1〜5と同様にしてケイ酸ソーダ、水、ポリオー
ルからなるA液とC−MDIと希釈剤とからなるB液と
を混合して比較用薬液を調製した。比較例では二核体
(n=0)の含有量を45重量%未満(19〜40重量
%)または65重量%以上とした。また、比較例2では
五核体(n=3)以上の多核体を10重量%未満(5重
量%)とし、比較例4では、五核体以上の多核体を45
重量以上(50重量%)用いた。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明の薬液は、C−MDI中の多核体
の成分比を調整することによって従来の固結用薬液と比
べて発泡倍率が改善されている。このため、発泡の際に
従来の薬液では浸透しにくい空隙にもよく浸透して岩盤
等の固結処理をすることができ、しかも、経済的であ
る。さらに、無機−有機複合体を形成するため、難燃性
にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地山固結用薬液の注入に使用できる
注入ボルトの断面図。
【図2】 本発明の薬液の浸透性等を試験する方法の説
明図。
【符号の説明】
1 パッカー部,2 ボルト部,3 ねじ継手,4 薬
液吐出孔,5 静止ミキサー,6 ガラス管,7 砂
柱,8 蓋,9 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田 信也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 満留 康幸 愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目21番地 シンク化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−160079(JP,A) 特開 平6−207174(JP,A) 特開 平4−283290(JP,A) 特開 平6−287557(JP,A) 特開 平5−78668(JP,A) 特開 昭52−144111(JP,A) 特開 平7−41765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 17/00 - 17/52 C08G 18/76 E02D 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸ソーダ水溶液を主成分とするA液
    と一般式(I) 【化1】 (式中、nは0または1以上の整数である。)で表わさ
    れる有機イソシアネートを主成分とするB液とを組み合
    わせた二液型地山固結用薬液組成物であって、上記イソ
    シアネート中n=0の有機イソシアネートが43重量%
    以上70重量%以下であり、かつn≧3の有機イソシア
    ネートが8重量%以上45重量%未満であることを特徴
    とする地山固結用薬液。
  2. 【請求項2】 A液がポリオールを40重量%未満含有
    する請求項1に記載の地山固結用薬液。
  3. 【請求項3】 A液とB液の合計100重量部に対し
    て、B液が希釈剤および/または発泡性希釈剤を20重
    量%以下含有する請求項1に記載の地山固結用薬液。
  4. 【請求項4】 硬化促進剤をB液成分に対して 0.1〜2
    0重量%含有する請求項1に記載の地山固結用薬液。
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