JPH0741765A - 地山改良用薬液 - Google Patents

地山改良用薬液

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JPH0741765A
JPH0741765A JP20356193A JP20356193A JPH0741765A JP H0741765 A JPH0741765 A JP H0741765A JP 20356193 A JP20356193 A JP 20356193A JP 20356193 A JP20356193 A JP 20356193A JP H0741765 A JPH0741765 A JP H0741765A
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JP
Japan
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liquid
solution
chemical
organic polyisocyanate
improving
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JP20356193A
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Ko Ishihara
興 石原
Isao Natsubori
功 夏堀
Shinya Uda
信也 宇田
Yasuyuki Mitsutome
康幸 満留
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SHINKU KAGAKU KOGYO KK
Sumitomo Riko Co Ltd
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SHINKU KAGAKU KOGYO KK
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
    • C04B28/26Silicates of the alkali metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ケイ酸ソーダ水溶液を主成分とし硬化促進剤
0.05〜3.0 重量%を含有するA液と一般式(I) 【化1】 (式中、nは0又は1以上の整数)で示される有機ポリ
イソシアネートを含有するか、又は前記イソシアネート
に由来するNCO基を有するウレタンプレポリマーと前
記イソシアネートとを含有するB液とを組合せた二液型
地山改良用薬液組成物であって、A液中のH2 O含量
(X)と上記液中のNCO含量(Y)とのモル比(X:
Y)が1:0.16〜1:0.30である特徴とする地山改良用
薬液。 【効果】 低粘度で地盤への浸透性が高く、かつ硬化時
コンクリート並の圧縮強度が得られ、地盤への浸透性、
地下流動水に対する抵抗性、硬化時の圧縮強度が要求さ
れる大深度地下での地盤強化等に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、破砕帯を有する岩盤や
砂礫層等の堆積層に代表される軟弱地盤の固結安定化、
コンクリート中のクラックや空隙の補修等に用いる注入
薬液組成物(以下、「地山改良用薬液」という)に関す
る。本発明の地山改良用薬液は、大深度地下等、高い圧
力が加わる軟弱地盤における地山改良に特に有用であ
る。
【0002】
【従来技術とその課題】土木技術の進歩に伴い、地山改
良用薬液に対する要求はますます多岐に渡るものとなっ
てきている。特に、大都市での地下工事がますます高深
度化するにつれ、地盤への浸透性が高く地下流動水に対
しても抵抗性があると同時に硬化時の圧縮強度も高い地
山改良薬液が求められてきている。
【0003】地山改良用薬液は、セメントミルク等の懸
濁液型薬液、水ガラス系薬液、および有機系の高分子系
薬液に大別され、硬化時の圧縮強度の高さという点で
は、セメント懸濁液からなるものが優れている。しか
し、懸濁液型薬液は、地盤への浸透性が悪く、また、固
結速度が遅い。一方、水ガラス系薬液は、固結速度の速
さで優れているものの、固結強度は通常数kg/cm2
と低い。また、地盤への浸透性も十分とはいえない。高
分子系薬液の固結強度は様々であるが、固結強度の高い
ウレタン系薬液でも、その強度は50kg/cm2 程度
にとどまる。しかも、成分化合物が高価である上、硬化
生成物が可燃性であるという問題がある。
【0004】上記各薬液系の問題点に鑑み、無機成分と
して水ガラスを用い、有機系の各種硬化剤を組み合わせ
て用いる系も提案されている。例えば、特開昭 55-1600
79号公報には、水ガラスを主成分とする成分Aとポリイ
ソシアネートからなる成分Bとからなる硬化組成物の使
用例が記載され、特開昭55-38862号、特開平4-283290
号、特開平4-318096号公報等には、ポリイソシアネート
として各種のポリフェニルポリメチレンポリイソシアネ
ートの混合物であるクルードジフェニルメタンイソシア
ネート(以下、C−MDIと略す。)を用いた例が記載
されている。
【0005】これらの薬液は、低粘度で地盤への注入が
容易であるといった利点を有するとされているが、硬化
後の圧縮強度は最も優秀なものでも300kg/cm2
未満であり、例えば、大深度での地下工事のような高い
圧縮強度が必要とされる分野には、より高い圧縮強度を
実現する薬液が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するため、鋭意検討を行なった結果、水ガラ
ス(ケイ酸ソーダ水溶液)中のH2 O含有量とポリイソ
シアネート中のNCO含有量との比を一定範囲に限定す
ることによって、発泡することなく硬化し、圧縮強度が
300kg/cm2 をはるかに超える優れた地山改良用
薬液が得られるという予想外の知見を得て本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、 1)ケイ酸ソーダ水溶液を主成分とし硬化促進剤0.05〜
3.0 重量%を含有するA液と一般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、nは0または1以上の整数であ
る。)で示される有機ポリイソシアネートを含有する
か、または前記イソシアネートに由来するNCO基を有
するウレタンプレポリマーと前記イソシアネートを含有
するを含有するB液とを組み合わせた二液型地山改良用
薬液組成物であって、上記A液中のH2 O含有量(Xモ
ル)と上記液中のNCO含有量(Yモル)とのモル比
(X:Y)が1:0.16〜1:0.30であることを特徴とす
る地山改良用薬液、
【0010】2)A液の水分含有量が55〜60重量%
である前記1に記載の地山改良用薬液、3)一般式
(I)で示される表わされる有機ポリイソシアネートを
含有するB液を使用する前記1に記載の地山改良用薬
液、 4)一般式(I)で示される有機ポリイソシアネートと
ポリプロピレングリコールとを反応させて得られたウレ
タンプレポリマーおよび一般式(I)で示される有機ポ
リイソシアネートを含有するB液を使用する前記1に記
載の地山改良用薬液、および 5)硬化促進剤が硬化促進剤が脂肪族モノアミン、脂肪
族ジアミン、環状アミン、芳香族アミン、有機金属系触
媒から選択される前記1に記載の地山改良用薬液を提供
する。
【0011】本発明においてA液の主成分として用いら
れるケイ酸ソーダ水溶液は、一般式Na2 O・nSiO
2 ・xH2 O(式中、nは1.3 以上、4未満である。)
で表わされるケイ酸ソーダの水溶液である。上記式中の
nが1.3 未満であると水ガラス水溶液が不安定なゲルに
なる。また、nが4を超えても、水ガラス水溶液が不安
定なゲルになり、反応時不均一な硬化が起こり強度も低
下する。ケイ酸ソーダ水溶液は、nが 2.0以上 3.0未満
の範囲のケイ酸ソーダ、すなわち日本工業規格で1号
(n=2)、2号(n=2.5 )および3号(n=3)と
して知られているもの、中でも1号および2号が好適に
用いられる。これらの範囲内であれば、混合物を使用し
てもよい。
【0012】本発明においては、A液の全H2 O量を5
5〜60重量%にしたものを使用することによって無発
泡で圧縮強度の強い硬化体を得ることができる。55%
未満だと粘度が高くなり地盤への浸透性が悪い。一方、
60%を超えると発泡が生じ強度を低下させる原因とな
る。
【0013】A液にはB液との樹脂化反応を促進させる
ための触媒である硬化促進剤を添加する。かかる硬化促
進剤の例としては、ジメチルオクチルアミン、ジメチル
ラウリルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミ
ン、ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン等の脂肪族モノアミン、エチレン
ジアミン、トリメチレンジアミン、1,6−ヘキサンジ
アミン、テトラメチルヘキサンジアミン等の脂肪族ジア
ミン、モルホリンやピペラジン等の環状アミン、イミダ
ゾール置換体やイミダゾリン、2,4,6−トリス(ジ
メチルアミノメチル)フェノ−ル−N,N,N' ,N'
−テトラメチルメタンジアミン、4,4'−ジアミノジ
フェニルアミン等の芳香族アミン、あるいは、ジブチル
錫ジラウレ−ト、オクチル酸錫、塩化第二錫、オクテン
酸鉛、ナフテン酸鉛等の有機金属系触媒が挙げられる。
硬化促進剤の使用量は、B成分に対して0.01〜3.0 重量
%、好ましくは0.3 〜1.0 重量%である。
【0014】硬化促進剤を注入液中に分散させるために
界面活性剤を用いてもよい。かかる界面活性剤の例とし
ては、アルキルサルフェート、アルキルベンゼンスルホ
ネート、エトキシアルキルサルフェート、エトキシアル
キルベンゼンサルフェート等のナトリウム塩、アミン塩
またはアンモニウム塩、アルキルリン酸塩のような陰イ
オン性界面活性剤、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテルのような非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
この他、使用する硬化促進剤に応じて、陽イオン性、あ
るいは両イオン性界面活性剤を使用することもできる。
これらの界面活性剤の添加量は、硬化促進剤に対して1
00重量%以下、好ましくは10〜20重量%である。
【0015】本発明においては、A液と組み合わせて用
いられるB液は、一般式(I)
【化3】 (式中、nは0または1以上の整数である。)で示され
る有機ポリイソシアネートの混合物(C−MDI)やジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)単量体
(4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート,以
下、P−MDIと略記する。)、またはこれを多官能性
アルコールと反応させたウレタンプレポリマーを同時に
含有する。すなわち、A液に用いるC−MDIやP−M
DIとの混合物はそのままでも使用できるほか、イソシ
アネートと反応する水酸基を有する適当な化合物と反応
させて末端にNCO基を有するウレタンプレポリマーと
組合わせ用いてもよい。
【0016】C−MDIは、上記のとおり、含水酸基化
合物とを部分的に重合させて末端にNCO基を有するウ
レタンプレポリマーとして用いてもよい。こうした目的
に用いられる含水酸基化合物の例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなどのジオール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトールなどのトリオール、およ
び、ポリエチレングリコール(以下、PEGと略す。)
およびポリプロピレングリコール(以下、PPGと略
す。)などのエーテル系ポリオールが挙げられる。これ
らの中では特にPEGおよびPPGが好ましい。
【0017】B液の成分としてウレタンプレポリマーを
用いることにより、B液の親水性や粘度、A液との反応
の結果生じる無機−有機複合体の硬さ等を調整すること
が可能である。一般にオキシエチレン鎖を導入すること
により親水性を付与することができ、A液であるケイ酸
水溶液との相溶性が改善される。
【0018】B液成分としてC−MDIやP−MDIと
の混合物を用いる場合もウレタンプレポリマーを用いる
場合も、NCO含有量(Yモル)はA液中のH2 O含有
量(Xモル)とのモル比(X:Y)で1:0.16〜1:0.
30の範囲とすることが本質的に重要である。X=1に対
しYが0.16未満であると十分な強度が得られない。一
方、Y0.30を超えるとA・B両液の混合時に発泡が起こ
るためやはり強度が低下する。
【0019】岩盤等への浸透性を考慮して、B液として
は、MDI単独(各種異性体や多量体の混合物であって
もよい)、または、MDIとエーテル系ポリオールもし
くはこの混合物との反応物からなる粘度200cps
(25℃)以下の末端NCOウレタンプレポリマーとM
DIとの組合わせが好適に用いられる。また、必要に応
じて、老化防止剤、耐熱性付与剤、抗酸化剤のような安
定化剤を用いてもよい。
【0020】本発明の地山改良用薬液は、上記A液とB
液とを組み合わせたもので、両液は使用時に混合され
る。混合比は、A液中の全水酸基含有量とB液中のNC
O基含有量によっても異なるが、通常は、10:1〜
1:10の範囲内、好ましくは1:0.5 〜1:3の範囲
内とする。上記の範囲外では、いずれか一方の反応液が
過剰となるため強度の高い硬化体は得られず、良好な地
山改良効果が達成されない。
【0021】本発明の地山改良用薬液は、破砕帯を有す
る岩盤や砂礫層等の堆積層に代表される軟弱地盤、ある
いは、コンクリート中のクラックや空隙に注入され、こ
れらを固結安定化するのに用いることができる。注入方
法については、注入に際してまたは注入の直前に二液の
混合が確実に行なわれる方法であれば特に限定はなく、
任意の方法が使用できる。典型的な方法は、以下のとお
りである。まず、注入を行なうべき岩盤等にあらかじめ
所定間隔で孔を穿ち、逆止弁および静止ミキサーを備え
た有孔のロックボルトまたはロッドを固定する。一方、
A液とB液をそれぞれタンクに装入し、ホースおよび継
手を通して各液を上記ロックボルトまたはロッド内に3
〜10kg/cm2 の圧力で注入する。両液は、静止ミ
キサーを通して均一混合され、地盤等の対象物中に注入
される。こうした岩盤固結方法の詳細については、例え
ば本出願人の出願にかかる特開昭 62-288213号公報に記
載されている。
【0022】なお、対象とする地盤等の種類または部位
に応じて注入方法や注入量は適宜変更される。例えば、
トンネルまたは坑道の天蓋部の補強を目的とする場合に
は、天蓋に沿って、例えば約2m間隔で、深さ約2〜約
3m、穿孔角度10〜20°、径4〜6cmのロックボ
ルト挿入孔を設け、各孔に全長3m程度のロックボルト
を挿入する。こうしたロックボルトの一例として、図1
に先端閉鎖型ロックボルトを示すが、場合に応じて先端
開放型等、適当な形態を有するロックボルトが使用でき
る。
【0023】図に示すロックボルトは、中空パイプ状の
パッカー部1と中空のボルト部2をねじ継手3で連結し
たものである。簡便のため図では短縮して示している
が、一般的にはボルト部はパッカー部の2倍程度の長さ
を有する。薬液は逆止弁付き継手7からそれぞれ注入さ
れ、パッカー内に固定された静止ミキサー5を通して混
合され、パッカーの先端近くの外周に設けられた薬液吐
出孔4から岩盤中に注入される。薬液が確実に岩盤中に
注入されるように、ロックボルト挿入孔はロックボルト
挿入後、急結セメントまたは発泡硬質ウレタンウレタン
樹脂を塗布もしくは含浸させたウェス等でシールしてお
くことが好ましい。薬液が岩盤空隙に行き渡り固化する
と、注入圧が急激に上昇するのでその時点で注入を停止
する。一般にロックボルト1本につき20〜200kg
程度の薬液の注入が行なわれる。
【0024】コンクリート等の補修を目的とする場合に
は、数十cm間隔で、深さ約5〜10cm、径約1cm
の注入孔を穿ち注入パイプを打ち込むか、クラック発生
箇所にUまたはV字型の凹部を設けてここに注入パイプ
を固定する。注入パイプに静止ミキサー等を備えたY字
管またはT字管の一端を接合し、比例配合ポンプ等を用
いて残りの二端から上記A液およびB液を注入する。注
入圧は 0.5〜20kg/cm2 程度とする。
【0025】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
【0026】実施例1〜5 ケイ酸ソーダ1号(Na2 O:SiO2 =2,水分45.5
重量%)、2号(Na2 O:SiO2 = 2.5,水分49.5
重量%)、3号(Na2 O:SiO2 =3,水分61.5重
量%)、水および硬化促進剤のテトラメチルヘキサンジ
アミン(TMHD)を表1に示す重量割合で均一に混合
して、表1に示す粘度と全H2 O含有量のA液とした。
一方、B液として、n=0の二核体を45重量%含み、
表1に示すNCO含量のC−MDIを使用した。上記A
液とB液とを全H2 OとNCOのモル比が表1に示す割
合で撹拌機にて10秒間撹拌して均一に混合し、以下の
試験法により、混合液の硬化時間、硬化体の強度を評価
した。結果を、各液の粘度と併せて表1に示す。なお、
粘度はB型粘度計にて測定した。
【0027】[試験方法] 浸透性 図2のような直径25cm、長さ100cmのガラス管
6に4号硅砂を入れ、砂の上面が下がらなくなるまでバ
イブレーターを用いて振動を与え、可能な限り堅く締め
た砂柱7を形成する。このガラス管内に本発明の薬液5
0gを注ぎ、ガラス管上端を密閉する。液の流れを目視
観測し、10cm流れるのに2分未満を○、2分以上を
×として評価した。 硬化時間 プラスチック製カップにA液とB液を入れ10秒間混合
し、流動が停止した時間を目視で確認した。 圧縮強度 φ40×80mmの型わくにA液とB液を入れ10秒間
混合撹拌し、注型し、硬化脱型後、ストログラフにて圧
縮速度5mm/分で圧縮して破壊時の強度を測定した。
【0028】
【表1】
【0029】比較例1〜5 成分配合比を表2に記載の割合とした他は上記実施例と
同様にして地山改良用薬液を調製し、硬化時間等を調べ
た。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例6〜11 ケイ酸ソーダ1号(Na2 O:SiO2 =2,水分45.5
重量%)、2号(Na2 O:SiO2 = 2.5,水分49.5
重量%)、3号(Na2 O:SiO2 =3,水分61.5重
量%)、水およびTMHDを表3に示す重量割合で均一
に混合して、表3に示す粘度と全H2 O含有量のA液と
した。一方、B液として、C−MDI(90cps,武
田バーディッシュウレタン社製)とジプロピレングリコ
ール(分子量:134)とをモル比88:12で反応さ
せて得たNCO含量20%のウレタンプレポリマー(U
P−1とする。)および上記C−MDI(90cps)
とジプロピレングリコール(分子量:3000)とをモル比
97:3で反応させて得たNCO含量30%のウレタン
プレポリマー(UP−2とする。)を使用した。上記A
液とB液とを実施例1〜5と同様にH2 OとNCOのモ
ル比が表に示す割合となる量使用し撹拌機にて10秒間
撹拌して均一に混合し、混合液の硬化時間、硬化体の強
度を評価した。結果を、各液の粘度と併せて表3に示
す。
【0032】
【表3】
【0033】比較例6〜8 成分配合比を表4に記載の割合とした他は上記実施例6
〜11と同様にして地山改良用薬液を調製し、硬化時間
等を調べた。結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】本発明の薬液は、ケイ酸ソーダ水溶液中
のH2 O含有量と有機硬化剤(ポリイソシアネートまた
はウレタンイソシアネート)中のNCO基含有量との比
率を限定にすることによって、硬化時300〜800k
g/cm2 というコンクリート並の圧縮強度を実現す
る。しかも、本発明の薬液はケイ酸ソーダと有機硬化剤
溶液からなるものであるため、セメント系の懸濁液とは
異なり、低粘度で地盤への浸透性が高く、硬化時間も短
い。以上の特性から、本発明の薬液は、地盤への浸透
性、地下流動水に対する抵抗性、硬化時の圧縮強度が要
求される大深度地下での地盤強化に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地山改良用薬液の注入に使用できるロ
ックボルトの断面図である。
【図2】本発明の薬液の浸透性等を試験する方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 パッカー部 2 ボルト部 3 ねじ継手 4 薬液吐出孔 5 静止ミキサー 6 ガラス管 7 砂柱 8 蓋 9 試料
フロントページの続き (72)発明者 宇田 信也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 満留 康幸 愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目21番地 シンク化学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸ソーダ水溶液を主成分とし硬化促
    進剤0.05〜3.0 重量%を含有するA液と一般式(I) 【化1】 (式中、nは0または1以上の整数である。)で示され
    る有機ポリイソシアネートを含有するか、または前記イ
    ソシアネートに由来するNCO基を有するウレタンプレ
    ポリマーと前記イソシアネートとを含有するB液とを組
    み合わせた二液型地山改良用薬液組成物であって、上記
    A液中のH2 O含有量(Xモル)と上記液中のNCO含
    有量(Yモル)とのモル比(X:Y)が1:0.16〜1:
    0.30であることを特徴とする地山改良用薬液。
  2. 【請求項2】A液の水分含有量が55〜60重量%であ
    る請求項1に記載の地山改良用薬液。
  3. 【請求項3】一般式(I)で示される有機ポリイソシア
    ネートを含有するB液を使用する請求項1に記載の地山
    改良用薬液。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で示される有機ポリイソシ
    アネートとポリプロピレングリコールとを反応させて得
    られたウレタンプレポリマーおよび一般式(I)で示さ
    れる有機ポリイソシアネートを含有するB液を使用する
    請求項1に記載の地山改良用薬液。
  5. 【請求項5】 硬化促進剤が脂肪族モノアミン、脂肪族
    ジアミン、環状アミン、芳香族アミン、有機金属系触媒
    から選択される請求項1に記載の地山改良用薬液。
JP20356193A 1993-07-26 1993-07-26 地山改良用薬液 Pending JPH0741765A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07207654A (ja) * 1993-11-30 1995-08-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 地盤や人工構造物などの安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法

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JPH07207654A (ja) * 1993-11-30 1995-08-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 地盤や人工構造物などの安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法

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