JPH08267502A - 両面絵付成形品の製造方法及び装置 - Google Patents

両面絵付成形品の製造方法及び装置

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JPH08267502A
JPH08267502A JP7272995A JP7272995A JPH08267502A JP H08267502 A JPH08267502 A JP H08267502A JP 7272995 A JP7272995 A JP 7272995A JP 7272995 A JP7272995 A JP 7272995A JP H08267502 A JPH08267502 A JP H08267502A
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mold
molding
sheet
die
double
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JP7272995A
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Hirohisa Yoshikawa
浩久 吉川
Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Takashi Matano
剛史 俣野
Isao Tajima
功 田島
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14467Joining articles or parts of a single article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C2045/14532Joining articles or parts of a single article injecting between two sheets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弛み、シワ、カール、浮き上がり等が矯正さ
れてシワ、ゆがみ、位置ずれ等を発生し難くされるとと
もに、樹脂の裏面側への回り込みによる成形不良等を引
き起こさないようにされ、かつ、簡素な構成で装置コス
トを可及的に低くすることができる両面絵付成形品の製
造方法を提供すること。 【構成】 両面開口中空部35を有する中間型30と固
定型10及び可動型20との間に前記中空部35を完全
に覆い得る大きさを持つ第1及び第2の絵付シート5
A、5Bを配置し、第1及び第2の絵付シート5A、5
Bをそれぞれ固定型10と中間型30と可動型20との
間に挟むように型締めを行い、しかる後、前記中空部3
5に熔融樹脂を注入充填して射出成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形と同時に成形
品の両面に絵付シートを一体的に接着して両面に図柄や
文字等が施された成形品を得るようにした両面絵付成形
品の製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形と同時に成形品の表面に絵付を
行って、表面に図柄や文字等が施された成形品を得るよ
うにした絵付成形品の製造方法及び装置によく知られて
いるが、最近においては、表面(一面)だけでなく両面
(表裏の二面)に同時に絵付を行う方法も幾つか考えら
れている。
【0003】その一つは、成形品の射出成形時に一面だ
け絵付けを行い、成形後に別工程で他方の面に絵付けを
行う、あるいは、両面とも成形後に絵付けを両面同時に
又は片面づつ行うようにしたものである。しかしなが
ら、この方法では、射出成形の他に別途に絵付工程が必
要であるので、工数が多くなり、生産性が良いとは言え
なかった。
【0004】そのため、例えば特公平5−23172号
公報には射出成形と同時に両面に絵付けを行うようにし
た両面絵付成形品の製造方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に提案されている両面絵付成形品の製造方法では次の
ような問題が生じるおそれがあった。 すなわち、一対の成形型(固定型及び可動型)の型締
め時に、成形型の外周エッジ部と挟持プレートの内周エ
ッジ部とで絵付シートをキャビティサイズに切断するよ
うにされているので、弛み、シワ、カール、浮き上がり
等が矯正されないまま射出成形同時絵付が行われること
になり、さらには、射出成形時に絵付シートがフリー
(全周が自由端)となって不所望な挙動を起こし、無視
できないシワ、ゆがみ、位置ずれ等が発生するおそれが
ある。
【0006】また、絵付シートの全周が自由端である
ことから、射出成形時に熔融樹脂が絵付シートの端縁か
ら裏面側に回り込み、成形不良を引き起こすおそれがあ
る。この場合、成形型側へ絵付シートを真空吸引してシ
ートを成形型に密着させることが考えられるが、成形型
の構造上、キャビティサイズに切断されている絵付シー
トの端縁を効果的に真空吸引するための吸引孔を設ける
ことはできないので、樹脂の裏面回り込みを防ぐことが
できない。
【0007】成形型に絵付シートをキャビティサイズ
に切断するための剪断機構を組み込む必要があり、可動
部材が多くなって装置構成が複雑となり、装置コストが
高くつく。その上、剪断機構が磨耗、損傷すると高価な
金型全体を取り替える必要が生じる。かかる点に鑑み本
発明は、射出成形と同時に成形品の両面に絵付けを行う
ことができるようにされ、しかも、弛み、シワ、カー
ル、浮き上がり等が矯正されてシワ、ゆがみ、位置ずれ
等を発生し難くされるとともに、樹脂の裏面側への回り
込みによる成形不良等を引き起こさないようにされ、か
つ、簡素な構成で装置コストを可及的に低くすることが
できる両面絵付成形品の製造方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る両面絵付成形品の製造方法は、第1の
成形型と第2の成形型との間に、それらに離合可能でか
つ得るべき成形品形状に対応した両面開口中空部を有す
る中間型を配置するとともに、該中間型と前記第1及び
第2の成形型との間に前記中空部を完全に覆い得る大き
さを持つ第1の絵付シート及び第2の絵付シートをそれ
ぞれその接着すべき面を前記中間型側に向けた状態で配
置し、前記第1の絵付シートを前記第1の成形型と中間
型との間に挟むとともに前記第2の絵付シートを前記第
2の成形型と中間型との間に挟むようにして型締めを行
い、しかる後、前記中空部に熔融樹脂を注入充填して射
出成形を行って射出成形品と前記第1及び第2の絵付シ
ートとを接着一体化させるようにしたものである。
【0009】上記方法の好ましい態様として、第1及び
第2の絵付シートのうちの少なくとも一方が基材シート
に転写層が形成された転写シートであり、前記転写層側
を前記中間型側に向けた状態で該転写シートを前記成形
型との間に配置し、前記射出成形後に前記射出成形品か
ら前記基材シートを剥離し、前記転写層を残すようにな
す方法が挙げられる。
【0010】また、本発明に係る両面絵付成形品の製造
装置は、第1の成形型と第2の成形型との間に、それら
に離合可能でかつ得るべき成形品形状に対応した両面開
口中空部を有する中間型が配置されるとともに、該中間
型と前記第1及び第2の成形型との間に前記中空部を完
全に覆い得る大きさを持つ第1の絵付シート及び第2の
絵付シートがそれぞれその接着すべき面を前記中間型側
に向けた状態で配置され、前記第1の絵付シートを前記
第1の成形型と中間型との間に挟むとともに前記第2の
絵付シートを前記第2の成形型と中間型との間に挟むよ
うにして型締めを行い、前記中空部に熔融樹脂を注入充
填して射出成形を行って射出成形品と前記第1及び第2
の絵付シートとを接着一体化させるようにされてなる。
【0011】本発明の方法及び装置において、一対の成
形型は、一方が固定型で他方が可動型とされる場合の
他、両者が中間型側へ移動可能な可動型とされる場合も
含み、中間型は、一対の成形型が固定型と可動型で構成
される場合には固定型側へ移動可能とされ、一対の成形
型が共に可動型である場合は固定されていてもよい。前
記可動型及び中間型を移動させるには流体圧シリンダ等
の公知の手段を用いることができ、それらは固定型に対
して接近−離隔する方向(通常は垂直方向であるが、左
右方向となるように装置全体を設計することもできる)
にガイドロッド(ガイドピン)、ガイドレール等の案内
手段によって案内しながら移動させればよい。
【0012】各成形型及び中間型の成形面(従って得る
べき成形品の外形)は平坦面であっても凸面あるいは凹
面であってもよく、各成形型及び中間型は、鋼、銅等の
金属、あるいは多孔質セラミック、多孔質金属等の公知
の材料で作製される。なお、成形型が多孔質材料で作製
されている場合はその孔を絵付シートを真空吸引するた
めの吸気路として用いることができる。
【0013】また、中空部に熔融樹脂を注入充填するた
めのランナー(湯道)は一方の成形型(通常は固定型)
及び中間型に設ければよく、成形型と中間型との型締め
時にそれらに設けられているランナーが連通するように
されていればよい。また、中間型のゲート(湯口)はキ
ャビティとなる中空部の側面に開口させればよく、それ
により中空部の両面開口を覆う絵付シートに邪魔される
ことなく射出成形を行うことが可能となる。なお、固定
型及び可動型には射出成形機のノズルを連結せず、それ
らにはランナー及びゲートを全く設けないで、中間型の
みにランナー及びゲートを設け、射出成形機のノズルを
直接中間型に連結するようにしてもよい。
【0014】絵付シートを成形型に弛み、シワ、カー
ル、浮き上がり等を生じさせることなく固定する方策と
しては、例えば絵付シートを成形型側へ真空吸引するこ
とが挙げられ、これは成形型の成形面が凹面又は凸面の
場合に特に有効である。中間型の好ましい態様として
は、そのランナー・ゲート形成部分をスライドコア構造
となし、射出成形後に必要に応じて前記ランナー・ゲー
ト形成部分の外側部と内側部とを分割し得るようしたも
の、また、その厚みを縦方向及び横方向のうちの一方向
についてのみ変化させ、かつ、その外周側から前記中空
部にかけて漸次薄くなるようになし、中空部の厚みをそ
の両側部より薄くしたもの、等が挙げられる。
【0015】絵付シートは、基材シートとその上に積層
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート、あるいは一旦絵付シートと成形品とを一体化させ
た後、装飾層(転写層)のみを成形品側に残して基材シ
ートを剥離する転写シートのいずれも使用することがで
きる。基材シートとしては、ポリ塩化ビニル、アクリ
ル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポ
リエステル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いる
ことができる。基材シートの厚さは、通常20〜500
μm程度である。装飾層としては、印刷絵柄、着色又は
透明塗装、金属薄膜等を用いることができる。
【0016】射出成形用の樹脂としては、ABS(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂等、射出成
形同時絵付用として従来より知られている材料を使用で
きる。絵付シートの装飾パターンと金型の成形品形状と
の位置決めを高い精度で行うには、絵付シートに例えば
「+」字形、「−」字形、「I」字形等の位置決めマー
クを設け、これを成形機側に設けた光電センサ、イメー
ジセンサ等で検知スイッチしてサーボモータ等の駆動機
構の動作を制御すればよい。また、位置決め精度を要し
ない場合には、歯車等の機構やステップモータ等を用
い、絵付シートを一定ピッチで間歇送りするだけでよ
い。
【0017】本発明の両面絵付成形品の製造方法及び装
置により製造される両面絵付成形品としては、プラス
チックカード(両面に絵柄、番号、文字、磁性体ストラ
イプ等のパターンを加飾する)、LCDの背面光源等
に用いるエッジライト型面光源(直方体又は楔状の透明
樹脂成形品を導光板とし、その裏面には、白色インキに
よる光拡散反射性のドットパターンを、また表面には、
光透過性拡散層あるいは透明樹脂からなる3角プリズム
線型配列パターンを加飾する)、計器パネル(透明樹
脂パネル成形品の表面及び裏面にそれぞれ目盛り、数
字、文字等の計器板パターンを加飾する)が例示され
る。
【0018】絵付シートは、ロール状に巻き取られた連
続帯状フィルムから必要量づつ供給するようにしてもよ
いし、予め所定寸法に裁断した枚葉フィルムを供給する
ようにしてもよいが、いずれの場合も絵付シートが中間
型の中空部を完全に覆って余り得るようになすこと、つ
まり、絵付シートの周縁部が成形型と中間型とで挟持さ
れるようになすことが要求され、型締め時及び成型時に
絵付シートにある程度の張力を付与するようになすこと
が好ましい。
【0019】本発明における射出成形は、熱熔融した熱
可塑性樹脂を射出する方式の他、化学反応によって硬化
する硬化型樹脂の未硬化液を射出するようにした反応性
射出成形(所謂RIM成形)方式も包含する。反応性射
出成形の場合には、熱熔融していない樹脂「溶液」が用
いられる。従って、本明細書において「熔融樹脂」とあ
るのは、加熱熔融状態の樹脂に加え、前記樹脂の溶液を
含めたものを指している。
【0020】
【作 用】上述の如くの構成とされた本発明に係る射出
成形同時絵付方法においては、射出成形前に、中間型の
中空部を第1及び第2の絵付シートで完全に覆い、それ
ら第1及び第2の絵付シートにおける前記中空部を覆っ
ている部分より外側部分、つまり外周部分をそれぞれ第
1の成形型と中間型との間及び第2の成形型と中間型と
の間で挟んで拘束保持するようにされるので、型締め時
等の射出成形前に絵付シートにある程度の張力を付与し
たり、あるいは絵付シートを成型型側へ真空吸引するこ
とが可能となる。
【0021】そのため、成型前に第1及び第2の絵付シ
ートを適宜に延伸させることが可能となり、それによ
り、弛み、シワ、カール、浮き上がり等が矯正され、さ
らには、射出成形時に絵付シートが挟持されていること
から、不所望な挙動は起きず、シワ、ゆがみ、位置ずれ
等の発生が防止される。また、第1及び第2の絵付シー
トの外周部がそれぞれ第1及び第2の成形型と中間型と
で挟持されるので、射出成形時に熔融樹脂が絵付シート
の端縁から裏面側に回り込むことも防止される。
【0022】さらに、成形型に絵付シートをキャビティ
サイズに切断するための剪断機構を組み込む必要がない
ので、装置構成が簡素となり、装置コストが安くつく。
また、剪断機構の劣化にもなって高価な金型を交換する
必要もない。
【0023】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1及び図2は、本発明による両面絵付成
形品の製造装置の一実施例を示す概略図である。図示例
の装置1は、図外の射出成形機のノズル51が連結され
た固定盤11に分離可能に取り付けられた固定型10
と、図外の流体圧シリンダにより昇降動せしめられる可
動盤21に取り付けられた可動型20と、それら固定型
10と可動型20との間に、それらに離合可能でかつ得
るべき成形品形状に対応した薄い直方体状の両面開口中
空部(キャビティ)35を有する中間型30が配置され
ている。
【0024】前記固定盤11及び固定型10内には前記
ノズル51から射出された熔融樹脂を前記中間型30に
導くランナー(湯道)14が厚み方向を貫くように穿設
されており、ランナー14には適宜の抜き勾配が付けら
れているとともに、その最下端開口部外周にはOリング
16が装着されている。固定型10の最下面は平坦な成
形面12とされ、その内部には外部の真空ポンプに連通
せしめられた吸気路(孔)17が形成されている。な
お、吸気路17には突き出しピン19が上下方向に摺動
可能に挿入されている。
【0025】また、前記固定盤11又は固定型10には
4本のガイドピン23が下方に向けて垂設されており、
このガイドピン23は前記中間型30及び可動型20の
昇降時にそれらに水平方向の位置ずれが生じないように
するための案内手段とされ、可動型20、中間型30及
び固定型10の4隅に挿通せしめられている。前記可動
型20の最上面は平坦な成形面22とされ、その内部に
は前記固定型10と同様に外部の真空ポンプに連通せし
められた吸気路(孔)17が形成されており、この吸気
路17には突き出しピン19が上下方向に摺動可能に挿
入されている。
【0026】前記中間型30は、図3をも参照すればよ
くわかるように、中央部に中空部35が設けられた全体
が同厚の矩形板状体とされ、その上下面は前記固定型1
0及び可動型20の成形面12、22に対接する平坦な
成形面31、32となっていて、その内部には前記固定
型10の内部に設けられたランナー14に連接されるラ
ンナー24が設けられ、該ランナー34の先端に位置す
るゲート33は前記中空部35の側面に開口せしめられ
ている。
【0027】また、本例では、中間型30のランナー・
ゲート形成部分36がスライドコア構造とされ、後述す
る図4及び図5を参照すればよくわかるように、射出成
形後に前記ランナー・ゲート形成部分36のうちの外側
部36Aがランナー34部分を境界として外方へ分離さ
せて分割し得るようにされている。そして、前記中間型
30と前記固定型10及び可動型20との間に、前記中
空部35を完全に覆い得る大きさを持つ第1の絵付シー
ト5A及び第2の絵付シート5Bがそれぞれその接着す
べき面を前記中間型側に向けた状態で配置されている。
【0028】第1及び第2の絵付シート5A、5Bは、
ここではいずれも基材シートに転写層が形成された転写
シートであり、その転写層側を前記中間型30側に向け
た状態で配置され、射出成形後に射出成形品から前記基
材シートを剥離し、前記転写層を残すようにされる。第
1の絵付シート5A及び第2の絵付シート5Bは、図2
を参照すればよくわかるように、ロール状に巻き取られ
た連続帯状フィルムから対をなすフィードローラー4
6、46により必要量(ワンショット分)づつ引き出さ
れて多少張力が付与されている状態で前記中空部35を
挟んで対向配置される。
【0029】絵付シート5A、5Bの装飾パターンと成
形品との位置決めを高い精度で行うには、絵付シートに
例えば「+」字形、「−」字形、「I」字形等の位置決
めマーク(図示省略)を設けておいて、これを成形型側
に設けた光電センサ41、42で検知スイッチしてフィ
ードローラー46、46用のサーボモータ等の駆動機構
の動作を制御すればよい。
【0030】なお、絵付シート5A、5Bの送り方向は
縦方向(図示状態)及び横方向のいずれでもよい。上述
この如くの構成とされた本実施例の両面絵付成形品の製
造装置1を用いて射出成形両面同時絵付を行うにあたっ
ては、まず、図1及び図2のように、第1及び第2の絵
付シート5A、5Bをロール状に巻き取られた連続帯状
フィルムの状態から対をなすフィードローラー46、4
6により必要量(ワンショット分)づつ引き出し、それ
ぞれ多少張力を付与した状態で前記中空部35を挟んで
転写層側を中間型30側に向けた対向配置する。
【0031】次いで、可動型20及び中間型30を固定
型10側へ上昇させて第1の絵付シート5Aを固定型1
0の成形面12と中間型30の成形面31との間に挟む
とともに第2の絵付シート5Bを可動型20の成形面2
2と中間型30の成形面32との間に挟むようにして型
締めを行う(図4)。この際には、前記第1及び第2の
絵付シート5A、5Bを可動型20及び中間型30と一
緒に上昇させてもよい。
【0032】そして、前記型締めに前後して吸気路1
7、17を通じて固定型10と第1の絵付シート5Aと
の間の空気、及び可動型20と第2の絵付シート5Bと
の間の空気を真空吸引して除去する。続いて、射出成形
機のノズル50から熔融樹脂Pをランナー14、34及
びゲート33を通じて中空部35に注入充填して射出成
形を行い、射出成形品の表裏面にそれぞれと第1及び第
2の絵付シート5A、5Bとを接着一体化させる。
【0033】このようにして射出成形が終了した後、図
5のように、中間型30及び可動型20を下降させて、
固定型10から中間型30を引き離すとともに、中間型
30から可動型20を引き離して、得られた両面絵付成
形品P’を吸気路17に挿入されている突き出しピン1
9で突き出す等して取り出し、それと同時に、必要に応
じて中間型30のランナー・ゲート形成部分36のうち
の外側部36Aをランナー34部分を境界として外方へ
分離させて分割するとともに、固定盤11と固定型10
も必要に応じて分離し、中間型30のランナー34、ゲ
ート33部分の硬化樹脂Pbや固定盤11、固定型10
のランナー14部分の硬化樹脂Paを取り除くようにさ
れる。このようにすることにより、脱型が容易にかつ迅
速に行える。
【0034】上述お如くの構成とされた本実施例の両面
絵付成形品の製造方法及び装置においては、射出成形前
に、中間型30の中空部35を第1及び第2の絵付シー
ト5A、5Bで完全に覆い、それら第1及び第2の絵付
シート5A、5Bにおける前記中空部35を覆っている
部分より外側部分、つまり外周部分をそれぞれ固定型1
0と中間型30との間及び可動型20と中間型30との
間で挟んで拘束保持するようにされるので、型締め時等
の射出成形前に絵付シートにある程度の張力を付与した
り、あるいは絵付シート5A、5Bを固定型10や可動
型20側へ真空吸引することが可能となる。
【0035】そのため、成型前に第1及び第2の絵付シ
ート5A、5Bを適宜に延伸させることが可能となり、
それにより、弛み、シワ、カール、浮き上がり等が矯正
され、さらには、射出成形時に絵付シート5A、5Bが
挟持されていることから、不所望な挙動は起きず、シ
ワ、ゆがみ、位置ずれ等の発生が防止される。また、第
1及び第2の絵付シート5A、5Bの外周部がそれぞれ
固定型10及び可動型20と中間型30とで挟持される
ので、射出成形時に熔融樹脂Pが絵付シート5A、5B
の端縁から裏面側に回り込むことも防止される。
【0036】さらに、成形型に絵付シートをキャビティ
サイズに切断するための剪断機構を組み込む必要がない
ので、装置構成が簡素となり、装置コストが安くつく。
なお、固定型10、可動型20、及び中間型30の各成
形面(従って得るべき成形品の外形)は上述した如くの
平坦面であってもよいし、凸面あるいは凹面であっても
よい。
【0037】図6〜図8は、中間型30’の成形面3
1’、32’を凹形とし、固定型10’及び可動型2
0’の成形面12’、22’をそれぞれ凸面としたもの
を示している。他の部分は前述したものと略同様な構成
とされており、以下に相違点を重点的に述べる。すなわ
ち、この例の装置1’では、中間型30’は、その厚み
が横方向の一方向についてのみ変化しており、かつ、そ
の外周側から中空部35’にかけて漸次薄くなるように
されていてその中空部35の厚みがその両側部より薄く
され、上下の成形面31’及び32’が内方に凹む台形
断面とされている。また、固定型10’及び可動型2
0’の成形面12’、22’は、上記中間型30の成形
面31’及び32’に嵌合するように外方に突出する台
形断面とされている。
【0038】このようにすることにより、中空部35’
の厚みを極めて薄くすることが可能となり、カード等の
薄物の両面にシワや位置ずれを伴うことなく適正に絵付
けを行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る両面絵付成形品の製造方法
及び装置によれば、射出成形と同時に成形品の両面に絵
付けを行うことができることに加え、弛み、シワ、カー
ル、浮き上がり等が矯正されてシワ、ゆがみ、位置ずれ
等を発生し難くされるとともに、樹脂の裏面側への回り
込みによる成形不良等を引き起こさないようにされ、し
かも、簡素な構成で装置コストを可及的に低くすること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による両面絵付成形品の製造装置の一実
施例を示す概略縦断面図。
【図2】図1に示される装置の概略側面図。
【図3】図1に示される装置の中間型を示す斜視図。
【図4】図1に示される装置を用いた両面絵付成形品の
製造方法の一工程を示す部分断面図。
【図5】図1に示される装置を用いた両面絵付成形品の
製造方法の他工程を示す部分断面図。
【図6】本発明による両面絵付成形品の製造装置の他の
実施例を示す概略縦断面図。
【図7】図6に示される装置の中間型を示す斜視図。
【図8】図6に示される装置を用いた両面絵付成形品の
製造方法の一工程を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 両面絵付成形品の製造装置 5A、5B 第1及び第2の絵付シート 10 固定型 11 固定盤 12 成形面 14 ランナー 17 吸気路 19 突き出しピン 20 可動型 21 可動盤 22 成形面 30 中間型 31、32 成形面 33 ゲートー 34 ランナー 35 中空部 46 フィードローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 功 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の成形型と第2の成形型との間に、
    それらに離合可能でかつ得るべき成形品形状に対応した
    両面開口中空部を有する中間型を配置するとともに、該
    中間型と前記第1及び第2の成形型との間に前記中空部
    を完全に覆い得る大きさを持つ第1の絵付シート及び第
    2の絵付シートをそれぞれその接着すべき面を前記中間
    型側に向けた状態で配置し、 前記第1の絵付シートを前記第1の成形型と中間型との
    間に挟むとともに前記第2の絵付シートを前記第2の成
    形型と中間型との間に挟むようにして型締めを行い、し
    かる後、前記中空部に熔融樹脂を注入充填して射出成形
    を行って射出成形品と前記第1及び第2の絵付シートと
    を接着一体化させるようにした両面絵付成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の絵付シートのうちの
    少なくとも一方が基材シートに転写層が形成された転写
    シートであり、前記転写層側を前記中間型側に向けた状
    態で該転写シートを前記成形型との間に配置し、前記射
    出成形後に前記射出成形品から前記基材シートを剥離
    し、前記転写層を残すようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の両面絵付成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の成形型と第2の成形型との間に、
    それらに離合可能でかつ得るべき成形品形状に対応した
    両面開口中空部を有する中間型が配置されるとともに、
    該中間型と前記第1及び第2の成形型との間に前記中空
    部を完全に覆い得る大きさを持つ第1の絵付シート及び
    第2の絵付シートがそれぞれその接着すべき面を前記中
    間型側に向けた状態で配置され、 前記第1の絵付シートを前記第1の成形型と中間型との
    間に挟むとともに前記第2の絵付シートを前記第2の成
    形型と中間型との間に挟むようにして型締めを行い、前
    記中空部に熔融樹脂を注入充填して射出成形を行って射
    出成形品と前記第1及び第2の絵付シートとを接着一体
    化させるようにされた両面絵付成形品の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記中間型のランナー・ゲート形成部分
    がスライドコア構造とされ、射出成形後に前記ランナー
    ・ゲート形成部分を分割し成形品を脱形し得るようにさ
    れてなる請求項3記載の両面絵付成形品の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記中間型は、その厚みが縦方向及び横
    方向のうちの一方向についてのみ変化しており、かつ、
    その外周側から前記中空部にかけて漸次薄くなるように
    されていて前記中空部の厚みがその両側部より薄くされ
    ていることを特徴とする請求項3記載の両面絵付成形品
    の製造装置。
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