JPH115230A - 射出成形同時絵付装置 - Google Patents

射出成形同時絵付装置

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JPH115230A
JPH115230A JP16006797A JP16006797A JPH115230A JP H115230 A JPH115230 A JP H115230A JP 16006797 A JP16006797 A JP 16006797A JP 16006797 A JP16006797 A JP 16006797A JP H115230 A JPH115230 A JP H115230A
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JP
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clamper
sheet
mold
female mold
female
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JP16006797A
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English (en)
Inventor
Gen Takeuchi
玄 竹内
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/1418Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
    • B29C45/14262Clamping or tensioning means for the insert

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ工程時に、絵付シートSに弛みが生
じないようにできるととも 、応力集中による破断、亀
裂等も生じ難くできる射出成形同時絵付装置を提供す
る。 【解決手段】 クランパー30における少なくとも雌型
12側でかつ内周側に位置する角部30aを曲面形状と
し、前記雌型12の前記クランパー30に対向する部分
に、前記クランパー30における雌型側先端部30Aを
収容し得る、前記雌型12のパーティング面12aより
凹んだ嵌着溝14を設け、該嵌着溝14における少なく
とも前記クランパ−30側でかつ内周側に位置する角部
14aを曲面形状となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形と同時に
型内で絵付シートを射出樹脂成形物の表面に一体的に接
着して図柄や文字等が施された成形品を得るようにした
射出成形同時絵付装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形と同時に型内で絵付シートを射
出樹脂成形物の表面に一体的に接着する射出成形同時絵
付方法としては、従来より幾つもの態様が提案されてい
るが、それらの大半は、次の(a)〜(j)の工程の全
部又は幾つかを記述順に又はその順番を入れ換えて、順
次、又は複数の工程を同時に重複してもしくは並列的に
行うようにされている。
【0003】(a)絵付シートを射出成形に用いられる
雌型(通常は可動型)と雄型(通常は固定型)との間に
供給するシート供給工程。 (b)絵付シートをクランパーにより雌型のパーティン
グ面に挟圧固定するクランプ工程。
【0004】(c)絵付シートがロール状に巻き取られ
た帯状の長尺シートである場合において、雌型のパーテ
ィング面上まで供給された絵付シートの先端側1ショッ
ト分を供給側(上流側)から切り離すシート切り離し工
程。 (d)絵付シートを熱盤等により加熱軟化させる軟化工
程。
【0005】(e)絵付シートを真空吸引及び/又は圧
空供給等により雌型のキャビティ面に沿わせるように延
伸させる延伸工程(予備成形工程)。 (f)雌型を雄型側へ移動させて型締めを行う型締め工
程。 (g)雌型と雄型との間に形成されるキャビティ内に雄
型側から流動状態の樹脂(熔融樹脂)を注入充填して射
出成形を行う射出成形工程。
【0006】(h)雌型と雄型とを離間させる型開き工
程。 (i)絵付シートのうちの射出成形品に接着付随させる
べき部分を他の部分(不要部分)から切り離すトリミン
グ工程。 (j)絵付シートが接着された射出成形品を前記雌型又
は雄型から取り出す取出工程。
【0007】なお、複数の工程を同時に重複して行うと
は、複数の工程が一工程に含まれることをいい、例え
ば、前記(f)の型締め工程において絵付シートを雌型
と雄型との間に挟んで固定保持するようになせば、該型
締め工程と同時に重複して前記(b)のクランプ工程が
行われたことになり、また、前記(g)の射出成形工程
において絵付シートを射出された熔融樹脂の熱と圧力に
より延伸させるようになせば、該射出成形工程と同時に
重複して前記(e)の延伸工程が行われたことになる場
合をいう。
【0008】また、絵付シートとしては、製品種別に応
じて貼合わせ積層シート(ラミネートシート)と転写シ
ートのいずれかが用いられ、ラミネートシートである場
合には、射出成形によりそのままで絵付けが行われたこ
とになり、射出樹脂成形物の表面にシート全層が接着一
体化して化粧層となる。それに対し、絵付シートが転写
シートである場合には、射出樹脂成形物の表面に一体化
した絵付シートのうちの支持体シートを剥離し、装飾層
等の転写層のみを射出樹脂成形物側に残留させて化粧層
となすことにより絵付けが完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の射出
成形同時絵付装置においては、クランパ−による絵付シ
ートの挟圧固定態様(クランプ態様)として、次のよう
な二つの態様がとられていた。
【0010】すなわち、第1のクランプ態様は、図7
(A)、(B)の断面図に示される如くに、枠状のクラ
ンパー31は、雌型12の四隅近くに設けられた貫通穴
に摺動自在に嵌挿された4本の連結ロッド24に保持連
結されていて、雌型12のパーティング面12aに対し
て垂直方向に進退動せしめられるようになっており、こ
のクランパー31と前記雌型12との間に供給された絵
付シートSを前記雌型12における凹凸の無い平坦なパ
ーティング面12aに挟圧固定するようになっている
(特公昭50−19132号等を参照)。
【0011】しかしながら、この第1のクランプ態様で
は、クランプ工程時に、絵付シートSの送りテンション
等がゆるかったり、絵付シートSが水平に送られていな
い場合には、絵付シートSに弛み(膨れ)が生じ(図7
(B))、例えば、前記加熱軟化工程において絵付シー
トが熱盤に触れて溶解する等して、得られる成形品に皺
や破れが発生するおそれがあった。
【0012】また、第2のクランプ態様は、図8
(A)、(B)に示される如くに、雌型12のクランパ
ー32に対向する部分に、前記クランパー32における
雌型側先端部32Aを収容し得る前記パーティング面1
2aより凹んだ嵌着溝14を設け、クランパー32によ
り絵付シートSの対向面部分を前記嵌着溝14内に押し
込んで、それと嵌着溝14(の底面)とで挟圧固定する
ようになっている(特開平6−315950号等を参
照)。
【0013】この第2のクランプ態様では、クランプ工
程で、クランパー32により絵付シートSの対向面部分
を前記嵌着溝14内に押し込んだとき、絵付シートSが
クランパー32に引っ張られて緊張せしめられるので、
前記弛みや皺は発生し難くなるが、クランパー32と嵌
着溝14とで挟圧固定された絵付シートSには、局部的
に応力が集中し、破断、亀裂等を生じやすいという問題
があった。
【0014】本発明は、上述の如くの問題を解消すべく
なされたもので、その目的とするところは、クランプ工
程時に、絵付シートSに弛みが生じないようにできると
ともに、応力集中による破断、亀裂等も生じ難くできる
射出成形同時絵付装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る射出成形同時絵付装置は、基本的に
は、雌型と、雄型と、前記雌型と雄型との間に供給され
た絵付シートを前記雌型との間に挟んで挟圧固定するク
ランパーと、を備えており、前記クランパーにおける少
なくとも前記雌型側でかつ内周側に位置する角部を曲面
形状とし、前記雌型の前記クランパーに対向する部分
に、前記クランパーにおける雌型側先端部を収容し得る
前記雌型のパーティング面より凹んだ嵌着溝を設け、該
嵌着溝における少なくとも前記クランパ−側でかつ内周
側に位置する角部を曲面形状としたことを特徴としてい
る。
【0016】本発明の好ましい態様としては、前記クラ
ンパーの少なくとも雌型側先端部を弾性変形可能な材料
で形成すること、さらに好ましい別の態様としては、前
記嵌着溝に弾性変形可能な材料を埋め込むことが挙げら
れる。
【0017】また、前記クランパーにおける、少なくと
も雌型側でかつ内周側に位置する角部を滑らかな凸曲面
形状とする態様としては、前記角部にアール(R)を施
す、反対側の角部にもアールを施す、角部を斜めに切除
して角部分にアールを施す、角部を含む全体を凸曲面状
とする、角部を含む内周側全体を円弧状とする、前記ク
ランパーの内周側及び外周側全体を円弧状とする、等、
種々挙げられる。
【0018】さらに、嵌着溝における少なくとも前記ク
ランパ−側でかつ内周側に位置する角部を滑らかな凸曲
面形状とする態様も、上記クランパ−と同様である。前
記クランパー及び嵌着溝の前記角部の曲率は、通常、曲
率半径で0.3mm程度以上とされる。また、凸曲面の
断面形状としては円の他、楕円、双曲線、放物線、イン
ボリュート曲線等も使用できる。
【0019】本発明において、雌型に設けられる嵌着溝
は、前記クランパーの雌型側先端部のみを収容し得れば
足り、その深さは、1mm程度あればよい。本発明の好
ましい態様において、前記クランパーの少なくとも雌型
側先端部を形成する弾性変形可能な材料、あるいは、前
記嵌着溝に埋め込まれる弾性変形可能な材料としては、
ゴム(ラバー)、スポンジ、発泡樹脂材等の他、適宜の
柔軟性、弾力性を持つ種々の材料を使用できる。
【0020】このような構成とされた本発明に係る射出
成形同時絵付装置においては、クランパーにより絵付シ
ートの対向面部分を前記嵌着溝内に押し込んで、それと
嵌着溝とで挟圧固定するようにされているので、クラン
プ工程で、前記クランパーにより絵付シートの対向面部
分を前記嵌着溝に押し込んだとき、絵付シートがクラン
パーに引っ張られて緊張せしめられ、前記弛みや皺は発
生し難くなる。
【0021】また、前記クランパーにおける少なくとも
前記雌型側でかつ内周側に位置する角部を凸曲面形状と
し、前記嵌着溝における少なくとも前記クランパ−側で
かつ内周側に位置する角部を凸曲面形状としたことで、
クランパーと嵌着溝との絵付シート挟持面、特に絵付シ
ートに応力集中が生じやすい前記角部においても応力が
集中し難くなり、そのため、絵付シートに均一にテンシ
ョンがかかり、破断や亀裂が生じ難くなる。
【0022】本発明の射出成形同時絵付装置において、
前記クランパーとしては、矩形枠状のものの他、絵付シ
ートの上流側と下流側の両端部のみを押圧固定する2辺
タイプのものも使用でき、それらの既存のクランパーの
前記角部を前記した如くの態様で滑らかな凸曲面形状と
なせば、そのまま使用することができる。
【0023】本発明の射出成形同時絵付装置において
は、前記クランパーを雌型のパーティング面(絵付シー
ト)に対して直交する方向に進退動させる駆動手段が備
えられる。この場合、既設のクランパー駆動用エアーシ
リンダ等の駆動手段とその制御手段をそのまま使用する
ことができ、また、通常の射出成形装置に備えられてい
るエジョクターピン駆動手段をクランパー駆動手段とし
て兼用することも可能である。
【0024】雄雌両金型は、鉄等の金属あるいはセラミ
ックス等で作製され、成形品形状に応じて分割構成(中
間型等を設ける)等としてもよい。また、絵付シートの
予備成形を行う場合には、絵付シートの加熱軟化用の熱
盤等を付設したり、雌型及び雄型に真空吸引や圧空供給
用(予備成形用)に小孔(真空吸引孔等)や真空吸引溝
を設ける。また、既存の雌型に前記した嵌着溝を切削加
工等により設けることができる。
【0025】絵付シートの絵柄模様等の装飾パターンと
雌型キャビティ面(成形品)との位置決めを高い精度で
行うには、絵付シートに例えば「+」字形、「−」字
形、ストライプ形等の位置決めマークを設け、これを雌
型側周辺又は雌型自体に設けた光電管、イメージセンサ
等で検知してサーボモータ等のシート供給手段の動作を
制御すればよい。また、高精度な位置決めを必要としな
い場合(絵付シートが無地や同一パターン模様の繰り返
しになっているような場合)には、単にシート供給手段
のステッピングモータ等を制御してシートを一定量送り
出すようにしてもよい。
【0026】絵付シートは、基材シートとその上に積層
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート(ラミネートシート)、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層(転写層)のみを成
形品側に残して基材シート(支持体シート)を剥離する
転写シートのいずれも使用することができる。
【0027】前記基材シートとしては、ポリ塩化ビニ
ル、アクリル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹
脂を用いることができる。基材シートの厚さは、通常2
0〜500μm程度である。装飾層は、印刷絵柄、着色
又は透明塗膜、金属薄膜等の視覚的意匠を与える層の
他、硬質塗膜、防曇塗膜、導電性層等の機能性を有する
層であってもよい。
【0028】樹脂射出手段から射出される流動状態の樹
脂としては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合体)、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を加熱熔融したも
の、あるいは、二液硬化型、触媒硬化型の樹脂、例え
ば、ポリウレタン、不飽和ポリエステル等の未硬化液等
の射出成形同時絵付用として従来より知られている材料
を使用できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1(斜視図)及び図2
(断面図)は、本発明に係る射出成形同時絵付装置の一
実施形態に備えられる雌型12とその周辺部を示してい
る。
【0030】本実施形態の射出成形同時絵付装置10
は、得るべき成形品に対応した凹凸形状のキャビティ1
3を有する雌型(可動型)12と後述する雄型(固定
型)25とを備え、雌型12はその底部が図示していな
い可動盤に固定されていて、型開閉手段を構成する流体
圧シリンダのラムにより図2において左右方向(水平方
向)、言い換えれば、図2において雌型12の右側に配
置されている雄型25に対して接近−離隔する方向に進
退動するようにされている。
【0031】なお、本実施形態では、上記のように雌型
12が水平方向に移動するようにされているが、これに
限定される訳ではなく、例えば、雄型、雌型を上下に対
向配置して雌型を鉛直方向に移動させる等の他の形態を
採用することもできる。
【0032】前記雌型12の図示していない底部には作
動室が設けられており、この作動室には、通常は、得ら
れた射出成形品を型外に排出するためのエジェクターピ
ンが配置されるが、本実施形態においては、後述する絵
付シートSを挟圧固定するための、雌型のキャビティ
(成形窩)13を囲繞する形状(例えば、矩形)の枠状
クランパー30を駆動すべく流体圧シリンダ等の駆動機
構が配設されている。
【0033】前記枠状クランパー30は、雌型12の四
隅近くに設けられた貫通穴35,35,35,35に摺
動自在に嵌挿された4本の連結ロッド24,24,2
4,24に保持連結されており、前記駆動機構により雌
型12のパーティング面12aに対して垂直方向に進退
動できるようになっている。
【0034】そして、本実施形態においては、図3
(A)にその断面が拡大図示されているように、前記ク
ランパー30における、雌型12側でかつ内周側(キャ
ビティ13側)に位置する角部30aは、約0.3mm
程度のアール(R)が施されて滑らかな凸曲面形状とさ
れている。なお、ここでは、前記角部30aより外周側
の角部30bは直角のエッジとなっているが、図4に示
される如くに、角部30a、30bを共に滑らかな凸曲
面形状としてもよい。
【0035】また、前記雌型12には、得るべき成形品
形状に応じた凹状のキャビティ(キャビティ面)13が
形成されるとともに、前記キャビティ13に開口するよ
うに真空吸引孔17(図2参照)が形成され、前記真空
吸引孔17は真空吸引通路18及び導管19を介して外
部の真空ポンプに接続されている。さらに、雌型12の
パーティング面12aにおける前記クランパー30に対
向する部分には、前記キャビティ13の外周縁を周回す
るように、嵌着溝14が形成されている。
【0036】この嵌着溝14は、前記クランパー30に
おける雌型側先端部30Aを収容し得るように、前記ク
ランパー30と略相似形(若干大きい)とされ、前記パ
ーティング面12aから約1mm程度凹むように加工さ
れている。
【0037】そして、この嵌着溝14における前記クラ
ンパ−30側でかつ内周側(キャビティ13側)に位置
する角部14aと、その深さ方向下側の角部14bと
は、それぞれ約0.3mm程度のアール(R)が施され
て滑らかな凸曲面形状及び凹曲面形状とされている。な
お、外周側の角部14c、14dは、直角のエッジとな
っている。もちろん、図4に示す如くに、更に外周側の
角部14cも凹曲面形状としてもよい。
【0038】また、前記嵌着溝14の底面側には、Oリ
ング15が装着された環状溝16が穿設されている。前
記Oリング15は、前記枠状クランパー30が、間に絵
付シートSを挟んで前記嵌着溝16の底面に挟圧固定し
た際、前記キャビティ13と外部とを気密的に遮断する
役目を果たす。
【0039】一方、前記雄型25は、型閉め状態を示す
図2を参照すればよくわかるように、射出成形機のノズ
ル27が装着される固定盤28に固定されており、この
雄型25には、その中央に凸部(コア部)26が突設さ
れるとともに、前記射出成形機のノズル50からの熔融
樹脂を前記雌型12のキャビティ13内に注入充填する
ための湯道(ランナー)27が形成されている。上記に
加え、前記雄型25には、型締時に前記クランパー30
を収容するための溝状凹部29が設けられている。
【0040】なお、本実施形態において使用される絵付
シートSは、アクリル製の基材シート(厚みは120μ
m)とその上に印刷積層されたアクリル樹脂系インキの
木目模様の装飾層と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系の
接着剤層とからなり、基材シートを成形品(射出樹脂成
形物Pa)と密着一体化させたまま最終製品として使用
するラミネートシートとされている。
【0041】このような構成とされた本実施形態の射出
成形同時絵付装置10においては、例えば、特開平6−
315950号公報等に記載の公知の方法に従って、絵
付シートSが、例えば、ロール状に巻き取られた巻取ロ
ールの状態から、一対の送りロール(間に絵付シートを
挟持するニップロール)により必要量ずつ(1ショット
分ずつ)繰り出されるとともに、その先端部が昇降チャ
ックに保持されて、雌型12のキャビティ13及びパー
ティング面12aを覆うように、クランパー30と雌型
12との間を通って雌型12のシート排出側端部(下端
部)近傍の位置まで搬送されて固定チャックに固定保持
され、雌型12のパーティング面12a上に配置され
る。
【0042】次に、前記摺動ロッド24が雌型12内に
引き込まれて、クランパー30が雌型12側(絵付シー
トS側)に引き寄せられ、図3(B)に示される如く
に、前記クランパー30により絵付シートSの対向面部
分が前記嵌着溝14内に押し込まれ、該クランパー30
と嵌着溝14(の底面)とで絵付シートSが挟圧固定さ
れる。
【0043】このクランプ工程において、前記クランパ
ー30により絵付シートSの対向面部分を前記嵌着溝1
4に押し込んだとき、絵付シートSがクランパー30に
引っ張られて緊張せしめられ、前記弛みや皺は発生し難
くなる。
【0044】また、前記クランパー30における前記雌
型12側でかつ内周側に位置する角部30aを凸曲面形
状とし、前記嵌着溝14における前記クランパ−30側
でかつ内周側に位置する角部14aを凸曲面形状とし、
その上で更に前記嵌着溝14底部の角部14bを凹曲面
形状としたことで、クランパー30と嵌着溝14との絵
付シートS挟持面、特に絵付シートSに応力集中が生じ
やすい前記角部14aの他、14bにおいても応力が集
中し難くなり、そのため、絵付シートSに均一にテンシ
ョンがかかり、破断や亀裂が生じ難くなる。
【0045】その後、前記絵付シートSの先端側1ショ
ット分を刃物や加熱線条等によって供給側(上流側)か
ら切り離すシート切り離し工程、絵付シートSを熱盤等
により加熱軟化させる軟化工程、絵付シートSを前記真
空吸引孔17を通じて真空吸引することにより雌型12
のキャビティ面13に沿わせるように延伸させる延伸工
程、雌型12を雄型25側へ移動させて型締めを行う型
締め工程、雌型12と雄型25との間に形成されるキャ
ビティ13内に雄型25側から流動状態の樹脂(熔融樹
脂)を注入充填して射出成形を行う射出成形工程、が順
次行われ、前記流動状態の樹脂が固化して前記絵付シー
トSが射出樹脂成形物Paに接着一体化した後、前記雌
型12と雄型25とを離間させる型開き工程が行われ
る。
【0046】図5は、本発明に係る射出成形同時絵付装
置の他の実施形態を示している。この実施形態において
は、クランパー30の雌型側先端部30A及び内周部分
を弾性変形可能な材料、例えばラバー35で形成してい
る。このクランパー30においても、雌型12側でかつ
内周側(キャビティ13側)に位置するラバー35の角
部35aは、約0.3mm程度のアール(R)が施され
て滑らかな凸曲面形状とされている。このため、本実施
形態のクランパー30においても、前述したものと同様
に、絵付シートSに応力集中が生じやすい前記角部35
a、14aにおいても応力が集中し難くなり、そのた
め、絵付シートSに均一にテンションがかかり、破断や
亀裂が生じ難くなる。なお、この実施形態のように、ク
ランパー30の雌型側先端部30A、言い換えれば、絵
付シートSを挟圧する部分をラバー等の弾性変形可能な
材料で形成した場合は、Oリング15を不要にできる。
【0047】図6は、本発明に係る射出成形同時絵付装
置の他の別の実施形態を示している。この実施形態にお
いては、前記嵌着溝14に弾性変形可能な材料、例えば
スポンジ60を埋め込んでいる。クランパー30は前述
した図3に示されるものと同じである。本実施形態にお
いても、上述した各実施形態のものと略同様な作用効果
が得られる他、絵付シートSに付与するテンションを、
前記スポンジ60の硬さあるいはクランパー30の嵌着
溝14への入り込み量で調整することができる。なお、
この場合も、Oリングは不要である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る射出成形同時絵付装置は、クランパーにより絵
付シートの対向面部分を雌型に設けた嵌着溝内に押し込
んで、それと嵌着溝とで挟圧固定するようにされている
ので、クランプ工程で、前記クランパーにより絵付シー
トの対向面部分を前記嵌着溝に押し込んだとき、絵付シ
ートがクランパーに引っ張られて緊張せしめられ、前記
弛みや皺は発生し難くなり、また、前記クランパーにお
ける少なくとも前記雌型側でかつ内周側に位置する角部
を凸曲面形状とし、前記嵌着溝における少なくとも前記
クランパ−側でかつ内周側に位置する角部を凸曲面形状
としたことで、クランパーと嵌着溝との絵付シート挟持
面、特に絵付シートに応力集中が生じやすい前記角部に
おいても応力が集中し難くなり、そのため、絵付シート
に均一にテンションがかかり、破断や亀裂が生じ難くな
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形同時絵付装置の一実施形
態の雌型とその周辺部を示す概略構成図。
【図2】図1の射出成形同時絵付装置の型締め時を示す
断面図。
【図3】図1の射出成形同時絵付装置のクランパーとそ
の周辺を示す部分拡大図。
【図4】図3に示されるクランパーとその周辺部分の変
形例を示す部分拡大図。
【図5】本発明の射出成形同時絵付装置における雌型及
びクランパーの他の実施形態を示す部分拡大図。
【図6】本発明の射出成形同時絵付装置における雌型及
びクランパーの他の別の実施形態を示す部分拡大図。
【図7】従来の射出成形同時絵付装置の第1のクランプ
態様の説明に供される図。
【図8】従来の射出成形同時絵付装置の第2のクランプ
態様の説明に供される図。
【符号の説明】
S…絵付シート、10…射出成形同時絵付装置、12…
雌型、12a…パーティング面、13…キャビティ、1
4…嵌着溝、14a…角部、25…雄型、29…溝状凹
部、30…クランパー、30a…角部、30A…雌型側
先端部、35…ラバー、60…スポンジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型と、雄型と、前記雌型と雄型との間
    に供給された絵付シートを前記雌型との間に挟んで挟圧
    固定するクランパーと、を備えた射出成形同時絵付装置
    において、 前記クランパーにおける少なくとも前記雌型側でかつ内
    周側に位置する角部を曲面形状とし、前記雌型の前記ク
    ランパーに対向する部分に、前記クランパーにおける雌
    型側先端部を収容し得る前記雌型のパーティング面より
    凹んだ嵌着溝を設け、該嵌着溝における少なくとも前記
    クランパ−側でかつ内周側に位置する角部を曲面形状と
    したことを特徴とする射出成形同時絵付装置。
  2. 【請求項2】 前記クランパーの少なくとも雌型側先端
    部を弾性変形可能な材料で形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の射出成形同時絵付装置。
  3. 【請求項3】 前記嵌着溝に弾性変形可能な材料を埋め
    込んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成
    形同時絵付装置。
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