JPH08267408A - 化粧合板の製造法 - Google Patents

化粧合板の製造法

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JPH08267408A
JPH08267408A JP9797495A JP9797495A JPH08267408A JP H08267408 A JPH08267408 A JP H08267408A JP 9797495 A JP9797495 A JP 9797495A JP 9797495 A JP9797495 A JP 9797495A JP H08267408 A JPH08267408 A JP H08267408A
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JP
Japan
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decorative sheet
adhesive
decorative
flat board
board base
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Application number
JP9797495A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
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MARUTAMA IND
MARUTAMA SANGYO KK
Original Assignee
MARUTAMA IND
MARUTAMA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】化粧シートの折曲げ時角隅部に亀裂(目切れ現
象)が生じない優美な化粧合板を製造する。 【構成】木目柄や抽象柄などが印刷された化粧シート
(12)を平板基材(11)の片面に接着する一方、そ
の平板基材(11)の残る片面に上記化粧シート(1
2)を残す深さの折曲げ溝(14)を切り欠いて、その
化粧シート(12)を出隅側としつつ、上記平板基材
(11)をその折曲げ溝(14)が閉合する角張った状
態に折曲げ固定する化粧合板の製造法において、上記化
粧シート(12)としてプレコート紙を、その平板基材
(11)に対する接着剤(13)として測定温度20℃
での伸張度が約390%以上の酢酸ビニール樹脂エマル
ジヨン系を各々用い、上記プレコート紙をその接着剤
(13)が乾燥し終えないうちに、平板基材(11)へ
貼り付け一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧合板における製造法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、木目柄や抽象柄などが印刷され
た化粧シートを、ラワン合板やパーチクルボードなどの
平板基材へ片側から接着する一方、その平板基材の残る
片側に上記化粧シートを残す深さの折曲げ溝を切り欠い
て、その化粧シートを出隅側としつつ、上記平板基材を
その折曲げ溝の閉合する直角やその他の角張った状態に
折曲げ固定した化粧合板は公知であり、建具や家具、キ
ヤビネツトなどに使用されている。
【0003】しかも、上記化粧シートとしては塩化ビニ
ールやポリエステル、その他のプラスチツクフイルムが
採用されている通例であり、これによればそのプラスチ
ツクフイルム自身が伸縮性を備えるため、上記折曲げ時
角隅部に亀裂(目切れ現象)を生ずる憂いがなく、その
本来の優美な化粧効果を達成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記プラス
チツクフイルムは焼却によって有害なガスを発生するた
め、環境上の問題がある。
【0005】又、それだからと言って、上記プラスチツ
クフイルムに代る紙を採用すると、それ自身伸縮性がな
いために、必らずや目切れ現象を生ずることになり、化
粧シート本来の耐用的に優美な化粧効果を与えることが
できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために木目柄や抽象柄など
が印刷された化粧シートを平板基材の片面に接着する一
方、その平板基材の残る片面に上記化粧シートを残す深
さの折曲げ溝を切り欠いて、その化粧シートを出隅側と
しつつ、上記平板基材をその折曲げ溝が閉合する角張っ
た状態に折曲げ固定する化粧合板の製造法において、上
記化粧シートとしてプレコート紙を、その平板基材に対
する接着剤として測定温度20℃での伸張度が約390
%以上の酢酸ビニール樹脂エマルジヨン系を各々用い、
上記プレコート紙をその接着剤が乾燥し終えないうち
に、平板基材へ貼り付け一体化することを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】本発明によれば、化粧シートとして採用したプ
レコート紙を、その平板基材に対して測定温度20℃で
の伸張度が約390%以上の酢酸ビニール樹脂エマルジ
ヨン系接着剤により、その乾燥し終えないうちに貼り付
けるようになっているため、上記化粧シートに目切れ現
象の生じない優美な化粧合板を得られるのであり、従来
のプラスチツクフイルムから成る化粧シートと異なっ
て、有害なガスを発生するおそれがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明との比較上、先づ公知の化粧合
板から説明すると、図1〜3はそのカウンターの台板
(A)に適用した一例を示しており、(11)はラワン
合板やパーチクルボードなどから成る平板基材、(1
2)はその片面の全体に接着剤(13)を介して貼り付
け一体化された化粧シートであり、その表面には言うま
でもなく木目柄や抽象柄などの各種化粧模様が印刷され
ている。
【0009】(14)は上記平板基材(11)の残る片
面に、化粧シート(12)のみを残す深さとして切り欠
き加工されたほぼ直角(θ)の折曲げ溝であり、図例で
はカウンターの台板(A)を形作る関係上、そのV字型
をなす2個が平行に列設されているが、稜線の露呈する
角張った状態に折曲げられる限り、W字型やその他の形
状に切り欠き加工されることもある。
【0010】そして、このような化粧合板は図2から図
3のように、上記化粧シート(12)を出隅側としつ
つ、その折曲げ溝(14)が閉合密着する角張った状態
に折曲げられることにより、一定厚み(T)を備えたカ
ウンターの台板(A)として仕上げられる。その折曲げ
に先立って、上記折曲げ溝(14)内に接着剤が充填さ
れることにより、その折曲げ状態の固定維持されること
は言うまでもない。(15)は同様にして台板(A)の
内部へ充填された補強芯材、(16)は台板(A)の裏
当て材である。
【0011】本発明では上記化粧シート(12)とし
て、表面に透明塗料が施されたプレコート紙を用いると
共に、これを平板基材(11)へ貼り付けるための接着
剤(13)として、測定温度20℃での伸張度が約39
0%以上の酢酸ビニール樹脂エマルジヨン系を用いるの
である。
【0012】そして、その酢酸ビニール樹脂エマルジヨ
ン系接着剤(13)を、上記平板基材(11)の片面全
体へロールコーターなどによって塗布し、その接着剤
(13)が未だ湿潤(ウエツト)状態又は半乾燥(セミ
ドライ)状態にある間に、上記化粧シート(12)とし
てのプレコート紙を貼り付けて、その後プレコート紙の
表面をロールプレスなどによって押圧するのである。
【0013】上記プレコート紙の接着剤(13)とし
て、測定温度20℃での伸張度が約390%以上の酢酸
ビニール樹脂エマルジヨン系を用いた理由は、その乾燥
し終えないうちにプレコート紙を貼り付けることとも相
俟って、その紙の全体に充分接着剤(13)を浸透・含
浸させ、その高い伸張性を与えることによって、上記折
曲げ使用状態での目切れ現象を防ぎ、化粧合板としての
優美な化粧効果と、耐用的に安定した接着状態を得る点
にある。その意味から言えば、上記半乾燥状態よりも湿
潤状態において貼り付ける方が好ましい。
【0014】その場合、平板基材(11)に対する上記
接着剤(13)の塗布量は、その多い程プレコート紙の
伸張性を高めることができるが、多きに過ぎることは不
経済であると共に、プレコート紙との関係上乾燥時間が
いたづらに長くなる。
【0015】他方、接着剤(13)の塗布量が過少であ
ると、上記プレコート紙への浸透不足により、その目的
とする伸張度を得ることができないので、実際には約5
0〜100g/m2 が最も好適な接着剤(13)の塗布
量である。尚、上記伸張度を測定温度が20℃での数値
として挙げた理由は、この種接着剤の伸張度を測定する
温度として一般的であることに基く。
【0016】因みに本発明での実験例を挙げれば、次の
通りである。
【0017】〔実験例−1〕化粧合板の平板基材として
2.5mm×121cm×242cmのラワン合板を用
い、その片面に「ボンコート2960」(大日本インキ
化学工業株式会社製接着剤の商品名)を110g/m2
だけ塗布し、その接着剤の湿潤状態において、55g/
2 のプレコート紙を貼り付けた上、一昼夜養生した。
【0018】〔実験例−2〕化粧合板の平板基材として
2.7mm×92cm×183cmのスタウツド(MD
F)を用い、その片面に「エバデイツクEP−11−
L」(大日本インキ化学工業株式会社製接着剤の商品
名)を90g/m2 だけ塗布し、その湿潤状態のもとで
60g/m2 のプレコート紙を貼り付けた上、一昼夜養
生した。
【0019】〔実験例−3〕化粧合板の平板基材として
3mm×121cm×182cmのパーチクルボードを
用い、その片面に「リカボンドBA−820」(中央理
化工業株式会社製接着剤の商品名)を100g/m2
け塗布し、その半乾燥状態のもとで65g/m2 のプレ
コート紙を貼り付けた上、やはり一昼夜養生した。
【0020】〔実験例−4〕化粧合板の平板基材として
3.6mm×91cm×213cmの合板を用い、その
片面に「リカボンドBA−53」(中央理化工業株式会
社製接着剤の商品名)を110g/m2 だけ塗布し、そ
の湿潤状態のもとで35g/m2 のプレコート紙を貼り
付け、更に30g/m2 のウレタンを上塗りした上、一
昼夜養生した。
【0021】上記実験例の何れにあっても、化粧合板の
平板基材を角張った状態に折り曲げた際、そのプレコー
ト紙には目切れ現象が全然発生せず、その優美な化粧効
果と安定・強固な接着状態を得ることができた。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明では木目柄や抽象
柄などが印刷された化粧シート(12)を平板基材(1
1)の片面に接着する一方、その平板基材(11)の残
る片面に上記化粧シート(12)を残す深さの折曲げ溝
(14)を切り欠いて、その化粧シート(12)を出隅
側としつつ、上記平板基材(11)をその折曲げ溝(1
4)が閉合する角張った状態に折曲げ固定する化粧合板
の製造法において、上記化粧シート(12)としてプレ
コート紙を、その平板基材(11)に対する接着剤(1
3)として測定温度20℃での伸張度が約390%以上
の酢酸ビニール樹脂エマルジヨン系を各々用い、上記プ
レコート紙をその接着剤(13)が乾燥し終えないうち
に、平板基材(11)へ貼り付け一体化するようになっ
ているため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良
することができ、化粧シート(12)に目切れ現象の生
じない優美な化粧状態を得られる効果がある。
【0023】特に、請求項2の構成を採用するならば、
上記接着剤(13)をいたづらに浪費することなく、そ
の化粧シート(12)に効果的な伸張性を付与すること
ができ、優美な化粧合板の量産性にとっても著しく有益
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カウンターの台板に適用した化粧合板の斜面図
である。
【図2】図1の角隅部を展開して示す拡大断面図であ
る。
【図3】図2の折曲げ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(11)・平板基材 (12)・化粧シート (13)・接着剤 (14)・折曲げ溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木目柄や抽象柄などが印刷された化粧シー
    ト(12)を平板基材(11)の片面に接着する一方、
    その平板基材(11)の残る片面に上記化粧シート(1
    2)を残す深さの折曲げ溝(14)を切り欠いて、その
    化粧シート(12)を出隅側としつつ、上記平板基材
    (11)をその折曲げ溝(14)が閉合する角張った状
    態に折曲げ固定する化粧合板の製造法において、 上記化粧シート(12)としてプレコート紙を、その平
    板基材(11)に対する接着剤(13)として測定温度
    20℃での伸張度が約390%以上の酢酸ビニール樹脂
    エマルジヨン系を各々用い、 上記プレコート紙をその接着剤(13)が乾燥し終えな
    いうちに、平板基材(11)へ貼り付け一体化すること
    を特徴とする化粧合板の製造法。
  2. 【請求項2】平板基材(11)に対する接着剤(13)
    の塗布量を、約50〜100g/m2 に設定したことを特徴
    とする請求項1記載の化粧合板の製造法。
JP9797495A 1995-03-29 1995-03-29 化粧合板の製造法 Pending JPH08267408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758938B1 (ko) * 2007-05-18 2007-09-19 이창석 목재를 이용한 외장마감재 제조방법
JP2012076233A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Daiken Corp 建築用造作材および建築用造作材セットの製造方法

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970819