JPH08265936A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JPH08265936A
JPH08265936A JP7066502A JP6650295A JPH08265936A JP H08265936 A JPH08265936 A JP H08265936A JP 7066502 A JP7066502 A JP 7066502A JP 6650295 A JP6650295 A JP 6650295A JP H08265936 A JPH08265936 A JP H08265936A
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Ryuji Nakanishi
竜治 中西
Takahiro Onizuka
孝浩 鬼塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車種が相違して選択回路が異なっても一種類
の電気接続箱を用いることができるようにする。 【構成】 全車種に共通に用いる共用回路4と、いずれ
かの車種において必要とされる選択回路5A〜5Dの全
てを備えた内部回路を電気接続箱のケース1内に予め収
容し、上記各選択回路毎5A〜5Dにその一部に非連続
部Xを設けると共に、これら非連続部となる端末に接続
用端子10を設け、これら接続用端子をケース1に設け
た開口部12A〜12Bの内側に配置する一方、上記各
選択回路の非連続部を連続させる接続回路を設けた選択
回路部材20A〜20Dを形成し、これら選択回路部材
を選択して上記ケースの開口部に取り付け、該選択回路
部材の接続回路を上記接続用端子と接続させ、所要の選
択回路を連続させる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ワイヤハーネ
スに用いる電気接続箱に関し、特に、各種電装品に対す
る分岐回路を集中的に高密度で配置するジャンクジョン
ボックス等の電気接続箱において、自動車のグレードあ
るいは仕向地等の相違により、選択回路が相違する場合
に、簡単に対応する分岐回路を構成することが出来るよ
うにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤハーネスにおいて、分岐
回路を形成するためワイヤハーネスの電線にスプライス
接続して支線を分岐させていく場合、ワイヤハーネス径
が肥大すると共に、スプライス接続は手数およびコスト
がかかる欠点があり、そのため、分岐回路を集中的にま
とめたジャンクジョンボックス等の電気接続箱が形成さ
れている。
【0003】上記電気接続箱では、必要とする分岐回路
に対応して、バスバー等の内部配線材の形状および該内
部配線材と外部回路との接続態様を変更させている。よ
って、例えば、同一車種でもグレードや仕向地の相違に
より、選択回路が異なる毎に、バスバー等の内部配線材
および電気接続箱のケースを新規に設計して、形成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
スバーおよびケースを新たに形成する場合、それぞれ成
形用金型を必要とし、非常にコスト高になる欠点があ
る。上記バスバーに代えて、内部回路を単芯線と該単芯
線に圧接する圧接端子とで構成する場合もあるが、この
場合も、回路変更に対応して、その都度、新規に設計し
なければならならず、ケースは新たに成形用金型で形成
する必要があると共に、回路に対応した布線用金型も必
要となる。
【0005】また、内部配線材とバスバーの他に、PC
B(プリント・サーキット・ボード)やFPC(フレキ
シブル・プリンテッド・サーキット)等があるが、いず
れの場合も、電気接続箱内で同一層に交差させて配置し
た場合にはショートが発生しやすい問題があるため、同
一層での回路の取り回しに限界があり、多層の配索とな
らざるをえず、電気接続箱の内部構成が複雑になると共
に大型化する欠点がある。さらに、大電流回路が必要な
場合、PCBおよびFPCの導体を厚くする必要があ
り、その場合、刃型を用いたダイスタッピング法により
製造しなけらばならず、作業手数がかかる問題がある。
【0006】このように、従来、自動車のグレード、仕
向地等により選択回路が変更する毎に、電気接続箱の内
部分岐回路を変更しなければならず、新たな回路設計が
必要で、かつ、電気接続箱の上下ケース、内部回路を構
成するバスバー等の配線材の製造に必要な金型の設計、
製造も行う必要があり、開発期間の長期化、経費の増大
が生じる問題があった。特に、少量生産の車種について
はコスト高になる欠点があった。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、自動車のグレード、仕向地等により選択回路が変
更しても、電気接続箱のケースおよび内部回路を変更す
る必要がなく、所要の選択回路部材を選択して電気接続
箱に取り付けるだけで対応できるようにした電気接続箱
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、全車種に共通に用いる共用
回路と、いずれかの車種において必要とされる選択回路
の全てを備えた内部回路を電気接続箱のケース内に予め
収容し、上記各選択回路毎にその一部に非連続部を設け
ると共に、これら非連続部となる端末に接続用端子を設
け、これら接続用端子をケースに設けた開口部の内側に
配置する一方、上記各選択回路の非連続部を連続させる
接続回路を設けた選択回路部材を形成し、これら選択回
路部材を選択して上記ケースの開口部に取り付け、該選
択回路部材の接続回路を上記接続用端子と接続させ、所
要の選択回路を連続させる構成としている電気接続箱を
提供している。
【0009】上記電気接続箱のケースには、上記選択回
路部材を取り付ける開口部を選択回路毎に区別して形成
し、該開口部に選択回路部材を挿入した状態で、あるい
は選択回路部材が不要な場合は選択回路部材を挿入しな
い状態で蓋により閉鎖する構成としている。(請求項
2) なお、上記開口部は選択回路毎に形成せずに、まとめて
1つの開口部として形成し、該開口部の所要箇所に対応
する所要の選択回路部材を挿入する構成としてもよい。
この場合、各選択回路部材を所要箇所に保持する仕切部
をケースに形成しておくことが好ましい。また、上記開
口部は、ケースの上面、下面、あるいは/および側面に
形成できる。
【0010】上記蓋とケースとの間に係止機構を設けて
ロックする構成としている。(請求項3) 上記開口部は各選択回路部材毎に設けると共に、これら
開口部をケースに並列に形成し、これら並列の開口部を
閉鎖する蓋をケースにスライド自在に取り付けることが
好ましい。
【0011】上記電気接続箱のケース内部に予め収容し
ている内部回路のうち、共通回路に設けた外部回路接続
用端子を、ケースに設けた共通回路用コネクタ部に突出
させる一方、内部回路のうちの選択回路に設けた外部回
路接続用端子を、ケースに設けた選択回路用コネクタ部
に突出させ、夫々外部回路のワイヤハーネスと外部回路
接続用端子を介して接続する構成としている。(請求項
4) 上記選択回路用コネクタ部は各選択回路毎に形成しても
よいし、複数の選択回路を1つのコネクタ部にまとめて
もよい。
【0012】上記電気接続箱のケース内部に予め収容し
ている共通回路と全選択回路を設けた内部回路を、バス
バー、単芯線と圧接端子の組み合わせ、FPC、PCB
あるいは、これらを組み合わせて形成している。(請求
項5) 尚、上記内部回路は車種毎に設計変更する必要がないた
め、バスバーで形成してもバスバー打抜用金型費用がか
からず、かつ、バスバーは絶縁板を介して多層配置でき
るため、バスバーを用いることが好ましい。上記バスバ
ーで内部回路を形成した場合、共用回路および選択回路
のワイヤハーネスと接続する上記外部回路接続用端子
は、バスバーの一部を突出させて折り曲げて形成したオ
スタブにより構成することが好ましい。また、選択回路
の非連続部の両側端末の接続用端子もオスタブから構成
することが好ましい。
【0013】上記ケースに設けた開口部に挿入して選択
的に用いる選択回路部材は、上記開口部に内嵌係止する
スペーサにFPC、PCB等の回路部材を取り付けた形
状としており、上記内部回路の選択回路の非連続部端末
に接続した舌片型中継端子を上記回路部材の導電体と圧
接させて接続している。(請求項6) 尚、内部回路をバスバーで形成し、該バスバーに舌片型
のタブを一体に形成した場合には、上記舌片型中継端子
を介さずに、直接、FPC、PCB等の導電体と接続で
きる。
【0014】上記選択回路部材は、FPC、PCB等で
構成することに限定されず、スペーサにバスバーあるい
は単芯線と圧接端子を取り付けて構成してもよい。ま
た、上記スペーサはケースの開口部を閉鎖する形状とす
ると共に、ケースとの間にロック部を設け、上記蓋を不
要としてもよい。その場合、選択回路部材を挿入しない
ケース開口部にスペーサのみを取り付けて閉鎖すればよ
い。
【0015】上記選択回路部材を挿入する開口部は、矩
形状とし、その対向する2辺、あるいは4辺に沿った開
口部内側に、上記内部回路の選択回路の非連続部端末の
端子を位置させ、開口部に挿入する選択回路部材の所要
の導電体と接続させている。
【0016】
【作用】上記請求項1に記載の電気接続箱によれば、所
要の選択回路部材を選択し、電気接続箱に設けた開口部
のうち、該選択回路部材取付用の開口部に上記選択した
選択回路部材を取り付ければ、電気接続箱の内部回路に
設けた選択回路の非連続部がつながり、所要の選択回路
が完成する。よって、選択回路の変更に応じて、電気接
続箱の内部回路を設計変更する必要はなく、単に選択回
路部材を選択してケースの開口部に取り付けるだけでよ
くなる。
【0017】請求項2に記載の電気接続箱によれば、各
選択回路毎に区別してケースに開口部を形成しているた
め、例えば、開口部と選択回路とに対応する番号を付し
ておくと、間違えなく簡単に所要の開口部に所要の選択
回路部材を取り付けることができる。また、選択回路部
材を挿入した開口部および選択回路部材を挿入していな
い開口部とも、全開口部を蓋で閉鎖するため、開口部か
ら電気接続箱のケース内部に埃あるいは水が侵入するの
を防止できる。また、当然のことながら、選択回路部材
が挿入されていない開口部の内側に露出している端子に
他の部材が接触してショート等が発生するのを防止でき
る。
【0018】請求項3に記載の電気接続箱によれば、蓋
をケースにロックして固定するため、選択回路部材にケ
ースとのロック機構を設ける必要がなく、選択回路部材
は開口部よりケース内部に挿入し、ケース内部に収容し
た上側の絶縁板の上面と蓋との間に嵌合保持するだけで
よくなる。
【0019】請求項4に記載の電気接続箱によれば、共
用回路の外部回路接続用端子のみを突出させた共用回路
用コネクタ部に共通回路のワイヤハーネスを接続すれ
ば、全車種に共用の機器に電気接続できる一方、選択回
路の外部回路接続用端子のみを突出させた選択回路用コ
ネクタ部に選択回路のワイヤハーネスを接続すれば、車
種に応じて搭載される機器に電気接続できる。また、選
択回路用コネクタ部を共用回路用コネクタ部と区別して
設けているため、ワイヤハーネスの接続間違えが発生し
にくい。
【0020】請求項5に記載のように、本発明の電気接
続箱では、選択回路に変更があっても、電気接続箱の内
部回路は変更しないため、該内部回路を、バスバー、単
芯線と圧接端子の組み合わせ、FPC、PCB、あるい
はこれらを組み合わせたいずれの配線材で構成しても問
題はない。
【0021】請求項6に記載の電気接続箱によれば、選
択回路部材を上記開口部に内嵌するスペーサにFPC、
PCB等の回路部材を取り付けて形成しているため、小
型化することができる。また、FPC、PCB等の回路
部材を用いた場合、内部回路の選択回路の非連続部端末
に舌片型中継端子を接続しておくと、上記回路部材の導
電体と上記中継端子の弾性を有する舌片型端子部とを圧
接させるだけで、簡単かつ確実に接続させることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の電気接続箱を図面に示す実施
例により詳細に説明する。図1から図4は第1実施例の
電気接続箱を示し、上ケース1aと下ケース1bとを嵌
合してロックし、ボックス形状の電気接続箱のケース1
を構成している。ケース1の内部には図2に示すよう
に、バスバー2Aと2Bを絶縁板3Bを介して積層配置
し、上面のバスバー2Aの上面に上側の絶縁板3Aを配
置している。
【0023】上記ケース1の内部に収容するバスバー2
A、2Bにより、全車種で共用する共用回路4を形成し
ていると共に、いずれかの車種で使用する選択回路5
A、5B、5C、5Dを全て備えた選択回路5を形成し
ている。本実施例では、上記共用回路4の主要部分は下
層のバスバー2Bで形成すると共に、選択回路5の主要
部分は上層のバスバー2Aで形成し、図1の左上側部分
には選択回路5を配置している。尚、図3に示すよう
に、共用回路4と選択回路5の一部は接続されているた
め、同一層に均等に形成している場合もある。
【0024】上記共用回路4および全選択回路5を形成
するバスバー2A、2Bには夫々ワイヤハーネスと接続
するための外部回路接続用端子のオスタブを突設してお
り、共用回路4のオスタブ6をケース1に形成した共用
回路用コネクタ部7に突出させると共に、全選択回路5
のオスタブ8を選択回路用コネクタ部9に突出させてい
る。これらコネクタ部7、9は上ケース1aの一方側
(図1中で右側)に並設している。
【0025】上記全選択回路5を構成する各選択回路5
A、5B、5C、5Dの回路には、例えば、図4中に一
点鎖線で示す選択回路5Aのように、その回路の一部に
非連続部Xを設けている。これら非連続部Xの両端に位
置する部分で、バスバー2A(2B)の一部を突出させ
て接続端子となるオスタブ10を設け、これらオスタブ
10を上側の絶縁板3Aの開口を貫通させて、舌片型中
継端子11と接続している。これらオスタブ10に接続
した舌片型中継端子11は図1および図5に示すよう
に、各選択回路5A、5B、5C、5D毎に独立して上
ケース1aに形成した矩形状の開口部12A、12B、
12C、12Dの対向する2辺に沿って、開口内部に位
置させている。
【0026】上記舌片型中継端子11は図2(B)に示
すように、金属板を折り曲げて形成しており、垂直方向
の平板部11aの下部両側から内側に湾曲させた一対の
タブ係止部11bを設けると共に、平板部11aの上端
から下向きに折り曲げた後に内側に湾曲させた弾性を有
する舌片部11cを設けた形状である。
【0027】上記上ケース1aに形成する開口部12A
〜12Dは上ケース1aの他方側(図1中で左側)に並
設しており、各開口部12A〜12Dの開口周縁部に蓋
ガイド溝14を設けている。これら開口部12A〜12
Dは、上ケース1aの側壁に形成した取付孔1cに挿入
した蓋13A〜13Dを上記ガイド溝14で案内しなが
らスライドさせて閉鎖するようにしている。これらスラ
イド式蓋13A〜13Dにはそれぞれケース固定用のロ
ック爪16を突設し、開口部12A〜12Dを閉鎖した
時にケース側に形成したロック溝(図示せず)と係止す
るようにしている。
【0028】上記各開口部12A〜12Dには、図4に
示すように、上記各選択回路5A〜5Dの非連続部Xに
装填し、選択回路5A〜5Dの非連続部の両端末に設け
たオスタブ10に舌片型中継端子11を介して接続し、
非連続部Xを連続させる選択回路部材20A〜20Dを
着脱自在に挿入するようにしている。これら選択回路部
材20A、20B、20C、20Dは車両に搭載する電
装品に対応して、選択して用いられるもので、例えば、
選択回路部材20Aのみを開口部12Aに挿入して取り
付け、他の選択回路部材20B、20C、20Dは用い
ない場合もある。この場合、選択回路部材20Aを挿入
した後に開口部12Aの蓋13Aを閉鎖し、また、選択
回路部材を挿入していない開口部12B、12C、12
Dも蓋13B、13C、13Dで閉鎖する。
【0029】上記選択回路部材20A〜20Dは、本実
施例では、2枚の絶縁シート21の間に所要形状に打ち
抜いた銅箔からなる導電体で構成した接続回路22を挟
んだFPCを回路部材23として用い、図4に示すよう
に、回路部材23を樹脂製のボックス形状のスペーサ2
5の下面から両側面にかけて接着剤で貼着している。ス
ペーサ25は開口部12A〜12Dに挿入した時、上層
の絶縁板3Aの上面に保持され、その両側部に位置する
導電体22の端末部が舌片型中継端子11の舌片部11
cに圧接されるようにしている。該舌片部11cとの圧
接部では表面側の絶縁シート21を除去して接続回路2
2を露出させ、電気接続させている。選択回路部材20
A〜20Dを挿入した後は蓋13A〜13Dを閉めるこ
とにより、絶縁板3Aと蓋13A〜13Dの隙間に選択
回路部材20A〜20Dが移動不可に固定される。尚、
図4ではFPCの上側の絶縁シート21は取り除いた状
態で示している。
【0030】上記構成の電気接続箱では、搭載する電装
品の種類に対応して、選択回路部材20A〜20Dのう
ちから選択し、開口部12A〜12Dのうちから対応す
る開口部に挿入するだけで、所要の選択回路を連続させ
て完成することができる。かつ、全選択回路とワイヤハ
ーネスとを接続するオスタブ8を突出させた選択回路用
コネクタ部9に搭載する電装品と接続するワイヤハーネ
スを接続すれば、該電装品を電気接続することが出来
る。
【0031】よって、選択回路が相違する毎に電気接続
箱自体を変更する必要はなく、かつ、新たに設計、製造
する必要もなく、簡単に回路変更に対応できる。
【0032】図5に示す第2実施例は、選択回路部材2
0のスペーサ25の側壁にケースへのロック爪16’を
設けている。このように、選択回路部材20をケースの
開口部に挿入して、ケースの開口部周縁に形成した係止
溝1d(図6に示す)と係止してロックする構成とする
と、ケースに蓋13を設ける必要はない。尚、この場
合、選択回路部材20を装填しない開口部には、ロック
爪16’のみを設けたスペーサ25を取り付ければよ
い。
【0033】また、上記第2実施例では、スペーサ25
の一面にPCBからなる回路部材23を貼着しており、
該回路部材23の接続回路22には4辺に沿って位置す
る端末接続部22a、22b、22c、22dを形成し
ている。よって、図6に示すように、該選択回路部材2
0を挿入するケースの開口部12には、その4辺に沿っ
て開口部12内の下部に突出する舌片型中継端子11を
水平方向に突出させている。よって、回路部材23を下
向きとして選択回路部材20を開口部12に挿入する
と、上記端末接続部22a〜22dに中継端子11の上
向きの舌片部11cが圧接して電気接続される。
【0034】尚、スペーサ25にケースへのロック機構
を設けずに、図7に示す蓋13を用いてもよい。該蓋1
3は第1実施例とは異なり、スライド式蓋とせずに、蓋
13の周縁からU字形状の弾性係止腕30を突出させ、
その下端部に係止爪16を突設している。該蓋13は、
開口部12の上面から弾性係止腕30を撓ませながらは
め込み、係止爪16をケースの開口部周縁に形成した係
止溝に係止してケース上面に固定し、開口部12を閉鎖
している。
【0035】また、図6に示すケース開口部の所要の辺
に沿って中継端子11を配置した場合、図8に示すよう
な、FPCからなる回路部材23を2枚積層してスペー
サ25に取り付け、接続回路22の端末接続部22a、
22bが直交する方向に位置する選択回路部材20を用
いることもできる。
【0036】図9はケース1に設ける開口部12A、1
2Bをケース1の側面に形成した第3実施例である。こ
れら開口部12A、12Bは上ケース1aの側面に切り
欠いて形成しており、ケース内部に配置した絶縁板3を
開口部12A、12Bの中央部分に突出させ、その上部
に舌片型中継端子11を並列に突出させている。これら
開口部12A、12Bには、コ字形状としたスペーサ2
5の内面にFPC、あるいはリジット基板を屈折させた
フレキシブルな回路部材23を貼着した選択回路部材2
0A、20Bを挿入し、上記中継端子11と接続する位
置に回路部材23の接続回路22の端末接続部を配置し
ている。
【0037】上記選択回路部材20A、20Bを開口部
12A、12Bに挿入した後は、図10に示す如き、コ
字形状の蓋13A、13Bを被せ、これら蓋13A、1
3Bに形成した係止爪16をケースに形成した係止溝
(図示せず)に係止して、選択回路部材20A、20B
および蓋13A、13Bをケース1に固定している。
【0038】図11は第4実施例を示し、選択回路部材
毎に別個に形成していた開口部を1つにまとめてケース
1の側面に形成したもので、所要の選択回路部材を選択
して、該開口部12の所要の位置に嵌合し、ケース1に
側面よりスライド自在に取り付けた蓋13により、開口
部12を閉鎖するようにしている。尚、開口部12に突
出する絶縁板3には各選択回路部材毎に係止する係止爪
31を突設し、選択回路部材のスペーサに形成した係止
溝(図示せず)に係止することにより、選択回路部材を
所定位置に位置決めしている。
【0039】なお、上記実施例では、ケース内部に収容
する内部回路をバスバーで形成しているが、単芯線と該
単芯線に圧接する圧接端子とで形成し、該圧接端子に設
けたオスタブを上記中継端子に接続するようにしてもよ
い。さらに、内部回路側をFPC、PCBなどで形成し
てもよい。また、選択回路部材側をスペーサにバスバー
を取り付けて形成してもよく、ケース内部に収容してい
る内部回路側および選択回路部材に設ける選択回路側の
いずれも配線材として適宜なものを用いることができ、
限定されない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1の電気接続箱では、車種が相違して、選択回
路が相違しても、電気接続箱を変更する必要はなく、電
気接続箱の上下ケースおよび該ケース内に収容する内部
回路を一種類だけ設けておくと、複数の車種に対応させ
ることができる。これに対して、従来は選択回路が相違
する車種毎に、対応するケースおよび該ケース内に収容
する内部回路を必要としたために、夫々ケース成形用お
よび回路形成用の金型を必要としていたが、本発明で
は、一種類の金型で複数の車種に対応でき、コストの大
幅な低減と、生産性の飛躍的な向上を図ることができ
る。
【0041】請求項2の電気接続箱では、各選択回路毎
に区別してケースに開口部を形成しているため、間違え
なく簡単に所要の開口部に所要の選択回路部材を取り付
けることができる。また、ケースに設けた開口部は選択
回路部材の挿入の有無にかかわりなく、全て蓋で閉鎖す
るため、電気接続箱のケース内部への埃あるいは水が侵
入を防止できる。
【0042】請求項3の電気接続箱によれば、蓋をケー
スにロックして固定するため、選択回路部材にケースと
のロック機構を設ける必要がなく、選択回路部材の構成
を簡単にできる。
【0043】請求項4の電気接続箱によれば、共用回路
用コネクタ部と選択回路用コネクタ部を夫々別個にケー
スに形成しているため、ワイヤハーネスの接続時に間違
いが発生しにくい。
【0044】また、本発明の電気接続箱では、その内部
回路は変更しないため、請求項5に記載のように、内部
回路をバスバー、単芯線と圧接端子の組み合わせ、FP
C、PCB、あるいはこれらを組み合わせたいずれの配
線材で構成しても、内部回路成形用の金型を車種に応じ
て形成する必要はなく、電気接続箱の用途に対応して適
宜に選択することができる。
【0045】請求項6の電気接続箱によれば、選択回路
部材の回路部材をFPC、PCB等の回路部材で形成し
ているため、容易に設計変更できると共に、小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電気接続箱の分解斜視
図である。
【図2】 (A)は第1実施例の電気接続箱の要部断面
図、(B)はオスタブに接続した舌片型中継端子を示す
斜視図である。
【図3】 第1実施例の内部回路を構成するバスバーの
斜視図である。
【図4】 第1実施例の選択回路部材の構成を説明する
ための分解斜視図である。
【図5】 第2実施例の選択回路部材の斜視図である。
【図6】 第2実施例の電気接続箱の一部斜視図であ
る。
【図7】 第2実施例に用いる蓋の変形例を示す斜視図
である。
【図8】 第2実施例に用いる選択回路部材の変形例を
示す斜視図である。
【図9】 第3実施例の電気接続箱の一部分解斜視図で
ある。
【図10】 第3実施例に用いる蓋の斜視図である。
【図11】 第4実施例の電気接続箱の一部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 1a 上ケース 2(2A、2B) 内部回路を構成するバスバー 3(3A、3B) 絶縁板 4 共用回路 5(5A〜5D) 選択回路 6 共用回路のオスタブ 7 共用回路用コネクタ部 8 選択回路のオスタブ 9 選択回路用コネクタ部 10 タブ 11 舌片型中継端子 12(12A〜12D) 開口部 13(13A〜13D) 蓋 20(20A〜20D) 選択回路部材 22 接続回路 23 回路部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全車種に共通に用いる共用回路と、いず
    れかの車種において必要とされる選択回路の全てを備え
    た内部回路を電気接続箱のケース内に予め収容し、上記
    各選択回路毎にその一部に非連続部を設けると共に、こ
    れら非連続部となる端末に接続用端子を設け、これら接
    続用端子をケースに設けた開口部の内側に配置する一
    方、上記各選択回路の非連続部を連続させる接続回路を
    設けた選択回路部材を形成し、これら選択回路部材を選
    択して上記ケースの開口部に取り付け、該選択回路部材
    の接続回路を上記接続用端子と接続させ、所要の選択回
    路を連続させる構成としている電気接続箱。
  2. 【請求項2】 上記電気接続箱のケースには、各選択回
    路毎に区別して上記開口部を形成し、該開口部に選択回
    路部材を挿入して、あるいは選択回路部材が不要な場合
    は選択回路部材を挿入せずに、全開口部を蓋で閉鎖する
    構成としている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 上記蓋とケースとの間に係止機構を設け
    てロックする構成としている請求項1または請求項2に
    記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 上記電気接続箱のケース内部に予め収容
    している内部回路のうち、共通回路に設けた外部回路接
    続用端子を、ケースに設けた共通回路用コネクタ部に突
    出させる一方、内部回路のうちの選択回路に設けた外部
    回路接続用端子を、ケースに設けた選択回路用コネクタ
    部に突出させ、外部回路のワイヤハーネスと外部回路接
    続用端子を介して接続する構成としている請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 上記電気接続箱のケース内部に予め収容
    している共通回路と全選択回路を設けた内部回路を、バ
    スバー、単芯線と圧接端子の組み合わせ、FPC、PC
    Bあるいは、これらを組み合わせて形成している請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  6. 【請求項6】 上記ケースに設けた開口部に挿入して選
    択的に用いる選択回路部材は、上記開口部に内嵌するス
    ペーサにFPC、PCB等の回路部材を取り付けて形成
    し、上記内部回路の選択回路の非連続部端末に接続した
    舌片型中継端子を上記回路部材の導電体と圧接させて接
    続している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載
    の電気接続箱。
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