JP3457127B2 - 配線組立体 - Google Patents
配線組立体Info
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Description
るプロテクタの内部に導体を配索した配線組立体に関す
る。
は一般的に、多数の電線を束ねたワイヤーハーネスが用
いられている。このワイヤーハーネスは、絶縁被覆電線
を所定長さ繰り出して切断し、皮剥きした端末に電気接
続用端子を取り付け、それらを配索台上で、車載電装品
の取付位置に対応するよう適宜の形態に配索して束ねる
ことにより製作している。そして、配索終了後に、必要
に応じてプロテクタの内部にワイヤーハーネスを収容
し、配線組立品として、車体への組付けが可能な形に完
成させている。
に示すようなフラットワイヤーハーネスが提供されてい
る(実開昭63−194411号公報参照)。これらの
フラットワイヤーハーネスでは、用途の違い(大電流
用、小電流用)に応じて使い分けられるように複数種の
断面寸法の導体を配している。即ち、図7のフラットワ
イヤーハーネス1では、絶縁シート2の表裏両面に、異
なる断面寸法の帯状導体3、4を配している。また、図
8のフラットワイヤーハーネス11では、絶縁板12の
内部に導体抵抗の小なる円形断面の導体14を埋設し、
絶縁板12の表面に細幅の帯状導体13を配設してい
る。
の電線を束ねた構成のワイヤーハーネスは、配索台上で
人手による配索作業で作る必要があるため、配索に手間
がかかり生産性が低い。また、自動車では大電流回路と
小電流回路を混ぜて配線する場合があるが、大電流回路
から小電流回路まで全部を電線で構成すると、ワイヤー
ハーネスにした場合の細径化に限界があり、回路数が増
加すると、設置スペースをとる上、重量増加を招くとい
う問題がある。
場合は、配索手間が省略できる上、用途に応じた導体の
使い分けが可能であるが、1本のフラットワイヤーハー
ネス上に複数種の導体を配設しているので、製作コスト
がかかる上、回路数が増加した場合、使い分けが面倒に
なり、簡単に対応できないという問題がある。
軽減することができ、サイズダウンと低コスト化が可能
であり、しかも用途に応じた使い分けがやりやすく、回
路数の増加に容易に対応可能な配線組立体を提供するこ
とを目的とする。
と蓋体とからなるプロテクタの内部に複数の回路体を配
した配線組立体において、前記本体が、全面にわたり凹
断面形状に形成され、樋形の連絡通路部と、この連絡通
路部の両端に設けられた端末接続箱とを備え、前記蓋体
が、前記本体の開口面を全面にわたり覆う形状に形成さ
れており、前記回路体を、単位長さ当たりの導体抵抗の
異なる3種の回路体に分類し、単位長さ当たりの導体抵
抗の一番大きな回路体を印刷回路体で構成してプロテク
タの蓋体の内面に直接配設すると共に、単位長さ当たり
の導体抵抗の一番小さな回路体を単電線で構成してプロ
テクタの本体の内面に形成した案内溝に嵌めて配設し、
単位長さ当たりの導体抵抗の中位の回路体をフラット電
線で構成してプロテクタの本体と蓋体間に形成される配
索空間に収容したことを特徴とする。
開口面を全面にわたって蓋体により覆われたプロテクタ
の内部に回路体が配されていると共に、本体の両端に端
末接続箱が設けられているため、端末接続箱を電気接続
箱に相当させることができる。また、配線組立体では、
プロテクタの本体の内面に配設した電線をヒューズ回路
やアース回路等の大電流用に用いることができ、印刷回
路体をCPU間の接続等の小電流用に用いることがで
き、フラット電線をセンサ回路等の小、中電流用に用い
ることができる。さらに、プロテクタの本体の内面に形
成した案内溝に単電線を填め込むだけで、大電流用の回
路体の配索を完了することができる。
立体であって、前記単電線が裸単線であることを特徴と
する。
要となる。
基づいて説明する。
の分解斜視図、図2は同配線組立体20をインストルメ
ントパネルに組付ける場合の例を示す斜視図、図3は図
2の配線組立体のIII部の内部構造を示す図である。
は、本体22と蓋体23からなるプロテクタ21を有す
る。プロテクタ21の本体22は、蓋体23との間に配
索空間35を形成するように全体にわたり凹断面形状に
形成されており、樋形の連絡通路部22aの両端には端
末接続箱22b、22cを有している。一方の端末接続
箱22bはインストルメントパネル裏の電気接続箱に相
当するもので、この箱22bには、インストルメントパ
ネルのメータ制御部、警告灯、各種スイッチ類を搭載し
たプリント基板25が収容されている。また、プロテク
タ21の蓋体23は、本体22の開口面を全面にわたり
覆うような形状に形成されており、覆った状態で本体2
2と一体にロックされるようになっている。
は、図1、図3に示すように、単位長さ当たりの導体抵
抗の異なる3種の回路体に分類されている。単位長さ当
たりの導体抵抗の一番大きな回路体として、図4に示す
ように、プロテクタ21の蓋体23の内面に、直接印刷
回路体32が配設されている。なお、印刷回路体32は
必要に応じて表面が樹脂被覆33で覆われている。
さな回路体として、図6に示すように、プロテクタ21
の本体22の内面に、複数の裸単線(単電線)31が配
設されている。これら裸単線31は、プロテクタ21の
内面に形成した案内溝38に嵌めることで、一定の間隔
をもって平行に配索されている。また、単位長さ当たり
の導体抵抗の中位の回路体として、図5(b)に示すよ
うな、薄膜シート24a、24a間に平行な帯状導体3
4を挟んだ構造の薄型のフラット電線(リボン電線)2
4が設けられ、このフラット電線24が、プロテクタ2
1の本体22と蓋体23との間に確保される配索空間3
5に収容されている。なお、このフラット電線24は、
プロテクタ21のL形形状に従って、図5(a)に示さ
れるように適当に折り曲げられている。
プロテクタ21の本体22と蓋体23を用意する段階
で、裸単線31と印刷回路体32は、自動機械等を用い
て簡単に配索しておくことができる。そして、車両に対
応した組立を行う段階で、プロテクタ21の本体22と
蓋体23を合わせながら、その内部にフラット電線24
を収容することにより、ほとんど配索の手間をかけるこ
となく、簡単に組立を完了することができる。
うに、枠体102及びメータ表示部101と組み合わせ
ることで、インストルメントパネルに簡単に組付けるこ
とができる。そして、この配線組立体20では、プロテ
クタ21の本体22の内面に配設した裸単線31をヒュ
ーズ回路やアース回路等の大電流用に用いることがで
き、印刷回路体32をCPU間の接続等の小電流用に用
いることができ、フラット電線24をセンサ回路等の
小、中電流用に用いることができ、それぞれに用途ごと
に分類して異種回路体を使用することができる。
に回路体の種類を適切に設定したことにより、プロテク
タ21の断面寸法を小さくすることができ、サイズダウ
ンによる軽量化及び設置スペースの減少を図ることがで
きる。また、異種の回路体(裸電線31、印刷回路体3
2、フラット電線24)はそれぞれ別体に配設したの
で、使い分けも容易に行うことができる。
めることができるし、裸単線31の代わりに被覆電線を
使用することも可能である。また、フラット電線24の
内部の導体34は帯板状のものでも、円形断面の導線で
もよい。
よれば、凹断面形状の本体が開口面を全面にわたって蓋
体により覆われたプロテクタの内部に回路体が配されて
いると共に、本体の両端に端末接続箱が設けられている
ため、端末接続箱を電気接続箱に相当させることができ
る。また、請求項1の発明によれば、用途に応じて使い
分けられるように、回路体を単電線と印刷回路体とフラ
ット電線とに分類したので、回路数が増加しても、全部
を電線で構成する場合に比べて、全回路体の断面積を小
さくすることができる。従って、組立体全体のサイズダ
ウンによる軽量化が図れると共に、配置スペースの減少
が図れる。また、予めプロテクタの内面に単電線と印刷
回路体を設けておくことができるので、最終的な配線組
立ての際には、フラット電線をプロテクタの内部に収容
するだけでよく、配索作業の手間が大幅に軽減でき、生
産性の向上が図れる。また、プロテクタの内部に3種類
の回路体を区分して設けているので、個別製作が可能で
製作コストの低減を図ることができると共に、用途に応
じた使い分けがやりやすく、回路数が増加した場合でも
容易に対応することができる。さらに、プロテクタの本
体の内面に形成した案内溝に単電線を填め込むだけで、
大電流用の回路体の配索を完了することができるので、
自動機による布線が可能であり、生産性の向上が図れ
る。
あるため、組み立て作業の簡略化が図れる。また、被覆
がない分だけスペースを省略できるので、サイズダウン
に貢献できる。
ントパネルに適用する場合の例を示す斜視図である。
はフラット電線の曲がり部の構成図、(b)はフラット
電線の断面図である。
る。
斜視図である。
す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 本体と蓋体とからなるプロテクタの内部
に複数の回路体を配した配線組立体において、前記本体が、全面にわたり凹断面形状に形成され、樋形
の連絡通路部と、この連絡通路部の両端に設けられた端
末接続箱とを備え、 前記蓋体が、前記本体の開口面を全面にわたり覆う形状
に形成されており、 前記回路体を、単位長さ当たりの導体抵抗の異なる3種
の回路体に分類し、単位長さ当たりの導体抵抗の一番大
きな回路体を印刷回路体で構成してプロテクタの蓋体の
内面に直接配設すると共に、単位長さ当たりの導体抵抗
の一番小さな回路体を単電線で構成してプロテクタの本
体の内面に形成した案内溝に嵌めて配設し、単位長さ当
たりの導体抵抗の中位の回路体をフラット電線で構成し
てプロテクタの本体と蓋体間に形成される配索空間に収
容したことを特徴とする配線組立体。 - 【請求項2】 請求項1記載の配線組立体であって、前
記単電線が裸単線であることを特徴とする配線組立体。
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