JPH0826281A - 樹脂製パレットおよび樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造 - Google Patents
樹脂製パレットおよび樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造Info
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- JPH0826281A JPH0826281A JP16697694A JP16697694A JPH0826281A JP H0826281 A JPH0826281 A JP H0826281A JP 16697694 A JP16697694 A JP 16697694A JP 16697694 A JP16697694 A JP 16697694A JP H0826281 A JPH0826281 A JP H0826281A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 パレットサポータ支持金具２０におけるコ字
状取付部３０の側片３２に係合凸部３４が形成されると
ともに、樹脂製パレットＰのブロック部４の外側面に、
上記係合凸部３４と係脱自在な係合段部５が形成され、
コ字状取付部３０がブロック部４に外嵌された状態で係
合凸部３４と係合段部５とが係合することにより、支持
金具２０のパレットＰからの抜け止めが図られるよう構
成したもの。 【効果】 パレット搬送時に支持金具２０が脱落するの
を防止でき、再度、支持金具２０を取り付ける必要がな
く作業効率の向上を図り得るとともに、支持金具２０を
紛失することもなくパレットサポータ１０の取付も確実
に行える。さらにパレット保管時に不意に支持金具２０
が脱落することがないので、周辺作業者の安全性を向上
させることができる。
状取付部３０の側片３２に係合凸部３４が形成されると
ともに、樹脂製パレットＰのブロック部４の外側面に、
上記係合凸部３４と係脱自在な係合段部５が形成され、
コ字状取付部３０がブロック部４に外嵌された状態で係
合凸部３４と係合段部５とが係合することにより、支持
金具２０のパレットＰからの抜け止めが図られるよう構
成したもの。 【効果】 パレット搬送時に支持金具２０が脱落するの
を防止でき、再度、支持金具２０を取り付ける必要がな
く作業効率の向上を図り得るとともに、支持金具２０を
紛失することもなくパレットサポータ１０の取付も確実
に行える。さらにパレット保管時に不意に支持金具２０
が脱落することがないので、周辺作業者の安全性を向上
させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂製パレットおよ
び樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取
付構造に関する。
び樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取
付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】平パレットを、荷物を積載した状態で複
数段積み重ねることを可能とするために、一対の下向き
コ字状パイプ製支持枠からなるパレットサポータを、そ
の４本の脚部をパレット四隅に立設させるように取り付
ける場合がある。
数段積み重ねることを可能とするために、一対の下向き
コ字状パイプ製支持枠からなるパレットサポータを、そ
の４本の脚部をパレット四隅に立設させるように取り付
ける場合がある。
【０００３】上記パレットサポータの脚部をパレットに
支持するためのパレットサポータ支持金具は、例えば実
公昭４８−３９８１４号公報、実公昭５２−２１８０号
公報、実公昭５３−３５３４９号公報等に開示されるよ
うに、パレットの側桁に前端側もしくは後端側から嵌脱
自在なコ字状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着
されたパレットサポータ挿入支持用の筒状部とを有して
おり、前記コ字状取付部をパレットの側桁端部に外嵌す
ることにより、パレットに着脱自在に取り付けられるも
のである。
支持するためのパレットサポータ支持金具は、例えば実
公昭４８−３９８１４号公報、実公昭５２−２１８０号
公報、実公昭５３−３５３４９号公報等に開示されるよ
うに、パレットの側桁に前端側もしくは後端側から嵌脱
自在なコ字状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着
されたパレットサポータ挿入支持用の筒状部とを有して
おり、前記コ字状取付部をパレットの側桁端部に外嵌す
ることにより、パレットに着脱自在に取り付けられるも
のである。
【０００４】このようなパレットサポータ支持金具は、
荷物積載現場等に向けてパレットを搬送する前にあらか
じめパレットに取り付けておくものであり、一旦取り付
けた後は頻繁に着脱するというものではない。このた
め、パレットは支持金具を取り付けた状態で搬送、保管
等が行われることが通例となっている。
荷物積載現場等に向けてパレットを搬送する前にあらか
じめパレットに取り付けておくものであり、一旦取り付
けた後は頻繁に着脱するというものではない。このた
め、パレットは支持金具を取り付けた状態で搬送、保管
等が行われることが通例となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパレットサポータ支持金具の取付構造は、木製のパ
レットに適用する場合を想定して開発された技術であ
り、近年開発された樹脂製のパレットに適用することは
非常に困難である。すなわち、樹脂製パレットの樹脂製
側桁部に上記従来のサポータ支持金具のコ字状取付部を
嵌合した際には、支持金具の保持力を充分に確保するこ
とができなかった。このため、パレット運搬中の振動等
によりサポータ支持金具がパレットから脱落して、搬送
先において、再度、支持金具を取り付けねばならない
等、作業効率の低下を来すとともに、場合によっては支
持金具を紛失してしまいパレットサポータを取り付ける
ことができなくなるという問題があった。
来のパレットサポータ支持金具の取付構造は、木製のパ
レットに適用する場合を想定して開発された技術であ
り、近年開発された樹脂製のパレットに適用することは
非常に困難である。すなわち、樹脂製パレットの樹脂製
側桁部に上記従来のサポータ支持金具のコ字状取付部を
嵌合した際には、支持金具の保持力を充分に確保するこ
とができなかった。このため、パレット運搬中の振動等
によりサポータ支持金具がパレットから脱落して、搬送
先において、再度、支持金具を取り付けねばならない
等、作業効率の低下を来すとともに、場合によっては支
持金具を紛失してしまいパレットサポータを取り付ける
ことができなくなるという問題があった。
【０００６】また、パレットを積み重ねて保管している
場合等において、振動等が加わると、支持金具が脱外し
て高所から落下する恐れもあり、周辺作業者の安全性を
充分に確保できないといういう問題もあった。
場合等において、振動等が加わると、支持金具が脱外し
て高所から落下する恐れもあり、周辺作業者の安全性を
充分に確保できないといういう問題もあった。
【０００７】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、パレットサポータ支持具の不用意な脱外を防止で
き、例えばパレット運搬、保管時等において支持金具の
紛失を防止できるとともに、周辺作業者の安全性を向上
させることができる樹脂製パレットおよび樹脂製パレッ
トにおけるパレットサポータ支持具の取付構造を提供す
ることを目的とする。
し、パレットサポータ支持具の不用意な脱外を防止で
き、例えばパレット運搬、保管時等において支持金具の
紛失を防止できるとともに、周辺作業者の安全性を向上
させることができる樹脂製パレットおよび樹脂製パレッ
トにおけるパレットサポータ支持具の取付構造を提供す
ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第１の発明の樹脂製パレットは、中間片の両端
に両側片が設けられたコ字状取付部と、そのコ字状取付
部の外面に固着されたパレットサポータ挿入支持用の筒
状部とを有するパレットサポータ支持具を、四隅に装着
して使用可能とする樹脂製パレットにおいて、前記パレ
ットにおけるデッキボード部の下面側コーナー部に、前
記パレットサポータ支持具のコ字状取付部を外嵌可能な
ブロック部が設けられるとともに、該ブロックの側面
に、前記コ字状取付部の両側片のうち少なくともいずれ
か一方に形成された係合部に抜け止め状に係合可能な被
係合部が設けられてなること要旨とするものである。
め、本願第１の発明の樹脂製パレットは、中間片の両端
に両側片が設けられたコ字状取付部と、そのコ字状取付
部の外面に固着されたパレットサポータ挿入支持用の筒
状部とを有するパレットサポータ支持具を、四隅に装着
して使用可能とする樹脂製パレットにおいて、前記パレ
ットにおけるデッキボード部の下面側コーナー部に、前
記パレットサポータ支持具のコ字状取付部を外嵌可能な
ブロック部が設けられるとともに、該ブロックの側面
に、前記コ字状取付部の両側片のうち少なくともいずれ
か一方に形成された係合部に抜け止め状に係合可能な被
係合部が設けられてなること要旨とするものである。
【０００９】さらに上記目的を達成するため、本願第２
の発明の樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持
具の取付構造は、中間片の両端に両側片が設けられたコ
字状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着されたパ
レットサポータ挿入支持用の筒状部とを有するパレット
サポータ支持具がそのコ字状取付部が、方形の樹脂製パ
レットにおけるデッキボード部下面側コーナー部に設け
られたブロック部に外嵌されることにより、前記パレッ
トに着脱自在に取り付けられるようになされ、前記コ字
状取付部の両側片のうち少なくともいずれか一方の側片
内面に係合部が形成されるとともに、前記ブロック部の
側面に前記係合部に係脱自在な被係合部が形成されて、
前記コ字状取付部が前記ブロック部に外嵌された状態で
前記係合部と被係合部とが係合することにより、前記パ
レットサポータ支持具の前記ブロック部からの抜け止め
が図られるよう構成されてなることを要旨とするもので
ある。
の発明の樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持
具の取付構造は、中間片の両端に両側片が設けられたコ
字状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着されたパ
レットサポータ挿入支持用の筒状部とを有するパレット
サポータ支持具がそのコ字状取付部が、方形の樹脂製パ
レットにおけるデッキボード部下面側コーナー部に設け
られたブロック部に外嵌されることにより、前記パレッ
トに着脱自在に取り付けられるようになされ、前記コ字
状取付部の両側片のうち少なくともいずれか一方の側片
内面に係合部が形成されるとともに、前記ブロック部の
側面に前記係合部に係脱自在な被係合部が形成されて、
前記コ字状取付部が前記ブロック部に外嵌された状態で
前記係合部と被係合部とが係合することにより、前記パ
レットサポータ支持具の前記ブロック部からの抜け止め
が図られるよう構成されてなることを要旨とするもので
ある。
【００１０】第２の発明においては、パレットコーナー
部の角頂部に対応する前記ブロック部のコーナー部が湾
曲状に形成されるとともに、そのコーナー部に対応する
前記コ字状取付部の中間片と一側片とのコーナー部が、
前記ブロック部の湾曲コーナー部に沿うように湾曲状に
形成されてなる構成を採用するのが良い。
部の角頂部に対応する前記ブロック部のコーナー部が湾
曲状に形成されるとともに、そのコーナー部に対応する
前記コ字状取付部の中間片と一側片とのコーナー部が、
前記ブロック部の湾曲コーナー部に沿うように湾曲状に
形成されてなる構成を採用するのが良い。
【００１１】また、第２の発明においては、前記デッキ
ボード部の下面側両側には、前後方向に延びる側桁部が
形成されるとともに、その側桁部の前端面および後端面
に、前記コ字状取付部の両側片のうち内側の側片が挿入
配置される開口部が形成されて、前記側桁部の前部およ
び後部の前記開口部よりも外側部分により前記ブロック
部が形成されてなる構成を採用するのが好ましい。
ボード部の下面側両側には、前後方向に延びる側桁部が
形成されるとともに、その側桁部の前端面および後端面
に、前記コ字状取付部の両側片のうち内側の側片が挿入
配置される開口部が形成されて、前記側桁部の前部およ
び後部の前記開口部よりも外側部分により前記ブロック
部が形成されてなる構成を採用するのが好ましい。
【００１２】さらに第２の発明においては、前記コ字状
取付部の両側片のうち外側の側片に係合部が形成される
とともに、前記ブロック部の外側面に被係合部が形成さ
れてなる構成を採用するのが、より好ましい。
取付部の両側片のうち外側の側片に係合部が形成される
とともに、前記ブロック部の外側面に被係合部が形成さ
れてなる構成を採用するのが、より好ましい。
【００１３】
【作用】本発明においては、パレットサポータ支持具の
コ字状取付部の側片に係合部が形成されるとともに、ブ
ロック部の側面に、上記係合部と係合可能な被係合部が
形成され、コ字状取付部をブロック部に外嵌した状態で
は係合部が被係合部に係合することにより、パレットサ
ポータ支持具のブロック部からの抜け止めが図られるも
のであるため、例えばパレット搬送時や保管時にサポー
タ支持具が不用意に脱落することを防止できるものとな
る。
コ字状取付部の側片に係合部が形成されるとともに、ブ
ロック部の側面に、上記係合部と係合可能な被係合部が
形成され、コ字状取付部をブロック部に外嵌した状態で
は係合部が被係合部に係合することにより、パレットサ
ポータ支持具のブロック部からの抜け止めが図られるも
のであるため、例えばパレット搬送時や保管時にサポー
タ支持具が不用意に脱落することを防止できるものとな
る。
【００１４】本発明において、パレットコーナー部の角
頂部に対応するブロック部のコーナー部が湾曲状に形成
されるとともに、そのコーナー部に対応するコ字状取付
部のコーナー部が、ブロック部の湾曲コーナー部に沿う
ように湾曲状に形成される構成を採用する場合には、以
下の有用な作用を果たす。すなわちパレットサポータを
取り付けたパレットを複数段重ね合わせるようなとき
に、上段側パレットの荷重により下段側のサポータの脚
部が、パレットサポータ支持具を介して、ブロック部を
パレット対角線方向に沿って中心に押し込むような応力
が発生するが、上記の構成を採用する場合、ブロック部
が上記応力を湾曲コーナー部全域で分散させて受け止め
ることができ、応力の局部集中を回避できることとな
る。
頂部に対応するブロック部のコーナー部が湾曲状に形成
されるとともに、そのコーナー部に対応するコ字状取付
部のコーナー部が、ブロック部の湾曲コーナー部に沿う
ように湾曲状に形成される構成を採用する場合には、以
下の有用な作用を果たす。すなわちパレットサポータを
取り付けたパレットを複数段重ね合わせるようなとき
に、上段側パレットの荷重により下段側のサポータの脚
部が、パレットサポータ支持具を介して、ブロック部を
パレット対角線方向に沿って中心に押し込むような応力
が発生するが、上記の構成を採用する場合、ブロック部
が上記応力を湾曲コーナー部全域で分散させて受け止め
ることができ、応力の局部集中を回避できることとな
る。
【００１５】
【実施例】図１はこの発明の一実施例が適用されたパレ
ットサポータ付樹脂製パレットを示す概略斜視図、図２
ないし図４はパレットを示す図、図５ないし図７は図１
の一点鎖線で囲まれる部分を示す図である。なお以下の
実施例では、発明の理解を容易にするために、図１の紙
面に向かって手前側を前方側として説明する。
ットサポータ付樹脂製パレットを示す概略斜視図、図２
ないし図４はパレットを示す図、図５ないし図７は図１
の一点鎖線で囲まれる部分を示す図である。なお以下の
実施例では、発明の理解を容易にするために、図１の紙
面に向かって手前側を前方側として説明する。
【００１６】これらの図に示すように、このパレット
（Ｐ）は、方形のボトムボード部（１）と、方形のデッ
キボード部（２）と、両ボード部（１）（２）間に介在
され、それぞれ前後方向に延びる中央桁部（３ａ）およ
び側桁部（３ｂ）とを有しており、両ボード部（１）
（２）間における桁部（３ａ）（３ｂ）の間にフォーク
リフトのフォークを挿入し得るように構成されている。
（Ｐ）は、方形のボトムボード部（１）と、方形のデッ
キボード部（２）と、両ボード部（１）（２）間に介在
され、それぞれ前後方向に延びる中央桁部（３ａ）およ
び側桁部（３ｂ）とを有しており、両ボード部（１）
（２）間における桁部（３ａ）（３ｂ）の間にフォーク
リフトのフォークを挿入し得るように構成されている。
【００１７】両ボード部（１）（２）は、それぞれ前後
方向に延びる桟と、それに直交する桟とが格子状に形成
されたものにより構成されている。また、中央桁部（３
ａ）および側桁部（３ｂ）は、内部に多数の補強リブが
立設された概略中空構造に形成されている。
方向に延びる桟と、それに直交する桟とが格子状に形成
されたものにより構成されている。また、中央桁部（３
ａ）および側桁部（３ｂ）は、内部に多数の補強リブが
立設された概略中空構造に形成されている。
【００１８】側桁部（３ｂ）の前部および後部は、側桁
部（３ｂ）の前端面および後端面に形成された縦長の開
口部（６）を堺にして、外側部分と内側部分とに分離さ
れており、そのうちの外側部分により、後述するサポー
タ支持金具（２０）のコ字状取付部（３０）を外嵌可能
なブロック部（４）が構成されている。
部（３ｂ）の前端面および後端面に形成された縦長の開
口部（６）を堺にして、外側部分と内側部分とに分離さ
れており、そのうちの外側部分により、後述するサポー
タ支持金具（２０）のコ字状取付部（３０）を外嵌可能
なブロック部（４）が構成されている。
【００１９】ブロック部（４）の前端面（４ａ）と外側
面（４ｂ）とのコーナー部（４ｃ）は、アール（Ｒ）が
付けられて湾曲面状に形成されている。さらに側桁部
（３ｂ）の外側面は、ブロック部（４）を残して内方へ
凹陥形成されており、ブロック部（４）の後端に係合段
部（５）（被係合部）が形成されている。なお上記の説
明では、パレット（Ｐ）の一コーナー部について説明し
ているが、残り三つのコーナー部も上記と同様に構成さ
れている。
面（４ｂ）とのコーナー部（４ｃ）は、アール（Ｒ）が
付けられて湾曲面状に形成されている。さらに側桁部
（３ｂ）の外側面は、ブロック部（４）を残して内方へ
凹陥形成されており、ブロック部（４）の後端に係合段
部（５）（被係合部）が形成されている。なお上記の説
明では、パレット（Ｐ）の一コーナー部について説明し
ているが、残り三つのコーナー部も上記と同様に構成さ
れている。
【００２０】図１に示すようにパレットサポータ（１
０）は、一対の下向きコ字状のパイプ製支持枠により構
成されて、４本の脚部（１２）下端が、パレット四隅に
取り付けられるパレットサポータ支持金具（２０）に支
持されている。
０）は、一対の下向きコ字状のパイプ製支持枠により構
成されて、４本の脚部（１２）下端が、パレット四隅に
取り付けられるパレットサポータ支持金具（２０）に支
持されている。
【００２１】そのパレットサポータ支持金具（２０）
は、図５ないし図８に示すように上記ブロック部（４）
に外嵌自在なコ字状取付部（３０）を有している。コ字
状取付部（３０）は、中間片（３１）と、その両端に連
設された両側片（３２）（３３）とで構成されるもので
あって、一側片（外側の側片）（３２）の先端が内方突
出状に曲成されて係合凸部（３４）（係合部）が形成さ
れている。さらに中間片（３１）と一側片（３２）との
コーナー部（３５）は、ブロック部（４）のコーナー部
（４ｃ）に隙間なく沿い得るように湾曲状に形成されて
いる。
は、図５ないし図８に示すように上記ブロック部（４）
に外嵌自在なコ字状取付部（３０）を有している。コ字
状取付部（３０）は、中間片（３１）と、その両端に連
設された両側片（３２）（３３）とで構成されるもので
あって、一側片（外側の側片）（３２）の先端が内方突
出状に曲成されて係合凸部（３４）（係合部）が形成さ
れている。さらに中間片（３１）と一側片（３２）との
コーナー部（３５）は、ブロック部（４）のコーナー部
（４ｃ）に隙間なく沿い得るように湾曲状に形成されて
いる。
【００２２】また支持金具（２０）は、コ字状取付部
（３０）の一側片（３２）外面にろう付け処理等によっ
て固定された筒状部（４０）を有している。この筒状部
（４０）は筒穴内にパレットサポータ（１０）の脚部
（１２）下端を挿脱し得るように構成されている。
（３０）の一側片（３２）外面にろう付け処理等によっ
て固定された筒状部（４０）を有している。この筒状部
（４０）は筒穴内にパレットサポータ（１０）の脚部
（１２）下端を挿脱し得るように構成されている。
【００２３】この構成のパレットサポータ支持金具（２
０）をパレット（Ｐ）に取り付ける場合、まず図７に示
すように支持金具（２０）のコ字状取付部（３０）をブ
ロック部（４）の前端面（４ａ）に対向させた状態で、
支持金具（２０）を側桁部（４）側に押し込めば良い。
そうすると図５および図６に示すように両側片（３２）
（３３）のうち内側の側片（３３）が開口部（６）内に
挿入されるようにして、両側片（３２）（３３）が、ブ
ロック部（４）の両側に外嵌されるとともに、外側の側
片（３２）先端の係合凸部（３４）が、コ字状取付部
（３０）の弾性力によりブロック部（４）の係合段部
（５）に係合する。この係合により、支持金具（２０）
のパレット（Ｐ）からの不用意な脱外が防止され、例え
ばパレット搬送時や保管時に支持金具（２０）が脱落す
るのを防止でき、搬送先等において、再度、支持金具
（２０）を取り付ける必要がなくなって、作業効率の向
上を図ることができるとともに、支持金具（２０）を紛
失することもなく、パレットサポータ（１０）の取付を
確実に行うことができる。さらにパレット保管時に不用
意に支持金具（２０）が脱落することもないので、周辺
作業者の安全性を向上させることができる。
０）をパレット（Ｐ）に取り付ける場合、まず図７に示
すように支持金具（２０）のコ字状取付部（３０）をブ
ロック部（４）の前端面（４ａ）に対向させた状態で、
支持金具（２０）を側桁部（４）側に押し込めば良い。
そうすると図５および図６に示すように両側片（３２）
（３３）のうち内側の側片（３３）が開口部（６）内に
挿入されるようにして、両側片（３２）（３３）が、ブ
ロック部（４）の両側に外嵌されるとともに、外側の側
片（３２）先端の係合凸部（３４）が、コ字状取付部
（３０）の弾性力によりブロック部（４）の係合段部
（５）に係合する。この係合により、支持金具（２０）
のパレット（Ｐ）からの不用意な脱外が防止され、例え
ばパレット搬送時や保管時に支持金具（２０）が脱落す
るのを防止でき、搬送先等において、再度、支持金具
（２０）を取り付ける必要がなくなって、作業効率の向
上を図ることができるとともに、支持金具（２０）を紛
失することもなく、パレットサポータ（１０）の取付を
確実に行うことができる。さらにパレット保管時に不用
意に支持金具（２０）が脱落することもないので、周辺
作業者の安全性を向上させることができる。
【００２４】なお、パレットサポータ支持金具（２０）
は、パレット（Ｐ）の残り三つのコーナー部に対しても
上記と同様にして取り付けられる。
は、パレット（Ｐ）の残り三つのコーナー部に対しても
上記と同様にして取り付けられる。
【００２５】一方、パレット（Ｐ）に荷物を積載した
後、パレットサポータ（１０）を取り付けるには、パレ
ットサポータ（１０）の４本の脚部（１２）下端を、パ
レットサポータ支持金具（３０）の筒状部（４０）に挿
入することとなる。そして必要に応じて、パレットサポ
ータ（１０）の上部にサポータ付きパレット（Ｐ）が積
み重ねられる。この状態において、上段側のパレットの
荷重により、下段側のパレットサポータ（１０）の脚部
（１２）は、図５に示すように支持金具（２０）を介し
て、ブロック部（４）をパレット対角線方向に沿って中
心へ押し込むような応力（Ｆ）が発生する。このとき上
記したように、ブロック部（４）のコーナー部（４ｃ）
を湾曲面状に形成するとともに、そのコーナー部（４
ｃ）に沿うようにコ字状取付部（３０）のコーナー部
（３５）を湾曲状に形成しているため、ブロック部
（４）は上記応力（Ｆ）を湾曲コーナー部（４ｃ）全域
で分散させて受け止めることができ、応力（Ｆ）の局部
集中を回避することができる。したがって、ブロック部
（４）、ひいては側桁部（３ｂ）の破損等を有効に防止
でき、耐久性を向上させることができる。
後、パレットサポータ（１０）を取り付けるには、パレ
ットサポータ（１０）の４本の脚部（１２）下端を、パ
レットサポータ支持金具（３０）の筒状部（４０）に挿
入することとなる。そして必要に応じて、パレットサポ
ータ（１０）の上部にサポータ付きパレット（Ｐ）が積
み重ねられる。この状態において、上段側のパレットの
荷重により、下段側のパレットサポータ（１０）の脚部
（１２）は、図５に示すように支持金具（２０）を介し
て、ブロック部（４）をパレット対角線方向に沿って中
心へ押し込むような応力（Ｆ）が発生する。このとき上
記したように、ブロック部（４）のコーナー部（４ｃ）
を湾曲面状に形成するとともに、そのコーナー部（４
ｃ）に沿うようにコ字状取付部（３０）のコーナー部
（３５）を湾曲状に形成しているため、ブロック部
（４）は上記応力（Ｆ）を湾曲コーナー部（４ｃ）全域
で分散させて受け止めることができ、応力（Ｆ）の局部
集中を回避することができる。したがって、ブロック部
（４）、ひいては側桁部（３ｂ）の破損等を有効に防止
でき、耐久性を向上させることができる。
【００２６】なお、上記実施例においては、コ字状取付
部（３０）における一側片（３２）に係合凸部等の係合
部を形成するようにしているが、本発明においては、他
側片（３３）に係合部を形成しても、両側片（３２）
（３３）の双方に係合部を形成しても良い。この場合、
側桁部（４）の上記各係合部と対応する位置に、係合段
部（５）等の被係合部を形成しておくことは当然のこと
である。
部（３０）における一側片（３２）に係合凸部等の係合
部を形成するようにしているが、本発明においては、他
側片（３３）に係合部を形成しても、両側片（３２）
（３３）の双方に係合部を形成しても良い。この場合、
側桁部（４）の上記各係合部と対応する位置に、係合段
部（５）等の被係合部を形成しておくことは当然のこと
である。
【００２７】また、本発明は、デッキボード部下面に、
支持金具のコ字状取付部を外嵌可能なブロック状の部分
（ブロック部）が存在するパレットであれば、どのよう
なパレットにも適用することができ、ボトムボード部
（１）が形成されないパレットにももちろん適用するこ
とができる。
支持金具のコ字状取付部を外嵌可能なブロック状の部分
（ブロック部）が存在するパレットであれば、どのよう
なパレットにも適用することができ、ボトムボード部
（１）が形成されないパレットにももちろん適用するこ
とができる。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、パレッ
トサポータ支持具のコ字状取付部の側片に係合部が形成
されるとともに、ブロック部の側面に、上記係合部と係
合可能な被係合部が形成され、コ字状取付部をブロック
部に外嵌した状態では係合部が被係合部に係合すること
により、パレットサポータ支持具のブロック部からの抜
け止めが図られるものであるため、例えばパレット搬送
時や保管時にサポータ支持具が不用意に脱落することを
防止できる。したがって、パレット搬送時等にサポータ
支持具が脱落するのを防止でき、再度、支持具を取り付
ける必要がなく作業効率の向上を図り得るとともに、支
持具を紛失することもなくパレットサポータの取付等も
確実に行える。さらにパレット保管時等に不意に支持具
が脱落することもないので、周辺作業者の安全性を向上
させることができるという効果が得られる。
トサポータ支持具のコ字状取付部の側片に係合部が形成
されるとともに、ブロック部の側面に、上記係合部と係
合可能な被係合部が形成され、コ字状取付部をブロック
部に外嵌した状態では係合部が被係合部に係合すること
により、パレットサポータ支持具のブロック部からの抜
け止めが図られるものであるため、例えばパレット搬送
時や保管時にサポータ支持具が不用意に脱落することを
防止できる。したがって、パレット搬送時等にサポータ
支持具が脱落するのを防止でき、再度、支持具を取り付
ける必要がなく作業効率の向上を図り得るとともに、支
持具を紛失することもなくパレットサポータの取付等も
確実に行える。さらにパレット保管時等に不意に支持具
が脱落することもないので、周辺作業者の安全性を向上
させることができるという効果が得られる。
【００２９】また、本発明において、パレットコーナー
部の角頂部に対応するブロック部のコーナー部を湾曲状
に形成するとともに、そのコーナー部に対応するコ字状
取付部のコーナー部を、ブロック部の湾曲コーナー部に
沿うように湾曲状に形成する場合には、以下の利点があ
る。すなわちサポータ付きパレットを複数段重ね合わせ
るようなときには、上段側パレットの荷重により下段側
のサポータ脚部が、サポータ支持具を介して、ブロック
部をパレット対角線方向に沿って中心に押し込むような
応力が発生するが、上記構成を採用する場合には、ブロ
ック部は上記応力を湾曲コーナー部全域で分散させて受
け止めることができ応力の局部集中を回避できるので、
ブロック部の破損等を有効に防止できて耐久性の向上を
図り得るという利点がある。
部の角頂部に対応するブロック部のコーナー部を湾曲状
に形成するとともに、そのコーナー部に対応するコ字状
取付部のコーナー部を、ブロック部の湾曲コーナー部に
沿うように湾曲状に形成する場合には、以下の利点があ
る。すなわちサポータ付きパレットを複数段重ね合わせ
るようなときには、上段側パレットの荷重により下段側
のサポータ脚部が、サポータ支持具を介して、ブロック
部をパレット対角線方向に沿って中心に押し込むような
応力が発生するが、上記構成を採用する場合には、ブロ
ック部は上記応力を湾曲コーナー部全域で分散させて受
け止めることができ応力の局部集中を回避できるので、
ブロック部の破損等を有効に防止できて耐久性の向上を
図り得るという利点がある。
【図１】この発明の一実施例が適用されたパレットサポ
ータ付樹脂製パレットを示す斜視図である。
ータ付樹脂製パレットを示す斜視図である。
【図２】実施例に適用されたパレットを示す平面図であ
る。
る。
【図３】実施例に適用されたパレットを示す正面図であ
る。
る。
【図４】実施例に適用されたパレットを示す底面図であ
る。
る。
【図５】図１の一点鎖線で囲まれる部分の水平断面図で
ある。
ある。
【図６】図１の一点鎖線で囲まれる部分の斜視図であ
る。
る。
【図７】図１の一点鎖線で囲まれる部分を分解して示す
斜視図である。
斜視図である。
【図８】図８（ａ）は実施例に適用されたパレットサポ
ータ支持金具を示す平面図、図８（ｂ）はその支持金具
を示す側面図である。
ータ支持金具を示す平面図、図８（ｂ）はその支持金具
を示す側面図である。
２…デッキボード部 ３ｂ…側桁部 ４…ブロック部 ４ａ…前端面 ４ｂ…外側面 ４ｃ…コーナー部 ５…係合段部（被係合部） ６…開口部 １０…パレットサポータ ２０…パレットサポータ支持金具 ３０…コ字状取付部 ３１…中間片 ３２、３３…両側片 ３４…係合凸部（係合部） ３５…コーナー部 ４０…筒状部 Ｐ…樹脂製パレット
Claims (5)
- 【請求項１】 中間片の両端に両側片が設けられたコ字
状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着されたパレ
ットサポータ挿入支持用の筒状部とを有するパレットサ
ポータ支持具を、四隅に装着して使用可能とする樹脂製
パレットにおいて、 前記パレットにおけるデッキボード部の下面側コーナー
部に、前記パレットサポータ支持具のコ字状取付部を外
嵌可能なブロック部が設けられるとともに、該ブロック
の側面に、前記コ字状取付部の両側片のうち少なくとも
いずれか一方に形成された係合部に抜け止め状に係合可
能な被係合部が設けられてなることを特徴とする樹脂製
パレット。 - 【請求項２】 中間片の両端に両側片が設けられたコ字
状取付部と、そのコ字状取付部の外面に固着されたパレ
ットサポータ挿入支持用の筒状部とを有するパレットサ
ポータ支持具がそのコ字状取付部が、方形の樹脂製パレ
ットにおけるデッキボード部下面側コーナー部に設けら
れたブロック部に外嵌されることにより、前記パレット
に着脱自在に取り付けられるようになされ、 前記コ字状取付部の両側片のうち少なくともいずれか一
方の側片内面に係合部が形成されるとともに、前記ブロ
ック部の側面に前記係合部に係脱自在な被係合部が形成
されて、 前記コ字状取付部が前記ブロック部に外嵌された状態で
前記係合部と被係合部とが係合することにより、前記パ
レットサポータ支持具の前記ブロック部からの抜け止め
が図られるよう構成されてなることを特徴とする樹脂製
パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造。 - 【請求項３】 パレットコーナー部の角頂部に対応する
前記ブロック部のコーナー部が湾曲状に形成されるとと
もに、そのコーナー部に対応する前記コ字状取付部の中
間片と一側片とのコーナー部が、前記ブロック部の湾曲
コーナー部に沿うように湾曲状に形成されてなる請求項
２に記載の樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支
持具の取付構造。 - 【請求項４】 前記デッキボード部の下面側両側には、
前後方向に延びる側桁部が形成されるとともに、その側
桁部の前端面および後端面に、前記コ字状取付部の両側
片のうち内側の側片が挿入配置される開口部が形成され
て、 前記側桁部の前部および後部の前記開口部よりも外側部
分により前記ブロック部が形成されてなる請求項２また
は３に記載の樹脂製パレットにおけるパレットサポータ
支持具の取付構造。 - 【請求項５】 前記コ字状取付部の両側片のうち外側の
側片に係合部が形成されるとともに、前記ブロック部の
外側面に被係合部が形成されてなる請求項２ないし４の
いずれかに記載の樹脂製パレットにおけるパレットサポ
ータ支持具の取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697694A JP2872577B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造及びパレットサポータ支持具付き樹脂製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697694A JP2872577B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造及びパレットサポータ支持具付き樹脂製パレット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0826281A true JPH0826281A (ja) | 1996-01-30 |
| JP2872577B2 JP2872577B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15841104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16697694A Expired - Lifetime JP2872577B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 樹脂製パレットにおけるパレットサポータ支持具の取付構造及びパレットサポータ支持具付き樹脂製パレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2872577B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014019452A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Toyota Boshoku Corp | パレット |
| EP3781488A4 (en) * | 2018-04-17 | 2022-01-12 | CHEP Technology Pty Limited | PALETTE |
| JP2022074436A (ja) * | 2020-11-04 | 2022-05-18 | 親和パッケージ株式会社 | 輸送パレットの段積み用サポートフレーム |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16697694A patent/JP2872577B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014019452A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Toyota Boshoku Corp | パレット |
| EP3781488A4 (en) * | 2018-04-17 | 2022-01-12 | CHEP Technology Pty Limited | PALETTE |
| US11851239B2 (en) | 2018-04-17 | 2023-12-26 | Chep Technology Pty Limited | Pallet bearing structures |
| JP2022074436A (ja) * | 2020-11-04 | 2022-05-18 | 親和パッケージ株式会社 | 輸送パレットの段積み用サポートフレーム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2872577B2 (ja) | 1999-03-17 |
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