JP3288886B2

JP3288886B2 - 建築用資材の輸送用架台

Info

Publication number: JP3288886B2
Application number: JP08282395A
Authority: JP
Inventors: 憲一田中; 豊前田; 智昭山本; 正徳川
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 1995-04-07
Filing date: 1995-04-07
Publication date: 2002-06-04
Anticipated expiration: 2017-06-04
Also published as: JPH08282365A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、主として住宅用の建
築資材を効率よく現場へ輸送出来るようにした輸送用架
台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、梁或いは屋根トラス等の大型資材
を建築現場へトラックで輸送する場合、これらの資材を
可能な範囲で積み重ねて荷台へ積み込んで輸送してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように資材を互
いに積み重ねた状態で輸送する場合、大量に積み込むと
部材同士が擦れ合って傷ついたり、或いは、塗装やメッ
キがはがれる等の不都合がある。このため一台のトラッ
クに積み込める資材の量には自ずと限界がある。また、
各資材の置き場を順次移動しながら積み込むようにする
場合、作業者が次の置き場で何を積み込むか解らないた
め、資材の配置を考慮しながら積み込むことが出来ず、
結局効率の悪い積み方となり、輸送効率が悪くなる欠点
がある。

【０００４】この発明は、このような従来の欠点を解消
して、多種或いは多数の資材を整然と効率よく輸送車両
の荷台へ積載できるようにすることを目的とするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、輸送用車両の荷台へ設置される台フ
レームとその台フレームの対向する両端部に立設される
垂直フレームとからなる第１の架台を備え、一方の第１
の架台の上端に設けた凹溝と他方の第１の架台に設けた
突起とが嵌合されて、２以上の第１の架台を上下に積み
上げ出来るよう構成されている。

【０００６】そして、この第１の架台における互いに対
向する台フレーム両端の一対の垂直フレーム間を連結す
る上部フレームを備えている。

【０００７】さらに、第１の架台の略半分の幅を有し、
前記上部フレーム上に設置される第２の架台とを備えて
いる。

【０００８】

【作用】上記のように、この発明では、各架台フレーム
に整然と資材を積み込むことができるとともに、これら
の架台フレームを二段以上に積み重ねることによって、
互いに積み重なることなく、多くの資材を多段積みする
ことが可能となる。

【０００９】

【実施例】図１において、(１)は、垂直フレームであっ
て、角パイプからなる互いに平行な一対の支柱(２)(２)
と、これら支柱(２)(２)間を連結する丸棒若しくは丸パ
イプ製の横桟(３)(３)、及び、支柱(２)(２)間の下端を
連結する角パイプの下フレーム(４)とから構成されてい
る。支柱(２)(２)の下端には、下面を開放した断面台形
の据付台(５)(５)が固着されている。また、図２で示す
ように、この据付台(５)内において、前記支柱(２)の下
端に、その支柱(２)の中空部内に嵌合する大きさの突起
(６)が一体に突設されている。この実施例では、各支柱
(２)(２)の上端の中空開口部をこの発明の凹溝(７)(７)
とするものである。

【００１０】(９)は、互いに平行な一対の水平方向の角
パイプ製の横枠(10)(10)と、それら横枠(10)(10)間を連
結する丸棒若しくは丸パイプ製の横桟(11)(11)…とから
なるこの発明の台フレームであり、横枠(10)(10)の両端
に夫々前記垂直フレーム(１)の支柱(２)(２)の下端部分
を溶接して、一体の架台(12)を構成している。

【００１１】上部フレーム(15)は、前記一対の垂直フレ
ーム(１)(１)間の長さと同じ長さの角パイプからなるも
のであって、その両端の下面に前記の凹溝(７)(７)へ嵌
合される概略Ｕ字型の突起(16)(16)を一体に突設してい
る。更に同じく両端の上面と中央部には、角パイプを短
尺に切断した突起(17)(17)…が突設されている。

【００１２】上記のように構成された架台(12)は、図３
及び図４のように、積み込む資材の長さに合わせて、輸
送用車両(18)の荷台(20)へ前後の間隔をおいて複数個配
置し、これに資材(19)を、適当量積み重ねて設置し、ま
た、上部フレーム(15)(15)間にも、垂直フレーム(１)の
ような高い側枠を必要としない資材(20)を載せるもので
ある。この場合、中央の２個の突起(17)(17)を設けない
上部フレーム(15)を用いれば、幅の広いものを載せるこ
とができる。

【００１３】また、これらの架台(12)の上端に、図４で
示すように、他の架台(12)下端の突起(６)を、垂直フレ
ーム(１)上端の凹溝(７)(７)へ上方から嵌合させながら
積み上げて、この上段の架台(12)間にも他の資材を積み
込むことができ、このようにして資材を多段に整然とし
て積むことにより、多数の資材を同じ場所に積み重ねる
場合に比較して、効率よく荷台へ積み込むことができ
る。この図４では、上部フレーム(15)を用いていない
が、勿論、上段の架台(12)の垂直フレーム(１)上端へ取
付けることも可能である。

【００１４】図５は、上記の架台(12)の上へ別の架台(2
1)を設置する場合を示している。この第２の架台(21)
は、第１の架台(12)の略半分の幅を有しており、平面か
ら見てＨ型の台フレーム(22)とその台フレーム(22)両端
の垂直フレーム(23)を備え、垂直フレーム(23)の下端に
設けた断面台形の据付台(24)の内側に、第１の架台(12)
と同様の突起(25)を設けている。そして、第１の架台(1
2)上へまず上部フレーム(15)を前記のようにして取付
け、その上部フレーム(15)の突起(17)の上端の開口溝(1
8)へ、第２の架台(21)の突起(25)を上方から嵌合して設
置するものである。(26)は、このようにして設置された
一対の第２の架台(21)(21)の台フレーム(22)(22)上へ跨
って設置される資材載置フレームを示している。

【００１５】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、架台を
二段以上に積み重ねて夫々に建築用資材を区分けしなが
ら積み込むことができるので、同じ荷台平面に多数の資
材を積み重ねる場合に比較して、資材同士が擦れ合って
傷つく虞が少なく、従来よりもより多くの資材を積み込
むことができて、輸送効率を大幅に向上することができ
たものである。更に、このように傷つく虞が少なくなる
ことから、ダンボールやプラスチックによる梱包又は包
装を省略でき、これらの廃棄処理が不要となる効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の架台の斜視図である。

【図２】互いに積み上げた架台同士の積み上げ部分の要
部拡大断面図である。

【図３】架台の配置状態を示す斜視図である。

【図４】架台のトラックの荷台への設置状態を示す斜視
図である。

【図５】この発明の架台上へ別の架台を設置する場合の
設置前の斜視図である。

【符号の説明】

(１) 垂直フレーム (６) 突起 (７) 凹溝 (９) 台フレーム(12) 第１の架台 (15) 上部フレーム(21) 第２の架台

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者徳川正大阪市北区大淀中一丁目１番88号積水ハウス株式会社内 (56)参考文献特開平６−122341（ＪＰ，Ａ) 実開昭60−152750（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−102398（ＪＰ，Ｕ) 実開平５−84561（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60P 7/06 B65D 88/12

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】輸送用車両(18)の荷台(20)へ設置される
台フレーム(９)とその台フレーム(９)の対向する両端部
に立設される垂直フレーム(１)(１)とからなる第１の架
台(12)を備え、一方の第１の架台(12)の上端に設けた凹
溝(７)(７)…と他方の第１の架台(12)に設けた突起(６)
(６)…とが嵌合されて、２以上の第１の架台(12)(12)を
上下に積み上げ出来るよう構成され、この第１の架台(1
2)における互いに対向する台フレーム(９)両端の一対の
垂直フレーム(１)(１)間を連結する上部フレーム(15)
と、第１の架台(12)の略半分の幅を有し、前記上部フレ
ーム(15)上に設置される第２の架台(21)とを備えている
ことを特徴とする建築用資材の輸送用架台。