JP3039973U - 入れ子式ラック - Google Patents

入れ子式ラック

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JP3039973U
JP3039973U JP1996013212U JP1321296U JP3039973U JP 3039973 U JP3039973 U JP 3039973U JP 1996013212 U JP1996013212 U JP 1996013212U JP 1321296 U JP1321296 U JP 1321296U JP 3039973 U JP3039973 U JP 3039973U
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rack
nesting
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nestable
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JP1996013212U
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English (en)
Inventor
偉雄 糸井
健一 小西
誠 布施
Original Assignee
東洋鋼業株式会社
偉雄 糸井
健一 小西
誠 布施
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネスティング効率が高く、物品の積載能力の大
きい入れ子式ラックの提供。 【解決手段】荷受台11と、上部左右に設けた棚12と、こ
れらを連結する2本の前柱13および2本以上の後柱14と
を有し、後柱14の外法間隔が左右上部の棚の間隔よりも
狭く、また、荷受台11の幅が上記前柱13の内法間隔より
も狭いラックであり、上記前後の柱13、14は (b)図に示
すような断面形状がラムダ(Λ)形の形鋼で作られてい
る入れ子式ラック。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、使用しないときに同一構造の他のラックの内部に収納できる、い わゆる入れ子(ネスティング)式のラックであって、下部に荷受台があるだけで なく上部にも棚があり、かつ柱が、横断面形状が特殊な形状〔Λ(ラムダ) 形〕 を有する形鋼で作られているラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
物品を保管、搬送するためのラックやパレットは様々な形式のものが使用され ている。一般に「入れ子式ラック」と呼ばれるものもその一つで、これは不使用 時には同一構造のラックを入れ子式に収納できる構造のものである。入れ子式ラ ックは保管スペースの節約と輸送効率の向上に寄与するところが大きい。
【0003】 従来の入れ子式ラックの構造は、例えば特公昭52−48554 号公報に開示されて いるようなもので、その基本的な構造は、図5に示すとおりである。図5の (a) は斜視図、(b) は上部構造のみを示す平面図である。図示のように入れ子式のラ ックは、荷受台50の四隅に4本の柱51、52を設け、その上部は後部の柱間を結ぶ 横梁53、前後の柱間を結ぶ左右の上レール54で構成されている。上レール54は下 レール55と同形の等辺山形鋼である。4本の柱のうち後部に位置する2本の柱51 の間隔 (外法W5)と荷受台50の幅は、左右のレール54の間隔 (内法W6)より狭く してある。
【0004】 上記のラックを使用する場合には、同一構造のラックを上下に積み重ねること ができ、積み重ねた時には下部のラックの上レール54は、上部のラックの下レー ル55と嵌合して安定する。
【0005】 前記のように、ラックの後部2本の柱51の間隔と荷受台50の幅を、左右のレー ルの間隔より狭くしてあるから、不使用時には第1のラックの内部に同じ形状の 第2のラックを、第2のラックの内部に第3のラックを、というように順次挿入 して収納し、小さなスペースに保管することができる。このような構造のラック を入れ子式ラックと呼び、上記のような収納をネスティングという。
【0006】 図5に示した従来型の入れ子式ラックを上下反対にした形式のものが実公昭61 -6816 号公報に記載されている。そのラックでは、荷受台が、いわば天井部材に なるので、その上に物品を積むことができるが、その下の物品は床面に直接置か れることになる。従って、物品を収納したままの状態でラックをフォークリフト 等で搬送することができない。
【0007】 上記の従来型のラックは、縦方向に多段に積み重ねて使用することを前提とし ているが、必ずしも多段に積まず、床面に並列させて使用する場合もある。その 場合は、積載能力を増やすために、荷受台 (棚) が上下に有るのが望ましい。し かし、例えば図5に示した従来型のラックにおいて、上部にも荷受台 (棚) を取 り付ければ、ネスティングは不可能になってしまう。これが、従来の入れ子式ラ ックの棚部材が、下方または上方の一方にしかない理由である。
【0008】 図5に示したような従来の入れ子式ラックの柱51、52は、強度確保の観点から 角管で構成するのが普通であった。従って、不使用時にネスティングしても、そ の柱の厚みの分だけはどうしても前方へせり出してくる。その状態を示したのが 図4の (a)である。柱として一辺が50mmの角管を使用した場合、8個のラックを ネスティングすれば、1個のラックの場合に較べて50(mm)×7=350(mm) だけ前 方のスペースが必要になる。それだけでなく、上に重ねたラックが前方に迫り出 すために重心が前へ移動して、倒壊する危険がある。即ち、積み重ねが不安定に なる。
【0009】 上記のネスティングした時のラックの前方迫り出しを少なくするために、本考 案者らは、新たに開発した断面がラムダ(Λ) 形の形鋼で柱を構成したラックを 先に提案した (特開平5-330553号公報参照)。後に詳述するように、柱をこのラ ムダ形鋼にすることによって、入れ子式ラックのネスティング効率は大きく向上 する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
前記のように、入れ子式ラックのネスティング効率(保管時のスペースの節減 )という課題は、本考案者らの先の提案によって解決された。しかしながら、前 述した物品の積載能力の向上という問題点は未解決であった。本考案は、ネステ ィング性に優れたラックであって、しかも使用時の物品積載能力の高いラックを 提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案のラックの概要は、図1 (a)に示すとおりである。即ち、このラックは 下部の荷受台11と、上部左右に設けた棚12と、これらを連結する2本の前柱13お よび2本以上の後柱14とを有する。そして、図2に示すように後柱14の外法間隔 (W3)が左右上部の棚の間隔 (W4)よりも狭い。また、図3に示すように、荷受 台11の幅(W1)が前柱13の内法間隔(W2)よりも狭い。
【0012】 上記前後の柱13、14は、図1(b) に示すような断面形状がラムダ(Λ)形の形 鋼である。その具体的な形状の一例は、本出願人が特開平5-330553号公報で提案 したもので、下記の〜を特徴とする。
【0013】 二辺1、1のなす角(2θ)が35°〜60゜である。
【0014】 各辺1、1の連結部 (喉部) の外側には二辺の対称軸(Z)に直角な直線部 2を有する。
【0015】 二辺の解放端からこの直線部までの高さHと、解放端から二辺の外側直線の 延長線の交点までの高さH1 との比(H/H1)が 0.5〜0.9 である。
【0016】 各辺1、1の解放端の外側に膨らみ部3を有する。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、図によって本考案のラックの構造を詳しく説明する。
【0018】 図1の(a) は、本考案の入れ子式ラック(以下、単に「ラック」と記すことが ある)の一例を示す斜視図、図2はラック上部の棚12の平面図、図3は荷受台1
1 の平面図である。図1(a) に示すように、このラックは、下部の荷受台11
と、上 部左右に設けた棚12と、これらを連結する2本の前柱13および2本以上の後柱14 とを主要な構成部材とする。
【0019】 荷受台11は矩形で、その構造は図3に示すような格子状でもよいし、板状でも よい。要するに、その上に物品を積載することができる構造であればよい。ただ し、ネスティングするためには、その幅W1 は、左右の前柱13の内法間隔W2 よ りも狭くなければならない。なお、荷受台11は、ラックを床に置いたときに、床 面との間にフォークリフトの爪が入る程度の隙間15ができるように取り付けるの が望ましい。
【0020】 上部左右の棚12は、その上に物品を載置するためのものである。図2に示すよ うに、それらの間隔W4 は、後柱14の外法間隔W3 よりも大きくして、ネスティ ングに支障がないようにする。なお、図には後柱が2本の例を示したが、これら の間に更に柱を置いて強度を高めてもよいし、横梁を入れて梯子状や格子状にし てもよい。
【0021】 前記の前柱13および後柱14は、ラムダ形鋼で作られる。図1(b) はラムダ形鋼 の断面図である。このラムダ形鋼は、特開平5-330553号公報に詳述されているよ うに、断面二次半径の最大値と最小値の差が小さく、占有断面積がほぼ等辺角管 のそれに近いもので構造物の柱材として角管に代えて使用でき、かつ、積み重ね て保管したり、結束して運搬や切断を行うのにも便利である。しかも熱間圧延で 製造できるから安価である。
【0022】 入れ子式ラックの柱材として上記のラムダ形鋼を使用すれば、ラック不使用時 のネスティングの際には柱自体のネスティング効果によって、前方への迫り出し が小さくなり保管スペースの節減と積み重ねの安定化が可能となる。図4は、そ の効果を説明する図で、ほぼ同じ強度の角管〔(a) 図〕とラムダ形鋼〔(b) 図〕 を柱材とした8個のラックをネスティングした場合の柱だけに着目して、前方へ 迫り出す距離(h1 とh2)を比較した図である。柱がラムダ形鋼の場合のh2 は 柱が角管の場合のh1 に較べて約1/5と小さくなっている。
【0023】 本考案のラックでは、物品は、荷受台11の上だけでなく、棚12の上にも載置で きる。即ち、図5に示した従来型のラックよりも、積載容量が大きい。また、荷 受台の下面と床面との間に図1に示すように適当な隙間15を設ければ、フォーク リフトでの移動に便利である。勿論、荷受台や棚に物品を載せたままでの移動も 可能である。
【0024】 本考案のラックは、原則的には上下に積み重ねずに平面に並べて使用するが、 要すれば、上下に積み重ねて使用してもよい。その場合には、積み重ねの安定を 図るため、棚12の上面の左右両端部と、荷受台11の下面の左右両端部に、図5に 示したガイドレール54、55のようなものを取り付けるのが望ましい。
【0025】
【考案の効果】
本考案の入れ子式ラックは、柱材がラムダ形鋼であることによってネスティン グ効率が著しく高く、多数のラックを安定にネスティングすることができる。さ らに、物品を積載する受台または棚が、下部だけでなく上部にも有るから、保管 容量が大きい。物品を載せたままの状態でラックをフォークリフトで搬送するこ とも可能である。この入れ子式ラックは、商品等の保管、輸送の合理化に寄与し 、ラック自体の収納と輸送の効率向上にも寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本考案の入れ子式ラックの一例を示す斜
視図、(b) は本考案のラックの柱材として用いるラムダ
形鋼の断面図である。
【図2】本考案の入れ子式ラックの上部の棚の平面図で
ある。
【図3】本考案の入れ子式ラック下部の荷受台の平面図
である。
【図4】(a) は従来の入れ子式ラックの柱材として使用
されていた角管の積み重ね状態、(b) は本考案のラック
の柱材に使用するラムダ形鋼の積み重ね状態(ネスティ
ング効率)を示す図である。
【図5】(a) は従来の入れ子式のラックの基本的な形を
示す斜視図、(b) はそのラックの上部構造平面図であ
る。
【符号の説明】
1:ラムダ形鋼の辺、 2:同じく直線部、 3:同じ
く膨らみ部、11:荷受台、 12:棚、 13:前柱、 1
4:後柱、 15:隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 糸井 偉雄 兵庫県西宮市松山町14番17号 (72)考案者 小西 健一 兵庫県尼崎市大庄西町2丁目10番1号 (72)考案者 布施 誠 大阪府豊中市上新田1丁目24番地 D1104

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】不使用時に同一構造の他のラックの内部に
    収納できる入れ子式のラックであって、ラック下部の荷
    受台(11)と、ラック上部の左右の棚(12)と、これら荷受
    台と上部左右の棚を連結する2本の前柱(13)および2本
    以上の後柱(14)とを備え、上記荷受台の幅 (W1)が上記
    前柱の内法間隔 (W2)よりも狭く、上記後柱の外法間隔
    (W3)が上部左右の棚の間隔 (W4)よりも狭く、かつ、
    上記前後の柱が、断面形状がラムダ形の形鋼で作られて
    いることを特徴とする入れ子式ラック。
  2. 【請求項2】断面形状がラムダ形の形鋼が、図1(b) に
    示す断面形状において、2辺(1,1)のなす角(2θ)が3
    5°〜60゜であり、各辺の連結部の外側には二辺の対称
    軸(Z)に直角な直線部(2)を有し、解放端からこの
    直線部までの高さHと、解放端から二辺の外側直線の延
    長線の交点までの高さH1 との比(H/H1)が 0.5〜0.
    9 であって、各辺の解放端の外側に膨らみ部(3)を有
    するものである請求項1に記載の入れ子式ラック。
  3. 【請求項3】ラックを床面に置いたとき、荷受台下面と
    床面との間にフォークリフトの爪が挿入できる隙間(15)
    が形成される構造である請求項1または請求項2に記載
    の入れ子式ラック。
JP1996013212U 1996-12-27 1996-12-27 入れ子式ラック Expired - Lifetime JP3039973U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5998079A (en) 1998-05-07 1999-12-07 International Communication Materials, Inc. Color toner

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