JPH08261915A - 触覚センサプローブ及び触覚センサ - Google Patents

触覚センサプローブ及び触覚センサ

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JPH08261915A
JPH08261915A JP7061217A JP6121795A JPH08261915A JP H08261915 A JPH08261915 A JP H08261915A JP 7061217 A JP7061217 A JP 7061217A JP 6121795 A JP6121795 A JP 6121795A JP H08261915 A JPH08261915 A JP H08261915A
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circuit
tactile sensor
output signal
oscillation circuit
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Takuya Imahashi
拓也 今橋
Hideo Adachi
日出夫 安達
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】共振尖鋭度を下げることなく、圧電振動子の振
動特性の検出及びこの圧電振動子の保持が可能であり、
さらに粘弾性特性を検出することが可能な触覚センサプ
ローブを提供する。 【構成】圧電振動子にエネルギ閉じ込め型圧電振動子1
0が用いられ、このエネルギ閉じ込め型圧電振動子10
の電極部分を避けて保持部30により保持されることよ
り、エネルギ閉じ込め型圧電振動子10の振動に影響を
及ぼさないようにする。また、エネルギ閉じ込め型圧電
振動子10の等価回路定数が発振回路20に用いられる
ことより、この発振回路20を簡単な構成で小型に組む
ことができ、エネルギ閉じ込め型圧電振動子10の近傍
に設置することが可能になる。これより、発振回路20
がハウジング部40に内蔵でき、さらに保持部30がハ
ウジング部40に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘弾性特性をもつ対象
物と接触する時に受ける反作用力を検出する触覚センサ
プローブ及び触覚センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は内部を観察するための機
能のみでなく、観察を行いながら観察対象を操作すると
いった機能が重視されるようになってきている。これ
は、例えば、胆嚢摘出手術に硬性鏡が使用されたりする
情勢より容易に推測できる。このような内視鏡を用いた
手術や診断は、今後はますます拡大するものと予想され
る。
【0003】内視鏡において、より複雑、微細な操作体
腔内で診断・治療を適切に行うには、視覚情報と同時に
触覚情報もより重要なものとなる。ここでいう、触覚と
は対象物のもつ粘弾性特性による反作用力の知覚である
と定義し、対象物のもつ粘弾性特性を機械的インピーダ
ンスとして検出するセンサを触覚センサと呼ぶこととす
る。
【0004】ところで、触覚情報を得るための装置とし
て、対象物の粘弾性特性を機械的インピーダンスとして
検出する触覚センサプローブがある。従来は腫瘍やしこ
りなどの臓器の粘弾性特性は術者の定性的な感覚量でし
か判断できなかったが、この触覚センサプローブにより
定量的に検出でき、触覚情報を第3者に確実に伝達可能
なデータとして変換できるようになった。
【0005】このような技術として、例えば、特開平3
−81641号公報による物質の硬さ特性測定方法及び
装置によれば、対象物の固有振動数を求めることによ
り、対象物の硬さ柔らかさを求める手法が提案されてい
る。
【0006】この提案は図13に示すように、振動子1
111とこの振動子1111に取り付けた振動検出用素
子1112を、増幅回路部1122と周波数測定器11
31または電圧測定器1132よりなる計測部1133
で構成される自励発振回路Pに組み込み、振動検出用素
子1112からの信号を増幅回路部1122により増幅
して、振動子1111に帰還して自励発振させる。そし
て、このとき圧電振動子1111に取り付けた振動検出
用素子1112により検出した振動数から、対象物と接
触していないときの固有振動数と、対象物と接触してい
るときの固有振動数を求め、両者の差から対象物の硬さ
柔らかさを検出する装置及び方法である。さらに、振動
子1111の保持方法として、支持部材1113で振動
子1111の節を保持する構造を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】触覚センサにおいて検
出分解能を上げるには、大きな共振尖鋭度(Qm)を持
つ必要があるが、上記特開平3−81641号公報によ
る手法では、振動検出素子1112を振動子1111に
取り付けているため、共振尖鋭度(Qm)は大幅に下が
り、感度が落ちてしまう。
【0008】さらに、振動子1111の保持方法とし
て、支持部材1113で振動子1111の節を固定する
という旨の開示があるが、対象物との接触時においては
振動子1111の節は移動し、共振尖鋭度が下がると同
時に保持基体1114が振動子1111の負荷となる可
能性がある。
【0009】また、図13に示すように振動子1111
を自励振動させる構造として、振動検出素子1112か
らの信号を信号線で出力し、保持基体1114外に設け
た増幅回路部1122で増幅して、振動子1111に帰
還させる自励発振回路Pの構成としている。このように
信号線を介して保持基体1114外に出力すると、信号
線と接地線間の静電容量や信号線の引き回しによる浮遊
インダクタンスの変化などにより自励発振回路Pの発振
状態が変化してしまうため、S/Nを悪化させる原因と
なる。
【0010】また、圧電振動子の等価回路は、その共振
周波数f0 近傍において図3(a)に示すような回路で
表せる。一方、粘弾性体の等価回路は図3(c)に示す
ように抵抗ΔR1、リアクタンスΔL1で表せる。な
お、図3(b)は非粘弾性体の等価回路を示す図であ
る。
【0011】ここで、粘弾性体を圧電振動子に接触させ
た状態は、圧電振動子の等価回路に直列に粘弾性体の等
価回路を接続させたものと等価になる。すなわち、図3
(a)に示す機械端子に、図3(c)に示す回路を接続
させたものとなる。この回路の等価回路定数を用いて、
圧電振動子が無負荷時の共振周波数fr0、反共振周波数
fa0、インピーダンスZは次式のようになる。
【0012】
【数1】 一方、負荷時の共振周波数fr1、反共振周波数fa1、イ
ンピーダンスZ1 は次式のようになる。
【0013】
【数2】
【0014】例えば、圧電振動子を利用して発振回路を
構成すると、この発振回路の出力信号は図4に実線にて
示すような信号となる。この出力信号は圧電振動子の共
振周波数f0 に対応した信号で出力され、かつ圧電振動
子のインピーダンスの実数部に対応した振幅A0 で出力
される。よって、図4に実線にて示す信号の周波数f0
は上記(1)式のfr0に対応し、振幅A0 は上記(1)
式のZに比例する。
【0015】一方、圧電振動子に粘弾性体が付着する
と、上記発振回路の出力信号は図4に破線にて示すよう
な信号となる。この出力信号の振幅A1 及び周波数f1
は粘弾性体の弾性率、粘性率の両方に対応した信号とし
て出力される。
【0016】したがって、硬さに関係する粘弾性特性を
測定するには振幅と周波数の両方を測定する必要があ
る。しかし、上記特開平3−81641号公報による手
法では、周波数の変化しか測定していないため、粘弾性
特性を検出することはできない。
【0017】そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、共振尖鋭度を下げることなく、圧電振動
子の振動特性の検出及びこの圧電振動子の保持が可能で
あり、さらに粘弾性特性を検出することが可能な触覚セ
ンサプローブを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の触覚センサプローブは、粘弾性特性を有す
る対象物の機械的インピーダンスを圧電振動子からなる
自励発振回路の出力信号より検出する触覚センサプロー
ブであって、上記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電
振動子であり、該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の等価
回路定数を用いる発振回路と、該発振回路を内蔵するハ
ウジング手段と、上記エネルギ閉じ込め型圧電振動子の
電極部分を避けて該エネルギ閉じ込め型圧電振動子を保
持する保持手段とを具備し、該保持手段が上記ハウジン
グ手段に設けられていることを特徴とする。
【0019】また、本発明の触覚センサプローブは、粘
弾性特性を有する対象物の機械的インピーダンスを圧電
振動子からなる自励発振回路の出力信号より検出する触
覚センサプローブであって、上記圧電振動子がエネルギ
閉じ込め型圧電振動子であり、該エネルギ閉じ込め型圧
電振動子の等価回路定数を用いる発振回路と、該発振回
路の出力信号より所定の周波数帯域を抽出する抽出手段
と、上記発振回路と上記抽出手段を内蔵するハウジング
手段と、上記エネルギ閉じ込め型圧電振動子の電極部分
を避けて該エネルギ閉じ込め型圧電振動子を保持する保
持手段とを具備し、該保持手段が上記ハウジング手段に
設けられていることを特徴とする。
【0020】また、本発明の触覚センサは、粘弾性特性
を有する対象物の機械的インピーダンスを圧電振動子か
らなる自励発振回路の出力信号より検出する触覚センサ
であって、上記圧電振動子の等価回路定数を用いる発振
回路と、該発振回路の信号により所定の周波数帯域を抽
出する抽出手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の触覚センサプローブにおいては、粘弾
性特性を有する対象物の機械的インピーダンスを圧電振
動子からなる自励発振回路の出力信号より検出する触覚
センサプローブであって、上記圧電振動子にエネルギ閉
じ込め型圧電振動子が用いられ、このエネルギ閉じ込め
型圧電振動子の電極部分を避けて保持手段により保持さ
れることより、エネルギ閉じ込め型圧電振動子の振動に
影響を及ぼすことはない。また、エネルギ閉じ込め型圧
電振動子の等価回路定数が発振回路に用いられることよ
り、この発振回路を簡単な構成で小型に組むことがで
き、エネルギ閉じ込め型圧電振動子の近傍に設置するこ
とが可能になる。これより、発振回路がハウジング手段
に内蔵でき、さらに保持手段がハウジング手段に設けら
れる。
【0022】また、本発明の触覚センサプローブは、粘
弾性特性を有する対象物の機械的インピーダンスを圧電
振動子からなる自励発振回路の出力信号より検出する触
覚センサプローブであって、上記圧電振動子にエネルギ
閉じ込め型圧電振動子が用いられ、このエネルギ閉じ込
め型圧電振動子の電極部分を避けて保持手段により保持
されることより、エネルギ閉じ込め型圧電振動子の振動
に影響を及ぼすことはない。また、エネルギ閉じ込め型
圧電振動子の等価回路定数が発振回路に用いられること
より、この発振回路を簡単な構成で小型に組むことがで
き、エネルギ閉じ込め型圧電振動子の近傍に設置するこ
とが可能になる。さらに、発振回路の出力信号より所定
の周波数帯域が抽出手段により抽出されることより、出
力信号中に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域
で取り除くことができる。これより、発振回路がハウジ
ング手段に内蔵でき、さらに保持手段がハウジング手段
に設けられる。
【0023】また、本発明の触覚センサは、粘弾性特性
を有する対象物の機械的インピーダンスを圧電振動子か
らなる自励発振回路の出力信号より検出する触覚センサ
であって、上記圧電振動子の等価回路定数が発振回路に
用いられることより、この発振回路を簡単な構成で小型
に組むことができ、圧電振動子の近傍に設置することが
可能になる。さらに、発振回路の出力信号より所定の周
波数帯域が抽出手段により抽出されることより、出力信
号中に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域で取
り除くことができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る第1実施例の触覚センサプ
ローブの構成を示す図である。
【0025】この触覚センサプローブは、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子10と、このエネルギ閉じ込め型の
圧電振動子10の等価回路定数を用いる発振回路20
と、この発振回路20を内蔵するハウジング部30と、
上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極部分d
を避けてこの圧電振動子10を保持する保持部40と、
この保持部40が上記ハウジング部30に設けられ、上
記発振回路20の出力信号を出力する出力端子部50と
から構成される。
【0026】コルピッツ回路を用いた上記発振回路20
内においては、上記圧電振動子10の一端はコンデンサ
C11を介して、コンデンサC12の一端に接続される
とともに、トランジスタTr1のエミッタと、抵抗R1
1の一端と、コンデンサC13の一端とに接続される。
さらに、圧電振動子10の一端はコンデンサC14を介
して、トランジスタTr1のベースと、抵抗R12の一
端に接続される。
【0027】また、上記圧電振動子10の他端は、上記
コンデンサC12の他端と、上記トランジスタTr1の
コレクタとに接続されるとともに、抵抗R13を介して
上記抵抗R11の他端と、出力端子50aとに接続され
る。
【0028】また、上記コンデンサC13の他端は出力
端子50bに接続され、抵抗R12の他端は出力端子5
0cに接続される。次に、第1実施例の触覚センサプロ
ーブの動作について説明する。
【0029】本第1実施例に用いられるエネルギ閉じ込
め型の圧電振動子10は、電極部以外に質量負荷などの
振動に影響を及ぼすような因子が加わっても電極直下の
振動状態が変化しない。そのため、このエネルギ閉じ込
め型の圧電振動子10を使用すると、図2に示すように
エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極部分dを避
けてこの圧電振動子10を保持する保持部40に接着し
ても、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の振動
に影響を及ぼすことはなく、理想的な振動状態と高い共
振尖鋭度(Qm)を維持することができる。
【0030】また、一般的に、圧電振動子の等価回路
は、その共振周波数f0 近傍において図3(a)に示す
ように表せる。一方、粘弾性体の等価回路は図3(c)
に示すように抵抗ΔR1、リアクタンスΔL1で表せ
る。
【0031】ここで、粘弾性体を圧電振動子に接触させ
た状態は、圧電振動子の等価回路に直列に粘弾性体の等
価回路を接続させたものと等価になる。すなわち、図3
(a)に示す機械端子に、図3(c)に示す回路を接続
させたものとなる。この回路の等価回路定数を用いて、
圧電振動子が無負荷時の共振周波数fr0、反共振周波数
fa0、インピーダンスZは上記(1)式のようになる。
【0032】また、本第1実施例における出力端子部5
0から出力される出力信号は図4に示すようになり、発
振回路20からの出力信号はエネルギ閉じ込め型の圧電
振動子10の共振周波数f0 で出力され、かつエネルギ
閉じ込め型の圧電振動子10のインピーダンスの実数部
に対応した振幅A0 で出力されるものとなる。よって、
図4に実線にて示した出力信号の共振周波数f0 は上記
(1)式の共振周波数fr0に対応し、振幅A0 はインピ
ーダンスZに比例する。
【0033】ところで、粘弾性体が触覚センサプローブ
のエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10に接触すると、
上記(1)式の共振周波数fr0、反共振周波数fa0、イ
ンピーダンスZが上記(2)式で与えられるfr1、fa
1、Z1 に変化し、図4に破線にて示した出力信号とな
り、振幅は小さくなり、周波数は1周期あたりΔtだけ
小さく、すなわち発振周波数が高くなる。
【0034】このように、圧電振動子の等価回路定数を
用いて発振する発振回路20からの出力信号は、粘弾性
体の違いにより変化する。このときのf0 、f1 、A0
、A1 の値をそれぞれ検出することにより、粘弾性体
の粘弾性特性を検出することが可能になる。
【0035】上述したように、粘弾性特性を有する対象
物の機械的インピーダンスを、圧電振動子からなる自励
発振回路の出力信号より検出する触覚センサの回路部分
は、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10と、このエネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10の等価回路定数を用い
る発振回路20で構成される。
【0036】この発振回路20に定電圧を印加すると発
振状態となり、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の
発振周波数で発振する。本触覚センサプローブと対象物
との接触によるこの対象物の粘弾性特性は、エネルギ閉
じ込め型の圧電振動子10のインピーダンス特性に反映
され、このインピーダンス特性は発振回路20の振幅と
周波数を決定する。そこで、外部に振幅と周波数の検出
装置を用意し、それぞれの値を測定することにより、対
象物の粘弾性特性が反映された値を得ることができる。
これにより、対象物の粘弾性特性を求めることができ
る。例えば、発振回路20内の各回路定数を以下のよう
に定め、
【0037】
【表1】 次に、異なる粘弾性特性をもつ対象物を以下のように5
つ用意する。
【0038】
【表2】
【0039】そして、本触覚センサプローブを粘弾性特
性として上記表2に示すようなずり弾性率をもつ対象物
に圧力を一定にして接触させ、そのときの本触覚センサ
プローブからの出力を測定する。図5,6は、この測定
結果を示す図であり、図5は横軸にずり弾性率の実数
部、縦軸に振幅変化をとったときの測定結果であり、図
6は横軸にずり弾性率の虚数部、縦軸に周波数変化をと
ったときの測定結果である。これらの測定結果より、対
象物のずり弾性率の実数部の増加に従って振幅変化は大
きくなり、また粘性率に相当するずり弾性率の虚数部の
増加に従って、すなわち、ねばっこさが増加するに従っ
て、周波数が上昇することがわかる。これより、本触覚
センサプローブからの出力信号の振幅と周波数を測定す
ることにより、対象物の粘弾性特性を検出できることが
わかる。
【0040】以上説明したように本第1実施例において
は、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10が高い共
振尖鋭度(Qm)を持っていても、配線の静電容量やイ
ンダクタンスにより自励発振させる回路が不安定では良
好なS/Nの触覚センサプローブとすることはできない
ため、自励発振させる回路の構成に圧電振動子の等価回
路定数を用いて発振する発振回路20を使用している。
これにより、発振系を簡単な構成で小型に組むことがで
きるため、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の近傍
に設置することが可能になり、配線によるS/Nの低下
を防ぐことができる。
【0041】さらに、発振回路20の出力信号を測定す
ればエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10のインピーダ
ンス特性を検出することができ、圧電振動子10の振動
を検出するための素子を必要としない。したがって、保
持部40の影響がなく振動検出用の素子が不要なため、
高い共振尖鋭度(Qm)を持つ圧電振動子が得られる。
以上述べたように、両者の効果により高感度の触覚セン
サプローブを提供することができる。
【0042】また、図1に示したように自己バイアス用
のコンデンサC14をトランジスタTr1のベースに接
続することにより、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子1
0に直流バイアスがかからなくなり、トランジスタTr
1のベースの電源電圧の変化が少なくなるため、トラン
ジスタTr1の増幅度が安定し、安定した振動を得るこ
とができる。
【0043】なお、圧電振動子の等価回路定数を用いて
発振回路20を構成する回路要素であれば、どのような
回路要素を用いてもかまわない。図7は、本発明に係る
第2実施例の触覚センサプローブの構成を示す図であ
る。
【0044】この触覚センサプローブは、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子10と、このエネルギ閉じ込め型の
圧電振動子10の等価回路定数を用いる発振回路20
と、この発振回路20の出力信号より所定の周波数帯域
を抽出する抽出部60と、上記発振回路20と抽出部6
0を内蔵するハウジング部30と、上記エネルギ閉じ込
め型の圧電振動子10の電極部分dを避けてこの圧電振
動子10を保持する保持部40と、この保持部40が上
記ハウジング部30に設けられ、上記発振回路20の出
力信号を出力する出力端子部50とから構成される。
【0045】コルピッツ回路を用いた上記発振回路20
内の構成は上記第1実施例と同一であり、その他の構成
は図7に示すように発振回路20に、トランスT1とコ
ンデンサC15からなる上記抽出部60が追加された構
成となっている。
【0046】次に、第2実施例の触覚センサプローブの
動作について説明する。本第2実施例に用いられるエネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10は、電極部以外に質量
負荷などの振動に影響を及ぼすような因子が加わっても
電極直下の振動状態が変化しない。そのため、このエネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10を使用すると、図2に
示すようにエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極
部分dを避けてこの圧電振動子10を保持する保持部4
0に接着しても、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子
10の振動に影響を及ぼすことはなく、理想的な振動状
態と高い共振尖鋭度(Qm)を維持することができる。
【0047】また、抽出部60はトランスT1とコンデ
ンサC15で構成される。この場合、抽出する周波数帯
域の中心周波数はトランスT1とコンデンサC15で構
成される発振条件に依存する。このとき、抽出部60の
トランスT1のリアクタンスLt とコンデンサC15の
関係は以下の式になる。
【0048】
【数3】 上記(3)式の条件に入るようにコンデンサC15とリ
アクタンスLt を調整する。
【0049】以上説明したように本第2実施例によれ
ば、このような方法により抽出する周波数帯域を決め
て、発振回路20の出力信号から抽出部60で所定の周
波数帯域を抽出することにより、発振回路20の出力信
号中に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域で取
り除くことができる。
【0050】さらに、抽出する周波数を、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子10の発振周波数とすると、不要振
動などによる発振回路20の出力信号中に含まれる基本
周波数以外のノイズ成分を取り除くだけでなく、対象物
の粘弾性特性による発振回路20の出力信号の変化を明
確に検出することができる。
【0051】ここで、抽出する周波数を、発振回路20
を構成するエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の発振
周波数の高調波とすると、不要振動をさらに効果的に除
去できる。例えば、発振回路20のノイズは不要振動モ
ードの3次の高調波成分によるものとすると、発振回路
20からの出力信号の3次の高調波成分には不要振動の
9次の高調波成分が重畳することになるが、実際にはほ
とんど無視できる値となる。
【0052】また、インダクタンスによるインピーダン
スは、インダクタンスとエネルギ閉じ込め型の圧電振動
子10の発振周波数の積として検出するため、抽出部6
0からの出力信号の周波数が高くなるに従って、検出値
が大きくなる。したがって、対象物の粘弾性特性による
発振回路20の出力信号の特定の周波数成分、特に高調
波成分を抽出することにより、出力信号のノイズを除去
できるとともに、インダクタンスによるインピーダンス
の信号値が大きくなり、出力信号の変化を明確に検出す
ることができる。
【0053】また、発振回路の構成に圧電振動子の等価
回路定数を用いて発振する発振回路20を用いるため、
発振系を簡単な構成で小型に組むことができ、エネルギ
閉じ込め型の圧電振動子10の近傍に設置することが可
能になり、配線によるS/Nの低下を防ぐことができ
る。
【0054】さらに、発振回路20の出力信号を測定す
ればエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10のインピーダ
ンス特性を検出することができ、圧電振動子10の振動
を検出するための素子を必要としない。さらに、発振回
路20の出力信号から抽出部60で所定の周波数帯域を
抽出することにより、発振回路20の出力信号中に含ま
れるノイズ成分を上記所定の周波数帯域で取り除くこと
ができる。
【0055】なお、抽出部60はトランスT1とコンデ
ンサC15に限定されるものではなく、所定の周波数を
抽出できる構成であればどのような構成でもよい。図8
は、本発明に係る第3実施例の触覚センサプローブの構
成を示す図である。
【0056】この触覚センサプローブは、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子10と、電源Eを有しこのエネルギ
閉じ込め型の圧電振動子10の等価回路定数を用いる発
振回路70と、この発振回路70の出力信号を分岐する
分岐回路80と、この分岐回路80の出力信号の振幅の
大きさをエンベロープ信号に変換するフィルタ回路90
と、上記分岐回路80の出力信号の周波数信号を直流信
号にする周波数電圧変換回路(FV変換器)100とか
ら構成され、これら分岐回路80とフィルタ回路90と
周波数電圧変換回路100とで処理回路110が構成さ
れる。
【0057】さらに、上記フィルタ回路90及び周波数
電圧変換回路100からの上記エンベロープ信号及び直
流信号に基づいて発光ダイオード列(以下、LED列と
記す)120を駆動する駆動回路(駆動IC)130
と、上記LED列120と駆動回路130とからなる呈
示部140と、上記発振回路70と処理回路110と呈
示部140とを内蔵するハウジング部30と、上記エネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極部分を避けてこ
の圧電振動子10を保持する保持部40とで構成され、
この保持部40が上記ハウジング部30に設けられる。
【0058】次に、第3実施例の触覚センサプローブの
動作について説明する。発振回路70から出力された信
号は、コンデンサC13によりオフセット電圧が除去さ
れたのち、分岐回路80で2つに分岐され、一方はフィ
ルタ回路90で出力信号の振幅の大きさに応じてエンベ
ロープ信号に変換され、他方は周波数電圧変換回路(F
V変換器)100で周波数の高さに応じた大きさのエン
ベロープ信号に変換される。
【0059】このエンベロープ信号の大きさを操作者に
呈示するために、LED列120中の発光ダイオード
(以下、LEDと記す)がエンベロープ信号の大きさに
応じた数だけ点灯させる。そこで、LED列120を点
灯させるためのLED駆動回路(LED駆動IC)13
0にそれぞれのエンベロープ信号を入力して、LED列
120の点灯を制御する。
【0060】以上のような構成にすることにより、LE
D列120中の点灯されたLEDの数によって、対象物
の粘弾性特性が操作者に呈示できる。さらに、電源Eと
してバッテリを内蔵しているため、電源線も不要とな
り、対象物の粘弾性特性を測定するとき操作の妨げとな
るコードをなくすことができる。
【0061】図5に示すグラフより、弾性率が上昇する
と振幅変化が小さくなるため、エンベロープ信号の電圧
は低下する。これにより、LED列120中の点灯され
るLEDの数が減少する。一方、図6に示すグラフよ
り、ずり弾性率の虚数部が上昇すると周波数も上昇する
ため、エンベロープ信号の電圧は上昇する。これによ
り、LED列120中の点灯されるLEDの数が増加す
る。したがって、操作者は、LED列120中の点灯さ
れるLEDの数の増減により、粘弾性特性を知ることが
できる。
【0062】以上説明したように本第3実施例によれ
ば、上記発振回路70の出力信号を処理する処理回路1
10を本触覚センサプローブ内に設けることにより、信
号線による交流信号の損失を抑制することが可能とな
り、本触覚センサプローブの感度をよくすることができ
る。
【0063】さらに、本触覚センサプローブのハウジン
グ部30内の発振回路70、処理回路110、呈示部1
40を駆動する電源Eを内蔵し、処理回路110の出力
結果に応じて変化する呈示部140を有することによ
り、無線化が達成できプローブの移動の自由度が大幅に
上がる。その結果、本触覚センサプローブに粘弾性特性
の呈示部140を有しているため、操作者は対象物を観
察しながらその対象物の粘弾性特性を知ることができ
る。
【0064】なお、上記エンベロープ信号の電圧の高低
によって、LED列120中の点灯するLEDの点灯数
の増減が反転してもよい。すなわち、本第3実施例では
エンベロープ信号の電圧の上昇によって、LED列12
0中の点灯するLEDの数も増加するようにしたが、逆
にエンベロープ信号の電圧の上昇によって、LED列1
20中の点灯するLEDの数が減少するようにしてもよ
い。
【0065】また、エンベロープ信号への変換の際、回
路の周波数帯域が発振回路70からの出力信号の周波数
に較べて低いこともあるため、出力信号を一旦分周器で
分周して周波数を落とした後、変換してもよい。また、
呈示部140としては、LED列120に限定されるも
のではなく、スピーカなどのエンベロープ信号に対応し
て操作者に呈示可能な手段をもつものならばその他の手
段を用いてもよい。
【0066】また、本第5実施例では、発振回路70を
発振回路のみの回路として説明したが、この発振回路7
0を上記第2実施例にて説明した発振回路20と抽出部
60とを含む回路構成としてもよい。
【0067】図9は、本発明に係る第4実施例の触覚セ
ンサプローブの構成を示す図である。この触覚センサプ
ローブは、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10と、電
源Eを有しこのエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の
等価回路定数を用いる発振回路150と、この発振回路
150の出力信号より所定の周波数帯域を抽出する抽出
部60と、上記発振回路150と抽出部60を内蔵する
ハウジング部30と、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振
動子10の電極部分dを避けてこの圧電振動子10を保
持する保持部40と、この保持部40が上記ハウジング
部30に設けられ、上記発振回路150の出力信号を出
力する無線通信部160とから構成される。
【0068】コルピッツ回路を用いた上記発振回路15
0内の構成は上記第1実施例と同一であり、図9に示す
ように発振回路150内に、電源Eが設けられるととも
に、トランスT1とコンデンサC15からなる上記抽出
部60と、無線通信部160が追加された構成となって
いる。
【0069】次に、第4実施例の触覚センサプローブの
動作について説明する。本第4実施例に用いられるエネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10は、電極部以外に質量
負荷などの振動に影響を及ぼすような因子が加わっても
電極直下の振動状態が変化しない。そのため、このエネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10を使用すると、図2に
示すようにエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極
部分dを避けてこの圧電振動子10を保持する保持部4
0に接着しても、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子
10の振動に影響を及ぼすことはなく、理想的な振動状
態と高い共振尖鋭度(Qm)を維持することができる。
【0070】また、抽出部60はトランスT1とコンデ
ンサC15で構成される。この場合、抽出する周波数帯
域の中心周波数はトランスT1とコンデンサC15で構
成される発振条件に依存する。このとき、抽出部60の
トランスT1のリアクタンスLt とコンデンサC15の
関係は上記(3)式に示すようになる。そこで、上記
(3)式の条件に入るようにコンデンサC15とリアク
タンスLt を調整する。
【0071】以上説明したように本第4実施例によれ
ば、このような方法により抽出する周波数帯域を決め
て、発振回路150の出力信号から抽出部60で所定の
周波数帯域を抽出することにより、発振回路150の出
力信号中に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域
で取り除くことができる。
【0072】さらに、抽出する周波数を、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子10の発振周波数とすると、不要振
動などによる発振回路150の出力信号中に含まれる基
本周波数以外のノイズ成分を取り除くだけでなく、対象
物の粘弾性特性による発振回路150の出力信号の変化
を明確に検出することができる。
【0073】ここで、抽出する周波数を、発振回路15
0を構成するエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の発
振周波数の高調波とすると、不要振動をさらに効果的に
除去できる。例えば、発振回路150のノイズは不要振
動モードの3次の高調波成分によるものとすると、発振
回路150からの出力信号の3次の高調波成分には不要
振動の9次の高調波成分が重畳することになるが、実際
にはほとんど無視できる値となる。
【0074】また、インダクタンスによるインピーダン
スは、インダクタンスとエネルギ閉じ込め型の圧電振動
子10の発振周波数の積として検出するため、抽出部6
0からの出力信号の周波数が高くなるに従って、検出値
が大きくなる。したがって、対象物の粘弾性特性による
発振回路150の出力信号の特定の周波数成分、特に高
調波成分を抽出することにより、出力信号のノイズを除
去できるとともに、インダクタンスによるインピーダン
スの信号値が大きくなり、出力信号の変化を明確に検出
することができる。
【0075】さらに、抽出部60にアンテナ線などの無
線通信部160を接続すれば、無線信号にて対象物の粘
弾性特性を含む信号を外部に伝達することが可能にな
り、上記無線信号を高S/Nの信号とすることができ
る。
【0076】また、発振回路の構成に圧電振動子の等価
回路定数を用いて発振する発振回路150を用いるた
め、発振系を簡単な構成で小型に組むことができ、エネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子10の近傍に設置すること
が可能になり、配線によるS/Nの低下を防ぐことがで
きる。
【0077】さらに、発振回路150の出力信号を測定
すればエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10のインピー
ダンス特性を検出することができ、圧電振動子10の振
動を検出するための素子を必要としない。さらに、発振
回路150の出力信号から抽出部60で所定の周波数帯
域を抽出することにより、発振回路150の出力信号中
に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域で取り除
くことができる。
【0078】このように、無線通信部160を抽出部6
0と一体にできるため、小型であり、高S/Nの信号を
無線で伝達することが可能になり、さらに、本触覚セン
サプローブの無線化により、本触覚センサプローブの移
動の自由度を大幅に向上させることができる。
【0079】なお、抽出部60はトランスT1とコンデ
ンサC15に限定されるものではなく、所定の周波数を
抽出できる構成であればどのような構成でもよい。図1
0は、本発明に係る第5実施例の触覚センサプローブの
構成を示す図である。
【0080】この触覚センサプローブは、閉じ込め型の
圧電振動子10と、このエネルギ閉じ込め型の圧電振動
子10の等価回路定数を用いる発振回路170と、この
発振回路170の出力信号を分岐する分岐回路80と、
この分岐回路80の出力信号の振幅の大きさをエンベロ
ープ信号に変換するフィルタ回路90と、このエンベロ
ープ信号を周波数に変換する電圧周波数変換回路(VF
変換器)180と、この電圧周波数変換回路180の出
力信号と上記分岐回路80からの交流信号とを時分割で
合成させるゲート回路190と、このゲート回路190
の基準時間を規定するタイマ回路200と、上記発振回
路170に接続された出力端子210a,210bと、
上記ゲート回路190に接続された出力端子210c
と、上記記発振回路170と上記分岐回路80とフィル
タ回路90と電圧周波数変換回路180とゲート回路1
90とタイマ回路200とを内蔵するハウジング部30
と、上記エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の電極部
分を避けてこの圧電振動子10を保持する保持部40と
から構成され、この保持部40が上記ハウジング部30
に設けられる。
【0081】次に、第5実施例の触覚ンサプローブの動
作について説明する。発振回路170からの出力信号
は、分岐回路80で2つの信号に分割される。一方の信
号は、振幅検出用のフィルタ回路90でその信号の振幅
の大きさに応じてエンベロープ信号に変換され、さらに
このエンベロープ信号の電圧の大きさに見合った周波数
に変換する電圧周波数変換回路180に入力される。こ
の電圧周波数変換回路180にて変換された信号は、ゲ
ート回路190に入力される。
【0082】また、他方の信号(周波数成分用)は、そ
のままゲート回路190に入力される。このゲート回路
190は、図11に示すように電圧周波数変換回路18
0から信号が入力されるまでのTg1時間の間、周波数成
分用のゲートをオープンし、信号線に周波数成分波形W
f を出力し、その後はTg2時間の間、振幅用のゲートを
オープンし、振幅成分波形Wvco を出力する。よって、
ゲート回路190からの信号は、Tg1+Tg2時間内に2
つの信号が出力されることになる。そして、これらの信
号を信号線210dにのせて信号伝達する。ここで、上
記Tg1時間及びTg2時間の間隔は、タイマ200で制御
される。
【0083】以上の動作により、信号線210dを伝達
された信号は、発振周波数と振幅を区別して処理するた
めに、本触覚センサプローブ内のタイマ200と同一タ
イミングで駆動するタイマ回路を備えた装置にて処理さ
れ、Tg1時間のタイミングで受信した周波数信号は発振
周波数の信号と認識され、Tg2時間のタイミングで受信
した周波数信号は振幅の信号と認識される。そして、こ
れらをFM検波することにより、対象物の粘弾性特性を
検出することができる。
【0084】ここで、上記発振回路170の出力信号を
信号線210dで直接電送する場合、上記出力信号の振
幅の損失が懸念され、この振幅は粘弾性特性の弾性率に
相当するため、上記振幅の損失はセンサの感度に大きく
影響する。
【0085】そこで、以上説明したように本第5実施例
においては、上記発振回路170の出力信号をフィルタ
回路90と電圧周波数変換回路180を通すことによ
り、損失の少ない交流信号に変換できる。
【0086】また、電圧周波数変換回路180の出力信
号と発振回路170の出力信号をタイマ200を用い
て、一定時間間隔で信号線210dに伝送することによ
り、操作者が振幅周波数変換信号と周波数信号を区別す
ることが可能になる。上述したような構成にすることに
より、信号線210dによる損失の少ない信号として操
作者に伝達することが可能となる。
【0087】なお、図10に示す処理回路220のフィ
ルタ回路90、電圧周波数変換回路180は必ずしもこ
のような構成とする必要はなく、振幅を検出して周波数
に変換する手段であればどのような構成としてもよい。
【0088】また、本第5実施例では、発振回路170
を発振回路のみの回路として説明したが、この発振回路
170を上記第2実施例にて説明した発振回路20と抽
出部60とを含む回路構成としてもよい。
【0089】これまでの実施例では、触覚センサをハウ
ジング内に設けた触覚センサプローブを説明してきた
が、以下に触覚センサ単体の実施例を説明する。図12
は、本発明に係る第6実施例の触覚センサ単体の構成を
示す図である。
【0090】本第6実施例の触覚センサ単体の回路構成
は、図7に示した第2実施例で用いたものとほぼ同様で
あるが、コンデンサC11,C12,C13,C14
と、トランジスタTr1と、抵抗R11,R12,R1
3と、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10とからなる
発振回路20に、トランスT1とコンデンサC15から
なる抽出部60が追加された構成となっている。
【0091】このような回路構成を用いて、圧電振動子
をエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10としたことによ
り、本出願人が先に提案した触覚センサに比べて、全面
電極の圧電振動子に発生しやすいインピーダンス特性に
おいてリップルとなる不要振動を抑制することができ、
粘弾性体付着時の圧電振動子の振動状態の変化による振
動モードとび現象が抑制できる。この振動モードとび現
象とは、自励発振が共振抵抗の低い方の振動モードで起
こりやすいという現象である。
【0092】以上説明したように本第6実施例によれ
ば、不要振動の抑制による振動モードとび現象が抑制で
きることにより、発振回路20が安定して発振すること
が可能になる。
【0093】なお、本第6実施例では、圧電振動子を、
エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10として説明した
が、このエネルギ閉じ込め型の圧電振動子10をエネル
ギ閉じ込め型でない圧電振動子にて構成してもよい。
【0094】以上実施例に基づいて、本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のように
なる。
【0095】(1) 粘弾性特性を有する対象物の機械
的インピーダンスを圧電振動子からなる自励発振回路の
出力信号より検出する触覚センサプローブにおいて、上
記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電振動子であり、
該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の等価回路定数を用い
る発振回路と、該発振回路を内蔵するハウジング手段
と、上記エネルギ閉じ込め型圧電振動子の電極部分を避
けて該エネルギ閉じ込め型圧電振動子を保持する保持手
段と、を具備し、該保持手段が上記ハウジング手段に設
けられていることを特徴とする触覚センサプローブ。
【0096】このような触覚センサプローブによれば、
エネルギ閉じ込め型の圧電振動子は電極部以外に質量負
荷などの振動に影響を及ぼすような因子が加わっても電
極直下の振動状態が変化しない。そのため圧電振動子に
エネルギ閉じ込め型の圧電振動子を使用すると、図1に
示すように該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の電極部分
を避けて保持する保持手段に接着しても、エネルギ閉じ
込め型の圧電振動子の振動に影響を及ぼすことはなく、
理想的な振動状態と高い共振尖鋭度(Qm)を維持する
ことができる。
【0097】また、発振回路構成に圧電振動子の等価回
路定数を用いて発振する発振回路を使用しているため、
発振系を簡単な構成で小型に組むことができ、エネルギ
閉じ込め型圧電振動子の近傍に設置することが可能にな
り、配線によるS/Nの低下を防ぐことができるととも
に、発振回路の出力信号を測定すればエネルギ閉じ込め
型の圧電振動子のインピーダンス特性を検出することが
でき、圧電振動子の振動を検出するための素子を必要と
しない。
【0098】すなわち、保持手段の影響がなく振動検出
素子が不要であるため、高い共振尖鋭度(Qm)をもつ
圧電振動子が得られ、また発振回路を圧電振動子の等価
回路定数を用いて発振する発振回路構成とすることによ
り、エネルギ閉じ込め型の圧電振動子の近傍に設置する
ことが可能になり、配線によるS/Nの低下を防ぐこと
ができるため、両者の効果により高感度の触覚センサプ
ローブを提供することができる。
【0099】(2) 粘弾性特性を有する対象物の機械
的インピーダンスを圧電振動子からなる自励発振回路の
出力信号より検出する触覚センサプローブにおいて、上
記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電振動子であり、
該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の等価回路定数を用い
る発振回路と、該発振回路の出力信号より所定の周波数
帯域を抽出する抽出手段と、上記発振回路と上記抽出手
段を内蔵するハウジング手段と、上記エネルギ閉じ込め
型圧電振動子の電極部分を避けて該エネルギ閉じ込め型
圧電振動子を保持する保持手段と、を具備し、該保持手
段が上記ハウジング手段に設けられていることを特徴と
する触覚センサプローブ。
【0100】このような触覚センサプローブによれば、
エネルギ閉じ込め型圧電振動子は電極部以外に質量負荷
などの振動に影響を及ぼすような因子が加わっても電極
直下の振動状態が変化しない。そのため圧電振動子にエ
ネルギ閉じ込め型圧電振動子を使用すると、図2に示す
ようにエネルギ閉じ込め型の圧電振動子の電極部分を避
けて保持する保持手段に接着しても、エネルギ閉じ込め
型の圧電振動子の振動に影響を及ぼすことはなく、理想
的な振動状態と高い共振尖鋭度(Qm)を維持すること
ができる。
【0101】また、発振回路構成に圧電振動子の等価回
路定数を用いて発振する発振回路を使用しているため、
発振系を簡単な構成で小型に組むことができ、エネルギ
閉じ込め型の圧電振動子の近傍に設置することが可能に
なり、配線によるS/Nの低下を防ぐことができるとと
もに、発振回路の出力信号を測定すればエネルギ閉じ込
め型圧電振動子のインピーダンス特性を検出することが
でき、圧電振動子の振動を検出するための素子を必要と
しない。さらに発振回路の出力信号から抽出手段で所定
の周波数帯域を抽出することにより、発振回路の出力信
号中に含まれるノイズ成分を上記所定の周波数帯域で取
り除くことができる。
【0102】すなわち、保持手段の影響がなく振動検出
素子が不要であるため、高い共振尖鋭度(Qm)をもつ
振動子が得られ、発振回路に圧電振動子の等価回路定数
を用いて発振する発振回路構成とすることにより、エネ
ルギ閉じ込め型の圧電振動子の近傍に設置することが可
能になり、配線によるS/Nの低下を防ぐことができ
る。さらに、発振回路の出力信号中に含まれるノイズ成
分を所定の周波数帯域で取り除くことができるため、一
層高感度の触覚センサプローブを提供することができ
る。
【0103】(3) 上記発振回路及び上記抽出手段の
いずれかの出力信号を処理する処理回路を具備し、上記
ハウジング手段は、上記発振回路、上記抽出手段及び上
記処理回路を内蔵することを特徴とする上記(1)また
は(2)のいずれかに記載の触覚センサプローブ。
【0104】このような触覚センサプローブによれば、
発振回路、または抽出手段の出力信号を処理する処理回
路を触覚センサプローブのハウジング手段内に設けるこ
とにより、処理回路を発振回路、または抽出手段の近傍
に配置でき、出力信号がMHz帯域の交流信号による、
信号線の抵抗、容量や浮遊インダクタンスによる交流信
号の損失を抑制することができる。
【0105】すなわち、交流信号の損失を抑制すること
ができ、触覚センサプローブの感度を高めることができ
る。 (4) 上記処理回路は、上記発振回路及び上記抽出手
段のいずれかの出力信号を分岐する分岐回路と、該分岐
回路の出力信号の振幅の大きさをエンベロープ信号に変
換するフィルタ回路と、上記分岐回路の出力信号の周波
数信号を直流信号に変換する周波数電圧変換回路と、を
有することを特徴とする上記(3)に記載の触覚センサ
プローブ。
【0106】このような触覚センサプローブによれば、
発振回路、または抽出手段の出力信号の振幅と周波数の
いずれも直流信号にすることにより、取り扱いやすい直
流信号となる。
【0107】すなわち、発振回路、または抽出手段の出
力信号は同種類の信号になるため、例えば同一回路を共
用するなど、同一特性の回路に出力信号を入力すること
が可能になり、触覚センサプローブを小型化することが
できる。
【0108】(5) 上記処理回路は、上記発振回路及
び上記抽出手段のいずれかの出力信号を分岐する分岐回
路と、該分岐回路の出力信号の振幅の大きさをエンベロ
ープ信号に変換するフィルタ回路と、上記エンベロープ
信号を周波数に変換する電圧周波数変換回路と、該電圧
周波数変換回路の出力信号と上記分岐回路からの交流信
号とを時分割で合成させるゲート回路と、該ゲート回路
の基準時間を規定するタイマ回路と、を有することを特
徴とする上記(3)に記載の触覚センサプローブ。
【0109】このような触覚センサプローブによれば、
発振回路、または抽出手段の出力信号をフィルタ回路と
電圧周波数変換回路を通すことにより損失の少ない交流
信号に変換できる。また、電圧周波数変換回路の出力信
号と発振回路の出力信号をタイマで一定時間間隔で信号
線に伝送することにより、操作者が振幅周波数変換信号
と周波数信号を区別することが可能になる。
【0110】すなわち、信号線を用いて伝達する場合で
も損失の少ない信号にて、操作者に伝達することが可能
となる。 (6) 上記(1)乃至(5)に記載の触覚センサプロ
ーブにおいて、上記発振回路、上記抽出手段、及び上記
処理回路のいずれかの出力信号を出力する出力手段を具
備することを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれ
かに記載の触覚センサプローブ。
【0111】このような触覚センサプローブによれば、
出力手段をもつことにより、出力信号を外部で解析する
ことができる。すなわち、これにより外部の解析装置を
用いて高精度の解析を行うことができる。
【0112】(7) 上記(3)または(4)に記載の
触覚センサプローブにおいて、上記発振回路、上記抽出
手段、及び処理回路を駆動するための電源手段と、上記
処理回路の出力信号の変化に対応して呈示を行う呈示手
段と、を具備することを特徴とする上記(3)または
(4)のいずれかに記載の触覚センサプローブ。
【0113】このような触覚センサプローブによれば、
ハウジング手段内の発振回路、処理回路、呈示手段を駆
動する電源手段を内蔵し、処理回路の出力結果に応じて
操作者に呈示を行う呈示手段を有することにより無線化
が達成できる。
【0114】すなわち、触覚センサプローブを無線化す
ることができるため、この触覚センサプローブの移動の
自由度が大幅に上がり、さらに触覚センサプローブは粘
弾性特性の呈示手段を有しているため、操作者は対象物
を観察しながら対象物の粘弾性特性を知ることができ
る。
【0115】(8) 上記(2)に記載の触覚センサプ
ローブにおいて、上記発振回路、上記抽出手段を駆動す
るための電源手段と、上記発振回路の出力信号より所定
の周波数帯域を抽出する上記抽出手段と一体となった無
線通信手段と、を具備することを特徴とする上記(2)
に記載の触覚センサプローブ。
【0116】こうような触覚センサプローブによれば、
触覚センサプローブ内の回路を駆動する電源手段を内蔵
し、無線信号とする無線通信手段により、信号伝達にお
ける損失を最小限に留めることが可能になる。
【0117】すなわち、触覚センサプローブの信号伝達
を無線化することができるため、この触覚センサプロー
ブの移動に対する自由度を大幅に上げることができる。 (9) 粘弾性特性を有する対象物の機械的インピーダ
ンスを圧電振動子からなる自励発振回路の出力信号より
検出する触覚センサにおいて、上記圧電振動子の等価回
路定数を用いる発振回路と、該発振回路の信号より所定
の周波数帯域を抽出する抽出手段と、を具備することを
特徴とする触覚センサ。
【0118】このような触覚センサによれば、発振回路
の出力信号から抽出手段で所定の周波数帯域を抽出する
ことにより、発振回路の出力信号中に含まれるノイズ成
分を上記所定の周波数帯域で取り除くことができる。
【0119】すなわち、発振回路の出力信号中に含まれ
るノイズ成分を所定の周波数帯域で取り除くことができ
るため、触覚センサのS/Nを向上させることができ
る。 (10) 上記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電振
動子であることを特徴とする上記(9)に記載の触覚セ
ンサ。
【0120】このような触覚センサによれば、エネルギ
閉じ込め型圧電振動子とすることにより、全面電極の振
動子に発生しやすいインピーダンス特性においてリップ
ルとなる不要振動を抑制することができ、粘弾性体付着
時の圧電振動子の振動状態の変化による振動モードとび
現象が抑制できる。この振動モードとび現象とは、自励
発振が共振抵抗の低い方の振動モードで起こりやすいと
いう現象である。
【0121】すなわち、不要振動の抑制による振動モー
ドとび現象が抑制できるため、発振回路が安定して発振
することが可能になる。 (11) 上記抽出手段の抽出する周波数帯域が上記発
振回路を構成する上記圧電振動子、及び上記エネルギ閉
じ込め型圧電振動子のいずれかの発振周波数の基本周波
数であることを特徴とする上記(9)または(10)の
いずれかに記載の触覚センサ。
【0122】このような触覚センサによれば、発振回路
の出力信号から圧電振動子、またはエネルギ閉じ込め型
圧電振動子の発振周波数の基本周波数近傍を抽出手段で
抽出することにより、不要振動などによる発振回路の出
力信号中に含まれる基本周波数以外のノイズ成分を取り
除くことができ、対象物の粘弾性特性による発振回路の
出力信号の変化を明確に検出することができる。
【0123】すなわち、発振回路の出力信号中の粘弾性
特性に関する出力変化に影響を及ぼすことなく、出力信
号に含まれるノイズ成分を取り除くことができ、触覚セ
ンサのS/Nを向上させることができる。
【0124】(12) 上記抽出手段の抽出する周波数
帯域が上記発振回路を構成する上記圧電振動子、及び上
記エネルギ閉じ込め型圧電振動子のいずれかの発振周波
数の高調波であることを特徴とする上記(9)または
(10)のいずれかに記載の触覚センサ。
【0125】このような触覚センサによれば、発振回路
の出力信号から圧電振動子、またはエネルギ閉じ込め型
圧電振動子の発振周波数の高調波の周波数近傍を抽出手
段で抽出することにより、不要振動をさらに効果的に除
去できる。また、粘弾性特性の粘性に相当するインピー
ダンスは粘性率と圧電振動子の発振周波数の積として検
出するため、抽出手段からの出力信号の周波数が高くな
るに従って検出値が大きくなる。
【0126】すなわち、出力信号のノイズを除去すると
共に、粘性率に相当する信号値が大きくなり、出力信号
の変化を明確に検出することができる。 (13) 上記(9)または(10)に記載の触覚セン
サにおいて、上記抽出手段の出力信号を出力する出力手
段を具備することを特徴とする上記(9)または(1
0)のいずれかに記載の触覚センサプローブ。
【0127】このような触覚センサプローブによれば、
出力手段をもつことにより、出力信号を外部で解析する
ことができる。すなわち、これにより外部の解析装置を
用いて高精度の解析を行うことができる。
【0128】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、共振
尖鋭度を下げることなく、圧電振動子の振動特性の検出
及びこの圧電振動子の保持が可能であり、さらに粘弾性
特性を検出することが可能な触覚センサプローブを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の触覚センサプローブの構成を示す
図である。
【図2】エネルギ閉じ込め型の圧電振動子10の保持を
説明するための図である。
【図3】圧電振動子、粘弾性体、及び非粘弾性体の等価
回路を示す図である。
【図4】圧電振動子を利用して発振回路を構成した場合
の発振回路の出力信号を示す図である。
【図5】実施例の触覚センサプローブからの出力の測定
結果の一例を示す図である。
【図6】実施例の触覚センサプローブからの出力の測定
結果の一例を示す図である。
【図7】第2実施例の触覚センサプローブの構成を示す
図である。
【図8】第3実施例の触覚センサプローブの構成を示す
図である。
【図9】第4実施例の触覚センサプローブの構成を示す
図である。
【図10】第5実施例の触覚センサプローブの構成を示
す図である。
【図11】第5実施例の触覚ンサプローブの動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図12】第6実施例の触覚センサ単体の構成を示す図
である。
【図13】従来例としての物質の硬さ特性測定方法及び
装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10…エネルギ閉じ込め型の圧電振動子、20,70,
150,170…発振回路、30…ハウジング部、40
…保持部、50,210…出力端子部、60…抽出部、
80…分岐回路、90…フィルタ回路、100…周波数
電圧変換回路(FV変換器)、110,220…処理回
路、120…発光ダイオード列(LED列)、130…
駆動回路(駆動IC)、140…呈示部、160…無線
通信部、180…電圧周波数変換回路(VF変換器)、
190…ゲート回路、200…タイマ回路、C11,C
12,C13,C14…コンデンサ、R11,R12,
R13…抵抗、T1…トランス、Tr1…トランジス
タ、50a,50b,50c,210a,210b,2
10c…出力端子、d…エネルギ閉じ込め型の圧電振動
子の電極部分。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘弾性特性を有する対象物の機械的イン
    ピーダンスを圧電振動子からなる自励発振回路の出力信
    号より検出する触覚センサプローブにおいて、 上記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電振動子であ
    り、該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の等価回路定数を
    用いる発振回路と、 該発振回路を内蔵するハウジング手段と、 上記エネルギ閉じ込め型圧電振動子の電極部分を避けて
    該エネルギ閉じ込め型圧電振動子を保持する保持手段
    と、 を具備し、 該保持手段が上記ハウジング手段に設けられていること
    を特徴とする触覚センサプローブ。
  2. 【請求項2】 粘弾性特性を有する対象物の機械的イン
    ピーダンスを圧電振動子からなる自励発振回路の出力信
    号より検出する触覚センサプローブにおいて、 上記圧電振動子がエネルギ閉じ込め型圧電振動子であ
    り、該エネルギ閉じ込め型圧電振動子の等価回路定数を
    用いる発振回路と、 該発振回路の出力信号より所定の周波数帯域を抽出する
    抽出手段と、 上記発振回路と上記抽出手段を内蔵するハウジング手段
    と、 上記エネルギ閉じ込め型圧電振動子の電極部分を避けて
    該エネルギ閉じ込め型圧電振動子を保持する保持手段
    と、 を具備し、 該保持手段が上記ハウジング手段に設けられていること
    を特徴とする触覚センサプローブ。
  3. 【請求項3】 粘弾性特性を有する対象物の機械的イン
    ピーダンスを圧電振動子からなる自励発振回路の出力信
    号より検出する触覚センサにおいて、 上記圧電振動子の等価回路定数を用いる発振回路と、 該発振回路の信号より所定の周波数帯域を抽出する抽出
    手段と、 を具備することを特徴とする触覚センサ。
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