JPH08252828A - スピーカーグリルの成形方法 - Google Patents

スピーカーグリルの成形方法

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JPH08252828A
JPH08252828A JP8339895A JP8339895A JPH08252828A JP H08252828 A JPH08252828 A JP H08252828A JP 8339895 A JP8339895 A JP 8339895A JP 8339895 A JP8339895 A JP 8339895A JP H08252828 A JPH08252828 A JP H08252828A
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rib
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動型と固定型とを分離する際に、成形した
スピーカーグリルを確実に固定型側に保持してスピーカ
ーグリルの破損等を生じることなく、確実に離型すると
共に、比較的安価に金型を加工して、成形コストの削減
を図る。 【構成】 可動型6に孔1を形成するための多数のピン
を突設したグリル板形成用のキャビティーを形成し、一
方上記固定型10にはピンを設けることなくグリル板2
の裏面を形成するキャビティー面に断面鈎状の係止部2
1,21を有するリブ形成用凹部22を設けて、グリル
板2の裏面にアンダーカット部28を有するリブ4を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の孔を形成したグ
リル板を有するスピーカーグリルを成形する方法に関
し、更に詳述すると、可動型と固定型とからなる金型を
用いて上記スピーカーグリルを成形し、可動型を固定型
から分離する際に、成形されたスピーカーグリルを固定
型側に保持した状態で、破損等の不都合を生じることな
く確実に可動型から離型することができ、かつ金型を比
較的安価に加工して、成形コストの削減を図ることがで
きるスピーカーグリルの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車内に装備されたオ
ーディオスピーカーやその他各種スピーカーの表面をカ
バーしてスピーカーコーンを保護するためのスピーカー
グリルとして、図4に示したように、多数の孔1を設け
たグリル板2の周囲にこのグリル板2を支持する枠体3
を一体に成形した合成樹脂製のスピーカーグリルが知ら
れている。
【0003】従来、このようなスピーカーグリルは、次
のようにして成形されている。即ち、図6に示したよう
に、可動型aと固定型bとからなる成形金型cを用い、
可動型aと固定型bとの間のパーティングライン面(以
下、PL面という)pをグリル板2の厚さ方向中間部に
とり、可動型aにグリル板2の表側を成形するキャビテ
ィーを設けると共に、固定型bにグリル板2の裏側を成
形するキャビティーを設け、この可動型aと固定型bと
を合わせて両キャビティー内に成形樹脂を充填し、スピ
ーカーグリルを成形する。
【0004】この場合、成形完了後、上記可動型aを固
定型bから離間する方向に移動させて成形金型cを分離
し、成形したスピーカーグリルを成形金型c内から取り
出すが、このときPL面pをグリル板2の厚さ方向中央
からやや表面側にずらすことにより固定型b側の抜き抵
抗を可動型a側よりも高くして、形成金型cを分離する
際に成形されたスピーカーグリルが固定型b側に保持さ
れるようにすることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
孔が形成されたグリル板2を成形する場合には、非常に
細かい孔形成用ピンが可動型a及び固定型bのキャビテ
ィーに設けられ、この多数のピンの間に成形されたグリ
ル板が食い込んだ状態となるので、可動型a側でもかな
り高い抜き抵抗が生じる。このため、可動型aと固定型
bとを分離する際にグリル板2が部分的に可動型aから
離型せずに可動型aと共に固定型bから抜き取られ、固
定型bに保持された部分との間に非常に強い負荷が生じ
てスピーカーグリルが破損することがある。
【0006】また、この成形方法では、可動型a及び固
定型bの両金型に孔形成用ピンを設けなければならず、
しかも両金型のピンが完全に一致するように非常に細か
いピンを精密に加工しなければならないので、金型の加
工コストが嵩み、成形コストを引き上げるという問題点
もある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、可動型と固定型とを分離する際に、成形したスピー
カーグリルを確実に固定型側に保持してスピーカーグリ
ルの破損等を生じることなく、確実に離型することがで
きると共に、比較的安価に金型を加工することができ、
成形コストの削減を図ることができるスピーカーグリル
の成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みなされたもので、多数の孔が形成されたグリル板を有
する合成樹脂製のスピーカーグリルを成形する方法であ
って、キャビティー内に上記グリル板の孔を形成するた
めの多数の孔形成用ピンを突設した可動型と、上記グリ
ル板の裏面を形成するキャビティー面にリブ形成用凹部
を設けた固定型とを合わせて成形金型を構成し、この成
形金型内に成形樹脂を充填してグリル板の裏面にリブを
突設したスピーカーグリルを成形すると共に、このとき
固定型のリブ形成用凹部に断面鈎状の係止部を設けてグ
リル板の裏面に形成されたリブにアンダーカット部を形
成し、上記可動型を固定型から離間する方向に移動させ
てスピーカーグリルを離型する際に上記アンダーカット
部によりスピーカーグリルを上記固定型に保持するよう
にしたことを特徴とするスピーカーグリルの成形方法を
提供する。
【0009】また、本発明は、上記スピーカーグリルの
成形方法の好適な実施態様として、固定型にキャビティ
ーと連通するピン挿通孔を設け、断面鈎状の係止部を有
するロック溝が先端に形成されたリブロックピンを上記
ピン挿通孔に移動可能に挿通して、該リブロックピンの
ロック溝でリブ形成用凹部を構成し、このリブロックピ
ンのロック溝によりグリル板の裏面にリブを形成すると
共に、該リブにアンダーカット部を形成して、該アンダ
ーカット部により可動型からスピーカーグリルを離型す
る際に該スピーカーグリルを固定型に保持すると共に、
スピーカーグリルが上記可動型から離型した後、上記リ
ブロックピンを移動させてリブに形成されたアンダーカ
ット部を除去し、スピーカーグリルを固定型から離型す
るスピーカーグリルの成形方法を提供する。
【0010】ここで、上記リブ形成用凹部は、固定型の
グリル板裏面を形成するキャビティー面の一部又は複数
箇所に部分的に形成し、スピーカーグリルを固定型に保
持するためのアンダーカット部を有するリブをグリル板
裏面の一部又は複数箇所に部分的に形成してもよく、ま
た上記リブ形成用凹部として、固定型のグリル板裏面を
形成するキャビティー面の全面に亘って格子状のリブ形
成溝を設けると共に、このリブ形成溝の一部又は複数箇
所に係止部を設け、グリル板の裏面全面に格子状の補強
用リブを形成すると共に、この補強用リブの一部又は複
数箇所にアンダーカット部を形成してもよい。
【0011】また、スピーカーグリルを固定型に保持す
るためのアンダーカット部をグリル板の裏面全面に形成
した格子状補強用リブの一部又は複数箇所に形成する場
合は、固定型にリブ形成溝と連通するピン挿通孔を設
け、このピン挿通孔に先端にロック溝が形成されたリブ
ロックピンを挿通して、該リブロックピンのロック溝で
リブ形成溝の一部を構成することができ、これによりリ
ブロックピンのロック溝で補強用リブの一部又は複数箇
所にアンダーカット部を形成し、このアンダーカット部
によってスピーカーグリルを固定型に保持すると共に、
スピーカーグリルが上記可動型から離型した後、上記リ
ブロックピンを移動させてリブに形成されたアンダーカ
ット部を除去し、スピーカーグリルを固定型から離型す
ることができる。
【0012】
【作用】本発明のスピーカーグリルの成形方法は、上述
のように、可動型と固定型とを合わせた成形金型内に成
形樹脂を充填して多数の孔が形成されたグリル板を有す
るスピーカーグリルを成形する場合に、上記可動型に孔
を形成するための多数のピンを突設したグリル板形成用
のキャビティーを形成し、一方上記固定型にはピンを設
けることなくグリル板の裏面を形成するキャビティー面
に断面鈎状の係止部を有するリブ形成用凹部を設けたも
のである。
【0013】従って、本発明の成形方法では、多数の孔
を有するグリル板が上記可動型のキャビティーのみによ
り成形されると共に、固定型のキャビティー面に設けた
上記リブ形成用凹部によりグリル板の裏面にアンダーカ
ット部を有するリブが一体に成形される。そして、可動
型を固定型から離間する方向に移動させて成形金型を分
離する際、上記グリル板の裏面側に形成されたリブのア
ンダーカット部によって、成形されたスピーカーグリル
が固定型側に確実に保持されるものである。
【0014】このため、本発明の成形方法によれば、可
動型と固定型とを分離する場合に、成形したスピーカー
グリルが部分的に可動型に保持された状態で固定型から
抜き取られてスピーカーグリルが破損するようなことが
ない。
【0015】また、本発明のスピーカーグリルの成形方
法では、グリル板に多数の孔を形成する孔形成用ピンが
可動型のみに形成され、固定型側にはグリル板の裏面に
リブを形成するためのリブ形成用凹部が設けられるだけ
であるので、高い精度が要求される孔形成用ピンの加工
を可動型のみに施せばよく、かつその加工も可動型と固
定型との両方に孔形成用ピンを互いのピンが完全に一致
するように設ける場合ほどの精度は要求されず、比較的
容易に可動型の加工を行うことができる。従って、本発
明のスピーカーグリルの成形方法によれば、比較的安価
に金型を加工することができ、成形コストの削減を図る
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明をより
具体的に説明する。図4,5は本発明の成形方法により
成形されるスピーカーグリルの一例を示すもので、この
スピーカーグリルGは、多数の孔1が形成されたグリル
板2の裏面に六角格子状の補強用リブ4(図5参照)を
一体に形成し、このグリル板2の周囲を一体に形成され
た枠体3で支持したものである。なお、図5中参照符号
5…5は上記枠体3の裏面側に突設された円筒状の取付
用突起であり、この取付用突起5によりスピーカーグリ
ルGがスピーカーの表面に固定されるようになってい
る。
【0017】このスピーカーグリルGは、図1に示した
成形装置を用いて成形することができる。即ち、図1中
参照符号6は上記グリル板2を成形するための可動型で
あり、この可動型6のキャビティー内には、特に図示し
ていないが上記グリル板2の孔1を形成するための多数
の孔形成用ピンが突設されている。この可動型6は上記
スピーカーグリルGの枠体3部分を成形するリング状の
枠体成形型7と組み合わされて成形金型の半型を構成し
ているが、この可動型6は支持体8に固定され、この支
持体8と共に移動することにより、枠体成形型7と分離
して移動する入子となっている。なお、図中9は上記枠
体成形型8を支持する支持枠であり、この支持枠9内に
上記可動型6と枠体成形型7とで上記半型が構成され
る。
【0018】また、図中10はスピーカーグリルGの裏
面側を成形するキャビティー面を構成する固定型であ
り、この固定型10のキャビティー面には図2に示した
ように、スピーカーグリルG裏面の上記補強用リブ4を
成形するための六角格子状のリブ形成溝(リブ形成用凹
部)11が設けられている。また、この固定型10には
成形樹脂をキャビティー内に導入するためのゲート1
2,12、リブロックピン挿通孔(ピン挿通孔)13,
13及び肉抜きピン挿通孔14,14が設けられてい
る。上記リブロックピン挿通孔13,13は図2に示さ
れているように、上記リブ形成溝11と連通した状態と
なっており、また上記肉抜きピン挿通孔14,14は、
スピーカーグリルGの上記取付用突起5を成形するため
にキャビティー面に設けられた突起形成用凹部15,1
5と連通した状態となっている。なお、図中16は固定
型10を支持する固定枠であり、また17はこの固定枠
16に固定型10を囲うように移動可能に設けられたス
トリッパー入子である。
【0019】上記固定枠16の裏側(図では下方)に
は、移動可能なピン支持体18が配設されており、この
ピン支持体18に取り付けられたリブロックピン19,
19及び肉抜きピン20,20がそれぞれ上記固定型1
0のリブロックピン挿通孔13,13及び肉抜きピン挿
通孔14,14に挿通されている。上記リブロックピン
19,19の先端部には、図2に示されているように、
両側壁上端が鈎状に屈曲して係止部21,21が形成さ
れたロック溝22が設けられており、このロック溝22
が上記リブ形成溝11の一部を構成するようになってい
る。また、上記肉抜きピン20は上記突起形成用凹部1
5,15内に突出してスピーカーグリルGの上記取付用
突起5の中空部を形成するようになっている。なお、図
1中23,23は上記固定型10のゲート12,12と
連通する樹脂流通孔である。
【0020】更に、図1中24は上記ピン支持体18の
裏側(図では下方)に移動可能に配設された樹脂導入体
であり、その中央部に設けられた樹脂導入孔25から上
記樹脂流通孔23,23及び上記ゲート12,12を通
して金型のキャビティー内に成形樹脂を導入するもので
ある。この樹脂導入体24は分離可能な2枚の板状部材
24a,24bで構成されており、一方の部材24bに
取り付けられたランナーロックピン26,26が他方の
部材24aを挿通して樹脂流通孔23,23及び上記ゲ
ート12,12内に形成されるランナー27をロック
し、該ランナー27を樹脂導入体24に保持するように
なっている。
【0021】この図1の成形装置を用いて上記スピーカ
ーグリルGを成形する場合、上記支持体8、支持枠9、
固定枠16、ピン支持体18及び樹脂導入体24を全て
合わせ、密着させた状態で、上記樹脂導入体24の樹脂
導入孔25から成形樹脂を樹脂流通孔23,23及びゲ
ート12,12を通して成形金型のキャビティー内に充
填する。これにより、上記可動型6により多数の孔を有
するグリル板2が成形され、上記枠体成形型7により枠
体3が成形され、上記固定型10によりグリル板2及び
枠体3の裏面が成形され、かつ上記リブ形成溝11によ
りグリル板2の裏面に補強用リブ4が成形されて、上記
スピーカーグリルGが成形される。
【0022】このとき、図3に示したように、上記リブ
形成溝11の一部を構成する上記リブロックピン19の
ロック溝22内に断面鈎状の係止部21,21によりア
ンダーカット部28が形成され、補強用リブ4に部分的
にアンダーカット部28が形成される。
【0023】この状態でまず上記支持体8を移動させて
(図1中、矢印A)、この支持体8と一体的に可動型6
を固定型10から離間する方向に移動させ、スピーカー
グリルGを可動型6から離型する。このとき、リブロッ
クピン19のロック溝22内に形成されたアンダーカッ
ト部28(図3参照)によりスピーカーグリルGが固定
型10側に確実に保持され、グリル板2が部分的に可動
型6と共に移動してグリル板2が破損するようなことが
ない。
【0024】次に、上記ピン支持体18が樹脂導入体2
4と共に固定枠16から離間する方向に移動して(図1
中、矢印B)、ゲート12,12内のランナー27、リ
ブロックピン19,19及び肉抜きピン20,20が固
定型10から抜かれ、これによりスピーカーグリルGの
固定型10からの抜き抵抗が少なくなり、かつリブロッ
クピン19,19が引き抜かれることにより該リブロッ
クピン19,19のロック溝22内に形成されたアンダ
ーカット部28(図3参照)が除去され、スピーカーグ
リルGの保持状態が解除される。そして、樹脂導入体2
4がピン支持体18から離間するように移動して(図
中、矢印C)、ランナー27を樹脂導入体24に保持し
た状態でピン支持体18から抜き取る。
【0025】次いで、上記支持枠9が支持体8と共に固
定枠16から離間する方向に移動する(図中、矢印D)
と共に、これと連動してストリッパー入子17がスピー
カーグリルGを押し上げ、スピーカーグリルGが固定型
10から離型する。そして最後に上記樹脂導入体24の
一方の部材24bが他方の部材24aから離間する方向
に移動して(図中、矢印E)、ランナーロックピン2
6,26によるランナー27のロック状態が解除され、
ランナー27を成形装置から除去する。
【0026】このように、本実施例の成形方法では、多
数の孔1を有するグリル板2が上記可動型6のキャビテ
ィーのみにより成形されると共に、固定型10のキャビ
ティー面に設けた上記リブ形成溝(リブ形成用凹部)1
1によりグリル板2の裏面にアンダーカット部28を有
する補強用リブ4が一体に成形され、可動型6を固定型
10から離間する方向に移動させて成形金型を分離する
際、この補強用リブ4のアンダーカット部28によっ
て、成形されたスピーカーグリルGが固定型10側に確
実に保持されるものである。
【0027】従って、本実施例の成形方法によれば、可
動型6と固定型10とを分離する場合に、成形したスピ
ーカーグリルGのグリル板2が部分的に可動型6に保持
された状態で固定型10から抜き取られてスピーカーグ
リルGが破損するようなことがない。
【0028】また、この成形方法では、グリル板2に多
数の孔1を形成する孔形成用ピンが可動型10のみに形
成され、固定型10側にはグリル板2の裏面に補強用リ
ブ4を形成するためのリブ形成溝11が設けられるだけ
であるので、高い精度が要求される孔形成用ピンの加工
を可動型6のみに施せばよく、かつその加工も可動型6
と固定型10との両方に孔形成用ピンを互いのピンが完
全に一致するように設ける場合ほどの精度は要求され
ず、比較的容易に可動型6の加工を行うことができる。
従って、比較的安価に金型を加工することができ、成形
コストの削減を図ることができる。
【0029】なお、本発明のスピーカーグリルの成形方
法は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜変更
することができる。例えば、上記実施例では、スピーカ
ーグリルGのグリル板2裏面に全面に亘って六角格子状
の補強用リブ4を形成してこの補強用リブ4に部分的に
アンダーカット部28を形成したが、補強用リブは縦格
子、斜め格子、十字格子等、種々の形状とすることがで
きる。また、補強用リブ4が必要ない場合にはアンダー
カット部を有する突起状のリブをグリル板の裏面に部分
的に形成するようにしてもよく、この場合このアンダー
カット部を有する突起状のリブを成形するためのリブ形
成用凹部を固定型のキャビティー面に部分的に設ければ
よい。
【0030】また、上記実施例ではアンダーカット部を
形成するための係止部を有するリブ形成用凹部をリブロ
ックピン19を用いて構成し、このリブロックピン19
を引き抜くことによりアンダーカット部を除去して得ら
れたスピーカーグリルGを固定型から離型するようにし
たが、例えばリブロックピン19を引き抜くのではな
く、断面鈎状の係止部を開いてアンダーカット部の係止
状態を解除するようにするなど、適宜な機構によりアン
ダーカット部の形成及び係止状態の解除を行うことがで
きる。更に、成形装置は図1のものに限定されず、固定
型と可動型とを用いるものであればよく、その他の構成
についても本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更して
差し支えない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスピーカ
ーグリルの成形方法によれば、可動型と固定型とを分離
する際に、成形したスピーカーグリルを確実に固定型側
に保持してスピーカーグリルの破損等を生じることな
く、確実に離型することができると共に、比較的安価に
金型を加工することができ、成形コストの削減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカーグリルの成形方法を実施す
るための成形装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】同成形装置の固定型を示す部分拡大断面図であ
る。
【図3】同成形装置によりスピーカーグリルを成形した
際の金型内の状態を示す部分概略断面図である。
【図4】本発明の成形方法により成形されるスピーカー
グリルの一例を示す平面図である。
【図5】同スピーカーグリルの裏面図である。
【図6】従来の成形方法によりスピーカーグリルを成形
した際の金型内の状態を示す部分概略断面図である。
【符号の説明】
1 孔 2 グリル板 3 枠体 4 補強用リブ(リブ) 6 可動型 10 固定型 11 リブ形成溝(リブ形成用凹部) 13 リブロックピン挿通孔(ピン挿通孔) 19 リブロックピン 21 係止部 22 ロック溝 28 アンダーカット部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の孔が形成されたグリル板を有する
    合成樹脂製のスピーカーグリルを成形する方法であっ
    て、キャビティー内に上記グリル板の孔を形成するため
    の多数の孔形成用ピンを突設した可動型と、上記グリル
    板の裏面を形成するキャビティー面にリブ形成用凹部を
    設けた固定型とを合わせて成形金型を構成し、この成形
    金型内に成形樹脂を充填してグリル板の裏面にリブを突
    設したスピーカーグリルを成形すると共に、このとき固
    定型のリブ形成用凹部に断面鈎状の係止部を設けてグリ
    ル板の裏面に形成されたリブにアンダーカット部を形成
    し、上記可動型を固定型から離間する方向に移動させて
    スピーカーグリルを離型する際に上記アンダーカット部
    によりスピーカーグリルを上記固定型に保持するように
    したことを特徴とするスピーカーグリルの成形方法。
  2. 【請求項2】 リブ形成用凹部として、固定型のグリル
    板裏面を形成するキャビティー面の全面に亘って格子状
    のリブ形成溝を設け、該リブ形成溝によりグリル板の裏
    面全面に亘って格子状の補強用リブを形成すると共に、
    このとき上記リブ形成溝の一部又は複数箇所に断面鈎状
    の係止部を設けて、上記補強用リブの一部又は複数箇所
    にアンダーカット部を形成するようにした請求項1記載
    のスピーカーグリルの成形方法。
  3. 【請求項3】 固定型にキャビティーと連通するピン挿
    通孔を設け、断面鈎状の係止部を有するロック溝が先端
    に形成されたリブロックピンを上記ピン挿通孔に移動可
    能に挿通して、該リブロックピンのロック溝でリブ形成
    用凹部を構成し、このリブロックピンのロック溝により
    グリル板の裏面にリブを形成すると共に、該リブにアン
    ダーカット部を形成して、該アンダーカット部により可
    動型からスピーカーグリルを離型する際に該スピーカー
    グリルを固定型に保持すると共に、スピーカーグリルが
    上記可動型から離型した後、上記リブロックピンを移動
    させてリブに形成されたアンダーカット部を除去し、ス
    ピーカーグリルを固定型から離型する請求項1記載のス
    ピーカーグリルの成形方法。
  4. 【請求項4】 固定型にリブ形成溝と連通するピン挿通
    孔を設け、断面鈎状の係止部を有するロック溝が先端に
    形成されたリブロックピンを上記ピン挿通孔に移動可能
    に挿通して、該リブロックピンのロック溝でリブ形成溝
    の一部を構成し、このリブロックピンのロック溝で補強
    用リブにアンダーカット部を形成して、該アンダーカッ
    ト部により可動型からスピーカーグリルを離型する際に
    該スピーカーグリルを固定型に保持すると共に、スピー
    カーグリルが上記可動型から離型した後、上記リブロッ
    クピンを移動させてリブに形成されたアンダーカット部
    を除去し、スピーカーグリルを固定型から離型する請求
    項2記載のスピーカーグリルの成形方法。
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