JP3625167B2 - 成形仮係止金型及び成形仮係止方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定金型及び各可動金型間に形成される複数のキャビティ内で、独立した複数種の異形状部品を成形するとともに、成形後の少なくとも一の部品を、可動金型により他の部品に対して相対移動させ、各部品を仮係止状態とする成形仮係止金型及び成形仮係止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11を参照すると、従来、リヤホルダ付きコネクタ110の成形及び仮係止を内部で行う成形仮係止金型100として、特開平8−250183号公報には、図示しない固定金型、図11中上下方向に移動可能な第1可動金型101、図11中左右方向に移動可能な一対の第2可動金型102、及び第2可動金型102と略直交する方向に移動可能な一対の第3可動金型103を有するものが記載されている。
【0003】
なお、リヤホルダ付きコネクタ110は、複数の端子収容部113を有するハウジング111、及びハウジング111の両側に係止される一対のリヤホルダ112からなる。
【0004】
第1及び第2可動金型101,102の内面はそれぞれ、固定金型との間でリヤホルダ付きコネクタ110のハウジング111を成形するキャビティを形成する。また第1可動金型101の外面、第2可動金型102の内面、及び第3可動金型103の内面はそれぞれ、固定金型との間でリヤホルダ付きコネクタ110の各リヤホルダ112を成形するキャビティを形成する。
【0005】
このような成形仮係止金型100において、リヤホルダ付きコネクタ110の成形及び仮係止を行う際、固定金型及び各可動金型101,102,103が接合された状態で、樹脂材料が、各キャビティ毎の図示しないランナーを介して例えば図11中上方から、各キャビティ内に充填される。
【0006】
すなわち図12に示すように、ランナーによる各キャビティ内への樹脂の充填は、金型内部の様々な機構部品を避ける必要から、ピンポイントゲート113を介して行われる。
【0007】
これにより、リヤホルダ付きコネクタ110のハウジング111、及び各リヤホルダ112がそれぞれ独立して成形される。
【0008】
次に、第1可動金型101が図11中上方に移動されるとともに、第2可動金型102がそれぞれ図11中矢印方向に移動される。これにより、各リヤホルダ112とハウジング111との間に所定の間隙が生じる。この状態で、第3可動金型103がそれぞれハウジング111側に移動され、各リヤホルダ112をそれぞれハウジング111側面に仮係止させる。
【0009】
ハウジング111及び各リヤホルダ112の仮係止後、第3可動金型103がそれぞれ元の位置まで戻される。そして、仮係止状態のリヤホルダ付きコネクタ110が離型される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の成形仮係止金型100では、ハウジング111及び各リヤホルダ112の成形後、各リヤホルダ112をハウジング111に仮係止する際、ハウジング111のグラツキ等に起因する仮係止の不具合が生じるという問題があった。したがって、成形後のハウジング111を保持するための何らかの手段を必要としていた。
【0011】
本発明は、成形後の他の部品を保持する手段を特別に必要とすることなく、他の部品の仮係止時のグラツキ等を確実に防止することができ、これにより各部品の仮係止を確実に行うことができる成形仮係止金型及び成形仮係止方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
1)固定金型と、固定金型に対して相対移動可能に複数設けられ、固定金型との間に形成する複数のキャビティ内で、それぞれ独立した複数種の異形状部品を成形するとともに、成形後の少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする可動金型と、各キャビティ毎にそれぞれ設けられ、各キャビティに成形材料を充填するランナーとを備えた成形仮係止金型において、一の部品及び他の部品を成形するキャビティのランナーは、成形後の少なくとも一の部品が、可動金型により他の部品に対して相対移動されて仮係止される際、トンネルゲートを介して当該一の部品及び他の部品に繋がったままの状態にあり、かつ、一の部品とトンネルゲートとの繋がりは、固定金型に対する可動金型の相対移動に伴って切断されるとともに、他の部品とトンネルゲートとの繋がりは、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って切断されることを特徴とする成形仮係止金型。
【0014】
2)固定金型、及び固定金型に対して相対移動可能に複数設けられた可動金型間に形成される複数のキャビティ内に、各キャビティ毎にそれぞれ設けられたランナーを介して成形材料を充填することにより、各キャビティ内でそれぞれ独立した複数種の異形状部品を成形するとともに、成形後の少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする成形仮係止方法において、成形後の少なくとも一の部品を、可動金型により他の部品に対して相対移動させて仮係止する際、一の部品及び他の部品を成形するキャビティのランナーを、トンネルゲートを介して当該一の部品及び他の部品に繋がったままの状態とし、かつ、固定金型に対する可動金型の相対移動に伴って、一の部品とトンネルゲートとの繋がりを切断させるとともに、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って、他の部品とトンネルゲートとの繋がりを切断させることを特徴とする成形仮係止方法。
【0016】
【作用】
前記1)の本発明に係る成形仮係止金型において、固定金型及び各可動金型はそれぞれ、間に形成する複数のキャビティにランナーを介して成形材料を充填される。これにより、各キャビティ内でそれぞれ独立した複数種の異形状部品を成形する。
【0017】
各部品の成形後、可動金型は、少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする。
【0018】
この際、他の部品を成形するキャビティのランナーは、トンネルゲートを介して当該他の部品に繋がったままの状態にある。これにより、他の部品の仮係止時のグラツキ等が防止される。他の部品とトンネルゲートとの繋がりは、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って切断される。
【0022】
前記2)の本発明に係る成形仮係止方法においては、固定金型、及び固定金型に対して相対移動可能に複数設けられた可動金型間に形成される複数のキャビティ内に、各キャビティ毎にそれぞれ設けられたランナーを介して成形材料を充填する。これにより、各キャビティ内でそれぞれ独立した複数種の異形状部品を成形する。
【0023】
次に、成形後の少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする。
【0024】
この際、他の部品を成形するキャビティのランナーを、トンネルゲートを介して当該他の部品に繋がったままの状態とする。これにより、他の部品の仮係止時のグラツキ等を防止する。そして、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って、他の部品とトンネルゲートとの繋がりを切断させる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下図示実施形態により、本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である成形仮係止金型の各キャビティのランナー及びリヤホルダ付きコネクタを示す概略平面図であり、図2は、図1の概略断面図、図3は、図1を模式的に表した平面図である。
【0029】
また図4は、成形仮係止金型の成形時の状態を示す概略断面図であり、図5は、成形仮係止金型の成形後、仮係止前の状態を示す概略断面図、図6は、成形仮係止金型の仮係止時の状態を示す概略断面図である。図7は、成形仮係止金型のリヤホルダ仮係止用シリンダの仮係止前の状態を示す概略平面図、図8は、成形仮係止金型のリヤホルダ仮係止用シリンダの仮係止後の状態を示す概略平面図である。
【0030】
更に図9は、リヤホルダ付きコネクタを示す分解斜視図であり、図10は、図9のリヤホルダ付きコネクタの仮係止状態を示す斜視図である。
【0031】
図1〜図8を参照すると、成形仮係止金型10は、固定金型11、及び第1〜第4の可動金型12,13,14,15を有しており、第1可動金型12と第2可動金型13との間には、圧縮バネ16が設けられる。圧縮バネ16は、第1及び第2可動金型12,13を離反方向(図4中左右方向)に常時付勢する。
【0032】
各可動金型12,13,14,15はそれぞれ、固定金型11に対して相対移動可能に設けられており、固定金型11との間に形成する複数のキャビティ17,18内で、リヤホルダ付きコネクタ30のハウジング31及び各リヤホルダ32,33をそれぞれ独立して成形するとともに、成形後の各リヤホルダ32,33を、ハウジング31に対して相対移動させることにより、ハウジング31及び各リヤホルダ32,33を仮係止状態とする
【0033】
第1可動金型12の内面、及び第4可動金型15の外面はそれぞれ、固定金型11の内面との間でリヤホルダ付きコネクタ30のハウジング31を成形するキャビティ17を形成する。また第1可動金型12の外面、及び第3可動金型14の内面はそれぞれ、固定金型11との間でリヤホルダ付きコネクタ30の各リヤホルダ32,33を成形するキャビティ18を形成する。
【0034】
第2可動金型13は、第1可動金型12を図4中左右方向に沿って移動可能に支持するとともに、第3可動金型14を図4中上下方向に沿って移動可能に支持する。
【0035】
第3可動金型14は、リヤホルダ仮係止用シリンダ19(図7及び図8参照)のシリンダロッド19aの突出によって、図4中上下方向に沿ってハウジング31側に移動されることにより、各リヤホルダ32,33をハウジング31に仮係止させる。
【0036】
第4可動金型15は、第1可動金型12に支持されており、第1可動金型12に連動して図4中左右方向に移動可能であるとともに、各リヤホルダ32,33の仮係止時にハウジング31を保持する。すなわち第4可動金型15は、成形後の各リヤホルダ32,33が、第3可動金型14によりハウジング31に対して相対移動されて仮係止される際、第1可動金型12の図5中右方への移動に連動して同方向に移動するが、この際、ハウジング31の凹部を成形する部位15aを、ハウジング31と嵌合状態(図5及び図6に示す状態)のままに保持される。
【0037】
固定金型11及び各可動金型12,13,14,15には、各キャビティ17,18毎にそれぞれ、充填する樹脂材料の流路となるランナー20,21が設けられる。
【0038】
各ランナー20,21はそれぞれ、各キャビティ17,18内での成形バランスがとれるように、各キャビティ17,18毎に設定された径を有する。すなわち各ランナー20,21の径の比は、各キャビティ17,18内への樹脂材料の充填が略同時に完了する値に設定される。例えば、ハウジング31のキャビティ17のランナー20の径は、各リヤホルダ32,33のキャビティ18のランナー21の径に対して、面積比で約4倍に設定される。
【0039】
ハウジング31のキャビティ17のランナー20は、成形後の各リヤホルダ32,33が、各可動金型12,13,14,15によりハウジング31に対して相対移動されて仮係止される際、トンネルゲート20aを介してハウジング31に繋がったままの状態にある。ハウジング31とトンネルゲート20aとの繋がりは、ハウジング31及び各リヤホルダ32,33の仮係止後、リヤホルダ付きコネクタ30の離型に伴って切断される。
【0040】
また、各リヤホルダ32,33のキャビティ18のランナー21はそれぞれ、固定金型11と各可動金型12,13,14,15との分割面(パーティングライン面)上に位置する。各ランナー21はそれぞれ、成形時にトンネルゲート21aを介して各リヤホルダ32,33に繋がった状態となるとともに、固定金型11に対する各可動金型12,13,14,15の相対移動に伴って、前記繋がりを切断される。
【0041】
次に、リヤホルダ付きコネクタ30について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
【0042】
すなわちリヤホルダ付きコネクタ30は、複数の端子収容室34を有するハウジング31、及びハウジング31の図1中上下側面に係止される一対のリヤホルダ32,33からなる。ハウジング31の各端子収容部34にはそれぞれ、電線等に取り付けられた接続端子(図示しない)が挿入され、電気的に接続される。
【0043】
ハウジング31の図9中左右両側面にはそれぞれ、テーパー面を有する図9中上下一対の仮係止用突起35、テーパー状に形成された図9中上下一対の係止段36、プロテクトリブ37、及び本係止用突起38が設けられる。
【0044】
図9中上側の仮係止用突起35はそれぞれ、図9中上側のリヤホルダ32(以下、上側リヤホルダ32という)に設けられた係止穴32aに嵌合されることにより、上側リヤホルダ32をハウジング31に仮係止する。また図9中下側の仮係止用突起35はそれぞれ、図9中下側のリヤホルダ33(以下、下側リヤホルダ33という)に設けられた係止穴33aに嵌合されることにより、下側リヤホルダ33をハウジング31に仮係止する。
【0045】
図9中上側の係止段36はそれぞれ、成形仮係止金型10内においてハウジング31に各リヤホルダ32,33が仮係止される際、上側リヤホルダ32に設けられた係止爪32bに係合される。図9中下側の係止段36はそれぞれ、成形仮係止金型10内においてハウジング31に各リヤホルダ32,33が仮係止される際、下側リヤホルダ33に設けられた係止爪33bに係合される。
【0046】
ハウジング31の図9中左右両側面の各プロテクトリブ37の間隔Aは、各リヤホルダ32,33の幅方向寸法Bよりも大きい。これにより、仮係止状態のリヤホルダ付きコネクタ30が離型される際、ハウジング31からの各リヤホルダ32,33の脱落等が防止される。
【0047】
本係止用突起38はそれぞれ、離型された仮係止状態のリヤホルダ付きコネクタ30に挿入された接続端子が、ハウジング31の端子収容部34内のハウジングランス(図示しない)により一次係止された際、各リヤホルダ32,33の係止穴32a,33aに嵌合され、各リヤホルダ32,33をハウジング31に本係止する。この状態では、各リヤホルダ32,33に設けられた二次係止突起32c,33cがそれぞれ、ハウジング31の端子収容部34内に進入することにより、接続端子を二次係止する。
【0048】
本実施形態の作用を説明する。
成形仮係止金型10は、固定金型11及び各可動金型12,13,14,15をそれぞれ接合された状態において、リヤホルダ付きコネクタ30のハウジング31及び各リヤホルダ32,33を成形する各キャビティ17,18内に、各キャビティ17,18にそれぞれ対応するランナー20,21を介して、樹脂材料を充填される。
【0049】
すなわち、ハウジング31のキャビティ17は、ランナー20からトンネルゲート20aを介して樹脂材料を充填されるとともに、各リヤホルダ32,33のキャビティ18はそれぞれ、各ランナー21からトンネルゲート21aを介して樹脂材料を充填される。これにより、ハウジング31及び各リヤホルダ32,33がそれぞれ、各キャビティ17,18内で独立して成形される。
【0050】
ハウジング31及び各リヤホルダ32,33の成形後、固定金型11に対する各可動金型12,13,14,15の相対移動に伴って、各リヤホルダ32,33のキャビティ18のランナー21がそれぞれ、トンネルゲート21aを介しての各リヤホルダ32,33との繋がりを切断される。
【0051】
この状態で、第3可動金型14が、各リヤホルダ32,33をハウジング31に対して相対移動させることにより、リヤホルダ付きコネクタ30を仮係止状態とする。
【0052】
この際、ハウジング31のキャビティ17のランナー20は、トンネルゲート20aを介してハウジング31に繋がったままの状態にある。また、第4可動金型15におけるハウジング31の凹部を成形する部位15aは、ハウジング31と嵌合状態(図5及び図6に示す状態)のままに保持される。これにより、ハウジング31の仮係止時のグラツキ等が防止される。
【0053】
以下、図4〜図8を参照して、本実施形態の成形仮係止金型10を用いたリヤホルダ付きコネクタ30の成形仮係止方法について説明する。
【0054】
図4を参照すると、最初に、固定金型11及び各可動金型12,13,14,15をそれぞれ接合させた状態において、金型内に形成された各キャビティ17,18内に、各キャビティ17,18にそれぞれ対応するランナー20,21を介して、樹脂材料を充填させる。これにより、ハウジング31及び各リヤホルダ32,33をそれぞれ、各キャビティ17,18内で独立して成形させる。
【0055】
この際、各ランナー20,21の径をそれぞれ、各キャビティ17,18毎に成形品の容積に合わせて設定することにより、各キャビティ17,18への樹脂材料の充填を略同時に完了させる。
【0056】
次に図5を参照すると、各可動金型12,13,14,15をそれぞれ、固定金型11から図5中右方に所定量移動させるとともに、第1可動金型12を、第2可動金型13に対して圧縮バネ16の付勢力によって図5中右方に所定量相対移動させる。
【0057】
この際、第4可動金型15の図5中左端部で、成形されたハウジング31の図5中右端部に凹部を形成する位置まで、第4可動金型15を第1可動金型12に連動して第2可動金型13に対して所定量相対移動させる。また、第1可動金型12の移動によって、第3可動金型14の内側に所定の間隙を生じさせる。
【0058】
更に図6〜図8を参照すると、各第3可動金型14をそれぞれ、リヤホルダ仮係止用シリンダ19によって図6及び図8中矢印方向に移動させ、成形された各リヤホルダ32,33をそれぞれ、ハウジング31側に押圧してハウジング31に仮係止させる。
【0059】
すなわち各リヤホルダ32,33をそれぞれ、第3可動金型14によって図6及び図8中矢印方向に押圧させることにより、係止穴32a,33aにハウジング31の仮係止用突起35を嵌合させるとともに、係止爪32b,33bを係止段36に嵌合させる。これにより各リヤホルダ32,33をそれぞれ、ハウジング31に仮係止させる。
【0060】
この際、ハウジング31のキャビティ17のランナー20を、トンネルゲート20aを介してハウジング31に繋がったままの状態とする。また、第4可動金型15におけるハウジング31の凹部を成形する部位15aを、ハウジング31と嵌合状態(図5及び図6に示す状態)のままに保持させる。これにより、ハウジング31の仮係止時のグラツキ等を防止する。
【0061】
以上のように上記実施形態によれば、成形後の各リヤホルダ32,33が、各可動金型12,13,14,15によりハウジング31に対して相対移動されて仮係止される際、ハウジング31を成形するキャビティ17のランナー20は、トンネルゲート20aを介してハウジング31に繋がったままの状態にあり、かつ、ハウジング31のキャビティ17を形成する第4可動金型15の部位15aは、ハウジング31と成形時のままの嵌合状態にある。
【0062】
したがって、成形後のハウジング31を保持する手段を特別に必要とすることなく、金型構造の簡素化を図ることができるものでありながら、ハウジング31への各リヤホルダ32,33の仮係止時におけるハウジング31のグラツキ等を確実に防止することができる。これにより、ハウジング31への各リヤホルダ32,33の仮係止を確実に行うことができる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、他の部品を成形するキャビティのランナーは、成形後の少なくとも一の部品が、可動金型により他の部品に対して相対移動されて仮係止される際、トンネルゲートを介して当該他の部品に繋がったままの状態にある。他の部品とトンネルゲートとの繋がりは、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って切断される。
【0064】
したがって、成形後の他の部品を保持する手段を特別に必要とすることなく、他の部品の仮係止時のグラツキ等を確実に防止することができる。これにより、各部品の仮係止を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である成形仮係止金型の各キャビティのランナー及びリヤホルダ付きコネクタを示す概略平面図である。
【図2】図1の概略断面図である。
【図3】図1を模式的に表した平面図である。
【図4】成形仮係止金型の成形時の状態を示す概略断面図である。
【図5】成形仮係止金型の成形後、仮係止前の状態を示す概略断面図である。
【図6】成形仮係止金型の仮係止時の状態を示す概略断面図である。
【図7】成形仮係止金型のリヤホルダ仮係止用シリンダの仮係止前の状態を示す概略平面図である。
【図8】成形仮係止金型のリヤホルダ仮係止用シリンダの仮係止後の状態を示す概略平面図である。
【図9】リヤホルダ付きコネクタを示す分解斜視図である。
【図10】図9のリヤホルダ付きコネクタの仮係止状態を示す斜視図である。
【図11】従来の成形仮係止金型を示す概略斜視図である。
【図12】図11の成形仮係止金型のピンポイントゲート及びリヤホルダ付きコネクタを示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 成形仮係止金型
11 固定金型
12 第1可動金型
13 第2可動金型
14 第3可動金型
15 第4可動金型
15a 第4可動金型におけるハウジングの凹部を成形する部位
16 圧縮バネ
17 ハウジングを形成するキャビティ
18 リヤホルダを形成するキャビティ
19 リヤホルダ仮係止用シリンダ
20 ハウジングのキャビティのランナー
20a トンネルゲート
21 リヤホルダのキャビティのランナー
21a トンネルゲート
30 リヤホルダ付きコネクタ
31 ハウジング
32 リヤホルダ(上側リヤホルダ)
33 リヤホルダ(下側リヤホルダ)
34 端子収容部
35 仮係止用突起
36 係止段
37 プロテクトリブ
38 本係止用突起
Claims (2)
- 固定金型と、固定金型に対して相対移動可能に複数設けられ、固定金型との間に形成する複数のキャビティ内で、それぞれ独立した複数種の異形状部品を成形するとともに、成形後の少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする可動金型と、各キャビティ毎にそれぞれ設けられ、各キャビティに成形材料を充填するランナーとを備えた成形仮係止金型において、
一の部品及び他の部品を成形するキャビティのランナーは、成形後の少なくとも一の部品が、可動金型により他の部品に対して相対移動されて仮係止される際、トンネルゲートを介して当該一の部品及び他の部品に繋がったままの状態にあり、かつ、
一の部品とトンネルゲートとの繋がりは、固定金型に対する可動金型の相対移動に伴って切断されるとともに、
他の部品とトンネルゲートとの繋がりは、各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って切断されることを特徴とする成形仮係止金型。 - 固定金型、及び固定金型に対して相対移動可能に複数設けられた可動金型間に形成される複数のキャビティ内に、各キャビティ毎にそれぞれ設けられたランナーを介して成形材料を充填することにより、各キャビティ内でそれぞれ独立した複数種の異形状部品を成形するとともに、成形後の少なくとも一の部品を、他の部品に対して相対移動させることにより、各部品を仮係止状態とする成形仮係止方法において、
成形後の少なくとも一の部品を、可動金型により他の部品に対して相対移動させて仮係止する際、一の部品及び他の部品を成形するキャビティのランナーを、トンネルゲートを介して当該一の部品及び他の部品に繋がったままの状態とし、かつ、
固定金型に対する可動金型の相対移動に伴って、一の部品とトンネルゲートとの繋がりを切断させるとともに、
各部品の仮係止後、当該各部品の離型に伴って、他の部品とトンネルゲートとの繋がりを切断させることを特徴とする成形仮係止方法。
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