JPH07124694A - 鋳型装置 - Google Patents
鋳型装置Info
- Publication number
- JPH07124694A JPH07124694A JP5303539A JP30353993A JPH07124694A JP H07124694 A JPH07124694 A JP H07124694A JP 5303539 A JP5303539 A JP 5303539A JP 30353993 A JP30353993 A JP 30353993A JP H07124694 A JPH07124694 A JP H07124694A
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス抜き手段を有し、しかも離型後の付着し
た塗型剤や押湯の取り除きが容易な押湯ブロックを備え
た鋳型装置の提供を目的とする。 【構成】 押湯ブロック１３を３個に分割し、分割片１
３ａと１３ｂとの間及び１３ｂと１３ｃとの間にガス抜
き縦スリット１７，１７を形成する。ガス抜き縦スリッ
ト１７の平面形状が非直線となるように押湯ブロック１
３を分割する。
た塗型剤や押湯の取り除きが容易な押湯ブロックを備え
た鋳型装置の提供を目的とする。 【構成】 押湯ブロック１３を３個に分割し、分割片１
３ａと１３ｂとの間及び１３ｂと１３ｃとの間にガス抜
き縦スリット１７，１７を形成する。ガス抜き縦スリッ
ト１７の平面形状が非直線となるように押湯ブロック１
３を分割する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は押湯ブロックを用いて盲
押湯を形成する鋳型装置に関する。
押湯を形成する鋳型装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】押湯空間の上側を押湯ブロックで閉塞
し、この空間内に溶湯を収容して盲押湯を形成する場合
には、押湯ブロックにガス抜き手段を構成しておく必要
がある。溶湯の注入にしたがって押湯空間及びキャビテ
ィ内のガスを大気中へ放出できなければ、押湯空間内に
溶湯を充満させて十分な量の押湯を形成することができ
ないし、また鋳物製品に不廻りやきらいが発生しやすい
からであるが、ガス抜き手段としては押湯ブロックにベ
ントホールを形成することが行われている。
し、この空間内に溶湯を収容して盲押湯を形成する場合
には、押湯ブロックにガス抜き手段を構成しておく必要
がある。溶湯の注入にしたがって押湯空間及びキャビテ
ィ内のガスを大気中へ放出できなければ、押湯空間内に
溶湯を充満させて十分な量の押湯を形成することができ
ないし、また鋳物製品に不廻りやきらいが発生しやすい
からであるが、ガス抜き手段としては押湯ブロックにベ
ントホールを形成することが行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押湯ブロッ
クにベントホールを形成すると、ベントホールに塗型剤
や押湯が入り込んで目詰りが生じてしまうので、離型後
にこの目詰りを取り除く作業が必要となるが、この作業
は細い孔内に発生した目詰りを取り除くものであるため
にかなりの手数がかかる。
クにベントホールを形成すると、ベントホールに塗型剤
や押湯が入り込んで目詰りが生じてしまうので、離型後
にこの目詰りを取り除く作業が必要となるが、この作業
は細い孔内に発生した目詰りを取り除くものであるため
にかなりの手数がかかる。
【０００４】そこで、本発明はガス抜き手段を有し、し
かも離型後の付着した塗型剤や押湯の取り除きが容易な
押湯ブロックを備えた鋳型装置の提供を目的とする。
かも離型後の付着した塗型剤や押湯の取り除きが容易な
押湯ブロックを備えた鋳型装置の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の鋳型装置は、押湯空間の上側に押湯ブロッ
クが配置されている鋳型装置において、押湯ブロックは
ガス抜きスリットが形成されるように複数個に分割され
ているものである。
め、本発明の鋳型装置は、押湯空間の上側に押湯ブロッ
クが配置されている鋳型装置において、押湯ブロックは
ガス抜きスリットが形成されるように複数個に分割され
ているものである。
【０００６】ガス抜きスリットは縦スリットであること
が好ましく、さらに平面形状が非直線（一部に直線を含
む場合や折れ線状の場合も該当する）であれば効果的で
ある。
が好ましく、さらに平面形状が非直線（一部に直線を含
む場合や折れ線状の場合も該当する）であれば効果的で
ある。
【０００７】
【作用】ガス抜きスリットから鋳型内のガスが大気中に
放出される。押湯ブロックは複数個に分離することがで
きる。
放出される。押湯ブロックは複数個に分離することがで
きる。
【０００８】ガス抜きスリットが縦スリットであれば、
スリット内に入り込んだ押湯は離型方向に突出すること
となる。この場合にガス抜きスリットの平面形状が非直
線であれば、押湯ブロックが熱膨張したときにスリット
形成面が全面的に密着することはなく、しかもガス抜き
スリットを十分に長いものとすることができる。
スリット内に入り込んだ押湯は離型方向に突出すること
となる。この場合にガス抜きスリットの平面形状が非直
線であれば、押湯ブロックが熱膨張したときにスリット
形成面が全面的に密着することはなく、しかもガス抜き
スリットを十分に長いものとすることができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００１０】図１は本発明に係る鋳型装置の断面図であ
る。
る。
【００１１】上型１と、円錐状のセンターコア３が固定
された下型５との間にはキャビティ７が形成され、この
キャビティ７に連続してセンターコア３の周囲に押湯空
間９が構成されている。押湯空間９の上側には上型１に
設けられた収容孔１１内に嵌め込まれて押湯ブロック１
３が配置され、この押湯ブロック１３は押え板１５によ
って押えられている。
された下型５との間にはキャビティ７が形成され、この
キャビティ７に連続してセンターコア３の周囲に押湯空
間９が構成されている。押湯空間９の上側には上型１に
設けられた収容孔１１内に嵌め込まれて押湯ブロック１
３が配置され、この押湯ブロック１３は押え板１５によ
って押えられている。
【００１２】したがって、押湯空間９は盲状に構成され
ているが、押湯ブロック１３は図２に示すように、３個
に分割されていて、分割片１３ａと１３ｂとの間及び１
３ｂと１３ｃとの間にガス抜き縦スリット１７，１７が
形成されているので、注湯時に押湯空間９及びキャビテ
ィ７内のガスはこのガス抜き縦スリット１７，１７を通
過し、押え板１５と上型１の上面１ａとの隙間１９を通
って大気中に押し出される。
ているが、押湯ブロック１３は図２に示すように、３個
に分割されていて、分割片１３ａと１３ｂとの間及び１
３ｂと１３ｃとの間にガス抜き縦スリット１７，１７が
形成されているので、注湯時に押湯空間９及びキャビテ
ィ７内のガスはこのガス抜き縦スリット１７，１７を通
過し、押え板１５と上型１の上面１ａとの隙間１９を通
って大気中に押し出される。
【００１３】ガス抜き縦スリット１７，１７は押湯ブロ
ック１３の平面図では曲線を描くように、すなわち平面
形状が非直線となるように形成されていて、注湯時の熱
により押湯ブロック１３が膨張しても分割片１３ｂのス
リット形成面１３ｂ’と、分割片１３ａのスリット形成
面１３ａ’及び分割片１３ｃのスリット形成面１３ｃ’
とが全体的に密着してしまうことが防止される。そし
て、ガス抜き縦スリット１７，１７内には押湯が入り込
むが、入り込んだ押湯の突出方向は離型方向と一致して
いるので離型のさまたげとはならない。
ック１３の平面図では曲線を描くように、すなわち平面
形状が非直線となるように形成されていて、注湯時の熱
により押湯ブロック１３が膨張しても分割片１３ｂのス
リット形成面１３ｂ’と、分割片１３ａのスリット形成
面１３ａ’及び分割片１３ｃのスリット形成面１３ｃ’
とが全体的に密着してしまうことが防止される。そし
て、ガス抜き縦スリット１７，１７内には押湯が入り込
むが、入り込んだ押湯の突出方向は離型方向と一致して
いるので離型のさまたげとはならない。
【００１４】なお、図３乃至図５は押湯ブロックの第１
乃至第３の変更例を示す平面図であるが、図３に示す第
１の変更例の押湯ブロック１３１及び図４に示す第２の
変更例の押湯ブロック１３２ではいずれもガス抜き縦ス
リット１７ａ，１７ｂの平面形状が非直線となってい
る。これに対して、図５に示す第３の変更例の押湯ブロ
ック１３３ではガス抜き縦スリット１７ｃの平面形状が
直線となっていて、ガス抜き縦スリット１７ｃがスムー
ズにガスを放出させるだけの十分な長さを備えていない
ので、押湯ブロックをさらに分割してガス抜きスリット
１７ｄを形成している。
乃至第３の変更例を示す平面図であるが、図３に示す第
１の変更例の押湯ブロック１３１及び図４に示す第２の
変更例の押湯ブロック１３２ではいずれもガス抜き縦ス
リット１７ａ，１７ｂの平面形状が非直線となってい
る。これに対して、図５に示す第３の変更例の押湯ブロ
ック１３３ではガス抜き縦スリット１７ｃの平面形状が
直線となっていて、ガス抜き縦スリット１７ｃがスムー
ズにガスを放出させるだけの十分な長さを備えていない
ので、押湯ブロックをさらに分割してガス抜きスリット
１７ｄを形成している。
【００１５】図６は押湯ブロックの第４の変更例を示す
平面図、図７は第４の変更例の断面図である。
平面図、図７は第４の変更例の断面図である。
【００１６】この押湯ブロック１３４は、ブロックセン
タ２１を中心として、周方向に６等分されたブロック本
体２３を集合させたものであり、６本のガス抜き縦スリ
ット１７ｅは平面形状が直線となっている。
タ２１を中心として、周方向に６等分されたブロック本
体２３を集合させたものであり、６本のガス抜き縦スリ
ット１７ｅは平面形状が直線となっている。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鋳型装置
では押湯ブロックが複数個に分割されているので、押湯
ブロックを複数個に分離してスリット形成面に付着して
いる塗型剤や押湯を取り除き、その結果ガス抜きスリッ
トの目詰まりを簡単に取り除くことができる。
では押湯ブロックが複数個に分割されているので、押湯
ブロックを複数個に分離してスリット形成面に付着して
いる塗型剤や押湯を取り除き、その結果ガス抜きスリッ
トの目詰まりを簡単に取り除くことができる。
【００１８】ガス抜きスリットが縦スリットであれば、
スリット内に入り込んだ押湯は離型方向に突出すること
となるので、押湯の突出部分が離型のさまたげとなるこ
とがない。そして、ガス抜きスリットの平面形状を非直
線とすれば、押湯ブロックの熱膨張によりガス抜きスリ
ットが閉塞してしまうおそれがなく、しかも、１本のガ
ス抜きスリットを十分に長く形成できるので、押湯ブロ
ックの分割数を少なくしてもスムーズに鋳型内のガスを
大気中に放出することが可能となる。
スリット内に入り込んだ押湯は離型方向に突出すること
となるので、押湯の突出部分が離型のさまたげとなるこ
とがない。そして、ガス抜きスリットの平面形状を非直
線とすれば、押湯ブロックの熱膨張によりガス抜きスリ
ットが閉塞してしまうおそれがなく、しかも、１本のガ
ス抜きスリットを十分に長く形成できるので、押湯ブロ
ックの分割数を少なくしてもスムーズに鋳型内のガスを
大気中に放出することが可能となる。
【図１】本発明に係る鋳型装置の断面図である。
【図２】押湯ブロックの分解斜視図である。
【図３】押湯ブロックの第１の変更例を示す平面図であ
る。
る。
【図４】押湯ブロックの第２の変更例を示す平面図であ
る。
る。
【図５】押湯ブロックの第３の変更例を示す平面図であ
る。
る。
【図６】押湯ブロックの第４の変更例を示す平面図であ
る。
る。
【図７】第４の変更例の断面図である。
９ 押
湯空間 １３，１３１，１３２，１３３，１３４ 押
湯ブロック １７，１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ ガ
ス抜き縦スリット
湯空間 １３，１３１，１３２，１３３，１３４ 押
湯ブロック １７，１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ ガ
ス抜き縦スリット
Claims (3)
- 【請求項１】 押湯空間の上側に押湯ブロックが配置さ
れている鋳型装置において、 前記押湯ブロックは、ガス抜きスリットが形成されるよ
うに複数個に分割されていることを特徴とする鋳型装
置。 - 【請求項２】 前記ガス抜きスリットは縦スリットであ
ることを特徴とする請求項１記載の鋳型装置。 - 【請求項３】 前記ガス抜きスリットは平面形状が非直
線であることを特徴とする請求項２記載の鋳型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30353993A JP3321575B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30353993A JP3321575B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳型装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124694A true JPH07124694A (ja) | 1995-05-16 |
| JP3321575B2 JP3321575B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=17922218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30353993A Expired - Fee Related JP3321575B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3321575B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013255932A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Direct 21 Corp | ガスフィルター、金型装置、金型内部情報計測センサー、金型内のガス抜き方法及び射出成形品製造方法 |
| JP2020006375A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | 日産自動車株式会社 | 鋳造用金型装置および低圧鋳造方法 |
| CN112620589A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-04-09 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种冒口套及基于其的铸造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT202000032576A1 (it) * | 2020-12-29 | 2022-06-29 | Brembo Spa | Montanti per stampi di fonderia |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP30353993A patent/JP3321575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013255932A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Direct 21 Corp | ガスフィルター、金型装置、金型内部情報計測センサー、金型内のガス抜き方法及び射出成形品製造方法 |
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| CN112620589B (zh) * | 2020-12-18 | 2023-02-21 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种冒口套及基于其的铸造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3321575B2 (ja) | 2002-09-03 |
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Legal Events
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