JP3553198B2 - シェル鋳型の造型用金型装置 - Google Patents
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- Casting Devices For Molds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はシェルモールドに用いるシェル鋳型の造型用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
予熱した金型にけい砂をかぶせ、これを熱による結着材の硬化作用によって薄い鋳型を造る、いわゆるシェル鋳型造型法では、重ね合わせて所要の製品を形成するために、2つのシェル鋳型を同時に造型する造型金型が多用されている。
【0003】
この種の造型用金型は、造型後のシェル鋳型を中央から容易に分割できるように、予めパターンプレートaの境界部分に、図4に示したような鋭利な境板bを取付け、この境板bによって境界部分に割り溝を形成するようにしている。
【0004】
ところが、このような金型では、造型時に金型を予熱した際、熱膨張によってパターンプレートaと境板bとの間に隙間δが生じ、その隙間δにシェル用砂が入り込んでしまう結果、造型されて半割されたシェル鋳型にバリができてしまうため、重ね合わせた際に、砕けたバリが内部に入り込んで不良製品を作り出す原因をなしたり、あるいは、このバリによって2つのシェル鋳型を重ね合わせることができなくなるといった不都合が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バリの生じない新たなシェル鋳型の造型用金型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明はこのような課題を達成するためのシェル鋳型の造型用金型装置として、一対の鋳型形成用模型を担持するパターンプレートの境界部分に、熱膨張によってパターンプレートと境板との間に生じる隙間よりも幅を広く形成された返し部を有する矢尻状の頭部を、パターンプレートの表面に載せるため、造型時に例えパターンプレートと境板との間に隙間ができても、この頭部によって隙間にけい砂が入り込まないようにすることができる。
【0007】
【実施例】
そこで以下に本発明の実施例について説明する。
図1、図2は、本発明の一実施例をなすシェル鋳型の造型用金型を示したものである。
【0008】
図において符号1で示したパターンプレート1には、その中央に後述する境板7が埋め込まれ、さらにこのパターンプレート1の上には、鋳鉄やアルミニウムによって、それぞれ湯道3a、4aやキャビティ3b、4bを凸状に形成した一対の模型3、4が一体的に取付けられていて、これを予熱してけい砂をかぶせて焼成することにより、表裏一対のシェル鋳型5、6を同時に形成する造型用金型として構成されている。
【0009】
ところで、上述した境板7は、造型した一対のシェル鋳型5、6を境の部分で分離すべく割り溝を形成するもので、この境板7の頭部8は、図3に拡大して示したように、先端が鋭利な矢尻型に形成されていて、この頭部8を上向きにした状態で、左右の返しの部分8a、8aをパターンプレート1の表面2に載置するようにして埋め込まれている。
【0010】
したがって、このように構成された金型を予熱し、ついで、パターンプレート1上の模型3、4に、粘結剤を全浸させたけい砂をかぶせ、樹脂の熱硬化作用により一対の硬い殻状のシェル鋳型5、6を形成すると、焼成過程での熱膨張によって、パターンプレート1、1には、図3に示したように、分割された境板7の内部に隙間δができる。
【0011】
ところが、上述したように境板7の頭部8を矢尻型に形成してあるため、パターンプレート1と境板7との隙間δができても、この隙間は、頭部8の返しの部分8aに覆われて、この部分にけい砂が入り込むことがなく、不良製品を作り出す原因となるバリの形成は未然に防止される。
【0012】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、シェル鋳型を製造する際に生じる熱膨張によって、例えパターンプレートと境板との間に隙間ができたとしても、矢尻型の頭部がこの隙間を覆うことにより、この部分にけい砂が入り込んでバリが形成されるといった事態を未然に防いで、常に良好なシェル鋳型を造形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る境板を用いたシェル鋳型造型用金型の一例を示す平面図である。
【図2】同上金型の断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す境板の断面図である。
【図4】従来の境板による問題点を示した説明図である。
【符号の説明】
1 パターンプレート
3、4 造型用模型
5、6 シェル鋳型
7 境板
8 矢尻型の頭部
【産業上の利用分野】
本発明はシェルモールドに用いるシェル鋳型の造型用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
予熱した金型にけい砂をかぶせ、これを熱による結着材の硬化作用によって薄い鋳型を造る、いわゆるシェル鋳型造型法では、重ね合わせて所要の製品を形成するために、2つのシェル鋳型を同時に造型する造型金型が多用されている。
【0003】
この種の造型用金型は、造型後のシェル鋳型を中央から容易に分割できるように、予めパターンプレートaの境界部分に、図4に示したような鋭利な境板bを取付け、この境板bによって境界部分に割り溝を形成するようにしている。
【0004】
ところが、このような金型では、造型時に金型を予熱した際、熱膨張によってパターンプレートaと境板bとの間に隙間δが生じ、その隙間δにシェル用砂が入り込んでしまう結果、造型されて半割されたシェル鋳型にバリができてしまうため、重ね合わせた際に、砕けたバリが内部に入り込んで不良製品を作り出す原因をなしたり、あるいは、このバリによって2つのシェル鋳型を重ね合わせることができなくなるといった不都合が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バリの生じない新たなシェル鋳型の造型用金型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明はこのような課題を達成するためのシェル鋳型の造型用金型装置として、一対の鋳型形成用模型を担持するパターンプレートの境界部分に、熱膨張によってパターンプレートと境板との間に生じる隙間よりも幅を広く形成された返し部を有する矢尻状の頭部を、パターンプレートの表面に載せるため、造型時に例えパターンプレートと境板との間に隙間ができても、この頭部によって隙間にけい砂が入り込まないようにすることができる。
【0007】
【実施例】
そこで以下に本発明の実施例について説明する。
図1、図2は、本発明の一実施例をなすシェル鋳型の造型用金型を示したものである。
【0008】
図において符号1で示したパターンプレート1には、その中央に後述する境板7が埋め込まれ、さらにこのパターンプレート1の上には、鋳鉄やアルミニウムによって、それぞれ湯道3a、4aやキャビティ3b、4bを凸状に形成した一対の模型3、4が一体的に取付けられていて、これを予熱してけい砂をかぶせて焼成することにより、表裏一対のシェル鋳型5、6を同時に形成する造型用金型として構成されている。
【0009】
ところで、上述した境板7は、造型した一対のシェル鋳型5、6を境の部分で分離すべく割り溝を形成するもので、この境板7の頭部8は、図3に拡大して示したように、先端が鋭利な矢尻型に形成されていて、この頭部8を上向きにした状態で、左右の返しの部分8a、8aをパターンプレート1の表面2に載置するようにして埋め込まれている。
【0010】
したがって、このように構成された金型を予熱し、ついで、パターンプレート1上の模型3、4に、粘結剤を全浸させたけい砂をかぶせ、樹脂の熱硬化作用により一対の硬い殻状のシェル鋳型5、6を形成すると、焼成過程での熱膨張によって、パターンプレート1、1には、図3に示したように、分割された境板7の内部に隙間δができる。
【0011】
ところが、上述したように境板7の頭部8を矢尻型に形成してあるため、パターンプレート1と境板7との隙間δができても、この隙間は、頭部8の返しの部分8aに覆われて、この部分にけい砂が入り込むことがなく、不良製品を作り出す原因となるバリの形成は未然に防止される。
【0012】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、シェル鋳型を製造する際に生じる熱膨張によって、例えパターンプレートと境板との間に隙間ができたとしても、矢尻型の頭部がこの隙間を覆うことにより、この部分にけい砂が入り込んでバリが形成されるといった事態を未然に防いで、常に良好なシェル鋳型を造形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る境板を用いたシェル鋳型造型用金型の一例を示す平面図である。
【図2】同上金型の断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す境板の断面図である。
【図4】従来の境板による問題点を示した説明図である。
【符号の説明】
1 パターンプレート
3、4 造型用模型
5、6 シェル鋳型
7 境板
8 矢尻型の頭部
Claims (1)
- 一対のシェルモールド用の鋳型を同時に造型する形式の金型装置において、一対の鋳型形成用模型を担持するパターンプレートの境界部分に、熱膨張によって上記パターンプレートと境板との間に生じる隙間よりも幅を広く形成された返し部を有する矢尻状の頭部を、上記パターンプレートの表面に載せるようにして割り溝形成用の上記境板を介在させたことを特徴とするシェル鋳型の造型用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11521695A JP3553198B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | シェル鋳型の造型用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11521695A JP3553198B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | シェル鋳型の造型用金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290231A JPH08290231A (ja) | 1996-11-05 |
JP3553198B2 true JP3553198B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=14657244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11521695A Expired - Fee Related JP3553198B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | シェル鋳型の造型用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3553198B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-17 JP JP11521695A patent/JP3553198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08290231A (ja) | 1996-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040310 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20040401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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