JPS61258720A - モ−ルド成形時のガス抜き方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 金型にフィルタ機能を有するガス抜き孔を設けることに
より、成形品にパリが発生することを阻止する。

〔産業上の利用分野〕

本発明はモールド成形時のガス抜き方法の改良に関する
。

金型を使用して合成樹脂を所望の形状の成形品に加工す
る１例を第２図に示す。

第２図に示す成形品１は浅い箱型であって、所望の温度
に加熱され溶融状態の合成樹脂が、金型の軸心部に設け
たスプール２より、細幅のゲート３を通って、成形品１
と同形状の空洞部に圧入された後に、冷却されて硬化し
てモールド成形される。

第２図のものは、２個取り型で成形され、金型より取出
された状態を示し、下方が開口した状態で成形された２
つ成形品１は、それぞれがゲート３を介してスプール２
の両側に成形されている。

このようにスプール２と連結して成形された成形品１は
、金型より取出された後に、ゲート３部分で切断されて
、スプール２と切り離される。

このようにモールド成形する際、金型の空洞部　　。

内の空気、及び合成樹脂より発生するガス（両者を合わ
せてガスと総称する）が、金型外に放出されないと、樹
脂が空洞部全体に充填されず、所望の形状の成形品を得
ることができなくなったり、或いは成形品の表面に膨れ
、肌荒れが生じる。

よって、金型にガス抜き孔を設け、ガスを金型外に放出
している。

この際、成形品にパリなどの発生しないガス抜き方法の
要望が強い。

〔従来の技術〕

第３図は従来のモールド成形金型の断面図であって、下
面に成形品の外形と同形状の凹部を有する上型５は、上
型取付板６に固着され、上型５゜上型取付板６の軸心部
には、スプール２を設けである。

上型５に対向して型締めされた状態で、上型５の下面に
密接する下型１０は、下型取付板１２に固着されている
。そして下型１０には、上型５の凹部に対向して凹部に
雄型状に挿入されることにより、成形品１と同形状の空
洞部を形成するキャビティ１１を設けである。

このように構成された金型には、空洞部の所望の個所で
、下型１０と上型５の当接面には浅い溝形（例えば溝の
深さが０．０２　ｍｍ乃至０．０５ｍｍ）のエアベント
７を設け、ガスが空洞部より金型の外に逃げるようにし
ている。

また、キャビティ１１の所望の位置に、垂直にビン孔１
３を設け、ビン孔１３には突出ピン１４を遊挿しである
。この突出ピン１４は、型開きした時に成形品１の内面
を突き上げ、成形品１を下型１０より抜きとる機能を有
する。

なお、ビン孔１３と突出ピン１４との間隙を、摺動可能
の間隙よりも所望に大きく　（例えば０．０２　ｍｌ乃
至０．０５ｆｌ）して、このビン孔１３からもガスが逃
げるようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記従来のガス抜き方法は、エアベント及
び突出ビン部分に、樹脂が流れ込み硬化して、成形品に
パリができる。したがって、成形後にこのパリ取りをし
なければならないという問題点と、パリ取り後の面が肌
荒れし、外観が悪いという問題点がある。

ｃ問題点を解決するための手段〕 上記従来の問題点を解決するため本発明は、第１図の実
施例のように、一方の端部が成形品１の所望の個所に開
口し、他方の端部が金型外に連通ずる如くに、金型に形
成されたガス抜き孔２０を設け、ガス抜き孔２０の成形
品１に連通する開口部に多孔質物質２１を充填し、モー
ルド成形時に金型の空洞部のガスが、ガス抜き孔２０を
経て逃げるようにしたものである。

〔作用〕

上記本発明の手段によれば、空洞部のガスは多孔質物質
２１の細孔を透過して、ガス抜き孔２０より金型の外に
放出される。したがって、金型の他の部分にエアベント
等を設ける必要がないように、ガス抜き孔２０の孔径を
所望に大きくしても、ガス抜き孔２０の部分にパリが発
生することがない。

よって、パリ取りの必要がなく、成形品の外観も良い。

〔実施例〕

以下図示実施例により、本発明を具体的に説明する。な
お、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。

第１図は本発明の１実施例のモールド成形金型の断面図
であって、キャビティ１１には、一方の端部が成形品１
の所望の個所に開口し、下型取付板１２を貫通するガス
抜き孔２０を設けである。

ガス抜き孔２０の成形品１に連通ずる開口部には、例え
ば多孔質の焼結合金よりなる多孔質物質２１を充填しで
ある。

また、突出ピン１４とビン孔１３との間隙は、突出ピン
１４が摺動可能の範囲で、できるだけ小さい間隙に構成
しである。

上述のように構成しであるので、空洞部のガスは多孔質
物質２１の細孔を透過して、ガス抜き孔２０より金型の
外に放出される。したがって、ガス抜き孔２０の孔径を
所望に大きくしても、多孔質物質２１が充填され、且つ
多孔質物質２１の端面がキャビティ１１の端面と同一平
面になって、空洞部を形成しているので、ガス抜き孔２
０の部分にパリが発生したり、或いは成形品１に変形面
が生じることがない。

また、ビン孔１３と突出ピン１４との間隙も十分に小さ
いので、この部分にパリは発生しない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ガス抜き孔に多孔質物質
を充填したことにより、パリの発生が阻止され、また、
パリが発生しないのでパリの除去工数が削減され、且つ
、パリ取りの痕跡がなくて成形品の外観が良い等、実用
上で優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例のモールド成形金型の断面図
、 第２図は成形品の１例の斜視図、 第３図は従来のモールド成形金型の断面図である。 図において、 １は成形品、　　　　　２はスプール、３はゲート、　
　　　　　５は上型、 ６は上型取付板、　　　　７はエアベント、ＩＯは下型
、　　　　　　　１１はキャビティ、１２は下型取付板
、　　　Ｉ３はビン孔、１４は突出ピン、　　　　２０
はガス抜き孔、２１は多孔質物質を示す。 草Ｉ因 成形品の＠親図 革２Ｃ ンさ肘泉ケリの＃面し≧丁 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一方の端部が成形品（１）の所望の個所に開口し他方の
   端部が金型外に連通する如くに、該金型に形成されたガ
   ス抜き孔（２０）と、 該ガス抜き孔（２０）の該成形品（１）に連通する開口
   部に充填される多孔質物質（２１）とを備え、モールド
   成形時に該金型の空洞部のガスを、外ガス抜き孔（２０
   ）を経て外部に逃がすようにしたことを特徴とするモー
   ルド成形時のガス抜き方法。