JPH0421622Y2 - - Google Patents

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JPH0421622Y2
JPH0421622Y2 JP1988070929U JP7092988U JPH0421622Y2 JP H0421622 Y2 JPH0421622 Y2 JP H0421622Y2 JP 1988070929 U JP1988070929 U JP 1988070929U JP 7092988 U JP7092988 U JP 7092988U JP H0421622 Y2 JPH0421622 Y2 JP H0421622Y2
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cavity
mold
gas
air
gas vent
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鋳鉄やアルミニウム製品を重力鋳造方
式で鋳造する場合に使用する金型に関する。
(従来技術及び考案が解決しようとする問題点) 鋳鉄やアルミニウム製品を重力鋳造方式で鋳造
する場合、金型キヤビテイ内の空気や鋳込み溶湯
中のガス等は金型の合せ面、キヤビテイ上部の押
し湯口等から大気へ自然排出されるから、一般的
には、ダイカスト鋳造の場合のような特別のガス
抜き通路を設ける必要はない。
しかし、複雑な形状の製品(例えば段付部の多
いもの)を鋳造する場合は金型キヤビテイに深い
凹部が形成されることになり、注湯時、該凹部の
上面附近に空気やガスの一部が排出されずに残
り、その結果、成形される鋳造製品の表面(特に
段付部上面)に凹凸部ができたり、製品内部に巣
穴が成形されたりして不良品発生の原因になる。
このため、従来、金型キヤビテイにおける空気
やガスが残留する恐れのある凹部の隅角位置に空
気抜きを入れている(例えば鋳造技術講座10.「特
殊鋳造法」(昭43.7.30)日刊工業新聞社刊P189)。
しかし、従来の空気抜きはキヤビテイ凹部の隅
角位置以外への取付けが技術的に困難であり、最
も必要な部分の空気抜きができない場合がある。
また空気及びガスの通過は許すが揺動は通さない
ようにするため、通気孔の断面積を拡大するのに
も限度があり、これらのことから十分なガス抜き
ができなかつた。
本考案は上記のような事情に鑑みてなされたも
のであり、キヤビテイに深い凹部があつても完全
な空気(ガス)抜きができる重力鋳造用金型を提
供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の目的を達成するため、金型キヤ
ビテイ内の要所に通気性のある金属繊維焼結体を
配置することを要旨としている。
すなわち、本考案は半径及び厚味が異なる複数
個の半円盤状の凹部を縦軸方向に同芯で積み重ね
た形状のキヤビテイを備えた重力鋳造用金型にお
いて、前記キヤビテイにおける大径凹部の上面
に、鋳鉄の短繊維を焼結して成る板状のガス抜き
部材を、その中心部に貫通穿設された半円形開口
を前記キヤビテイの軸線に同芯させて配置し、前
記金型内に、前記キヤビテイの軸線に平行し、か
つ該キヤビテイを取りかこんで複数本のガス抜き
孔を穿設し、該ガス抜き孔の上端を前記金型の上
面に開口させると共に該ガス抜き孔を前記ガス抜
き部材の外縁部と交差させたことを特徴としてい
る。
以下、本考案を図例に基づき詳細に説明する。
(構成) 第1図は本考案に係る金型の合せ面を示す正面
図、第2図は第1図のA−A線における断面図で
ある。
図において垂直割金型1の合せ面には、半径及
び厚味がそれぞれ異なる複数個の半円盤状の凹部
を縦軸方向に同芯で積み重ねた形状のキヤビテイ
2が形成されている。該キヤビテイ2の上部は押
湯口3を介して金型1上面に開口しており、また
該キヤビテイ2の底部は堰4、湯道5、湯口6を
介して金型1上面の注湯口7に連通している。
前記キヤビテイ2の大径凹部8の上面には、平
面がほぼ半円形で中心部に所定径の半円形開口を
貫通穿設した板状のガス抜き部材12が該キヤビ
テイ2の軸線と同芯に配設されており、該ガス抜
き部材12と前記キヤビテイ2とにより、鋳造す
べき製品の半割形状の空間が画成されるように成
してある。該ガス抜き部材12は鋳鉄の短繊維
(直径30〜120μ、長さ1〜3mm程度)を一体に成
形、焼結して成る焼結体であり、均一微細な空孔
(気孔率50〜80%)を有し、気体のみが通過し得
るように設計されている。
なお、該ガス抜き部材12の一辺の長さは前記
大径凹部8の直径よりも大きくされており、該ガ
ス抜き部材12は金型1の外壁面側から挿入され
たネジ13により、金型1と一体的に締結固定さ
れている(第2図参照)。
前記金型1内には前記キヤビテイ2の軸線に平
行なガス抜き孔9が複数本、該キヤビテイ2を包
囲して穿設されており、該孔9の上端は前記金型
1の上面に開口しており、下端は盲穴にされてい
る。また、該ガス抜き孔9は前記ガス抜き部材1
2の外縁部と交差している。
(作用) 上記のように構成された垂直割金型1,1を型
合せした後、鋳鉄溶湯を注湯口7から金型1内へ
注入すると、溶湯は湯口6、湯道5、堰4を経て
キヤビテイ2内へその底部から流入し、該キヤビ
テイ2及び押湯口3を満たす。これに伴ない該キ
ヤビテイ2内の空気又は溶湯中のガスの大部分は
キヤビテイ2上部から押湯口3を経て、あるいは
金型1の合せ面のすきまから大気へ排出される。
この時前記キヤビテイ2における大径凹部8内に
残つた一部の空気又はガスは、溶湯の圧力に押さ
れて該大径凹部8上面のガス抜き部材12の空孔
を通過して該ガス抜き部材12の外縁部へと流
れ、次にガス抜き孔9を経て金型1上面の開口か
ら大気へ放出される。なお、溶湯自体は前記ガス
抜き部材12内へ侵入することはない。
(考案の効果) 本考案のガス抜き部材は鋳鉄の短繊維を一体に
成形、焼結して成るものであり、均一微細な空孔
を無数有して空気やガスのみを通過させるように
なつており、従来の空気抜きに較べて空気、ガス
の通過面積が大きい。しかもこのような部材を空
気やガスが最も滞留しやしやすい金型キヤビテイ
における大径凹部の上面位置に配置しているた
め、キヤビテイ内の空気や溶湯中のガスは完全に
排除される。
その結果、複雑形状の製品を鋳造する場合で
も、製品の表面に凹凸が生じたり、製品内部に巣
穴が形成されたりすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る金型の合せ面を示す正面
図、第2図は第1図のA−A線における断面図で
ある。 1……金型、2……キヤビテイ、8……大径凹
部、9……ガス抜き孔、12……ガス抜き部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 半径及び厚味が異なる複数個の半円盤状の凹部
    を縦軸方向に同芯で積み重ねた形状のキヤビテイ
    2を備えた重力鋳造用金型1において、 前記キヤビテイ2における大径凹部8の上面
    に、鋳鉄の短繊維を焼結して成る板状のガス抜き
    部材12を、その中心部に貫通穿設された半円形
    開口を前記キヤビテイ2の軸線に同芯させて配置
    し、前記金型1内に、前記キヤビテイ2の軸線に
    平行し、かつ該キヤビテイ2を取りかこんで複数
    本のガス抜き孔9を穿設し、該ガス抜き孔9の上
    端を前記金型1の上面に開口させると共に該ガス
    抜き孔9を前記ガス抜き部材12の外縁部と交差
    させたことを特徴とする重力鋳造用金型。
JP1988070929U 1988-05-27 1988-05-27 Expired JPH0421622Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988070929U JPH0421622Y2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27

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JP1988070929U JPH0421622Y2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27

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Publication Number Publication Date
JPH01177041U JPH01177041U (ja) 1989-12-18
JPH0421622Y2 true JPH0421622Y2 (ja) 1992-05-18

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ID=31296143

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JP1988070929U Expired JPH0421622Y2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48109208U (ja) * 1972-03-23 1973-12-17

Also Published As

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JPH01177041U (ja) 1989-12-18

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