JPS62207531A

JPS62207531A - 金型鋳造方法

Info

Publication number: JPS62207531A
Application number: JP61050080A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Murai; 村井　武史; Nobumi Sagawa; 佐川　述史
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1986-03-07
Filing date: 1986-03-07
Publication date: 1987-09-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、縦鋳込み金型を用いての鋳造方法に関し、更
に詳しくは中子の取付けおよび金型内からのガス抜きを
好適に行ない得る方法に関するものである。

（従来の技術およびその問題点）鋳込み金型としては、金型の合せ面が垂直面となった縦
鋳込み形１式のものである。このような縦鋳込み金型を
用いて中空部や穴のある鋳物を鋳造する場合における中
子の取付けは、中子が落下しないようにするために、次
のようにして行なわれている。すなわち、一方の金型を
その合せ面が上方に向くように斜めに傾けて、その金型
内に形成した幅木に中子を取り付け、しかる後に、その
状態のまま、他方の金型を合わせ、その後に、一体化し
た金型を垂直に立てる。このように、縦鋳込み金型では
、合せ面が水平方向の金型とは異なり、中子を簡単に取
り付けることができない。

ここに、従来において、縦鋳込み金型内への中子の取付
は方法に関しては、何ら提案されておらず、それに最も
関連のある技術としては、実開昭５９−１９０４４５号
公報に開示されたものがある。この公報に開示された技
術は、中子成形機で成形された中子を手作業によらずに
自動的に金型内へ搬入するためのものであり、中子をそ
の成形機内から金型内へ搬送するための手段として、中
子を負圧を利用して吸引保持する機構が開示されている
。

一方、鋳造においては、縦鋳込み金型を用いる場合に限
らずに、注湯時に金型内に発生するガスを金型外へ速や
かに排出させるための機構が必要とされる。このような
機構の一例としては、特開昭５８−１１２６５１号公報
に開示されたものがある。そこにおいては、鋳型を通気
性のある構造となし、その鋳型壁面を介して鋳型内に発
生したガスを吸引して外部に排出するようにしている。

本発明は、上記の従来技術に鑑み、従来において解決さ
れていなかった、縦鋳込み金型への中子の取付けを簡単
に行ない得ない、という問題点を解消すると共に、併せ
て注湯時の発生ガスを金型内から速やかにその外へ排出
し得るのに好適な鋳造方法を提案することを目的として
いる。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するために、本発明の方法においては
、縦鋳込み金型に形成した幅木の部分に、金型内の空ど
う部と金型外部とを連通ずる連通路を形成し、この連通
路内を負圧状態となして中子を幅木に吸引保持し、しか
る後に、この吸引保持の状態を維持したまま注湯を行な
い、この注湯により金型内に発生したガスを負圧状態に
保持された前記連通路を介して金型外に排出させるよう
している。

（作　用）このように構成した本発明の方法にふいては、中子が連
通路内に生じた吸引力により幅木に吸引され、そこに保
持される。従って中子の取付けにあたり、中子が落下し
ないように、金型を斜めに傾ける等の作業が不要となる
。また、注湯時に右いても、連通路内を負圧状態に保持
しているので、発生したガスが、中子を介して、この連
通路から金型外へ排出される。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の方法によれば、幅木部分
に形成した連通路内を負圧状態となして、中子を幅木に
取付けて、そこに保持させると共に、注湯時には、その
連通路内の負圧を利用して発生ガスを金型内から抜き取
るようにしているので、中子の取付け、保持を簡単に行
なうことが可能となると共に、金型内からのガス抜きを
確実に行なうことができる。

（実施例）以下に、図面を参照して、本発明を適用した実施例を説
明する。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示すものであ
り、第２図は本例の縦鋳込み金型を構成する一方の固定
側金型の合せ面を示す側面図である。第１図は本例の金
型を構成する一方の側の固定側金型と他方の側の可動側
金型とを分離させた状態で示す水平断面図であり、第２
図のＩ−Ｉ線で切断した部分を示している。同様に、第
３図は第２図の■−■線で切断した部分を示す垂直断面
図である。

図に示すように、金型１を構成する固定側金型３および
可動側金型５の合せ面３ａ、５ａの側には、対称な状態
に、鋳物を形成するための長方体の空どう部３ｂ、５ｂ
が形成されている。また、それらの金型３．５の上端面
には、湯だまり３ｃｓ５ｃが形成され、それらに連通し
て下方に垂直に延びる縦湯口３ｄ、５ｄが形成され、そ
れらの縦湯口３ｄ、５（ｊの下端からは水平に延びる湯
道が形成され、これらの湯道の先端は、垂直に上方に延
びるせき３ｅ、５ｅを通って、空どう部３ｂ。

５ｂの下端に連通している。この空どう部３ｂ。

５ｂの上端には、上方へ垂直に延びて大気に開放された
空気抜き孔３ｆ、５ｆが形成されている。

ここで、３ｇ、５ｇは、空どう部３ｂ、５ｂの両側面か
ら外方へ水平に延びる幅木であり、これらの幅木３ｇ、
５ｇの間に、空どう部３ｂ、５ｂ内を水平に横切った状
態に、中子７が架は渡される。この幅木３ｇ、５ｇのう
ち、固定側金型３の側の幅木３ｇ、５ｇの側面には、幅
木内周面と金型外部とを連通ずる連通路９が水平に形成
されている。これらの連通路９において、それらの空ど
う部側の端部には多孔質部材１１が充填されており、ま
た、他方の端部は、不図示の吸気装置に連通した吸気通
路１３に連通している。

このように構成した金型を用いた鋳造作業を、以下に説
明する。まず、図に示すように、両金型３．５が分離し
た状態において、不図示の吸引装置を駆動して、連通路
９内の空気の吸引を開始し、その後、中子７を、固定側
金型３の幅木３ｇに取付ける。この中子７の取付けによ
り、連通路９の開放端が塞がれるので、その連通路９内
への空気の流入割合が減少し、この結果、連通路９内に
負圧状態が形成される。この負圧によって、中子７は幅
木３ｇに保持される。

次に、可動側金型５を固定側金型３に合わせて、不図示
のクランプ手段により両者を一体となす。

この後、注湯を行なう。ここに、注湯時にぷいても、不
図示の吸気装置は作動状態にあり、連通路９内が負圧状
態に維持される。従って注湯時に発生するガスは、中子
７を介して連通路９内に吸引され、金型外へ排出される
。このようにして、発生ガスの抜き動作が好適に行なわ
れるので、溶湯が空どう部３ｂ、５ｂ内の隅々にまで行
きわたり、充填不良に起因した鋳造欠陥の発生が確実に
防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、本発明の一実施例を示すもので
あり、第１図は本例の金型を構成する一方の側の固定側
金型と他方の側の可動側金型とを本例の縦鋳込み金型を
構成する一方の固定側金型の合せ面を示す側面図である
。第３図は、固定側金型と可動側金型とを分離させた状
態で示す垂直断面図であり、第２図の■−■線で切断し
た部分を示している。 ■・・・・・・金型、　３・・・・・・固定側金型、５
・・・・・・可動側金型、３ｂ、５ｂ・・・・・・空ど
う部、３５ｇ・・・・・・幅木、７・・・・・・中子、
９・・・・・・連通路。第１図１ス第２図 ■」第３図

Claims

【特許請求の範囲】

中子を保持するための幅木を備えた縦鋳込み金型を用い
ての金型鋳造方法において、前記幅木の部分に金型内の
空どう部と金型外部とを連通する連通路を形成し、該連
通路内を負圧状態となして中子を幅木に吸引保持し、し
かる後に、この吸引保持の状態を維持したまま注湯を行
ない、この注湯により金型内に発生したガスを負圧状態
に保持された前記連通路を介して金型外に排出させるよ
うにした金型鋳造方法。