JPH037066Y2 - - Google Patents

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JPH037066Y2
JPH037066Y2 JP15380285U JP15380285U JPH037066Y2 JP H037066 Y2 JPH037066 Y2 JP H037066Y2 JP 15380285 U JP15380285 U JP 15380285U JP 15380285 U JP15380285 U JP 15380285U JP H037066 Y2 JPH037066 Y2 JP H037066Y2
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casting
chamber
mold
vertical
weir
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JP15380285U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鋳物を成形するための吸引鋳造鋳型構
造に関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置は第9図第10図および第
11図に示すように、吸引口7を有する室2の中
に、複数の分岐された堰部12を介してその未端
に鋳物13のキヤビテイ14が形成され、各堰部
12をその中心に縦方向に位置する縦湯路11に
連通させた鋳型10を備えている。縦湯路11
は、室2の底部から突出し、室2は上下動可能に
設けられている。室2の下方には溶解炉3が位置
し、室2が下降して縦湯路11から鋳型10に溶
湯4が吸引される。そして室2が上昇すると、溶
湯4は外部から凝固し始め、製品となるキヤビテ
イ14の溶湯が凝固し、次に堰部12の凝固が始
まる。この堰部12が半ば凝固した状態で減圧を
停止させて、大気圧に戻すと縦湯路11の溶湯が
溶解炉3に落下し、縦湯路11は空洞になる。こ
の鋳型10を室2から取り出して、砂おとしを行
なえば、製品は堰の付いた状態で取り出すことが
できる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記の鋳型の構造では、製品となる鋳型の箇所
と縦湯路との間にある溶湯の凝固の時間的管理が
難しく、鋳造後の鋳物は別々に離れているために
取り扱いに不便であるばかりか、堰部を切り離す
のに不便であり、特に製品の仕上げは難しく、多
量生産を行うには問題点が多い。
そこで本考案は、鋳型の堰部に連結路を設ける
ことによつて、溶湯の凝固の時間的管理幅を拡大
し、鋳造後の鋳物の取り扱いが容易で、しかも仕
上作業がしやすく、製品によつては仕上作業を省
くことができると共に多量生産に適した吸引鋳造
鋳型構造を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案では、気密に
設けた室内に、縦方向に形成した縦湯路と、該縦
湯路から複数個所に分岐した堰部を介して未端に
鋳物を形成するキヤビテイと、からなる通気性を
有する鋳型を設け、前記縦湯路の下端部に位置す
る湯口部を前記室外に突出させ、前記室を溶解炉
に対し上下動可能に設けた吸引鋳造装置におい
て、前記複数箇所に分岐した各堰部に各堰部を連
通させる連結部を設けた構成にしたものである。
(作用) 上記の構成によつて、室が溶解炉に対して下降
すると、湯口部は溶湯面下に浸される。次に室内
を減圧することによつて、鋳型は通気性を有する
ので溶湯は鋳型に充填される。そして、室を上昇
させると溶湯は鋳型の外部側から凝固し始め、連
結路にある溶湯が凝固し終わり、さらに堰部から
縦湯路に向かう状態で、減圧を停止し、大気圧に
戻すと、縦湯路内の溶湯は溶解炉に流出落下する
ことによつて、空洞が生じる。その後、鋳型を室
から取り出して、砂おとし等を行うことによつ
て、各鋳物の堰部の箇所は連結路の箇所により連
結しているので、凝固の時間的管理幅が拡大し
て、取り扱いが容易であり、連結箇所を固定しな
がら、各鋳物の堰部の箇所を折る等の仕上作業が
できる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図は第一の実施例を示しており、吸引鋳
造鋳型構造1が室2の中に設けられている。この
室2は図示省略されている上下動手段によつて、
溶解炉3の溶湯4に対して上下動可能となつてい
る。室2は気密に保持できる容器状であつて、上
部5と下部6に分離できるものである。上部5に
は室2の中を減圧するための吸気口7が突き出
し、一方、下部6の中心には孔が形成され、この
孔に後述する吸引鋳造鋳型構造1の湯口部8が突
き出ている。室2の上部5と下部6が合わせられ
る箇所には、両者共、気密を保持するためにフラ
ンジ部9が形成され、図示省略されている金具に
よつて互いに締め付ける形になつている。室2の
中に取り付けられる鋳型10は周知の工程によつ
て製作されるもので、通気性を有している。この
鋳型10は縦方向に位置する縦湯路11が中心と
なつており、縦湯路11から縦方向に三箇所、そ
して第2図に示すように放射状に四箇所の分岐し
た堰部12が形成されている。各堰部12の未端
部は製品である鋳物13のキヤビテイ14が形成
されている。この各キヤビテイ14と縦湯路11
との間には、第1図に示すように、縦方向に重な
つて並んでいる各堰部12を縦方向に連通させる
連結路15が形成されている。縦湯路11の下端
部は室2と気密を保持しながら下方へ突き出た湯
口部8を形成し、室2が下降することによつて、
溶湯4内に進入するものである。
第3図は、第二の実施例を示しており、室2お
よび溶解炉3は第一の実施例と同じものである
が、室2の中に設けられる鋳型10は縦方向に位
置する縦湯路11が中心となつて、縦湯路11か
らは、分岐して下方へ傾斜した堰部12が形成さ
れている。この傾斜した堰部12からは連続して
水平方向に堰部12が延びて、その未端部には製
品である鋳物13のキヤビテイ14が形成されて
いる。そして、水平に位置する同一水平面上の各
堰部12は、第4図に示すように、連結路15に
よつて連通している。
ここでは、第一および第二の実施例によつて、
本考案による連結路15の実施態様を示している
が、連結路15の形成は、これらに限定するもの
ではなく、他の態様もあり得る。
このような構成からなる吸引鋳造鋳型構造1に
よつて、鋳造を行う時、まず、第1図に示す第一
の実施例においては、室2が、溶解炉3に下降
し、湯口部8が溶湯4面下に進入した後、吸気口
7を通して室2の中を減圧することによつて、鋳
型10は通気性を有するので、溶湯4は鋳型10
内に充填される。充填された後、室2を上昇させ
て、湯口部8を溶湯4面から離すと共に溶湯4が
凝固する雰囲気内におくと、製品を形成する鋳型
10の外部から次第に凝固が始まる。この凝固が
連結路15へ進行し、さらに堰部12から縦湯路
11へ向かう時、吸気口7からの減圧を停止する
と、室2の中は大気圧に戻る。この時、縦湯路1
1内の溶湯4は凝固していないので溶解炉3内に
流出落下する。その後、室2を開いて、鋳型10
を取り出して、取りこわし、砂おとし等の作業の
後、鋳造された鋳物13は、第5図および第6図
に示すように連結路15の箇所で連結されてい
る。連結路15を形成したことは、鋳物13の外
部から凝固し、縦湯路11の近くまで凝固するに
は、連結路15内の溶湯4の凝固を介するので、
それぞれ縦湯路11に接近する時間の余裕がもて
るので、凝固の時間的管理幅が拡大して、溶湯4
の流出落下の時間を正確にとらえることができ
る。
第3図に示す第二の実施例では、第一の実施例
と同様の工程によつて鋳造された鋳物13は、第
7図および第8図に示すように、同じく連結路1
5の箇所によつて連結されている。第二の実施例
では、縦湯路11から連結路15の堰部12が傾
斜しているので、減圧を停止させても溶湯4は流
出落下せず、その間の凝固するに要する時間だけ
減圧の停止を早めることができるので、凝固の進
行による時間的な余裕がさらに長く生じて、凝固
の時間的管理幅が拡大して、溶湯4の流出落下を
さらに正確にとらえることができる。また、減圧
の停止を早くできることは、一工程に要する作業
時間も短縮できる。
鋳造された鋳物13を仕上げる時は、まず、連
結している箇所を固定し、鋳物13を切断分離し
て、最終的な仕上げを施すことになるが、鋳物1
3が高硬度の場合などは、折つて切り離すことが
できるので、物によつては、難しい仕上加工を省
くことが可能である。また、鋳物13を折つて切
り離すことを容易にさせ、かつ切断箇所を一定に
して仕上加工を省くために鋳型10の堰部12の
箇所に内部に突き出た箇所を形成してもよい。
本考案により鋳型10の堰部12に連結路15
を形成したことは、結果として、製品である鋳物
13と堰部12の箇所との近傍に鋳造欠陥が発生
し易かつたことが解消でき、さらに連結路15の
追加により鋳型10の組み付け後、その強度が向
上したので、造型や取り扱いの時に発生する鋳型
破損を軽減することができる。
このようにして、複数個の製品である鋳物13
が連結されて鋳造できるので、その取り扱いが容
易となり、仕上作業がしやすく、製品によつては
難しい仕上作業を省くことができると共に多量生
産に適した吸引鋳造鋳型構造1が実現できる。
(考案の効果) 以上述べたことから、本考案は鋳型に連結路を
形成して鋳物を連結した形で鋳造することによつ
て、その取り扱いおよび仕上作業が容易となるば
かりか、製品によつては仕上作業を省くことがで
き、かつ多量生産ができるので、安定した管理下
にあつて多量生産体制が確立でき、かつ同一生産
ラインにおける多種生産が可能となり、さらに品
質の管理幅が拡大したことによつて高品質の鋳物
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第一実施例の吸引鋳造鋳型構造を使
用した一例を示した縦断面図、第2図は、第1図
に矢印A−Aによつて示す断面図、第3図は、第
二実施例の吸引鋳造鋳型構造を使用した一例を示
した縦断面図、第4図は、第3図に矢印B−Bに
よつて示す断面図、第5図は、第一実施例の吸引
鋳造鋳型構造によつて鋳造した鋳物を示す平面
図、第6図は、第5図に矢印C−Cによつて示す
縦断面図、第7図は、第二実施例の吸引鋳造鋳型
構造によつて鋳造した鋳物を示す平面図、第8図
は、第7図に矢印D−Dによつて示す縦断面図、
第9図は、従来の吸引鋳造鋳型構造を使用した一
例を示す縦断面図、第10図は、第9図に矢印E
−Eによつて示す断面図、第11図は、従来の吸
引鋳造鋳型構造によつて鋳造した鋳物の一部を示
す平面図である。 1……吸引鋳造鋳型構造、2……室、3……溶
解炉、8……湯口部、10……鋳型、11……縦
湯路、12……堰部、13……鋳物、14……キ
ヤビテイ、15……連結路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気密に設けた室内に、縦方向に形成した縦湯路
    と、該縦湯路から複数箇所に分岐した堰部を介し
    て未端に鋳物を形成するキヤビテイと、からなる
    通気性を有する鋳型を設け、前記縦湯路の下端部
    に位置する湯口部を前記室外に突出させ、前記室
    を溶解炉に対し上下動可能に設けた吸引鋳造装置
    において、前記複数箇所に分岐した各堰部に各堰
    部を連通させる連結路を設けたことを特徴とする
    吸引鋳造鋳型構造。
JP15380285U 1985-10-08 1985-10-08 Expired JPH037066Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15380285U JPH037066Y2 (ja) 1985-10-08 1985-10-08

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JP15380285U JPH037066Y2 (ja) 1985-10-08 1985-10-08

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JPS6261359U JPS6261359U (ja) 1987-04-16
JPH037066Y2 true JPH037066Y2 (ja) 1991-02-21

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