JPS63115665A - タイヤ成形加硫用金型の低圧鋳造用石膏鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はタイヤ成形加硫用金型（以下、単にタイヤ金型
と略記する。）の低圧鋳造用鋳型に関するものである。

（従来の技術） タイヤ成形用金型の鋳造において、現在、低圧鋳造と呼
ばれ、溶湯、例えばアルミニウム合金溶湯に圧力を印加
してストークを介して上昇させることにより鋳造品を形
成させる方式が採り入れられている。

タイヤ金型の鋳造におけるこの方式の採用は、従来の重
力鋳造の問題点を解決するものとして極めて効果的なも
のであるが、なお、種々の欠点があるところから、改良
が加えられ、ストークもしくはサブライザー接続部近傍
に設ける湯口プッシュの一部又は全部を断熱材料にて形
成したもの（実公昭５４−２８４１６号公報）や、タイ
ヤ外表面と実質的に同一形状を有する鋳造用石膏セグメ
ントを厚みのある耐火断熱ベース上に載置して中子とな
し、これを上型と耐火断熱層を内張すした下型からなる
主型内に定置し、耐火断熱ヘースの下面及び側面と内張
り耐火断熱耐層とで環状の湯道を形成したもの（特公昭
５９−１１３８３号公報）などが提案されて来た。

ところが、上記提案に係るものは例えば前者ではキャビ
ティに至る距離が小さく、かつその容量も小さくて湯道
の断熱保温という面ではある程度有効であるにしても、
大型のタイヤ金型用の如く多量の溶湯を必要とする場合
には不適であり、又、後者のものはこれを改良できると
しても鋳造用石膏セグメントを載置するベースが大きく
なり、従って主型の容量が余計に大きくなると共に型内
の溶湯充填空間も大きくなって溶湯の均一維持ならびに
経済性に問題を残していた。

そこで、本出願人は更に上記の点を改善すべく検討を重
ね、さきに環状湯道を有しないで、その主型の下型内面
に湯道を形成する凹溝を湯口を中心として適宜の角度間
隔をもって直線放射状又は弯曲羽根状に外方に向かい上
面に複数条形成せしめた湯道用耐火断熱充填材を充填せ
しめると共に、前記鋳造用石膏部材を載置保持する耐火
断熱へ一スプレート上面と上記耐火断熱充填材の上面凹
溝により前記ベースプレート下部に湯口より前記主型内
の鋳造用石膏部材外周のキャビティ空間に連通ずる複数
条の湯道を形成せしめた鋳型を提案した。

しかし、更により簡略な設備による低圧鋳造用鋳型を見
出すべく鋭意検討を重ねるに伴って大型の湯道を必要と
しない低圧鋳造用鋳型の新しい方向を見出すに至った。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は畝上の如き実状に対処し、低圧鋳造用石膏鋳型
の新型式として吸引によるエア入り防止効果を加味し、
湯の流れを石膏セグメント上面より側面に沿ってキャビ
ティ内に充填し、充填後、なお、加圧を続行することを
可能ならしめて押湯効果をも生じるようにすることを目
的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 即ち、上記目的に適合する本発明の特徴とするところは
、上下の両型よりなり、タイヤ外表面と実質同形状を有
する鋳造用石膏セグメントと、該石膏セグメントの内部
に収納される中空の中枠と上記両者間に介装される鋳物
砂とよりなる中子をその内部に収容して中子上面及び側
面にキャビティ空間を形成する主型の、前記下型下部に
溶融金属を収容する保持炉を連設すると共に、前記中空
中枠の側壁に吸引孔を、また、上面に上型を貫通して延
びる吸引用パイプを夫々設け、かつ、中枠中央部に上端
を中枠上面に湯口として開口させて下端が前記保持炉内
の溶融金属領域に延びるストークを立設せしめた低圧鋳
造用石膏鋳型構成にある。

（作用） 上記本発明の鋳型は中子を収容した主型の上下型を型合
わせして鋳造位置を位置決め設定した後、図示していな
いが、下部に設置された保持炉内へ圧縮空気又は圧縮ガ
スを吹き込むと、このガス圧により、保持炉内のアルミ
ニウム合金などの溶融金属である溶湯はストークの下部
よりストーク内部を通じて上昇し、ストーク上端の湯口
開口より円板状に拡がり、石膏セグメントの上面より側
面に沿ってキャビティ内に充填される。

このとき、石膏セグメント中心部の中枠内が吸引される
ことにより湯はストーク内を効率よく押し上げられると
共に、押し上げられた溶湯は石膏セグメント上面より側
面に沿ってフィルム状をなして流下し、エアが除去され
つつ静かに充填され、溶湯表面にかけられたガス圧等に
よって指向性凝固され、所要のタイヤ金型が成形される
。

（実施例） 以下、更に添付図面を参照し、本発明鋳型の具体的実施
例を説明する。

図は本発明鋳型を用いたタイヤ金型の低圧鋳造装置の要
部を示し、同図において、（１）は鋳造用石膏セグメン
ト、（２）は該石膏セグメント（１）の内部に鋳物砂、
例えばＣＯ２により固化した中子砂（３）を介して収納
された中空の中枠で、これら石膏セグメンＨ１）、鋳物
砂（３）及び中空の中枠（２）は一体となって中子（Ｃ
）を構成して上型（４）及び下型（５）よりなる主型（
Ｍ）の内部に収容されていて、主型（Ｍ）内部で前記中
子（Ｃ）の上面及び側面に溶湯が充填されるキャビティ
（６）を形成している。

一方、上記主型（Ｍ）の下型（５）下部にはアルミニウ
ム合金等の溶融金属からなる溶湯（８）を収容する保持
炉（７）が連設されており、図示しないが適宜、圧縮空
気又は圧縮ガス等の加圧ガスを吹き込み得る構成となっ
ている。

しかして、以上の如き構成において、本発明は前記中枠
（２）の中央部に上端を湯口（９ａ）として開口させて
、その下端が保持炉（７）内の溶融金属領域、即ち溶湯
（８）内に延びるストーク（９）を備えており、また中
枠（２）の側壁には吸引孔α（至）が、そして、上面に
は吸引用パイプ（１工）が上型（４）を貫通して夫々設
けられている。

図中、（１２）は加圧支柱を示す。

本発明鋳型は畝上の如き構成からなり、今、保持炉（７
）内へ加圧ガスを吹き込むと、ストーク（９）を通じて
アルミニウム合金等の溶湯（８）は上昇し、上端開口の
湯口（９ａ）で中子（Ｃ）の上面において円板状に拡が
り、石膏セグメント（１）の上面より側面に沿って流下
し、キャビティ（６）内に充填される。

そして、充填された溶湯は石膏セグメント（１）の外表
面形状に従って凝固し、タイヤ金型の成形が行われる。

このとき、吸引孔ａω、吸引用パイプ（１１）を通じて
エア吸引が行われ、中枠（２）内部は低圧又は真空状態
となって石膏セグメント（１）の外表面での成形凝固を
促進させると共に、溶湯に含まれるエアを除去し、良質
な鋳造成形品を得ることができる。

又、キャビティ（６）内に溶湯を充填後、なお、加圧を
続行することができ、これにより押湯効果をも生じ、頗
る有効となる。

（発明の効果） 本発明は以上のように石膏セグメント、鋳物砂。

吸引孔及び吸引用パイプをもつ中空中枠よりなる中子を
主型内に収容し、保持炉の上部に載置して溶湯を中央部
のストークを通じて上昇させると共に、中子の上面より
側面へ流下させてキャビティ内へ充填するものであるか
ら、従来の低圧鋳造用鋳型に見られた大型の湯道を必要
とすることがな（、しかも落下方式であるため溶湯のロ
スも少なく、経済性に勝れる外、溶湯は吸引された中空
部をもつ中枠外周の石膏セグメントに沿ってフィルム状
に落下することになり、エア人防止の効果も良好で、品
質にすぐれたタイヤ金型鋳造品を製造することができ、
簡略な設備で有効な効果を奏するタイヤ成形加硫用金型
の低圧鋳造用石膏金型として今後の実用化が頗る有望で
ある。

【図面の簡単な説明】 図は本発明に係る石膏鋳型を用いたタイヤ金型の低圧鋳
造装置の要部断面図である。 （１）　　・・・鋳造用石膏セグメント。 （２）・・・中枠、（３）・・・鋳物砂。 （Ｃ）　　・・・中子、（４）・・・上型。 （５）・・・下型、（Ｍ）・・・主型。 （６）・・・キャビティ、（７）・・・保持炉。 （８）・・・？容湯、（９）・・・ストーク。 （９ａ）・・・湯口、　　（１０）・・・吸引孔。 （１１）・・・吸引用パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、上下両型よりなり、タイヤ外表面と実質同形状を有
   する鋳造用石膏セグメントと、該石膏セグメントの内部
   に収納される中空の中枠と、上記両者間に介装される鋳
   物砂とよりなる中子をその内部に収容して中子上面及び
   側面にキャビティ空間を成形する主型の、前記下型下部
   に溶融金属を収容する保持炉を連設すると共に、前記中
   空中枠の側壁に吸引孔を、また、上面に上型を貫通して
   延びる吸引用パイプを夫々設け、かつ中枠中央部に上端
   を湯口として中枠上面に開口させ、下端が前記保持炉内
   の溶融金属領域に延びるストークを立設してなることを
   特徴とするタイヤ成形加硫用金型の低圧鋳造用石膏鋳型
   。